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DEA による都市銀行等の経営効率の比較

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DEA による都市銀行等の経営効率の比較
川
11川
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川
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11川
11川川
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11川川
11川
11川
11川
11川
11川川
11川
11川山
11川川
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11川
11111川
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11川山
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11川
11川川
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11川
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11川川
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11川
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11川
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11川
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11川
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11111
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11i日川
1川1川川
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111111
DEA による都市銀行等の経営効率の比較
万根薫,山岸晃,大川直人
│
川刊
11川
11111川川
川
11川川
11川川
11川
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11川
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11川|日川
11 川川
11川川
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11川
11川
11川
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11川川
11川川
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11川川
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11川川
11川
11川川
11川川
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11川
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11川川
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Iji日川川
1川1川川
11川川|川川
11 川川
11川川
11川川
11川川
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11川川
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11川川
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11川川
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11111川川
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11川川
11川川
11川山
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11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川
11川川
11川川
11川|川川
11 川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川
11川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川|川川
11 川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川川
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11川川
11川
11川川
11川川
11川川
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11川
11川川
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11川
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11川川
11川
11川川
11川川
11川
11川川
11川川
11川川
11川川
11川
11川
11川川
11川
11川
11川川
11川川
11川
11111川川
川川
11川川
11川
11川
111
次のような,銀行の資産・負債および運用・調達関係
1
. はじめに
に鑑み
3 つのケースについて DEA 分析を試みる. (図
昨今の好景気に支えられ,都市銀行をはじめとする金
融機関も概ね業績は好調であり,収益を拡大きせている.
)
(ケース 1
しかし一方,金融機関を取り巻く環境は,大きく変貌し
入力=店舗数,職員数,コスト
出力=預金量
つつあり,金利や業務範囲の弾力化,国際業務の拡大等
・銀行の調達面に着目したもの.出力の「預金量 J につ
いわゆる金融自由化は確実に進行しつつある.
いては,本来,銀行の負債全体の「資金量J とすべきで
この結果,各金融機関の経営は,好調な決算の中にも
あるが,その大半が預金であること,その他のコールマ
一昔前までの“完全護送船団"方式時代の経営とは異な
ネー等は普通は本部で一括して調達しているため本分析
って,金融自由化への取り組み姿勢や進捗状況等を反映
では除くことにした.
したものとなりつつある.
また,入力の「コスト」については,(預金利息+営業
経費)であるが,営業経費のうち決算書上,特に調達コス
本ケーススタディーは,銀行の経営効率を DEA の手
法を用いて示し,当該結果の比較を通じて,各行の経営
ト分は明らかでないので,便宜上全体を計上した.
(ケース 2 )
体質の一端を明らかにすることを目的としたものであ
入力=貸出金,その他資産,経常費用
出力=経常利益
る.
2
.
・銀行の資産運用面に着目したもの.入力は,主たる資
分析の枠組み
産である貸出金と有価証券等のその他の資産およびその
(1) 分析対象
運用経費(決算書上明らかでないので,経常費用全体を掲
分析対象としては,都銀のうち,業務内容が外為中心
げた)を用 L 、,出力は,その産物である経常利益とし
Tこ.
で他と比較しにくい東京銀行を除いた 12行と,地銀のう
(ケース 3
ち資金量の大きい上位 3 行の計 15行とする.
)
入力=店舗数,職員数,コスト
出力=経常利益
なお,分析データは,各行の昭和62年度決算の数値を
用いる.ただし,店舗数(海外出張所を含まず)および職
・ケース 1 の入力およびケース 2 の出力をとり,銀行の
員数については, 63年 9 月末の数値である.
調達・運用全体を大きなブラックボックスとしてとらえ
(2) 入力および出力について
た場合の効率性を求めた.
前記の入力および出力の各行データは,次ベージの表
とねかおる,やまぎしあきら,おおかわなおと
1 のとおり.
埼玉大学大学院政策科学研究科
なお,大和銀行の預金量には,信託業務兼営の性格上,
千 338 浦和市下大久保255
信託勘定(金銭信託,年金信託等)を含めた.
j
R
運一用
(経常)利益
く資産~>
・貸出金
1子
I 負債>
|・預金
・有価証券 1
・コールマ
等そのf血|
ネ一等他
調
「店舗,職員,
+一一一一一{コスト(預金利
i主
l 息+営業経費)
く資本>
図 1
3
1
8 (22)
銀行をめぐるシステム
© 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.
オベレーションズ・リサーチ
表 1
出
銀行名
第一勧銀
データとケース
カ
力
入
経常利益|預金量 店舗数|職員数|コスト|貸出金|その他資産|経常費用
(10億円) 1(1000億円)
(100人) 1(100億円) 1 (1 000億円) 1(1000億円) 1(100億円)
2
1
5
.
2
8
2
9
5
.
1 1 3苅.72
1
5
9
.
3
1 12
5
3
.
6
0
91
3
7
8
I
住友
2
8
8
.
5
3
7
2
1
5
5
.
2
6 12
2
6
.1
0
9
富士
2
8
4
.
2
2
7
4
1
8
3
.
5
8
三菱
2
8
2
.
3
2
5
8
l 抵 8~J217. 44L 1
肌 45 1 2 凶 879 1
三和
2
6
4
.
3
3
0
2
1
3
0
.
7
7 12
1
3
.
2
3
9
東海
1
5
4
.
0
2
7
6
1
7
0
.
3
3
1
3
8
.
¥
6
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¥
7
0
.
8
2
0
6
太陽神戸
8
8
.
6
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1
5
.
4
9
1
8
5
.
4
9
1ω.879 1
8
3
.
6
6 1 145.7∞|
九 47 1 ¥38.369 1
91
.4
2
3
7
0
¥
3
6
.
9
6
¥
0
4
.
0
3
協和
71
.2
9
9
.
3
8
2
2
3
8
大和
8
3
.
1
9
8
.
2
2
2
2
1
2
7
3
.9
5
6
2
.
6
5
7
0
.
5
6
祷玉
5
3
.
0
8
5
.
9
1
5
2
0
2
拓銀
3
5
.
1
6
3
.
9
9
6
2
1
0
5
8
.
3
8
横浜
4
9
.
2
7
4
.
0
7
6
2
0
0
ω.526 1 49.32
千葉
2
7
.
8
4
9
.
0
3
9
1
6
5
2
4
.
6
9
北陸
2
9
.
6
4
7
.¥73
1
8
9
ケース 2
@
ケース 3
@
3.
。
。
。
。
。
2
8
.
4
9
。
。
銀上位行の安定優位が目立ち,都銀下位行が低位となり,
分析結果
地銀上位行で再びポイントアップしている様子が見て取
れる.
ケース \-3 に関する D 効率比較は,図 2 のとおりで
(1) ケース別にみると,
ある.各ケースの D 効率フロンティアおよび最適解を含
(ケース 1 )の調達面において,
富士,三菱,三和,千葉の各行が D 効率 l となっている.
めた結果は,表 2 (ケース \-3 )のとおりである.なお,
このうち,特に千葉銀行は,店舗の 9 割以上を千葉県内
e=0. ¥X 10- 5 として , DEA を解いた(図 2 )
.
4
.
ω.\98 1
。
。
。
ケース l
見伺|
に配した地元密着が功を奏し,預金吸収において,いわ
経営比較の意味づけ
ゆる地元銀行の威力を発揮していることがうかがえる.
図 2 の D 効率比較によると,ケース \-3 全般的に都
また,第一勧銀は,世界ーの預金量を誇ってはいるが,
0.8
D0
.
7
効
率 0.6
0
.
5
ーーーケース 1
吋
一ーケース 3
・・・・ケース 2
1
0.0
,.
第
.
'
.
L l
-,-
~
1 ,1
^
.J~'o.o (MIN)
束三太協大埼拓横千北
勧
銀友士菱手口
i毎井習和和玉銀浜葉陰
図 2
1989 年 7 月号
L
!
.
.
.
!
- 2a,.
f主富ニニ
DEA 分析
© 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.
(
2
3
)3
1
7
(ケース 1
)
銀行名
第一勧銀
住
友
富
土
一
一
菱
和
東
海
一
井
太陽神戸
協
和
大
和
埼
玉
拓
銀
横
浜
千
葉
北
陸
(ケース 2
表 2
r~川 D5<;J$7p …
10
.
9
5
2
3
5
3
0
.
9
4
3
0
3
7
11
.0
00000
11
.0
00000
11
.0
0
0
0
0
0
10
.
9
7
1
5
6
7
1 0.966217
10
.
8
5
5
4
6
7
10
.
8
8
5
1
4
1
1 0.864944
1
1 0.852845
10
.
7
4
3
3
4
1
1 0.806446
I1
.0
0
0
0
0
0
10
.
8
7
7
8
3
8
1
1
千葉
=和,
和
一
I
1
1
1
1
1
1
1
I
1
三和,
千葉
コ和,
千葉
コ和,
千葉
三和,
千葉
コ和,
千葉
三和,
千葉
コ和,
千葉
コ和,
千葉
三和,
千葉
I7-38)
計算結果
出力|
入力
預金量|店舗数|職員長|コスト
2
.
8
7
9
6
3
0 1 O.OOl
O
OO 1 0
.
9
3
7
0
3
6 1 5
.1
4
9
7
4
0
3
.
0
8
7
6
7
0 1 O.OOl
O
O
O 15
.
9
9
4
2
0
0 1 0
.
0
0
1
0
0
0
3
.
3
9
7
8
6
0 10
.
5
1
0
1
7
0 10
.
0
0
1
0
0
0 1 6
.1
5
0
7
4
0
O
OO
3
.
5
2
1
5
0
0 13
.
8
7
4
8
7
0 10
.
0
0
1
0
0
0 1 O.OOl
3
.
5
5
8
0
7
0 10
.
2
3
5
2
6
7 16
.
4
1
8
9
2
0 1 O.OOl
O
O
O
4
.
9
6
4
8
8
0 10
.
3
7
7
3
2
3 1 O.OOl
OO
O 1 9
.7
9
8
0
2
0
5
.
5
3
1
6
7
0 10
.
4
2
0
4
2
5 1 0.001∞o 1 1
0
.
9
1
6
6
0
0
5
.
5
2
3
9
2
0 I0
.
4
1
9
8
3
6 10
.
0
0
1
0
0
0 I1
0
.
9
0
1
3
0
0
8.90645010.67706110.001000117.577000
8
.
8
0
6
0
1
0 10
.
6
9
4
2
1
0 1 0.001000 1 17.3788∞
9
.
9
2
6
6
1
0 I 0.754640 I 0.001000 1 1
9
.
5
9
0
4
0
0
11
.615制 1 0
.
0
0
1
0
0
0 13
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銀行名
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© 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.
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コスト引き下げ等の質の点で未だ改善の余地があること
のみならず,運用面でも比較的確かな貸出先に対し,資
がわかる.しかし,他の都銀上位行との差は,さほど大
金の循環を効率的に行なうことにより,高収益を実現し
きくなく.
I 日第一銀行と旧勧業銀行との合併後 17年を経
ているものと解釈できる.三井銀行等他行も同様にグル
過し,後遺症はなくなりつつあるものと思われる.他方,
ープを形成しているが,少なくとも前期決算に限ってい
平和相銀の吸収合併後 3 年目の住友銀行は,かつての高
えば,預金金利の自由化による調達コストの上昇を吸収
効率を完全に回復しきっておらず,職員数がやや多めと
するため,各銀行が競って貸し出しを短期から長期もの
なっている.
にシフトさせる等の策で収益力強化を図った中で,三菱
なお,概ね下位行になるほど,効率性アップのために
に 1 日の長があったものといえる.
はコスト引き下げが重要となっている.最近の金利弾力
5
.
化による大口定期預金や MMC 等の出現は,一段とコス
トに注意を払う必要性を増しているといえよう.
(め
(ケース 2 )の運用面においては,三菱,三和,三
井の各行が D 効率 1 となっている.
おわりに
本ケーススタディーは,あくまで一時点のものであり,
その意味でこの結果を以て各銀行の経営の優劣を決定す
るすべてを物語っているとみるのは早計である.しかし
調達面で高い効率であった千葉銀行は,運用面では O.
金融機関を取り巻く環境がかつてない変動の過程にある
78 とポイントダウンしている.これは,融資の面では,
背景と考え合わせて解釈すると,ごく限られたデータに
従来から都銀が主だった地元企業のメインパンク化して
よる分析でも各行の体質の一面を垣間見るに十分の結果
いることに加え,最近とみに都銀各行がリテールパンク
となっており.
化して中小企業への侵攻を強めていることの煽りを反映
る.
したものであろうと思われる.
DEA の有効性を具現しているといえ
本分析については,さらに時系列的に各行を眺めるな
また,住友銀行については,前記ケース 1 に比して,
どによって,より鮮明に各行の性格や置かれた状況を浮
合併の後遺症は相対的に小さくなっており,“収益の鬼"
き彫りにできるものと思われる.また,入出力の項目や
住友の体質をよく表わしている.
(なお, 63年度上半期以
降は,ほぼ 2 年ぶりに利益額トップに返り咲いている)
ところで,総じてケース 2 の D 効率が低い銀行は,当
該経常利益に対して「その他の資産」が過大であり,有
価証券等の中に収益率の低い債券,株式等をかなり保有
していた(いる)可能性があり,貸出金中の不稼働資産
と相倹って D 効率を下げたことが考えられる.
(
3
) (ケース 3 )については .D 効率 1 の銀行は,三菱
のみであり,全体としてほぼケース 2 と同様の順位であ
ウエイトについても,多様化しつつある銀行業務の実態
を十分反映させうるデータを収集し見直していけば,よ
り正鵠を得た経営効率性や改善策の提示が期待できょ
う.
参考文献
万根薫,企業体の効率性分析手法 -DEA 入門一
オベレージョンズ・リサーチ.
Vo1
.3
2
. No.12(1987),
.3
3
. No.1- 4(
1
9
8
8
)
.
Vo1
る.三菱銀行は,三菱グループの中核として,預金吸収
1989 年 7 月号
© 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.
1
9
(
2
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)3
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