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(第8章).
第8章 住民ワークショップへの参加 本業務では下表に示す4回の対応をおこなった。 各回の詳細は次ページ以降に記す。 地区名 ① 赤浜地区 名称 赤浜自治会役員会 日時:平成 27 年 12 月 7 日(月)19 時~ 場所:赤浜自治会館 地域復興協議会 日時:平成 27 年 12 月 19 日(土)19 時~ (第 3 回) ② 吉里吉里地区 ③ 浪板地区 概要 場所:常楽院 地域復興協議会 (第 3 回) 日時:平成 27 年 12 月 19 日(土)13 時~ 場所:吉里吉里公民館 地域復興協議会 日時:平成 28 年 1 月 29 日(金)18 時 30 分~ (第 2 回) 場所:浪板交流促進センター 8-1 8-1 赤浜地区 (1) 自治会役員会説明 1) 開催概要 ① 日時 平成 27 年 12 月 7 日(月) 19:00~21:00 ② 会場 赤浜自治会館 ③ 参加者 赤浜自治会役員 赤浜地区コーディネーター:東京大学窪田教授、黒瀬助教 大槌町 総合政策課、公民連携室、都市整備課 コンサルタント (株)東京建設コンサルタント、(株)邑計画事務所 (海洋研施設関連)東京大学施設部、海洋研、類設計室 ④ 内容 ・海洋研施設計画について ・跡地利用計画について 8-2 2) 配付資料 8-3 8-4 8-5 8-6 8-7 3) 開催状況 8-8 4) 意見のまとめ ■意見概要 ・低地部の計画の内容説明、また海洋研からの施設説明の前に、都市整備課また総合政策課 から、あかぶ・はまゆり問題、海洋研の配置位置(土地利用計画)について説明があるべき。 ・海洋研について、低地部と海岸部の両者に施設を配置するに至った経緯説明が不十分。(経 緯説明不足は指摘されたものの、ミニ水族館、カフェなどの施設内容については好評。) ・法面のハマギクについては、維持管理を議論する前に、通常の法面に吹き付ける植物の代 わりにハマギクが活用できるか、技術的・経済的に実現性があるかどうか、の確認をして ほしい。(ただし、ハマギク植栽の要望が住民の総意であるかどうかは微妙) ・はまゆりについて町が事業見直しを行ったが、既存事業の内容を住民が十分理解していな いことから、立場の違いにより解釈が異なっている。また、あかぶについては協議会で議 論をした経緯もないので、取り扱いには十分留意すべき。 ■個別議題についての意見概要 □海洋研について ・住宅側から見た高さを抑えた方がよい。 (一部住民からの指摘であり、高さについてその他の反対意見はない) ・ミニ水族館は歓迎。もっと大きくして欲しい。 ・研究施設内のカフェについても歓迎。研究内容の展示もお願いしたい。 ■低地部について ・県道桜は実現性が低いため、本数を減らし、避難階段付近のみに設置すればよい。避難階 段沿いの樹種は必ずしも桜でなくてよい。 ・広場に設けた桜はあってよい。3本でも、5本でもよい。 ・広場でのイベント利用はあまり考えていない。 ・3年に一度の八幡宮のお祭りについては、八幡宮下の2号公園で開催する。 ・いざという時、大縄道路を使って低地部から県道まで車で避難できるとよい。 ・通常の法面保護の代わりに、ハマギク植栽を施して問題がないか、植栽後に放置してよい か、技術・維持管理の面から検討して欲しい。 ・まずは町道の法面でハマギクの植栽ができないか検討できないか。 ・ハマギクを植栽しても住民管理は出来ないだろうから、植栽することに反対。 ・グラウンドは是非作って欲しい。ただ、本当にできそうなのか。 ・グラウンドの北側あたりに遊具を置けないか。 →小さな子供向けの遊具は、安全性を考慮し、公民館の脇に配置するという方針を確認。 ・散策コースは海岸沿い、三日月神社など赤浜全体を廻るルートで考えてほしい。 ・低地部全体の管理は大変だろうから、例えば畑をやりたい人がいれば、使わせられるよう 8-9 にしてはどうか。 ・グラウンドあたりは水はけが悪いので、排水をしっかり検討して欲しい。 ・網干場等はどこにあるか?全体の土地利用構成を説明して欲しい。 ・海洋研南側の既存防潮堤については撤去して欲しい ・海岸部の海洋研施設が津波で浮き上がって、水門を閉めにくくすることがないか。 →赤浜の場合、津波は防潮堤でなく、高さで守るので、さほど影響はないのではないか。 8-10 (2) 地域復興協議会 1) 開催概要 ① 日時 平成 27 年 12 月 19 日(土) 19:00~21:00 ② 会場 常楽院 ③ 参加者 住民:19 名 赤浜地区コーディネーター:東京大学窪田教授、黒瀬助教 大槌町 平野町長、総合政策課、公民連携室、都市整備課 コンサルタント (株)東京建設コンサルタント、(株)邑計画事務所 (海洋研施設関連)東京大学施設部、海洋研、類設計室 ④ 内容 ・復興事業の進捗状況について ・海洋研移転計画について ・跡地利用計画について ・ハマギク植栽について ※全体を通して説明会方式で実施 8-11 2) 配付資料 8-12 8-13 ※説明資料(配付せず) 資料3 跡地利⽤計画 ■検討対象カ所 低地部 海岸部 8-14 1.跡地利⽤の⽅針(⾚浜地域) ※⼤槌町東⽇本⼤震災津波復興計画 基本計画 改定版(平成26年3⽉)より (1) 地域の将来像 ・産業系⽤地や広場・公園等の整備を進め、様々な資源を 擁する地域の特徴を活かした集落地の再⽣を⽬指す ・海辺に近づきやすい環境整備や視点場の確保など蓬莱島 が浮かぶ美しい海を望む観光・レクリエーションの拠点と しての整備を進める (2) まちづくりの⽅針 「④浸⽔区域の有効活⽤」 ・地域のシンボルである蓬莱島や海洋研などとの相乗効果 を⽣み出すことを狙い、公園・緑地等の整備、産業系⽤地 の確保などを検討 ・蓬莱島周辺では、公園・緑地等との⼀体となった環境整 備など防災⾯、景観⾯の配慮を検討 2.これまでの経緯 時 期 意 ⾒ 観光船「はまゆり」を記念モニュメントとして復元する。 (当時の回答)災害の記憶を⾵化させない事業基⾦条例に基 づき対応中、今後、費⽤・対外協議・地元の総 H26.7までに出 意を踏まえて判断 された要望事項 と回答 鎮魂の教訓を後世に伝える公園の建設 (当時の回答)公共的な空間を活⽤した広場や緑地の整備に ついて、今後、地域と検討する予定 はまぎく の⾥ 周回道路の法⾯等に浜菊やハマナスなどを植える 県道及び三⽇⽉神社の法⾯全体に浜菊を植栽、低 地部にはハマナスを植栽し、海側から⾚浜に来た ⼈に⼀望できる景観を形成 H27.07 旧⾚浜⼩学校校庭規模の広場を芝⽣で造成(⼦ど 海洋研への要望 10,000歩 もが⾃由に遊べる場所、地域運動会等ができるふ 散策の⾥ れあいの場) 縄⽂の⾥ 公園整備に際し、出⼟した配⽯遺構の復元、説明 板設置 ※旧⾚浜⼩桜の植樹、津波記念碑の設置も同時に 8-15 2.これまでの経緯 時 期 意 昨年度、今年 度の協議会で 低地部 出された主な 意⾒ ⾒ ・運動場や桜の散歩道などの活⽤ ・健康づくりのための運動施設、トイレと休憩施 設を併設 ・ハマユリについて、今後、協議することが必要 海洋研跡地 ・港周辺を含め、観光客等を迎え⼊れるために有 効な場所 ・砂浜の復活が望ましいが、砂の定着が難しいよ うであれば緩傾斜堤防も ・防波堤を改良し海に触れられる空間づくり ・海洋研を利⽤ ・海洋研の奥の砂浜を活⽤ 既存防潮堤 ・景観的には撤去が望ましいが、地震時の対策等 についても検討が必要 3.跡地の状況(低地部) ①現状 8-16 3.跡地の状況(低地部) ② 平成28年度末頃 3.跡地の状況(低地部) ③将来 8-17 3.跡地の状況(海岸部) ①現状 3.跡地の状況(海岸部) ②将来 8-18 4.跡地利⽤計画(案)(全体計画) 低地部 海岸部 4.跡地利⽤計画(案)(低地部) ⾚浜の歴史を感 じられる広場 緑の⾵景づくり 道路法⾯と低地部 散策ネットワーク イベント、レクリ エーションの場 ⼤縄道路の継承 集まりやすく する駐⾞場 8-19 4.跡地利⽤計画(案)(海岸部) 昨年度の研究会で提案した案 観光レクリエー ション広場 捨⽯護岸、緩傾斜護岸 既存砂浜へ園路 4.跡地利⽤計画(案)(海岸部) バスも利⽤で きる駐⾞場 観光レクリエー ション広場 駐⾞場 広場 蓬 莱島を結ぶ動線 既存砂浜への園路 広場と海辺をつなげる 8-20 6.本⽇議論していただきたいこと ・低地部の広場・グラウンド・緑地、海岸部の広場など、 どのような使い⽅をしたいと思いますか? ・また、どのように使ってもらいたいと思いますか? ・計画案で気になるところはありますか? ・別の利⽤⽅法をしたいと思うところはありますか? ・皆さんで維持管理する場合、どのようなことが気になり ますか? 8-21 3) 開催状況 8-22 4) 意見のまとめ ■意見概要 ※跡地利用に関連する部分のみ ① 跡地利用計画について ○はまゆりについて はまゆりを再建することになると、半径20~30mくらいのスペースが必要であ るという意見が出された。 一方で、はまゆりの話は、一般の住民が集まる本協議会ではなく、別の機会に、はま ゆりの会と町で話をしてほしいという意見があった。 ○海洋研の跡地の活用について 以前、海洋研は県道吉里吉里釜石線と海側幹線道路の間の土地に集約されるという 説明があったが、今回の提案では、一部、水槽等が現在の海沿いの土地に残るというこ とであった。できれば、海沿いの土地は、子どもが自然にふれあえる場として活用した いという意見があった。 このような意見に対して、海洋研より、海水を取り込むために水槽等を海沿いに置 く必要があるという説明があり、参加者から了承を得た。 ○ミニ水族館について 海洋研が海沿いの土地に、一般の人も入れるミニ水族館を構想しているという説明 があった。 それに対して、修学旅行の受け入れができる施設にしてほしいという要望があった。 ② ハマギク植栽について (特に意見なし) ③ その他 ○はまゆりについて 町長より、はまゆりについては、町としてのスタンスを決めて示したいという説明が あった。 ■協議会後の事務局反省会意見 ① 跡地計画の検討方法について ・跡地利用計画については、地域が管理すべき土地について具体的な意見が出なかった。 本来は維持管理についても協議していく必要がある。 ・事業化していくためには、具体化する必要があるが、次回の協議会までに、自治会と部 会等を開催して詰めていった方がよいのではないか。 ・もしくは、テーマ毎に関心がある住民と具体的な検討を進めて、その結果を協議会に提 示することが望ましいのではないか。 ② 跡地計画の事業化について ・跡地利用計画について復興交付金を入れていくためには、実際に活用されることや、規 1 8-23 模の根拠等の説明資料が必要になると考えられる。 ・地域とともに、どのように活用するかの協議が必要である。 2 8-24 8-2 吉里吉里地区 (1) 開催概要 ① 日時 平成 27 年 12 月 19 日(土) 13:00~15:00 ② 会場 吉里吉里公民館 ③ 参加者 住民:14 名 吉里吉里地区コーディネーター:国士舘大学二井准教授 大槌町 平野町長、総合政策課、公民連携室、都市整備課 コンサルタント (株)東京建設コンサルタント、(株)邑計画事務所 ④ 内容 ・コミュニティ戦略・吉里吉里公民館・跡地利用についての説明 ・ワークショップ 8-25 (2) 配付資料 資料2 跡地利⽤について 1.移転促進区域(跡地)がまとまっているエリア フィッシャリーナ エリア③三丁目 吉祥寺 吉里吉里 小学校 エリア①新旧国道間南 吉里吉里駅 ホワイトベース大槌 エリア④防潮堤沿い エリア②旧国道南 吉里吉里中学校 エリア⑤ D団地下 8-26 2.地域復興協議会において 今までに頂いた意見 ○3丁⽬の市街地と国道の間の低地、新国道と旧国道 の間の低地の活⽤が課題である。 ○以下のような活⽤が考えられる。 ・⼦どもが広々と遊べる場所 ・ドッグラン ・貸し農園 ・地域の活⼒創出のために商業施設等 ・⽔産加⼯業等の企業誘致 ・産直施設、道の駅、レストラン等の誘致 ○吉⾥吉⾥の⼈や企業が優先的に、低額で⼟地(町有地) を借りることができる仕組みが必要である。 3.災害危険区域の土地利用に関する アンケート調査 【アンケート調査の概要】 ①地権者・住 向けアンケート 調査名称:「地域の災害危険区域の⼟地利⽤に関するアンケート調査」 調査期間:平成26年12⽉16⽇ 平成27年1⽉31⽇ 調査対象:地権者・住⺠:震災前の対象地区 (町⽅、⾚浜、⼩枕・伸松、吉⾥吉⾥、浪板)の住⼈ 及び災害危険区域内の⼟地を所有している地権者 回収状況:町全体:配布1446票 回収330票(22.8%) 吉⾥吉⾥地区:配布:434票 回収104票(24.0%) ②町内企業・団体向けアンケート 調査名称:「地域の災害危険区域の⼟地利⽤に関するアンケート調査」 調査期間:平成26年12⽉16⽇ 平成27年1⽉31⽇ 調査対象:電話帳に記載してある町内の全ての企業・団体 回収状況:配布356票 回収99票(27.8%) 8-27 【アンケート調査の結果概要】 ①地権者・住⺠向けアンケート ・8割以上の⽅が災害危険区域を利活⽤すべきと答えている。 ・「漁業関連施設」「⾃然公園」「運動公園」の3つが上位。 ・災害危険区域の⼟地について所有し続けるという回答は約2割。 活⽤内容については⼯場・作業場が2割で最も多い。 ②町内企業・団体向けアンケート ・災害危険区域の町有地について「活⽤したい」「活⽤しようと思わ ない」「分からない」の回答がそれぞれ3割程度。 ・すぐにでも活⽤したいと答えた企業が13団体。吉⾥吉⾥が9団体で 最も多い。 ・活⽤に必要な公共施設は「上⽔道」「下⽔」「道路」が6割以上 ・8割が3年以内の活⽤を希望。 4.災害危険区域の今後の活用に関するアイデア募集 【アイデア募集の概要】 募集期間:第1次募集:平成27年4⽉20⽇ 5⽉29⽇ 第2次募集を継続して実施したが応募なし 募集内容:町⽅、⼩枕、⾚浜、吉⾥吉⾥、浪板の災害危険区域の中で利⽤して いる所・利⽤計画がある所を除き、利⽤したい場所、広さ、利⽤内容 を募集。 募集対象:町の内外、企業や個⼈等の所属は問わない。 【アイデア募集の結果】 <応募数>19件 町⽅10件、⼩枕2件、⾚浜2件、吉⾥吉⾥4件、浪板2件 場所の指定なし 4件 <主な提案内容> ⼯場利⽤、クラインガルテン事業、セミナーハウス・作業所、店舗等、 オートキャンプ場、道の駅、重機パーク、 花卉造園・収穫委託農園・養殖委託漁場、防潮堤のキャンパス化、 研修センター、アートが点在するまちなみ、体験施設 8-28 【吉⾥吉⾥地区において⾃ら活⽤したいと答えた企業・団体 の中であげられた具体的なアイデア】 アイデア1 ○家業の店舗の再建 ○浜番屋系スペース(海鮮バーベキュー) ○⾷堂 ○洗⾞場カーウォッシュCa e ○ドッグラン ○野外広場 ○駐⾞場 アイデア2 ○作業所およびセミナーハウス アイデア3 ○オートキャンプ場 5.個別地区の状況 8-29 エリア① 新国道・旧国道間南 現状 エリア① 新国道・旧国道間南 平成28年上期末 8-30 エリア① 新国道・旧国道間南 エリア② 旧国道南 将来 現状 8-31 エリア② 旧国道南 平成29年度 エリア② 旧国道南 将来 8-32 エリア③ 三丁⽬ 現状 エリア③ 三丁⽬ 将来 8-33 5.本日の意見交換について ○災害危険区域の町有地がどうなることが望まし いと思われますか。 ○事業⽤地として借りたいと思われますか。 ○農地として借りたいと思われますか。 ○⾃分は借りないが、需要はあると思われますか。 8-34 (3) 開催状況 8-35 (4) 意見のまとめ ■意見概要 ※跡地利用に関連する部分のみ ① 跡地利用計画について ○貸し出しのルールの設定 ・地域の企業等を優先して土地を貸し出すべきという意見や、そのうえで公募等によ り地域のためになる利用を優先すべきという意見が出された。 ・町有地の貸し出しについて、ルールを設定する必要がある。 ○歴史のプロムナード ・A班より、地域の活動として歴史のプロムナードというアイディアが出された。こ れについては、次回以降に具体化を図っていく必要がある。 ○エリア③の共同農園 ・共同農園は、地域にとって望ましいという参加者の総意であった。 ・農園を借りたい住民はいると考えられるし、吉里吉里学園のすぐ近くなので、学校 の総合学習の一環としても活用できる。食育としても活用できる。 ・また、高齢者が若い世代に農業を教える機会にもなる。 ・エリア③は、共同農園を中心に活用を考えていく。 ○跡地利用の具体化 ・本日の協議結果を踏まえて、事務局で跡地利用のプランを作成し、次回協議会で提 示する。 ・エリア①については土地利用のイメージ、エリア③については共同農園としての活 動内容の例を提示したい。 ② その他(町長の挨拶) ・跡地利用については、吉里吉里地域の特性を踏まえて、他でもできるものではな く、吉里吉里地域にあるべきものを立地させ、他地域と差別化を図るべきである。 ■グループ毎のとりまとめ内容 ※跡地利用に関連する部分のみ □Aグループ…参加者8名 <全体について> ○外からのチェーン店等は、商売が立ち行かなくなると、建物を廃墟にして去ってしま う。そうなると空き地よりもイメージが悪い。地域の企業等を優先的に活用してもらう べきである。 <エリア①> ○賑わいづくりに役立てるべき土地なので、使いたい企業等に使ってもらいたい。 ○地域のためになる土地利用を誘導できる仕組みがあるとよい。 8-36 ○土地が余るようであれば、グランドゴルフ場があると高齢者も活用できる。 <エリア②> ○町有地の一部を使いたいと考えている企業がある。個別に相談するべきである。 <エリア③> ○回りに3丁目、4丁目の住宅等があるので共同農園が考えられる。 ○やませが気になるという意見もあるが、以前、この土地で作物を作っていた人がいて、 良いものができていた。 ○土が重要であるので、可能な範囲で農地を整備できるとよい。 ○農地の活用可能性や、使いたい人について調査を実施すべきである。 <その他のエリア> ○公民館から海に繋がる海の軸においては、 「歴史のプロムナード(仮称) 」を整備するこ とが考えられる。 ○距離毎に大槌町の歴史を掲載し、海沿いの丘には、慰霊の場を設置する。住民や外から 来る人が歩きながら、大槌町や津波のことを学ぶことができる仕掛けをつくる。 ○まわりの花壇などは地元が管理する。ただし、初期の機材等は地域だけでは難しいの で、町にも金銭的な支援して欲しい。 □Bグループ…参加者 6 名 <エリア①> ○使いたい人から使ってもらって良い。にぎわいを作って欲しい。ただし、公募により公 平に選定できるようにすべきである。 ○地域で管理のグランドゴルフ場が考えられる。四阿や水回りを整備して、グランドゴ ルフ後の懇親会をできるようにして欲しい。コースや施設は町で整備して欲しい。 ○ホテルや集会施設などのおもてなし施設や夏の海水浴客用の駐車場が考えられる。 ○その他、以下のようなアイディアが出された。 ・畑・市民農園。 ・ドッグラン。 ○ただし、フィッシャリーナの動向によって使い方が変わるという意見も出された。 <エリア③> ○このエリアは、眺めの良いところだった。別荘地やホワイトベースのようなホテルな どが立地すれば良いという意見が出された。 ○ただし、以下のような課題も挙げられた。 ・防潮堤で海は見えなくなるのではないか。 ・災害危険区域に別荘は建てられない。 ・民宿を営業していた人に高台に移転してもらっているので、そのあとに宿泊施設を 誘致するのは説明がつかない。 ○商業地としての利用も考えられる。 8-37 ○農地・果樹園としての活用も考えられるが、海沿いなので、作物ができるか調査する必 要がある。 <エリア④> ○このエリアについては、以下のようなアイディアが出された。 ・蛍の里 ・ビオトープ ・自然を学べるところ <跡地利用全体について> ○整地や道路・上下水等の土地の条件整備が問題である。これらを利用する者が整備す るのは困難である。 ■協議会後の事務局反省会意見 ・エリア①は集客力のある利用、エリア③は共同農園として地域のための利用というア イディアが出され、参加者の総意となった。 ・次回協議会では、エリア①については具体的な土地利用のイメージを図にする、エリア ③については共同農園として活用プログラムを提示する。 ・このようなことをもとに、参加者から意見を聞く会議にすることが考えられる。 ・3月までに跡地利用計画をまとめて国に補助を申請することにしたいので、次回の会 議で地域の方々に意見をいただきたい。 ・また、利用方法のアイディアは出たが、誰がやるのかが明確になっていないので、それ についても話し合いができればよい。 ・吉里吉里の地形的特性等を踏まえた土地利用方針に沿って検討が進められるべきであ る。 ・吉里吉里ではなくてもよい施設や、他地域と共通で必要になる施設など、いろいろな視 点があるので、他地域・近隣市町村の事例を整理し提示する。 ・他地域・近隣市町村の検討状況を整理し、それをもとに協議をすることが考えられる。 8-38 8-3 浪板地区 (1) 開催概要 ① 日時 平成 27 年 12 月 19 日(土) 13:00~15:00 ② 会場 浪板交流促進センター ③ 参加者 住民:12 名 吉里吉里地区コーディネーター:国士舘大学二井准教授 大槌町 平野町長、総合政策課、公民連携室、都市整備課 コンサルタント (株)東京建設コンサルタント、(株)邑計画事務所 ④ 内容 ・地域活動について ・観光再生について ・復興関連事業の進捗状況について 8-39 (2) 配付資料 (1)ー③防災集団移転等跡地の今後の活用について 25 跡地利用について 26 8-40 浪板海岸ヴィレッジについて 管理事務所、 コワーキングスペース カフェレストラン サーフショップ カフェ 復興拠点となる施設「浪板海岸ヴィレッジ」は、 平成28年4月17日(日)グランドオープン予定 若者が集まる、三陸いちオシャレな海の家を目指す 23 浪板海岸ヴィレッジについて[周辺整備(予定)] 駐車場 芝生 トイレ、炊事場 店舗等 松林 砂浜再生 24 8-41 (3) 開催状況 8-42 (4) 意見のまとめ ■意見概要 ※跡地利用に関連する部分のみ ① 観光と地元の受け入れ体制について 浪板地区の観光について ・浪板は観光で人を呼ぶしかない。 ・町として本気で観光を考えていく必要がある。 ・宮沢賢治をはじめ、鯨山、大神楽、砂浜、リンゴなど色々な地域資源を結びつけていく。 ・トレッキング+食スイーツ(例:もりかまど)+風呂など、組み合わせて楽しめるものを考えたほうが 良い。 (コーディネータ― ・浪板にスマートインターをつくってほしい。 地元の受け入れ体制について ・地元に観光客の受入体制を整えることが大事。 ・観光施設や駐車場などの整備や受入体制が整っていないと観光客は離れてしまう。 ・地元の人がまず楽しむことが大事。地域の人に周知し外に発信していくことも必要。 (コーディネータ― ・外の人たちが活動できる場所をつくっていくことも必要。(コーディネータ― ・トレイル、ジオなどは外部(国・県行政や旅行会社など)の動きに地域もあわせて協力していく。(コ ーディネータ― 自治会と観光について ・自治会と観光を結びつけるのは難しいのでは。 ・観光を考えるなら浪板地区ではなく、町全体としてやる方が良い。 ・観光を考えたとき、窓口として自治会があると便利。(コーディネータ― ・地元の体制が整っていると相談や連携が生まれやすい。(コーディネータ― ② 観光再生に必要な施設、整備、土地利用について(図面参照) 全体について ・高齢の歩行者が多いため、遊歩道を設置してもらいたい。 ⇒全体的に多いわけではないが、設置できる場所には歩道を付けている。(コーディネータ― ・観光客だけでなく、地元の人にとっても行きたい場所になれば、意味がある。(コーディネータ― ・民有地が多いが、通学や散歩のときに立ち寄る場所になるとよい。(コーディネータ― ・観光のためなのか、地域のために使うのかも、考えていく必要がある。(コーディネータ― 浪板海岸ヴィレッジ北側の民地 ・以前のように、バーベキューなどのイベントができるとよい。 ・キャンプ場などの維持管理をどうしていくかが課題。常駐管理の場合は人件費がかなり掛かる。(コー ディネータ― 浪板海岸ヴィレッジ ・バーベキューなどの受付は、ヴィレッジのテナントに任せるのか(コーディネータ― ⇒南側の棟にテナントが入り、オフィスとして使う予定。建物自体の管理はまちづくり会社が行うが、 受付についてはテナントにお願いすることも考えられる。バーベキューの運営をカフェなどの店が行 8-43 うことも考えられる。 ・施設を使用する場合は使用料金が発生する。 芝生広場の周辺 ・車が入ってくると安全でなくなる。 国道 45 号西側の町有地 ・観光に特化した使い方を考えるべき。 ・駐車場として使用したほうがよい。 ・ガーデンなどテーマを絞った使い方がよい。 ・維持管理も含めて考える必要がある。(コーディネータ― 国道 45 号南側の町有地(弓形道路への入り口付近) ・浪板地区を見渡せる良い場所。 ・駐車場としては何台もとめることができない。 ・駐車場とした場合の出入りを考えると、道路の見通しが悪く危ない。 浪板川の河口付近 ・行き来が大変なので、橋を架けられないかと以前から要望している。 ・川の両岸から国道 45 号にのぼる避難用階段の設置を以前から要望している。国の管轄になっているら しく難しいとのこと。 ③ 維持管理について ・誰が維持管理するのか。 ・観光のため?地域のため?に使うのか。 ・管理については地域だけでは難しいので、町全体で考えてほしい。 8-44 8-45 ■協議会後の事務局反省会意見 〇土地利用について ・地域だけで跡地利用を考えていくのは困難ではないか。→観光再生をテーマとして議論するなかで、 リンクさせて考えていけばよい。町) ・BBQ やキャンプ場の運営管理などに話が及ぶと難しくなる。町が覚悟を決めてやるのであれば話も進 むのではないか。海側の空間の使い方も検討の余地はある。→観光ビジョンを策定するなかで、位置 づけなど今後考えていく必要がある。町) ・国や県には砂浜再生に関する要望はしている。町)→町として砂浜再生だけをやるのか、周辺一帯も やるのかで説得力が違うと思う。→。砂浜再生と周辺の再整備はセットで考えていく。町) ・観光計画で砂浜再生だけでなく、トレッキングなど多様な体験ができる観光拠点として位置づけ、そ の窓口として自治会があるというストーリーをつくれば、物事が進むきっかけになると思う。 〇将来形の絵を描くことについて ・絵を見せることで、具体的に話が進み、合意を得られやすくなるのではないか。→絵を描くと地権者 の反応がこわい。事前に地権者の合意を得る必要がある。また、庁内調整をとった上で見せることが 必要。町) ・絵を描いても事業の受け皿があるのか。→議論のための絵。実現でなく皆で目指すための絵をつくる。 →受け皿はない。海岸の保全施設までは、県(農林)の管轄であるがその先は無私物。まずは、調査事 業だけでもできるとよい。町) ・絵を描くことに関しては検討する。町) 〇ハードデザインの報告について ・住民に最終的な報告をしていないが。→デザインは大きな修正はない。跡地については、土の工事の み。都市整備では、一部フェンスを張ってボール遊びできる空間になるよう予算を組んでいる。→住 民に進捗状況の説明はできそうか。→連絡待ちの事項もあるが、その時点の報告はできる。→今後、 都市整備と調整が必要。 8-46