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かながわの海岸利用に関するあり方検討会説明資料(第1回

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かながわの海岸利用に関するあり方検討会説明資料(第1回
資料3
かながわの海岸利用に関する
あり方検討会説明資料(第1回)
1
第1回あり方検討会においてご検討いただきたい内容
第1回あり方検討会説明内容
1
2
3
4
5
あり方検討会について
かながわの海岸について
海水浴場と海の家について
これまでの県の取組みについて
検討事項と今後の進め方について
ご検討いただきたい主な内容
1 検討事項と今後の進め方について
2 説明内容を踏まえ、今後の検討にあたって必要な情報や整理すべき事項について
3 その他(検討会の運営に関する意見など)
2
1 あり方検討会について
3
海岸における現状と課題
現状と課題
○ 「湘南海岸」に代表される、かながわの海岸は、海水浴やマリンスポーツ等のレクリエーション活動やロケー
ション活動の場として利用され、「地域のにぎわい」や「観光資源」としての効用を発揮している。
○ その一方で、海水浴場における海の家の「クラブ化」(ダンスイベントにより、一般利用客が近寄れな
い状況・騒音・風紀の乱れなど)、海岸における「利用者のマナー」(音響機器の使用・飲酒・タトゥー
の露出・バーベキューゴミ)等の課題が顕在化している。
海岸をめぐる今日的課題
課題の背景
○ 海の家の変化
・更衣休憩のための海の家から、
多様な利用形態の海の家へ
○ 海洋性レクリエーションの多様化
・サーフィン、水上オートバイ、バーベキュー
など
○ 海水浴場の様々な利用形態
・泳ぐ利用から砂浜で楽しむ利用へ
○ 利用者のマナーの低下
・ゴミの放置、騒音
かながわの海岸の魅力・効用
【地域のにぎわいの創出・観光資源としての効用・若者文化の発信】
両面の調和を図ることが今日における大きな課題
地域住民の生活環境の保全における「課題」
海の家に関する「課題」
【クラブ化・騒音・夜間営業】
【音楽イベント】
【名義貸し・箱貸し】 等
4
その他に関する「課題」
【飲酒、刺青・タトゥーの露出】
【音響機器の使用】
【バーベキューゴミ等の放置】
【水上オートバイ】 等
あり方検討会の設置目的
設置の目的
○ そこで、「地域住民の生活環境」と「地域のにぎわい・観光資源・若者文
化発信」という両面を踏まえた、海水浴場をはじめとした海岸利用のあり
方(あるべき姿、そのための方策・手段等)に関して、幅広い分野の有識
者等により、専門的・多面的な見地から、ご検討いただく。
その結果を、県において、「海岸のにぎわいを維持しつつ、地域住民
の生活環境との調和を図り、誰もが快適に安心して利用できる海岸づ
くり」に関する対応策の検討・推進に反映する。
5
海岸利用のあり方に関する検討スキームについて
○ 海岸利用のあり方に関する対応方針(概要)
・あり方検討会における検討結果は、「報告書」としてまとめ、県へご報告いただく。
・県は、「報告書」の内容を踏まえ、年内に「平成27年度以降の海水浴シーズンに向けた県の対応
方針」を整理する。
○ 海岸利用のあり方に関する検討スキーム(概要)
海岸利用に関するあり方検討会
(有識者会議)
【開催時期】平成26年3~10月頃
【所掌事項】海岸利用のあり方について、
専門的・多面的な見地から検討を行う。
地域住民の
生活環境の保全
海岸利用に関する検討推進会議
(庁内各部局・沿岸市町で構成する検討会議)
提
言
地域のにぎわい・観光
資源・若者文化発信とし
ての海岸の意義・効用
「あり方検討会」の提言を踏まえ、誰もが快適
に安心して利用できる海岸づくりのための対
応策を検討する。
平成27年度以降の海水浴シーズン
に向けた県の対応方針整理(年内)
6
あり方検討会のスケジュール
○ あり方検討会の開催頻度
・平成26年3月下旬から10月頃まで月1回程度の頻度で開催。
・海水浴シーズン中(8月上旬頃)には、現地視察を実施。
○ 今後の開催予定・議題(想定)
回 数
開催時期
議題(想定)
第1回
3月31日
・検討課題と今後の進め方について
第2~5回
4~7月頃
【各回、テーマごとに検討】
※ 進捗の状況に応じ、中間取りまとめを行う。
―
8月上旬
・海水浴場の現地視察
第6回
8月下旬
・現地視察を踏まえたあり方の再検討
第7~8回
9~10月頃
・報告書のとりまとめ
7
2 かながわの海岸について
8
かながわの海岸の概要
○ 神奈川県は、東京湾・相模灘に面しており、特に相模灘沿岸は、開放型の区域で変化に富んだ自
然海岸が多くあり、海水浴やマリンスポーツ等のレクリエーション活動やロケーション活動の場とし
て、県内外から多くの利用者が訪れる。(沿岸には15市町が所在している。)
川崎市
横浜市
平塚市
茅ヶ崎市
二宮町
鎌倉市
大磯町
逗子市
小田原市
葉山町
相模灘
湯河原町 真鶴町
東京湾
藤沢市
横須賀市
9
三浦市
かながわの海岸の概要
★ 片瀬西浜海水浴場
(藤沢市)
★ 材木座海水浴場
(鎌倉市)
10
かながわの海岸の概要
★ 海岸のゴミ拾い活動
★ ビーチバレー
(湘南ひらつかビーチパーク)
11
3 海水浴場と海の家について
12
海水浴場について
○ 海水浴場とは・・・
(根拠法令:神奈川県海水浴場等に関する条例(以下「海水浴場条例」という。))
・一定の管理の下に、一定期間特定の海水面及びその附属地に適当な施設を整備して、公衆の
水浴又は遊泳の目的に供する場所をいう。
・海水浴場を設置しようとする者は、知事(保健福祉事務所長)の許可を受ける必要がある。
・県内では、市町・海水浴場組合等が「海水浴場設置者」としての許可を受けている。
○ 海水浴場の運営状況(概要)
【開設期間】 概ね7月上旬から8月末頃まで開設(設置者が決定)
【開場時間】 日の出から日没までの間で設置者が決定
【海水浴場数】 13市町26箇所(H25年度)
【海水浴利用者数】
(H25年度)
県内合計 592万人
・第1位 片瀬西浜(藤沢市) 209万人
・第2位 片瀬東浜(藤沢市) 88万人
・第3位 由比ガ浜(鎌倉市) 79万人
・第4位 三浦海岸(三浦市) 61万人
・第5位 逗子
(逗子市) 41万人
(参考)須磨海岸 (神戸市) 73万人
【海水浴場設置者の分類】
(H25年度)
公園管理者(1)
観光
協会
(2)
海水浴場
組合
(8箇所)
30.8%
市町
(15箇所)
57.7%
片瀬西浜海水浴場(藤沢市)
※県環境衛生課調べ、須磨海水浴場の利用者数は神戸市HPより
13
海水浴場設置箇所一覧(平成25年度)
● ・・・海の家のある海水浴場
(11市町22箇所)
○ ・・・海の家のない海水浴場
(4市町4箇所)
横浜市
藤沢市
辻堂
片瀬西浜
片瀬東浜
由比ガ浜
海の公園
茅ヶ崎市
○
鎌倉市
大磯町 ○
猿島
● ●● ●
○
● ●● 逗子市
●
走水
●
腰越
●
湘南ひらつか
●
大磯
小田原市
● 葉山町
材木座
ビーチパーク
●
●
横須賀市
サザンビーチ 逗子 森戸
御幸の浜
ちがさき
一色
長者ケ崎・大浜
●
○
三浦海岸
●
長浜
江之浦
●
湯河原町
和田
●
●
岩
●
● 真鶴町
大浦
●
横堀
三浦市
荒井浜
湯河原
14
平塚市
海水浴場利用者数(過去10年度)
逗子・鎌倉・藤沢市内の海水浴場の合計
単位:万人
その他の海水浴場の合計
900
近年は、逗子・鎌倉・藤沢市内
の海水浴場利用者が約8割
800
700
600
500
400
300
200
100
0
H16
※ 県環境衛生課調べ
H17
H18
H19
H20
15
H21
H22
H23
H24
H25
海の家について
○ 海の家とは・・・
(許可法令:海岸法、港湾法、漁港漁場整備法)
・海水浴場において利用者の利便に供するため、次のいずれかのサービスの提供を行う施設をいう。
※この定義は、ガイドライン・審査基準で明記。
① 更衣休憩所
② 飲食物の提供・販売を行う店舗
③ レジャー用品等の販売・レンタルを行う店舗
・公共海岸に海の家を設置しようとする者は、知事(土木事務所長等)の許可を受ける必要がある。
・県では、現在は個々の事業者ではなく、「海水浴場組合」に占用を許可している。
○ 海の家の運営状況(概要)
【運営期間】 海水浴場設置期間のみ(建築・撤去工事はその前後)
【運営時間】 海水浴場ごとに異なる。(海岸法上の制約はない。)
【設置軒数】 11市町22海水浴場24組合207軒(H25年度)
【海の家の設置軒数(市町別)】
(H25年度)
その他
(63)
藤沢市
(50)
逗子市
葉山町
(43)
(20)
鎌倉市
(31)
※ 県砂防海岸課調べ
【海の家の営業時間】
(H25年度)
~23時
(2組合)
~22時
(4組合)
藤沢・逗子・
鎌倉・葉山で
約7割
~21時
(6組合)
~17時
(8組合)
~20時
(2組合)
16
海の家(三浦海岸海水浴場)
海の家の設置軒数(平成25年度)
【海の家の設置軒数(海水浴場別)】
単位:軒
50
45
40
35
30
25
20
15
10
5
真
鶴
町
湯河原
小
田
原
市
岩
大
磯
町
御幸の浜
茅
ケ
崎
市
大磯
ちがさき
藤沢市
辻堂
片瀬西浜
片瀬東浜
鎌倉市
腰越
17
由比ガ浜
逗
子
市
材木座
逗子
葉山町
森戸
一色
長者ケ崎
横堀
三浦市
荒井浜
大浦
※ 県砂防海岸課調べ
三浦海岸
横須賀市
和田
長浜
走水
0
湯
河
原
町
海水浴場・海の家の主な関係法令のまとめ
形態
海水浴場の設置
許可等
の種類
海水浴場の
設置許可
海の家の運営
更衣休憩所の
設置許可
食品営業の許可
土地(公共海岸)の
占用許可
建築確認
建築基準法
法令
海水浴場条例
海水浴場条例
食品衛生法
海岸法
港湾法
漁港漁場整備法
許可等の
目的
公衆衛生
公衆の危険防止
公衆衛生
公衆の危険防止
公衆衛生
海岸の防護等
建築物の
安全性の確保
許可権者等
県保健福祉事務所
県土木事務所
県漁港事務所
県土木事務所等
申請者
設置しようとする者
個々の事業者
個々の事業者
海水浴場組合
個々の事業者
説明
海水浴場を設置す
るために必要な許
可
更衣休憩所を設
置するために必
要な許可
食品営業を行う
ために必要な許
可
土地(砂浜)の占用
をするために必要
な許可
建築後、建築物
を供用するため
に必要な確認
県保健福祉事務所
※ 横浜市・横須賀市・藤沢市においては、海水浴場条例・食品衛生法の許可権者は市となる。
※ 市町管理港湾・漁港においては、海岸法・港湾法・漁港漁場整備法の占用許可権者は市町となる。
※ このほか、営業形態により消防法の防火管理等の手続きが必要となる。
18
4 これまでの県の取組みについて
19
H25年度シーズンに向けて実施した県の取組み
1 海の家における海岸利用に関するガイドライン(平成25年度版)の策定(H25.5)
組合が自主ルールで定めるべき12項目を列挙。(義務づけではなく、自主的な取組み)
○ ガイドラインで示した主な内容
【営業時間】
海水浴場の開場時間外の
営業は必要最小限にとど
め、地域の実情にあった営
業時間を定めること。
【「クラブ化」の形態に
よる営業】
いわゆる「クラブ化」
の形態による営業は
行わないこと。
【騒音対策】
静穏が確保できるよ
う地域の実情にあっ
た騒音対策を行うこ
と。
【風紀上の対策】
従業員は、威圧感や
警戒心を抱かせるよう
な刺青やタトゥー等の
露出は控えること。
2 海の家のパトロールの実施・強化
海水浴シーズン中に、関係機関(県・市町・警察等)の連携のもと、海の家における自主
ルールの遵守状況等を確認し、必要に応じ指導を行うため、昼間・夜間に、海の家のパト
ロールを実施。
20
H26年度以降のシーズンに向けた県の取組み①
シーズン終了後、取組状況を検証。
(1) H25年度の県の取組みの「効果」
【全組合で自主ルール作成】 海の家のある県内22海水浴場全てで作成。
【自主的な取組みによる状況改善(片瀬西浜)】 昨年度まで「クラブ化」が大きな問題となっていた片瀬西浜海水
浴場(藤沢市)では、組合の自主的な取組みにより「音出し禁止」を決定し、状況が改善。
(2) H25年度の取組みの「課題」・今後の方向性
海の家に関するもの以外の「課題」
海の家に関する「課題」
【クラブ化・騒音】
・自主ルールに「クラブ化禁止」を定
めなかった逗子市・鎌倉市・大磯町
の海水浴場に「クラブ化」の問題が
移行
・店内外に大音量を流す音楽イベント
の開催
【営業時間・音楽イベント】
・「地域のにぎわい・観光資
源・若者文化発信」という観点
から見た意義・効用(あり方)
【刺青・タトゥー規制】
・表現の自由との関係
【名義貸し・箱貸し】
喫緊の課題として
平成26年度に向けた具体的な対応を図る
【海水浴場の利用者のマナー】
・飲酒、刺青・タトゥーの露出
・音響機器の使用
・ゴミの放置
【その他】
・バーベキュー、水上オートバイ
など
中期的に対応すべき課題として
平成27年度以降を見据えた対応を図る
21
H26年度以降のシーズンに向けた県の取組み②
平成26年度に向けた具体的な対応
平成27年度以降を見据えた対応
1 「かながわの海岸利用に関するあり方検討会」の
設置
1 ガイドラインの内容の見直し・強化(2月施行)
・かながわの海岸利用のあり方に関して、幅広い有
識者等により、専門的・多面的見地から検討してい
ただくため、設置する。
・「クラブ化」の定義の明確化、騒音対策の徹底など
を見直し、平成26年度版ガイドラインを早期に提
示する。
提言
2 音楽イベントを予定している海の家に対する事
前指導の実施(2月施行)
2 「かながわの海岸利用に関する検討推進会議」の
設置
・シーズン前(5月30日まで)に「音楽イベント実施計
画書」の提出を求め、県・市町等が連携し、事前指
導を行う。
・あり方検討会の提言を踏まえ、かながわの海岸の
にぎわいを維持しつつ、地域住民の生活環境との
調和を図り、誰もが快適に安心して利用できる海
岸づくりに関する対応策の検討・推進を行うため、
庁内関係部局・市町で構成する推進会議を設置し、
平成26年12月を目処に、平成27年度以降の対
応方針をとりまとめる。
3 海の家の占用許可基準の見直し(3月施行)
・占用範囲遵守、誓約書提出等の徹底のため、海の
家の占用許可基準の見直しを行う。
22
5 検討事項と今後の進め方について
23
今後の進め方について(たたき台)
今後の進め方(たたき台)
○ 海岸に関する諸課題については、これまで県や市町、各関係機関・団
体等において、様々な対策が検討され、様々な対応が実施されてきた。
○ あり方検討会では、改めて海岸利用に関するあり方をご議論いただくこ
ととなるが、まず、これまでの取組みの効果・課題等を検証していただき、
その結果を踏まえつつ、多面的・専門的な見地から、今後のあり方につい
て検討を行っていただく。
○ そのうえで、かながわの海岸のあり方(あるべき姿、そのための方策・手
段等)についての意見を、県へご報告いただく。
24
検討課題・検討の視点について(たたき台)
1 県のこれまでの取組み(ガイドライン・音楽イベント事前指導・審査基準)による対応について
【検討の視点】 ガイドライン策定により、自主ルールは適切に策定されたのか、ガイドライン等策定によりどのよ
うな効果があったのか、課題はあったのか、義務づけは必要か。ガイドラインの法的な位置づけ。(市町・組合等
の取組状況も踏まえ検討) 等
2 海水浴場における利用者のマナーに関する課題について
【検討の視点】 海水浴場の利用者のマナー(飲酒、刺青・タトゥーの露出、音響機器の使用、ゴミの放置等)につ
いて、どのような対策をとるべきか、対策の手法等はどうあるべきか。 等
3 県・市町・組合等の役割について
【検討の視点】 県(海岸管理者・海水浴場条例所管庁等)、市町(海水浴場設置者等)、組合等はどのような役割
を担うべきか、どのような方策があるか、どのような法的なあり方か。 等
4 その他海岸全般に対する課題について
【検討の視点】 バーベキュー、水上オートバイなどの課題等について、海岸全般に対する課題に係る現状を踏ま
えた対応の方向性について。 等
※ 検討の状況を踏まえ、検討事項は適宜修正。
25
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