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獲得できた能力・感想 - enPiT Emb
車載組込みシステム向けDSMSにおける ハードリアルタイムスケジューリング手法 立命館大学 ユビキタス環境研究室 4回生 盧 載容( RHO JAEYONG ) 指導教員:立命館大学 西尾信彦 教授・安積卓也 助教 PM :名古屋大学 山本雅基 教授 活動内容 車載組込みシステム向けDSMSの登場 データストリーム管理システム(DSMS)の概要 近年、自動車に搭載されるセンサの種類や量の増加ととも に車載データの処理・管理が複雑化 車載データの共有、容易なシステムの設計・開発を可能に する車載向けデータストリーム管理システム(DSMS)を提案 名古屋大学や同志社大学を中心に「車載組込みシステム向 けDSMSの検討および開発に関するCloudiaコンソーシアム 型共同研究」を実施中 データストリーム管理システム(DSMS)の特徴 -頻繁に到着するデータに対してメモリ上でリアルタイムに処理 -大きくデータストリーム、オペレータ、スケジューラで構成される データストリーム処理の流れは? データストリームを入力し、逐次的に演算を行いながら、その演算結果を データストリームとして出力する オペレータ ( Filter, Map, Union, Join, Aggregate ) 入力ストリーム 車載組込み向けDSMS 適用後の車載システム 出力ストリーム 従来DSMS研究 主にDSMSのスールプットの最大化、レイテンシ、メモリ消費量の最小化が スケジューリングの目的 車載システムへの適用がない 提案アルゴリズムEROP-EDFの特徴 従来DSMSを適用時の問題点 自動車には絶対に決めた時刻内に処理を終了しないとならな いデータ(ハードリアルタイムデータ)が存在 例)前方車との距離、衝突可能性の判断データなど システムのCPU使用率が100%を超えると、ハードリアルタ イムタスクがデッドライン制約を満たせない ピーク時CPU使用率の合計: 0.27 + 0.27 + 0.35 + 0.15 = 1.04 ≧ 1.0 (オーバーロード状態) OP1 100 90 27% 27% 27% 周期 相対デッドライン CPU使用率 平均CPU使用率 ピーク時CPU使用率 提案手法の実行時間 OP2 100 50 20-27% 23% 27% OP3 100 80 35% 35% 35% OP4(H) プロセッサの処理時間確保Algorithm 100 • 確保可能なCPU時間をハード、ソフト 100 リアルタイムタスクごとに管理 15% • ハードリアルタイムタスクの場合 15% ピーク時CPU使用率分の処理時間を 15% • ソフトリアルタイムタスクの場合 平均CPU使用率分の処理時間を確保 従来の実行時間 (タスク) 従来のDSMSスケジューリング手法OP-EDF(Firm Realtime Scheduling)の上にハードリアルタイム性を考慮した EROP-EDFアルゴリズムを提案 OP1 OP2 OP3 デッドライン OP4 0 10 15 20 25 30 35 40 50 評価結果 従来手法(OP-EDF)と提案手法(EROP-EDF)を比較 CPU使用率の合計:100-130%(5%刻みで測定) 各タスクのデッドラインミス率を算出 提案アルゴリズムでは ハードリアルタイムタスクの デッドラインミスが発生しない 105% 100% 二つアルゴリズムも デッドライン発生しな い 60 70 80 90 100 110 (単位ms) 評価時に用いたタスクセット 130% ハードリアルタイムタスク☞ ・・・ ハードリアルタイムタスク☞ プロジェクト管理 スケジュール管理 TimeTrackerを用いてガント チャートを作成し、今週のやる べきこと、進捗状況などを 確認 ドキュメント作成 相手に分かりやすい文章で 要求仕様書、設計書などを 作成 開発プロセス管理 PDF(Process Flow Diagram)を 作成し、最終成果物を作るための 過程が一目で確認可能 週報作成 1週間行ったタスク内容や質問などを 週報として作成し、毎週ミーティン グを通してPMと進捗状況を確認 獲得できた能力・感想 スケジュール管理の大切さ ⇒スケジュール遅れは必ず発生!対策が大切! ドキュメント化する能力 ⇒要求仕様書、設計書にまとめるのは難しい コミュニケーション力や報告能力 ⇒週例,月例ミーティングにより鍛えられた 車載データ統合プラットフォームに関する知識 ⇒自動車に関する基礎知識,DSMSの概要や リアルタイムスケジューリングに関する知識など