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【ハンマー1本で創業】 【世界一になるためには、世界一の道具が必要

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【ハンマー1本で創業】 【世界一になるためには、世界一の道具が必要
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更新日 平成26年12月25日
東京スカイツリーの柱を製造した「小さな巨人」
~株式会社富田製作所~
地域経済部 地域振興課
平成26年4月に竣工した茨城県古河市の新工場内には、世界でも類を見ない長尺大型、高加圧力の
16,000トンプレス機がそびえ立つ。世界一の加圧能力を持つ板金プレス機を武器に、厚板精密板金にお
いて世界一を目指す株式会社富田製作所をご紹介します。
【ハンマー1本で創業】
同社は昭和26年、富田大八郎氏により、東京都葛飾区におい
て創業されました。創業当初、大八郎氏は1本のハンマーを使
い、ヘルメットを叩いて鍋にするなどで生計をたてていましたが、
「厚板精密板金において世界一を目指す」という言葉を胸に積極
的に事業拡大に取り組みました。昭和31年に有限会社富田製
作所として法人設立した後、事務机の鉄板やフォークリフトの部
品などを製造するようになり株式会社に組織変更。高度経済成
長期に入るとともに業績も順調に推移し、主要取引先との関係で
松戸と古河に工場を立地していった。
しかし、その後オイルショックや親会社の倒産などを経験。1社
頼みの下請けでは生きていけないとの思いから、得意のプレス
技術を磨き、取引先を拡大することに傾注していった。
富田修代表取締役社長
【世界一になるためには、世界一の道具が必要】
創業者である大八郎氏は「世界一になるためには、世界一の道具が必要」という発想から、従業員や
顧客の反対を押し切り10,000トンプレス機を古河工場に導入。このプレス機は、大八郎氏が持っていた
全ての個人資産を抵当に入れて導入した世界最大級のプレス機ですが、導入当初、確固とした販路が
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あったわけではありませんでした。借入可能な金額で導入できる最大の大きさが10,000トンだったという
ことが、この大きさのプレス機を導入した理由でした。
【パイプ造管メーカーとしての生産体制構築】
設備投資後、顧客回りをしていく中で、大型プレス機を使ったパイプ造管へのニーズを把握し、昭和
62年にパイプのJIS認証を取得。また、パイプ造管は一定の場所を必要とするため、古河と松戸を行き
来できるつくば工場を設立。顧客からの要望を受け、パイプ造管メーカーとして一貫生産体制を構築す
るに至りました。これが功を奏し、つくば工場設立以降、造船、建築、橋梁、インフラなど様々な分野にお
いて受注を実現していきました。
【経営理念に合致した羽田空港新滑走路プロジェクト】
様々な仕事を受注する中でも、際立っているのは羽田空港新滑走路向けの鋼管杭の製造です。この
仕事は、「良質な製品を通じて社会に奉仕していく」という当社の経営理念に合致している、という考えの
下、隣地買収・建屋増築・機械購入といった先行投資を行うとともに、鋼管杭のJIS認証を取得するなど
の不断の努力により、何とか受注にこぎつけました。
【東京スカイツリーという「地図に載る仕事」】
羽田空港新滑走路向けの鋼管杭の製造に対応するため、昼夜交代勤務の臨戦態勢で生産している
中、東京スカイツリーの鋼管製造の依頼が舞い込みました。この依頼は、当社が様々な仕事を受注して
いく中で、高い品質と徹底した納期管理により取引先からの信頼を獲得したことが発端でした。一方、昼
夜交代勤務を実施している中、受注するためには新たな設備投資や工程設計などが必要となるため、
当初受注に躊躇しました。
受注を決意した大きな理由は、東京スカイツリーが建っている業平が、大八郎氏の夫人の生誕の地で
あり、当社発祥の地のすぐ傍らであるといったこと、そして何よりも世界1の高さであった、といったことが
挙げられます。
当該業務は、納期、品質、工程など発注元から厳しい要求がありましたが、当社はそれに応えるべくチ
ャレンジし、ときに要求以上のパフォーマンスを見せることで、東京スカイツリーのメインの柱を完成させ
ました。
スカイツリー全景 スカイツリー柱 3/3 ページ
【終わりなき挑戦 ~16,000トンプレスの導入~】
冒頭記載した茨城県古河市の新工場は、平成26
年4月23日に竣工しました。当工場に設置されてい
る16,000トンプレス機は、平成23年度第3次補正予
算「国内立地推進事業費補助金」を活用し導入。本プ
レス機は、曲げ、絞り、板金等様々な加工ができるプ
レス機としては世界1の大きさです。
ただ、本プレス機についても、10,000トンプレス機を
導入した時と同じく、仕事が保証されている状況では
ありません。どこにでもあるような設備投資をしても意
16000トンプレス機
味がない、といった思いから導入を決意しました。
「厚板精密板金において世界1を目指す」という目
標を実現すべく、終わりなき挑戦を続ける「小さな巨人」が、日本の未来を切り開きます。
株式会社富田製作所
◇住所
茨城県古河市丘里11番地 ◇代表者名
代表取締役社長 富田 修
◇創業
昭和26年(1951年)
◇従業員
170人
◇業務内容
超大型鋼構造物制作、建設機械、産業車両等精密板金部品 等
◇URL
http://tomita-s.jp/
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