Comments
Description
Transcript
森のふしぎ発見隊
森林への導入プログラム 森のふしぎ発見隊 ー森の中で見られる不思議を楽しみながら発見するー ◆ 場所:学校近くの森や森林公園(起伏が少なくひら ねらい けていると活動しやすい)など 探検隊の気分になって、 「森の不思議」を発見してい くことで、森への関心を高め、楽しみながら森の多様 ◇ 時間:30 分~1 時間 ◆ 時期:春、夏、秋、冬いつでも 性に触れます。 ◇ 道具:ビニール袋(拾いもの用) 、筆記用具、 あればルーペ、図鑑など すすめ方 1. 森の不思議を探しに行こう ① 森へ移動します。 ② 「みんなは今から『森の不思議発見隊』です。これから森の中を自由に歩いて、 『不思議なモノ』 や『見たことのないモノ』などをたくさん探してみましょう。 」「目には見えないくらいの小さな モノや、葉っぱや枝の裏側にも何かあるかもしれないので、よく注意して見てみましょう。」 ③ 「見つけたモノは持ってきてください。植物など生えているモノの場合は、たくさん採らずに、 1つだけにしましょう。 」「大きくて持ってこられないモノは、場所を覚えておいてください。あ とでみんなで見にいきましょう。 」 ポイント グループに分かれて活動する場合は、隊長やグループ名を決めることで、より子どもたちの意欲が高 まります。 2. みんなで観察してみよう ① 10分ほどしたら、発見したモノを持って集まります。 「どんな『森の不思議』を発見したかをみんなに紹介しましょう」 と促し、子どもから紹介をしてもらいましょう。 ② 興味を引き出し、驚きや感動をみんなで分かち合います。 声がけ の例 「どんなところで見つけたの?」 「どんな特徴があるの?臭いはある?手触りは?色は?・・・」 「○○さんが見つけた不思議なモノを知っている人はいるかな?」 ポイント 一方的に先生が説明するのではなく、子ども達が想像し、話せる場を作ります。植 物や昆虫など生き物に詳しい子どもがいれば、みんなに説明してもらいましょう。 ルーペや双眼実体顕微鏡(ネイチャ -スコープといって、フィールド用の 顕微鏡)があれば、小さなモノも観察 することができます。 ミクロの世界が見えてくるぞ!森 や土の上には、小さな昆虫や不思 議なものがいっぱいだ! 17 森林への導入プログラム ③ 不思議なモノに、「キラキラしている」 「○○に似ている」「毛が生えている」など特徴を探して、 自分たちだけの名前をつけてみましょう。 特徴をつかむと同時に、生き物への関心を高めます。 発見したモノを記録しておくと、後で調べる際に参考になります。 ポイント 森のふしぎ発見隊 モノの名称を書くのではなく、絵や言葉で感じたままに描く ことで、生き物の形や色、におい、手触りにも着目できます。 ④ 「『森の不思議発見隊』の発見したモノは全部でいくつあったかな? 森の中にはみんなの知らないたくさんの不思議があるのだね。次に来たらまた新しい発見がある かもしれません!」と森への興味を促し、次回の活動につなげましょう。 発 展 z 同じ場所でも春、夏、秋、冬と探検し、季節により変化を見つけるようにすると、さらに発見が 増えるでしょう。 z 気になったモノを図鑑やインターネットで調べます。また調べてもわからないものは写真を撮り、 発表やクイズを行いながら、みんなで答えを探っていくことで、楽しみながら森への興味を高め ることができます。 安全対策 森の中を自由に行動する際には、範囲を設定し、危険な場所には行かないように注意しましょう。ウ ルシなどの有毒植物がある場合は、活動中に触らないように除去するか、植物を見せて覚えてから、 活動に入るようにします。 教科や行事とのつながり事例 ★ 理科で… 4 年生で学習する「動物、植物の様子」の単元とつなげて学ぶことができます。 おすすめ資料:「上越市の自然シリーズ 1 山野草」上越市市民生活部環境企画課(身近に見られる山野草を紹介)、「上越 市の自然シリーズ6樹木Ⅰ」上越市市民生活部環境企画課(身近に見られる木を紹介)、「虫こぶハンドブック」文一総合 出版(森の不思議なモノの代表「虫こぶ」〔昆虫が植物の組織に卵を産み付け、植物の組織が異常に発達しこぶ状になった もの〕を写真で解説)、「土の中の小さな生き物ハンドブック」皆越ようせい著/文一総合出版、「アニマルトラック&バー ドトラックハンドブック」今泉忠明著/自由国民社(森に残された動物の痕跡を調べるのに役立つ) 18