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ダウンロード - 城西国際大学

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大学祭・ゼミ発表レポート
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地域貢献プロジェクト「千葉東金ポスター展」
「千葉東金ポスター展」平野ゼミ参加学生一同
城西国際大学メディア学部平野ゼミでは,ビジュアルデザインやコミュニケーションデザインを中
心に学習,研究しています。このなかの主要なプログラムのひとつとして大学が立地する千葉県と
東金市に関わるテーマでポスター制作が設定されています。
・ 千葉県,東金市をデザインサーベイ(探査)する。
・ 千葉県,東金市の地域社会から学ぶ。
・ 千葉県,東金市にデザイン力で提案する。
・ 千葉県,東金市の地域社会にデザイン力で貢献する。
上記のような教育目的のもとに,プロジェクト教育,フィールド教育,コミュニティデザイン教育な
どの教育効果を図るために行われています。
ポスター制作は,ディレクター,デザイナー,コピーライター,イラスト,写真などの専門職チーム
によって制作されますが,制作プロセスの全体像を重視することから,学生個々がすべての作業
工程を経験することでポスターを完成させます。
また本来デザイン制作は受注業務ですが,このポスター制作では学生が千葉県,東金地域でク
ライアントを自ら探し出して制作をさせていただいています。
クライアントとの交渉のさいに,企画力,コミュニケーション力,調整力,社会性などの能力の必要
性が実感されます。
毎年,大学祭で展示発表を行っており,制作にご協力していただいたクライアントにも展覧して
いただきます。なかには実際に使用されるケースもあり,そういったことが学習の励みになっていま
す。平成 19 年度には「東金市商工会議所会頭賞」を受賞しました。
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平成 19 年度 大学祭展示について
XA2005-101 加藤 太一
大学祭での東金景観プロジェクトは,東金駅西口から商店街側旧道の衰退化しつつある現状
の改善,東金駅東口から東金郵便局,国道 126 号線(新道)までの範囲に中核都市として新たな
整備をそれぞれの課題としてパネル・模型・フラッシュによるムービーでの展示を行ないました。
▼ 作業風景
今回,大学祭での展示を行なうにあたり,「旧道班」「新
道・駅班」の 2 つの班にわけ作業を進めることにしました。
会議では新道・旧道のコンセプトを確定する会議から始ま
り,そして班別で決定したことを全体会議に持ち込み新道
班は旧道班のコンセプトに細かい質問をし,旧道班は新
道班のコンセプトに細かい質問をするといった班同士が
お互いあやふやになっているところを叩き合うことでよりコ
ンセプトを明確にしました。そしてコンセプトを踏まえ,実際の模型ではどこに何を配置していくの
かを班別会議で話し合い,また全体会議で検討をする。これを繰り返すことで模型のイメージが明
確なものになっていきます。そしてイメージが定まったところで紙による縮小版のラフ模型を作成し,
ハッポウ材をカットし,模型に設置する街路樹を作り歩道及び車道の境界線を張り,初めて今回大
学祭で展示をした 1/100 の模型が完成します。
そしてその模型の説明を書いたパネルでは,合成写真による理想写真や現状の写真を展示し
模型をよりわかりやすく見てもらえるよう,担当教授の平野教授の手助けのおかげでより模型を引
き立てることのできるパネルを制作しそれを展示しました。
さらに理想模型だけでは,現状の東金市の景観が理解しづらいと判断し,フィールドワークによ
る模型制作範囲の写真を 5m 置きに撮影しそれをフラッシュでムービーにし現在の東金市の景観
と模型による東金市の比較をより鮮明にしました。
そしてメンバーの努力や平野教授・川口教授のご指導,作業をする場を設けてくださった学部
事務の職員の方々の協力のおかげで「大学祭展示部門:優秀賞」をいただくことができました。
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▲ 大学祭での展示風景
▲ 大学祭での展示風景
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2007年度大学祭ゼミ展示
メディア学部 メディア情報学科 岡﨑 世雄
メディア情報学科では,数は少ないものの就職先の業種として情報系の企業を希望して情報を
学ぶ学生もおります。情報系の企業ではプログラマーや SE といった職種が大半を占めており,以
前は入社後新入社員研修でプログラミング能力等の実践的な研修を行っておりましたが,最近は
OJT(On the Job Training)を通してそのスキル育成を行う傾向が強くなってきており,大学において
も,企業が求める実践的な知識や技術の育成,そして,特に SE としてはシステム開発の経験を行
わせる必要があります。そのためには,ただ学問としての情報の科目を授業で教えるだけでは不
充分であり,社会が求める人材としてほとんど通用しません。
情報システム開発には,数人から数十人,大型プロジェクトでは,数百人規模の人々がかかわ
るため,SE はプログラミング等システム開発のためのスキル以外に,コミュニケーション能力,協調
性,積極性,リーダーとなるための統率力などが要求されます。このような社会的人材育成の要請
に応じるため,「Web アプリケーションの開発」という課題をプロジェクト研究Ⅲ履修生に課し,4つ
のチーム(各チーム4-5名)が,その課題にチャレンジしました。彼らは,Java 言語,PHP スクリプト
言語やデータベースシステム MySQL を2年次に習得しておりましたが,Web 環境下でのアプリケ
ーション開発では,クライアント側では XHTML や CSS といったタグ言語と JavaScript 言語が必要
であり,Web2.0 時代のダイナミックな Web ページ作成のために必要な Ajax と称される技法を習得
し,さらにクライアント側の画面設計やデータベース設計等もチームワークの下で行われました。シ
ステムが完成すると,そのシステムをより良いものにするための様々な改良が次から次へと行われ,
より完成度の高いシステムが作られていきました。このようにアプリケーション開発を通して,学生
達は自信を深めることができ,システムを作り上げたときに生まれる喜びや達成感,充実感,満足
感を得られたことができ,それが最大の成果であったと思われます。日が経つにつれてチームワー
クとしての団結力も高まり,チームで団結してシステムを作り上げることの困難さと楽しみを体験で
きたことも大変な収穫でありました。卒業後,これらの経験が仕事に生かされ優秀な SE に育つこと
を心から願っております。
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学祭始末記
桜井 肇
今回は,「コラボレーション=コラボレートするコミュニケーションの競演」です。
会場入り口には,「来チョイナ!見チョイナ!食べチョイナ!」の縦長ポスター。どこかで見たこと
のあるカラーとロゴフェース?そうです。アンナミラーズとのコラボレーションによる展開です。
核は,1 年生の「CVSで販売するスナック食品企画」。
夏休み中,使用素材の選択と調達。素材の栄養価,カロリー計算と試作を繰り返し,<CHOIN
A>(=チョイナ)を完成。
「ちょっと欲しいな!食べたいな!」をキーワードに学祭の3日間の限定販売をスタートです。商
品が出来れば,パッケージが必要。広告も必要。ノンブランドの「チョイナ」。商品コンセプトから積
み上げていくと,アンナミラーズのショップ・コン
セプトに出会うことが出来ました。
キーワードの「カワイイ」は,アンナミラーズのホールスタッフ・ビジュアルにヒットしました。6 色の
商品もブランドカラーにマッチ。井村屋製菓(株)とアンナミラーズの皆様の温かいご理解でコラボ
レーションが実現です。
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井村屋製菓(株)鼎さんをお迎えして,ショップマナーとショップコンセプトの実践について教えを
いただきました。
それでは,展示内容の報告をいたします。
「CHOINA」の製作過程の報告ボードで始まります。
自己コンセプトの抽出ボードに自己ブランドの新聞広告 15dの共演です。
加えて公共広告 CM 学生賞の受賞報告ボードおよび TVCM と
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そのメーキング映像が BIZ の奥にセットされ,プレビューされました。
来場者集計・アンケート調査は,来場者数 221 名のうち 156 名の方にご協力いただき,アンナミ
ラーズの再認調査を行いました。集計結果は,井村屋製菓(株)へお届けいたしました。
そして今回の展示発表は,「父母後援会会長賞」をいただきました。ありがとうございます。
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マルチメディアを応用した東金市内の道路事情の
ビジュアル表現の試み
XA2005-019
XA2005-047
XA2005-104
XA2005-129
XA2005-153
XA2005-162
齋藤
赤間
菊地
松本
斉勝
寺門
中嶋
貴彰
俊之
恵嗣
諭
生馬
真一
正夫
1.概要
研究の目的は,千葉県の道路状況の危険箇所を調査することである。現在の千葉県の道路は
都心と比較すると整備が行き届いていない。そのため,千葉県は交通事故の発生件数が全国でも
上位である。本研究では,我々が日常利用している道路がどのような状況なのかを調査することに
した。
調査する場所は,東金市の中心である東金駅周辺と旧道,大学周辺である。調査方法はいくつ
かのグループに分かれて,東金駅周辺と旧道,大学周辺の危険箇所をデジタルカメラで撮影した。
また,ビデオカメラを使い,走行中の車から見た事故が多発している場所などを撮影した。
調査後は,結果を可視できる情報としてデータ化し,Google マップで地図を作りアイコンを付加
し,一目で道路状況が分かるように作成し,そのデータをインターネット上で公開した。
また,車にビデオカメラを設置し,バイパス,旧道,東金駅周辺を撮影した。その映像を Flash で,
調査した場所や事故が多発している場所を中心に編集し,Flash ムービーにした。完成した Flash
ムービーを学園祭での展示で公開した。
以上の調査方法,データの使い方などについて報告する。
2.調査の流れ
2.1 試験調査
2.1.1 対象,場所,手順
まず試験的に調査を行い,そこから見えた考察を元に本調査を行った。調査対象は大学周辺の
歩道とした。これは調査員に車を運転する者がいなかったためである。
調査手順としては,あらかじめ決めたルートを歩きながら危険だと思われる箇所の場所を特定し,
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状況の撮影および物理的な計測を行った。
2.1.2 調査内容
試験調査日時は 5 月 21 日の 2 限,昼休み,3 限の約 4 時間であった。大学周辺においては道
幅が比較的狭いため全員で両側の歩道を調査した。国道や旧道では道幅が広いため,2つのグ
ループに分かれて,それぞれの歩道の調査を行った。
主な調査項目は写真撮影,歩道幅の計測,危険の度合いの定量化などである。
2.1.3 データ整理
調査によって得たデータを Google マップに記録し,危険箇所の画像や危険箇所に関するコメン
トを貼り付け,危険の度合いによって色別の目印を立てた。
2.2 本調査
2.2.1 対象,場所,手順
試験調査の後,本調査の場所は私たちが普段利用している道路に着目することにした。これは,
普段から利用していることで,その道路の問題点について,常に考えていることであり,また,学生
への情報の提供が,事故などの軽減に貢献できると考えたからである。
そのため,東金市の中心である駅周辺の調査,対象は自転車および徒歩での通学者の多くが
利用する道路に決定した。
調査方法及び手順は基本的に試験調査と同様だが,今回はグループを 3 組に分け 3 つのルー
トを対象に調査した。
2.2.2 調査内容
本調査は6月18日の2限。前述の通り3組のグループに分かれ3つのルートを下図のとおり調査
した(図1)。
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図 1 調査地域(Google マップより引用)
2.2.3 データ整理
試験調査と同様に,Google マップ上に調査データを記録し,だれでも参照できるように公開手続
きを行った。
2.3 発表
本プロジェクトの発表を大学祭にて行った。A3用紙7枚分程度のパネル展示を行った。また危
険箇所の Flash ムービーを Super Mapple Digital に貼り付け危険箇所を画像だけでなく動画にて
詳しく見られるような展示も行った。大学祭での研究発表では,学生部長賞を受賞した。
3.調査結果のプレゼンテーション
3.1
Google マップによる表現
調査結果を Google マップ上に示し,誰にでも分かりやすいように表現した。
本調査での危険の度合いとは,人と車の間隔がどれだけ取れるかということを基準に,考えた。
また,歩行者と車の間隔以外のことで,危険,注意すべきところはそれぞれ記号や色を変えて示し
た。
3.1.1 マイマップの使い方
インターネットに接続して Google のページ(http://www.google.co.jp/)を開き,「地図」をクリック
する。そこで,表示されるものが Google マップである。
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次に,左上の Google のロゴの下部にあるマイマップのダブを選択して「新しい地図を作成」をク
リックする。
最後に,「今すぐアカウントを作成」をクリックして,メールアドレス,パスワードなどの必要な情報
を入力して自分のアカウントを作成する。2回目以降はメールアドレスとパスワードを入力してログ
インすればいい。
3.1.2 作業工程
①3 つのグループに分けて,東金市の中心となる東金駅付近を調査した。そして,危険箇所をデ
ジカメで撮影し,場所の特定,危険の度合い,コメントなどを記録した。
②パソコンを使って Google マップで,グループごとにマイマップを作成し,画像を張り付けたり,危
険箇所についてのコメントを明確に記述したりした。
③最後に 3 つのグループで作ったものを 1 つにまとめ,学園祭での発表で使用した。
※ 今回作った Google マップは,URL を入力することで,どこのパソコンからでも見られるようにな
っている。(図2,表1)
図
図 2 安全情報の提供例(Google マップより引用)
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アイコン
危 険 度 の 説 明
常に危険を感じながら行動。人と車の間隔が取れず,場合によっては自分も避けなけ
ればならない。
人と車の間隔は,安全と思える分取れているが,左右確認等の注意はしなければ危な
い。
歩行者が歩道を歩いて狭い,足場が悪いなど通行に注意すべきところ。
交差点にて,車と横断歩道を渡る人との間隔に注意。
踏み切り注意。基本的に踏み切りの部分の歩道は狭いので,ほとんどが危険であっ
た。
表1 危険度を示すアイコン
(アイコンデザインは Google マップのからの提供データ)
3.2 動画像の地図データへの埋め込み
3.2.1 ムービーの作成の目的
Google マップと共に公開したムービーは,東金の事故多発区域を撮影したものである。これの
特徴は,実際に現場を車で走行し,ドライバー側の視点から東金の道路状況を捉えた点である。
国道 126 号と県道 119 号は,東金市をほぼ縦断しており,交通の要として多くの車両が行き交っ
ている。私たちの目標である事故の防止という観点から,危険箇所の認識をより深めてもらうため
にムービーという形式にした。
また,撮影の説明に先立って,ムービーで使用したソフトウェアである Flash と Super Mapple
Digital を紹介する。
3.2.2 Flash とは
Adobe Flash とは,アドビシステムズが開発している同社ソフトウェア群の名称であり,アニメーシ
ョン,ゲーム,ウェブサイトのナビゲーション,音楽再生などのコンテンツ制作のためのソフトウェア
である。ムービー中の画面内に表示されている注意等の情報は,この Flash というソフトウェアを用
いて編集したものである。
ベクターイメージをスクリプトで制御することにより,操作に合わせて変化するインタラクティブな
アニメーションやウェブサイト制作も可能である。
さらに,再生環境への依存度が低く,ベクターイメージであるためウインドウサイズを変えても画
質が劣化しないという特徴がある。
今回は簡易テキストやマーク程度であり,文字ツールとシェイプトゥイーンという機能のみだが,
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Flash に備わっているツールや Photoshop などの他の Adobe 製品と組み合わせることで,視覚効
果を高めることができる。
また,企業・個人問わず,比較的容易な開発環境にある Flash を使用した数多くの大規模なネッ
ト・ゲームやコミュニケーション・サイト,動画配信といったものだけではなく,地図ナビゲーション,
携帯アプリなどの制作も増加傾向にある。私たちも,今後はより高度なレベルで活用して,携帯端
末向けの地図情報作成を行いたいと考えている。
3.2.3
Super Mapple Digital とは
Super Mapple Digital とは,昭文社が販売している電子地図ソフトのことである。
Google マップ同様,地図上にテキストや図形,写真を登録することができる。これらの情報を「カ
スタム情報」と呼び,住所などの情報以外に画像データ,インターネットへのリンク情報などを持た
せ,専用ファイルとして管理することができる。もちろん,この作成したカスタム情報は,地図上のア
イコンやタイトルをクリックすることで内容を表示することもできる。
付属ソフトである PDA 用の Pocket Map Digital を使うと,スマートフォンや PDA でも,カスタム情
報を含んだ地図データを表示できる(図3) 。
図 3 Pocket Mapple Didital による表現(昭文社)
各種ツールも充実しており,今回はムービーの走行区間と方向を示すために,ルート記入ツー
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ルを使用した。これは,地図上を起点,中継点というように順にクリックし,終点でまでのルートが作
成されるというものである。作成されたルートの距離も表示されるので,地図上でも区間の確認が
容易である。
また,GPS 機器から取得した計測データを取り込むことが可能である。取り込んだ緯度経度情報
あるいは住所の文字情報を持った住所録を地図上に先述のカスタム情報として登録することがで
きる。これにより,高精度の位置表示が可能である。
3.2.4 ムービーの撮影方法
「ムービーの作成の目的」でも触れたが,このムービーは東金の交通事故多発区域を実際に車
で走行し,走行中の車内から動画を撮影した。
撮影に使った機材はソニーの HDR-SR1 という HDD カメラである。カメラは助手席側のダッシュ
ボードに固定し,画質はハイビジョンモードに設定した。この状態で撮影した映像を,Flash で加
工・編集した。そして,これを avi 形式で書き出した後に Mapple の地図上に配置した(図4)。
図 4 Super Mapple Digital へのビデオ画像データの埋め込み(昭文社)
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3.2.5 ムービーの撮影場所
公開したムービーは,東金駅周辺の 2 ヶ所,126 号沿いの田間周辺の 1 ヶ所の計 3 ヶ所である。
駅周辺 2 ヶ所は,過去に子供及び高齢者の事故が発生している。また,田間周辺では見通しが良
いにも関わらず,事故の多発区域となっている箇所がいくつかある。これらには,Google マップで
の説明だけでは伝わりにくい部分もあり,映像で理解を深めてもらうのが目的である。
4. おわりに
本プロジェクトを実施し,次のような結果が得られた。
・ 実際道を歩きリサーチしてみたことで,普段気にしないようなところまで確認でき,改め
て地域の道路状況の見直しができた。
・ 地域の交通状況を真剣に考える良いきっかけになった。
・ 調査データの展示などを通し発表する上でのプロセスを学べた。
・ 既存のネットワークサービスを組み合わせることで様々なことができると確認できた。
また,反省点としては,以下の項目を挙げる。
・ 設定の不備により撮影した写真が悪かった,まずカメラの使い方を確認し,現地でしっ
かり確認すべき。
・ 集まりが悪い。
・ フィールドワークが足りなかった。更にいろんな道を調査したかった。
・ 学祭時,時間が足りなかった。効率が悪かった。
・ 前段階での話し合いをしっかりすべき。
・ ビデオによる表現に関しては,今回は試験的な公開であるため,時間も短く,量も少
ない。また,加工や編集も雑な面が目立つ。しかし,撮影自体はほぼ全域を終えてい
るので,今後に活かしたいと考えている。
今後は,以上の結果を活かし,東金の道路の安全事情について,携帯型コンピュータや GPS を
活用して,ITS の技術を応用したマルチメディアシステムの構築を行いたい。
なお,本研究発表は「学生部長賞」をいただいた。関係諸氏に感謝する。
参考 URL
Adobe Flash
http://www.adobe.com/jp/products/flash/
Super Mapple Digital
http://www.mapple.net/smd/index.html
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オールメディアプロジェクト
小渕
究
寺本 卓史
[概 要 ]
オールメディアプロジェクトでは,以 下 の 3 つの力 の向 上 を目 指 している。
1.コミュニケーション力
2.基 礎 2 力
3.就 職 力
コミュニケーション力 を強 調 する理 由 は,納 得 のいく作 品 を制 作 するためである。作 品
制 作 にあたっての最 も本 質 的 な課 題 は「納 得 」にある,という考 えのもと,その納 得 の水
準 をより高 めることを目 的 としている。納 得 というものは主 観 であるため,制 作 者 本 人 が
納 得 したということであれば,その作 品 がどのようなものであれ,本 人 がまず納 得 してい
るという意 味 で幸 せな作 品 であるといえる。しかし,その納 得 の水 準 が本 人 以 外 の要 素
が納 得 す る水 準 とかけ 離 れて い ると幸 せな 作 品 とは いえ ない 。 本 人 以 外 の要 素 とは,
自 分 ( も う ひ とり の 自 分 ? ) , 作 品 , 他 者 , 物 事 , 企 業 , 自 然 , 社 会 等 , 多 様 な 要 素 を
指 し,これらの多 様 な要 素 を相 手 として納 得 とい うものについてコミュニケーションが 行
われる。コミュニケーション力 とは,ただ単 にだれかと無 難 に会 話 できるというものではな
く,本 質 を見 極 め表 現 したいことが表 現 できる力 であり,それは納 得 の水 準 を高 める努
力 をつづけることによって身 についていくものである。では,コミュニケーション力 を支 え
るものはなにかというと,基 礎 ,それも基 礎 の基 礎 力 ということになる。すなわち,デザイ
ンの基 本 的 知 識 やソフトを自 由 に操 作 できるといった基 礎 的 スキル等 の基 礎 力 に加 え,
そのさらに基 礎 となる日 本 語 力 や科 学 力 である。たとえば,漢 字 がきちんと記 述 で きる
かといった,サウンドとはまったく無 関 係 のことが,実 は大 きく作 品 制 作 に かかわってい
るのである。基 礎 2 力 が備 わっていない場 合 ,コミュニケーションすべき相 手 の見 える範
囲 が狭 くなり深 さも浅 くなる。結 果 ,新 しい発 見 や発 想 に結 びつかなくなるのである。こ
の 問 題 は , 就 職 力 に も 関 係 す る。 大 学 生 活 の 最 終 局 面 で は 就 職 活 動 が 重 要 課 題 と
なるが,基 礎 2 力 が備 わっていないと自 己 分 析 や企 業 分 析 が稚 拙 になり兼 ねない。また,
学 生 生 活 の集 大 成 としての卒 業 制 作 作 品 の魅 力 度 にも影 響 する。このような視 座 から,
3 つの力 に注 目 し取 り組 んでいる。
[内 容 ]
作品分野
基 礎 2分 野
就職分野
大 学 祭 への出 展 ,成 果 を DVD 収 録
企 画 書 ・週 報 ・レポート等 毎 週 提 出 ,作 品 研 究 ,TOEIC・漢 字 検 定 受
験等
企 業 研 究 ,エントリーシート記 入 練 習 ,面 接 練 習 ,SPI 対 策
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[大 学 祭 ](個 別 プロジェクト一 覧 )
ポスターカード「BLUE」
悠 里 ~Yu-Ri~ヴィジュアルサウンドの世 界
T シャツデザイン画
インタビュー集
バンドインタビュー&企 業 紹 介 ラジオ
オーディオドラマ
Sound of Dinosaur ~音 による恐 竜 の復 活 ~
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