...

2014年天文カレンダー

by user

on
Category: Documents
27

views

Report

Comments

Transcript

2014年天文カレンダー
惑星
冬の星空(1~3月)
冬の星はキラキラ輝き
キレイですね。星がチカ
チカまたたいていると色々
な色に見えてキレイです
が、これは空気のいたず
らです。
冬の代表星座と言えば
オリオン座ですが、ほか
にもおうし座、ふたご座、
おおいぬ座などがありま
す。冬は1等星が多いの
でにぎやかです。それぞ
れわずかですが色が違い
ますので見比べてみると
良いでしょう。ベテルギ
ウス・シリウス・プロキ
オンが作る三角形を冬の
大三角と言います。また、ベテルギウスを中心に取り巻く6個の1等星
で作る六角形を冬のダイヤモンドと言います。
ぜひ見ておきたい天体
おうし座のM45(プレアデス星団)、ヒヤデス星団、オリオン座の
M42(オリオン大星雲)、ふたご座のエスキモー星雲、ペルセウス座
の二重星団など。ペルセウス座からとも座に連なる天の川の中にも星
雲や星団が多くあります。暗い空でバラ星雲やモンキー星雲にもチャ
レンジしてみましょう。ふたご座のカストル、リゲル、アルデバラン
などの二重星が多数あります。
惑星は、水星は1月31日に夕方の西空で、3月14日に明け方の東空で
最大離隔になります。金星は1月は夕方、3月以降は明け方の空に見え
ます。火星は4月の接近に向け地球に近づきつつあります。木星は1月6
日にふたご座で地球に接近し6月まで見られます。土星はてんびん座で
地球に接近中です。
1月4日のりゅう座流星群は新月過ぎで最良です。
春の星空(4~6月)
夏の星空(7~9月)
夏と言えば天の川です
が、天の川を挟んでベガ、
アルタイル、デネブが作
る三角形を夏の大三角と
言います。夏の天の川は
明るいので多少の明かり
があっても見る事ができ
ます。天の川を南にたどっ
ていくと地平線近くにい
て座があります。このあ
たりが天の川銀河の中心
方向です。7月7日は七夕
ですが、今年の旧暦七夕
(伝統的七夕)は8月13
日です。9月19日は中秋
の名月です。
ぜひ見ておきたい天体
天の川の周辺には寿命を終えた星の残骸がたくさんあります。中で
もこと座のM57(リング星雲)やこぎつね座のM27(あれい星雲)は
明るく大きいので見やすいです。また、星がゴマ団子のように集まっ
た球状星団も多く、へび座のM5やヘルクレス座のM13は圧巻です。い
て座周辺にはたくさんの星雲や星団があり双眼鏡でも楽しめます。
惑星は、水星は7月13日に明け方の東空で最大離角なります。金星は
明け方の東空に見えていますが、遠ざかり丸くなってきます。火星は7
月はまだ見やすいですが、次第に遠ざかり観望に適さなくなります。
木星は明け方の空に見えてきます。土星は9月中旬で今シーズン終了で
す。9月28日の日中に土星食があります。
流星は7月20日ころから流星シーズンの始まりです。まず7月20日~8
月20日にかけてみずがめ-やぎ座群は新月から上弦すぎでやや良、や7
月20日~8月20日のペルセウス座群は満月前後で不良、8月18日にはく
ちょう座群は下弦で良です。
秋の星空(10~12月)
秋の星座にはあまり明
春は天の川は、北西から
るい星が無くちょっとさ
北を通って北東に低く見え
みしいですが、その中で
ます。天の川が目立たない
目を引くのは“W”の形
ときはより遠くの宇宙がよ
をしたカシオペヤ座でしょ
く見える事になります。北
う。北斗七星とともに北
斗七星はほぼ真上に見えま
極星を見つける星座とし
す。うしかい座のアルクトゥ
て有名です。ペガスス座
ルス、おとめ座のスピカと
の四角形は秋の四辺形と
しし座のしっぽのデネボラ
しておなじみで、辺や角
を合わせると春の大三角が
から他の星を探す目印と
できます。北斗七星の升の
なります。みずがめ座の
二つを北へのばすと北極星
南にある南魚座のフォー
が見つかり、柄のカーブを
マルハウトは秋の星座の
のばすとアルクトゥルスを
中で唯一の1等星です。
通ってスピカに着きます。
ほかにペルセウス座、ア
この曲線を春の大曲線と言 ンドロメダ座、みずがめ座などが見られます。
います。しし座とおとめ座の下にあるうみへび座は長い星座で、全体 ぜひ見ておきたい天体
が出るのに6時間もかかります。
アンドロメダ座から南側は銀河が多く、数は少ないですが大型の銀
ぜひ見ておきたい天体
河も見られます。アンドロメダ座のM31(アンドロメダ大星雲)やさ
春は銀河(渦巻き星雲)がたくさん見えます。おおぐま、しし、お んかく座のM33は望遠鏡の視野からはみ出すほどの大きさです。うお
とめ、うしかいの中には数え切れないくらいの銀河があります。特に 座のM74やくじら座のM77(セイファート銀河)なども特徴がありま
おとめ座のM104(ソンプレロ銀河)、りょうけん座のM51(子持ち銀 す。カシオペヤ座は天の川の中にありますが、この中には小型の星団
河)、おおぐま座のM81とM82、しし座のM65とM66などは大きく見 が多く双眼鏡でも小さな塊が点在して見えます。
やすいです。渦巻きの様子は大きな望遠鏡で見る事をおすすめします。
10月8日の夕方全国で皆既月食が見られます。
また、かみのけ座には2億光年彼方の銀河の群れがあります。
惑星は水星は10月9日の夕方と11月10日の明け方で最大離角になりま
惑星は水星は5月25日に夕方の西空で最大離隔になり見やすくなりま す。金星は夕方の西空で11月1日に最大離隔に、12月7日に最大光度に
す。金星は明け方の東空にあります。火星は4月14日に地球に最接近し なります。火星は遠くなり観望には適しません。木星が12月3日に最接
見やすくなります。木星は6月末で終了です。土星がてんびん座で5月1 近し4月まで見られます。土星は太陽に近く観望には適しません。
1日に最接近し、9月まで見ることが出来ます。環の開きも大きくなっ
流星は10月22日を中心にオリオン座群は新月で最良、10月20日から1
ています。
1月20日ころおうし座群は満月から下弦で不良、11月18日ころしし座群
4月22日のこと座流星群は下弦前の月がありやや不良です。
は下弦すぎでやや良、12月14日ころのふたご座群は下弦前後でやや良
です。
水
金
火
木
(各月前半と後半に分けています)
◎:観望に最適
○:宵の観望に適
△:21時から明け方に適
-:観望に適さない
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
星 --○--△---○○--△---○--△---
星 △△△△△△---------○○○○○◎◎◎◎
星 ----○○◎◎◎◎○○○○○○--------
星 ◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎○○-------△△△◎◎
土 星
天王星
海王星
△△△△△△◎◎◎◎◎◎◎◎◎○○-------
------------△△△△○○○○○○○○
---------△△△△△○○○○○○○○--
月のカレンダー
月
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
●新月 △上弦 ○満月
12345678910 11121314151617181920
●------△-- -----○----
------△--- ----○-----
●------△-- ------○---
------△--- ----○-----
------△--- ----○-----
-----△---- --○------▽
----△----- -○------▽-
---△------ ○-----▽---
-△------○- -----▽----
-△-----○-- -----▽----
------○--- ----▽-----
-----○---- ---▽------
今年は火星の接近、3大流星群のほかきりん座流星群の突発の可能
性、月食が2回(皆既月食1回)などが見られます。
1月 4日
しぶんぎ座流星群が極大(ピークは午前4時ころと予想、
最良)
1月 6日 木星がふたご座で衝(6月下旬まで見える)
1月31日 水星が東方最大離角
2月15日 金星が最大光度(-4.6等)
2月26日 月と金星がならぶ(日中青空の中で見つけやすい)
3月14日 水星が西方最大離角
3月23日 金星が西方最大離角
4月 9日 火星が衝(6月まで見やすい)
4月14日 火星が最接近
4月15日 東日本で部分月食(月の出時食分0.24)
4月23日 こと座流星群が極大(未明、やや良)
5月11日 土星がてんびん座で衝(9月まで見やすい)
5月24日 きりん座流星群が突発出現か(ピークは14時から16時と
予想されている)
5月25日 水星が東方最大離角(夕方見やすい)
7月 6日 準惑星ケレスと小惑星ベスタが接近
7月13日 水星が西方最大離角
8月11日 月が地球に接近(今年の最接近:スーパームーン)
8月12/13日 ペルセウス座流星群が極大(ほぼ一晩中、月明かりで
やや不利)
8月18日 金星と木星が接近(明け方の東)
8月27日 パンスターズ彗星(2012 K1)近日点を通過。9月から10月
にかけて夜明け前に6等台となる見込み
8月30日 海王星がみずがめ座で衝
9月 8日 中秋の名月
9月22日 水星が東方最大離角
9月28日 土星(0.6等)の食(日中のため困難)
10月 8日 天王星がうお座で衝
10月 8日 皆既月食が全国で見られる
10月19日 火星とサイディング・スプリング彗星が接近(夕方南西の空)
10月22~24日 オリオン座流星群が極大(未明、良)
11月 1日 水星が西方最大離角(明け方見やすい)
11月18日 しし座流星群が極大(未明、やや良)
12月14/15日 ふたご座流星群が極大(一晩中、やや不良)
12月22/23日 こぐま座流星群が極大(一晩中、良)
▽下弦
2122232425262728293031
---▽------●
--▽-----
---▽------●
-▽------●-
▽-------●--
------●---
------●----
----●------
---●------
---●------△
-●------△-
-●------△--
Fly UP