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重点プロジェクト(庄内地域)

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重点プロジェクト(庄内地域)
新農林水産業元気再生戦略
重点プロジェクト(庄内地域)
平成25年3月
新戦略 重点プロジェクト
重点 プロジェクト ( 庄内地域)
庄内地域 )
プロジェクト名
分野
番号
担い手・ 人材育成
① 新規就農者応援団プロジェクト
1
土地利用型作物
① 庄内産「つや姫」ブランド化プロジェクト
2
園芸作物
① 「庄内砂丘メロン」産地強化プロジェクト
3
② 「庄内のえだまめ」産地強化プロジェクト
4
③ 「庄内の花」産地強化プロジェクト
5
④ 「庄内柿」・「庄内干し柿」産地強化プロジェクト
6
⑤ 「庄内のいちご」産地強化プロジェクト
7
⑥ 「庄内のねぎ」産地強化プロジェクト
8
⑦ 土地利用型大規模経営モデル支援プロジェクト
9
⑧ 「軽量野菜」産地化プロジェクト
10
① やまがた地鶏消費拡大プロジェクト
11
② 「庄内豚」低コスト化プロジェクト
12
6次産業化・流通販売
① 庄内産農産物マーケティング&プロモーションプロジェクト
13
林業
① 木質バイオマスのエネルギー利用推進プロジェクト
14
水産業
① 漁業就業者確保育成プロジェクト
15
② 漁場の開発・再生・保全プロジェクト
16
③ 販路拡大及び庄内浜文化伝道師プロジェクト
17
④ 水産加工プロジェクト
18
畜産
【担い手・人材育成】
~ みんなで応援! 最初の一歩 ~
プロジェクトの方向性
○ 青年就農給付金の制度発足を機に、支援対象者を特定して重点的な支援を行うことで、新規
就農者のスムーズな就農・経営安定化をめざす。
現状と課題
現状
○ 農家の高齢化が進み、中核的な担い
手は減少傾向にある。
○ 青年就農給付金制度の発足により、
強い意欲を持った新規就農希望者を
事前に把握することができるように
なった。
課題
○ 多種にわたる新規就農支援窓口
⇒ 分野を越えた連携が必要
○ 「意欲はあるが何を作れば良いか
分からない」
⇒ 新規就農者向けの営農モデルが
必要
○ 様々な支援策:「どれを利用すれば
良いのか分からない」
⇒ マンツーマンの総合的支援が必要
プロジェクトの取組み概要
○ 市町、JA、研修機関等による連携体制の構築
⇒ 新規就農希望者の情報共有等
○ 新規就農者に適した作物及び営農モデルの作成
⇒ 各連携機関による一貫した指導体制
○ 総合的支援
⇒ 営農計画に沿った各種支援施策の効果的組合せ
による活用の指導、個別の生産技術指導、新規
就農者同士の連携支援等
○ 多様な担い手への支援体制を合わせて整備
到達目標(評価指標)
○ 新規就農者への指導・支援体制の確立
○新規就農者 50人 / 年
1
【土地利用型作物(米)】
~「つや姫」を核とした庄内米のブランド形成~
【重点推進地域:庄内全域】
プロジェクトの方向性
○高い品質と安定した収量を維持できる生産体制の強化
○庄内産「つや姫」として市場から信頼される産地づくりの推進
○庄内全体として最も有利に生産販売できる産地体制の構築
現状と課題
【現 状】 (H23 庄内産つや姫 )
○一等米比率: 89%
○出荷基準適合率: 91%
○収量 454kg/10a (聞取り)
プロジェクトの取組み概要
きめ細やかな生産指導
○ 技術情報の発信
○ 現地指導
○ 研修会の開催
庄内つや姫マイスターの会
活動支援
○ 地域展示圃の設置
○ 栽培技術指導への協力
庄内米の PR と交流促進
【課 題】
○品質、食味、収量のバラつき
○生産、販売、流通の振興戦略
○ 食味コンクールの開催
○ 消費地交流会等の開催
収益を高める米づくり
○ 庄内地域の品種構成の検討
○ 販売戦略に基づく作付誘導
市場から信頼される庄内産「つや姫」の産地づくり
到達目標(評価指標)
庄内町 高梨夫妻
○ 一等米比率 95 %・出荷基準適合率 95% ・収量 570kg/10a
2
【園芸作物(メロン)】
~孫の代まで続けられるメロンづくりへ~
【園芸作物(えだまめ)】
~日本トップレベルの食味と安定収量確保による信頼される産地づくり~
【重点推進地域:庄内全域】
プロジ
ロジェクトの
ェクトの 方向性
○ 気象変動に対応した生産技術の導入と水田畑地化事業等を活用した生産基盤の強化による、安定生産体制の確立。
現状と
現状と 課題
プロジェクトの
プロジェクト の 取組み
取組 み 概要
○不安定な収量
○ 異常気象に負けない安定した収量の確保
(1)気象要因
H22:夏期の高温・乾燥による晩生品種
の収量減
H23:生育期の大雨による冠水・浸水及
び干ばつ
(2)商品率の低下
さや汚損症(目玉症状、黒褐色斑点等)
の発生による販売収量減
(3)連作障害
ダイズシストセンチュウによる収量減
(1) 湿害・水害・干害対策 → 水田畑地化事業の活用
(2) 品質向上対策
→さや汚損症(目玉症状、黒褐色斑点等)の原因解明
→さや汚損症軽減のための農薬や散布時期の検討
(3) 連作障害対策
→ダイズシストセンチュウ防除対策
→現地調査
○ 優良種子確保
→遅まきによる発芽率向上
→種子保存方法の検討
○優良種子の確保が困難
H22以降、夏期高温や大雨等
により、発芽率が大幅に低下。
○ 出荷期拡大
→長期出荷にむけた品種( 7 月、9月どり)の導入推進
○8月の集中出荷による単価安
H22:全国的な夏期集中出荷による価格
低迷
H24:競合産地の面積拡大や全国的な豊
作による価格低迷 ○出荷時拡大の要請
市場・卸からの長期出荷の要請。
到達目標(
到達目標( 評価指標)
評価指標 )
○7月~9月の平均収量 (過去3ヵ年平均293kg/10a)
→ H28:308kg/10a(5%増)
○さや汚損症軽減技術の確立
4
【園芸作物(花き)】
~ユーザーの需要に応えられる産地づくり~
【重点推進地域 庄内全域】
プロジェクトの方向性
○ 主要花き(ストック、トルコぎきょう、小ぎく等)の生産拡大に向け、生産技術の平準化と生産体制の整備推進
○ ユーザー(市場・業務・消費者等)の要望に応え、需要期に確実に出荷できる花き産地体制の構築
プロジェクトの取組み概要
現状と課題
<現状>
○生産の減少傾向
・資材、燃料費高騰による作型縮小。
・高齢化による規模縮小。
・新規栽培者の参入が少ない。
○出荷時期の変動
・気象変動により出荷時期が不安定と
なり、需要期出荷が困難に。
・産地研究室等で技術開発中。
○消費動向の変化
・物日需要の増加(盆、彼岸、年末など)
・高級品よりも、品質・量の安定供給を
望む傾向。
表1出荷状況( H23 )
出荷量(万本)
ストック
477
トルコぎきょう 270
小ぎく
ストック、
トルコぎきょう:
全農山形取扱
小ぎく:
各 JA より聞取り
136
<課題>
○花き種苗供給施設を活用した生産拡大
○需要期の安定出荷
○低コスト生産
生産拡大
需要期の安定出荷
○ 種苗供給施設 ( ス
トック・トルコぎ
きょう ) を活用して
省力化を図り、高齢
者でも取り組みやす
い環境の整備
○ 優良種苗の供給によ
る新規栽培者の品
質・出荷率向上
○ 啓翁桜やゆり等の球
根類についても生
産拡大に向けた技術
支援
○ 補助事業(ソフ
ト・ハード)の
活用による生産拡大
○ 産地研究室等によ
る 安定生産技術の
確立と優良品種の
選定
○ 試験研究成果の速
やかな技術普及
低コスト生産
○ 低コストで導入
できる小ぎく等
の生産拡大を図
る。
○ 種苗等供給施設
からの優良種苗
の供給により、
出荷率の向上と
高品質生産を推
進する。
到達目標(評価指標)
出荷量 (全農または JA 取扱本数)
○ ストック: 550 万本 ○ トルコぎきょう: 300 万本
○ 小ぎく : 160 万本 5
【園芸作物(柿)(・6次産業化)】
~加工の担い手育成による干し柿産地づくりと大玉・高品質果実の安定生産の推進~
【重点推進地域:鶴岡市、酒田市、遊佐町】
プロジェクトの方向性
○ 長期的視点に立った担い手育成を中心とした干し柿産地づくりと柿産地強化
プロジェクトの取組み概要
現状と課題
現
状
○ 栽培面積の減少
( 年間 20 ~ 30ha 減 )
○ 放任園地の増加
○庄内柿に対する市場からの需要増
○全国的な干し柿ニーズの増加
課
題
○需要増に対する生産拡大が急務
○干し柿原料の生産体制づくり
○干し柿の産地化への方向性づくり
大玉・高品質果実の安定生産の推進
○ 整枝・剪定等の管理作業や生産者
に即した技術支援の徹底
○次代の担い手育成強化
○放任園地対策
担い手育成と干し柿の産地化
○ 干し柿振興検討会の開催
○干し柿の品質向上に向けた取組
み(加工技術研修会、品評会等
の開催)
○干し柿生産の組織化による産地
化の推進
○干し柿実需者とのマッチング
35000
減農薬栽培等による高付加価値化・低コスト化
30000
干し柿仕向け量
干し柿生産量
25000
販売対策 ( 消費宣伝)
20000
15000
庄内「
庄内「柿」の産地強化
10000
5000
到達目標(評価指標)
0
昭 .60
昭 .63
平 .6
平 .8
平 .11
平 .14
平 .16
平 .18
平 .20
平 .3
昭 .59
昭 .62 平 . 元
平 .5
平 .7
平 .9
平 .13
平 .15
平 .17
平 .19
平 .21
図3 全国の干し柿生産量 t
農林水産省統計
○庄内柿販売額:全農 ( 庄内園芸課) 7 億円( H19 ~ H23 平均 )
→ 7 億円 (H28)
○ 庄内干し柿生産量: 50 万個( H22 推計)→ 60 万個( H28)
6
【園芸作物(いちご)】
~県オリジナル品種を中心としたブランド産地の育成~
【園芸作物(ねぎ)】
【対象:庄内管内各JAねぎ生産組織】
プロジェクトの方向性
○ 庄内の地の利を活かし、ねぎの周年産地としての再編強化に取り組む。
現状と課題
プロジェクトの取組み概要
○ 価格が安くなりがちな 10 月~ 12 月の
出荷が多い
○ 周年出荷の
周年出荷 の推進 : これまでの秋ねぎ、ハウスを利用した冬の軟白ねぎ
○1 戸当りの栽培面積が 17a と小さい。
○10a 当り出荷量が 1.4t と低い。
○ 省力・
省力・ 低 コスト化
コスト化 の推進 : 各JAの垣根を越えた機械、施設の共同
に加え、春の訪れが早いという庄内の有利性を活かした春・夏ねぎの出荷
拡大を図り、周年産地として知名度を高め、有利販売につなげる。
利用や周 年出荷体制を進めることで、機械・施設の稼動率を高めてコスト
を圧縮し、生産者の所得向上を目指す。
○ 各JAで出荷規格が異なり、市場から
規格統一の要望がでている。
○ 反収の
反収 の 向上: ほ場条件の改善(排水対策、土作り等)や栽培に関する
現地指導、管理情報等の提供等により適正な管理や適期作業を推進する。
表 1 庄内地区のねぎの
庄内地区 のねぎの生
のねぎの 生 産状況(H.
産状況 (H. 22)
22)
全体
1 戸当り
戸当 り
10a 当 り出
荷量
戸数
面積 出荷量 販売額 面積
出荷量 販売額
(戸)
(a )
( t)
( 千円)
千円 ) ( a/
(t/ 戸 ) ( 千円/
(t/ 10a
10a )
a / 戸 ) (t/戸
千円 / 戸 ) (t/10
4 JA計
46 8 80 90 1 13 9 3 61 508
17
2
77 2
1 .4
JA 計
○ 出荷規格の
出荷規格 の統一 : 各JAの出荷規格を統一して、地域が一体となって
十分なロットを確保し、市場や実需者から信頼される産地を目指す。
関係機関
全農山形、JA鶴岡、JA庄内たがわ、JAあまるめ、JA庄内みどり
JAそでうら、鶴岡市、酒田市、庄内町、三川町、遊佐町、庄内総合支庁
(農業振興課、農業技術普及課、酒田農業技術課、農村計画課)
到達目標(評価指標)
図1 庄内産ねぎ月別出荷量・単価(H18~22)
○ 周年出荷:1~9月の出荷割合60%以上
○ 平均出荷量 : 露地長ねぎ 2.0t/10a 以上
ハウス軟白ねぎ 3.0t/10t 以上 8
【園芸作物(・土地利用型作物)】
~土地利用型野菜の産地化を目指して~
プロジェクトの方向性
○
土地基盤整備を契機とした生産調整面積の集約化による大規模畑作経営を実現し、
土地利用型野菜の産地化を図る。
プロジェクトの取組み概要
現状と課題
【田畑輪換のイメージ】土地に着目した場合
<現 状>
○担い手への農地の利用集積は
進んでいるが農地は分散化し、
経営が非効率
○園芸作物の作付面積が伸び悩み
<課 題>
○担い手農家の安定経営には
更なる経営面積の拡大と生産
コストの低減が必須
○新たな園芸作物導入に対する
不安感が強い
枝 豆 土地利用 飼料用米 枝 豆
大 豆 型野菜 加工用米 大 豆 (ねぎ等)
(2~3作) (2~3作) (1~2作)
【事業
【事業の
事業 の 進め 方 】
H25 年 ~ H34 年 H25 年~ H29 年 H27 年 ~ H28 年 H28 年 H29 年 ~
広野地区農地整備事業(
広野地区農地整備事業 ( ハ -ド )
営農検討会
土地利用野菜実証栽培
効果検証
経営規模拡大 経営規模拡大 到達目標(評価指標)
大規模実証ほ場における経営実証
9
【園芸作物(軽量野菜)】
現状と課題
プロジェクトの取組み概要
○ 農業の就業情勢は、就業者の減少、高齢化
がの進展している。また、農家所得は景気
の低迷等で減少傾向にある。
○ 市場関係者から最近の全国的な主要産地の
動向や気象変動による栽培適地の変化等か
ら、野菜類について新たな産地を求めるこ
とがある。
全農山形・各JA、各市町、庄内支庁関係課で構成する
プロジェクトチームを立ち上げ、次の活動を展開する。
○ 広域的に取り組む振興品目の選定とその営農モデルの作成
○ 栽培マニュアルの作成と新規栽培者の掘り起し
○ 出荷計画、出荷規格、販売法の検討
○ 県内他地域では、女性農業者、高齢者、
定年帰農者等多様な担い手による新たな品
目の産地化の取組みが行われている。
○ 栽培マニュアルの作成、現地指導
庄内地域の
庄内地域の農業就業状況(H
農業就業状況(H22
(H22)
22)
農家戸
数(千
戸)
11.4
販売農
家(千
戸)
就業者
(千
人)
女性就
業者 (千人)
60 歳
以上就
農者 (千人)
Uターン
就農者
(人)
14.8
4.3
10.1
34
8.7
関係機関
全農山形、JA鶴岡、JA庄内たがわ、JAあまるめ、JA庄内みどり
JAそでうら、鶴岡市、酒田市、庄内町、三川町、遊佐町、庄内総合支庁
(農業振興課、農業技術普及課、酒田農業技術課、農村計画課)
農家所得の
農家所得の推移(
推移(山形県 山形県 販売農家 1 戸当り
戸当り)
農家総所得
(万円)
農家所得
(万円)
うち農業所得
(万円)
H22
341
188
122
H12
421
285
135
増減
-80
-97
-13
到達目標(評価指標)
○ 1品目で1戸当たり販売額30万円以上の農家数 〇 戸
10
【畜産(鶏)】
プロジェクトの方向性
○ 庄内地域での「やまがた地鶏」の消費拡大と生産者所得の向上を図るため、生産コストの低減に取り組む
現状と課題
プロジェクトの取組み概要
○ やまがた地鶏は、庄内地域で過半数を
生産しているが、生産規模が小さく
生産コストが割高。
○ 県外市場では景気低迷や各地の地鶏肉
の 販売競争が激しく販売先拡大に苦戦。
○ 県内では知名度が低く、また、高価な
ことから需要は低調。生産コスト低減を
図り、県内における「やまがた地鶏」の
需要喚起が必要。
やまがた地鶏飼養羽数の推移
羽
8000
○新系統「やまがた地鶏」の導入と生産原価調査によるコスト低減の推進
・新系統(増体タイプ)導入にあわせ生産コスト分析を行い、生産方法の改善等を
進めることで地鶏肉供給価格の低減と生産羽数の拡大を図る。
○庄内地域の料理店に対する需要調査と利用促進
○地鶏料理キャンペーン実施による普及支援 ・マスコミへの働きかけを行いながら、 10 月~ 12 月の3カ月間、消費拡大
キャンペーンを実施。
・キャンペーンを通じて売れ筋等を分析し、定番料理の開発と地元定着 を
目指す。
7000
6000
2,460
3,800
2,580
5000
飼養羽数
(庄内)
飼養羽数
(県)
4000
3000
2000
1000
関係機関
関係機関
鶴岡市、酒田市、三川町、庄内町、遊佐町、全農山形、JAあまるめ、
JA庄内みどり、庄内総合支庁(農業振興課、農業技術普及課、
酒田農業技術普及課、家畜保健衛生課)
0
21年
22年
23年
到達目標(評価指標)
○「やまがた地鶏」の生産コストの低減 →
→ 2割程度
○地鶏生産羽数の拡大 →
→ 8千羽(現在の体制でのヒナの供給上限)
11
【畜産(豚)】
プロジェクトの方向性 ○ 管内養豚農家の所得向上を図るために、生産コスト低減と作業の効率化に資する技術の普及に取り組む
プロジェクトの取組み概要
現状と課題
○「庄内豚」の生産拡大に取り組んでいるが、生
産者の高齢化等で農場数の減少が続いてい
る。
○管内の養豚は、企業経営や若手農家が規模
拡大を行い生産を維持しているが、豚肉価格
の低迷等で所得率が年々低下してきている。
○規模拡大に伴い、労力不足による肥育豚の事
故率の増加等技術的な課題がある。また、今後
飼料費の高騰が懸念されることから、更なる所
得低下が危惧される。
1母豚当たり所得の推移 ( 県 畜 産 協 会 )
○豚人工授精技術( AI ) 導入推進
・AIの導入による雄豚飼養コスト削減と交配作業の効率化を図る。
○母豚、肥育豚の頭数拡大
・AIを行うことで不要になる雄豚房スペースを活用し、肥育豚の生産頭数の拡大を図
る。 ○肥育豚の事故率低減
・交配作業の効率化により生じる労力の余裕を活かして、肥育豚の飼養管理の徹
底を図る。
○飼料用米の活用
・地域で生産される飼料用米を肥育豚の生育ステージ毎に有効に利用することで
飼料費の低減を図る。
%
千円
900
12
850
10
800
85
8
71
750
34
700
所得
6
関係機関
鶴岡市、酒田市、庄内町、遊佐町、全農山形、庄内家畜診療所、JA鶴岡、JA
庄内たがわ、JAあまるめ、JA庄内みどり
養豚試験場、庄内総合支庁(農業振興課、農業技術普及課、酒田農業技術普
及課、家畜保健衛生課)
費用
肉豚
事故率
650
4
600
到達目標(評価指標)
2
550
500
0
○ 生産コストの低減 →
→ 所得の倍増(1母豚当たり所得6万円程度) 21年
22年
23年
12
【6次産業化・流通販売】
~庄内広域連携による産地振興の推進~
【重点推進地域 庄内全域】
プロジェクトの方向性
○ 大都市圏の実需者との意見交換・消費者との交流を通じた市場ニーズの調査に基づいて、庄内地域が一体と
なった産地づくりに取り組み、庄内産農産物のブランド化を目指す。
現状と課題
「庄内まるごと届け隊推進協議会」と
して事業を展開(構成メンバー:庄内
地域市町、全農、JA、総合支庁)
<消費者に向けたPR活動>
○量販店店頭での試食宣伝活動を実施
(平成 21 ~ 24 年度)
○農林水産祭等イベントに参加
(平成 23 、 24 年度)
<流通関係者との連携>
○卸売会社代表と知事、各JA組合長
との懇談会を開催
(平成 21 、 22 年度)
○各卸売会社担当役員、責任者との実
務的な意見交換会を開催
(平成 23 、 24 年度)
プロジェクトの取組み概要
○ 市場関係者との流通懇談会等により得られた情報から、市場か
らの提案品目について庄内地域の有利性を分析し、広域的な振興
品目の設定を支援する。
○庄内地域の有利性を実証するための試験栽培を行い、有利販売
に向けた作型導入に取り組む。
○市場からロットの拡大が求めらていれる品目について、庄内全
体の出荷規格の統一や、商標の統一に向けた検討の場を設け、順
次実施する。
○食に関するイベントへの参加等を通じて、消費者との交流と販
売促進に取り組み、庄内産農産物の知名度向上及び庄内ファンの
拡大を図る。
課 題
○市場ニーズの高い品目の出荷拡大に
向けて、各JAが連携した取組みが
始まったばかりである。
○継続的な販売促進活動が必要とされ
ている。
到達目標(評価指標)
○ 統一規格、統一ブランドによる出荷品目数3品目以上
13
【林業(木質バイオマス)】
プロジェクトの方向性
木質バイオマスのエネルギー利用は、地球温暖化防止、資源循環型社会の構築、地域森林の適正な維持管理、地域経済の活性化などの観点か
ら極めて有効であることから、地域森林資源の熱や発電へのエネルギー利用を推進し、間伐材等未利用資源や森林病害虫被害材の有効利用を促
進する。
現状と課題
○少子高齢化社会の進展に伴い、一般製材・パ
ルプ(紙)などの素材としての利用が減少し、
エネルギー利用への拡大が課題
→ H24.7 「再生可能エネルギーの固定価格買取
制度」のスタートによる木質バイオマスを利
用した発電への期待の高まり
○木質ペレット製造施設( H15 から稼動)を有
効活用した公共施設等での木質燃料(特にペ レット)の燃焼機器類の積極的な導入
→ 鶴岡市は、農業への熱利用の推進や独自の
燃料搬出支援( 3,600 円/㎥)の取組み
○庄内地域エネルギー戦略推進協議会におい
て、木質バイオマスエネルギーについての調 査、検証事業を踏まえ利用拡大の取組み
○一般県民等への普及に向けた燃焼機器類導入
への支援と燃料の価格低下への取組み
→ 一般県民等への普及に向けた課題
プロジェクトの取組み概要
○木質バイオマスエネルギーの利用拡大に向け、具体的な
事業化への連携、総合調整を行い、庄内全域におけるプ
ロジェクトを総合的に展開。
①伐採・搬出コストの縮減による原料コストの低減
・関係機関と連携し、作業道の開設、林業機械導
入等への支援と原料の安定的な供給によるコス
トの低減等への取組みを推進
②ペレット消費量の拡大によるコストの低減
・公共施設等への燃焼機器の計画的な導入を促進
し、ペレット消費量の拡大とそれに伴う生産
コスト縮減の取組みを推進
③事業の検証による効果的なプロジェクトの推進
・事業の進捗や取組実績を検証し、専門家等の
意見を踏まえ、次の展開に反映
全木ペレット
到達目標(評価指標)
① 間伐材(木材燃料)等の搬出コスト高
① 木質ペレットの生産量
H23 644 t/年 →
H28
1,000 t/年
② 燃焼機器類の導入コスト高
③ 木質ペレットの価格高
② 燃料用木質チップ利用量
H23 1,622 ㎥/年(原木換算)→
H28
2,200 ㎥/年(原木換算)
14
【水産業】
~漁業就業者の減少と高齢化に歯止めをかける~
プロジェクトの方向性
○ 本県水産物の生産体制を維持するために、漁業の担い手を確保する。
現状と課題
現状
・漁業就業者数の減少
897 人 (H10)⇒600 人 (H20)
・漁業就業者の高齢化
60 歳以上
53 % (H10)⇒67 % (H20)
プロジェクトの取組み概要
漁業就業希望者に
漁業就業希望者 に 対 する
研修
漁業技術習得のための長
将来の
将来の 漁業担い
漁業担い 手育成
中学生及び水産高校生を
対象にした体験漁業
期・短期の研修
課題 課題 ・新たな担い手の確保
・就業者 ( 独立・自営 ) の支援
就業 ( 独立・
独立・ 自営 ) 支援
初期投資及び経営安定化に
対する経営支援
漁業就業者確保育成協議会
漁業就業希望者に対する
相談会や個別相談
到達目標(評価指標)
新規漁業就業者数 10人/年
15
【水産業】
~限りある水産資源・漁場を有効に利用~
プロジェクトの方向性
○ 漁獲量を増やすために、資源管理型漁業の推進、漁場の整備、栽培漁業・養殖の推進とともに、漁場の開発・
再生・保全に取り組む。
現状と課題
プロジェクトの取組み概要
現状
・マガレイ、ハタハタ、ヒラメは資
源管理により増加傾向。
・アワビ、ヒラメ、アユ、モクズガ
ニは放流効果を確認。
・一口アワビ、ニジマスの海中飼育
を実施。
・カニソフトシェルの事業化に向け
た取組み。
・イワガキ増殖場の造成。
未利用漁場の
未利用漁場の 開発
未利用の沖合漁場を開発 し、操業海域を分散。
漁場の
漁場の 保全
課題 課題 ・サケ等の種苗生産施設の老朽化。
ワニザメによる食害・漁
具被害の対策
・イワガキ増殖場の不足。
・消費者ニーズの多様化、産地間競
争に対応するための新魚種開発。
イワガキ漁場
イワガキ漁場の
漁場の 再生
イワガキ増殖礁の再生 ( 岩
盤清掃 ) 及び設置並びに資源
管理体制の構築。
栽培・
栽培 ・養殖魚種の
養殖魚種 の展開
サケ・ヒラメ等の良質な種
苗の生産・放流の継続、トラ
フグ・カニソフトシェル等の
新魚種の導入及び種苗生産施
設の整備
到達目標(評価指標)
○栽培・養殖魚種 6魚種
・漁場の集中及びサメ被害の増加。
・新たな魚種3種類 ( 研究開発も含む )
・取組み中の魚種3種類 (26 年度目標放流数量 ) ひらめ
150 千尾
くろだい 20 千尾
えぞあわび 250 千尾
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【水産業】
~庄内浜の地魚の利用拡大~
プロジェクトの方向性
○ 庄内浜産水産物の消費を拡大するために、庄内浜文化伝道師による県内各地における庄内浜文化
への理解促進と、内陸部への販路拡大及び水産加工品の発掘・PRに取り組む。
現状と課題
プロジェクトの取組み概要
現状
庄内浜文化伝道師による
庄内浜文化伝道師 による魚食普及
による魚食普及
・庄内浜文化伝道師( H19 ~ 24 に
219 名認定)が地魚の普及活動を
展開。
・鮮度保持によるズワイガニ、ア
カエビ、サワラの庄内浜ブラン
ド化。
・庄内浜文化伝道師講座の開催
・伝道師のレベルアップ
・漁師、仲買人、小売業、加工業者
等及び伝道師との連携
・漁師のまかない魚を活用した加工品
の提案。
課題
・伝道師活動による地魚の消費拡
大効果の明確化。
・内陸における取扱量の増及び新 ルート開拓。
内陸への
内陸への流通対策
への 流通対策
・内陸における仲買人及び飲食店
への働きかけの強化。
到達目標(評価指標)
庄内浜文化伝道師講座の開催 40回/年
うち内陸での開催12回/年
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【水産業】
~水産資源の有効活用と付加価値向上~
プロジェクトの方向性
○ 庄内浜産水産物の消費を拡大するために、水産加工品の消費拡大及び付加価値向上を図る。
現状と課題
プロジェクトの取組み概要
現状
・庄内浜産の水産物は多品種少量
で、大規模加工及び主力商品の開
発が未発達。
・県漁協由良加工場への小型魚類
処理機導入により、ハタハタ、
アジ等低価格小型魚の効率的加
工が可能になり、学校給食等へ
供給。
庄内産水産加工品の
庄内産水産加工品 の ブランド化
ブランド 化
タイ等安定漁獲魚種及び季節に応じた
多品種少量のブランド加工品の開発
低利用水産資源の
低利用水産資源 の消費拡大
潜在価値の高い素材と加工法を
探索し加工品を開発
課題
・安定供給が可能な魚種を活用した
水産加工品の開発促進
・庄内浜産水産加工品のブランド化
コンソーシアムによる
コンソーシアム による開発販売推進
による開発販売推進
県漁協、加工業者、飲食店、デパート等によるコンソーシ
アム ( 事業共同推進体 ) を設けて推進する。
開発した
開発した水産加工品
した 水産加工品を
水産加工品 を 全国豊かな
全国豊 かな海
かな海 づくり大会
づくり大会で
大会 で 情
報発信
到達目標(評価指標)
水産加工品の開発支援 3件以上
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