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最近の国際金融情勢について
関税・外国為替等審議会 総会 配布資料 最近の国際金融情勢について 1.世界経済・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p. 1 2.20か国財務大臣・中央銀行総裁会議等・・・・・・・・・・・・・ p. 8 3.ADB総会・関連会合での主要成果・・・・・・・・・・・・・・・・・ p.17 4.安倍総理の経済外交・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p.18 5.円借款の戦略的活用のための改善策・・・・・・・・・・・・・・ p.21 6.日本企業の海外展開支援策の更なる強化 ・・・・・・・・・・ p.22 7.国際収支統計の作成基準及び公表形式の変更・・・・・・ p.24 平成25年6月13日 財務省国際局 資料4 世界経済の見通し 実質GDP成長率 (%) 経常収支 (対GDP比、%) 失業率(%) 一般政府財政収支 (対GDP比、%) 2007 2011 2012 2013 2014 2007 2011 2012 2013 2014 2007 2011 2012 2013 2014 2007 2011 2012 2013 2014 世界 5.4 4.0 3.2 3.3 4.0 n/a n/a n/a n/a n/a 先進国 2.8 1.6 1.2 1.2 2.2 5.5 7.9 8.0 8.2 8.1 -0.8 -0.2 -0.1 -0.1 -0.1 -1.1 -6.5 -5.9 -4.7 -3.8 先進7カ国 2.3 1.5 1.4 1.3 2.2 5.5 7.7 7.4 7.4 7.3 -1.2 -1.0 -1.2 -1.1 -1.2 -2.1 -7.8 -7.0 -5.7 -4.7 日本 2.2 -0.6 2.0 1.6 1.4 3.8 4.6 4.4 4.1 4.1 米国 1.9 1.8 2.2 1.9 3.0 4.6 8.9 8.1 7.7 7.5 -5.1 -3.1 -3.0 -2.9 -3.0 -2.7 -10.0 -8.5 -6.5 -5.4 ユーロ圏 3.0 1.4 -0.6 -0.3 1.1 7.6 10.2 11.4 12.3 12.3 0.4 0.6 1.8 2.3 2.3 -0.7 -4.1 -3.6 -2.9 -2.6 ドイツ 3.4 3.1 0.9 0.6 1.5 8.8 6.0 7.5 6.2 7.0 6.1 5.7 フランス 2.3 1.7 0.0 -0.1 0.9 8.4 9.6 10.2 11.2 11.6 -1.0 -2.0 -2.4 -1.3 -1.4 -2.8 -5.2 -4.6 -3.7 -3.5 イタリア 1.7 0.4 -2.4 -1.5 0.5 6.1 8.4 10.6 12.0 12.4 -1.3 -3.1 -0.5 英国 3.6 0.9 0.2 0.7 1.5 5.4 8.0 8.0 7.8 7.8 -2.3 -1.3 -3.5 -4.4 -4.3 -2.9 -7.9 -8.3 -7.0 -6.4 カナダ 2.1 2.6 1.8 1.5 2.4 6.1 7.5 7.3 7.3 7.2 0.8 -3.0 -3.7 -3.5 -3.4 1.5 -4.0 -3.2 -2.8 -2.3 新興国・途上国 8.8 6.4 5.1 5.3 5.7 n/a n/a n/a n/a n/a 3.9 1.9 1.4 1.0 0.7 1.2 -1.1 -1.7 -1.8 -1.9 ASEAN 5 6.3 4.5 6.1 5.9 5.5 n/a n/a n/a n/a n/a 4.8 2.6 0.8 0.6 0.4 -1.0 -1.3 -2.1 -2.8 -2.6 韓国 5.1 3.6 2.0 2.8 3.9 3.3 3.4 3.3 3.3 3.3 2.1 2.3 3.7 2.7 2.4 2.3 中国 14.2 9.3 7.8 8.0 8.2 4.0 4.1 4.1 4.1 4.1 10.1 2.8 2.6 2.6 2.9 0.9 -1.3 -2.2 -2.1 -1.8 インド 10.1 7.7 4.0 5.7 6.2 n/a n/a n/a n/a n/a -0.7 -3.4 -5.1 -4.9 -4.6 -4.8 -8.4 -8.3 -8.3 -8.4 ブラジル 6.1 2.7 0.9 3.0 4.0 9.3 6.0 5.5 6.0 6.5 0.1 -2.1 -2.3 -2.4 -3.2 -2.7 -2.5 -2.8 -1.2 -1.7 ロシア 8.5 4.3 3.4 3.4 3.8 6.1 6.6 6.0 5.5 5.5 5.9 (出典)IMF世界経済見通し(2013年4月) 5.5 5.7 5.6 n/a 4.9 n/a 2.0 5.2 n/a 1.0 4.0 n/a 1.2 0.3 2.5 n/a n/a n/a n/a n/a n/a 1.9 -2.1 -9.9 -10.2 -9.8 -7.0 0.2 -0.8 0.2 -0.3 -0.1 0.3 -1.6 -3.7 -3.0 -2.6 -2.3 1.6 6.8 1.8 1.5 1.9 2.4 2.6 0.4 -0.3 -1.0 1 世界経済の現状及びリスク要因 (2013年4月18-19日 20か国財務大臣・中央銀行総裁会議声明より抜粋) 【現状】 ○ 世界経済はいくつかの主要なテール・リスクを回避し、金融市場の状況は改善を続けている。 しかし、世界経済の成長は、引き続き弱過ぎ、多くの国において失業は高すぎる状態にとど まっている。回復は引き続き一様ではなく、新興市場国が相対的に力強い成長を経験し、米 国が漸進的な民間需要の強化を示しているが、ユーロ圏は全体として未だ回復を実現してい ない。 【リスク要因】 ○ 政策の不確実性、民間のデレバレッジ、財政による抑制、傷ついた信用仲介、そして世界の 需要の未だ不完全なリバランスは、引き続き世界経済の成長見通しにとって重しとなっている。 財政の持続可能性と金融の安定性に関連する課題を含め、中期的な課題もまた、多くの国に おいて存在している。 2 米国経済 個人消費・不動産市況等は改善。シェールガス革命等もあり、経済は緩やかに回復。 2012 2013 E 2014 E GDP成長率 2.2% 1.9% 3.0% インフレ率 2.1% 1.8% 1.7% 失業率 8.1% 7.7% 7.5% (出所)IMF世界経済見通し(2013年4月) 金融政策 • FRBは累次にわたる量的緩和を実施(QE3等(国債・MBS等の買取り))。 • 実質ゼロ金利政策を、失業率6.5%以下、またはインフレ率が2.5%超等となるまで継続。 財政政策 • 米国では連邦政府の債務上限が法定。現在、ほぼ上限に到達、9月以降新たな債務負担は困難に。 • 他方、財政緊縮の目標・手法に関して与野党対立。債務上限問題や中長期の財政再建の先行き不透明。 政府案(予算教書): 増税と歳出削減により10年間で1.8兆ドルの更なる赤字削減策。 2016年度以降財政収支対GDP比▲2%台を達成。 共和党案(下院決議): 10年間で歳出削減のみで、更なる4.6兆ドルの赤字削減策。 2023年度に財政黒字。 FY2010 連邦政府財政収支 ▲9.0% FY2013E ▲4.0% (出所)米国議会予算局(5月) (注)10年度は09年10月~10年9月、13年度は12年10月~13年9月 3 欧州経済 ユーロ圏 【欧州】 失業率(特にユーロ圏)も高止まり(2012年11.4%、2013年12.3%、 2014年12.3%)(IMF世界経済見通し(4月))。 • 支援要請があれば無制限の国債買取り(OMT)も可。 • インフレ目標は2%未満で、かつその近辺。 2014 E ▲0.3% 1.1% インフレ率 2.5% 1.7% 1.5% 失業率 11.4% 12.3% 12.3% (出所)IMF世界経済見通し(2013年4月) 財政収支 (2010→2013) 金融政策 • ECBの資産はこの5年で約2.0倍に。 2013 E ▲0.6% GDP成長率 欧州債務危機の後遺症等で当面低成長。 2012 財政収支 (2010→2013) ドイツ ▲4.2%→▲0.3% スペイン ▲9.7%→▲6.6% フランス ▲7.1%→▲3.7% ギリシャ ▲10.7%→▲4.6% イタリア ▲4.3%→▲2.6% ユーロ圏 ▲6.2%→▲2.9% (出所)IMF世界経済見通し(2013年4月) • 2013年5月に主要政策金利を0.5%に引下げ(ECB設立以来最低水準)。 財政政策 • ユーロ圏各国とも、付加価値税引上げや、年金受給年齢引上げ等の改革に努力。 • 一部の国(フランス、スペイン、オランダ等)において、景気の予想外の悪化を受け、欧州の財政健全化の枠組みに則り、財政 収支目標(対GDP比で赤字3%以内)の達成時期を見直し、追加的財政再建策等を策定するとの動き。 恒久的な危機対応基金である欧州安定メカニズム(ESM)が発足。融資可能額5,000億€。本年6月までの時限的枠組で あるEFSFとの合計で7,000億€。 一方、債務危機国の救済を巡って、緊縮派(独、蘭、フィ等) VS 積極派(仏、西、伊等)。 キプロス(ユーロ圏GDPの約0.2%。預金の約3割がロシアからとも)→預金ベイルイン(損失負担)のケース。今後に議論 を残す。 4 欧州主要国国債の利回りの推移(10年物) (%) 24.0 40.0 23.0 35.0 ポルトガル 22.0 30.0 スペイン 21.0 25.0 25. 20.0 19.0 18.0 17.0 16.0 ギリシャ (2013年6月11日時点) ギリシャ 37.101 (3/2) (ユーロ導入以降最大値) ベルギー 20.0 フランス ポルトガル17.393 (1/30) (ユーロ導入以降最大値) ドイツ 米国 19.0 18.0 アイルランド 日本 24.0 40.0 23.0 35.0 22.0 30.0 21.0 25.0 イタリア キプロス (%) 17.0 アイルランド15.573 (7/13) (ユーロ導入以降最大値) 16.0 15.0 15.0 14.0 14.0 13.0 13.0 12.0 12.0 11.0 11.0 10.0 10.0 ギリシャ10.018 9.0 スペイン7.621 (7/24) (ユーロ導入以降最大値) 8.0 7.0 イタリア7.261 (11/25) (ユーロ導入以降最大値) キプロス11.820 9.0 8.0 7.0 6.0 6.0 5.0 5.0 4.0 4.0 ポルトガル6.457 スペイン4.660 イタリア4.367 3.0 アイルランド3.928 ベルギー2.430 2.0 2.0 フランス2.213 1.0 1.0 米国2.185 0.0 0.0 ドイツ1.600 2011年1月2011年3月 2011年5月 2011年7月 2011年9月2011年11月2012年1月2012年3月 2012年5月 2012年7月 2012年9月2012年11月2013年1月2013年3月 2013年5月 日本0.889 (注)アイルランド国債の、10年物の指標は2011年10月12日から2013年3月14日まで、9年物の指標は2013年1月4日以降、Bloomberg上で更新されていないため、本グラフでは8年 3.0 物の指標を使用している。また、キプロス国債は、10年物の指標がBloomberg上にないため、2021年8月25日償還の債券の利回りを使用している。 (出所)Bloomberg 5 中国・インド経済 【中国】 成長目標は達成するも、労働生産人口(15歳以上~60歳未満)が2012年に減少に転じ、所得格差 も高止まり。 課題: • 所得分配制度改革の前提となる国有企業改革、財政構造改革が進んでいない。 • 銀行貸付が中小企業や農業分野に回らない一方、銀行以外の資金が地方のインフラ開発や 不動産市場に集中。 新政権の経済運営方針: 本年3月に発足した習近平・国家主席、李克強・総理体制では、今後、消費(個人消費)主導型の経 済成長への転換を図るとともに、所得格差の是正のための所得分配改革や、不動産価格の抑制と いった課題に取り組む方針。 【インド】 インフレ昂進を受けた金融引締め等により、景気は減速。 投資環境の改善、燃料補助金等の削減、財政再建が課題。 12.0 11.0 10.0 9.0 8.0 7.0 6.0 5.0 4.0 3.0 2.0 1.0 0.0 労働生産人口の推移 (億人) 中国 2012 2013 E 2014 E GDP成長率 7.8% 8.0% 8.2% インフレ率 2.7% 3.0% 3.0% 経常収支対GDP比 2.6% 2.6% 2.9% 財政収支対GDP比 ▲ 2.2% ▲ 2.1% ▲ 1.8% 中国 インド 1950 1960 1970 1980 1990 2000 2010 2020 2030 2040 2050 2060 2070 2080 2090 2100 (出所) 国連 World Population Prospects :The 2010 Revision インド 2012 2013 E 2014 E GDP成長率 4.0% 5.7% 6.2% インフレ率 9.3% 10.8% 10.7% 経常収支対GDP比 ▲ 5.1% ▲ 4.9% ▲ 4.6% 財政収支対GDP比 ▲ 8.3% ▲ 8.3% ▲ 8.4% (出所)IMF世界経済見通し(2013年4月) 6 ASEAN・韓国経済 【ASEAN】 欧州債務危機等による外需不振の中でもインドネシア、 フィリピン等で内需を中心に高い経済成長を持続 インフラ不足が成長のボトル・ネックとなる可能性 ⇒ 膨大なインフラ需要に対応し、ASEANのインフラ整備 を支援 進出日系企業に対し、安定的な現地通貨建て資金が必要 ⇒ 進出日系企業への現地通貨建て資金の安定供給 ⇒ 現地通貨建て債券市場の発展支援 インドネシア、フィリピン等を中心に、外準積上げニーズ ⇒ 二国間通貨スワップの締結・拡充 【韓国】 財閥(サムスン・ヒュンダイ等)グループのグローバル展開 に依存する脆弱な経済構造を抱えており、欧州債務危機等 による外需不振の中、ウォン高による競争力低下を懸念 (参考)円・ウォンレートの推移 ・ 1円=8.37ウォン(2007年末)→16.13ウォン(2009年2月20日) →11.81ウォン(6月11日) ASEAN10ヵ国 2012 2013 E 2014 E GDP成長率 5.5% 5.4% 5.7% インフレ率 3.9% 4.2% 4.1% 経常収支対GDP比 3.3% 2.9% 2.7% 財政収支対GDP比 ▲1.0% ▲1.8% ▲1.7% (出所)ADB(GDP成長率、インフレ率、経常収支対GDP比)、IMF(財政収 支対GDP比) 韓国 2012 2013 E 2014 E GDP成長率 2.0% 2.8% 3.9% インフレ率 2.2% 2.4% 2.9% 経常収支対GDP比 3.7% 2.7% 2.4% 財政収支対GDP比 1.9% 2.4% 2.6% (出所)IMF世界経済見通し(2013年4月) 7 20か国財務大臣・中央銀行総裁会議声明 (抜粋) (2013年4月18-19日 於:米国・ワシントンDC) ○ 我々が前回会合して以降、いくつかの国は経済活動を刺激するための措置を取っている。とりわけ、日 本の最近の政策措置は、デフレを止め、内需を支えることを意図したものである。 ○ ユーロ圏においては、銀行同盟に向けた速やかな動き、金融市場の分断の更なる縮小、および銀行の バランスシートの継続的な強化を通じて、経済通貨同盟の基礎が強化されるべきである。米国では著しい 赤字削減が既に達成されたが、バランスのとれた中期的な財政健全化計画に向けた更なる進展が必要 である。 ○ 日本は、信頼に足る中期財政計画を策定すべきである。 ○ 先進国における財政の持続可能性の維持は、引き続き極めて重要である。先進国は、ロスカボスで 我々の首脳が行ったコミットメントに沿って、中期的な財政戦略をサンクトペテルブルグ・サミットまでに策 定する。我々は、次の会合で我々の戦略を提示し、検証する。 (参考)G20ロスカボス・サミット アクションプラン(2012年6月18-19日) 「メンバー国は、我々の次の首脳会合までに、それが現在存在していない場合には、2016年以降の債務対GDP比についての 信頼に足る野心的な各国毎の目標を、それを達成するための明確な戦略とタイムテーブルとともに特定することに合意する。」 ○ 我々は、通貨の競争的な切り下げを回避し、競争力のために為替レートを目的とはしない。 ○ 金融政策は、中央銀行の各々のマンデートに従って、国内の物価安定に向けられるとともに、経済の回 復を引き続き支援するべきである。我々は、長期間の金融緩和から生じる意図せざる負の副作用に留意 する。 8 日本の経済政策に対する各国の発言 【米国・ルー財務長官】 日本は長い間成長面の問題があり、我々も日本に対処するように働きかけてきた。それゆえ、日本が国際合意の 範囲内にとどまるのであれば成長は大事な優先課題だと私は考える。私はただ基本原則に立ち戻っているだけで、 それについては我々は注視していることを明らかにしている。 【英国・オズボーン財務大臣】 日本経済は15年以上デフレに悩まされ、ほかの国とは異なる経済状況にある。(G7での)日本の説明や対応は各 国にとって興味深く、印象に残るものだった。 【IMF・ラガルド専務理事】 野心的な金融緩和の枠組みは前向きのステップだが、これだけでは十分ではない。政府債務を削減するより野心 的な計画、そして経済成長を高めるための構造改革が必要だ。 【OECD・グリア事務総長】 アベノミクスは大胆で、創造的だ。特に資金供給量を2年で2倍にする金融政策は、金融市場などに強いシグナルを 送るものだ。 【カナダ・カーニー中央銀行総裁】 日銀によってとられている政策は、国内目的に向けられている金融政策であり、モスクワでのG20のコミュニケと完 全に整合的である。 【韓国・ヒョン企画財政部長官】 円下落は波及効果を引き起こしており、それは議論に値する。北朝鮮のリスクに比べれば、円安は特に輸出面で 韓国の実体経済にかなりの影響を及ぼしている。 (注)同長官は、IMFのラガルド専務理事との面会の際にも、日本の量的緩和が韓国を含む貿易相手国の輸出競争力を損なっている旨説明。 【中国人民銀行】 日本の量的緩和策では自身が抱える構造的な問題を根本的に解決することは困難だ。先進国は異例の金融政策 9 によるマイナスの影響に目を向ける必要がある。 2013年IMF対日4条協議ステートメント(概要)(2013年5月31日) 【日本経済】 ○ 新たな政策により日本経済は短期的に力強く成長し、本年の成長率は1.6パーセントに達する見込み。 ○ 「三本の矢」の成功は、野心的な財政改革・成長戦略の実施に大きく依存している。改革パッケージを完成させ ることによる成功報酬は潜在的に大きい。改革の成功は日本の利益となるだけでなく、世界経済の成長と安定 も強化するだろう。 【金融政策】 ○ 日銀の政策を完全に支持。成長戦略と財政改革がともに実施されれば、日銀は短・中期的に2%のインフレ目 標を達成することができると見込まれる。 【財政政策】 ○ 消費税率の10%までの引上げは、予定通り実施されるべき。債務削減のための具体的な財政措置が不足し、 また、消費税率の引上げが遅れることがあれば、国債金利が上昇するリスクが高まる。 ○ 債務を持続可能な水準とするため2015年以降の野心的かつ具体的な財政健全化計画が緊急に必要。中期的 財政計画はできるだけ成長と親和的なものとし、消費税率の15%までの引上げ、法人税率の引下げ、年金支給 開始年齢の段階的な67歳までの引上げ等を含むべき。 【成長戦略】 ○ 新たな政策全体の成功のためには、野心的な構造改革が不可欠。 ○ TPP交渉参加や女性の雇用促進策は重要な前進だが、農業やサービス部門の規制緩和、中小企業のダイナ ミズムの強化、労働市場の柔軟性の向上など、成長のための更なる取組が必要。 【為替】 ○ 金融緩和が国内の目標を追求している限り、そしてそれが包括的な財政・構造改革を伴うのであれば、円の現 在の減価に問題があるとは考えていない。 10 G7財務大臣・中央銀行総裁声明(2013年2月12日) 我々、G7の財務大臣・中央銀行総裁は、我々が長年にわたりコミットしている、為替レートは市場において決 定されるべきこと、そして為替市場における行動に関して緊密に協議すべきことを再確認する。我々は、我々 の財政・金融政策が、国内の手段を用いてそれぞれの国内目的を達成することに向けられてきていること、今 後もそうしていくこと、そして我々は為替レートを目標にはしないことを再確認する。我々は、為替レートの過度 の変動や無秩序な動きは、経済及び金融の安定に対して悪影響を与え得ることに合意している。我々は引き 続き、為替市場に関して緊密に協議し、適切に協力する。 20か国財務大臣・中央銀行総裁会議声明 (抜粋) (2013年4月18-19日 於:米国・ワシントンDC) ○ 我々が前回会合して以降、いくつかの国は経済活動を刺激するための措置を取っている。とりわけ、日本 の最近の政策措置は、デフレを止め、内需を支えることを意図したものである。 ○ 我々は、通貨の競争的な切り下げを回避し、競争力のために為替レートを目的とはしない。 ○ 金融政策は、中央銀行の各々のマンデートに従って、国内の物価安定に向けられるとともに、経済の回復 を引き続き支援するべきである。我々は、長期間の金融緩和から生じる意図せざる負の副作用に留意する。 11 2012年1月~ドル円相場の推移 103.74円(5月22日) 2008年10月6日以来の水準 円 安 ドル高 1/22 日銀政策決定会合 ①政府・日銀「共同声明」決定 ②「物価安定の目標(2%)」導入 ③「期限を定めない資産買入れ方 式」の導入 96.80円 ○ソフトバンクによる海外企業買収の発表 ○10/22 日 貿易統計(H24上半期分) 貿易赤字、半期ベースで過去最大 9/13 米国連邦公開市場委員会(FOMC) ①追加の資産買入措置(QE3)決定 ②政策金利を維持する期間を「2014年終盤まで」から 「2015年半ばまで」に延長 76.03円 (2月1日) 2/14 日銀政策決定会合 ①当面、消費者物価の前年比上昇率1%を目指す ②資産買入等基金 10兆円増額 (出所)Bloomberg 12/16 衆議院総選挙 11/16 衆議院解散 4/4 日銀政策決定会合 「量的・質的金融緩和の導入」について ①マネタリーベース・コントロールの採用 ②長期国債買入れの拡大と年限長期化 等 円 高 ドル安 10/30 日銀政策決定会合 ①政府・日銀共同文書発表 ②資産買入等基金 11兆円増額 2013年6月12日(水)15:00時点 12 財政に関するG20での合意事項 トロント・サミット「宣言」(2010年6月26日、27日) ○先進国は、2013年までに少なくとも赤字を半減させ、2016年までに政府債務の対GDP比を安定化又は 低下させる財政計画にコミットした。日本の状況を認識し、我々は、成長戦略とともに最近発表された日本 政府の財政健全化計画(注)を歓迎する。深刻な財政課題がある国は、健全化のペースを加速する必要が ある。 (注)2010年6月22日に、2015年度までの基礎的財政収支の赤字半減、2020年度までの基礎的財政収支黒字化 などの財政健全化目標を含む「財政運営戦略」を閣議決定。 ◎ トロント・サミットにおけるフロー目標の比較 目標の内容 日本以外の 先進国 (参考1)財政収支と基礎的財政収支(PB)との関係 (歳入) フロー目標 目標年次:2013年 内容:財政赤字を半減 (歳出) 債務償還費 公債金収入 利払費 財政収支 (赤字) PB(赤字) 目標年次:2015年度 利払費の分 だけ緩やか 政策的経費 ⇒目標年次が遅い 税収等 日本 内容:基礎的財政赤字(PB)を半減 ⇒ 目標の内容が緩やか。 目標年次:2020年度 内容:基礎的財政収支(PB)黒字化 (参考2)ストック目標 日本以外:2016年までに債務残高対GDP比を安定化又は低下 日本:2021年度以降、国・地方の公債等残高対GDP比を安定的に低下 ⇒この点でも日本は他国と比べて目標年次が遅くなっている。 13 財政に関するG20での合意事項 ロスカボス・サミット「ロスカボス・アクションプラン」(2012年6月18日、19日) ○メンバー国は、我々の次の首脳会合までに、それが現在存在していない場合には、2016年以降の債務対 GDP比についての信頼に足る野心的な各国毎の目標を、それを達成するための明確な戦略とタイムテーブ ルとともに特定することに合意する。 20か国財務大臣・中央銀行総裁会議声明(2013年4月18、19日) ○ 先進国における財政の持続可能性の維持は、引き続き極めて重要である。先進国は、ロスカボスで我々 の首脳が行ったコミットメントに沿って、中期的な財政戦略をサンクトペテルブルグ・サミットまでに策定する。 我々は、次の会合で我々の戦略を提示し、検証する。 (参考)骨太方針(仮称)(素案)(第14回経済財政諮問会議資料)(2013年6月6日) ○ 国・地方のプライマリーバランスについて、2015 年度までに2010 年度に比べ赤字の対GDP比の半減、 2020 年度までに黒字化、その後の債務残高の対GDP比の安定的な引下げを目指す。 14 主要国のトロント・コミットメントの達成状況 各国の財政赤字対GDP比削減状況 (%) 15.0 ・・・ 2010年から半減の水準 財政赤字対GDP比 12.0 11.1 10.1 9.0 9.0 9.0 8.3 7.1 7.0 6.5 6.0 6.0 5.2 7.3 6.7 PB 半減目標 4.3 4.2 3.7 3.0 6.6 6.9 4.0 2.8 2.6 2.4 0.3 0.0 2010 2013 カナダ (一般政府) 2010 2013 2010 2013 フランス ドイツ (一般政府) (一般政府) 2010 2013 2010 2013 2010 2013 2010 2013 (年) 2010 2013 2010 2013 イタリア イギリス① イギリス② アメリカ① アメリカ② 日本① 日本② (一般政府 景気循環 調整後PB) (国・地方) (国PB) 2010 2013 (一般政府) (一般政府) (一般政府) (連邦政府) ※一般政府=国+地方+社会保障基金 ※景気循環調整とは、失業保険給付や各種税収など景気変動の影響を受ける歳出・歳入項 目について、景気変動による影響部分を除くこと。 (出典)日本:内閣府「国・地方のプライマリーバランス等の推移」(2013年2月28日)、 諸外国:IMF資料、アメリカの連邦政府財政赤字のみ、連邦予算局(CBO)資料 (注)2010年(度)は実績、2013年(度)は見通し。 (年度) ※緑は国・ 地方PB 15 G20サミットに向けた今後の日程 日程 国際会議 成長戦略閣議決定 骨太方針閣議決定 6月中旬 6月17~18日 G8サミット (北アイルランド ロック・アーン) 7月19~20日 G20財務大臣・中央銀行 総裁会議(モスクワ) 9月5~6日 国内政策 中期財政計画 の策定 G20サミット (サンクトペテルブルグ) 16 ADB総会・関連会合 (5月3~4日 於:デリー)での主要成果 1.ASEAN諸国との二国間金融協力の強化 日-ASEAN財務大臣・中央銀行総裁会議を開催。また、今後、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シン ガポール、タイと以下の内容の二国間金融協力を進めていくことに合意。 二国間通貨スワップの締結・拡充 進出日系企業へのASEAN通貨の利用拡大 ASEAN国債の上場投資信託を外為特会で購入 イスラム金融の発展支援 資金協力・技術協力の強化 ・ インフラ整備支援 ・ ASEAN連結性の向上 ・ 金融市場発展のための技術支援 2.ASEAN+日中韓の協力強化 ASEAN+3マクロ経済リサーチ・オフィスの国際機関化協定に合意 昨年5月のチェンマイ・イニシアティブ(CMIM)強化合意(資金量倍増、予防機能導入等)を受けた CMIM契約書の改訂について、大臣・総裁レベルで正式に合意。 3.中尾ADB新総裁の就任 4月28日(日)、中尾前財務官が第9代ADB総裁に就任 総裁就任演説では、ADBが取り組むべきアジアの課題として、①イノベーション、②インクルージョン (国民各層に裨益する幅広い成長)、③インテグレーション(アジア域内・アジア域外との経済連携の 強化)を表明 17 安倍総理の経済外交(1) ASEAN (ベトナム・タイ・インドネシア) 1月16日~18日、安倍総理就任後初の外国訪問。 日本国総理としてベトナムは3年振り、タイは11年振り、インドネシアは6年振りの公式訪問。 ○ 日・ASEAN友好協力40周年に当たり、日・ASEAN間のパートナーシップを強化。2007年に安倍総理が始めた 「JENESYS(21世紀東アジア青少年大交流計画)」を「JENESYS 2.0」と名づけ、ASEANを含むアジア諸国との間で新 たに3万人規模の交流を実施することを発表。 ○ ベトナム:レアアースの採掘・加工、ニントゥアン省の原子力発電所建設等の協力を進めることで一致。 ○ タイ:洪水対策、鉄道、人工衛星、情報通信技術(ICT)等のインフラ整備を含め緊密に連携することで一致。メコン地域の 連結性強化、特にダウェー開発は重要との認識を共有。 ○ インドネシア:インフラ整備に関し、「ジャカルタ首都圏投資促進特別地域(MPA)戦略プラン」の迅速かつ円滑な実施に向 けた協力に合意。 モンゴル 3月30日~31日、日本国総理として7年振りの公式訪問。 ○ 「エルチ(活力)・イニシアティブ」を打ち上げ、経済関係を強化。主な内容は以下のとおり。 ① 投資・ビジネス環境の整備: 日・モンゴルEPA交渉の早期妥結を目指す。 ② モンゴルの持続可能な経済発展への協力: • タバン・トルゴイ炭田開発計画への日本企業の参画(埋蔵量世界最大規模の炭田開発)。 • 新ウランバートル国際空港建設事業(円借款)、第4火力発電所効率化事業(円借款)への協力。 • JBIC輸出クレジットラインの設定(資源開発用建機等)、ダルハン製油所建設(JBICと民間の協調融資)、モンゴル衛星 プロジェクト等への参加。 18 安倍総理の経済外交(2) 4月28日~30日、日本国総理として10年振りの公式訪問。 食料・医療分野等の日本企業100社超の経済ミッションが同行。先端技術の売込み。 ロシア ○ JBICとロシア直接投資基金・対外経済銀行による「日露投資プラットフォーム」(案件の累計額は日露双方合計で最大10 億ドルを目安)を創設。 ○ JBICとロシア対外経済銀行との間の輸出クレジットライン設定。 ○ 極東・東シベリア地域における協力推進(優先的協力案件の検討等)のための両国間の官民パートナーシップ協議の開 催に合意。 中東 (サウジ・ア首連・トルコ) ○ ○ ○ ○ 4月30日~5月4日、日本国総理としてサウジ・ア首連は6年振り、トルコは7年振りの公式訪問。食 料・医療分野等の日本企業100社超の経済ミッションが同行。先端技術の売込み。 中東・北アフリカ地域の平和と安定を支援するため、22億ドル規模のODA供与方針を表明。 サウジアラビアとの投資協定に署名。エネルギーの安定供給を要請。 アラブ首長国連邦との租税条約及び原子力協定に署名。エネルギーの安定供給を要請。 トルコとの原子力協定及びシノップ原子力発電所プロジェクトに関する政府間協定に署名。日本企業がシノップ原発プロ ジェクトの排他的交渉権獲得。 ミャンマー 5月24日~26日、日本国総理として36年振りの公式訪問。 金融、商社、自動車等の日本企業40社超からなる経済ミッションが同行。 ○ 円借款に係る延滞債務を完全に解消。対ミャンマー経済協力3本柱(国民生活の向上、人材育成、インフラ整備)につい て、910億円(円借款510億円、無償資金・技術協力400億円)のODAの年度内供与方針を表明。 ○ 中央銀行や証券市場等の金融インフラの整備、通関システムの導入、ヤンゴン空港の拡張事業や携帯電話事業への参 入等についてトップセールス。日本側より、広範な協力案件リストを提示。 ○ ティラワ経済特区共同事業体の設立につき一致をみたことを歓迎。2015年の操業開始に向け官民挙げて協力。 ○ 投資協定の交渉加速に合意。 19 安倍総理の経済外交(3) インド 5月27日~30日、シン首相来日。 日印政財界の要人等約80名を招いて総理主催晩餐会を開催。 ○ 安倍総理から、インドにおける金融規制の一層の緩和や税制面の措置等、投資環境の更なる整備を要請。 ○ デリー・ムンバイ間産業大動脈(DMIC)構想の候補案件リストを歓迎。 ○ チェンナイ・バンガロール間産業大動脈(CBIC)構想につき、JICAによるマスタープラン策定の加速に合意。 ○ ムンバイ・アーメダバード高速鉄道の日印共同調査の実施に合意。 ○ 日印原子力協定の交渉加速に合意。 アフリカ (TICAD V) 6月1日~3日、横浜にてTICAD V を開催。39名の国家元首・首脳級を含むアフリカ51か国、共催者(国連、 UNDP、世銀、アフリカ連合)、国際機関、民間セクターやNGO等4,500名以上が参加。 ○ アフリカ成長支援のため、ODA約1.4兆円を含む官民による最大約3.2兆円の取組を表明。 ○ インフラ整備に6,500億円の公的資金。 ○ JBICアフリカ貿易投資促進ファシリティを創設し、50億ドル規模の金融支援。 ○ アフリカの産業人材を3万人育成、TICAD産業人材育成センターを10カ所(25ヶ国)設立。「安倍イニシアティブ」により 1,000人を日本に招聘。 20 円借款の戦略的活用のための改善策 (平成25年4月15日発表) 1 重点分野の見直し(日本の強みを生かせる分野)と金利の引下げ等 重点分野について「環境」「人材育成」に「防災」「保健・医療」を加えた上で、金利を大幅引下げ (旧:0.55%~1.20% ⇒ 新:0.01%~0.60%) (参考)保健・医療分野の例 ・ラオスの保健分野の改善を目指す政策制度支援円借款: 0.70% ⇒ 0.01% ・ナイジェリアのポリオ対策支援円借款 :1.40% ⇒ 0.30% 2 本邦技術活用条件(STEP)の適用分野拡大と金利引下げ等 本邦技術を活用したタイドの円借款の適用条件を緩和し(海外子会社も応札可、先進国子会社からの調達も参入可)、 金利も引下げ(0.20% ⇒ 0.10%) 3 中進国,中進国を超える所得水準の開発途上国支援の一層の強化 (注)中進国:タイ、ペルー、チュニジアなど 中進国を超える所得水準の途上国:ブラジル、マレーシア、トルコなど 4 災害復旧スタンドバイ借款の創設 5 ノンプロジェクト型借款の一層の活用 6 その他(変動金利制の導入等) 21 22 円高対応緊急ファシリティ(2011年8月創設、2013年3月末終了)実績の推移(累計) 億ドル 400 350 132 300 M&A 250 92 資源 200 150 88 100 14 50 8 201 安定化 支援等 59 73 29 29 2011年12月末 2012年3月末 2012年6月末 2012年9月末 計8億ドル 計43億ドル 計87億ドル 計161億ドル 0 259 2012年12月末 計294億ドル 2013年3月末 計392億ドル 64件392億ドル (うち資源案件31件259億ドル、 M&A案件25件132億ドル、 安定化支援等案件8件0.6億ドル) 23 国際収支統計の作成基準及び公表形式の変更(1) IMF国際収支マニュアルの改訂(第5版→第6版)に伴い、我が国では、2014年1月取引計上分 から、第6版ベースで国際収支関連統計の作成・公表を行う予定。 (注1)豪、印、星、タイ、米を始めとする20か国・地域が既に第6版ベースの統計に移行。他の主要国も2014年には移行予定。 (注2)作成基準及び公表形式の変更点については、2014年3月までに対外公表予定。 (現行) 項 目 貿 易 収 支 輸 出 輸 入 サ ー ビ ス 収 支 項 Item January 貿易・ サービス収支 0 Goods & Services 0 Trade balance 0 Exports 0 Imports 目 貿易・ サービス収支 貿 易 収 支 輸 出 輸 入 サ ー ビ ス 収 支 1月 Item January 0 Goods & Services 0 Goods 0 Exports 0 Imports 0 Services 0 Services 所 得 収 支 0 Income 名称変更 第一次所得収支 0 Primary Income 経 常 移 転 収 支 0 Current transfers 名称変更 第二次所得収支 0 Secondary Income 経 常 収 支 0 Current Account 経 常 収 支 0 Current Account 0 Financial Account 資 本 移 転 等 収 支 0 Capital Account 投 資 収 支 定 義 変 更 (改定案) 1月 直 接 投 資 0 Direct investment 証 券 投 資 0 Portfolio investment ( 証券貸借取引を除く) ( 金 融 派 生 商 品 0 そ の 他 投 資 ( 証券貸借取引を除く) そ の 他 資 本 収 支 0) 0 ( 0) 0 (Excl . se curi ti e s l e ndi ng) Financial derivatives Other investment Capital Account 0 Capital & Financial Account 外 貨 準 備 増 (- ) 減 0 Change s in Re se rve Asse ts 誤 0 Errors & Omissions 脱 漏 資 本移転等収支 として 独立 (Excl . se curi ti e s l e ndi ng) 資 本 収 支 差 外 貨 準備と あわ せ 金 融 収支に 経常収支+資本収支+外為準備増減=0 金 融 収支の 一部に 直 接 投 資 0 Direct investment 証 券 投 資 0 Portfolio investment 金 融 派 生 商 品 0 Fi nanci al de ri vati ve s (othe r than re se rve s) そ の 他 投 資 0 Other investment 外 貨 準 備 0 Reserve Assets 金 融 収 支 0 Financial Account 誤 0 Errors & Omissions 差 脱 漏 経常収支+資本移転等収支=金融収支 24 国際収支統計の作成基準及び公表形式の変更(2) 過去の統計の遡及組み替えについて 第6版ベースの統計(2014年1月分~)との比較が可能となるよう、第5版ベースで作成した 統計(~2013年12月分)を第6版ベースに遡及して組み替え、公表予定。 ○1996年~2013年の18ヵ年分の月次計数 ○公表時期:2014年3月以降 第6版ベースへの移行に合わせ導入する新たな仕組み(年次改訂制度の導入) 【現行】 対象月 速報値公表 対象月の 翌々月 公表のタイミング 確報値公表 <原則確報値の改訂は行わない。> 対象月の属する 四半期の翌々四半期 【年次改訂制度導入後】 対象月 公表のタイミング 速報値公表 対象月の 翌々月 ※呼称はいずれも仮称。 第2次速報値公表 対象月の属する 四半期の翌々四半期 年次改訂値(1回目)公表 対象月の属する年の 翌年 年次改訂値(2回目)公表 対象月の属する年の 翌々年 25