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中小企業退職金共済制度加入企業の実態に関する調査《概要版》
平成26年度 中小企業退職金共済制度加入企業 の実態に関する調査 ◆概 要 版◆ Ⅰ.調査概要 調 査 目 的 中小企業退職金共済制度(以下、「中退共制度」)加入企業における退職金制度及び 退職金支給の実態について把握するとともに、事務手続き等に対する要望等を調査 し、サービスの向上及び今後の中退共制度のあり方を検討する基礎資料とする。 調 査 対 象 中退共制度に在籍している共済契約者の中から 6,500 社を抽出 調 査 方 法 宅配メール便発送、郵送回収 有 効 回 答 4,210 社(回収率:64.8%) 調査実施期間 平成 26 年 10 月3日~11 月 10 日 ※この調査は、回答結果を規模別に全体の共済契約者数に合うように復元し、集計した。 平成 27 年 3 月 -1- 業務運営部 Ⅱ.調査結果 (1)退職金の導入理由 (2)中退共制度の導入理由 中退共制度の導入理由:複数回答 退職金の導入理由:複数回答 0% 20% 40% 60% 従業員の長期勤続又は在職中の 功績・功労に対する報償のため 0% 80% 20% 40% 退職金が確実に支払われるため 70.0% 62.6% 55.7% 掛金が全額非課税になるため 従業員の定着率やモチベーション を上げるため を上げるため 48.6% 36.5% 国からの掛金助成があるため 雇用を確保するため 15.3% 管理が簡単であるため 企業としての価値を上げるため 14.7% 制度の仕組みが分かりやすいため 29.9% 25.2% 13.2% 手数料が不要であるため 7.7% 2.8% その他 無回答 10.0% 3.5% 資産運用を機構が行うので手間が 掛からないため 掛からないため その他 80% 65.5% 国の制度で安心であるため 従業員の退職後における 生活の保障のため 生活の保障のため 従業員への賃金後払いのため 60% 0.3% 無回答 3.0% 0.3% 「退職金が確実に支払われる」 や「国の制度で安心」という 理由から中退共制度を導入 した企業が6割以上います。 (3)中退共制度のポスターやパンフレット等を見た場所 中退共制度のポスターやパンフレット等を見た場所:複数回答 0% 回答企業の約4割は、中退共 制度のポスターやパンフ レット等を見たことが あり ません。 見たことがある場合、「労働 局・労働基準監督署・ハロー ワーク」、 「銀行・信用金庫・ 信用組合・労働金庫等」が多 くなっています。 20% 労働局・労働基準監督署・ハローワーク 22.6% 銀行・信用金庫・信用組合・労働金庫等 21.4% 商工会議所・商工会・中小企業団体中央会 19.9% 都道府県・市区町村 12.2% 社会保険労務士・税理士・公認会計士等の事務所 7.2% その他の事業主団体 2.1% 労働保険事務組合 1.7% 生命保険会社 1.6% 事業協同組合 1.5% 37.7% 見たことはない その他 無回答 -2- 40% 2.4% 1.6% (4)退職金支払の際に困ったこと 退職金支払の際に困ったこと:複数回答 0% 20% 掛捨・掛損期間がある 11.5% 自己都合と会社都合で退職金額に差がない 9.7% 退職金規程の額を超えてしまった 2.8% 退職金規程の額に足りていなかった 2.6% 困ったことはない その他 無回答 60% 14.3% 懲戒解雇の際にも退職金が支払われる 回答企業の約半数は 「困ったことはない」 と回答しています。 40% 48.1% 15.0% 8.5% (5)短時間労働者(パートタイマー)の中退共への加入状況 短時間労働者(パートタイマー)の中退共への 加入状況:単数回答 無回答 3.2% 短時間労働者を 雇っていない 34.3% 加入させ ている 14.3% 短時間労働者(パート タイマー)を雇ってい る企業の2割以上は、 中退 共制度に 加入 さ せています。 加入させて いない 48.2% 中退共制度には、短時 間労働者(パートタイ マー)の特例掛金月額 があります。 -3- (6)中退共制度への加入による効果 中退共制度への加入による従業員の定着率や モチベーションの向上状況:単数回答 中退共に加入したことによる従業員からの 満足の声:単数回答 無回答 3.5% 無回答 2.7% 上がったと 感じない 34.5% 上がったと 感じる 61.9% 満足の声 がない 29.9% 満足の声 がある 67.4% 従業員の定着率やモチベーションが 上がったと感じる 6 6割 割以 以上 上 従業員から「安心して働ける」 「退職金がもらえるのはありがたい」と いう満足の声がある 約 約7 7割 割 「加入状況のお知らせ」と 従業員のやる気:単数回答 退職金確保と従業員との信頼関係 ・仕事の効率:単数回答 無回答 4.0% やる気や励み になって いない 29.9% つながって いると感じない 26.8% やる気や 励みに なってる 66.1% 毎年送付されるお知らせで掛金の納付 状況が把握できることが従業員のやる気 や励みになっている 約 約7 7割 割 無回答 3.7% つながって いると感じる 69.5% 会社の業績に関係なく退職金を 確保できることで、従業員との 信頼関係が向上し、仕事の効率にも つながっていると感じる 約 約7 7割 割 中退共制度に加入し たことにより、従業員 だけでなく、会社に とってもいいことが あります。 -4- (7)求人時の退職金制度(中退共制度)のアピール状況 求人時の退職金制度(中退共制度)の アピール状況:単数回答 求人時に、退職金制度 (中退共制度)があるこ とを約半数がアピール しています。 無回答 3.2% アピールして いない 44.0% アピール している 52.8% (8)中退共のキャラクターについて ちゅう太くんときょう子ちゃんの 認知状況:単数回答 無回答 2.1% 知っている 11.5% ●ちゅう太くんときょう子ちゃんの印象● 知らない 86.4% 1位 ふつう 2位 親しみやすい 3位 かわいい ※上位3項目:単数回答 ぼくらを知っているのは1割 しかいませんでした。 これから覚えてください! -5- (9)「退職金」のイメージ 4位オレンジ色 3位 黄色 2位 青色 5位 金色 「退職金」のイメージ カラーは、緑色が最も 多く、以下、青色、黄 色、オレンジ色、金色 と続いています。 1位 緑色 ※上位5項目:自由回答 ●「退職金」と聞いてイメージすること● 1位 老後・老 2位 老後の資金・蓄え・保障 3位 安心・安全 4位 退職後の資金・蓄え・保障 5位 報酬・功労金等 ※上位5項目:自由回答 -6- (10)ネット環境 インターネットの利用状況:単数回答 無回答 2.3% 利用できない 7.5% 中退共本部のホームページの 利用状況:単数回答 無回答 2.3% 利用したこと がある 31.6% 利用できる 90.2% 利用したこと はない 66.1% 退職金試算の シミュレー ションや加入証明書電子 申請もできますよ。 約3割が中退共本部の ホームページを利用し たことがあります。 利用してるSNSの有無:複数回答 0% 20% LINE(ライン) 40% 60% 23.1% Facebook(フェイスブック) 17.8% メールマガジンの購読希望の有無:単数回答 Google+(グーグルプラス) Twitter(ツイッター) 11.1% mixi(ミクシィ) 2.5% Ameba(アメーバ) 2.2% 利用していない その他 無回答 無回答 4.3% 6.3% 54.5% 1.3% 9.2% 購読したく ない 71.8% -7- 購読して みたい 24.0% (11)他の事業主への中退共制度の推奨 他の事業主への中退共制度の推奨:単数回答 無回答 4.9% 勧めたくない 17.3% 約8割が他の事業主に 中退共制度をお勧めし たいと思っています。 勧めたい 77.9% (12)他の退職金制度の加入状況 小規模企業共済制度(事業主・役員対象)の 加入状況:単数回答 無回答 2.0% 加入している 31.5% 特定退職金共済制度(従業員対象)の 加入状況:単数回答 加入して いない 66.5% 無回答 4.3% 加入している 11.8% 個人事業主又は会社等の役 員の方が事業をやめられた り、退職されたりした場合に備 える、小規模企業の経営者の ための退職金制度です。 加入して いない 83.9% -8- 商工会議所、商工会等の実 施する退職金制度で、所得 税法施行令第73条に規定 するものをいいます。 (13)新規加入時の過去勤務期間通算制度の利用状況 新規加入時の過去勤務期間通算制度の 利用状況:単数回答 無回答 5.5% 利用した 26.8% 新規加入時の過去勤務期間通算制度の 利用希望:単数回答 無回答 9.5% 利用しな かった 67.7% 4割以上の企業が利用した 又は利用しておけばよかっ たと思っています。 利用しなくて よかった 66.9% (14)身近に中退共制度の相談窓口があった場合の利用希望 身近に中退共制度の相談窓口があった場合の 利用希望:単数回答 無回答 4.9% 利用したい 51.7% 半数以上が身近に中退共制度 の相談窓口があったら 利用したいと思っています。 利用したく ない 43.4% -9- 利用しておけ ばよかった 23.5% (15)効果的な加入促進方法や普及促進方法のアイデア 第1位≪広報活動≫ CMを流す 第2位≪他の機関等との連携≫ ● パンフレット・ポスターを作成する ● DMを送付する ● 新聞に掲載する ● HP・ネットを活用する ● 税理士・会計士と連携をとる ● 銀行等金融機関と連携をとる ● ハローワークと連携をとる ● 行政と連携をとる ● 第3位≪メリットを伝える≫ 第4位≪説明会・訪問≫ メリットをアピールする ● 説明会・セミナーを開催する ● 補助があることを伝える ● 各企業への訪問をする ● 全額非課税であることをアピール ● ※上位4項目:自由回答 (16)退職金等未請求者縮減の取り組み 未請求者縮減のために有効なこと:複数回答 0% 20% 事業所から従業員が退職する際に「退職金 等請求書」を渡すことについて周知する 等請求書」を渡すことについて周知する 51.7% 事業所から手帳提示、通知書等を従業員に渡す等、 中退共制度に加入していることを随時周知する 中退共制度に加入していることを随時周知する 中退共本部のホームページやメディア を通じて中退共制度の周知を行う を通じて中退共制度の周知を行う 41.8% 7.8% 5.9% 特に有効な考えは思いつかない その他 無回答 60% 53.5% 退職した従業員に対して、中退共 本部から直接通知して請求を促す 時効に至る前までは現在の取組による要請を行い、 時効に至ったものには支払わないことにする 時効に至ったものには支払わないことにする 40% 8.0% 2.6% 4.8% -10- 中退共と事業所の両方 からの対応が有効だと 考えられています。 退職金の支給を受ける権利の時効の 認知状況:単数回答 無回答 1.7% 知っていた 21.9% 7割以上は、退職金の 支給を受ける権利に 時効があることを知 りませんでした。 知らなかった 76.4% 規定を援用せず支払っていることに ついての意見:単数回答 約7割の企業が、 「こ れまでどおり請求が あったものについて は支払う方がよい」 と回答しています。 その他 3.8% 無回答 4.2% 時効を援用 して支払わな いことでよい 23.5% これまでど おり請求が あったものに ついては支払 う方がよい 68.5% 未請求者への今後の取組:単数回答 無回答 6.4% その他 1.6% 時効であっても、住所 情報がある限り何回で も要請した方がよい 18.9% 時効完成者に対する 一連の要請を実施し ているのであれば、 これ以上は必要ない 37.2% 中 退 共 で は 、 既に 時 効 と な っ て 累 積 し てい る 未 請 求退職金 (昭和 34 年度~) について、事業主の協力を 得て、住所情報のある全て の 未 請 求 者 へ の請 求 要 請 を平成 24 年度までに実施 しています。 費用対効果を考えて、あ る程度(時効後5年間 等)までの請求見込みの ある者に対する要請に留 める方がよい 35.9% -11- (17)中退共制度への意見・要望 感謝・感激 1位 2位 ● 良い制度だと思う。 ● 退職の際に、退職金を支払うことができるので安心。 ● 対応がよいので、好感がもてる。 ● 引き続き制度を続けてほしい。 掛金の増減額の柔軟性 ● 掛金の上限額を引き上げてほしい。 掛金の調整が簡単にできるようにしてほしい。 ● 掛捨・掛損 3位 ● ● 掛損・掛捨期間をなくしてほしい。 掛金納付月が 11 ヵ月でも支給してほしい。 ● 入社後数ヶ月で退職してしまう人が多いので、6ヶ月後位から支給されれば、もっと加入率 が増えると思う。 懲戒解雇等の取り扱い ● ● 4位 懲戒解雇等の時、本人に支払われるのはおかしい。 会社に損失を与えた者も一律に支給されるのは納得できない。もう少し減額の基準を 考えてほしい。 未請求者の取り扱い ● ● 未請求者の退職金は最終的にはどのようになるのか。 未請求者の退職金に時効があっても、積立金については本人が受取る権利が有ると 考えるので、案内は続けてほしい。 ※上位5項目:自由回答 (18)勤労者財産形成促進制度の利用状況 財形貯蓄制度を導入している企業は約1割、従業員の持家 取得を援助する制度がある企業は1割以下となっています。 従業員の持家取得を援助する制度の有無:複数回答 財形貯蓄制度の導入状況:複数回答 0% 一般財形貯蓄を導入している 財形年金貯蓄を導入している 財形住宅貯蓄を導入している 20% 40% 60% 持家保有者に対する住宅手当 の支給を行っている の支給を行っている 11.8% 2.6% 導入している 2.4% 導入していない 0% 80% 100% 83.4% 20% 4.0% 社内融資制度を導入している 0.7% 住宅ローン利用者に対する 利子補給を行っている 利子補給を行っている 0.3% 財形持家転貸融資制度を 導入している 導入している 0.2% その他 0.9% 無回答 80% 100% 導入している 89.0% 3.9% http://chutaikyo.taisyokukin.go.jp/ -12- 60% 5.8% 導入していない 無回答 40%