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資料2-2-2 補足説明資料(PDF形式:5179KB)
資料2−2−2(公開版) 平成28年5月13日風力部会資料 稚内市・豊富町における風力発電事業 環境影響評価方法書 補足説明資料 平成28年5月 エコ・パワー株式会社 目 次 1. 風力発電機の配置等について【一部非公開】 ···················· 2. 風力発電施設の出力と基数について ···························· 3. 風力発電施設定格出力・ローター径について ···················· 4. 風力発電機の諸元と騒音のパワーレベルについて ················ 5. 風車単機の予定諸元について ·································· 6. 風力発電機のパワーレベルについて ···························· 7. 事業区域の絞り込みについて ·································· 8. A,D区域を除外した理由について ······························· 9. 近隣での事業計画について ···································· 10. 事業実施区域の区域ごとの設置基数について【一部非公開】 ····· 11. 稚内市風力発電施設建設ガイドライン区域との関係について ····· 12. 稚内市風力発電施設建設ガイドラインに示される法規制について · 13. 累積的な影響について ······································· 14. 他事業との複合影響について ································· 15. 各項目の調査地点とその設定根拠について ····················· 16. 大気環境の調査位置について【一部非公開】 ··················· 17. 騒音・振動発生施設と民家の関係について【一部非公開】 ······· 18. 騒音・超低周波音の調査・予測・評価点の妥当性について ······· 19. 大気質の状況について ······································· 20. 工事中の大気質濃度の確認について ··························· 21. 騒音・振動調査対象の道路の種類と名称について ··············· 22. 騒音に係る環境基準の地域の類型指定状況について ············· 23. 低周波音測定時の風向風速について ··························· 24. 可視領域図と騒音・超低周波音の調査点と住居について ········· 25. 残留騒音について ··········································· 26. 風力発電機の稼働時の騒音についての特筆すべき事項について ··· 27. 騒音の空気吸収の影響について ······························· 28. 低周波音の評価について ····································· 29. 土質調査地点について ······································· 30. 水質調査地点について ······································· 31. 土質調査点の番号について ··································· 32. 土壌調査地点について ······································· 33. 水質汚濁の現地調査について ································· 1 2 3 4 5 6 7 9 10 13 15 16 17 22 23 52 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 83 84 85 86 34. 水質汚濁の予測の手法 ······································· 35. コウモリ類調査について ····································· 36. 鳥類の飛翔ルートに及ぼす影響について ······················· 37. ルートセンサスについて ····································· 38. 鳥類(渡り鳥)の調査について ······························· 39. レーダー調査の活用 ········································· 40. ラインセンサス及びポイントセンサス地点の根拠について ······· 41. 鳥類ラインセンサス調査の結果表示方法について ··············· 42. 鳥類定点調査の根拠について ································· 43. 鳥類の風車への衝突実態について ····························· 44. 生態系調査手法について ····································· 45. 生態系の想定指標種について ································· 87 88 89 90 91 92 93 103 104 106 107 108 1.風力発電機の配置等について【方法書 P.5】【一部非公開】 方法書の調査内容と調査地点の位置等との妥当性を検討するためには風車の配 置や改変予定区域の場所を特定する必要がある。風力発電機の設置位置、送電線の 位置、変電所の位置等、基本的情報を示していただきたい。(計画案でもよい) 風力発電機の設置位置、送電線の位置、変電所の位置ともに未定であり、お示しでき ません。 また、想定される風力発電機の仮配置(後述の図 3 の黒塗り部分)についても、地権 者の承諾が完了していないため、事業への支障を避けるため非公開とします。 1 2.風力発電施設の出力と基数について 【方法書 P.4】 p4 に出力と基数について、最大 70,000kW、21∼35 基との表示がある。これらの関 係はどの様になる予定か。 単基の定格出力が 2,000kW∼3,400kW の風力発電機の中から機種を選定して、単基の出 力に応じて設置基数を調整し、発電所全体の規模が最大で概ね 70,000kW とします。 仮に、定格出力 2,000kW の風力発電機を採用した場合は、最大基数が 35 基となり、発 電所の出力は 70,000kW となります。定格出力 3,400 kW の風力発電機を採用した場合は、 最大 21 基で発電所の出力は 71,400 kW となります。 2 3.風力発電施設定格出力・ローター径について 【方法書 P.6】 p6 には風力発電の施設の概要として、定格出力は 2,000∼3,400kW 級、ロータ ー径では 80∼120mと大きな差のある例が示されているが、これら発電施設の 概要と 20 で指摘した出力と基数と関係はどの様になるものか。 風力発電施設の定格出力と基数の関係については2.の回答のとおりですが、風力発電 施設の定格出力とローター径の関係については基本的には定格出力が大きくなるほど ローター径が大きくなる傾向にあり、本事業で現在想定している風力発電施設のロータ ー径は、2,000kW クラスの風車でブレード径が 80 m の風車があるため最小は 80 m とし ています。また、3,300kW クラスの風車でブレード径が 112 m の風車がありますので、 10 m 単位で繰上げ表示し、最大で 120 m としています。 3 4.風力発電機の諸元と騒音のパワーレベルについて 【方法書.6】 設置予定の風力発電機について、騒音パワーレベルを記載していただきたい。 風力発電機の機種は未定ですが、想定している機種の騒音パワーレベル(データが得ら れているものに限る)は、107.0dB(A)∼108.3 dB(A)で、機種によって大きな差はあり ません。 4 5.風車単機の予定諸元について 【方法書 P.6】 最大出力 7 万 kW に対して,21∼35 基としているが,風車単機の予定諸元を示された い。単機出力一定で,最大 7 万kW の中で基数を調整するという理解でよいか。 現状では、単機出力 2,000kW∼3,400kW の風力発電機1機種を採用し、最大7万 kW の中 で基数を調整する予定です。1.の回答に示したとおり、2,000kWの風力発電機であれ ば最大 35 基、3,400kWの風力発電機であれば、最大 21 基設置する計画となります。 なお、採用する機種は未定ですが、参考として、採用可能性のある最小の単機出力であ る 2,000kW の風力発電機と最大の単機出力である 3,400kW の風力発電機の諸元について 次のとおりお示しします。なお本諸元については、メーカーのカタログより引用してお り、今後変更になる可能性があります。 項 諸 目 元 2,000 kW クラス 3,400 kW クラス 定格出力 2,000kW 3,400kW ブレード枚数 3枚 3枚 ローター直径 80m 108m ナセル高さ 78m 79.5m 風力発電機高さ 118m 133.5m 定格回転数 19.6rpm 18rpm ブレード最低高 38∼118m 25.5∼133.5m カットイン風速 4m/s 3∼5m/s カットアウト風速 25m/s 25m/s 5 6.風力発電機のパワーレベルについて 【方法書 P.6】 p6 に概要を示された採用予定機種におけるパワーレベルは,概要の範囲においてで どの様な値になるのか。単に低騒音型との記述ではなく、期待している数値を示して 頂きたい。 4.の回答に示したとおりです。 6 7.事業区域の絞り込みについて 【方法書 P.13】 配慮書段階では A∼D 地区が対象になっていたが,方法書段階で B,C 地区に絞り込ん だことについての記載がない。どのような理由から B,C 地区に絞り込んだのか,A, D 地区を除外したことについての説明は 4 章で具体的に説明するとともに,事業計画 の中でも簡潔に説明が必要と考えますので,説明資料を用意いただきたい。 区域の絞り込み結果については下表に整理します。 今回の区域の絞り込みの中では、結果としては、環境面での側面では、農地(改変済み の場所)であるかどうかという要素のみであったため、他の環境要素については表には 示していません。 実質的には4区域とも環境面の配慮はそれぞれに必要であり、その区域毎の特徴はある にしても、区域を絞り込む上での差は無かったという整理です。 一方、事業面では、B 地区は、他事業計画との重複がない、C 区域は他事業との棲み分 けが検討しやすいという理由で有利と判断し、絞り込みを行いました。 7 表 配慮書4区域からの絞込みについて 環境面 A区域 B区域 C区域 D区域 ●配慮書での評価結果: 全ての項目において「影響は回避されている」、または、「影響を実行可能な範囲内で回 避又は低減できる可能性がある」との評価である。 ●事業実施可能性: 全区域において、今後、準備諸段階において詳細な調査、予測及び評価結果により、各区 域内において除外すべき場所等を詳細に判断していくことで、事業実施可能性が見込める。 なお、B 区域及び C 区域には、まとまった農地の分布があり、改変による環境影響の少な い農地の利用も検討可能。 事業面 総合評価 A区域 ●事業採算性: 好風況地域であ り、将来の送電網整 備により事業採算性 が見込まれる。 B区域 ●事業採算性: 好風況地域であ り、将来の送電網整 備により事業採算性 が見込まれる。 C区域 ●事業採算性: 好風況地域であ り、将来の送電網整 備により事業採算性 が見込まれる。 D区域 ●事業採算性: 好風況地域であ り、将来の送電網整 備により事業採算性 が見込まれる。 ●地区の意向: 対象自治体(稚内 市)は風力発電事業 に理解。地元地区か ら反対等は無い。 ●地区の意向: 対象自治体(稚内 市)は風力発電事業 に理解。地元地区か ら反対等は無い。 ●地区の意向: 対象自治体(稚内 市及び豊富町)は風 力発電事業に理解。 地元地区から反対等 は無い。 ●地区の意向: 対象自治体(豊富 町)は風力発電事業 に理解。地元地区か ら反対等は無い。 ●用地管理者の意 向: 区域の大部分を占 める国有林の利用に ついて森林管理署は 理解。 ●用地管理者の意 向: 区域の大部分を占 める国有林の利用に ついて森林管理署は 理解。 ●用地管理者の意 向: 区域の大部分を占 める国有林の利用に ついて森林管理署は 理解。 ●用地管理者の意 向: 区域の大部分を占 める国有林の利用に ついて森林管理署は 理解。 ●他事業との関係: アセス手続実施中 の他事業と区域が重 複している。また、 当該事業者の既設発 電所が隣接してお り、棲み分けが難し い面がある。 ●他事業との関係: アセス手続実施中 の他事業と区域が重 複していない。 A区域 今回は方法書の対象 事業実施区域として 採用しない。 (ただし、今後も状 況に応じて検討は可 能である。) B区域 改変による環境影響 の少ない農地の利用 可能性と、他事業と の関係において優位 であり、今回、方法 書の対象事業実施区 域として採用する。 ●他事業との関係: アセス手続実施中 の他事業と区域が重 複しているが、搬入 路となる国道を挟ん で隣接する B 区域と 合わせて計画を進め ることにより、他事 業との棲み分けにつ いても比較的検討し やすい。 C区域 改変による環境影響 の少ない農地の利用 可能性と、他事業と の関係において優位 であり、今回、方法 書の対象事業実施区 域として採用する。 8 ●他事業との関係: アセス手続実施中 の他事業と区域が重 複している。 D区域 今回は方法書の対象 事業実施区域として 採用しない。 (ただし、今後も状 況に応じて検討は可 能である。) 8.A,D 区域を除外した理由について 【方法書 P.15】 事業想定区域から A,D 地区をはずした理由について、特に環境サイドで配慮したこと は何もなかったという理解でよいか。配慮したのであればどの点を配慮したのか。 配慮書での検討の結果「重大な環境影響が絶対に避けられない」という判断に至った環 境要素は全区域とも無かったため、今回の区域の絞り込みの中では、7.の回答にも示 したとおり、環境面での要素としては、農地(改変済みの場所で新たな改変が少なくな る)を含むかどうかという要素のみでした。今回の対象事業実施区域である B、C 地区 は農地を含んだ区域を設定しています。 9 9.近隣での事業計画について 本件の位置だけではなく,自社分の近隣での計画地点を示すとともに,既に公表され ている他社の計画地点との位置関係を示されたい。 自社分の近隣での計画地はありません。 近隣の他社の公表されている対象事業実施区域は、図 1 及び図2に示すとおりです。 なお、対象事業実施区域が、重複する部分については、最終的には事業者間で調整を図 る方針です。 10 図1 他事業区域及び本事業区域 位置図(拡大) 11 図2 他事業区域及び本事業区域 位置図(広域) 12 10.事業実施区域の区域ごとの設置基数について 【方法書 P.204】 【一部非公開】 2.3.に関連して、事業地域の表示 B 上部、B 下部、C 上部、C 下部の 4 区分ごとの設 置基数の案を示して頂きたい。 配慮事項に示された騒音に関する対応方針に基づき、方法書の段階に至った現在の 考え、例えば民家や配慮を要する施設と風力発電施設との隔離距離等をおおよそでも 示して頂きたい。 (想定される風力発電機の仮配置[図 3 の黒塗り部分]については、地権者の承諾が完 了していないことから、事業への支障を避けるため非公開とします。) B上部については最大 19 基、B下部については最大 22 基と想定されます。合計が 35 基を超えてしまいますがこちらについては環境影響等を考慮しながら設置場所を絞り 込んでいく考えです。あくまで仮配置であるため、位置も変更となる可能性があります。 C 区域については、本方法書の縦覧後に、他事業による準備書「川西風力発電事業環境 影響評価準備書」(道北エナジー)において配置が示されました。(C 区域における配 置についての見解については、事業者間の調整が未完了であることから、事業への支障 を避けるため非公開とします。) なお、現段階の参考配置案については、配慮を要する施設との離隔を 500m以上確保し ています。 13 図3 注)風力発電機の仮配置は、地権者の承諾が完了していないことから、非公開とします。 14 11.稚内市風力発電施設建設ガイドライン区域との関係について 【方法書 P.184】 B 地区の北側の半分は稚内市の建設ガイドラインで法規制により建設が困難とされて いるが,この部分の扱いはどうされる予定であるのか説明されたい。本来,当該部分 は計画から除外すべきではないかと考える。 「法規制により極めて建設が困難な場所」として、対象事業実施区域内に一部稚内市有 林の保安林が分布していますが、極力使用は避け、やむなく使用する場合も最小限にと どめる方針です。 「自然保護等から建設が好ましくない場所」とされていることについても、稚内市との 協議では、環境影響評価を適切に行うことで、事業を進める方針について了解を得てい ます。 稚内市によると、現在、建設ガイドラインについては改訂する予定とのことであり、基 本的には稚内市として本事業の対象事業実施区域における建設が困難という扱いには しない意向を確認しています。 以上のような状況から、対象事業実施区域の当該部分についても計画から除外をしてい ません。 15 12.稚内市風力発電施設建設ガイドラインに示される法規制について 【方 法書 P.184】 185 ページ:稚内市の風力発電施設建設ガイドラインの図で「法規制により極めて建 設が困難な場所」にかかわる法規制とはなにか。またそれにもかかわらず事業実施区 域として設定されているのはどうしてか。 11.の回答に示したとおりです。 16 13.累積的な影響について 「それぞれの事業案件毎の環境影響評価だけではなく、宗谷・留萌地方全体(稚内 市 ・豊富町 ・幌延町 ・天塩町)全体での風力発電事業計画を公表した上で、各事 業間の複合的かつ累積的な影響等も方法書に含め、宗谷・留萌地方全体の広域的な視 点にも重きを置いた実施区域の見直し、除外の検討をすべきである」,と住民意見で 指摘されている。また,配慮書段階において経済産業大臣意見でも,「本事業の事業 実施想定区域及びその周辺においては、本事業者及び他事業者による複数の風力発電 所が設置済及び環境影響評価手続中であることから、 これらの情報について環境影 響評価方法書以降の図書に適切に記載するとともに、これら風力発電設備等のうち本 事業との累積的な環境影響が想定されるものについては、明らかになっている情報に 加え、今後他事業者と協働して実行可能な範囲で共同調査等を行い、そこで得られた 情報も考慮した上で、本事業との累積的な環境影響について予測及び評価をするこ と。」と指摘されているが,本方法書については他事業についての情報そのものが記 載されていない。また,累積的な影響についてどのように対応する予定であるのかに ついても実質的に何ら触れられていない。 他事業については、その事業を実施することの確定情報が得られていないため、本方法 書では計画中の他事業の情報は記載していません。 近隣の既設風力発電施設及び他事業計画範囲は、9.の回答で図 1 及び図2に示したと おり把握しています。 今後準備書の作成を開始する事前に、他事業による工事計画届が提出されている等の事 実の確認がとれ、その具体的な事業計画の情報が得られた場合は、以下の方針で累積的 影響を考慮した予測、評価を実施します。 17 累積的影響に関する環境要因と調査、予測及び評価の方針 環境項目 大気質 累積的影響に関する環境要 因 工事用資材等の搬出入 ・工事実施時期 ・工事関係車両走行台数 ・工事関係車両走行ルート 建設機械の稼働 ・工事実施時期 ・建設機械台数 ・建設機械稼働位置 騒音・振 動 工事用資材等の搬出入 ・工事実施時期 ・工事関係車両走行台数 ・工事車両走行ルート 建設機械の稼働 ・工事実施時期 ・建設機械台数 ・建設機械稼働位置 調査、予測及び評価の方針 調査について、調査地点として他事業でも工 事関係車両が走行すると考えられる国道 40 号に調査地点を配置しました。 予測・評価について、本事業と他事業の施工 時期が重複することが明らかであり、他事業 の工事関係車両の走行台数・走行ルートが明 らかな場合には、累積的影響の予測・評価を 行います。 調査について、調査地点として他事業の施工 機械の稼働によって大気質の影響を受ける おそれがある保全対象として、対象事業実施 区域近傍の集落付近に調査地点を配置しま した。 予測・評価について、本事業と他事業の施工 時期が重複することが明らかであり、他事業 の建設機械稼働台数・稼働位置が明らかな場 合には、累積的影響の予測・評価を行います。 調査について、調査地点として他事業でも工 事関係車両が走行すると考えられる国道 40 号に調査地点を配置しました。 予測・評価について、本事業と他事業の施工 時期が重複することが明らかであり、他事業 の工事関係車両の走行台数・走行ルートが明 らかな場合には、累積的影響の予測・評価を 行います。 調査について、調査地点として他事業の施工 機械の稼働によって騒音・振動の影響を受け るおそれがある保全対象として、対象事業実 施区域近傍の集落・民家付近に調査地点を配 置しました。 予測・評価について、本事業と他事業の施工 時期が重複することが明らかであり、他事業 の建設機械稼働台数・稼働位置が明らかな場 合には、累積的影響の予測・評価を行います。 18 環境項目 騒音・超低 周波音 累積的影響に関する環境要 因 施設の稼働 ・風車等の配置・基数 ・風車のパワーレベル 水質 造 成等 の施工 によ る一時 的 な影響 ・工事実施時期 ・造成工事の範囲 風車の影 施設の稼働 ・ 風車 等の配 置・ 基数・ 高 さ 電波障害 地形改変及び施設の存在 ・ 風車 等の配 置・ 基数・ 高 さ ・地形改変の範囲 調査、予測及び評価の方針 調 査 につ いて 、 既設 風力 発 電施 設の 騒 音・ 超低 周 波 音に よる 影 響を 把握 す るた め、 既 設風 力発 電 施 設に 近接 す る民 家付 近 に騒 音・ 超 低周 波音 調査地点を配置しました。 予 測 ・評 価に つ いて 、既 設 風力 発電 施 設と の累 積 的 影響 につ い ては 現況 調 査結 果に 当 事業 の影 響 分 を付 加す る こと で累 積 的影 響の 予 測・ 評価 は可能と考えます。 ま た 、現 在計 画 中の 他事 業 につ いて は 風車 の配 置 ・ 基数 、パ ワ ーレ ベル 等 の諸 元が 明 らか な場 合には累積的影響の予測・評価を行います。 調 査 につ いて 、 本事 業の 施 工に 係る 造 成工 事に よ り 、影 響を 受 ける おそ れ があ る主 な 河川 のう ち 、 流量 が確 保 され てい る もの を調 査 対象 とし ま す 。調 査対 象 河川 の流 域 にお いて 、 他事 業の 造 成 が行 われ る こと とな っ た場 合の 現 況把 握が 可能と考えます。 予 測 ・評 価に つ いて 、本 事 業と 他事 業 の施 工時 期 が 重複 する こ とが 明ら か であ り、 他 事業 の造 成 工 事範 囲が 明 らか な場 合 には 、累 積 的影 響の 予測・評価を行います。 調 査 につ いて 、 住居 等の 保 全対 象施 設 の周 辺に お け る既 設の 風 車の 影の 影 響に つい て は、 現地 調査を行うことで把握できると考えます。 予 測 ・評 価に つ いて 、既 設 風力 発電 施 設と の累 積 的 影響 につ い ては 、現 況 調査 結果 に 当事 業の 影 響 分を 付加 す るこ とで 累 積的 影響 の 予測 ・評 価は可能と考えます。 ま た 、現 在計 画 中の 他事 業 につ いて は 風車 の配 置 ・ 基数 ・高 さ が明 らか な 場合 には 累 積的 影響 の予測・評価を行います。 調 査 につ いて 、 既設 風力 発 電施 設に よ る電 波障 害 の 影響 につ い ては 、住 居 等の 保全 対 象施 設付 近 で 現地 調査 を 行う こと で 把握 でき る と考 えま す。 予 測 ・評 価に つ いて 、既 設 風力 発電 施 設と の累 積 的 影響 につ い ては 、現 況 調査 結果 に 当事 業の 影 響 分を 付加 す るこ とで 累 積的 影響 の 予測 ・評 価は可能と考えます。 ま た 、現 在計 画 中の 他事 業 につ いて は 風車 の配 置 ・ 基数 ・高 さ が明 らか な 場合 には 累 積的 影響 の予測・評価を行います。 19 環境項目 動物 累積的影響に関する環境要 因 造成等の施工による一時的 な影響、地形改変及び施設 の存在、施設の稼働 ・風車等の配置・基数・高 さ ・地形改変の範囲 植物 造成等の施工による一時的 な影響、地形改変及び施設 の存在 ・地形改変の範囲 生態系 造成等の施工による一時的 な影響、地形改変及び施設 の存在、施設の稼働 ・風車等の配置・基数・高 さ ・地形改変の範囲 調査、予測及び評価の方針 動物のうち、風力発電施設の立地による累積的 影響が及ぶおそれがあるものとしては、渡り鳥、 猛禽類等の鳥類及び哺乳類のうちコウモリ類に 対する影響と考えます。 調査について、既設風力発電施設による鳥類・ コウモリ類に対する影響については、既設風力 発電施設周辺で鳥類・コウモリ類の飛行経路、 飛行高さ等の現況調査を行うことで把握できる と考えます。 予測・評価について、既設風量発電施設と本事 業の累積影響については、現況調査結果に本事 業の影響分を付加することで累積的影響の予 測・評価は可能と考えます。ただし、「改正主 務省令」や「道技術指針」に累積影響の予測手 法が記載されていないことから、今後、専門家 の助言・指導を受けながら、本事業との累積的 な影響の予測・評価を行うこととしました。 また、現在計画中の他事業については風車の配 置・基数・高さが明らかな場合には累積的影響 の予測・評価を行います。 植物に及ぼす事業の影響要因は個別事業の地形 改変によるものが主であることから、既存施設 や現在計画中の他事業との累積的影響は生じな いものと考えます。 生態系に関する調査は動物調査と同様の方針で 実施します。 予測・評価について、既設風量発電施設と本事 業の累積影響については、現況調査結果に本事 業の影響分を付加することで累積的影響の予 測・評価は可能と考えます。ただし、「改正主 務省令」や「道技術指針」に累積影響の予測手 法が記載されていないことから、今後、専門家 の助言・指導を受けながら、本事業との累積的 な影響の予測・評価を行うこととしました。 また、現在計画中の他事業については風車の配 置・基数・高さが明らかな場合には累積的影響 の予測・評価を行います。 20 環境項目 景観 人と自然 との触れ 合い活動 の場 累積的影響に関する環境要 因 地形改変及び施設の存在 ・ 風車 等の配 置・ 基数・ 高 さ ・地形改変の範囲 工事用資材等の搬出入 ・工事実施時期 ・工事関係車両走行台数 ・工事関係車両走行ルート 地形改変及び施設の存在 ・ 風車 等の配 置・ 基数・ 高 さ ・地形改変の範囲 廃棄物等 造 成等 の施工 によ る一時 的 影響 ・工事実施時期 ・ 産業 廃棄物 及び 残土発 生 量等 調査、予測及び評価の方針 調 査 につ いて 、 既設 風力 発 電施 設の 存 在に よる 景 観 に及 ぼし て いる 影響 に つい ては 、 主要 な眺 望 点 、身 近な 眺 望点 から の 現地 調査 を 行う こと で把握できると考えます。 予 測 ・評 価に つ いて 、既 設 風力 発電 施 設と の累 積 的 影響 につ い ては 、現 況 調査 結果 に 当事 業の 影 響 分を 付加 す るこ とで 累 積的 影響 の 予測 ・評 価は可能と考えます。 ま た 、現 在計 画 中の 他事 業 につ いて は 風車 の配 置 ・ 基数 ・高 さ が明 らか な 場合 には 累 積的 影響 の予測・評価を行います。 調 査 につ いて 、 調査 地点 と して 他事 業 でも 工事 関係車両が走行すると考えられる国道 40 号及び 近 隣 の人 と自 然 との 触れ 合 い活 動の 場 に調 査地 点を配置しました。 予 測 ・評 価に つ いて 、本 事 業と 他事 業 の施 工時 期 が 重複 する こ とが 明ら か であ り、 他 事業 の工 事 関 係車 両の 走 行台 数・ 走 行ル ート が 明ら かな 場合には、累積的影響の予測・評価を行います。 調 査 につ いて 、 既設 風力 発 電施 設の 存 在に よる 人 と 自然 との 触 れ合 い活 動 の場 に及 ぼ して いる 影 響 につ いて は 、主 要な 眺 望点 、身 近 な眺 望点 か ら の現 地調 査 を行 うこ と で把 握で き ると 考え ます。 予 測 ・評 価に つ いて 、既 設 風力 発電 施 設と の累 積 的 影響 につ い ては 、現 況 調査 結果 に 当事 業の 影 響 分を 付加 す るこ とで 累 積的 影響 の 予測 ・評 価は可能と考えます。 ま た 、現 在計 画 中の 他事 業 につ いて は 風車 の配 置 ・ 基数 ・高 さ が明 らか な 場合 には 累 積的 影響 の予測・評価を行います。 廃 棄 物等 につ い ては 個別 事 業に より 廃 棄物 及び 残 土 の処 分先 を 決定 する こ とか ら、 累 積的 影響 は生じないものと考えます。 21 14.他事業との複合影響について 【方法書 P.311】 他事業との複合影響について、他事業が明確に設定できる場合にのみ評価するとして いるが、明確でない場合はやらないということか。明確でない場合は最大の複合影響 のシナリオを設定して評価する手法案を示し、方法書において検討をすべきではない か。 現時点で考えられる最大の複合影響のシナリオに対しても、13.の回答にも示した 方針に従って、準備書段階以降において他事業の計画について明確な情報が得られれ ば、検討可能と考えます。 22 15.各項目の調査地点とその設定根拠について【方法書 P307∼352】 各項目の各調査地点について、設定根拠を示されたい。 調査地点の設定の基本的な考え方は、表 1 に基づき地域の特性を勘案して設定しまし た。その上で、各項目の各調査地点について、①∼⑨にその場所と設定根拠を示します。 23 表1 項目 ①大気質 ②騒音・振 動・超低周波 音 ③水質 ④風車の影 ⑤電波障害 ⑥動物 ⑦植物 ⑧景観 ⑨人と自然 との触れ合 いの場 調査地点の基本的な考え方 調査項目 環境大気 地点設定の基本的な考え方 広域的な影響であるため、代表して住居等が集合している 地点に設定しました。 沿道大気 工事関係車両の走行ルートである国道 40 号沿道で、住居 等が集合・点在している地点に設定しました。 環境騒音・超低周 対象事業実施区域に住居等が近接して存在する地点に設 波音・振動 定しました。 沿道騒音・振動 工事関係車両の走行ルートである国道 40 号沿道で、住居 等が集合・点在している地点に設定しました。 水質 工事中の濁水が流れ込む可能性のある、事業実施区域から 流れる河川の下流地点に設定しました。 土質 土質の異なる、対象事業実施区域内の代表的な地点に設定 しました。 風車の影 特に地点は設定しない。 電波障害 対象事業実施区域周辺の住居等が存在する地点に設定し ました。 任意観察、任意採 対象事業実施区域周辺の代表的な植生を網羅する範囲・ル 集 ートを設定しました。 哺乳類・昆虫類調 対象事業実施区域周辺の代表的な植生を網羅する地点に 査(トラップ法) 設定しました。 鳥類(ルートセン ルートセンサスは、対象事業実施区域及び周辺の代表的な サス・ポイントセ 植生を網羅するルートを設定しました。また、ポイントセ ンサス地点は、各ルート上の見晴らしの良い地点に設定し ンサス) ました。 鳥類(定点調査) 対象事業実施区域方向の見晴らしが良い地点を設定しま した。 植生 植生調査のコドラート地点は、航空写真の判読等により植 生下図を作成し、植物相の現地踏査時に把握する相関植生 区分ごとに設定する。 植物相 風力発電施設の設置により改変される可能性がある尾根 部及び搬入ルートとして改変される可能性がある区域を 中心に、対象事業実施区域及び周辺の代表的な植生を網羅 するルートを設定しました。 主要な眺望点 景観資源及び眺望点の分布状況及び配慮書の検討結果を 考慮し、眺望景観変化の可能性がある地点を設定しまし た。 身近な眺望点 現地踏査により、事業実施による影響を受ける可能性があ ると確認された地点を設定する。 地形改変及び施 景観資源及び眺望点の分布状況及び配慮書の検討結果を 設の存在 考慮し、利用状況や利用環境の変化により眺望景観が変化 する可能性がある地点を設定しました。 工事用資材等の アクセス路として、工事関係車両の走行ルートである国道 搬入出 40 号を使用していると考えられる地点を設定しました。 24 ① 大気質 環境大気の調査地点について、代表して住居等が集合している地点に設定することを 基本とし、大気質の現況は広域的な影響によること(対象事業実施区域及びその周辺に は大気質に影響を与える工業地帯などは存在していないため)を考慮し、表 2 に示す根 拠で地点を設定しました。 表2 環境大気の調査地点の設定根拠 調査地点 設定根拠 St.1 対象事業実施区域周辺の代表地点として対象事業実施区域の中心付近で住居 が集合している地点である上勇知地区の位置としました。 沿道大気の調査地点については、工事関係車両の主要な走行ルートである国道 40 号沿道で、 住居等が集合・点在している地点に設定することを基本とし、表 3 に示す根拠で地点を設定 しました。 道路沿道状況については、交通量の違いがある区分として、稚内市街地付近、対象事業実 施区域付近、対象事業実施区域南側の3区分を考えました。 表3 調査地点 沿道大気の調査地点の設定根拠 設定根拠 St.2 国道 40 号の稚内市街地付近の代表地点として設定しました。 St.3 国道 40 号の対象事業実施区域付近の代表地点として、対象事業実施区域の中 間付近の住居が存在する地点を設定しました。 St.4 国道 40 号の対象事業実施区域南側の区間の代表地点として、豊富町の住居が 集合している地点を設定しました。 25 図4 26 大気質調査地点位置図 ② 騒音・振動・超低周波音 環境騒音・振動・超低周波音の調査地点については、対象事業実施区域に住居等が近 接して存在する地点に設定することを基本とし、表 4 に示す根拠で地点を設定しました。 なお、騒音、振動、超低周波音は、大気質とは異なり、騒音・振動・超低週販は狭い範 囲で分布が異なる可能性があることから、周辺複数地点を設定しました。 表4 調査地点 St.1 St.2 St.3 St.4 環境騒音・振動・超低周波音の調査地点の設定根拠 設定根拠 対象事業実施区域北側で住居が集合している稚内市街地を設定しました。 対象事業実施区域西側で住居が集合している上勇知地区を設定しました。 対象事業実施区域の中間付近の代表地点として住居が存在している地点を設 定しました。 対象事業実施区域南側で住居が存在している地点を設定しました。 沿道騒音・振動の調査地点については、工事関係車両の主要な走行ルートである国道 40 号沿道で、住居等が集合・点在している地点に設定することを基本とし、表 5 に示す根拠 で地点を設定しました。 国道 40 号の道路沿道状況については、交通量の違いがある区分として、稚内市街地付近、 対象事業実施区域付近、対象事業実施区域南側の3区分を考えました。 また、道道 510 号は、国道 40 号の交通量(約 4400 台/日)と比較して少ない(約 600 台) ため大気質の影響は小さいが、騒音・振動の変化の程度が大きくなる可能性があるため設定 しました。 表5 調査地点 St.5 St.6 St.7 St.8 沿道騒音・振動の調査地点の設定根拠 設定根拠 国道 40 号の稚内市街地付近の代表地点として設定しました。 国道 40 号の対象事業実施区域付近の代表地点として、対象事業実施区域の中 間付近の住居が存在する地点を設定しました。 国道 40 号の対象事業実施区域南側の区間の代表地点として、豊富町の住居が 集合している地点を設定しました。 道道 510 号の代表地点として沿道に住居が存在している地点を設定しまし た。 27 図5 騒音・超低周波音・振動調 査地点位置図 28 ③ 水 質 水質の調査地点については、工事中の濁水が流れ込む可能性のある、事業実施区域か ら流れる河川の下流地点に設定することを基本とし、表 6 に示す根拠で地点を設定しま した。 29 表6 調査 地点 St.1 St.2 St.3 St.4 St.5 St.6 St.7 St.8 St.9 St.10 St.11 水質の調査地点の設定根拠 河川名 設定根拠 対象事業実施区域内に水源を発し、工事に伴う土砂流 エーシュコマナイ一の川 入等の影響を受ける可能性があることから調査地点 を設定しました。 対象事業実施区域内に水源を発し、工事に伴う土砂流 クトネベツ三の沢川 入等の影響を受ける可能性があることから調査地点 を設定しました。 対象事業実施区域内に水源を発し、工事に伴う土砂流 クトネベツ一の沢川 入等の影響を受ける可能性があることから調査地点 を設定しました。 対象事業実施区域内に水源を発し、工事に伴う土砂流 開拓の沢川 入等の影響を受ける可能性があることから調査地点 を設定しました。 対象事業実施区域内に水源を発し、工事に伴う土砂流 入等の影響を受ける可能性があることから調査地点 沼の沢川 を設定しました。また、本河川は大沼に流入すること から、大沼に及ぼす影響を考慮した地点として設定し ました。 対象事業実施区域周辺を流れ、工事に伴う土砂流入等 の影響を受ける可能性があることから調査地点を設 サラキトマナイ川(下流) 定しました。また、本河川は大沼に流入することから、 大沼に及ぼす影響を考慮した地点として設定しまし た。 対象事業実施区域周辺に水源を発し、工事に伴う土砂 流入等の影響を受ける可能性があることから調査地 サラキトマナイ川(上流) 点を設定しました。また、本河川は大沼に流入するこ とから、大沼に及ぼす影響を考慮した地点として設定 しました。 対象事業実施区域内に水源を発し、工事に伴う土砂流 十四線沢川 入等の影響を受ける可能性があることから調査地点 を設定しました。 対象事業実施区域内に水源を発し、工事に伴う土砂流 勇知支流川 入等の影響を受ける可能性があることから調査地点 を設定しました。 対象事業実施区域周辺を流れ、工事に伴う土砂流入等 の影響を受ける可能性があることから調査地点を設 定しました。 ウツナイ川(下流) また、本河川は大沼に流入することから、大沼に及ぼ す影響を考慮した地点として設定しました。 対象事業実施区域周辺に水源を発し、工事に伴う土砂 流入等の影響を受ける可能性があることから調査地 点を設定しました。 ウツナイ川(上流) また、本河川は大沼に流入することから、大沼に及ぼ す影響を考慮した地点として設定しました。 30 調 査 地点 河川名 St.12 十九の沢川 St.13 セピルシナイ川 St.14 サロベツ川 設定根拠 対象事業実施区域内に水源を発し、工事に伴う土砂流 入等の影響を受ける可能性があることから調査地点 を設定しました。 対象事業実施区域内に水源を発し、工事に伴う土砂流 入等の影響を受ける可能性があることから調査地点 を設定しました。 対象事業実施区域周辺を流れ、工事に伴う土砂流入等 の影響を受ける可能性があることから調査地点を設 定しました。 31 No.3 図6 32 水質調査地点位置図 土質の調査地点については、土質の異なる、対象事業実施区域内の代表的な地点に設定 することを基本とし、表 7 に示す根拠で地点を設定しました。 表7 調査地点 No.1 No.2 No.3 土質の調査地点の設定根拠 設定根拠 土壌分類図(P3-13)より、B区域南部に点在する黒ボク土壌の分布域から設 定しました。 土壌分類図(P3-14)より、C区域全体を覆う褐色森林土の分布域から設定し ました。 土壌分類図(P3-13)より、B区域北部に存在する灰色台地土壌の分布域から 設定しました。 33 ④ 風車の影 風車の影の調査地点については、特定地点は設定しませんが、対象事業実施区域から 1,840mの範囲(対象事業実施区域内の最高地盤高さ 174.1mに風車想定高さ 150mを加 えた 324.1mの高さから地盤高さ 0mに影が生じるとした場合の冬至日における 9 時の日 影長さが 1,840mとなるため)のうち住居又は保全対象施設が存在する地点で現況におい て日影の影響が生じている地点がないか調査を行います。 34 図7 35 風車の影調査範囲図 ⑤ 電波障害 電波障害の調査地点については、対象地域で受信している主要な電波到来方向が南東 側であること(アンテナが南東方向を向いている)から、対象実施区域が遮へいする位 置関係となる対象事業区域より北西側の住居が存在する位置を調査地点として設定しま した。なお、稚内市街地には中継局があり、中継局から受信できることから調査地点と して設定していません。 36 図8 電波障害調査地点位置図 37 ⑥ 動物 動物の調査地点については、調査範囲を対象事業実施区域及び周辺 250mとし、調査ル ート、地点については対象事業実施区域及び周辺の地形・植生等のほか、風力発電機の 設置による改変の可能性がある尾根部、水辺の動物生息環境の可能性がある谷・沢部及 び搬入ルートとして改変の可能性がある区域を考慮したルート、地点としました。 哺乳類、鳥類、爬虫類・両生類の任意観察及び昆虫類の任意採集の調査範囲は、対象 事業実施区域から 250mの範囲内を基本とし、対象事業実施区域及び周辺の代表的な植生 区分及び地形(尾根部、谷・沢部)を網羅するルートとしました。 哺乳類、昆虫類調査(トラップ法)の調査地点は、対象事業実施区域及び周辺の代表的 な植生を網羅することを基本とし、植生の代表地点として、表 8 に示す根拠で地点を設定し ました。 鳥類のセンサスルート(R1∼R16)は、表 8 に示した各植生を網羅しかつ踏査が可能な ルートを基本とし、表 9 に示す根拠でルートを設定しました。また、ポイントセンサス の調査地点は、各ルート上で見晴らしが良く、観察が容易である地点に設定します。 鳥類の定点調査地点(St.1∼St.15)は、対象事業実施区域方向の見晴らしが良い地点 を基本とし、表 10 に示す根拠で地点を設定しました。さらに、鳥類の出現状況を踏まえ、 そのうちの 8 定点程度に調査員を配置することとしました。 魚類・底生動物については、濁水が流れ込む可能性のある地点を基本とし、水質調査 地点と同様としました。 38 表8 区域 B 調査 地点 T1 T2 T3 T4 T5 T6 環境(植生) ササ群落 トドマツ・ ミズナラ群落 エゾマツ・ トドマツ群落 シラカンバ・ ミズナラ群落 カラマツ植林 T8 エゾイタヤ・ ミズナラ群落 アカエゾマツ 植林 トドマツ植林 T9 牧草地 T7 C 動物(哺乳類、昆虫類調査(トラップ法))の調査地点の設定根拠 T10 ヨシ T11 牧草地 T12 カラマツ植林 T13 エゾイタヤ・ ミズナラ群落 トドマツ・ ミズナラ群落 エゾマツ・ トドマツ群落 ダケカンバ 群落 トドマツ植林 T14 T15 T16 T17 T18 T19 アカエゾマツ 植林 ササ群落 設定根拠 調査範囲(B区域)に分布する植生のうち、ササ群落を代表する地 点として設定しました。 調査範囲(B区域)に分布する植生のうち、針広混交林(トドマツ・ ミズナラ群落)を代表する地点として設定しました。 調査範囲(B区域)に分布する植生のうち、針葉樹林(エゾマツ・ トドマツ群落)を代表する地点として設定しました。 調査範囲(B区域)に分布する植生のうち、落葉広葉樹林(シラカ ンバ・ミズナラ群落)を代表する地点として設定しました。 調査範囲(B区域)に分布する植生のうち、人工林(カラマツ植林) を代表する地点として設定しました。 調査範囲(B区域)に分布する植生のうち、落葉広葉樹林(エゾイ タヤ・ミズナラ群落)を代表する地点として設定しました。 調査範囲(B区域)に分布する植生のうち、人工林(アカエゾマツ 植林)を代表する地点として設定しました。 調査範囲(B区域)に分布する植生のうち、人工林(トドマツ植林) を代表する地点として設定しました。 調査範囲(B区域)に分布する植生のうち、牧草地を代表する地点 として設定しました。 調査範囲(C区域)に分布する植生のうち、湿原植生(ヨシクラス) を代表する地点として設定しました。 調査範囲(C区域)に分布する植生のうち、牧草地を代表する地点 として設定しました。 調査範囲(C区域)に分布する植生のうち、人工林(カラマツ植林) を代表する地点として設定しました。 調査範囲(C区域)に分布する植生のうち、落葉広葉樹林(エゾイ タヤ・ミズナラ群落)を代表する地点として設定しました。 調査範囲(C区域)に分布する植生のうち、針広混交林(トドマツ・ ミズナラ群落)を代表する地点として設定しました。 調査範囲(C区域)に分布する植生のうち、針葉樹林(エゾマツ・ トドマツ群落)を代表する地点として設定しました。 調査範囲(C区域)に分布する植生のうち、落葉広葉樹林(ダケカ ンバ群落)を代表する地点として設定しました。 調査範囲(C区域)に分布する植生のうち、人工林(トドマツ植林) を代表する地点として設定しました。 調査範囲(C区域)に分布する植生のうち、人工林(アカエゾマツ 植林)を代表する地点として設定しました。 調査範囲(C区域)に分布する植生のうち、ササ群落を代表する地 点として設定しました。 39 表9 区域 B 調査 ルート R1 主な環境(植生) トドマツ植林 R2 ササ群落 アカエゾマツ植林 R3 ササ群落 トドマツ・ ミズナラ群落 ササ群落 エゾマツ・ トドマツ群落 シラカンバ・ ミズナラ群落 R4 R5 R6 C 動物(鳥類(ルートセンサス))の調査地点の設定根拠 R7 エゾイタヤ・ ミズナラ群落 ササ群落 牧草地 R8 カラマツ植林 R9 ダケカンバ群落 R10 牧草地 R11 ササ群落 R12 エゾイタヤ・ ミズナラ群落 R13 トドマツ植林 R14 カラマツ植林 R15 アカエゾマツ植林 R16 牧草地 設定根拠 調査範囲(B区域)に分布する植生のうち、人工林 (トドマツ植林)を代表するルートとして設定しま した。 調査範囲(B区域)に分布する植生のうち、人工林 (アカエゾマツ植林)及びササ群落を代表するルー トとして設定しました。 調査範囲(B区域)に分布する植生のうち、針広混 交林(トドマツ・ミズナラ群落)及びササ群落を代 表するルートとして設定しました。 調査範囲(B区域)に分布する植生のうち、針葉樹 林(エゾマツ・トドマツ群落)及びササ群落を代表 するルートとして設定しました。 調査範囲(B区域)に分布する植生のうち、落葉広 葉樹林(シラカンバ・ミズナラ群落)を代表するル ートとして設定しました。 調査範囲(B区域)に分布する植生のうち、落葉広 葉樹林(エゾイタヤ・ミズナラ群落)及びササ群落 を代表するルートとして設定しました。 調査範囲(B区域)に分布する植生のうち、牧草地 を代表するルートとして設定しました。 調査範囲(B区域)に分布する植生のうち、人工林 (カラマツ植林)を代表するルートとして設定しま した。 調査範囲(C区域)に分布する植生のうち、落葉広 葉樹林(ダケカンバ群落)を代表するルートとして 設定しました。 調査範囲(C区域)に分布する植生のうち、牧草地 を代表するルートとして設定しました。 調査範囲(C区域)に分布する植生のうち、ササ群 落を代表するルートとして設定しました。 調査範囲(C区域)に分布する植生のうち、落葉広 葉樹林(エゾイタヤ・ミズナラ群落)を代表するル ートとして設定しました。 調査範囲(C区域)に分布する植生のうち、人工林 (トドマツ植林)を代表するルートとして設定しま した。 調査範囲(C区域)に分布する植生のうち、人工林 (カラマツ植林)を代表するルートとして設定しま した。 調査範囲(C区域)に分布する植生のうち、人工林 (アカエゾマツ植林)を代表するルートとして設定 しました。 調査範囲(C区域)に分布する植生のうち、牧草地 を代表するルートとして設定しました。 40 表 10 区域 B C 調査地点 St.1 St.2 St.3 St.4 St.5 St.6 St.7 St.8 St.9 St.10 St.11 St.12 St.13 St.14 St.15 St.16 動物(鳥類(定点調査))の調査地点の設定根拠 設定根拠 調査範囲(B区域)を北側から広く視認できる地点として設定しました。 調査範囲(B区域)を西側から広く視認できる地点として設定しました。 調査範囲(B区域)を東側から広く視認できる地点として設定しました。 調査範囲(B区域)を南西側から広く視認できる地点として設定しまし た。 調査範囲(B区域)を南側から広く視認できる地点として設定しました。 調査範囲(C区域)を北側から広く視認できる地点として設定しました。 調査範囲(C区域)を東側から広く視認できる地点として設定しました。 調査範囲(C区域)全体を広く視認できる地点として設定しました。 調査範囲(C区域)を東側から広く視認できる地点として設定しました。 調査範囲(C区域)を南西側から広く視認できる地点として設定しまし た。 調査範囲(C区域)を南東側から広く視認できる地点として設定しまし た。 41 図9 動物調査位置 (任意観察、任意採集) 42 図 10 動物調査位置 (哺乳類・昆虫類調査(トラップ法)) 43 図 11 動物調査位置 (鳥類(ルートセンサス)) 備考:ポイントセンサスの調査地点は、各 センサスルート上の見晴らしの良 い 1 地点に設定する。 44 図 12 動物調査位置 (鳥類(定点調査)) 備考:鳥類の出現状況を踏まえて 8 定点程 度に調査員を配置する。 45 ⑦ 植物 植物の踏査ルートは、対象事業実施区域及び周辺の地形・植生等のほか、風力発電機 の設置による改変の可能性がある尾根部及び搬入ルートとして改変の可能性がある区域 を考慮したルートを設定しました。 植生調査は調査範囲を対象事業実施区域及び周辺の 250mの範囲とし、コドラート地点 は、航空写真の判読等により植生下図を作成し、植物相の現地踏査時に把握する相関植 生区分ごとに設定していきます。 植物相 は調査範囲を対象事業実施区域及び周辺の 100mの範囲とし、 対象事業実施区域 及び周辺の代表的な植生を網羅するルートを設定しました。 46 図 13 47 植物調査位置 ⑧ 景観 主要な眺望点については、配慮書の検討結果において眺望景観に影響をうける可能性 がある地点を、表 11 に示す根拠で設定しました。また、配慮書に対する意見を踏まえて 設定した地点もあります。 表 11 調査地点 St.1 主要な眺望点の調査地点の設定根拠 地点名 稚内公園 設定根拠 配慮書の検討結果において眺望景観に影響をうけ る可能性がある地点を設定しました。 St.2 ミルクロード 配慮書の検討結果において眺望景観に影響をうけ る可能性がある地点を設定しました。 St.3 道立宗谷ふれあい公園 配慮書の検討結果において眺望景観に影響をうけ る可能性がある地点を設定しました。 St.4 宮の台展望台 配慮書の検討結果において眺望景観に影響をうけ る可能性がある地点を設定しました。 St.5 サロベツ湿原センター 配慮書の検討結果において眺望景観に影響をうけ る可能性がある地点を設定しました。 St.6 北天の道(道道 404 号) 配慮書に対する知事意見を受けて設定しました。 St.7 北天の道(道道 106 号) 配慮書に対する知事意見を受けて、対象事業実施区 域の南側の範囲の景観が変化する可能性のある地 点として設定しました。 St.8 北天の道(道道 106 号) 配慮書に対する知事意見を受けて、対象事業実施区 域の北東側の範囲の景観が変化する可能性のある 地点として設定しました。 St.9 夕陽が丘パーキング 配慮書に対する知事意見を受けて設定しました。 身近な眺望点の調査地点については、対象事業実施区域周辺で人が生活に利用してい る地点を現地踏査し、事業実施による影響を受ける地点がないか調査を行います。 48 図 14 49 景観調査地点位置図 ⑨ 人と自然との触れ合いの活動の場 地形改変及び施設の存在による影響の調査地点については、景観資源及び眺望点の分 布状況及び配慮書の検討結果や配慮書に対する知事意見を考慮し、利用状況や利用環境 の変化により眺望景観が変化する可能性がある地点を基本としました。 工事用資材等の搬入出による影響の調査地点については、アクセス路として、工事関係車 両の走行ルートである国道 40 号を使用していると考えられる地点を基本としました。 各調査地点は、 表 12 に示す根拠で地点を設定しました。 表 12 項目 地 形 改 変 及 び 施 設 の 存在 工 事 用 資 材 等 の 搬 入 出 調査地点 St.1 主要な眺望点の調査地点の設定根拠 地点名 稚内森林公園キャンプ場 St.2 道立宗谷ふれあい公園 St.3 坂の下海水浴場 St.4 北天の道(道道 106 号) St.5 北天の道(道道 106 号) St.6 ゆうち自然学校 St.7 稚内市上勇知スキー場 St.8 兜沼公園キャンプ場 St.9 北天の道(道道 404 号) St.10 サロベツ湿原センター St.11 沼川みのり公園 St.12 国道 40 号 St.13 国道 40 号 St.14 国道 40 号 St.15 道道 510 号 50 設定根拠 景観の変化の影響が想定される地点と して設定しました。 景観の変化の影響が想定される地点と して設定しました。 利用環境(騒音)の影響が想定される 地点として設定しました。 景観の変化の影響が想定される地点と して設定しました。 景観の変化の影響が想定される地点と して設定しました。 配慮書に対する知事意見を受けて設定 しました。 配慮書に対する知事意見を受けて設定 しました。 配慮書に対する知事意見を受けて設定 しました。 景観の変化の影響が想定される地点と して設定しました。 身近な景観の変化の影響が想定される 地点として設定しました。 景観の変化の影響が想定される地点と して設定しました。 St.7 稚内市上勇知スキー場へのアク セス路として設定しました。 St.11 沼川みのり公園へのアクセス路 として設定しました。 St.8 兜沼公園キャンプ場へのアクセ ス路として設定しました。 St.6 ゆうち自然学校へのアクセス路 として設定しました。 図 15 人と自然との触れ合い活動の 場調査地点位置図 51 16.大気環境の調査位置について【一部非公開】 【方法書 P.308、313】 大気環境(大気質、騒音及び超低周波音、振動)の調査位置について、民家・道 路・測定場所の関係がわかる大縮尺の図(500分の1程度)を記載していただ きたい。 大気環境(大気質、騒音及び超低周波音、振動)の調査位置について、民家・道路・測 定場所の関係がわかる図面(1/2500)を図 16∼28 にお示しします。 (ただし、現時点では、調査位置の土地の地権者・管理者の許可を得られていないこと から、事業への支障の可能性があるため、全体図[図 16]を除いては非公開とします。) また、今後の風車の位置の配置計画によっては、風車の最寄りの住宅等の付近に調査地 点を移設・追加する可能性があります。 52 図 16 53 調査地点位置全体図 注) 調査地点の土地の地権者・管理者の許可を得られていないことから、事業への支障の 可能性があるため、非公開とします。 図 17 調査予定地点位置図 大気質(St.1) 54 注) 調査地点の土地の地権者・管理者の許可を得られていないことから、事業への支障の 可能性があるため、非公開とします。 図 18 調査予定地点位置図 大気質(St.2) 55 注) 調査地点の土地の地権者・管理者の許可を得られていないことから、事業への支障の 可能性があるため、非公開とします。 図 19 調査予定地点位置図 大気質(St.3) 56 注) 調査地点の土地の地権者・管理者の許可を得られていないことから、事業への支障の 可能性があるため、非公開とします。 図 20 調査予定地点位置図 大気質(St.4) 57 注) 調査地点の土地の地権者・管理者の許可を得られていないことから、事業への支障の 可能性があるため、非公開とします。 図 21 調査予定地点位置図 騒音・振動・超低周波音 (St.1) 58 注) 調査地点の土地の地権者・管理者の許可を得られていないことから、事業への支障の 可能性があるため、非公開とします。 図 22 調査予定地点位置図 騒音・振動・超低周波音 (St.2) 59 注) 調査地点の土地の地権者・管理者の許可を得られていないことから、事業への支障の 可能性があるため、非公開とします。 図 23 調査予定地点位置図 騒音・振動・超低周波音 (St.3) 60 注) 調査地点の土地の地権者・管理者の許可を得られていないことから、事業への支障の 可能性があるため、非公開とします。 図 24 調査予定地点位置図 騒音・振動・超低周波音 (St.4) 61 注) 調査地点の土地の地権者・管理者の許可を得られていないことから、事業への支障の 可能性があるため、非公開とします。 図 25 調査予定地点位置図 騒音・振動超低周波音 (St.5) 62 注) 調査地点の土地の地権者・管理者の許可を得られていないことから、事業への支障の 可能性があるため、非公開とします。 図 26 調査予定地点位置図 騒音・振動・超低周波音 (St.6) 63 注) 調査地点の土地の地権者・管理者の許可を得られていないことから、事業への支障の 可能性があるため、非公開とします。 図 27 調査予定地点位置図 騒音・振動・超低周波音 (St.7) 64 注) 調査地点の土地の地権者・管理者の許可を得られていないことから、事業への支障の 可能性があるため、非公開とします。 図 28 調査予定地点位置図 騒音・振動・超低周波音 (St.8) 65 17.騒音・振動発生施設と民家の関係について 【方法書 P.313】 【一部非公開】 騒音・振動発生施設から最寄りの民家までの状況(距離・地形など)がわかる地 形図(可能であれば裁断面も)を記載していただきたい。 風力発電機想定位置(仮配置)から最寄りの民家までの状況は、10.の回答の図 3 を 参照下さい。 (ただし、想定される風力発電機の仮配置[図 3 の黒塗り部分]については、地権者の 承諾が完了していないことから、事業への支障を避けるため非公開とします。) 66 18.騒音・超低周波音の調査・予測・評価点の妥当性について【方法書 P.313】 風車位置が未定のため、騒音・低周波音の調査・予測・評価点の妥当性は、事業 実施区域からの距離ゾーンで判断するしかない。 一方、 「稚内市・豊富町における風力発電事業に係る環境影響方法書 正誤表」よ り、住宅・施設等追加地点は、B 地域、C 地域共に、事業実施区域にかなり近いと 思われます。これらの地点が距離ゾーン評価から漏れてはいないかどうかを回答 いただきたい。 必要に応じて調査地点を追加する必要がないか回答いただきたい。 現段階の風車の参考配置案及び配慮を要する施設との関係については、B 地域を例示する と、図 3 にお示しするとおりです。民家等の配慮を要する施設との離隔を 500m以上確保 しており、調査・予測・評価地点は近隣民家等を考慮した配置としています。 今後、風車の位置が参考配置案より大きく移動した場合には、必要に応じて調査・予測・ 評価地点を追加する考えです。 67 19.大気質の状況について 【方法書 P.36】 大気質の状況:大気質の状況は測定局の有無を聞いているのではない。測定局が無いこと が何を意味するのかについて考慮し、必要に応じて北海道内の状況を記載していただきた い。 「北海道環境白書’15」によると、二酸化窒素及び浮遊粒子状物質の環境基準達成状況に ついて以下のように記載されています。 「平成 25 年度の二酸化窒素の濃度は、一般環境大気測定局 63 局及び自動車排出ガス測 定局 15 局すべてで環境基準を達成されました。」 「平成 25 年度の濃度は、 一般環境大気測定局 53 局、 自動車排出ガス測定局 17 局のうち、 短期的評価では一般環境大気測定局の 3 局で環境基準未達成でしたが、長期的評価で は全局で環境基準が達成されました。」 このように、全道で環境基準が達成されている状況を踏まえると札幌市などの都市部と 比べて発生源が少ない稚内市及び豊富町においても環境基準を達成している状況と考え られます。 68 20.工事中の大気質濃度の確認について 【方法書 P.309】 道北地区における植生の生態系が脆弱であることから二酸化窒素および粉じんについては 工事現場直近(工事現場境界から 100m 程度までの状況)における各物質の濃度についても 代表的地点で確認していただきたい。 二酸化窒素及び粉じんの予測範囲は、動植物の調査範囲である対象事業実施区域の周辺 250m程度まで実施する予定です。ご意見を踏まえ、予測地点を工事現場直近に設置し、 その地点での二酸化窒素、粉じんの変化の程度について予測を行い、影響の有無を確認 します。 69 21.騒音・振動調査対象の道路の種類と名称について 【方法書 P.324】 準備書では、工事関係車両の走行ルート図および騒音・超低周波音・振動の調査点図に道 路の種類と名称を示していただきたい。 準備書においては、工事車両の走行ルート図及び騒音・超低周波音・振動の調査地点図 に道路の種類と名称を示します。 70 22.騒音に係る環境基準の地域の類型指定状況について 【方法書 P.147】 騒音に係る環境基準の類型指定について、事業実施区域周辺に指定地域があるのかないの かの記述がない。 対象事業実施区域北側に接する稚内市街地の南側は騒音に係る環境基準の C 類型が指定 されています。対象事業実施区域及び周辺のその他の地域には類型指定地域はありませ ん。 71 23.低周波音測定時の風向風速について 低周波音は風雑音の影響を受けやすいので、測定と同期して調査点の近隣で風向風速を観 測するよう努めていただきたい。 超低周波音測定時には、調査地点で風向・風速の測定を行い、データを整理します。 72 24.可視領域図と騒音・超低周波音の調査点と住居について 準備書では、風力発電機の可視領域と、近接住居または集落、及び騒音・超低周波音の調 査点との関係がわかる図を示していただきたい。 準備書において、風力発電機の可視領域図及び風力発電機と近接住居・集落との位置及 び距離関係がわかる図、並びに風力発電機と騒音・低周波音調査地点の位置及び距離関 係がわかる図をお示しします。 73 25.残留騒音について 準備書では、風車騒音の予測評価にあたり、地域の特性を踏まえ残留騒音(LA95)との比 較検討も行っていただきたい。 騒音の環境保全目標の設定にあたっては、地域の特性を踏まえて最寄りの住居または保 全施設地点において、 騒音に係る環境基準の A 類型の基準値を参考に設定する予定です。 また、事業による騒音レベルと残留騒音の比較については参考として実施することとし ます。 74 26.風力発電機の稼働時の騒音についての特筆すべき事項について 準備書では、特筆すべき事項として、「風車騒音の Swish 音の程度」、「卓越した純音成 分の特徴(純音成分がある場合は、可能ならば IEC 61400-11:2012 規格に従った性能試験 結果から Tonality(dB)と Tonal audibility(dB))」についても記載していただきたい。 ご意見を踏まえ、今後選定する風車メーカーから得られた情報を基に、検討可能な項目 については記載するように努めます。 75 27.騒音の空気吸収の影響について 空気吸収の影響を、地域の平均的条件(年間平均温度・湿度)及び音の伝わりやすい条件 (日平均温度・湿度)を算定して検討していただきたい。(ISO 9613-1or JIS Z 8738 の計 算式に基づき、騒音の周波数特性、気温、相対湿度を設定して計算。) 保全対象が存在する位置に対してはご意見のとおり空気吸収の影響を考慮し、検討を行 います。 76 28.低周波音の評価について 「低周波音問題対応手引書」の「参照値」は、アセスメントの目的で作成されたものでは ないことを踏まえ、「低周波音の測定方法に関するマニュアル」に記載された科学的知見 をもとに評価を行うことが望ましい。 ご意見を踏まえ、 「低周波音の測定方法に関するマニュアル」に記載された「感覚閾値」、 「心理的影響」、「睡眠影響」、「物的影響」を参考とします。 77 29.土質調査地点について 【方法書 P.324】 土質調査地点の選定根拠を補足説明資料で説明しているが,加えて土壌型,表層地質の分 布図との対応がわかるように図面に調査点を落とした資料を用意していただきたい。 土質調査地点と対象事業実施区域周辺の土壌、表層地質との関係は図 29∼32 の通りとな っています。 準備書段階では風車位置及び土地の改変範囲をお示しできることから、準備書において は掘削等の位置と土質調査地点の整合が明らかになるような資料とします。 78 図 29 土質調査地点と対象事業実施 区域周辺の土壌分布(B 区域) 79 図 30 土質調査地点と対象事業実施 区域周辺の土壌分布(C 区域) 80 図 31 土質調査地点と対象事業実施 区域周辺の表層地質分布 (B 区域) 81 図 32 土質調査地点と対象事業実施 区域周辺の表層地質分布 (C 区域) 82 30.水質調査地点について 【方法書 P.324】 補足説明資料(p7-9)の設定根拠では、河川ごとに根拠が述べられているが、原則は濁水を 出す沈砂池にできるだけ近いことが求められる。風車位置が決まっていない現状では難し いかも知れないが、準備書では出来る限りどの沈砂池の上澄み排水の影響を反映するか、 また 1 本の河川のなかでなぜその位置なのか記載していただきたい。 準備書においては、工事区域を明示し、その工事区域がどの河川の流域に位置するかを 明らかにします。そのうえで仮設沈砂池との距離を考慮し、影響を受けるおそれがある 地点を予測地点として濁水の影響を予測・評価します。 83 31.土質調査点の番号について 方法書 p324「図 6-3-4.1 【方法書 P.324】 水質調査地点位置図」の土質調査地点で「▲ St.12」となって いるものは、補足説明資料(p11)では「▲ No.3」です。準備書は、補足説明のように水質 を St.で、土質は No.で示すようにしていただきたい。 準備書では水質調査地点(St.1∼13)及び土質調査地点(NO.1∼3)を区別した表記とし ます。 84 32.土壌調査地点について 【方法書 P.324】 補足説明資料(p11)の設定根拠は、方法書の土壌分類図「図 3-13.1(1/2)」および「図 3-13.1 (2/2)」からみると、土壌種類ごとに 1 箇所ではあるが、欠落はない。 土質の調査地点については、土質の異なる、対象事業実施区域内の代表的な地点に設定 することを基本とし、下表に示す根拠で地点を設定しました。 表 調査地点 No.1 No.2 No.3 土質の調査地点の設定根拠 設定根拠 土壌分類図(P3-13)より、B区域南部に点在する黒ボク土壌の分布域から 設定しました。 土壌分類図(P3-14)より、C区域全体を覆う褐色森林土の分布域から設定 しました。 土壌分類図(P3-13)より、B区域北部に存在する灰色台地土壌の分布域か ら設定しました。 なお、土質調査地点につきましては現時点で想定されている土地改変区域をもとに設定 を行っています。風車の位置が確定した際には、土質及び風車の位置を踏まえ、調査地 点を変更する可能性があります。 85 33.水質汚濁の現地調査について 【方法書 P.323】 方法書p323「表 6-3-4.1」「調査期間」には、降雨時の調査を「日常的な降雨で 1 回」と ありますが、 沈砂池からの排水量の計算に用いる降雨量は北海道では 10 年確率雨量強度(下 記⑤参照)のようなので、なるべくそれに近い強い雨でも実施されることを勧める。なぜ なら、最終的に沈砂池排水の河川への影響を評価する場合、降雨時の河川の実測値と比較 すれば説得力があると思われるからである。その値が無いと、「環境基準 25mg/L と比較す る」などのやや現実味がない評価をしなくてはならない。 ご意見を踏まえ、降雨時調査の対象降雨について、降雨強度の強い雨を追加として対象 とすることを検討します。 86 34.水質汚濁の予測の手法 【方法書 P.323】 方法書p323「表 6-3-4.2」、予測手法には、「計算、事例の引用または解析による」と記 述されているが、以下の諸点に留意していただきたい。 ・インターネットで見る限り、参考になると思われる北海道の「林地開発許可制度の手引 き」の p106 には流出係数の決め方が書かれている。また、予測に用いる降水量は 10 年 確率雨量強度のようである(p72)。 ・濁水の濁りの濃度については多くの情報があり、最近の事業では高めの 1000mg/L が採用 される傾向にある。インターネットには環境省による参考資料[道路及び鉄道建設事業 における河川の濁り等に関する環境影響評価ガイドライン(平成 21 年 3 月)]の掲載 もある。 事業者が必要とするなら以下枠内の資料を教えてあげていただきたい。 環境省 道路及び鉄道建設事業における河川の濁り等に関する環境影響評価ガイドライン (平成21 年3 月) 内容は、 道路及び鉄道建設工事による水の濁り等の環境影響評価を行う上で、参考となる 既往の技術指針等には、次のものが挙げられる。 ① 環境アセスメントの技術(1999 年8 月、社団法人環境情報科学センター) ② 環境省環境影響評価技術検討会中間報告書 大気・水・環境負荷の環境アセスメ ント(Ⅱ) 環境影響評価の進め方(平成13 年10 月、環境省総合環境政策局編) ③ 道路環境影響評価の技術手法 2007 改訂版(2007 年9 月、財団法人道路環境 研究所編) ④ ダム事業における環境影響評価の考え方(平成12 年3 月、河川事業環境影響 評価研究会編) ⑤ 建設工事における濁水・泥水の処理工法 改訂版(1993 年4 月、鹿島出版会) ⑥ 改訂版 ダム建設工事における濁水処理(平成 7 年 1 月、財団法人日本ダム協 会) 水質汚濁の具体的な予測手法の設定にあたっては、ご意見を参考にさせていただきます。 87 35.コウモリ類調査について 【方法書 P.332】 コウモリ類の飛状況調査時に種の判定のみならずそれらの飛翔高度情報も取得するよう にしていただきたい。 コウモリ類に関しては、バットディテクターによる調査と、方法書作成段階における専 門家等のアドバイスを踏まえて夏季(幼獣が出現する時期)に捕獲調査も実施することと しました。 飛翔高度の把握についても引き続き専門家等へ相談し、具体的な調査方法を検討したい と考えています。 88 36.鳥類の飛翔ルートに及ぼす影響について 実施区域とその周辺地域では、猛禽類が生息している可能性があるとともに,鳥類の飛翔 ルートに対して風車群が障壁のような影響を与える可能性が想定されるとともに,渡り時 のみならず渡り時以外の飛翔の際にも衝突リスクが懸念される。事業計画が複数あること により行き先が制限される可能性も想定される。したがって,単に一事業計画を対象とし た調査範囲のみでは必要な情報が確保できる保証はないので,方法書段階から他事業地点 も考慮した調査範囲を設定する必要があると考える。 調査範囲の設定については本事業による影響想定範囲をカバーすることが基本となりま すが、特に鳥類の動向については行動範囲も広いため、渡り鳥以外の飛翔についても、 各調査定点からできるだけ広い範囲を確認するよう実施する方針です。 89 37.ルートセンサスについて 【方法書 P.336】 「1つのコースにつき、出現種数が飽和する4∼6のセンサス(植田 2006)を行うことで 1回の調査とし、2年間実施すること。」と住民意見が出されているが,「調査の結果、 影響の予測に必要な情報が十分得られていないと判断された場合は、補足調査の実施を検 討する考えです。」と回答しており,センサスのデータの取得を具体的にどのように実施 するのかも回答していず,方法に対する指摘に対する真摯な回答とは言い難い。 鳥類(一般鳥類)については、任意観察(鳴声、目視、夜間)、ルートセンサス法、ポイント センサス法(空間飛翔調査)により調査を行う計画です。 このうちルートセンサスは 1 つのコースに付き 1 回のセンサスを予定していますが、よ り記録率が高いとされるポイントセンサス(「森林におけるスポットセンサスとライン センサスによる鳥の記録率の比較」(平野、上田ら 2009))、さらに任意観察を組み合わ せて行うことで、ルートセンサスの調査結果を補完したいと考えています。 この方法で 1 年間調査を実施することにより、鳥類の影響を予測評価する上で十分な情 報が得られるものと考えています。 なお、調査の結果、既存資料調査等と比べて、影響の予測に必要な情報が十分得られて いないと判断された場合は、ポイントセンサス法(空間飛翔調査)の 1 回あたりの頻度 を増やすことを検討する考えです。 90 38.鳥類(渡り鳥)の調査について 【P.332】 「調査は 3・4・5・9・10・11 月に行うこと。これは、計画地では 11 月も一般鳥類や海ワ シ類の渡りが観察されていることによる。」,と住民意見として提言しているのに対して, 住民意見を尊重しないのはなぜか?事業者の調査内容の方が提言よりも妥当であるのか見 解を示されたい。 本方法書では、鳥類(渡り鳥)の調査時期を 2 季(春、秋)とし、1季あたり連続 3 日 間×4 回の頻度で調査を行う計画です。さらに、鳥類(希少猛禽類渡り)の調査時期も 2 季(春、秋)とし、1季あたり連続 5 日間×2 回の頻度で調査を行う計画です。 具体的な調査時期は、その年の渡りの状況等を地元専門家等に確認しながら設定する方 針ですが、全体としてご指摘頂いた 3・4・5・9・10・11 月は概ねカバー出来ると考えて います。 91 39.レーダー調査の活用 住民意見に対してレーダー調査の実施を否定しておきながら,定点調査の結果によっては レーダー調査の実施を検討するという事業者見解は矛盾がある。 レーダー調査だけでは種の特定は難しいと推察されるが,集音機を併用する,あるいは昼 間の定点観測時にもレーダー調査を併用実施することで肉眼により特定される種がどのよ うにレーダー映像としてとらえられるか,その結果が夜間において肉眼観察ができない状 況下でレーダー映像としてどのように把握できるのか,使用方法を工夫することによって 有効なツールになると考えられるので,できるだけレーダー調査の実施を組み込む努力を していただきたい。 レーダー調査の実施については、対処事業実施区域の渡り鳥の飛翔ルートの確認状況等 に応じて、必要かつ有効なデータが取得できるかどうか検討し、実施を判断します。 92 40.ラインセンサス及びポイントセンサス地点の根拠について 【方法書 P.336】 ラインセンサス,ポイントセンサス地点の選定根拠を示されたい。上記と同様に図面を用 意していただきたい。 本方法書で設定したラインセンサスルートと生態系の類型区分との関係の詳細は図 33∼ 36 に、植生との関係は図 37∼41 に示す通りです。 なお、ポイントセンサスについては、ラインセンサスルートごとに見晴らしの良い 1 箇 所を選定したいと考えています。 93 図 33 鳥類センサスルートと 環境類型区分の重ねあわせ図 (B 区域 1/2) 94 図 34 鳥類センサスルートと 環境類型区分の重ねあわせ図 (B 区域 2/2) 95 図 35 鳥類センサスルートと 環境類型区分の重ねあわせ図 (C 区域 1/2) 96 図 36 鳥類センサスルートと 環境類型区分の重ねあわせ図 (C 区域 2/2) 97 図 37 鳥類センサスルートと 植生の重ねあわせ図 (B 区域 1/2) 98 図 38 鳥類センサスルートと 植生の重ねあわせ図 (B 区域 2/2) 99 図 39 鳥類センサスルートと 植生の重ねあわせ図 (C 区域 1/2) 100 図 40 鳥類センサスルートと 植生の重ねあわせ図 (C 区域 2/2) 101 図 41 植生凡例 102 41.鳥類ラインセンサス調査の結果表示方法について 鳥類のラインセンサスの結果の表示方法を説明されたい。 鳥類のラインセンサスの結果は、下表に示すような形式で各ルートの確認個体数を整理 したいと考えています。 調査結果 No. 目名 科名 種名 R1 R2 R3 1 2 3 103 R4 R5 合計 備考 42.鳥類定点調査の根拠について 【方法書 P.337】 鳥類の調査点は,計画地点の周辺に限定されている。飛翔ルートを把握するために現況 の地点の配置が妥当であるとされるなら,その根拠を説明されたい。現状の調査点の配 置状況だけでは,隣接する他事業計画地点の影響,あるいは他事業地点におよぼす影響 などを検討できるような計画とはなっていないので,見直しを検討されたい。 本方法書で設定した鳥類調査地点(定点候補地)からの可視領域と他事業計画地との関 係は図 42 に示す通りであり、可能な限り隣接する他事業計画地点方向の眺望も確保する 考えです。 104 図 42 鳥類調査地点(定点候補地) からの可視領域と他事業計 画地の状況 注:可視領域は定点候補地課からの斜面などの地形の可視領 域である。上空の可視領域はさらに広域に渡る。 105 43.鳥類の風車への衝突実態について 鳥類の飛翔状況や衝突実態について,隣接する既設風車周辺での衝突実態の把握調査を 実施されたい。 本方法書で設定した鳥類調査地点(定点候補地)からの可視領域と隣接する既設風車位 置の関係は図 15 に示す通りであり、現地調査時に既設風車周辺の鳥類の飛翔状況を確認 する考えです。さらに、鳥類の衝突実態は、北海道及び環境省が情報収集しているので、 公表されるデータを確認します。 106 44.生態系調査手法について 【方法書 P.341】 生態系については,調査内容が不明である。具体的な調査内容,調査手法等を説明願い たい。 生態系については、今後実施する動物、植物の現地調査結果を用いて、調査地域内にお ける出現状況、改変区域の利用状況、年間を通じた生息の可能性、繁殖の可能性を踏ま えて、以下の観点から生態系の注目種を複数選定します。また、選定した注目種につい て、生息環境や採餌環境の好適性等を整理し、影響の予測評価、環境保全措置の検討を 行いたいと考えています。 【生態系査の注目種の観点】 上位性:確認された動物種、植物種から食物連鎖の状況を整理し、食物連鎖の上位に位 置する種を把握します。 典型性:生物間の相互作用や生態系の機能に重要な役割を担うような種・群集(対象地 域に優先する植物種・群落又は個体数の多い動物など)、生物群集の多様性や 生態遷移を特徴づける種・群集などを把握します。 特殊性:小規模な湿地や洞窟などの特殊な環境を特徴づける種・群集、対象地域におい て比較的小規模で周囲にはみられない環境を特徴づける種・群集などを把握し ます。 107 45.生態系の想定指標種について 【方法書 P.341】 生態系について、想定している指標種と調査内容を示していただきたい。 生態系については、今後実施する動物、植物の現地調査結果を用いて、調査地域内にお ける出現状況、改変区域の利用状況、年間を通じた生息の可能性、繁殖の可能性を踏ま えて、上位性、典型性、特殊性の観点から生態系の注目種を複数選定する考えであり、 現時点で想定している指標種はございません。 ただし、上位性の指標種となり得る猛禽類については、今後の現地調査における確認状 況に応じて、営巣、採餌等について出来るだけ詳細に把握するために、動植物の現地調 査後の追加調査等を検討します。 108