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事 業 計 画
2011 年度(平成 23 年度) 事 業 計 画 2011年(平成23年)4月8日 学校法人 上智学院 はじめに このたびの東日本大震災により尊い人命が多数失われたことに心を痛めており、深く哀悼の意 を表します。 この地震は広域にわたり津波、土砂崩れ、火災、建物崩壊や原子力発電所事故の誘発等の甚大 な被害をもたらし、今もその脅威に憂慮する日々が続いています。被災された方々、そして現在 も避難所でのご不便な生活を強いられている全ての方々にお見舞いを申し上げます。同時に一日 も早い復興をめざして力を尽くしておられる方々に応援のメッセージをお送りいたします。 学校法人上智学院は、通常の事業計画に加え、このたびの震災で被災された方々の支援に積極 的に取り組んでまいります。 上智大学、上智短期大学、上智社会福祉専門学校、聖母大学、聖母看護学校の各校において、 ご家族やご本人が被災された学生について、例えば、①新入生に対する学生納付金の減免、在学 生に対する授業料の減免、生活費支給などの経済的支援、②メンタルヘルスケアサポート体制の 強化等による精神的な支援、③被災地への学生ボランティアの派遣支援、④被災した学生やボラ ンティアに出かける学生が授業に出席できない場合の特別な配慮等、学院として可能な限りの支 援を実行していく所存です。 そのために必要な資金については、状況と必要に応じて特別予算を計上して対応し、必要な場 合、本年度の事業計画の見直しも図ることとします。 学校法人上智学院は、2011年(平成23年)4月に学校法人聖母学園と合併し、これまでの上智大 学、上智短期大学、上智社会福祉専門学校の3学校に、新たに聖母大学と聖母看護学校を加え、さ らには上智大学総合人間科学部看護学科、文学研究科文化交渉学専攻、総合人間科学研究科看護 学専攻を新設し、2大学、1短期大学、1専門学校、1各種学校の5校による教育研究体制をスタート します。 一方、2013 年度(平成 25 年度)には、上智大学創立 100 周年、上智短期大学創立 40 周年、上 智社会福祉専門学校創立 50 周年を迎えます。 本学院の中・長期計画である「グランド・レイアウト」は「世界に並び立つ大学」を旗印に、 教育・研究・キャンパス再興を実行していくものであり、その主旨とするところは、先行き不透 明な大学環境のなかで、21 世紀の大学教育等に対する大きな期待に応えながら、「恒常的な自己 変革体制」を構築することです。実際、2001 年(平成 13 年)に公表された「グランド・レイア ウト」の主旨にのっとって多くの計画がすでに策定され、実現されてきています。今後、これら について一定の評価を行い、フォローアップを開始します。 また、2011 年度(平成 23 年度)は、グランド・レイアウト第 3 期の初年度に当たることから、 これまでの計画についてその継続的な見直しを行うとともに、本学院の更なる発展に向けて、新 しい課題に取り組み、2013 年度(平成 25 年度)以降の教育活動、研究活動、社会・国際貢献活 動のあり方を念頭に入れながら、①教育・研究の優位性、独自性を展開する教育課程等の再構築 とこれを実現するキャンパス環境の整備、②高等教育機関として国際的評価を得るための国際戦 略の策定、③安定的な入学者の確保、④授業料・補助金・寄付金を含めた安定的な収入源の確保、 を図ります。 これを前提に、「縦につなぐ」、「横につなぐ」、さらに「ウイングを拡げる」の 3 つのキーワード のもと、本学院は、①教育環境を含めた教育の質保証体制の構築、②大大連携、高大連携の推進、 ③グローバル化対応の積極的な展開、④ICT を活用した教育研究の高度化、⑤卒業生やご父母を はじめとするステークホルダーの支援・協働体制の構築、に取り組みます。 こうした状況を踏まえ、2011 年度(平成 23 年度)における本学院の事業計画を策定しました。 本事業計画は、大きく 3 つの項目から構成されています。以下、順にⅠ. 「教育・研究に係る重要 課題と事業計画(上智大学、上智短期大学、上智社会福祉専門学校、聖母大学及び聖母看護学校)」 、 Ⅱ. 「管理運営における重要課題と事業計画」、Ⅲ. 「2011 年度(平成 23 年度)予算方針と計画の 概要」を述べております。 Ⅰ.教育・研究計画に係る重要課題と事業計画 1.上智大学 1 (1)入試制度の多様化による学生確保方策の強化 ① 入試制度改革の継続的推進(TEAP開発計画の遂行とTEAPを活用した入試制度導入準備等) ② 国内外の提携校からの学生受入れ制度の整備 ③ 「高大連携」の推進 (2)教育研究プログラムの個性化と高度化 ① 語学教育研究センター(仮称)の設置 ② 初年次教育及び導入教育の全学的展開に向けた取組みの実施 ③ 大学院教育の個性化・高度化に向けた施策の検討 ④ サービス・ラーニング、インターンシップの正課への導入の検討 ⑤ 女性研究者支援モデル育成事業による取組み ⑥ 「大大連携」の推進 ⑦ 看護学科における「総合的教養教育」と「専門職業人養成教育」、看護学専攻における「共 生支援に基づいた教育研究」の実践 (3)グローバル・コンピテンシーの向上及び大学国際化のためのネットワーク形成推進事業の 展開 ① AJCU-AP(アジア・パシフィックイエズス会大学連盟総会)、ASEACCU、(東南・東アジアカ トリック大学連盟)総会及び学生会議の開催 ② 英語による学位取得コース開設(大学院)及び準備(学部) ③ 留学生支援ネットワークによる外国人留学生への支援体制の強化・充実 ④ 語学教育研究センター(仮称)における日本語教育コースの開講 ⑤ サマー・セッション開講時期の拡大 (4)教育研究環境の整備と充実 ① ICT(情報コミュニケーション技術)を活用した教育研究の高度化への対応 ② 市谷キャンパスの再活用 ③ 石神井キャンパス所蔵貴重資料のデジタル化及び公開に向けた整備 ④ 知的財産管理体制及び産学官連携促進体制の整備 (5)就職支援及びキャリア形成支援 ① 教職志望者の支援体制強化 ② 初年次学生からのキャリア形成支援 ③ 就職活動学生(特に3年次以降)を対象とした各種就職支援及びキャリア形成支援の充実 ④ 外国人留学生を含めたインターンシップの拡充 (6)経済的支援制度の整備・拡充 ① 留学生の修学を保証する各種奨学金制度の拡充 ② 創立 100 周年記念募金による寄付金を原資とする新たな奨学金制度の創設 ③ 現行の奨学金制度の全学的見直し (7)課外活動の活性化及び課外教育プログラムの推進 ① イエズス会東アジア4大学グローバルリーダーシップ・プログラム(GLP)、海外インタ ーンシップや AJCU-AP サービスラーニング・プログラムの推進 ② 課外活動の活性化を促進する新たな助成制度導入検討及び活動環境の整備 ③ 国内外大学とのスポーツ、文化交流の促進 ④ ボランティア・プログラムの充実 (8)学生生活環境の整備 ① 外国人留学生と日本人学生の共同居住学生寮の確保 ② 感染症・災害時等の危機管理体制の強化 ③ 学生のメンタルヘルス支援強化と学生相談における学内連携の推進 ④ 中央図書館学生ラウンジの改修 ⑤ 喫煙マナー・禁煙教育の徹底 (9)公開講座の個性化 ① 特別講座の推進と安定的な運営(上智大学グリーフケア講座、エグゼクティブ・ビジネ ス・アカデミー) ② 大学正課授業の社会人への開放の拡大 ③ ソフィア・コミュニティ・カレッジの枠組み及び語学講座の見直し ④ 生涯学習プログラムの新規策定 2 (10)大阪サテライトキャンパスを基点とする各種事業の展開 ① 教員免許状更新講習の実施 ② 各種入学生募集・入試広報活動の展開 ③ エグゼクティブ・ビジネス・アカデミーを始めとする公開講座の開設 2.上智短期大学 (1)教育・学習支援の強化 ① 図書館利用環境の整備 ② 138 教室の AV・PC 機器導入 (2)学生支援の強化 ① サービスラーニングセンターの「学生総合支援センター」化 ② 個別就職相談の強化と進路指導の充実 (3)管理運営機能の強化 ① 危機管理体制の整備 ② 日本語・教科学習支援活動の拠点化 (4)上智短期大学ホームページの充実による広報の強化 (5)創立記念事業の推進 ①「多文化共生シンポジウム」の実施 ② 学生歌の録音・CD の制作 3.上智社会福祉専門学校 (1)国家資格取得のための指定養成機関としての充実 ① 介護福祉士科昼間2年課程の開設と「新たな介護福祉士養成課程(通信)」の開設準備 ② 「精神保健福祉士法」に基づく「新カリキュラム」等の導入による精神保健福祉士課程 の改善 ③ 「保育士養成施設設置基準」等に基づく保育士科の抜本的見直し及び改革 ④ 三学科及び一課程における「新カリキュラムの開発」の検討・実施 ⑤ 各種実習施設の開拓及び「実習プログラム」の改善 ⑥ 介護福祉士国家試験の実技試験免除のための「介護技術講習会」の実施、及び「国家試 験対策講座」の実施 ⑦ 社会福祉士・児童指導員科及び精神保健福祉士通信課程の「国家試験対策模擬試験」及 び「国家試験対策講座」の実施 ⑧ 入学者の安定的確保のための学生募集活動の強化及びホームページ管理維持 ⑨ 学生への経済・就職等各種援助の充実 (2)高等教育研究機関としての充実 ① 「上智社会福祉高等教育・研究センター」設立の検討 ② 介護福祉士資格者への専門的・総合的・継続的教育の充実・実施 ③ 上智大学関係学部及び大学院との連携強化 ④ 保育士有資格者及び社会福祉士有資格者を対象とする「専門的・総合的・継続的研修コ ース」の新規開設の検討・準備 (3)各種関係団体(自治体等)との連携による講座・研修・行事等の実施 ① 「介護何でも文化祭」の実施(「教育イノベーションプログラム」の一環) ② 東京都福祉保健局及び東京都社会福祉協議会の補助事業の実施 (4)教育・業務環境の充実 ① ICT 環境の整備 ② 事務センターの業務効率化 ③ 教員のための2研究室の確保 ④ 指定養成設置基準に基づく教育・研究設備の充実 (5)上智社会福祉専門学校創立 50 周年に向けての諸企画・諸事業の準備 ① 「国家試験対策講座」の冠として「創立 50 周年に向けて:特別記念講演会」開催 ② 創立 50 周年記念「特別講演会」の検討 4.聖母大学 3 (1)教育プログラムの強化と充実 ① 領域別看護学実習の体制強化と臨床実習指導者との連携及びユニフィケーション推進 ② 国際看護学の新たな海外実習場の開拓と整備 ③ 養護学選択コースの養護実習学校別実施機会の充実 (2)教育研究力の強化 ① FD 活動の推進 ② 外部研究資金の積極的獲得による研究パワーの向上 ③ 看護師等の国家試験全員合格を目指す教育の指導体制強化 ④ 養護学実践研究センターの養護教諭部会と連携による研究活動等の推進 (3)国際交流推進室の活動内容充実 ① 学部生の提携校での研修や国際看護学実習受け入れ施設との交流促進 ② 長期・短期留学の推進 ③ 日本における外国籍の教員との交流推進 ④ 教育方針やカリキュラム等の恒常的検討による魅力ある国際交流プログラムの開発 (4) 大学院教育の高度化・多様化の推進 ① 魅力あるプログラムによる講義・演習内容の充実 ② オープンレクチャー等による生涯学習・社会貢献の場の拡充 (5) 助産学専攻科のさらなる充実 (6) サマープログラム(アメリカカトリック大学(CUA)との教育提携)の継続と推進 5.聖母看護学校 (1)目白聖母キャンパス第二校舎移転による施設設備環境整備計画の立案 (2)教育面の充実と強化 ① 新カリキュラムによる新設領域の実習プログラムの構築 ② DVD 授業教材 142 講座の再点検 ③ 病院見学実習における臨床指導者との連携強化 ④ 添削指導員会議の充実 ⑤ 看護師国家試験合格率アップのための対策強化 (3)学生支援の充実と強化 ① 聖母看護学校の HP 充実による在学生サービスの向上 ② 学生交流会の充実 ③ ガイダンスルーム設置の検討 ④ 聖母通信のさらなる充実 (4)事務機能の整備、効率化 ① 学籍管理体制の見直し ② 事務部門での放送大学との連携強化 (5)学生募集活動と広報活動の強化 ① 聖母看護学校 HP の充実による情宣活動の積極的展開 ② 入学者の安定確保のための入学案内配布拡大 (6)校歌の制作の検討 Ⅱ.管理運営面における重要課題と事業計画 1.総務 (1)経営企画体制の確立と強化 (2)ガバナンス・内部統制強化、推進 (3)監査関連 ① 理事長に直結した監査体制の充実、推進 ② 情報セキュリティと運用状況に関する情報システム監査の実施 ③ 教学監査の実施 4 (4)USR(大学の社会的責任)、ブランド確立 (5)新キャンパス計画の推進 (6)教育研究環境整備及び学生支援環境整備 (7)附置研究所事務体制整備 (8)自己点検・認証評価・申請関係業務推進 (9)大阪サテライトキャンパスの運営体制の確立 (10)学生収容定員数の増加の実現 (11)学院全体の国際戦略の確立 (12) 男女共同参画の推進 (13) 大学設置基準改正対応(情報公開・キャリア教育) 2.人事 (1)教員関係 ① 各学部学科等の専任教員数の全面的見直し ② 専任教員人事制度見直しの推進 ③ 非常勤教員の定員数、採用基準等の策定の具体的な検討着手 ④ 授業担当時間制度の改善 (2)職員関係 ① 職員採用計画の策定 ② 職員の育成と人材確保の方策策定、実施 ③ 職員人事制度の問題点抽出と適切運用 ④ 時間外勤務の縮減に向けた具体的な施策の実施 3.財務 (1)収入確保に向けた諸方策の検討・実施 ① 収容定員増など学生生徒等納付金収入の増額に向けた諸方策の実施 ② 創立 100 周年記念事業募金収入の増額に向けた募金活動の活発化 ③ 寄付金収入を恒常的に確保する基盤づくりと体制の構築 ④ 資産運用の高度化と資産運用収入確保による財政基盤の強化 ⑤ 事業収入増収策の検討と実施 ⑥ 外部資金の受入強化と事業実施財源の確保 (2)支出抑制に向けた諸方策の検討・実施 ① 経常的経費の削減 ② 業務委託費の削減 ③ 既存事業の見直しによる予算の削減 ④ キャンパス計画における施設設備維持工事の優先順位付けと経費削減 (3)キャンパス・ライフの環境条件の整備充実 ① 四谷キャンパス景観改善、快適性等向上の検討・実施 ② 安全・安心なキャンパス造りの推進 ③ 省エネ・エコ活動の推進 ④ キャンパス計画に基づく施設設備更新の実施 ⑤ 真田堀運動場施設改修の検討 ⑥ 受動喫煙対策の強化 Ⅲ.2011 年度(平成 23 年度)予算方針と計画の概要 予算の具体的措置 (1)収支の均衡 消費収支全体では、上智大学、上智短期大学、上智社会福祉専門学校、聖母大学、聖母看 護学校の各経理単位において、消費収入と消費支出の均衡を図り、永続性の確保に努めるこ 5 とを基本とします。 (2)人件費 上智学院の消費収支計算書における人件費比率について、同規模法人の平均値を指標に定 め、その値を中長期的に継続することを目標とし、引き続き、教職員給与の改定等を十分に 考慮に入れたうえで、総額で可能な限り人件費を抑制します(人件費総額 120 億円)。 (3)研究費 上智大学(大学院を含む)専任教員各個研究費は、研究のさらなる発展を推進するため、 従来の予算付与方法を見直すと共に、2001 年度(平成 13 年度)以来据置であった単価を見 直し、2010 年度(平成 22 年度)予算に対し総額で 4 百万円の増額とします。(各個研究費 総額 208 百万円)。上智短期大学各個研究費は、2010 年度(平成 22 年度)予算と同額据置 きとします(総額 7 百万円)。上智社会福祉専門学校各個研究費は、2010 年度(平成 22 年 度)予算と同額据置きとします(総額 1 百万円)。聖母大学各個研究費は、旧聖母大学の 2010 年度(平成 22 年度)予算と同額据置きとします(総額 5 百万円)。聖母看護学校各個研究 費は、旧聖母看護学校の 2010 年度(平成 22 年度)予算と同額据置きとします(総額 0.8 百万円)。 また、上智大学学内共同研究費、上智短期大学学内共同研究費は、2010 年度(平成 22 年 度)と同額据置きとします(総額 35 百万円)。 (4)学部等予算 学部予算(学部学科の運営に係る予算)は、2010 年度(平成 22 年度)予算と同額据置きと します(総額 374 百万円)。 (5)大学院共通費 大学院共通費(研究科・専攻の運営に係る予算)は、2010 年度(平成 22 年度)予算と同 額据置きとします(総額 5 百万円)。 (6)教育イノベーション・プログラム 2009 年度(平成 21 年度)から、上智らしい教育を推進したり、教育内容や方法の改善向 上によって教育の質を高めたりするなど、教育の活性化や発展に寄与するため「教育イノベ ーション・プログラム」を新設し、教育の改善・発展・改革を促進する企画の学内公募に基 づき、上智大学、上智短期大学、上智社会福祉専門学校、聖母大学、聖母看護学校の各申請 に対し予算の措置をしています。2011 年度(平成 23 年度)はプログラム開始 3 年目にあた り、継続分と新規公募を見込み、予算を措置します(総額 30 百万円)。また、2011 年度(平 成 23 年度)は、2009 年度(平成 21 年度)に開始したプログラムの 3 年目、すなわち完成年 度にあたることから、プログラム完成報告会を予定しています。 (7)教職協働・職員協働イノベーション研究 大学間競争が激しさを増す中で、本学院が一層大きな飛躍を遂げるためには、教職員の叡 智を結集し、改革を実行することが必要との認識に基づき、学院の教職員が協働して、学院 改革に向けた調査研究を行う取り組みについて、予算の措置をします(総額 1.5 百万円)。 (8)奨学・奨励制度 上智大学創立 100 周年記念事業募金、上智短期大学創立 40 周年記念事業募金、上智社会福 祉専門学校創立 50 周年記念事業募金への寄付を原資とする奨学・奨励制度を新たに設定し、 寄付、基金を基に奨学・奨励金給付予算を措置します。 2011 年度(平成 23 年度)から運用を予定している奨学・奨励制度(名称は仮称) ① インド奨学金 ② ラオス奨学金 ③ ブラジル人学生の奨学支援と生活支援 415 万円 463 万円 3,893 万円 6 ④ タイ日本語スピーチコンテスト優勝者奨学金 ⑤ メコンプロジェクト・カンボジア奨学金 ⑥ 上智大学学生寮奨学基金 ⑦ 社会福祉専門学校 SJ ハウス奨学金 690 万円 500 万円 未 定 90 万円 (9)環境問題への対応 地球環境問題に関わって、 「エコ」が大きなテーマとなっている現代、地球温暖化ガスの 排出量を削減することは本学のような大きな事業所では避けることができない問題であり、 かつ教育研究機関として率先して取り組むべき課題となっています。このような状況を受 け、省エネルギーに積極的に取り組むこととし、光熱水費予算は総額で 2010 年度(平成 22 年度)予算に対し、3%削減を目標とします(2009 年度(平成 21 年度)決算 382 百万円、 2010 年度(平成 22 年度)予算 465 百万円、2011 年度(平成 23 年度)予算 444 百万円)。 (10)運営部門等の予算 各種研究費予算及び学部等予算と奨学費予算以外の経常予算については、2010 年度(平成 22 年度)予算に対し、総額において 3%削減を目標に予算を付与します。 また、実際の予算執行にあたっては必ず複数の見積もりを取るなどして極力、実支出額を 抑制することにより、さらに支出を削減するとともに、予算の計画的な執行に努め、2 月下 旬には特段の理由がない限り、予算の執行を停止するなどして、年度末に予算額の大半を消 化するといったような事態は認めないこととします。特に、物品の購入費、システム関係経 費は執行時に再度内容の見直しを行い、支出を抑制するものとします。 結 び 学校法人上智学院(上智大学、上智短期大学、上智社会福祉専門学校、聖母大学、聖母看護学 校)は、教育・研究を取り巻く厳しい環境の中、さらなる充実発展を図るため日々の努力を重ね ています。 グランド・レイアウトが描く「恒常的な自己変革体制」を確立し、実現するために、2011 年度 (平成 23 年度)もさまざまな新たな挑戦を続けます。 少子化、高齢化、グローバル化、そして社会構造の変化など激動する時代の中にあっても、こ れらに柔軟に対応するとともに、“Men and Women for Others, with Others”( 他者のために、 他者と共に生きる)の教育精神を決して忘れることなく、教育活動、研究活動並びに社会貢献、 国際貢献活動のそれぞれを質量ともに向上させ、 「世界に並び立つ大学」に進化することを目指し ています。 最後に、このたびの東日本大震災の復興が順調に進み、被災された方々が、一日も早く、安全、 安心な生活を取り戻すことができますようお祈りいたします。 7