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表紙 [H28.6.17-2]_クリムゾンレッド02
仙台市鶴ヶ谷第一市営住宅団地再整備事業 基本設計概要 〔平成28年4月更新〕 平成20年9月に作成した基本設計概要について 事業の進捗に対応して修正したものです。 仙台市都市整備局住宅政策部住宅政策課 鶴ヶ谷第一市営住宅は、建設後40年近く経過 し老朽化が進んでいることや狭い住宅が多いなど 居住環境の改善が必要になっています。 また、鶴ヶ谷地域全体の高齢化率が約32%、市 営住宅に限ると約42%と極めて高く、こうした 高齢化の進展などにより地域活力が低下してい る状況にあります。 このため、市営住宅の建替により居住環境の改 善を図るとともに、市営住宅の高層化等により生 み出された土地に、市民センター・中央広場など の公共施設を整備し、また、福祉施設を含む民間 施設を誘導することによって、鶴ヶ谷地域の再生 に寄与する拠点を形成するものです。 ①居住環境の改善 老朽化した狭い住宅が多いなど鶴ヶ谷第一市営住宅が抱える問題に対応するため、建替により 居住環境を改善するとともに多様なライフスタイルに対応した住宅を供給します。 ②高齢者や障害者が安全、安心に生活できる環境づくり 高齢化の進展に対応し、高齢者や障害者の方々が安全、安心に生活できる環境を形成するため、 市営住宅の建替によって住宅のバリアフリー化を進めるとともに、福祉施設の誘導により、高 齢者や障害者の方々の自立生活を支援します。 ③地域活力の向上 低下している地域活力の向上を図るため、地域住民の交流を促進する取組みや多世代居住の推 進、さらには利便性の高い生活環境づくりを行います。 ④既存の自然資源を活かした快適な生活環境の形成 鶴ヶ谷地域における豊かな自然資源と連携した緑地の整備により、快適な生活環境の形成や地 域の魅力向上を図ります。 鶴ヶ谷第一市営住宅は、JR仙台駅から北東約5kmの距離にあり、仙台市がモデル住宅団地と して昭和41年から整備した鶴ヶ谷団地のほぼ中央に位置しています。戸建て住宅や都市再生機構 団地によって囲まれ、北隣は、鶴ヶ谷団地のセンター地区(商業施設)になっています。 センター地区 都市再生機構団地 戸建住宅 戸建住宅 ■広域図 ■現況図 S=1/4000 事業区域 土地利用の方針 1. 全体ゾーニング 2. 住区の構成 3. 住棟の配置 事業区域を「市営住宅エリア」、「市民活動施設・福祉施 設エリア」、「民間活用エリア」の3区分とし、事業の目標を ふまえて設定した以下の方針に基づいて土地利用を進めます。 各住棟(住区)が、広場・通路を囲む構成とすることによって、 コミュニティが形成しやすい空間ができます。広場・通路が住棟 相互をつなげる空間的な要素を担います。 周辺地域は戸建住宅地で,幼稚園も近接することから,これら 近隣の日影の影響を、できる限り少なくなるように配置します。 また,周辺住民が日常的に気軽に市営住宅の敷地を通り抜けで き,中央の市民活動施設・福祉施設エリアから北側の民間活用エ リアを通って,既存商業施設にアプローチできるよう、建物の配 置等を工夫します。 そのため,広場・通路を中心とした住棟配置「囲み配置」を基 本としながら,広場・通路を通り抜けしやすいようにします。 より良好な日照を確保するため,住棟の軸線は東西軸を基本と します。 ①市営住宅エリア 多様なライフスタイルに対応した住戸タイプを持ち、バリ アフリー化した市営住宅(戸数700戸)と入居者が共同で利 用できる集会所、広場・通路などの施設、緑地の整備を行い ます。 ■囲み配置 住棟 住棟 住棟毎のコミュニティを 形成しやすいまとまり 広場 ②市民活動施設・福祉施設エリア 中央広場から民間活用エリアを通り抜けた位置に市民セン ターを配置し、鶴ヶ谷地域の交流・活動拠点を形成します。 また、高齢者・障害者福祉施設を誘導し、鶴ヶ谷地域を中 心とした広範囲の高齢者や障害者の方々の自立生活を支援し ます。 住棟毎のコミュニティスペース (エレベータ、郵便受け) 住棟 エレベータ・階段 ■土地利用概念図 地域に開かれた歩行者ネットワーク・集会所 ③民間活用エリア 事業の目標などをふまえ、商業施設や民間住宅等を誘導し、 地域住民の生活利便性の向上や多世代居住の推進を図ります。 既存商業施設のアバイン等が立地しているセンター地区との 連携による交流・賑わい拠点の形成を目指し、北側に配置し ます。 商業施設 UR住宅からの動線 UR住宅の遊歩道の位置に合わせ、 通りやすくする 住棟毎のまとまりを つくるL型の住棟の形 地域に開かれた集会所 緑のネットワーク (再整備地区南西角地と北東角地を結ぶ 連続した緑のネットワークをつくる) 市民センター 地域活動団体 の拠点 日照を確保できる住棟の間隔 都市再生機構住宅 (UR住宅) ■エリア区分図 市民活動施設エリア 幼稚園への配慮 近接する住棟の階を抑え、 圧迫感を減らす 幼稚園に対し、 日影の影響を少なくする 北側民活用地へと つながる動線 センター地区 戸建住宅ゾーン 市営 戸建住宅ゾーン からの動線 市民センター 3,291㎡ 住宅 敷地 市営住宅棟 境界 線 集会所 広場 市営住宅棟 幼稚園 高齢者・ 障害者施 設 集会所 9,807㎡ 民間活用エリア 都市再生機構住宅 幹線道路から地区内への 歩行者ネットワークを確保 市営住宅棟 広場 戸建住宅ゾーン 市営住宅棟 市営住宅棟 広場 約10,400㎡ 市営住宅棟 中央広場 市営住宅 緑のネットワーク (市営住宅敷地内の緑のネットワーク) 地域の環境にも寄与する緑地帯 誰でも利用できる木陰の散歩道 約6,300㎡ 6263㎡ 計57,667㎡ 約4,900㎡ 戸建住宅ゾーン 緑のネットワーク (歩道の拡張等により、緑地の確保を図る。 また、各施設用地内での緑の連続性を図る。) 歩行者ネットワークの 合流地点 市営住宅 中央 広場 約6,600㎡ 市営住宅エリア 市道 福祉施設エリア 高齢者・ 障害者施設 住棟は広場を囲む「囲み配置」 大きくは3つの広場を住棟が囲む 3つの広場はゆるやかに連続し、 つながる 交差点側からの動線 (招き入れ) 市営住宅入居者のみならず、近隣住民も利用できる 大きな広場の整備 近隣住民が気軽に通り抜けできる、緑の並木道の整備 敷地内が安全かつ快適に歩行できる、敷地造成計画 中央広場 地域住民によるお祭りなどのイベントが開催できる空間 広場は災害時にも活用できる機能を整備 〈市営住宅〉 ■設計概要 敷地面積 57,667㎡ 建物の棟数・戸数 6棟700戸 建物の構造 鉄筋コンクリート造 建物の階数 6~12階 共同施設 集会所2棟、駐車場、駐輪場、広場及び緑地 通路他 3 基本設計の概要 ■建設範囲・時期 市民センター 民間活用用地(第Ⅰ期) 駐車場 都市再生機構団地 第四工区 建設年次 平成26~28年度(予定) その1 建設の棟数・戸数 1棟104戸 建物の階数 9階 集会所 1棟 民間活用用地(第Ⅱ期) 駐車場 街区公園 2)幅 員22 m 第四工区 第四工区 その1 その2 幼稚園 駐車場 (第Ⅱ期) 市道 第一工区 駐車場 目鶴 ヶ谷 (そ 線( 工区境界線 宮城 中央広場 野23 3)幅 員22 m 東仙 台泉 民間活用用地 駐車場 の1) 工区毎 駐車場 建設工事 市線 駐車場 第二工区 市道 六丁 実施設計 (宮 城 第三工区 広場 第四工区 建設年次 平成27~29年度(予定) その2 建設の棟数・戸数 1棟103戸 建物の階数 7階 ■建設の流れ 全体 基本設計 野23 高齢者・障害者施設 第一工区 建設年次 平成20~21年度 建設の棟数・戸数 2棟158戸(67戸、91戸) 建物の階数 6階 第二工区 建設年次 平成21~23年度 建設の棟数・戸数 1棟151戸 建物の階数 12階 集会所 1棟 第三工区 建設年次 平成23~25年度 建設の棟数・戸数 1棟184戸 建物の階数 12階 市営住宅完成 〈その他〉 ■民間活用用地(第Ⅰ期) 敷地面積 9,807㎡ 商業施設 平成27年4月開店 ■民間活用用地(第Ⅱ期) 敷地面積 15,309㎡ ■高齢者・障害者施設 敷地面積 6,306㎡ 高齢者施設 平成29年度完成(予定) 障害者施設 平成28年度完成(予定) ■市民センター 敷地面積 3,291㎡ 平成28年4月開所 ■中央広場 敷地面積 6,568㎡ 平成28年度完成(予定)