Comments
Description
Transcript
編集趣意書 - 第一学習社
発行者の 番号・略称 183 第一 教科書の 記号・番号 教科書名 高等学校 倫理 改訂版 倫理 016 代表著作者 越 智 貢 1.編集の基本方針 ①学習内容の確実な定着が図れるよう,難解な思想をわかりやすくかみくだいて記述しました。 ②身近な話題とも関連させながら,先哲の思想が現代にも受け継がれていることがわかるよう に取り扱いました。 ③具体的な倫理的課題を取り上げ,主体的に追究する能力・態度が身につくよう配慮しました。 ④「倫理」学習に対する興味・関心を喚起できるよう,題材などを工夫して構成しました。 ⑤図版や写真を豊富に掲載し,ビジュアル性の高い教科書にしました。 2.編集上の留意点と特色 丁寧でわかりやすい記述 ・難しくなりがちな思想内容を,わかりやすくかみくだいて記述するとともに,高校生が理解し やすいよう,重要な事項を丁寧に解説しました。 現代との関連に留意 ・単に先哲の思想を記述するだけでなく,その思想の背景や,現代との関連に留意しました。特 に,節末や項目の最後に「現代とのつながり」がわかるような記述を取り入れました。 ⇒p.35 ギリシャの哲学と私たちの生き方,p.44 キリスト教が私たちに問うもの ほか 倫理の学習内容を深く学べる構成 ・第1章の青年期では,できるだけ新しい題材を取り扱い,現在の高校生の気持ちから乖離した ものにならないよう配慮しました。 ・第2章の源流思想では,それぞれがどのような性格をもち,どのような意義をもっているかを 理解し,現代においても重要な意義をもつことに気づかせるよう工夫しました。 ・第3章の日本思想では,流れを重視し,ポイントを押さえた記述を心がけました。 ・第4章の西洋近現代思想では,現代に生きる人間の課題についての問題意識を深めたうえで, 6つの主題を取り上げ,おおむね時代の流れに沿って深く学習できるよう配慮しました。 ・第5章では,使いやすさを考慮してそれぞれの課題を見開き2ページ構成としました。また, 課題意識をもって取り組めるよう,各見開きの最初に課題の概要を入れ,倫理的諸課題のなか から自ら選択し,主体的に追究する学習ができるよう,課題追究例を豊富に取り入れました。 ⇒p.168 遺伝子操作と生殖革命,p.182 変容する夫婦と男女共同参画社会 ほか 思想の流れが理解できる工夫 ・「思想の流れ図」を随所に囲みで取り入れ,思想の流れがつかみやすくなるよう配慮しました。 ⇒p.134,p.144,p.158 ほか ビジュアルに学習できる構成 ・思想家に親しみをもてるよう,思想家の顔写真と略伝を数多く示しました。 ⇒p.61 孔子,p.65 王陽明,p.125 デカルト,p.134 カント ほか ・難解な思想を積極的にイラスト化・図化し,学習内容を深めることができるよう配慮しました。 ⇒p.29 プラトンの洞窟の比喩,p.138 弁証法の考え方 ほか 倫理への興味・関心を喚起させる内容 ・興味・関心を喚起する「コラム」(12 か所),学習内容に関連した「テーマ」(7か所)を取り入 れ,興味をもって倫理学習ができるよう配慮しました。 ⇒p.33 驚くことの大切さ,p.36 宗教とは何か,p.51 魂はどこに行くのか ほか 3.本書の構成 第1章 青年期の課題と自己形成 −青年期をみつめる 第4章 現代に生きる人間の倫理 −近現代の西洋思想から学ぶ(56 ページ) (16 ページ) ①よく生きることを求めて ①現代の特質と倫理的課題 ②青年期の課題 ②人間の尊厳 ③自己の探究 ③近代の科学革命と自然観 ④現代の青年期 ④自由で平等な社会の実現 第2章 人間としての自覚 ⑤人間性の回復と主体性の確立 −思想の源流から学ぶ(52ページ) ⑥現代の思想と人間像 ①ギリシャの思想 ②キリスト教 ③イスラーム ⑦生命への畏敬と社会奉仕 第5章 現代の諸課題と倫理 −倫理的課題を追究する(30 ページ) ④仏教 ①生命倫理と課題 ⑤中国の思想 ②環境倫理と課題 第3章 国際社会に生きる日本人としての自覚 ③家族・地域社会と課題 −日本の思想から学ぶ(40 ページ) ④情報社会と課題 ①日本の風土と伝統 ⑤異文化の理解と課題 ②外来思想の受容 ⑥人類の福祉と課題 ③町人意識のめざめと庶民思想 ※第5章は①②から一つ,③④から一つ,⑤ ④西洋思想との出会い ⑥から一つの課題をそれぞれ選択して学 習する。