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ーBー7 「等価変換法」 による創造性開発の新展開 〈「Pー提案票」) と

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ーBー7 「等価変換法」 による創造性開発の新展開 〈「Pー提案票」) と
lBl7
「等価変換法」に
0 岡谷
大
よ
る創造性開発の 新展開
その実践の評価的検討
( 東京農工大附属図書館
(「p
「提案 票
」
)
と、
), 村上忠良 (Msel-ToshResearch)
はじめに一間題の 所在と本有の 目的
Ⅰ
最近メタ知識としての 発想や知恵や 創造性に関心が 高まっている。 例えば各種の 発想法やⅢ 題 解決 手
法 (AHI P など ) の研究がさかんであ
り、 最近我が国特許庁は、
2 1 世紀をプロバテント 政策による
高付加価値立国の 時代とみて、 知的創造サイクル や 、 官民の意識改革を 促すことをめざし、 経済活動
の グローバル化と 対応した、 電チ ネ、 ッ トワークの利用等を 考えている。
たは多義的であ り、 創造性 71 科学が確立しているわけではない。
1)
しかし創造 州,のとらえか
また各種の創造技法も 反則があ
り
研
究の余地があ る。 そこで今回我々は 技術開発に向いた 創造性技法として 等価変換法に 注Ⅱ し 理論的 検
討 を行い、 また等価変換法の 展開であ る P I 提案 票は ついて、 その実績を検討した。
2
創造性開発技法としての
1) 特色
:
市川亀入海はへ
系 、 材料系に数学的解析と
等価変換法
一
ゲルの弁証法を 基礎に、 基礎工学を従来 (7Jエネルギ一変換系、 捕 報 処理
創造 1:学を加えたものと 捉えている。 例えば情報処理ではウイナ
イ ジタル情報に 生かされている。
- 方
イ
問題解決 (pr 砧 Iem
ク
ス などを研究しているし、
一のサイ
り、 これは後述の F,T線図の、 アナロバ情報、 デ
バ ネテ イックス、 システム理論、 脳科学等の影響があ
創造工学的ではブレーンスト
Ⅰ)lvin
一ミング、 ゴードシのシネクテ
㊥や創造的な 組織論に モ, 触れている
その
創造技法としての 仕置づけは、 我が国最初の 創造技法であ り、 専門的な技術に 向いた、 現実的な技法
であ るといえる。 そのたなコンセプトは
a) 等価方程式
異なった事象
(Ao
:
。
、 似ド の 等価方程式と ET
線図であ る。
市川はアナロジ 一の 暖抹 さからの解放として 等価変換法を 提唱した
はて ) の間に適当な 思考 観 "
つまり " 相
(v i) を設定して、 両者に共通ずる 構成型 索
( 等価次元の毛と、 その限定条件の。 ) を抽象 し 、 これによって : つの事象簡の 等価関係をみつけだ
す ( 第一理論 ) ことであ る。 ここで
(0
0
を
n o
の発見と
C
による技術的制約は 中核の概俳であ る.色の抽象
させる ) において動詞が 重要であ る。 つまり動詞の 抽象度を高めると 事象の探索範囲が
拡大し、 低めると具体的にはなるが
探索範囲は狭まるという
関係にあ る、 しかし市川は 肝心の発想、 の
仕方については 明確な説明はなく、 既存の方法の 組み合わせが 重要であ り、 発想は発明者のセンスに
依存するものとしている。
b) ET 線図 ( 図表 1 )
:
ET
線図は等価変換のプロセスを
可視化したチャートであ る
は発明における 定性的なアナロバ 情報と定量的なデイジタルから
図により発想、 のプロセスの 整理と発想支援に 役立つ「
等価変換
l T 線
形成されるものとしている
ぅ
しかし実際のプロセスでは」 " のプ ロ一に必 、 ずし
も従うものではなく、 錯綜しているし、 B 系が先に発想、 される 逆 等価変換もあ るとしている
2) 事例
:
市川の若君には 等価変換法による 多数の事例、 成功例が紹介されている
としてのく煙のでないキッチンロースター
タ にふれさせない
仁
ぅ
加数 ノ、 選ばれた An
( さかな焼き
器 ) ノの 発明では、 色はく 被 加熱 射休むヒ一
は く ヤグラ コタツ
-にもってくる ノ 、 デイジタル情報はくさかなの
例えば R3て
( ヒーター土面の 系 ) ノ、 。 はく熱源を
物性、 調理家電器具としての 設計矢竹など ノ 、
ものであ った
一 197
一
とい
3) 考察
等価 方卍 弍は発明のプロセスをよく
:
捉えているが、 さらに内容的に 数 韻 化できるのでは
ないか " の 例えば Vi の決定をなにか 関数表現できないか、
動詞の束論によるまとめあ
明確にのべていない、 そこで従来の 創造技法の併用などか
発想の方法については
け なと
また
考えられる
P1 提案 票 とその評価的検討
3
1) 特色 :
p] I ( バテントアイデア ) 提案 栗は村 Ⅱ忠良か、 等価変換の研究と 特許実務。ら 創始した
特色は図表 2 のとうりで、 従来の既知技術
ものであ る。 の
ア ( 右側、 Br)
。 (状態 ) , d
Ao)
( 票の左側、
で対照され、 市川亀八 % の 。 ( 条件 ) の展開として、
と
到達ず へき アイデ
(b ( 条件 ) ,
実務向きに r
( 手段 ) ) とした。 この構成はすなわち 出願明細 菩 の 骨丑 であ り、 簡易な明細君作成
アルゴリズムの 要素ともなっている。
また様々な視点からの 評点により、 発明性を評価てきるれ
組み
となっている。 また発想や出願明細 詳 作成の教育、 訓練にも有効であ る。
2) 悔例 ( 実績 )
図表 2 のと
P I 提案 票は A 何での社内的要請に 庇 じたものであ
:
りで、 戦略形成の技術課題から、
う
る」
A 村の技術開発環境は
新規事業や研究開発が 達成の手段として 考えられる
かつ市場動向、 競合 地礼 との分析から、 優先技術課題に 対しては、 実現の期限と 投資額、 商 財 イメー
、ジ などからサクセススト
から平成
は
句にかけて
一リーを形成するというものであ
る。
実績は図表 400 とうりて、 平成り年
しかし出願件数は、f,成
I 提案、 調査件数がⅡ外している。
ド
る ,これは経済環境への 対応からⅢ 願 基準を厳しくしたためであ
る。
発想訓練 ) には多大の効果を サ えた. p I 提案 票に 習熟することにより
り
方人材開発
午に減少してい
(何 れの特許、
特許の対象㈲ 本質か用意に
把捉でき発想が 高まった
3) 考察
特許管理における 評価では、 研究評価の基礎論功をもとにしつつ t)なお竹井 特 んの 問
:
題 点があ る。 例えば、 アイデアの帰属者は 誰か、 個人かバルーブ か 、 評価の顕在的な 明ホ 的 Ⅱ 仙と評
価 者の暗黙の隠伏的評価の
想、 の センスと基礎技術の
関係。 市川 博 信 氏 はそれらの相補的整合的な
評価を勧めていろ
㈲また 発
関係、 戦略性と独創性の 関係 7) など複雑であ る」これには 認知科学や計量的
な 指標などの、 広 い視 " からの検討が 必要となるものと 思われる。
4
おわりに
本稿では、 創造性開発の 技法としての 等価変換法やその 展開であ る P l 提案束を紹介し
の 評価的検討を 試みた "
今後は市川亀久滞もすでにふれている
そ @) 実績
問題解決との 関係、 等価変換理論の 数
量表現、 および P I 提案 栗の アルゴリズム 化、 市川亀 久 浦の組織論と 関連させっつ 特許管理における
計量的評価方法を 検討したが
参考文献
l) 特許庁、
「
2 0) 0)
5, Ⅰ,特許行政ビジョン
プロバテント 時代を清かす」、
1 9 9
ぉ
22)lffll砲火 浦 , 「創造 l,学 」、 1 9 7 7 、 ラテイス
」
9%
包皮 太 、 創造性の数学的理論の
,方法、
発明科学、
1
、
1
9 8 5
け 村ド 忠良、 発明の白 動 生産とその評価法の 思案、 発明科学、 1 、
研究
技術
計画、 1
(2)
、
2
㈲市川幅 信 、 評価の基準、 研究
技術
計画、 ]
(2)
、
1 9 8 6
①内藤竹夫、 研究評価、
7Y 京津拓郎、 戦略性・独創性を
究
技術
計画、 1 1
( 1 /2)
1 9 8 5
(1) 、
1 9 H は一 ] 9 H 7
2 軸 とする研究開発ポートフォリオ・マネージメントカ
、
1 9 9 6
一 198
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