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ペンシルロケット発射60周年記念事業ロングバージョン (PDF
ペンシルロケット発射 60 周年記念事業【総集編】 場面 秒 音声 ペンシルロケット発射実験 2秒 1955年4月12日。日本初のロケット発射実験が行われた。 13 秒 全長わずか23センチのペンシルロケット。 戦後なかなか協力を得られなかったこの実験を指揮した 糸川英夫博士は、現在日本の宇宙開発の父と呼ばれている。 国分寺実験場特定調査 34 秒 最初の実験が行われた地は東京・国分寺市。 実験から50周年を機に市民の発案で顕彰碑が建てられた。 そこにはペンシルロケットと糸川博士の肖像が刻まれている。 55 秒 現在、最初の実験場所は地中に眠る。 宇宙へ挑戦し続けた糸川博士の思いをこれからの 子どもたちへ。 それが当時の実験に携わった人々、そして国分寺市の思いだ。 イプシロン発射映像 1 分 18 秒 ペンシルロケットからはじまった日本のロケット技術は、 現在イプシロンロケットへと引き継がれ、 固体燃料ロケットの分野で世界をリードする存在となった。 1 分 37 秒 宇宙開発は私たちの生活をより豊かにするため、今も進んでいる。 「日本の宇宙開発発祥の地 国分寺市」 〜ペンシルロケット発射 60 周年記念事業〜 企画展「ペンシルロケット 60 年目の待ち合わせ in 国 分寺」 1 分 55 秒 日本初のロケット発射実験が行われた地、国分寺市。 実験から60年を迎え、 市では様々なイベントを通して宇宙開発の歴史を振り返る。 1 /5 2 分 12 秒 日本中からペンシルロケットが集められた企画展。 全部で17機のペンシルロケットが実験以降はじめて国分寺に集まった。 2 分 30 秒 はやぶさがイトカワから持ち帰ったサンプルと、そのカプセルも日本ではじ めて同時展示され、企画展はおよそ5000人の参加者を集めた。 水平発射 水ロケット大会 2 分 47 秒 子どもたちを集めて行われたのは、 ペンシルロケットの話と水ロケットの制作、水平発射大会。 〜阪本先生〜 「最初のペンシルロケット実験というのは非常に小規模な実験でした。戦 後まだ10年しか経ってなくて、物も金もない中で、でも工夫をすれば新し いことはやることができる。 是非子供たちにも物が無くったって、お金がなくったって新しいことに挑戦 することはできる、そういう気概というのを持って、挑戦する子供になって もらいたいと思います。」 3 分 38 秒 子どもたちが完成させた水ロケットは、ペンシルロケットの水平発射実験に 見立てて、25度という低い角度で距離を競った。 ペンシルロケット発射60周 年記念講演会 4 分 12 秒 ペンシルロケットの水平発射実験からちょうど60年目の日。 記念講演会が行われた。実験に携わった人たちが当時を語る。 ~垣見恒男さん~ 「ペンシルロケットって小さいですけどね、こんな小さいものを作る気は全く なかったんですよ。」 ~秋葉鐐二郎 さん~ 「その後の日本の宇宙開発、日本の打上げた衛星っていうのは大きくな いんですよ。かなりおおきな成果を上げてからアメリカから言われたのが スモール・イズ・ビューティフル。これは今でも聞きます。これからの宇宙 開発を変えていくのは今できることをやる。これが一番大事ですね。」 5分6秒 60年前の発射時刻と同じ午後3時5分。 実験当時の打上げカウントダウンを模したセレモニーが行われた。実験と 同じ4月12日生まれの市民が発射シーケンスに携わる。 2 /5 5 分 50 秒 会場には漫画家の松本零士さんも足を運び、 当時の様子を語ってくれた。 〜松本零士さん〜 「ペンシルロケットはまさに旅立ちの始まりなんですよ。生命の誕生みたい なそういう印象を受けてます。我々も気合が入りましたよ。希望が持てま した。」 人々に夢と希望を与えたペンシルロケット。 国分寺市はこの日をきっかけに宇宙に関する様々なイベントを展開した。 油井宇宙飛行士 ISS 搭乗 6 分 30 秒 パブリックビューイング 油井亀美也(ゆいきみや)宇宙飛行士が国際宇宙ステーションISSに搭 乗する日。国分寺駅の駅ビルの中でパブリックビューイングが行われた。 近くの保育園からも子どもたちが見学に。 子ども体験塾「宇宙(そら) とつながる日」 7 分 30 秒 後日、ペンシルロケット発射60周年を記念し、 国分寺市がJAXAに応募した結果、ISSに滞在する油井宇宙飛行士と 子どもたちの、リアルタイム交信による対話が全国に先駆けて実現した。 〜子どもたちから油井宇宙飛行士への質問〜 質問 「パイロットの時に飛行機から見た地球と、宇宙飛行士になって国際宇宙 ステーションから見た地球に違いはありますか?」 ~油井さん~ 「やっぱりね、宇宙飛行士になって地球を見た時に思ったのは、地球はち っちゃいなと思いました。 宇宙ステーション地球を一周90分くらいで周っちゃうんですよ。地球があ ってもこの周り90分くらいで周っちゃうそう見ると地球は小さいな、大事に しないといけないなと思うようになりました。」 〜的川先生〜 「当時の糸川英夫先生の意図としては未来を目指すということで、日本 の国民が元気になるということが目的だったので、 今後の宇宙を目指す活動も是非とも未来を目指すというのが宇宙開発 の本当の目的だということを忘れないで、国分寺を拠点としてそういう活 動を是非今の子供達には続けてほしいなと。」 3 /5 X 線天文衛星 ASTRO-H 打上げ記念トークショー 9 分 40 秒 宇宙を身近に感じられるイベントが盛りだくさんの国分寺。 市に寄贈されたペンシルロケットと、ロケットの真鍮模型が展示されたのは 天文衛星 ASTRO-H(アストロエイチ)のトークイベント。 10 分 残念ながら打上げられた衛星「ひとみ」の運用は断念されたが、多くの市 民が集まっていた。 〜牧島先生講演〜 「一つ先輩のスザクの打上げをご覧頂こうと思います。」 〜牧島先生〜 地方自治体でここまでやってくださるところがあるんだと感激しているとこ ろです。是非今後もこの取組を進めていただきたいと思いますし、折があ れば協力もさせていただきたい。」 ペンシルロケット発射60周 年記念イベントグランドフィ 10 分 49 秒 ナーレ そして3月。 ペンシルロケット発射60周年のグランドフィナーレ。 会場には山崎直子宇宙飛行士の姿も。 11 分 6 秒 国分寺の駅からロケットの発射実験が行われた場所の間には 宇宙の歴史を振り返る12個のマンホールの蓋が設置されている。 日本の宇宙開発の発祥の地である国分寺市は、 まちぐるみで子供達に夢を与える取り組みを進めている。 11 分 35 秒 〜山崎直子さん〜 「やはり国分寺市の未来を担うお子さんたちには、この国分寺市という日 本の宇宙開発発祥の地と言っても良いその一つの場所である国分寺市 でそだってきたことを是非誇りに持って欲しいと思います。そうして宇宙も そうですけど、それを切り口にしてもっと大きな自然だとか、あるいはいろ んなことに興味を持ってもらいたいと思うんです。」 〜井澤市長〜 「本日はお越しい頂きましてありがとうございます。 今日グランドフィナーレということで最後を飾りますけれども国分寺市とし ましてはこれを新しい魅力として、これからも100年先までも、ロケットにま 4 /5 つわる、宇宙にまつわるいろんな取り組みをしていきたいと思っておりま す。」 〜寺門さん〜 「この一年間、このペンシルロケットの実験がどこなのかということを市政 戦略室の方と一緒に調べてまいりました。 私としてはですね、ここですよと、この場所でロケットをセットして、向こう側 に飛ばしたんですよということが知りたい。 こうなると考古学で使われている遺跡調査と同じ方法で調べるしかない んですね。 これは日本の歴史にとっても国分寺にとっても非常に大事な文化遺産と いうことになります。 55年の4月にここで実験を行ったのは3日間だけです。神様は国分寺に まいおりているわけですね。この奇跡の時間というのを国分寺としては大 事にしていただきたいと思います。」 エンディング 13 分 30 秒 ペンシルロケットの発射実験から60年。 時代の変化とともに、人々にも変化が求められてきた。 〜秋葉さん〜 時代が変わっていったら変化するってことが大事なんです。 ですからそういうつもりでね、一直線の方向へ向かわないでそういう環境 でどう変化しっていって、どう順応していったらいいか、ということを考えて いくのが一番大事な時代ですね。 13 分 53 秒 宇宙開発は時代を問わず、世代を問わず夢を与え続ける。 その礎を築いた町・国分寺市には 宇宙開発の歴史と未来への希望が交差している。 5 /5