...

DEA による都市銀行等の経営効率の比較

by user

on
Category: Documents
12

views

Report

Comments

Transcript

DEA による都市銀行等の経営効率の比較
川
11川
1111川川川
11川川
11川
11川川
11川川
11川
11川川
11川川
11川川
11川
1111川川
11111
川
川
1111川111川
川
11川
11川川
11川
11川川
11川
11川川
11川
11川
11川
11川
11川川
11川
11川山
11川川
11川川
11川川
11川
11111川
川
11川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川山
11山川
11川
11川川
11川川
11川
11川
1111川111川
川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川
11川
111111川川
11川
11川
11川
11川
11川川
11川
11川川
11川
11川川
11川川
11川
11川川
11川
11川川
11川川
11川
1111111
川川
川川
11川川
11川
11川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川
11川
1111川川
11川
11川
11川川
11川
11川
11川
11川
11川川
11川
11川川
11川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川
11111
川
川
11川
11川川
11川
1111川川
1111川川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川
11川川
11川
11川
11川川
11川
11111
川
川川
11川川
11川
11川
11川
11111川
川
11川
11川川
11川
11川
11川川
11川
11川
11川
11川川
11川
11川
11川川
11川
1111川川
11川11川
川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川
11111
川川
川川
11川
11川
11川
11111川
川
11川
11川
11川
11川
11川川
11川
11111
川川
川
11川
11川川
11川川
11川
11川川
11川
11111川111川川
11川
11川川
11川川
11川
11川
11川
11川川
11川
11川川
11川川
11川川
11川
11川
11川
11山
11川川
11川
11川
11111
川川
11111
川
川
11川
11川川
11i日川
1川1川川
11川川
11川川
11川川
11川
111111
DEA による都市銀行等の経営効率の比較
万根薫,山岸晃,大川直人
│
川刊
11川
11111川川
川
11川川
11川川
11川
11川川
11川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川|日川
11 川川
11川川
11川川
11川
11川
11川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11山
1111川川川
11川川川
11川川
11川川
11川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川
11川
11川川
11川川
11川川|川
11 川川
11川川
11川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川|川川
11 川川
11川川
11川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川
11川
11川
11川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川
11川
11111川111川川
川
11川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川
11川
11川川
11川
11川
11川川
11川
11川川
11川川
11川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川
11川川
11川川
11川
11川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川
11川川
11川
11川川
11川川
11川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
Iji日川川
1川1川川
11川川|川川
11 川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川
11111川川
川川
11川川
11川川
11川山
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川
11川川
11川川
11川|川川
11 川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川
11川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川|川川
11 川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川
11川
11川川
11川
11川
11川
11川
11川
11川
11川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川
11川
11川川
11川
1111川川川
11川川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川
11川川
11川
11川
11川川
11川
11川川
11川
11川川
11川川
11川
11川川
11川川
11川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川
11川
11川川
11川
11川
11川川
11川川
11川
11111川川
川川
11川川
11川
11川
111
次のような,銀行の資産・負債および運用・調達関係
1
. はじめに
に鑑み
3 つのケースについて DEA 分析を試みる. (図
昨今の好景気に支えられ,都市銀行をはじめとする金
融機関も概ね業績は好調であり,収益を拡大きせている.
)
(ケース 1
しかし一方,金融機関を取り巻く環境は,大きく変貌し
入力=店舗数,職員数,コスト
出力=預金量
つつあり,金利や業務範囲の弾力化,国際業務の拡大等
・銀行の調達面に着目したもの.出力の「預金量 J につ
いわゆる金融自由化は確実に進行しつつある.
いては,本来,銀行の負債全体の「資金量J とすべきで
この結果,各金融機関の経営は,好調な決算の中にも
あるが,その大半が預金であること,その他のコールマ
一昔前までの“完全護送船団"方式時代の経営とは異な
ネー等は普通は本部で一括して調達しているため本分析
って,金融自由化への取り組み姿勢や進捗状況等を反映
では除くことにした.
したものとなりつつある.
また,入力の「コスト」については,(預金利息+営業
経費)であるが,営業経費のうち決算書上,特に調達コス
本ケーススタディーは,銀行の経営効率を DEA の手
法を用いて示し,当該結果の比較を通じて,各行の経営
ト分は明らかでないので,便宜上全体を計上した.
(ケース 2 )
体質の一端を明らかにすることを目的としたものであ
入力=貸出金,その他資産,経常費用
出力=経常利益
る.
2
.
・銀行の資産運用面に着目したもの.入力は,主たる資
分析の枠組み
産である貸出金と有価証券等のその他の資産およびその
(1) 分析対象
運用経費(決算書上明らかでないので,経常費用全体を掲
分析対象としては,都銀のうち,業務内容が外為中心
げた)を用 L 、,出力は,その産物である経常利益とし
Tこ.
で他と比較しにくい東京銀行を除いた 12行と,地銀のう
(ケース 3
ち資金量の大きい上位 3 行の計 15行とする.
)
入力=店舗数,職員数,コスト
出力=経常利益
なお,分析データは,各行の昭和62年度決算の数値を
用いる.ただし,店舗数(海外出張所を含まず)および職
・ケース 1 の入力およびケース 2 の出力をとり,銀行の
員数については, 63年 9 月末の数値である.
調達・運用全体を大きなブラックボックスとしてとらえ
(2) 入力および出力について
た場合の効率性を求めた.
前記の入力および出力の各行データは,次ベージの表
とねかおる,やまぎしあきら,おおかわなおと
1 のとおり.
埼玉大学大学院政策科学研究科
なお,大和銀行の預金量には,信託業務兼営の性格上,
千 338 浦和市下大久保255
信託勘定(金銭信託,年金信託等)を含めた.
j
R
運一用
(経常)利益
く資産~>
・貸出金
1子
I 負債>
|・預金
・有価証券 1
・コールマ
等そのf血|
ネ一等他
調
「店舗,職員,
+一一一一一{コスト(預金利
i主
l 息+営業経費)
く資本>
図 1
3
1
8 (22)
銀行をめぐるシステム
© 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.
オベレーションズ・リサーチ
表 1
出
銀行名
第一勧銀
データとケース
カ
力
入
経常利益|預金量 店舗数|職員数|コスト|貸出金|その他資産|経常費用
(10億円) 1(1000億円)
(100人) 1(100億円) 1 (1 000億円) 1(1000億円) 1(100億円)
2
1
5
.
2
8
2
9
5
.
1 1 3苅.72
1
5
9
.
3
1 12
5
3
.
6
0
91
3
7
8
I
住友
2
8
8
.
5
3
7
2
1
5
5
.
2
6 12
2
6
.1
0
9
富士
2
8
4
.
2
2
7
4
1
8
3
.
5
8
三菱
2
8
2
.
3
2
5
8
l 抵 8~J217. 44L 1
肌 45 1 2 凶 879 1
三和
2
6
4
.
3
3
0
2
1
3
0
.
7
7 12
1
3
.
2
3
9
東海
1
5
4
.
0
2
7
6
1
7
0
.
3
3
1
3
8
.
¥
6
=井
¥
7
0
.
8
2
0
6
太陽神戸
8
8
.
6
2
1
5
.
4
9
1
8
5
.
4
9
1ω.879 1
8
3
.
6
6 1 145.7∞|
九 47 1 ¥38.369 1
91
.4
2
3
7
0
¥
3
6
.
9
6
¥
0
4
.
0
3
協和
71
.2
9
9
.
3
8
2
2
3
8
大和
8
3
.
1
9
8
.
2
2
2
2
1
2
7
3
.9
5
6
2
.
6
5
7
0
.
5
6
祷玉
5
3
.
0
8
5
.
9
1
5
2
0
2
拓銀
3
5
.
1
6
3
.
9
9
6
2
1
0
5
8
.
3
8
横浜
4
9
.
2
7
4
.
0
7
6
2
0
0
ω.526 1 49.32
千葉
2
7
.
8
4
9
.
0
3
9
1
6
5
2
4
.
6
9
北陸
2
9
.
6
4
7
.¥73
1
8
9
ケース 2
@
ケース 3
@
3.
。
。
。
。
。
2
8
.
4
9
。
。
銀上位行の安定優位が目立ち,都銀下位行が低位となり,
分析結果
地銀上位行で再びポイントアップしている様子が見て取
れる.
ケース \-3 に関する D 効率比較は,図 2 のとおりで
(1) ケース別にみると,
ある.各ケースの D 効率フロンティアおよび最適解を含
(ケース 1 )の調達面において,
富士,三菱,三和,千葉の各行が D 効率 l となっている.
めた結果は,表 2 (ケース \-3 )のとおりである.なお,
このうち,特に千葉銀行は,店舗の 9 割以上を千葉県内
e=0. ¥X 10- 5 として , DEA を解いた(図 2 )
.
4
.
ω.\98 1
。
。
。
ケース l
見伺|
に配した地元密着が功を奏し,預金吸収において,いわ
経営比較の意味づけ
ゆる地元銀行の威力を発揮していることがうかがえる.
図 2 の D 効率比較によると,ケース \-3 全般的に都
また,第一勧銀は,世界ーの預金量を誇ってはいるが,
0.8
D0
.
7
効
率 0.6
0
.
5
ーーーケース 1
吋
一ーケース 3
・・・・ケース 2
1
0.0
,.
第
.
'
.
L l
-,-
~
1 ,1
^
.J~'o.o (MIN)
束三太協大埼拓横千北
勧
銀友士菱手口
i毎井習和和玉銀浜葉陰
図 2
1989 年 7 月号
L
!
.
.
.
!
- 2a,.
f主富ニニ
DEA 分析
© 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.
(
2
3
)3
1
7
(ケース 1
)
銀行名
第一勧銀
住
友
富
土
一
一
菱
和
東
海
一
井
太陽神戸
協
和
大
和
埼
玉
拓
銀
横
浜
千
葉
北
陸
(ケース 2
表 2
r~川 D5<;J$7p …
10
.
9
5
2
3
5
3
0
.
9
4
3
0
3
7
11
.0
00000
11
.0
00000
11
.0
0
0
0
0
0
10
.
9
7
1
5
6
7
1 0.966217
10
.
8
5
5
4
6
7
10
.
8
8
5
1
4
1
1 0.864944
1
1 0.852845
10
.
7
4
3
3
4
1
1 0.806446
I1
.0
0
0
0
0
0
10
.
8
7
7
8
3
8
1
1
千葉
=和,
和
一
I
1
1
1
1
1
1
1
I
1
三和,
千葉
コ和,
千葉
コ和,
千葉
三和,
千葉
コ和,
千葉
三和,
千葉
コ和,
千葉
コ和,
千葉
三和,
千葉
I7-38)
計算結果
出力|
入力
預金量|店舗数|職員長|コスト
2
.
8
7
9
6
3
0 1 O.OOl
O
OO 1 0
.
9
3
7
0
3
6 1 5
.1
4
9
7
4
0
3
.
0
8
7
6
7
0 1 O.OOl
O
O
O 15
.
9
9
4
2
0
0 1 0
.
0
0
1
0
0
0
3
.
3
9
7
8
6
0 10
.
5
1
0
1
7
0 10
.
0
0
1
0
0
0 1 6
.1
5
0
7
4
0
O
OO
3
.
5
2
1
5
0
0 13
.
8
7
4
8
7
0 10
.
0
0
1
0
0
0 1 O.OOl
3
.
5
5
8
0
7
0 10
.
2
3
5
2
6
7 16
.
4
1
8
9
2
0 1 O.OOl
O
O
O
4
.
9
6
4
8
8
0 10
.
3
7
7
3
2
3 1 O.OOl
OO
O 1 9
.7
9
8
0
2
0
5
.
5
3
1
6
7
0 10
.
4
2
0
4
2
5 1 0.001∞o 1 1
0
.
9
1
6
6
0
0
5
.
5
2
3
9
2
0 I0
.
4
1
9
8
3
6 10
.
0
0
1
0
0
0 I1
0
.
9
0
1
3
0
0
8.90645010.67706110.001000117.577000
8
.
8
0
6
0
1
0 10
.
6
9
4
2
1
0 1 0.001000 1 17.3788∞
9
.
9
2
6
6
1
0 I 0.754640 I 0.001000 1 1
9
.
5
9
0
4
0
0
11
.615制 1 0
.
0
0
1
0
0
0 13
.
7
9
2
7
3
0 12
0
.
7
6
4
8
0
0
1
0
.
8
8
6
7
0
0 10
.
0
0
1
0
0
0 13
.
5
5
4
5
2
0 11
9.
4
6
2
3
0
0
2
0
.
3
9
1
9
0
0 I0
.
0
0
1
0
0
0 I6
.
6
6
1
7
1
0 I3
6
.
4
5
2
7
0
0
18.608900_1_0.001000 壬 078850_133. 2
6
5
6
0
0
)
最適解
銀行名
D 効率
1
1 0.973兇9 I
L-~比型盟主」
富士
三菱
三和
1 0.997684 I
1 1
.0
00000 1
1 1
.0
0
0
0
0
0 1
東海
三井
I
1
1
1
1
1
I
太陽神戸
協和
大和
埼玉
拓銀
t
i
I
i
~
千葉
北陸
(ケース 3
)
銀行名
第一勧銀
住
友
富
士
一
菱
一
和
東
海
一
井
太陽神戸
3
1
8(
2
4
)
1
0
.
8
3
5
5
6
1
1
.0
0
0
0
0
0
0
.
7
4
0
4
4
4
0
.
8
1
3
0
4
8
0.961995
0
.
6
9
4
9
9
5
0
.
5
5
8
9
0
6
1
I
1
1
1
I
1
D 効率フロンティア
塾塾
第一勧銀
1
力|
経常利益
入
(x10吋
力
|貸出金|その他の資島
経常費用
-菱,
井
3
.
2
9
9
1
8
0 1 0.001000 1 3
.
4
9
6
2
9
0 1
1416020 1 2
.1
1
7
3
5
0 10
.
0
0
1
0
0
0 1
3
.
5
1
0
5
0
0 10
.
0
0
1
0
0
0 10
.
0
0
1
0
0
0 1
3
.
5
4
2
3
3
0 14
.
6
5
1
9
4
0 10
.
0
0
1
0
0
0 1
1783580 1 1
.
7
3
2
5
8
0 12
.
8
5
1
5
6
0 1
5.42572013.36375013.8515601
5.8間00 1 3.629870 1 4
.1
5
6
1
1
0 1
8出7150 1 0.001000 I12.593200 1
1
1
.
4
1
9
2
0
0 10
.
0
0
1
0
0
0 11
7
.
2
0
8
2
0
0 1
1
1
.
5
7
6
4
0
0 17
.
1
7
8
3
3
0 18
.
2
1
7
2
8
0 1
菱,
井
色白 100 I 8.131410 I 9.30806~-~型旦L
菱,
井
1
5
.
9
2
3
2
0
0 I9
.
8
7
4
2
5
0
1
6
.
3
7
1
9
0
0 I0
.
0
0
1
0
0
0
28.0853∞ I 0.001000
33.424四o 1 0.000999
=菱,
=井
弁
井
0型盟U
1 0.780772 1
1 0.9喧9375 1
|出
井
井
コ和,
井
111
.3
0
2
7
0
0
124.672800
I2
9
.
7
6
8
2
0
0
15
0
.
3
7
4
4
0
0
1
.2
2
0
3
4
0
5.44術0
5.
4
4
4
8
6
0
0
.
0
0
1
0
0
0
0
.
4
9
5
2
9
0
O.OOl
O
O
O
0
.
0
0
1
0
0
0
0.001000
0
.
0
0
1
0
0
0
0
.
0
0
1
0
0
0
1 O.OOl
O
O
O
OO
O
1 O
.
O
Ol
1 lO.抑制
I 0
.
0
0
1
0
0
0
D5
<
;
J
$7
T 7 l
=
i 力 最ロー」竺恒三jL____
D 効率!開フロンティア|主
l
入 力
D5
<
;
J$
P"
/
1
雇官利孟亘丁T語事(-1 職員数
I0
.
8
8
8
6
9
9
I0
.
9
0
6
5
9
9
I0
.
9
7
5
1
8
6
11
.0
0
0
0
0
0
10
.
9
6
9
6
9
1
10
.
8
0
8
1
5
2
10
.
9
7
9
5
1
6
10
.
5
4
8
5
9
3
1
1
I
1
1
I
1
1
一
菱
一
菱
一
菱
菱
菱
一
菱
一
菱
3
.
0
1
1
5
2
0 10
.
0
0
1
0
0
0
3
.1
4
2
4
6
0 10
.
0
0
1
0
0
0
3.4313ωI 0.001000
3
.
5
4
2
3
3
0 13
.
8
7
4
8
7
0
3
.
6
6
8
9
0
0 1 0.001000
5
.
2
4
7
7
4
0 10
.
0
0
1
0
0
0
5
.
7
3
4
8
7
0 10
.
0
0
0
9
9
8
6
.
1
9
1
7
9
0 I0
.
0
0
1
0
0
0
© 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.
\-;-一天下一
I0
.
0
0
1
0
0
0
15
.
9
9
4
2
0
0
IO
.O
Ol
O
O
O
10
.
0
0
1
0
0
0
1_0
.
0
0
1
0
0
0
I 0.001000
10
.
0
0
1
0
0
0
1_0.001000
j 6.273500
J
J
0
.
0
0
1
0
0
0
7
.1
4
8
4
7
0
.
0
0
1
0
0
0
1 0
7
.
6
4
3
6
0
0
11
0
.
9
3
4
2
0
0
1 11
.9
4
9
4
0
0
11
2
.
9
0
1
7
0
0
オベレーションズ・リサ』チ
協
和
大
和
埼
玉
拓
銀
横
浜
千
業
北
陸
I0.715765 I
I0.807493 I
I0.587747 I
I0.467994 I
I0.605983 I
I0.721285 I
I0.693349 I
一
菱
一
菱
一
菱
一
菱
一
菱
一
一
菱
菱
I0.001000 I0.001000 I20.948800
I0.001∞o I0.001000 I20.249100
1
.089ωo I
0.001000 I
0.001000 I
23.109500
1
0.001000 I
0.001000 I
27.785500
1
3
.
3
3
3
2
0
0 I
0.001000 I
0.001000 I
25.667100
1
2
.
3
1
6
7
0
0 I
25.9455∞ I 0.001000 I
0.001000 I
54.071700
23.423問o I
0.001000 I
0.001000 I
48.816300
1
0
.
0
5
2
9
0
0
9.717130
コスト引き下げ等の質の点で未だ改善の余地があること
のみならず,運用面でも比較的確かな貸出先に対し,資
がわかる.しかし,他の都銀上位行との差は,さほど大
金の循環を効率的に行なうことにより,高収益を実現し
きくなく.
I 日第一銀行と旧勧業銀行との合併後 17年を経
ているものと解釈できる.三井銀行等他行も同様にグル
過し,後遺症はなくなりつつあるものと思われる.他方,
ープを形成しているが,少なくとも前期決算に限ってい
平和相銀の吸収合併後 3 年目の住友銀行は,かつての高
えば,預金金利の自由化による調達コストの上昇を吸収
効率を完全に回復しきっておらず,職員数がやや多めと
するため,各銀行が競って貸し出しを短期から長期もの
なっている.
にシフトさせる等の策で収益力強化を図った中で,三菱
なお,概ね下位行になるほど,効率性アップのために
に 1 日の長があったものといえる.
はコスト引き下げが重要となっている.最近の金利弾力
5
.
化による大口定期預金や MMC 等の出現は,一段とコス
トに注意を払う必要性を増しているといえよう.
(め
(ケース 2 )の運用面においては,三菱,三和,三
井の各行が D 効率 1 となっている.
おわりに
本ケーススタディーは,あくまで一時点のものであり,
その意味でこの結果を以て各銀行の経営の優劣を決定す
るすべてを物語っているとみるのは早計である.しかし
調達面で高い効率であった千葉銀行は,運用面では O.
金融機関を取り巻く環境がかつてない変動の過程にある
78 とポイントダウンしている.これは,融資の面では,
背景と考え合わせて解釈すると,ごく限られたデータに
従来から都銀が主だった地元企業のメインパンク化して
よる分析でも各行の体質の一面を垣間見るに十分の結果
いることに加え,最近とみに都銀各行がリテールパンク
となっており.
化して中小企業への侵攻を強めていることの煽りを反映
る.
したものであろうと思われる.
DEA の有効性を具現しているといえ
本分析については,さらに時系列的に各行を眺めるな
また,住友銀行については,前記ケース 1 に比して,
どによって,より鮮明に各行の性格や置かれた状況を浮
合併の後遺症は相対的に小さくなっており,“収益の鬼"
き彫りにできるものと思われる.また,入出力の項目や
住友の体質をよく表わしている.
(なお, 63年度上半期以
降は,ほぼ 2 年ぶりに利益額トップに返り咲いている)
ところで,総じてケース 2 の D 効率が低い銀行は,当
該経常利益に対して「その他の資産」が過大であり,有
価証券等の中に収益率の低い債券,株式等をかなり保有
していた(いる)可能性があり,貸出金中の不稼働資産
と相倹って D 効率を下げたことが考えられる.
(
3
) (ケース 3 )については .D 効率 1 の銀行は,三菱
のみであり,全体としてほぼケース 2 と同様の順位であ
ウエイトについても,多様化しつつある銀行業務の実態
を十分反映させうるデータを収集し見直していけば,よ
り正鵠を得た経営効率性や改善策の提示が期待できょ
う.
参考文献
万根薫,企業体の効率性分析手法 -DEA 入門一
オベレージョンズ・リサーチ.
Vo1
.3
2
. No.12(1987),
.3
3
. No.1- 4(
1
9
8
8
)
.
Vo1
る.三菱銀行は,三菱グループの中核として,預金吸収
1989 年 7 月号
© 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.
1
9
(
2
5
)3
Fly UP