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オーディオ機器用防振 BOX の効果(6) ―設置方法の見直し―
オーディオ実験室収載 オーディオ機器用防振 BOX の効果(6) ―設置方法の見直し― 1.始めに 前報(5)までのオーディオ機器用防振 BOX への設置の結果により各ユニットの設置方 法の見直しを行うこととしました。 2.オーディオ機器用防振 BOX の設置 前報(1)で MC 用トランスとフォノイコライザーの設置の効果が大きかったことから 1 台しかないオーディオ機器用防振 BOX は優先的にこれらの共用の設置に回すこと にします。 3.オーディオ機器用防振 BOX 以外の設置方法 インフラノイズのオーディオ機器用防振 BOX は廃番製品ですし、市販の制振ボード はいかにも高価ですので、ありあわせのもので対策を行うこととしました。 1)USB DAC である micro iDSD については、GPS-777 の上に載せていたのをやめ、 後述するように防振金属のインシュレーターの上に厚さ 45mm の無垢の板を置い てその上に載せることにしました。 2)CD ドライブ用には、インフラノイズのホームページによれば、防振 BOX の中に は鉛粉と砂の混合物が入っているとのことでしたので、熱帯魚の水槽用の砂(写真①) を入れた箱(写真②)の上に制振シートの foQ(写真③)を敷き、その上に厚さ 20mm の無垢の板(写真④)を敷いて CD ドライブを載せることにしました。 3)外付け HDD は積み重ねをやめ、ラックの中に設置することとし、foQ シートの上 に載せた御影石(写真⑤)にマグナライザー(写真⑥)を置いて、その上に載せる ことにしました。 4)メモリーカードリーダーは暑さ 5mm のチークの板(写真⑦)の上に設置すること にしました。 ① ⑤ ③ ⑦ ⑥ ② ④ 上記より構成した結果、次の写真①は外付け HDD 用、写真②は CD ドライブ用の置 台です。写真右の紙の上の粒は砂のサンプルで、この水槽用の砂はホームセンターの ペット用品売り場にあった、径 3mm くらいのもので高知県産の海砂とのことです。 ② ① 3.対策後の試聴結果 上記の一連の対策後の試聴結果ですが、アナログ系は設置条件を前報(1))の状態に戻 したので音も元通りです。それ以外の CD ドライブからの再生では CD ドライブの対 策と micro iDSD での対策の効果が合わさり、外付け HDD からの再生では外付け HDD の対策と micro iDSD での対策の効果が合わさり、メモリーリーダーからの再 生ではメモリーリーダーの対策と micro iDSD での対策の効果が合わさっているわ けです。若干自己満足的なプラシーボ効果も混ざってのことと思いますが、方向とし てはインフラノイズの防振ボックスに近づいたという印象です。特に、CD ドライブ の効果が大きいようで、対策前は foQ シート 1 枚だけのものが、【砂入りの箱+foQ シート+無垢の厚板】 という複合素材のインシュレーターになったためと思われます。 20 年前くらいまでは、砂利入りインシュレーターをアナログプレイヤーの足にはか せたり、 鹿革でくるんだ微小な砂入りターンテーブルシートを自作して使っていたの ですが、震災の時に廃棄しました。今回、インフラノイズの防振ボックスがきっかけ でこういうかたちで同様の手法が再現したわけです。 最終的な設置状態ですが、写真①は MC 用トランスとフォノイコライザーの設置、 写真②は micro iDSD の設置、写真③は外付け HDD の設置(実際はラックの中に収 納)、写真④は CD ドライブとメモリーカードリーダーの設置の様子を示しています。 ① ② ③ ④ 4.まとめ たかがアクセサリーと思って簡単に終わらせるつもりでしたが、効果が大きかったの で、一連の防振 BOX の試聴結果によりどこに使うか範囲を広げて検討し、さらに防 振 BOX 以外の設置方法の改善もできました。 インフラノイズのホームページによれば、防振 BOX の中には鉛粉と砂の混合物が入 っているようですし、今回製作したものは、海砂を入れたものです。こういったことが どうして効果があるかの理由ですが、線路の敷石と同じ原理で、詳しいことはオーディ オ論壇のページにある振動対策の資料をご参照ください。 http://audiokenkyu.sakura.ne.jp/wordpress/wp-content/uploads/2013/12/振動対 策 HP 収載版.pdf 以上