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平成24年度 第2回仙台市救急業務基本問題検討会議事録

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平成24年度 第2回仙台市救急業務基本問題検討会議事録
平成24年度 第2回仙台市救急業務基本問題検討会議事録
1 日
時
平成24年12月3日(月) 18時00分から19時30分
2 場
所
仙台市救急ステーション 研修室
者
亀山委員長、伊藤副委員長、久志本委員、熊田委員、上之原委員、山田委員、
清水委員、村田委員、佐藤委員、茂泉委員、髙橋委員 (欠席者:山内委員)
事
「大規模災害時における消防と医療の連携のあり方」
~東日本大震災の教訓を踏まえて~
基本問題検討会報告書案について
3 出
席
4 議
5 議事進行
事
務
局
報告書骨子(案)4 (1)新たな通信手段の導入について説明
委
員
長
大規模災害時における消防と医療の連携、特に情報連絡体制の強化を問題としている。
委
員
長
【防災行政用無線について】
元々が行政用無線なので消防と病院にかかわる無線ばかりが入るわけではない。救急医
療の連絡用に使用できるかという問題はあるが、情報を得る手段としては良い。
委
員
長
災害対応全体の情報を得るという手段としては有効で、導入する効果は高い。
委
員
長
【MCA無線について】
運用性は良いと思うが、現在消防局では保有しているか。
事
務
局
現段階では保有していない。
委
員
長
MCA無線は医師会を通じて災害拠点病院や人工透析を行っている病院などに配備され
た。通信網がグループ化されており、災害拠点病院等のネットワークが形成されている。消
防が使用するには、このグループに入れてもらう必要がある。
事
務
局
県の担当に確認したところ、設置主体である県医師会から許可を受ければグループに入
ることは可能で、経費もそれ程かからないとのこと。
委
員
長
消防ではどこに設置するのか。
事
務
局
2台購入し、消防局の指令室等への設置を考えている。
委
員
長
県内の他消防本部では設置を考えているのか。
事
務
局
確認していないが、今のところ仙台市のみではないか。
委
員
長
宮城県の担当課に連絡し、他の消防本部にもMCA無線(ネットワーク)への参画を促すべ
き。
委
員
導入して情報を得るだけでも良い。
委
員
情報をあまり発信しなくても情報を得ることができるだけでも有用。
1 / 6 ページ
委
員
長
震災時は無線で情報を早く収集できた。病院間のやりとりも聞けるので情報網としては良
い。検討会報告書へは記載しないまでも、他消防本部の参画の有用性について仙台市か
ら県担当に伝えてほしい。
【消防無線について】
これは様々な指令が入るので、その中で医療機関の情報をやりとりするのは難しいとの判
断。また、設置運用には資格が必要となる。
委
員
長
委
員
長
東京消防庁でも消防無線を医療機関には置いていないとのことなので、やはり消防無線
を医療機関で使用するのは難しいと思う。
事
務
局
消防無線は県庁に設置されているところも一部にあると聞いているが、基本的に消防組織
に限られる。また、設置運用には免許が必要となる。そこで携帯型の無線機を持った情報
連絡員を医療機関へ派遣し、医療機関と消防の情報連絡を行う方法を考えている。
委
員
長
事
務
局
ホットラインとは別のもの。ホットラインは元々救急患者の収容依頼のために消防が設置し
た専用回線であるが、全医療機関に設置されているわけではない。また、震災時にはホッ
トラインも使用不能となった経緯があり、こちらも活かしつつ違う通信手段も必要であるとい
う考え。
委
員
長
ホットラインは災害時優先電話なのか。
事
務
局
NTTの専用回線を使用しているが、災害時優先電話ではない。
員
他からの電話が入らない回線を使用しているのに、混線がなくても使用不能になるのか。
局
NTTの電話交換局が機能停止すれば、他の電話と同じように使用不能となる。
員
災害時優先電話には優先順位があると思うが、ホットラインを上位のものにすることはでき
ないのか。
委
事
務
委
【非公開直通電話について】
医療機関の電話が全て災害時優先電話とは限らないし、事情により設置していない医療
機関もあるので、各医療機関に拡充させるところまで話が進まない。これはホットラインとは
違うものか。
事
務
局
確認する。
委
員
長
【PHS(簡易型携帯電話)について】
通話料も安く、特に難しい規制もない。是非、配備利用を検討したいと考える。
事
務
局
現在消防局で所有しているものは、同社のPHS同士の通話料は無料となっている。災害
時は消防で用意したPHSを主要病院に配付するという方法を検討しているが、通話料無料
とういうメリットを考慮しての運用なので、通話料が発生する外線の使用は制限したいと考
えている。
委
員
長
プログラムで通話先を限定できるのか。
事
務
局
現在使用しているPHSは単純な物で物理的に困難と言われている。
委
員
長
短縮機能などは使用できるか。
事
務
局
そういった機能を含めて対応したいと考えている。
員
現在医療機関で使用しているPHSも同社のものであれば通話出来るか。
委
2 / 6 ページ
事
務
局
外線の発着信ができるPHSであれば通話は可能であると思う。
委
員
長
【事後検証システムについて】
事後検証システムを利用してテレビ電話をするということだが、端末を置いている場所が院
内の救急診療室に限らない。補助的には使えるかもしれないが。
委
員
長
【病院照会サポートシステムについて】
システム導入から2年が経過し、さらに発展した活用ができないかということだが、予算化さ
れているのか。
事
務
局
今年度既に予算化されており、テストパターンとして仙台市立病院用の端末を救急ステー
ションに置く。他の医療機関への配備については次年度予算として要求している段階。
委
員
長
ここまで情報通信手段の多重化に関し、報告書に盛り込むような他の意見があるか。
員
報告書はどこに向けて発信するものか。市民に向けて発信されるのであれば内容によって
は補足説明が必要なものもある。
委
事
務
局
一般の方が理解できるような内容にしたいと考えている。検討会として提出する報告書は
市政情報センターで市民の方全てが閲覧可能となる。議会への提出は特に求められてい
ない。
事
務
局
報告書骨子(案)4 (2)収容先医療機関の確保について説明
委
員
長
【情報連絡員の派遣について】
現段階では制度化されていないとのことだが、制度化を考えた場合の問題点はあるか。
事
務
局
委
員
長
事
務
局
現時点では協定の締結は考えていない。同じ医療機関でも、その時の状況によって、でき
る場合とできない場合があると思う。災害時に各医療機関でどのような対応が行われるか
事前に把握し、アポなし収容の実施が決定された時の連絡方法等を予め整理し、実災害
時にはこの方法を頼りに情報を収集しようと考えている。
委
員
長
医療機関ごとの対応を予め整理するということか。
事
務
局
そのとおり。
員
アポなし収容の継続期間は「状況に応じて」ということか。
委
災害時には、消防活動を行う上でマンパワーが必要となる。その中で情報連絡員の派遣、
交代要員の派遣、引揚げるタイミング等について検討しなければならない。以前の非常召
集計画(消防局)では震度5以上の地震で医療機関に連絡員を派遣することになってい
た。実際に派遣はされたものの大きな被害もなく、任務の必要性が低いとして、計画的な
派遣がなくなった経緯がある。今回の震災を踏まえ、派遣のタイミングをどの時点とするか
等、再度検討し制度化したいと考えている。
【アポなし収容の実施について】
制度化するということは協定を結ぶということか。
事
務
局
そのとおり。
委
員
長
「通信手段の確保」「救急車の需要」「受入先医療機関の収容能力と破損状況」といった要
素を考慮した上で、消防側からアポなし収容をお願いできるかどうか。アポなし収容の実施
について事前にルール化することができるかということについて、委員から意見はあるか。
3 / 6 ページ
委
事
務
委
事
務
委
委
員
委
委
員
委
員
広域災害では市外の病院も被災しており、その中で仙台市ではどの位の受け入れが可能
なのかという状況により、病院側の体制を決めることが大前提と考えている。病院の被害が
少なく、負傷者も少ない状況であれば問題ないが、やはり個別に検討する必要がある。
局
病院によって体制が異なるので、病院側からアポなし収容が決定された場合の伝達ルー
ト、例えば病院照会サポートシステムを使うのか、消防の連絡員を介して情報を送るのかと
いった伝達ルートの確認が重要であると考える。
員
当院の災害対応マニュアルに、このような場合はアポなし収容を受け入れるという記載を
する形にするので、個別の話し合いを早めに行いたい。
局
消防側から「アポなし収容の基準を決められるか」と個別にリクエストするということか。
員
基準を決められるか分からないが、アポなし収容ということを、各施設で災害時の対策とし
て取り上げてもらうよう働きかけるということ。
長
仙台市立病院でもアポなし収容については記載していないはずだ。
員
記載はない。通信が途絶した場合にはアポなし収容せざるを得ない状況になるので、最終
的には院長の判断かと思う。
長
マニュアルに入れていく必要がある。
員
被害がさらに大きい場合はアポなし収容が出来ない場合も考えられる。
委
員
長
病院が被害を受けたといっても、あるいはもの凄い数の負傷者が発生したとしても、他に診
てくれるところがなければ、ある程度は受けるようにしなければならない。マニュアルへの記
載については、病院側の努力目標としては良いかと思うが、院内の状況によって違ってく
るので、検討会の報告書には記載する必要はないと思う。
事
務
局
報告書骨子(案)4 (3)災害現場における医療機関等との連携について説明
委
員
長
検討が必要な部分はあるが、今後は連携を強化していくということか。
委
員
現場の段階で共通認識を持つ努力をしようということは良い。
委
員
顔の見える関係という部分はどうかと思う。質を上げていくためには当然必要な対応である
と考えるが、プロなので顔が見えなくても仕事が出来て、その上でレベルを上げるためにこ
のような努力が必要となる。
委
員
長
顔の見える関係という部分は削除した方が良いということか。県と自衛隊、それからDMAT
その他に国との関係もあるし、時期の問題もある。ここは連携の強化を充実していくという
記載で良いと考える。
事
務
局
報告書骨子(案)4 (4)通信途絶時におけるメディカルコントロールについて説明
委
員
長
(緊急避難的な指示なし特定行為の実施について)国からは違法性が阻却される旨の通
知のみで、具体的な指示はなかった。問題になったのは「被災地に入った場合のメディカ
ルコントロールは被災地の規定に従う」ということ。地元医師は現場対応に忙しいことから、
こういった場合のMCの決まりがあっても良い。具体的な部分までは報告書へ記載しないま
でにしても「通信手段が確保されればその中でMCを行うことができる」ということが目標で
ある。
員
MCに関する例示で、医師を指令室に配置するとの記載があるが、これについては、以前、
無理ではないかという話をした記憶がある。
委
4 / 6 ページ
事
務
委
局
災害地域に多数の医師がDMATとして応援に来た場合、その中の医師に手伝ってもらうこ
とが可能ではないかといった意味を含んでいる。
員
現実的ではない。特に具体例としては考えにくい。
事
務
局
現実的ではないということで、具体例は削除する。
事
務
局
報告書骨子(案)4 (5)ライフラインの途絶により発生する事案への対応について説明
委
員
長
消防と医療の連携強化という本検討会のテーマから、はずれてはいないにしろメインでは
ない。ただし非常に大事なことであり、在宅酸素、在宅人工呼吸器を使用している患者さ
んへの対応は、救急現場でもケースバイケースで、病院によっても違う、このことについて
報告書としてある一定の方向性を出すことができるかということ。
員
当院では新しいマニュアルの中で対応を決めている。
長
このような患者さんへの対応について、各病院も考えているはず。地域には外傷の診察は
できないが呼吸器はたくさんもっているという病院もあるので、これらの病院をどう利用する
かということが大事。医療体制の問題として行政(仙台市)が関与すべき事項で、消防が単
独で発電機や予備のボンベを用意するといったことにはならないと思う。
員
この問題に関して病院側が消防に依頼することは何もない。
委
委
員
委
委
員
長
この問題に対して予め消防が考慮できることはないということ。課題であることは間違いな
いが、基本問題検討会の検討項目からは削除しても良いと考える。
事
務
局
仙台市は防災計画の見直しを行っている。在宅療養の方に関して、まずは患者の把握か
ら行い、次に具体的にどのような支援ができるかということになるが、これから検討すること
委
員
長
では今回の検討からは除くこととする。
事
務
局
報告書骨子(案)4 (6)他地域への応援のあり方について説明
委
員
長
他地域といっても仙台市周辺と、さらには他県への応援といった、いろいろなパターンがあ
り、関係する行政機関も様々あるので、ここだけで結論を出すというのは難しい。
員
県の方向性が出されるのを注視してというよりは、仙台市として方向性を出していったほう
が良いと考える。
委
事
務
局
以前もこの件について検討を行ったが、その後前進していない。宮城県の緊急消防援助
隊とDMATが一体となった活動が難しいというのであれば、例えば、本市の救急活動支援
医療チームの中で、1チームでも消防と一緒に行動できるのであれば、そういったところか
ら実現可能にならないかといったことを内部で検討していきたい。
委
員
長
救急活動支援医療チームをDMATと一緒の枠組みや似たような枠組みで他地域に出場さ
せられないか、要するに地域DMATのように活動できないかということについて、今後検討
しようと考えていて、まだ報告書に盛り込むまでは達していないということか。
事
務
局
地域DMATというのはあくまで県の要請にとらわれない枠組みのDMATである。事務局とし
ては、最初から緊急消防援助隊と連携して県外に行くということの前に、まずは仙台市外
の県内市町村応援時に派遣できる制度を組み立てていくというような段階的な整理を行い
たいと考えている。
委
員
長
例えば仙台市から石巻や気仙沼に応援に行くといったことか。
5 / 6 ページ
事
務
局
そのとおり。実現するには、まずはその辺りから制度を組み立てていく必要があると思う。
員
東京DMATのような動きもできるDMATを考えているのか。
局
極端に言うとそうなる。東京DMATは東京消防庁と一体になって行動する枠組みとなって
いるが、そういった地域DMATは他に新潟県の村上市DMATがある。
委
員
DMATを広域のものに限定せずに、東京DMATの様に運用すれば県内の他の市町村へ
の応援の際にも仙台市消防局として動きやすくなる。地域特性を考えて検討してよいと思
う。
委
員
村上市でDMATが作られているのに仙台市では出来ないものか。
局
それぞれの消防の取り組みの違いや補償の問題等もある。地元に残す現有消防力を保た
なければならない中で、元々の派遣隊に1隊、2隊を追加して医療チームのロジックを担う
専用部隊を派遣するとなると、かなり大きな意思決定が必要となるので、簡単に派遣するこ
とは困難である。
員
医療機関側も訓練が必要で他にもいろいろ問題はある。
委
事
事
務
務
委
委
員
長
地域DMATから発達したところとは違って、仙台市は後から日本DMATに入っている。これ
から市外に一緒に出て行くとなれば、いろいろなことを経験して制度を作っていかなけれ
ばならない。ただ今回の震災を受けての応援のあり方というのはすぐに決められることでは
ないので、今後の提言を含めてなんらかの形で報告したいと考える。
事
務
局
報告書素案について今後の進め方を説明
委
員
長
3回目の検討会前に報告書案を各委員に配付すること。
【他に意見なし】
・・・・・・以上で議事は終了・・・・・・
6 報
告
【資料2~5に基づき事務局より報告を行う。】
事
務
局
病院照会サポートシステムの改修状況について報告
事
務
局
大規模災害時における酸素ガス等の供給協力に関する協定の締結について報告
事
務
局
救急救命士の処置範囲に係る実証研究の実施状況について報告
事
務
局
仙台市における年齢階層別救急搬送状況について報告
終了
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