...

CDラジカセ用電源

by user

on
Category: Documents
14

views

Report

Comments

Transcript

CDラジカセ用電源
レギュレータ
CDラジカセ用電源
BA3924
BA3924は、CDラジカセ用のシステム基準電源電圧です。
マイコン用(5.0V)出力の他に、CD用(7.5V)、AUDIO用(7.5V)、モータ駆動用(9V)の各専用出力及び電源電圧
をスタンバイ端子のHigh、LowでON/ OFFできるVCC+B出力を内蔵しています。
●用途
CDラジカセ
●特長
1)マイコン用5.0V系出力の他にCD用、AUDIO用、
モータ駆動用の各専用出力を持ち、CD搭載型ラジオ
カセットシステムに最適です。
2)スタンバイ電流0μA(設計値)を実現しています。
3)出力電流制限回路を内蔵しているため、出力短絡な
どによるIC破壊を防止します。
4)12pinパワーパッケージにより、許容損失が大きくと
れるうえ、省スペース設計に最適です。
5)ICを熱破壊から防ぐため、温度保護回路内蔵してい
ます。
6)電源電圧VCCをスタンバイ端子のHigh、LowでON /
OFFできるVCC+B出力を内蔵しています。
●ブロックダイアグラム
17
レギュレータ
●絶対最大定格(Ta=25℃)
●推奨動作条件(Ta=25℃)
●電気的特性(特に指定のない限り Ta=25℃,VCC=12V)
18
BA3924
レギュレータ
BA3924
●電気的特性
●電気的特性曲線
Fig.1 熱軽減特性
19
BA3924
レギュレータ
●測定回路図
Fig.2
Fig.3
20
レギュレータ
BA3924
●動作説明
21
レギュレータ
●各端子説明
22
BA3924
レギュレータ
BA3924
23
BA3924
レギュレータ
●使用上の注意
(1)動作電源電圧範囲について
動作電源電圧範囲であれば、動作周囲温度の範囲で一応
の回路機能動作が保証されています。特性値に関しまし
ては、電気的特性の規格値は保証できませんが、これら
の範囲内では特性値の急激な変動はありません。電源電
圧が各出力電圧と最小入出力電圧差を加えた電圧以下に
なりますと、基準電源としての動作はなくなります。し
かしながら急激に電圧がおちたり、出力電流が急激に少
なくなることはありません。
(2)許容損失Pdについて
許容損失については、別紙に熱軽減特性とICの内部消費
電力の概算を掲載しておりますので、目安としてご使用
ください。外付けPNPトランジスタを通してAUDIO、
CD、COMMON電源をとっておりますので、外付けトラ
ンジスタの許容損失の考慮もお願いします。実際のご使
用にあたっては十分なマージンをもたせてください。
・許容損失Pdの概算について
過渡的な状況を除いて、このICの許容損失Pdは25℃単
体において3Wです。ご使用の際にIC内部で消費する電
力を以下の概算式と熱軽減曲線によってご確認の上、放
熱板が必要かどうか、必要な場合はどの大きさのものが
必要かを選定ください。
(基本式)
Pd=P−PO
P : 電源からの供給電力、PO:ICから負荷に供給する電
力
(概算式)
・AUDIO出力の消費電力
P1=(VOMO −VO1)×IO1
・CD出力の消費電力
P2=(VOMO −VO2)×IO2
・COMMON出力の消費電力
P3=(VOMO −VO3)×IO3
・VCC+B出力の消費電力
P4=(VCC−VO4)×IO4
・回路電流による消費電力
P5=VCC×IQ
・MOTOR出力による消費電力
P6=(VCC−VF)×IBMO
Pd=P1+P2+P3+P4+P5+P6
VCC : 定常電源電圧の最大値
VOMO : 出力電圧(MOTOR)の最小値
VO1 : 出力電圧(AUDIO)の最小値
VO2 : 出力電圧(CD)の最小値
VO3 : 出力電圧(COMMON)の最小値
VO4 : 出力電圧(VCC+B)の最小値
VCC−VF : 定常電源電圧の最大値–0.7V
IQ : 回路電流の最大値
IO1 : 定常出力電圧(AUDIO)の最大値
IO2 : 定常出力電圧(CD)の最大値
IO3 : 定常出力電圧(COMMON)の
最大値
IO4 : 定常出力電圧(VCC+B)の
最大値
IO5 : 定常ベースドライブ電流の最大値
Fig.5
24
BA3924
レギュレータ
(3)各電源出力端子のコンデンサについて
MOTOR(3pin)、AUDIO(5pin)、COMMON (6pin)、
CD(8pin)の各電源出力端子とGND間に発振止め用の
コンデンサを入れていただきます。容量値は応用例以上
の値で温度特性などによる容量変化の小さいコンデンサ
をお使いください。
(4)Pre GND(10pin)とPow GND(12pin)について
それぞれGND pinです。Pre GND(10pin)はICに内蔵
されている基準電圧源やその他各電源、コンパレータの
基準のGNDになっています。よって、この端子がゆれ
ると各特性に異常が発生しますので、この端子の処理に
は十分注意してください。掃き出される電流は数ミリア
ンペアです。Pow GND(12pin)はPre GND以外の
GNDとICのサブストレートやバックメタルとも接続さ
れています。
(5)外付けPNPトランジスタについて
推奨としましては当社の2SB1370のEランク、Fランク
を推奨します。
このトランジスタの形状はTO - 220FPです。
(6)過電圧保護について
絶対最大電圧は22Vとなっておりますが、スタンバイ時
(スタンバイ端子11pin Low) に限り200msの30Vまでの
せん頭電圧を保証しております。この保証をするため
に、VCC=23V以上になると、過電圧保護回路が作動す
るように設計しています。過電圧保護回路が作動すれ
ば、スタンバイ時回路電流はI STは数ミリアンペア程度
流れます。
また、スタンバイ端子(11pin)Highの時、絶対最大定
格を超えた電圧が印加された場合も同様に過電圧保護回
路が作動し、現象として各電圧出力がOFFします。
(7)過電流保護について
MOTOR(3pin)、AUDIO(5pin)、COMMON (6pin)、
CD(8pin)の各電源出力において電流容量以上の場合、
IC内部の電流制限回路によって任意の電流値で電流が制
限されます。これらの端子電位がPow GND(12pin)と
同電位程度であれば電気的特性で規定してあるGND
ショート電流の電流値まで出力電流は下がることになり
ます。
(8)サーマル保護について
回路電流、各電流出力電流の制限電流、GNDショート
電流は温度が高くなるにしたがって少しずつ電流が減少
するように設計されております。また、ICが異常に過熱
した時、サーマルシャットダウン回路によって各電源出
力をOFFし、過熱を防止し、温度が下がれば復帰するよ
うになっております。
Fig.6
25
BA3924
レギュレータ
●応用例
Fig.7
●外形寸法図(Unit:mm)
26
Fly UP