...

2013年天文カレンダー

by user

on
Category: Documents
28

views

Report

Comments

Transcript

2013年天文カレンダー
月のカレンダー
惑星
(各月前半と後半に分けています)
◎:観望に最適
○:宵の観望に適
△:21時から明け方に適
1
冬の星空(1∼3月)
冬の星はキラキラ輝き
キレイですね。低い星が
チカチカまたたいている
となぜかUFOに間違え
られます。 冬の星座と
言えばオリオン座です。
オリオンのベルトのとこ
ろにある三つ星と二つの
1等星がとてもよく目立
ちます。この周辺には他
にも1等星が6個あり、
なかなかにぎやかです。
それぞれわずかですが色
が違いますので見比べて
みると良いでしょう。ベ
テルギウス・シリウス・
プロキオンが作る三角形
を冬の大三角と言います。また、ベテルギウスを中心に取り巻く6個の1等星
で作る六角形を冬のダイヤモンドと言います。
ぜひ見ておきたい天体
おうし座のM45(プレアデス星団)、ヒヤデス星団、オリオン座のM42
(オリオン大星雲)、ふたご座のエスキモー星雲、ペルセウス座の二重星団
など。ペルセウス座からとも座に連なる天の川の中にも星雲や星団が多くあ
ります。暗い空でバラ星雲やモンキー星雲にもチャレンジしてみましょう。
ふたご座のカストル、リゲル、アルデバランなどの二重星が多数あります。
惑星は、木星は12月3日に地球に接近したばかりで、おうし座でひときわ明
るく輝いています。金星は太陽に近く観望に適しません。火星
も太陽に近くしばらく見えません。土星はおとめ座で地球に接
近中です。水星は2月17日に東方最大離角となり夕方の西空で
見やすくなります。3月下旬の夕方パンスターズ彗星が肉眼で
見える可能性があります。
1月4日のりゅう座流星群は下弦前の月がありやや不良です。
春の星空(4∼6月)
春は天の川が低いので
ちょっともの足りないで
すが、その代わり遠くの
宇宙がよく見えます。北
斗七星はほぼ真上に見え
ます。北斗七星の升の二
つを北へのばすと北極星
が見つかり、柄のカーブ
をのばすとアルクトゥル
スを通ってスピカに着き
ます。この曲線を春の大
曲線と言い、この二つの
星としし座のしっぽのデ
ネボラを合わせると春の
大三角ができます。うみ
へび座は長い星座で、全
体が出るのに6時間もか
かります。
ぜひ見ておきたい天体
春は銀河(渦巻き星雲)がたくさん見えます。おおぐま、しし、おとめ、
うしかいの中には数え切れないくらいの銀河があります。特におとめ座のM1
04(ソンプレロ銀河)、りょうけん座のM51(子持ち銀河)、おおぐま座の
M81とM82、しし座のM65とM66などは大きく見やすいです。渦巻きの様子
は大きな望遠鏡で見る事をおすすめします。また、かみのけ座には2億光年彼
方の銀河の群れがあります。
惑星は土星がおとめ座で4月29日に最接近し、8月末まで見
ることが出来ます。環の開きも大きくなっています。金星は
夕方の西空にありますが、高度が低くまだ見づらいです。水
星は4月1日に明け方の空で、6月13日に夕方の空で最大離隔
になります。火星は見えません。木星は5月末で終了です。3
月に続きパンスターズ彗星が見え、4月下旬からは一晩中見えます。
4月22日のこと座流星群は満月前の月があり不良です。
夏の星空(7∼9月)
夏と言えば天の川ですが、
2
3
4 5
−:観望に適さない
6
7
8
9
10
11
12
水 星 −−−○−−△−−−○○−−△−−−○−−△−−
金 星 −−−−−−−−−−○○○○◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎
火
星
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−△△△△△
イル、デネブが作る三角形を
木
星
◎◎◎◎◎◎◎◎○○−−−−−−−−−△△△◎◎
夏の大三角と言います。夏の
土
星
△△△△△△◎◎◎◎◎◎◎◎◎○○−−−−−−−
天の川は明るいので多少の明
天王星 −−−−−−−−−−−△△△△○○○○○○○○−
海王星 −−−−−−−−−△△△△△○○○○○○○○−−
天の川を挟んでベガ、アルタ
かりがあっても見る事ができ
ます。天の川を南にたどって
いくと地平線近くにいて座が
あります。このあたりが天の
川銀河の中心方向です。7月7
月
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
●新月 △上弦 ○満月
12345678910 11121314151617181920
−−−−▽−−−−− −●−−−−−−△−
−−▽−−−−−−● −−−−−−−△−−
−−−−▽−−−−− −●−−−−−−−△
−−▽−−−−−−● −−−−−−−△−−
−▽−−−−−−−● −−−−−−−△−−
▽−−−−−−−●− −−−−−−△−−−
−−−−−−−●−− −−−−−△−−−−
−−−−−−●−−− −−−△−−−−−−
−−−−●−−−−− −−△−−−−−○−
−−−−●−−−−− −△−−−−−−○−
−−●−−−−−−△ −−−−−−−○−−
−−●−−−−−−△ −−−−−−○−−−
今年は特に目を引くような天文現象はありませんが、明るい彗星が2つ見え、
コメットイヤーになりそうです。
日は七夕ですが、今年の旧暦
七夕(伝統的七夕)は8月7日
です。9月30日は中秋の名月で
す。
ぜひ見ておきたい天体
天の川の周辺には寿命を終
えた星の残骸がたくさんあり
ます。中でもこと座のM57(リング星雲)やこぎつね座のM27(あれい星雲)は明る
く大きいので見やすいです。また、星がゴマ団子のように集まった球状星団も多く、
へび座のM5やヘルクレス座のM13は圧巻です。いて座周辺にはたくさんの星雲や星
団があり双眼鏡でも楽しめます。
惑星は、土星は8月末で今シーズン終了です。木星は明け方の空に見えてきます。
金星は夕方の空で少し欠けてきて満月前の月のような形になってきます。水星は7月3
0日夕方の空で最大離角なります。火星は太陽に近く観望に適しません。
流星は7月20日ころから流星シーズンの始まりです。まず7月20日
∼8月20日にかけてみずがめ-やぎ座群は満月前後で不良、8月10日
∼20日のペルセウス座群は上弦で良、8月18日にはくちょう座群は
満月前で最悪です。
秋の星空(10∼12月)
秋の星座にはあまり明
るい星が無くちょっとさ
みしいですが、その中で
目を引くのは“W”の形
をしたカシオペヤ座でしょ
う。北斗七星とともに北
極星を見つける星座とし
て有名です。ペガスス座
の四角形は秋の四辺形と
しておなじみで、辺や角
から他の星を探す目印と
なります。みずがめ座の
南にある南魚座のフォー
マルハウトは秋の星座の
中で唯一の1等星です。ほ
かにペルセウス座、アン
ドロメダ座、みずがめ座などが見られます。
ぜひ見ておきたい天体
アンドロメダ座から南側は銀河が多く、数は少ないですが大型の銀河も見
られます。アンドロメダ座のM31(アンドロメダ大星雲)やさんかく座のM3
3は望遠鏡の視野からはみ出すほどの大きさです。うお座のM74やくじら座の
M77(セイファート銀河)なども特徴があります。カシオペヤ座は天の川の
中にありますが、この中には小型の星団が多く双眼鏡でも小さな塊が点在し
て見えます。二重星はアンドロメダ座のガンマ星、おひつじ座ガンマ星、う
お座のアルファ星など多数あります。
惑星は木星が12月3日に最接近し4月まで見られます。金星は夕方の西空で1
1月1日に最大離隔に、12月7日に最大光度になります。水星は1
0月9日の夕方と11月10日の明け方で最大離角になります。11月
から12月にかけてアイソン彗星が接近し明るくなる予想です。
流星は10月22日を中心にオリオン座群は満月直後で最悪、10
月20日から11月20日ころおうし座群は下弦から上弦で良、11月
18日ころしし座群は満月で最悪、12月14日ころのふたご座群も
満月前で不良です。
1月 3日
2月17日
3月10日
4月 5日
4月26日
4月29日
5月27日
5月29日
6月20日
6月23日
7月 5日
7月 8日
7月28日
7月30日
8月12日
8月13日
8月18日
8月27日
9月 9日
9月19日
10月 4日
10月 9日
10月21日
11月 1日
11月 3日
11月 5日
11月12日
11月18日
11月24日
11月25日
11月29日
12月 7日
12月14日
12月22日
★しぶんぎ座流星群が極大(1/1∼7)
★水星が東方最大離角(夕方、太陽の東18゚)
★パンスターズ彗星が近日点を通過(光度-3等)
★パンスターズ彗星とM31が接近(02゚28')
★部分月食(最大食分0.02、西日本の一部のみ)
★土星がてんびん座で衝
★水星と木星が大接近(00゚00.2')
★木星と金星が最接近(00゚59.9')
★金星と水星が最接近(01゚54.9')
★月の距離が最近(35万6991km)本年最接近(スーパームーン)
★地球が遠日点通過(1億5209万7426km)
★くじら座ο星ミラが極大(2.0∼10.1等、周期332日)
★みずがめ座δ南流星群が極大のころ(7/15∼8/20)
★やぎ座α流星群が極大(7/20∼8/25)
★月によるスピカの食(北海道をのぞく全国)
★伝統的七夕(旧七夕)
★ペルセウス座流星群が極大(7/20∼8/20)
★はくちょう座κ流星群が極大のころ(8/8∼8/25)
★海王星がみずがめ座で衝(光度7.8等)
★月が金星の南を通る(南太平洋で金星食)
★中秋の名月
★天王星がうお座で衝(光度5.7等)
★10月りゅう座流星群が極大(10/7∼11)
★オリオン座流星群が極大のころ(10/10∼5日)
★金星が東方最大離角(太陽の東47゚)
★アフリカ方面で金環皆既日食
★おうし座南流星群が極大のころ(10/15∼11/30)
★おうし座北流星群が極大のころ(10/15∼11/30)
★しし座流星群が極大(11/5∼25)
★水星が西方最大離角(明け方、太陽の西19.5゚)
★明け方の東天で水星、土星、アイソン彗星、エンケ彗星が接近
★アイソン彗星とエンケ彗星が接近(01゚27')
★アイソン彗星が近日点を通過(光度-11等)
★金星が最大光度(光度-4.7等)
★ふたご座流星群が極大(12/5∼20)
★こぐま座流星群が極大(12/18∼24)
▽下弦
2122232425262728293031
−−−−−−○−−−−
−−−−○−−−−
−−−−−○−−−−
−−−−○−−−−
−−−−○−−−−−−
−−○−−−−−−▽
−−○−−−−−−▽−
○−−−−−−▽−−−
−−−−−−▽−−−
−−−−−−▽−−−−
−−−−−▽−−−−
−−−−▽−−−−−−
Fly UP