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5月20日 ∼22日

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5月20日 ∼22日
ターやポストカードを置かせて頂きました。
また開催前には弊社スタッフによるチラシ
配布を行い展覧会のPRに努めました。
初日は平日ということもあり、午後から多
くの学生たちが会場に足を運んでくれまし
た。
「若い世代に文芸の魅力をきちんと伝え
ていけるか」
というのは、弊社が本展の課題
としていた点でもありますが、予想以上に大
現代文芸陶板展
始め近隣の学校など数十ヵ所に本展のポス
現 代 か ら 未 来 へ 。
今回の展覧会にあたって鎌倉女子大学を
陶 板 に 焼 き 付 け る 、
日 本 文 芸 の さ さ や き 。
多くの来場者で賑わった会場
ມ
半の生徒がしっかりとマナーを守り、真面目
な態度で鑑賞していました。陶板には文字
だけでなく挿絵が添えられているため、作品
を理解するのに役立っているようで、一作一
Ɉ
作を楽しんでいる姿が見受けられました。
ま
た、学 校 の 授 業で習う古 典 的 な 文 芸 のイ
メージを持っていた人も、現代作家の身近
な感性に触れ新鮮さをもって鑑賞していた
ようです。
2日目、3日目は休日でもあり、出展関係者
や家族連れなどが多く訪れました。
ご自身でも歌や句を詠まれるという方が
多く、307点に及ぶ出展作の多岐にわたる
K
A
M
A
K
U
R
A
2
0
1
1
テーマや、それぞれの個性を興味深く、
じっ
2011年
くりと楽しむ姿がよく見られました。陶板に
金 ∼22日 日
5月20日 焼き付けるという展示手法についても、その
美しい仕上がりに驚きの声があがっていま
した。家族連れではお子さんが、お父さんお
● 会 場 / 鎌 倉 芸 術 館 ギャラリー 1
母さんに読めない漢字や言葉の意味をたず
ねる姿が見られ、微笑ましく感じられました。
Exhibition 開催 報告書
会場で実施したアンケートを拝見させて
頂くと、皆様たくさんの作品の中から、それ
ぞれの気に入った作品や、共感できる作品
を見つけられた旨が記されていました。例え
ば、高校生からの人気が集まったのは70代
■ 企 画・運 営 ■
の作家による「いじめ」をテーマにした句で
した。それまで交わることの無かった世代の
方の言葉が、本展をきっかけに10代の若者
たちの心に届いたという事は、本展が成しえ
たことを象徴するようで弊社スタッフ一同感
慨深く印象に残っております。
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-12-2 クロスオフィス渋谷7F TEL:03-5774-7321
http://www.rokuyosya.co.jp
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会場では、来場者を対象に開催期間中を通して、
アンケート調査を実施いたしました。
E x h i b i t i o n
R e p o r t
《
T o u
n o
k o t o d a m a
》
回収させていただいたアンケートは、計107枚。
アンケート結果から
最年少は10歳、最高齢は90歳と、
実に幅広い世代からご意見を頂戴することができました。
観 る 人 に 先 入 観 を 持 た せ ず、
真 っ白 な 気 持 ち で 作 品 と 向 き 合 え る ギャ ラ リ ー に
三百七点の陶板作品を展示。
世代分布を見ると、10代が41人と一番多かった
のは、近隣の学生たちが多く足を運んでくれたおか
年 齢 層
好天に恵まれた鎌倉市
17人
80代
が配置され、廊下のどこからでも見える竹林
取り戻していました。
この時期としては暑い
は、現代的な建物の中にいながらにして、古
ほどの陽気に恵まれ、自然豊かな鎌倉の緑
都の静謐な雰囲気を感じさせてくれます。
が青天に映えるような清々しさの中、文芸陶
ギャラリー内は白壁のシンプルな内装で、
男性
10代
になりましたが、若 い 世 代 からも「学 校の授 業で
37人
41人
やったことがある」
という声が多く聞かれました。
女性
60代
19人
てきます。その中庭を囲むようにギャラリー
の鎌倉は少しずつ観光都市としての活気を
来場者の中での文芸経験者は約半数という結果
70代
2人
東日本を襲った大震災から約2ヶ月、5月
いただきました。
2人
4人
1人
文芸が趣味だという方が多く大変熱心に鑑賞して
無回答
無回答
90代
げです。
また50代以上の来場者の中には、
ご自身も
性 別
50代
11人
文芸のイメージを問う質問では、
「日本独自の優
68人
30代
20代
雅な芸術」
「世界に誇れる文化」
「感性の豊かさ」
3人
6人
40代
「言葉の美しさ」
といった良いイメージが次々と挙
3人
げられる一方で、
「難しそう」
「自分にはとてもできそ
うにない」
「 高齢者がやるもの」等の、敬遠するよう
な回答も多く見られました。
短歌、俳句、川柳を
やった事はありますか?
板展「陶の言霊」は開催の日を迎えました。
白い展示台に黒枠に収まった陶板を配置し
会場となる鎌倉芸術館のある大船駅周辺
ていくだけという無駄をそぎ落としたシンプ
には小学校から大学までたくさんの学校が
ルな展示を心掛けました。観る人に先入観
あります。そのため、平日にはまだ新学期ま
を持たせず、真っ白な気持ちで作品と向き
もない学生たちの若さ溢れる活気が街中で
合ってほしいという願いを込め短歌、俳句、
感じられるようです。
川柳合わせて307点となる陶板作品を展示
ない
鎌倉芸術館は1993年の開館以来、市展
しました。わずか23㎝四方の陶板ですが、
58人
左問で「ない」
という方は
今後やってみたいと思いますか?
しかし、本展の感想については「普段、観る機会
のない展覧会に来てみて良かった」
「意外と面白
無回答
やりたくない
1人
3人
ぜひやりたい
2人
かった」
というお言葉を多数いただきました。
「絵が
あったのでわかりやすかった」
という意見もあり、解
ある
48人
やりたい
れば面白いものなのだという事が伝えられたのは
18人
何よりです。学校の授業で習うものとはまた違った
どちらとも
思わない
現代作家の感性に多くの人が共感を抱いたようで
35人
の 会 場として利 用される他 、多 数 の 著 名
白くかがやくその一枚一枚には、それぞれ
アーティストたちが公演を行ってきた場所
の作品世界が存在し観る者の感性を刺激
文芸人口の世代分布は一般的にイメージされる
でもあり鎌倉市民のみならず、市外からも多
します。
通り、高齢化が進んでいるのが現状です。
しかし、
こ
くの人が足を運ぶ芸術文化の発信地として
現代の陶板技術は退色劣化が少なく、文
の日本独自の言葉の芸術は決して古くひなびたも
知られています。
化財の記録保持としても近年注目が高まっ
モダンなデザインの外観が印象的な建
ていますが、文芸作品の魅力を伝えていく
物の中に入ると、開放感のあるエントランス
ための新たな可能性として本展の開催をそ
ホールの先に竹林をあつらえた中庭が見え
の第一歩としました。
陶板に焼き付けるという
展示手法をどう思いますか?
どちらとも
思わない
無回答
1人
2人
今後また展覧会があったら
見に来たいと思いますか?
無回答
8人
とても
良いと思う
良いと
思う
した。
ぜひ
来たい
ができました。また同時に、それはまだまだ積極的
22人
にアピールしていく必要があると痛感いたしました。
弊社にとっては初の展覧会でもあり、到らぬ点も
30人
58人
動を与えることができるのです。弊社スタッフは本
展を通じてその文芸の持つ魅力を再認識すること
わからない
46人
のではなく、いつの時代も、
どの世代にも新鮮な感
来たい
あったかと存じますが、今回頂いたご意見を参考
47人
にこれからも文芸業界の活性化のため邁進してい
く所存であります。
あまり良くないと思う
来たくない
最後になりましたが、本展の成功はひとえにご参
0人
0人
加頂きました皆様方のお陰でございます。改めて、
心より感謝申し上げます。
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