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景観を導く庁舎 ̶和のまち太子̶

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景観を導く庁舎 ̶和のまち太子̶
庁舎、地域交流センター、交流広場の場所性の創出に関する意匠提案
課
題
1
太子町行政や町民の活動を考慮した庁舎計画
景観を導く庁舎 ̶和のまち太子̶
(景観・デザイン、外部空間のあり方など)具体的な配置計画の提案
太子町で継続的に行われているイベントや活動を重視し、
斑鳩歴史ゾーン
まちになじむ、新たな場を創出します。
さらに新庁舎は、地域の歴史や特色を活かしたまちづくりを推進していく中で、
太子町
太子町のロールモデルとなることを目指します。
地域交流ゾーン
斑鳩歴史
ゾーン
文化都市ゾーン
稗田神社
稗田神社
播磨国鵤荘絵図(至徳図) 太子山より斑鳩寺をみる
夕市
斑鳩寺
ふるさとあすか祭り
斑鳩小学校
文化都市
ゾーン
地域交流
ゾーン
キャンドルイベント
新庁舎
文化会館
旧庁舎
バザー
公民館
太子山
斑鳩小学校屋内運動場「太子の杜」
北向地蔵尊
設計中
旧屋内運動場の解体時のおわかれイベント
施工中 仮囲いを利用した
「まちへのメッセージパネル」
景観と外部空間における配置計画
完成後 建物を楽しく大切に使ってもらうための取り組み
外部空間と2つの広場
(ものづくりアルバム、
メンテナンス要領書の作成)
ゾーニングとボリューム
県道、街道からのアクセスを重視した動線の確保
心地よい曖昧な境界を形成することで
街道から庁舎に引き込まれる
県道
全体として賑わいある空間を創出
駐車場
駐車場
執務ゾーン
街道と一体化して使える
「街道広場」
建物に囲まれた
「中央広場」
町民・職員の拠り所、交流の場
街道広場
街道
縦格子
各室で自然通風や自然採光が取りやすい平面構
成。建築ボリュームの分割による圧迫感が軽減さ
れます。多様な場所や庭をつくることができるとい
う点で、長方形平面よりも豊かな空間となります。
日本の伝統的な街並みの縦格子。
個 々の 建 物 の 集 まりに 統 一 感 を
与えます。
縦格子を取り入れることにより、必要
な通風と採光を確保します。
縁側 (濡縁・広縁)
地域交流
ゾーン
ボリュームのセットバック
自動車動線
雁行型平面
議会ゾーン
屋根面のファサード景観に配慮
中央広場
高圧埋設管
緩衝空間
くつろぎと癒しの半屋外空間。
夏には暑い日差しを遮り、外部の涼を
室内に取り込むためのバッファーゾー
ンとなります。立体的に連続する縁側は
伝統的な和の空間です。
ランドスケープ
緑の丘を設けて、滑らかなマウ
緩衝空間
歩行者動線
ンドを創出することにより、
県道
四方からの視線が抜けていき
裏動線
業務用車両
地域や住民にもまちづくりへの
参加意識を持ってもらえる設計
「和のまち太子」
にふさわしい建築表現
各機能を平面上に展開し、景観に配慮した高さと配置計画
国道2号線/県道725号線
車道側の景観形成
小学生アンケートの実施
ます。緑のシークエンスが広場
旧西国街道
街道
街道広場
中央広場
駐車場
備蓄倉庫
にむけて、穏やかにつながって
県道
住宅地に面する南側は、
ボリュームを落とすために屋根をかけるなどスケール感や景観に配慮
街道に合わせた ヒューマンスケールのデザイン
日本建築らしさの表出。
水平ラインを強調することにより、統一
感ある町並みを形成します。
雨による外壁・窓ガラスの汚れを低減
させます。
中央広場
いきます。
屋根・庇・軒
街道広場
ランドスケープ
縦格子による和の表現
地域交流センター
旧西国街道
町民書架
ランドスケープによって、大きくなりが
ちな空間のスケールを和らげます。
小さな建築を点在させ緑でつなげるこ
とで、各所を散策し、
めぐる行為が生ま
れます。
旧西国街道
勾配屋根、
庇を設けることで、
地域景観を配慮し、
住宅地に面するボリュームを軽減
ボリュームの軽減
オープンカフェ
街道広場から中央広場への
繋がりと視線の抜け
街道広場全景
スカイランの確保
庁舎に使用する素材
旧西国街道
街道から見る
コンクリート
(白と灰色)
レンガ
コンクリートをベースに、各ボリュームは
白∼灰色∼墨色の無彩色にて塗り分けます。
日本の伝統的街並みにある色彩は、
落ち着いた景観を形成します。
伝統的な日本建築と相性の良いレンガを、
県内産木材を活用します。
外壁等に使用します。
地産地消により地場産業の活性化とPRに
経年変化により、味わいが増していく素材です。 繋げていきます。
県内産木材
課
題
2
つどう広場
太子町と共に育つ庁舎
地域に開かれた庁舎、地域交流センター、交流広場のあり方に関する活用提案
つ ど う
め ぐ る
つながる
2つの広場を介して、町民を引きあわせ、
まちの活動がより活かされる。
太子町のまちづくりは、
これからまだまだ成長し、洗練し、成熟していくことでしょう。
新庁舎はそのような太子町を見守り、支援し、共に歩み、育っていきます。
議場を開放して作品展覧会
街道広場へ
屋台
軒下空間
住宅地への景観の配慮
エンガワデッキから
中央広場を眺める
ふるさとあすか祭(聖徳太子の行列)
オープンカフェ
外部空間を
ギャラリーとして使う
地域交流センター
街道広場
事業ゾーン
備蓄倉庫ゾーン
町民が訪問する機会の少ない事業ゾーンは3Fに配置し、
業者間・各課間打合せができる会議室スペースを
ゆったりと活用できるように確保します。
常用の備品や、災害時の備蓄物資を
集約します。
エンガワデッキ
総務ゾーン
町民窓口のある部署や、政策などに関わる部署など、
幅広い業務は適材適所で各階への配置を検討します。
情報コーナー
窓口・民生ゾーン
行政情報の公開
太子町内の求職情報を掲載
町民が主に利用する窓口ゾーン
はオープンスペースにすることで
わかりやすく、使いやすいように、
中央広場に面する1Fに設けます。
備蓄倉庫
駐車場
ギャラリースペース
駐車場
広場や庁舎内外に彫刻やアートを配置
様々な場所がギャラリーに転用可能な計画
議会ゾーン
議会ゾーンは訪れた人の目に留まりやすい
場所に配置します。
中央広場に面する議場は町民に開放し、各種イ
ベントに対応します。
(議会の開催は約1/3年)
めぐる庁舎
庁舎の内部や広場に、
アートが展示できるスペースを設置することで、
美術作品をよりどころに、庁舎や広場を巡る仕掛けづくりを行います。
動線上に様々な仕掛けをつくることにより、
それらの空間を行き交う町民や
職員同士が、互いの交流を生み出すきっかけとなるような場になるでしょう。
展示する美術作品は町内の公募展と連携する方法を検討します。
美術作家さんや子ども達の、町内での発表機会が増えると同時に、
定期的に開催できる
「展覧会」
は、町政の情報発信のきっかけともなります。
移動販売車
教育ゾーン
これらを通じて太子町がもつ歴史の発展と、
更なる文化レベルの向上に期待を寄せると共に、
町民にとって、
より行政が身近な存在となるような庁舎づくりを目指します。
他執務ゾーンより比較的独立性の高い
教育ゾーンは3F西南側に配置します。
駐車場
広場と一体化する議場のイメージ
中央広場
まちを歩き、散策する。空間がゆるく繋がり、
まちの深みを知る。
町民に、今以上にまちへの誇りをもち、愛着をもち、
そしてまちを大切にしてもらう。
キッズコーナー・遊具
書庫は、
バックヤード動線に近いフロアに
隣接させ、皆が共有しやすい場所に配置します。
管理機能を担保するために1F西側に、
守衛室・中央管理室を設けます。
街道広場
太子町の様々な場所が、地域の人々の心の中でつながり、
過去から引き継ぎ、未来へとつながる太子町をつくります。
アプローチ
来庁者動線
地域交流サテライト
傍聴席
地域交流ゾーン
広場・庭・散歩・展示
議会ゾーン
行政ゾーン
議場の活用提案
結婚式や映画祭、
コンサートのホールや、
展示会、
ギャラリーに転用可能
旧西国街道
オープンカフェ
夕市・朝市・街道バザー
つながる太子
斑鳩寺と太子山をつなぐ参道と、
それに交差する旧西国街道。
太子町斑鳩地域の3つのゾーンは、庁舎が完成することで、
より色濃くなります。
書庫・管理サービスゾーン
地域交流ゾーン
中央広場
夕涼みコンサート・音楽祭
地域交流ゾーン
交流広場のあり方に関する活用提案
・展示会の開催
・火を囲う仕掛けを設置し、焚き火やキャンプファイヤーを開催
斑鳩歴史ゾーン
太子町
ストリートファニチャー
・ふるさとあすか祭りのイベント広場
料理教室や陶芸教室など、
町民が主体となって活動す
るオープンスクールのため
の諸室を設けます。
また、日常的に開催される
小さなイベントにも利用で
きるよう、土日祝の時間外
開放を行ないます。
斑鳩寺
新庁舎
斑
鳩
旧庁 舎
跡地
寺
文化都市ゾーン
文化会館
北向地蔵尊
・ガーデンパーティーの開催
・屋外コンサート、音楽会の開催
・七夕、
クリスマス、年越しイベント、成人式の開催
・移動図書館、町民書架の設置
・地域の特産品や物産品の販売、促進、品評会に利用
障がい者の人たちが働ける場の提供
住民交流と地産地消の場の提供
まちの人たちの憩いの場の提供
・自治会、PTAなどの活動行事に利用
旧西 国 街 道
ストリートファニチャーは、憩いのベンチや台、子どもの遊び場になるなど、
多様な用途をもちあわせます。
「太子の杜」
に続き、
新庁舎にもストリートファニチャーを設置することで、
まちの散策の手がかりになる仕掛けをつくります。
課
題
3
庁舎機能の時代変化への対応や環境対策、LCCについての提案
時代と共に活きる庁舎 ー人・自然・環境との共生ー
(効率的、経済的、執務空間のレイアウト、
フレキシブル化)
地球規模で環境問題が顕在化する現代において、持続可能な環境育成に努めます。
エネルギーの消費を最小限に抑え、物理的、機能的にも100年以上使い続けられる庁舎を目指します。
普通高圧2回線受電 6.6kV(非常用)
コンセント
22.9
%
20.5
%
13.1
%
%
5.7
%
13.7 14.4 10.5
%
%
0
%
9.6
6.9
%
%
%
17.6
その他
給排水
照明
空調
換気
熱源
従来型建物 新庁舎
27.0
7.7
%
50
外断熱による熱負荷の低減
Low-Eガラス
30%削減
地中熱利用ヒートポンプ
空調
換気
アンダーフロア空調、エコボイド自然換気
ナイトパージ、タスクアンビエント方式
照明
LED 照明、人感センサー制御、
自動調光・調色システム、タスクアンビエント方式
コンセント
待機電力のカット
その他
外断熱、日照調整装置の利用、高断熱 Low-E ガラス、
蓄電池、太陽光発電の利用
給排水
100
手動での開閉(自然換気)
手軽にできる窓拭き
深夜電力を利用した蓄熱方式、
ガス発電機等
ベストミックスのエネルギー計画
ブラインド
ロールカーテン
照明計画
LED照明(調光・調色)
タスクアンビエント方式により
空調・照明のロスをなくす
エンガワデッキ
雨水の再利用、節水型機器の採用 アンダーフロア空調
(%)
屋上緑化による高断熱化
太陽光発電
電力供給(常時・非常時用電源)
中央監視室
自動運転を行い、保守要員を減員
大庇
エンガワデッキ
冬季の熱気を
空調に循環利用
大屋根
機能
行政組織の変化・庁舎の諸機能の再編・再配置
建物
まちの変化に対応し、転用・増改築できる建物の構成
情報化
将来の情報量を見越した、通信環境設備への変化対応
執務室
組織の改変などに柔軟に対応できる執務空間
来庁者が利用しやすい窓口、
使いやすく心地良い執務空間
様々な機能を有しながらも
「自然な動線を確保する」
オフィスレイアウト
落ち着いてゆったりとサービスが受けられる
職員の顔が見える座りカウンター
アンダーフロア空調
エコボイド
エンガワデッキ
蓄電池 昼間に電力を供給(ピークシフト) 非常用自家発電装置及び
交流無停電電源装置(72時間稼働)
駐車場、備蓄倉庫の
屋上・壁面緑化
エンガワデッキ
効率的に業務を行うことができる機能をもたせた執務空間
来庁者が利用しやすい受付窓口、ユニバーサルデザインの導入
中央広場
駐車場
街道広場
涌水槽・雨水調整槽
(雨水・汚水・消火)
心理的に広がりのある空間
レイアウトの変更等、
フレキシブルに対応できる執務空間
空調計画
自然換気
誘引効果による換気、
ナイトパージ
職員による清掃やメンテナンスが可能
ペリメーターゾーンとインテリアゾーンで
効率よく空調を行なう計画
日照調整装置
ルーバー・庇による
採光調整および日照負荷の低減
高断熱サッシ+Low-Eガラス
時代や社会がめまぐるしく変化し続ける昨今、将来に起こりうるあらゆる状況を想定した上で、
その変化を常に追随し、
そのときどきの時代にふさわしい庁舎であり続けることを目指します。
サステイナブルな環境の育成、LCCの削減を考慮した計画
熱源
時代変化にフレキシブルに対応する庁舎
消火用水、
中水として活用
日常的に使用する書架・収納
サイン表示
高齢者、障がい者に配慮した
バリアフリー環境
多言語表記による外国人への対応
執務室への視線を考慮したパーテーション
システム用端末・プリンタを
集約的に配置したメディアコーナー
広場の地中には雨水調整槽の設置を検討
大雨時の冠水に対応
地熱利用・地下水熱利用
(冷房・暖房・給湯)
高度情報化に対応した庁舎
各部署における書類の管理
耐震・免震・制振構造など最適な構造計画
3務課
総務 課U K A
総
O
S
M
ミーティングや雑談、休憩等での
使用を想定した大テーブル
防災・減災のための安全性の高い施設と災害時の活用提案
2務課
総
課 A
務 UK
総 M
O
S
高度情報化社会への対応として、情報通信ネットワークの整備や電子自治体を推進
し、ITの活用による庁舎機能の効率化・簡易化を実現します。
これに伴い、行政情報の
公開もペーパーレス化を図り、瞬時に情報公開を行なうことが可能となります。
また、
スムーズな情報共有により、平常時・緊急時においても太子町内の他の公共施
設と連携をとり、町内の情報センターとしての役割を担います。
太子町内の公共施設との連携
消防
病院
庁舎
3F
警察
学校
図書館
ワイヤレスネットワーク
敷地内全域設置
行政情報の公開
・情報の電子化
・ペーパーレス化
住民用メディアコーナーの設置(庁舎内)
2F
垂直型の情報通信ネットワーク
(空配管)
1F
OAフロア
電算室(情報ネットワークセンター全般)
情報機器管理室
情報統制・情報漏えい対策に必要な
サーバ室の設置検討
過去500年、大水害や2度の大地震にみまわれた太子町の歴史を踏まえて、
災害に備えるべく、太子町の防災計画の一躍を担う庁舎を目指します。
災害が起こった場合においても、
ライフラインを確保し、庁舎機能の維持継続が
可能な施設を計画します。
エレベータ付近にユニバーサル窓口
諸証明の発行などは
ワンストップサービスの受付を検討
1務課
総 課U K A
務
総 M
O
S
プライバシー保護に配慮した相談室
情報
情報機材を設置し、地域の司令基地として機能する災害情報拠点
給水
受水槽による飲料用水の提供、地下貯水槽の洗浄用中水の提供
モニターによる順番待ち表示
排水
地下水槽・浄化装置・マンホールトイレによる非常時の排水対策
仕事やリフレッシュ時等、
電気
無停電発電装置と太陽光発電の電力供給による庁舎機能の維持
食料
ファイヤプレイスでの炊き出しによる食料の配給
物資
備蓄物資(水・毛布・防災用資機材等)
の提供
各方面から届けられた支援物資の整理、保管、提供
施設
各施設を避難場所として開放
広場
防災広場としての機能、救援物資のスムーズな搬出入に対応
執務空間
窓口
待合
行事案内、議会中継
案内窓口への筆談ボードの設置
音声誘導装置の導入を検討
臨機応変に使用できる半屋外の空間
(エンガワデッキ)
乳幼児用のプレイコーナー
様々な場所で仕事ができる職場
歩きながらのミーティング
ランチミーティング
チームミーティング
プレゼンテーション
個別業務
全体ミーティング
Fly UP