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彩の国 埼玉県 埼玉県のマスコット 「コバトン」 コバトン食の安心かわら版 埼玉県食品安全課発行 平成28年5月20日(通巻第78号) 食の安全・安心に関する動き 平成28年度の食品衛生に係る重点対策項目!! ~平成28年度埼玉県食品衛生監視指導計画を策定しました~ 埼玉県では、県民の食の安全・安心を確保するため、食中毒等の発生状況や埼玉県の地域性を踏 まえ、毎年度「食品衛生監視指導計画」を策定して、これを基に監視指導を実施しています。 平成28年度版については、平成27年12月にホームページ上で募集しました県民の皆様からの御 意見や、平成28年1月に開催した「埼玉県食の安全県民会議」の委員からの御提言を踏まえ策定し ました。次の5点を重点対策項目としています。 平成28年度の重点対策項目 1 食中毒予防対策 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 埼玉県を含め、全国で発生が多発しているノロウイルス食中毒やカンピロバクター食中毒の予防対 策の他、有毒植物、アニサキス等の寄生虫、ジビエの生食による食中毒予防に関する普及啓発に力 を入れていきます。 2 食品表示対策 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 健康被害が発生する恐れのあるアレルギー物質の表示について、適正表示の監視指導を徹底する とともに、食品表示法の新しい基準に基づき、関係機関と連携して適正な表示指導を行っていきます。 3 輸入食品対策 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 輸入食品に対する県民の皆様の関心度の高さを踏まえ、県内に流通する輸入食品の安全性確保 のため、監視指導や検査の強化を行い、結果を公表していきます。 4 HACCPに基づく衛生管理の導入 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 食品の安全性をさらに高めるため、国際標準として広く普及しているHACCPによる衛生管理の導入 が求められています。新たにHACCP導入を目指す食品等事業者が、スムーズに導入を図れるよう支 援をしていきます。 5 食の安全・安心人材育成の推進 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 食品安全基本法では、消費者が食品の安全性の確保に積極的な役割を果たすことが定められてい ます。県では幅広い年齢層を対象に、正しい判断や情報を発信できる人材の育成を推進していきます。 計画や指導の結果について 「平成28年度埼玉県食品衛生監視指導計画」は、食品安全課のホームページで閲覧できる他、 各保健所(さいたま市、川越市、越谷市を除く)でも入手できます。 また、さいたま市、川越市、越谷市においては、それぞれ独自に食品衛生監視指導計画を策定し ています。食品衛生監視指導計画に基づく監視指導結果については、翌年度の6月末までに概要 を公表することとなっています。なお、埼玉県では食品安全課のホームページで四半期ごとに速報 値を公表しています。 埼玉県食品安全課監視指導計画ホームページ http://www.pref.saitama.lg.jp/a0708/kanshi-shido/index.html ご注意ください 有毒植物による食中毒事件が多発しています! 食べられると思ったら、実は見た目そっくりの有毒植物だった・・・ 有毒植物の誤食による食中毒事件が全国で相次いで発生しており、死亡事例も見受けられます。 入手経路としては、自分で採取した以外に、人からもらった、販売されていた等の事例もあります。 食用と確実に判断できない植物は、絶対に 採らない!食べない! 売らない!人にあげない! ・家庭菜園や畑などで、野菜と非食用鑑賞植物を一緒に栽培しないようにしましょう。 ・山菜に混ざって有毒植物が生えていることがあります。山菜採り等をするときは、 一本一本よく確認し、調理前にもう一度確認しましょう。 <食用と間違えやすい有毒植物の例> 有毒植物 間違えやすい食用植物 症状 スイセン ニラ、ノビル、タマネギなど 嘔吐、頭痛、下痢など バイケイソウ ウルイ、ギョウジャニンニクなど 嘔吐、下痢、しびれ、めまいなど 死亡する事も チョウセン アサガオ 葉:モロヘイヤ、アシタバ 根:ゴボウ 種:ゴマ 口の渇き、瞳孔の散大、意識混濁、興奮、 麻痺、心拍数の増加など トリカブト ニリンソウ、モミジガサ、シドケなど しびれ、嘔吐、腹痛、下痢、血圧低下、 呼吸不全など。死亡する事も 葉:ギョウジャニンニク、ギボウシ 嘔吐、下痢、皮膚の知覚減退、呼吸困難など イヌサフラン など 野草を食べて体調が悪くなったら、すぐに医師の診察を! 球根:ジャガイモ、タマネギ など 死亡する事も 県からの報告 県産農産物等の放射性物質影響調査について 埼玉県では、平成23年3月11日に発生した東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所 事故に対応して、放射性物質の県産農産物等への影響調査を行っています。 調査している品目は野菜、果樹、林産物、原乳、畜産物、水産物等で、ほぼ毎週、調査結果を県 ホームページに掲載しています。 平成27年度の調査結果について 平成27年度は107品目、547検体の調査を行いました。その結果、全ての検体において基準値 超過はありませんでした。 なお、現在も出荷制限がかけられている『横瀬町、皆野町、ときがわ町及び鳩山町産の野生きの こ』を除けば、平成25年度の調査以降、全ての品目で基準値の超過はありません。 Q&A Q 放射性物質の基準値とはなんですか? A 放射性物質を含んだ食品を食べ続けたときに、その放射性物質から生涯に受ける影響が、十分に 小さく安全なレベル(年間1ミリシーベルト以下)になるよう、国が定めた値のことです。 例)放射性セシウムの基準値(単位 ベクレル/kg) 食品群 一般食品 乳児用食品 牛乳 基準値 100 50 50 飲料水 (茶を含む※) 10 ※茶は茶葉を浸出し、飲用状態で測定します。 Q これまで基準値を超えた品目はどうなっているの? A 平成23年度に茶(当時は乾燥茶葉で測定)、平成24年度に天然ナマズ、そして平成24年度・25 年度に野生きのこで基準値の超過がありました。 その後、茶は全銘柄検査を実施した上で平成23年に出荷自粛を解除、天然ナマズでは詳細調 査を続けた上で平成27年に採捕自粛を解除しました。 なお、前述の4町で採取された野生きのこは、現在も国から出荷制限がかけられています。野 生きのこは生産が管理されておらず、天候によって発生時期や量が左右されるので、詳細調査 に必要な検体数の確保が難しいなどの課題があります。 ここ3年間の調査では、県産農産物から放射性セシウ ムは検出されていません。国の定めた基準値が、生涯 そのレベルの食品を摂取し続けても、放射線による健 康への影響はほとんど無いレベルに設定されているこ とを考慮すると、県産農産物は、安心してお召し上が りいただけるものと考えられます。 ご存知ですか? ミツバチも家畜のなかまです。 私たちの生活に欠かせない“ミツバチ” 暖かくなると、ミツバチが花の蜜を集め飛び回る姿を多く見かけます。そのミツバチが実は「家畜」で あることをご存知でしょうか? ミツバチと聞いて、「はちみつ」を連想される方が多いと思いますが、ほかにも、化粧品などの原料と して用いられている「蜜蝋(みつろう)」、よく知られている「ローヤルゼリー」や「プロポリス」もミツバチ が作り出してくれます。 ほかにも、リンゴやイチゴなどの果樹・果菜類の花粉交配も、ミツバチが活躍します。 また、ミツバチの針の刺激を利用した、鍼灸の一種である「蜂針療法」にも活用されています。 このように、ミツバチからの恩恵は、私たちの生活には欠かせないものです。 ◆ミツバチ豆知識 ミツバチの巣の中には数万匹のミツバチが暮らしていますが、ほとんどがメスです。しかし、メ スの中で産卵する事が出来るのは女王蜂1匹だけ。残りのメスは働き蜂として、巣の掃除や幼虫の 世話、食料の調達などを担います。実は女王蜂と働き蜂に遺伝子の違いはないのですが、生まれた 後にローヤルゼリーを与えられて育てられた幼虫のみが女王蜂になります。 ちなみに女王蜂が一日に産む卵の数は1,500~2,000個。その総重量はなんと女王蜂自身 の体重に匹敵するとか。 ミツバチをお飼いになる方へ ミツバチを飼う場合は、趣味であっても養蜂振興法に基づいて「ミツバチ飼育届」を提出する 必要があります。また、「腐蛆(ふそ)病」という病気の検査を受けることも義務付けられています。 ミツバチの生産物を安心してご利用していただくため、また、養蜂業者への悪影響を防ぐために、皆 さんの御理解と御協力をお願いします。 はちみつにもいろいろあります はちみつは、花の種類や季節によって、色や風味が様々です。 県内では「アカシア」、「エゴ」、「そば」、「れんげ」、「トチ」などのはちみつが生産されています。 その他に色々な花が混ざった「百花みつ」もあります。 埼玉県では、県内の養蜂家が生産し たはちみつの即売会を毎年秋に開催 しています。県産の美味しいはちみ つを是非とも御賞味ください。 ※今年の開催日は、決定次第ホーム ページ等でお知らせします。 昨年の即売会の様子 お問い合わせ先:埼玉県 保健医療部食品安全課 総務・安全推進担当 電話:048-830-3422 http://www.pref.saitama.lg.jp/soshiki/a0708/index.html E-mail:[email protected]