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スミア医療インド
2000年度
ソニーグループ報告書
200
0年4月1日から200
1年3月31日まで
目 次
株主の皆様へ………………………………………………
1
連結業績の概況……………………………………………
2
連結業績の推移…………………………………………… 10
連結貸借対照表…………………………………………… 12
連結損益計算書…………………………………………… 13
連結キャッシュ・フロー………………………………… 14
トピックス………………………………………………… 16
環境保全への取り組み…………………………………… 20
株式および社債の状況…………………………………… 22
役員………………………………………………………… 26
従業員数…………………………………………………… 27
単独財務諸表……………………………………………… 28
株主メモ…………………………………………………… 29
再生紙100%使用
株主の皆様へ
株主の皆様におかれましては、ますますご清栄のこととおよろこび申しあげます。
ここに2000年度(2000年4月1日から2001年3月31日まで)のソニーグループ報告書を
お届けするにあたりまして、ひとことごあいさつ申しあげます。
2000年度の連結業績につきましては、デジタル機器や半導体を中心にエレクトロニクス分野
が大幅な増収増益を記録したこともあり、売上高・営業利益ともに前年度に比べ増加いたしまし
たが、米国の新映画会計基準の早期適用による過年度の一時的累積影響額の計上に伴い、当期純
利益は前年度の水準を大幅に下回りました。また、単独業績につきましては、売上高の大幅な増
加に加え、原価削減を中心とした合理化の効果もあり、大幅な増益となりました。
2000年度の年間配当金につきましては、1株につき25円とさせていただきたいと存じます。
2000年12月に1株につき12円50銭を中間配当金として既にお支払いいたしておりますので、
期末配当金は1株につき12円50銭となります。
2001年度につきましては、
「統合と分極の経営」を一層進化させるとともに、
「スピードとユ
ニークさを追求する経営」を実施し、中長期的な成長力・競争力の強化とソニーグループ全体の
企業価値の向上に努めてまいる所存でございますので、株主の皆様におかれましては、なにとぞ
一層のご指導、ご支援を賜りますようお願い申しあげます。
2001年5月
代 表 取 締 役
会 長 兼 C E O
1
連結業績の概況
ソニーグループ(以下「ソニー」)の連結財務諸表は、米国で一般に公正妥当と認められた会計原則にもとづ
き作成されています。
2
0
0
0年度(当年度)
(
売上高および営業収入
営
業
利
益
税
引
前
利
益
会計原則変更による累積影響額前利益
当 期 純 利 益
1株当り情報:
会計原則変更による累積影響額前利益
基本的
希薄化後
当 期 純 利 益
基本的
希薄化後
(百万円)
(百万円)
(百万円)
(百万円)
(百万円)
(円)
(円)
(円)
(円)
2
0
00年4月1日から
2
0
01年3月31日まで
)
1
9
99年度
19
99年4月1日から
20
00年3月31日まで
(
)
増 減 率
7,314,824
225,346
265,868
121,227
16,754
6,686,661
223,204
264,310
121,835
121,835
132.64
124.36
144.58
131.70
−
−
18.33
19.28
144.58
131.70
− 87.3
− 85.4
+ 9.4
+ 1.0
+ 0.6
− 0.5
− 86.2
%
8.3
5.6
(注1)2000年6月に公表され、同年12月16日以降開始事業年度より効力を有する米国の新映画会計基準を当年度の期首にさかのぼって早期適用しました。この結
果、従来の基準によった場合と比較して、当年度の営業利益、当期純利益はそれぞれ約285億円減少しています。これに加えて、当年度の期首において、この
会計基準変更によるキャッシュ・フローに影響を与えない過年度の一時的累積影響額1,016億53百万円を当期純利益の直前に計上したことにより、当年度の
当期純利益は同額減少しています。
(注2)2000年1月5日、ñソニー・ミュージックエンタテインメント、ソニーケミカルñ、ソニー・プレシジョン・テクノロジーñの3社をソニーñの完全子会社と
する株式交換が完了しました。この結果生じた無形固定資産および営業権はその有効期間にわたり最長20年で償却され、販売費・一般管理費に計上されていま
す。これにより、当年度の営業利益、税引前利益は約167億円、当期純利益は約133億円減少し、前年度の営業利益、税引前利益は約42億円、当期純利益は
約33億円減少しました。
(注3)1999年12月に米国証券取引委員会により公表された新会計基準「財務諸表における収益認識」を当年度より適用しました。これに伴い、従来、エレクトロニ
クス、ゲーム、音楽およびホームビデオの収益を出荷基準で計上していましたが、物品の所有権および所有に関わるリスクと便益が実質的に移転した時点で収
益を計上するように変更しました。この適用が当年度の連結業績に与えた影響は僅少でした。なお、この会計基準変更によるキャッシュ・フローに影響を与え
ない過年度の一時的累積影響額28億21百万円を当期純利益の直前に計上しました。
(注4)当年度より、従来その他の収益および費用として計上され、「営業利益」に含まれていなかった固定資産の除売却損益(純額)および減損による損失を、販売
費・一般管理費として「営業利益」に含めて表示しました。この結果、前年度の営業利益を当年度の表示に合わせて組み替え再表示しています。
(注5)基本的1株当り会計原則変更による累積影響額前利益および基本的1株当り当期純利益は、各算定期間の普通株式の平均発行済株式数にもとづいて計算されます。希
薄化後1株当り会計原則変更による累積影響額前利益および希薄化後1株当り当期純利益は、新株発行をもたらす権利の行使や約定の履行あるいは新株への転換によ
って起こる希薄化の影響を考慮して計算されます。当年度の希薄化後1株当り当期純利益は、米国財務会計基準書第128号にもとづいて算出された結果、希薄化し
ていませんが、同基準書に従って開示しています。なお、すべての1株当りの金額は、2000年5月19日に行われた1株を2株にする株式分割が反映されています。
営業の概況
*当年度の米ドル、ユーロに対する平均円レートは、それぞれ109.6円、98.9円と、前年度の為替レートに比べそれぞれ0.9%の円高、15.1%の
円高となりました。以下の連結業績に記載されている現地通貨でみたビジネスの状況は、円と現地通貨との間に為替変動がなかったものと仮定し
て、前年度の平均円レートを当年度の現地通貨建て売上、売上原価、販売費・一般管理費に適用して試算した売上高および営業収入(以下「売上
高」
)
、および営業利益の増減状況を表しています。また米国を拠点とする音楽と映画ビジネスにおいては、全世界の子会社の業績(音楽ビジネス
については日本を除く)が米ドル建てで連結されています。したがって、これらビジネスの現地通貨でみた業績については米ドルで分析していま
す。なお現地通貨でみた業績は、ソニーの連結財務諸表には含まれておらず、米国会計原則にも則っていません。またソニーは、現地通貨でみた
業績開示が米国会計原則にもとづく開示に代わるものとは考えていません。しかしながらソニーは、かかる開示が投資家の皆様にソニーのビジネ
ス状況に関する有益な追加情報を提供するものと考えています。
2000年度の世界経済は、上半期においては米国や欧州で好景気が持続するとともに、それらを反映し、日本、アジアや中南米など
でも概ね好調に推移しました。しかしながら下半期に入り、米国では個人消費の伸びが急速に鈍化したことなどにより景気減速が鮮明
となり、不良債権問題などの影響により本格的な景気回復に至らなかった日本をはじめ、アジア、欧州などの景気も年度末にかけ次第
2
に減速感を増してきました。このような市場環境下、現地通貨でみた(2ページ*参照)2000年度の業績は、エレクトロニクス分野
では上半期を中心に好調に推移したものの、他の各分野では低調に推移しました。売上高は、エレクトロニクス分野で大幅に増加した
ほか、音楽分野を除く他の各分野でも増加したことにより、全体では前年度に比べ約12%増加しました。損益面では音楽、映画、保
険分野で減益となり、ゲーム、その他分野では営業損失を計上したものの、エレクトロニクス分野で大幅増益となったことにより、全
体の営業利益は約48%増加しました。
報告通貨である円への換算に伴う影響を反映したソニーの連結財務諸表(米国会計原則)でみれば、円高ドル安や大幅な円高ユーロ
安のマイナスの影響を受け、売上高は前年度に比べ9.4%増加の7兆3,148億24百万円、営業利益は1.0%増加の2,253億46百万円
にとどまりました。
当年度の売上原価は全体で増加しました。これは原材料費、減価償却費、研究開発費の増加などによるものです。しかしながら、ソ
ニーが2000年4月に新映画会計基準を適用したこと(2ページ注1参照)に伴い、映画分野において前年度まで映画棚卸資産として繰
り延べられ、償却費として売上原価に計上されてきた広告宣伝・配給関連費用は、当年度から発生時に販売費・一般管理費に計上され
ています。
当年度の販売費・一般管理費は全体で増加しました。これは前述の新映画会計基準の影響や、上場子会社3社の株式交換による完全
子会社化に伴う無形固定資産・営業権の償却費の計上(2ページ注2参照)、特許権使用料の増加などによるものです。一方、当年度の
ソニーñの株価下落に伴い、過去に人件費として引当計上した株価連動型報奨制度にかかわる費用を約56億円取り崩したことは、販
売費・一般管理費の増加を一部相殺しました(前年度の販売費・一般管理費には、同報奨制度にかかわる費用引当額として約192億円
が含まれていました)。
なお、従来その他の収益および費用に計上されていた固定資産の除売却損益(純額)および減損による損失は、販売費・一般管理費
に計上されています(2ページ注4参照)。当年度の固定資産の除売却損(純額)および減損による損失は、前年度に比べ39.5%増加
の243億4百万円となりました。当年度においては、設備更新や事業所再編を積極的に進めたエレクトロニクス分野を中心に固定資産
の除売却損を計上しました。
ê売上高および営業収入の内訳
2
0
0
0年度(当年度)
(22000001年4月1日から
年3月31日まで )
■エレクトロニクス
外 部 顧 客 に 対 す る も
セ グ メ ン ト 間 取
■ゲ ー ム
外 部 顧 客 に 対 す る も
セ グ メ ン ト 間 取
■音 楽
外 部 顧 客 に 対 す る も
セ グ メ ン ト 間 取
■映 画
外 部 顧 客 に 対 す る も
セ グ メ ン ト 間 取
■保 険
外 部 顧 客 に 対 す る も
セ グ メ ン ト 間 取
■そ の 他
外 部 顧 客 に 対 す る も
セ グ メ ン ト 間 取
セ グ メ ン ト 間 取 引 消
連
の
引
の
引
の
引
の
引
の
引
の
引
去
結
5,523,910 百万円
4,998,688
525,222
660,916
646,147
14,769
612,113
571,003
41,110
555,227
555,227
0
426,917
426,913
4
405,115
116,846
288,269
(869,374)
7,314,824
1
99
9年度
(
1
99
9年4月1日から
2
00
0年3月31日まで
)
4,719,625 百万円
4,395,906
323,719
654,736
630,662
24,074
706,884
665,047
41,837
494,726
494,332
394
380,319
380,317
2
361,492
120,397
241,095
(631,121)
6,686,661
増減率
+ 17.0 %
+ 13.7
+ 0.9
+ 2.5
− 13.4
− 14.1
+ 12.2
+ 12.3
+ 12.3
+ 12.3
+ 12.1
− 2.9
─
+ 9.4
(注1)エレクトロニクス分野におけるセグメント間取引は、主としてゲーム分野に対するものです。
(注2)その他分野におけるセグメント間取引は、主としてエレクトロニクス分野に対するものです。
3
êビジネス別売上高構成比(当年度)
ê地域別売上高構成比(当年度)
その他1.6%
保険
映画 5.8%
7.6%
オーディオ
12.7%
音楽
7.8%
その他地域
17.2%
日 本
32.8%
ビデオ
15.0%
ゲーム
8.8%
欧 州
20.2%
エレクトロニクス
テレビ
68.4%
11.0%
電子デバイス
・その他 11.5%
海 外
67.2%
情報・通信
18.2%
米 国
29.8%
(注1)ビジネス別および地域別の構成比は外部顧客に対する売上高(営業収入を含む)にもとづいて算出したものです。
(注2)地域別の構成比は顧客の所在国別に表示されています。
ê営業利益
(損失)
の内訳
2
0
0
0年度(当年度)
1
9
99年度
(22000001年4月1日から
年3月31日まで )
(12909090年4月1日から
年3月31日まで )
エ レ ク ト ロ ニ ク ス
248,652 百万円
ゲ
ム
(51,118)
76,935
音
楽
20,502
28,293
− 27.5
映
画
4,315
35,920
− 88.0
20,855
− 14.2
ー
保
そ
の
小
険
17,892
他
(11,276)
計
228,967
配賦不能費用控除・セグメント間取引消去
連
結
(3,621)
225,346
101,397 百万円
増 減 率
+145.2
─
─
(9,860)
253,540
− 9.7
─
(30,336)
223,204
%
+
1.0
ビジネス別営業の概況
以下の説明における各分野の売上高はセグメント間取引を含んでいます。また、各分野の営業利益は配賦不能費用控除・セグメント
間取引消去前のものです。
エレクトロニクス分野における製品部門別の売上高は外部顧客に対するもので、セグメント間取引を含んでいません。当社の経営者
はエレクトロニクス事業を単一のオペレーティング・セグメントとして意思決定を行っていますが、同分野の製品部門別の記載は、当
該セグメントを理解する上で有益なものであると考えています。
4
■エレクトロニクス
売上高/営業利益
売上高 営業利益
ビジネス概要
(億円)
60,000
50,000
40,000
オーディオ、ビデオ、テレビ、情報・
47,196
通信、電子デバイス・その他から
20,000
10,000
電子デバイス・その他
17%
55,239(+17%)
30,000
1,014
2,487(2.5倍)
※( )
は前年度比の増減率
※セグメント間取引を含む
構成されるエレクトロニクス事業
オーディオ
18%
27%
情報・通信
22%
ビデオ
16%
テレビ
0
1999年度
製品部門別売上高構成比
2000年度
2000年度
※外部顧客に対する売上高にもとづき算出
現地通貨でみたエレクトロニクス分野の当年度の売上高は、前年度に比べ約21%増加し、営業利益は約3.5倍となりまし
た。この大幅な業績改善は、デジタル機器や半導体を中心に、すべての地域セグメントで増収となったことによるものです。
現地通貨で売上を製品別にみると、家庭用ビデオデッキ、ラジオカセットレコーダー、家庭用電話の売上が減少したものの、
PC、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ、テレビ(大型プロジェクションテレビを含む)
、半導体、携帯電話、DVDビデオ
プレーヤー、CD−R/RWドライブ、据置型ステレオなど多くの製品の需要が好調に推移し売上を伸ばしました。
現地通貨で売上を地域別にみると、すべての地域セグメントで増収となりました。日本では、家庭用ビデオデッキや家庭用
オーディオ機器全般の売上は減少したものの、PC、携帯電話、半導体、デジタルスチルカメラ、放送用・業務用機器の売上
が増加しました。米国では、放送用・業務用機器や家庭用電話の売上は減少したものの、PC、テレビ、ビデオカメラやデジ
タルスチルカメラ、DVDビデオプレーヤー、半導体の売上が増加しました。欧州では、家庭用ビデオデッキやラジオカセット
レコーダーの売上は減少したものの、PC、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ、携帯電話、コンピューター用ディスプレ
イ、DVDビデオプレーヤー、据置型ステレオ、テレビ、半導体の売上が増加しました。その他地域では、アジアでCD−R/
RWドライブ、半導体、光学ピックアップが、また南米では、テレビや据置型ステレオの売上が増加しました。
米国会計原則にもとづく円換算後の業績でみれば、円高ドル安や大幅な円高ユーロ安のマイナスの影響はあったものの、前
述の要因により、売上高は前年度に比べ17.0%増加の5兆5,239億10百万円、営業利益は約2.5倍の2,486億52百万円と
なりました。
エレクトロニクス分野の製品部門別売上高をみると、オーディオ部門で1.2%減少の9,239億68百万円、ビデオ部門で
12.4%増加の1兆978億47百万円、テレビ部門で12.7%増加の8,050億28百万円、情報・通信部門で26.6%増加の1兆
3,326億19百万円、電子デバイス・その他部門で17.0%増加の8,392億26百万円となりました。
損益面では、当年度の利益額はビデオカメラやデジタルスチルカメラ、半導体、テレビなどが大きな構成比を占めました。
しかしながら、当年度に開発・生産・販売を終了したことに伴う費用が発生した大容量フロッピーディスク データ記録システ
ムの「HiFD」ドライブ、無線通信インフラ投資に伴う費用が発生した加入者系無線アクセスシステム(ワイヤレス・ローカ
ル・ループ:WLL)サービス事業などは損失を計上しました。前年度に比べれば、半導体が大幅増益となったほか、携帯電話、
テレビ、PCなどの損益も改善しました。なお携帯電話においては、前年度に北米の携帯電話端末事業を休止したことなどに
よる損失が計上されていました。
エレクトロニクス分野の売上原価は、特に当年度上半期において生産出荷が好調であった製品分野の原材料費や、研究開発
費などで増加しました。販売費・一般管理費は、広告宣伝費や情報通信関連技術等の特許権使用料などで増加しました。しか
しながら前述の大幅な増収により、売上原価や販売費・一般管理費の売上高に対する比率は低下しました。
なお、エレクトロニクス分野の棚卸資産は、当年度末においては前年度末に比べ約1,034億円増加の約7,820億円となり
ました。前年度末からの推移をみると、当年度第3四半期末においては前年度末に比べ約2,251億円増加の約9,037億円とな
りましたが、当年度第4四半期において生産調整や拡販を通じた在庫削減を積極的に進めた結果、当年度第4四半期の円安の
進行にもかかわらず、当年度第3四半期末に比べ約1,217億円減少の約7,820億円となりました。
5
■ゲーム
売上高/営業利益
(億円)
7,000
6,000
5,000
4,000
3,000
2,000
1,000
0
-1,000
6,547
売上高 営業利益
ビジネス概要
6,609(+1%)
主としてñソニー・コンピュータ
エンタテインメントによる家庭用
769
▲511
1999年度
ゲーム機およびソフトウェア事業
2000年度
※( )
は前年度比の増減率
※セグメント間取引を含む
現地通貨でみたゲーム分野の当年度の売上高は、前年度に比べ約2%増加し、前年度の営業利益に対し当年度は営業損失を
計上しました。
現地通貨で売上を地域別にみると、日本ではソフトウェアの売上が減少したものの、2000年3月に“プレイステーション 2”
が、また2000年7月に“PS one”が導入されハードウェアの売上が増加したことにより、全体の売上はほぼ横ばいとなり
ました。米国ではソフトウェアの売上が減少したものの、2000年9月に“PS one”が、また2000年10月に“プレイステー
ション 2”が導入されハードウェアの売上が増加したことにより、全体で増収となりました。欧州では2000年9月に“PS
one”が、また2000年11月に“プレイステーション 2”が導入されハードウェアの売上が増加したものの、ソフトウェア
の減収により、全体で若干の減収となりました。これらの結果、分野全体の売上は若干増加しました。なお、欧米においては
“プレイステーション”および“PS one”の一時的な生産・供給不足により、同ハードウェアの売上が一時的に減少したこ
とも、両地域におけるソフトウェアの売上動向にマイナスの影響を及ぼしました。
米国会計原則にもとづく円換算後の業績でみれば、前述の要因、および円高ドル安や大幅な円高ユーロ安のマイナスの影響
により、売上高はほぼ前年度並みの6,609億16百万円となり、前年度の769億35百万円の営業利益に対し当年度は511億
18百万円の営業損失を計上しました。この損失計上は、前述のソフトウェアの売上減少や“プレイステーション 2”フォー
マットの立ち上げに伴う費用の計上などによるものです。ゲーム分野の売上原価は、原材料費や減価償却費など、
“プレイステ
ーション 2”ハードウェアの製造関連費用で増加し、販売費・一般管理費も株式交換による完全子会社化(2ページ注2参照)に
より生じた無形固定資産および営業権の償却費などで増加しました。この結果、売上原価や販売費・一般管理費の売上高に対
する比率は上昇しました。
なお、当年度における“プレイステーション”および“PS one”を合計したハードウェアの生産出荷台数は前年度の
1,850万台に対し931万台、2001年3月末時点の累計生産出荷台数は8,223万台となりました。また、当年度の“プレイ
ステーション 2”のハードウェアの生産出荷台数は前年度の141万台に対し920万台、2001年3月末時点の累計生産出荷
台数は1,061万台となりました。“プレイステーション”ソフトウェアの生産出荷本数(他社制作のものを含む)は前年度の
2億本に対し1億3,500万本となり、2001年3月末時点の累計生産出荷本数は7億6,500万本となりました。加えて、
“プレ
イステーション 2”ソフトウェアの生産出荷本数(他社制作のものを含む)は前年度の290万本に対し3,540万本となり、
2001年3月末時点の累計生産出荷本数は3,830万本となりました。
6
■音 楽
現地通貨でみた音楽分野の当年度の売
上高は、前年度に比べ約14%減少し、営
業利益は約38%減少しました。
7,069
6,000
米国を拠点とするソニー・ミュージッ
主
と
し
て
米
国
の
ソ
ニ
ー
・
ミ
ュ
ー
6,121
(▲13%)
5,000
クエンタテインメント(以下「SMEI」)
4,000
ジックエンタテインメント社および
3,000
の当年度の業績は、減収減益となりまし
ñソ ニ ー ・ ミ ュ ー ジ ッ ク エ ン タ
2,000
た。当年度の主な業績低下要因には、さ
1,000
283
205(▲28%)
テインメントによる音楽ソフト
まざまなデジタル・メディア事業の展開
0
ウェア事業
1999年度
2000年度
や投資活動に伴う費用の増加、米国のカ
セットテープ音楽ソフト生産事業所を
※( )
は前年度比の増減率
2001年3月末に閉鎖したことに伴う費
※セグメント間取引を含む
用の計上などがあげられます。SMEIに
おいては、これらの特殊要因を除いても、米国外の多くの市場の低迷、いくつかの新譜の発売遅れ、米国外の外国通貨に対す
るドル高の影響などにより、営業利益は減少しました。しかしながら、前年度に発売されたデスティニーズ・チャイルドの「ラ
イティングズ・オン・ザ・ウォール」に加え、シャーデーの「ラヴァーズ・ロック」
、リッキー・マーティンの「サウンド・ロ
ーディッド」
、ジェニファー・ロペスの「ジェイ・ロー」などの作品の売上は好調に推移しました。なお、当年度においては売
上高は減少したものの、世界的に経費削減を進めたことにより販売費・一般管理費の売上高に対する比率は前年度並みとなり
ました。当年度において、SMEIは人員を全世界で10%削減しました。
日本のñソニー・ミュージックエンタテインメント(以下「SMEJ」)およびその子会社の業績については、SMEJにおけ
る洋楽アーティストの新譜の発売遅れや、一部のSMEJ子会社における減収などにより売上は減少したものの、SMEJが広告
宣伝費の削減を進めたことにより、営業利益は増加しました。
米国会計原則にもとづく円換算後の業績でみれば、前述の要因などにより、売上高は前年度に比べ13.4%減少の6,121億
13百万円、営業利益は27.5%減少の205億2百万円となりました。
売上高/営業利益
売上高 営業利益
ビジネス概要
(億円)
7,000
■映 画
現地通貨でみた映画分野の当年度の売
上高は、前年度に比べ約12%増加し、営
業利益は新映画会計基準の適用(2ページ
5,000
注1参照)の影響などにより、約93%減
5,552(+12%)
4,947
4,000
主として米国のソニー・ピク
少しました。映画分野の業績は、米国を
3,000
チャーズエンタテインメント
拠点とするソニー・ピクチャーズエンタ
2,000
テインメントの業績で構成されています。
社による映画およびテレビ番
1,000
359
売上の増加は、映画ビジネスにおいて
43(▲88%)
組等の事業
0
「チャーリーズ・エンジェル」
、
「ザ・ウェ
1999年度
2000年度
ディング・プランナー」、「バーティカ
※( )
は前年度比の増減率
ル・リミット」や、アカデミー賞の最優
※セグメント間取引を含む
秀映画作品賞候補で最優秀外国映画作品
賞を受賞した「グリーン・デスティニー」など、当年度下半期に公開された作品を中心に劇場興行収入が好調に推移したこと
や、ビデオビジネスにおいてDVDソフトの売上が大幅に増加したことなどによるものです。しかしながら、主要ネットワーク
局向けテレビ番組シリーズの配給数減少や主要ネットワーク局外向けテレビ番組の配給収入減少は売上の増加を一部相殺しま
した。損益面では、DVDソフトの好調な売上が利益に貢献したものの、新映画会計基準の適用、テレビ番組の配給収入減少、
デジタル・エンタテインメントビジネスにおけるオンライン・ビジネスの立ち上げや戦略的投資に伴う費用の計上などにより、
営業利益は大幅に減少しました。
米国会計原則にもとづく円換算後の業績でみれば、前述の要因などにより、売上高は前年度に比べ12.2%増加の5,552億
27百万円、営業利益は88.0%減少の43億15百万円となりました。当年度の営業利益には、前述の新会計基準を適用したこ
とに伴う約285億円のマイナスの影響が含まれています。
売上高/営業利益
売上高 営業利益
ビジネス概要
(億円)
6,000
7
■保 険
ソニー生命保険ñの当年度の業績は増
収減益となりました。当年度の保険収入
は、日本の株式市場の低迷により変額保
4,000
険および変額年金に関する特別勘定の運
4,269(+12%)
3,000
3,803
用で評価損を計上したものの、定期保険、
主としてソニー生命保険ñおよび
2,000
医療保険等の個人保険の保有契約高が伸
ソニー損害保険ñによる保険事業
1,000
長したことにより全体では増加しました。
209
179(▲14%)
損益面では、前述の特別勘定の運用損益
0
1999年度
2000年度
は保険契約者に帰属することから損益に
※( )
は前年度比の増減率
影響を及ぼさないものの、生命保険保護
※セグメント間取引を含む
機構に関する負担金を計上したことや、
当年度に獲得した新契約にかかる責任準備金の算定に用いた利率の引き下げに伴い責任準備金繰入額が増加したことなどによ
り減益となりました。
ソニー損害保険ñの業績は、自動車保険の保有契約高が伸長したことにより増収となったものの、広告宣伝費や支払保険金
などの費用が収入を上回ったことにより前年度に引き続き損失を計上しました。
この結果、保険分野の収入は前年度に比べ12.3%増加の4,269億17百万円、営業利益は14.2%減少の178億92百万円
となりました。
売上高/営業利益
保険収入
営業利益
ビジネス概要
(億円)
5,000
■その他
当年度のその他分野は、日本のリース
およびクレジット事業子会社であるñソ
ニーファイナンスインターナショナル、
3,000
4,051(+12%)
ソニーグループ内の部品輸出入事業子会
3,615
リース・クレジット事業、都市型エン
2,000
社であるソニートレーディングインター
タテインメント事業、衛星放送関連
1,000
ナショナルñ、日本の広告代理店事業、
▲99
▲113
事業およびその他の事業
日本、米国、ドイツの都市型エンタテイ
0
ンメント事業、日本で番組制作・供給を
-1,000
1999年度
2000年度
行う衛星放送関連事業などで構成されて
※( )
は前年度比の増減率
いました。
※セグメント間取引を含む
当年度においては、エレクトロニクス
分野における製品需要の増加を反映し、ソニートレーディングインターナショナルñの売上が増加したことなどにより増収と
なりました。損益面では、当年度は日本、米国、ドイツの都市型エンタテインメント事業がそれぞれ損失を計上したほか、日
本の衛星放送関連事業も損失を計上しました。都市型エンタテインメント事業は、米国では前年度にアトラクション施設の資
産評価減を行ったことから損失額が前年度に比べ減少したものの、日本ではアトラクション施設の資産評価減を行ったこと、
またドイツではアトラクション施設の閉鎖費用を計上したことなどにより損失額は前年度に比べ増加しました。
この結果、その他分野の売上高は前年度に比べ12.1%増加の4,051億15百万円となり、営業損失は前年度の98億60百万
円から112億76百万円に増加しました。
売上高/営業利益
(億円)
4,000
8
売上高 営業利益
ビジネス概要
税引前利益・当期純利益の概況
連結業績におけるその他の収益および費用は、その他の収益が前年度に比べ14.6%増加の1,676億54百万円、その他の費用が
20.9%増加の1,271億32百万円となりました。その他の収益においては、当年度は投資有価証券その他の売却益(純額)を417億
8百万円計上しました。これは、米国で双方向ゲーム・ゲームショー専門番組を提供する子会社であるゲームショー・ネットワークの
株式の50%相当をリバティ・デジタル社に売却したことによる利益、インドでテレビチャンネルを運営する子会社の株式の一部を売
却したことによる利益、米国の商用航空機向けエンタテインメントシステム子会社の売却益を計上したことなどによるものです。また、
持分法適用会社の新株発行に伴う利益を180億30百万円計上しました。これは、日本で大容量高速通信サービスを提供するñクロス
ウェイブ コミュニケーションズ、日本でオンライン証券取引サービスを提供するマネックス証券ñ、日本で衛星放送サービスを提供
するñスカイパーフェクト・コミュニケーションズが当年度に株式を公開したことに伴うものです。加えて、ソニーñおよび子会社が
保有する一部の市場性のある投資有価証券を退職給付目的信託に拠出したことに伴う利益を111億20百万円計上しました。その他の
費用においては、為替差損(純額)を156億60百万円計上しました。これは、当年度下半期に対ユーロおよび対ドルの平均円レート
が円安傾向で推移したことに伴い、主に、当年度下半期に計上した連結会社に対する売上債権の為替ヘッジ目的で締結されていた先物
為替予約契約にかかる為替差損、および2001年度に計上が見込まれる連結会社に対する売上債権の為替ヘッジ目的で締結された先
物為替予約契約および通貨オプション契約にかかる時価評価損が発生したことによるものです。
一方、前年度のその他の収益には、投資有価証券その他の売却益(純額)が280億99百万円計上されていました。これは前年度に、
米国と日本における一部の投資有価証券に関する利益や米国の音楽関連子会社の売却益を計上したことなどによるものです。また、前
年度においては為替差益(純額)が274億66百万円計上されていました。これは、前年度の円高の進行を反映し、主に、当年度に計
上が見込まれていた連結会社に対する売上債権の為替ヘッジを目的に締結されていた先物為替予約契約および通貨オプション契約にか
かる時価評価益が発生したことによるものです。
税引前利益は、前述の要因を反映し、ほぼ前年度並みの2,658億68百万円となり、税引前利益に対する法人税等の比率(実効税率)は、
主にアイワñが当年度の損失拡大により繰延税金資産に対する評価性引当金を計上したことにより、前年度に比べ7.7ポイント増加し
43.5%となりました。また、連結子会社においてソニーグループ以外の第三者による出資持分として税引前利益から控除される少数
株主持分損益は、当年度はソニーñが約51%を出資するアイワñの損失計上などにより153億48百万円の少数株主損失を計上し、当
期純利益を同額増加させました。一方、前年度においては株式交換による完全子会社化(2ページ注2参照)前のSMEJにおいて、SMEJ
が約50%を出資するソニー・コンピュータエンタテインメントの業績が好調であったことなどにより100億1百万円の少数株主利益
が計上され、当期純利益を同額減少させていました。
当期純利益は、当年度の持分法による投資損失(純額)が前年度の378億30百万円から444億55百万円に増加したことや、新映
画会計基準の適用(2ページ注1参照)および収益認識に関する会計基準の適用(2ページ注3参照)に伴う過年度の一時的累積影響額
の合計1,044億73百万円を当年度の当期純利益の直前に計上したことなどにより、前年度に比べ86.2%減少の167億54百万円とな
りました。
基本的1株当り当期純利益は前年度の144.58円に対し当年度は18.33円、希薄化後1株当り当期純利益は前年度の131.70円に対
し当年度は19.28円となりました(2ページ注5参照)
。
持分法適用会社の業績
当年度の持分法適用会社は、1)エレクトロニクス分野:日本のLCD合弁会社であるエスティ・エルシーディñ、2)音楽分野:音
楽・ビデオ通販会社であるコロンビア・ハウス社、3)映画分野:米国のスペイン語番組制作・放送グループであるテレムンド、劇場
経営会社であるロウズ・シネプレックス・エンタテインメント社(以下「ロウズ」)、4)その他分野:ドイツの商業施設事業、日本の
衛星放送事業などで構成されていました。
当年度の持分法による投資損失(純額)は前年度の378億30百万円から444億55百万円に増加しました。当年度の持分法による
投資損失(純額)の計上は、主にロウズやコロンビア・ハウス社の損失計上によるものです。当年度において、ロウズに関しては、損
失の計上が続いたことや、ソニーがロウズに対する投資簿価の全額を減損処理したことなどにより、持分法による投資損失(純額)を
約250億円計上しました。2001年2月、ロウズは、米国で連邦破産法第11条にもとづく会社更生や、カナダで会社債権者整理法に
もとづく会社更生に関する申請手続きを行うとともに、複数の投資グループとロウズの売却と債務整理に関し基本合意(LoI:Letter
of Intent)しました。この事業再編が終了すれば、ソニーのロウズに対する出資持分は消滅するため、ロウズはソニーの持分法適用
会社から除外されます。またコロンビア・ハウス社に関しては、CD市場の成熟に伴う売上の低迷、他のオンライン販売会社との競争
激化、さまざまな事業再構築に関する費用の計上などにより、持分法による投資損失(純額)を約60億円計上しました。このような
厳しい事業環境下、コロンビア・ハウス社は経費削減を進めるとともに、DVDビデオソフトやオンライン販売などの成長領域に特化す
るなど、積極的な事業再構築を行っています。
前年度の持分法による投資損失(純額)は、主にコロンビア・ハウス社やドイツの商業施設事業の損失計上によるものです。前年度
において、コロンビア・ハウス社に関しては、広告宣伝費や顧客獲得費用の償却期間短縮および減損の影響などにより、持分法による
投資損失(純額)が約136億円計上されていました。またドイツの商業施設事業に関しては、販売目的不動産の評価減を行ったことな
どにより、持分法による投資損失(純額)が約55億円計上されていました。
9
連結業績の推移
(
1
9
9
6年度
1
9
97年度
1
99
6年4月1日から
1
99
7年3月3
1日まで
19
97年4月1日から
19
98年3月3
1日まで
)
(
売上高および営業収入
(百万円)
5,658,253
6,761,004
営
益
(百万円)
352,475
514,094
業
利
税
引
前
利
益
(百万円)
307,548
459,263
当
期
純
利
益
(百万円)
139,460
222,068
基本的1株当り当期純利益
(円)
183.87
278.85
希薄化後1株当り当期純利益
(円)
154.58
241.68
総 資 産
(百万円)
5,680,246
6,403,043
純 資 産
(百万円)
1,459,332
1,815,555
1 株 当 り 純 資 産
(円)
1,899.31
2,230.69
)
(注1)過年度の金額は当年度の表示に合わせて組み替え再表示しています。
(注2)1998年度の税引前利益および当期純利益には、退職給付目的信託への株式拠出益として、それぞれ58,698百万円、30,699百万円が含まれています。
(注3)当年度の当期純利益は、新映画会計基準の適用に伴う一時的累積影響額101,653百万円および収益認識に関する会計基準の適用に伴う一時的累積影響額
2,821百万円の損失計上が反映されています。
(注4)基本的1株当り当期純利益は、各算定期間の普通株式の平均発行済株式数にもとづいて計算されます。希薄化後1株当り当期純利益は、新株発行をもたらす
権利の行使や約定の履行あるいは新株への転換によって起こる希薄化の影響を考慮して計算されます。当年度の希薄化後1株当り当期純利益は、米国財務会
計基準書第128号にもとづいて算出された結果、希薄化していませんが、同基準書に従って開示しています。また、1株当り純資産は期末発行済株式数にも
とづいて計算されます。なお、すべての1株当りの金額は、2000年5月19日に行われた1株を2株にする株式分割が反映されています。
êビジネス別売上高
ê地域別売上高
■エレクトロニクス
■ゲーム
■音 楽
■映 画
■保 険
■その他
(億円)
80,000
■日 本
■米 国
■欧 州
■その他地域
(億円)
80,000
60,000
60,000
40,000
40,000
20,000
20,000
0
1996
10
1997
1998
1999
2000
0
1996
1997
1998
1999
2000
19
9
8年度
1
9
9
9年度
19
98年4月1日から
19
99年3月31日まで
1
99
9年4月1日から
2
00
0年3月31日まで
(
)
(
2
0
00年度(当年度)
(22000001年4月1日から
年3月3
1日まで )
)
6,804,182
6,686,661
7,314,824
338,061
223,204
225,346
377,691
264,310
265,868
179,004
121,835
16,754
218.43
144.58
18.33
195.51
131.70
19.28
6,299,053
6,807,197
7,827,966
1,823,665
2,182,906
2,315,453
2,224.35
2,409.36
2,521.19
ê営業利益
ê当期純利益
(億円)
6,000
(億円)
2,500
5,000
2,000
4,000
1,500
3,000
1,000
2,000
500
1,000
0
1996
1997
1998
1999
2000
0
1996
1997
1998
1999
2000
11
連結貸借対照表
2
0
0
0年度
(当年度)
(2
00
1年3月31日現在)
1
99
9年度
(2
00
0年3月31日現在)
資 産 の 部
流
動
現
資
産
金
・
有
受
3,477,474
定
期
価
取
手
預
証
形
・
売
掛
3,022,016
613,154
632,202
券
90,094
107,499
金
1,295,304
1,055,469
産
942,876
746,550
他
536,046
297,617
480,296
339,011
投資・貸付金
1,388,988
1,075,594
有 形 固 定 資 産
1,434,299
1,255,570
( 貸 倒 ・ 返 品 引 当 金 控 除 後 )
棚
卸
資
そ
繰延映画製作費
の
(減価償却累計額控除後)
1,229,588
1,115,006
産
221,289
218,496
権
305,159
293,777
費
270,022
239,981
他
433,118
7,827,966
362,752
6,807,197
その他の資産
無
形
固
営
流
定
資
業
繰
延
そ
の
資 産 合 計
負債および資本の部
動
短
保
負
険
契
約
2,646,740
2,160,342
務
356,373
214,935
債
期
借
入
債
支
払
手
形
・
買
掛
金
925,021
811,031
未
払
金
・
未
払
費
用
807,532
681,458
金
133,031
87,520
他
424,783
2,846,736
365,398
2,429,384
未
そ
固 定
払
税
の
負
債
務
843,687
813,828
未 払 退 職 ・ 年 金 費 用
220,787
129,604
長
金
175,148
184,020
保 険 契 約 債 務 そ の 他
1,366,013
1,124,873
他
241,101
19,037
2,315,453
177,059
34,565
2,182,906
451,550
長
期
期
借
資
入
繰
そ
少数株主持分
資 本
12
百万円
金
延
債
税
の
本
百万円
金
472,002
資
本
準
備
金
962,401
940,716
利
益
剰
余
金
1,217,110
1,223,761
累 積 そ の 他 の 包 括 利 益
(328,567)
(425,316)
自
(7,493)
7,827,966
(7,805)
6,807,197
己
株
負債・資本合計
式
連結損益計算書
2
0
0
0年度(当年度)
(
売 上 高 お よ び 営 業 収 入
純
売
上
高
保
険
収
入
営
業
収
入
売上原価および販売費・一般管理費
売
上
原
価
販 売 費 ・ 一 般 管 理 費
保
険
費
用
営
業
利
益
そ
の
他
の
収
益
受 取 利 息 ・ 配 当 金
特 許 実 施 許 諾 料
為
替
差
益(純額)
退職給付目的信託への株式拠出益
投資有価証券その他の売却益(純額)
持分法適用会社の新株発行に伴う利益
そ
の
他
そ
の
他
の
費
用
支
払
利
息
為
替
差
損(純額)
そ
の
他
税
引
前
利
益
法
人
税
等
少 数 株 主 持 分 損 益 、持 分 法 に よ る 投 資 損 失
および会計原則変更による累積影響額前利益
少 数 株 主 持 分 損 益
持 分 法 に よ る 投 資 損 失(純額)
会計原則変更による累積影響額前利益
会計原則変更による累積影響額
( 税 効 果 △ 4 9 1 百 万 円 考 慮 後 )
当
期
純
利
益
2
00
0年4月1日から
2
00
1年3月31日まで
7,314,824
6,829,003
426,913
58,908
7,089,478
5,046,694
1,634,007
408,777
)
百万円
1
99
9年度
(
1
9
99年4月1日から
2
0
00年3月31日まで
6,686,661
6,238,401
380,317
67,943
6,463,457
4,595,086
1,508,983
359,388
225,346
223,204
167,654
18,541
29,302
─
11,120
41,708
18,030
48,953
146,299
17,700
21,704
27,466
─
28,099
727
50,603
127,132
43,015
15,660
68,457
265,868
115,534
105,193
42,030
─
63,163
264,310
94,644
150,334
169,666
(15,348)
44,455
121,227
10,001
37,830
121,835
(104,473)
16,754
)
百万円
─
121,835
連結貸借対照表および連結損益計算書の注記
(注1)当年度末の連結子会社は1,078社、持分法適用会社は86社です。
(注2)累積その他の包括利益には未実現有価証券評価損益、最小年金債務調整額および外貨換算調整額が含まれています。
(注3)前年度の連結財務諸表の金額を当年度の表示に合わせて組み替え再表示しています。
(注4)当年度より、従来「その他の収益および費用」に計上されていた固定資産の除売却損益(純額)および減損による損失を「販売費・一般管理費」に含めて表示
しました。この結果、前年度の固定資産の除売却損益(純額)および減損による損失を当年度の表示に合わせて組み替え再表示しています。
13
連結キャッシュ・フロー
当年度においては、営業活動から5,447億67百万円(前年度に比べ346億96百万円減少)の現金を得ました。投資活動には7,190
億48百万円(前年度に比べ2,691億55百万円増加)の現金を使用しました。財務活動からは1,344億42百万円(前年度に比べ2,025
億17百万円増加)の現金を得ました。この結果、当年度の現金および現金同等物期末残高は、6,072億45百万円(前年度末に比べ
188億19百万円減少)となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローにおいては、当年度は167億54百万円の当期純利益を計上しました。当期純利益の調整項目の
うち、有形固定資産の減価償却費および無形固定資産の償却費(繰延保険契約費の償却を含む)はエレクトロニクス、ゲーム分野を中
心に3,482億68百万円を計上し、繰延映画製作費の償却費は2,446億49百万円を計上しました。また、持分法による投資損失(純
額)(受取配当金控除後)は472億19百万円を計上しました。さらに、キャッシュ・フローに影響を与えない新映画会計基準の適用
(2ページ注1参照)および収益認識に関する会計基準の適用(2ページ注3参照)に伴う一時的累積影響額は合計1,044億73百万円で
した。資産および負債の増減においては、受取手形および売掛金は主にエレクトロニクス分野における売上増加により1,774億84百
万円増加しました。支払手形および買掛金は主にエレクトロニクス分野における増産により952億13百万円増加し、棚卸資産は主に
エレクトロニクス分野で1,030億85百万円増加しました。また保険ビジネスの拡大により保険契約債務も2,411億40百万円増加し
ました。
投資活動によるキャッシュ・フローにおいては、当年度の固定資産の購入に伴う支出は、エレクトロニクス、ゲーム、その他分野を
中心に4,680億19百万円行いました。なお、当年度の設備投資額(有形固定資産の増加額)は4,652億9百万円となりました。この
主な内訳(配賦不能設備投資額を除く)はエレクトロニクス分野で半導体や新製品の生産設備を中心に約2,879億円、ゲーム分野で半
導体の生産設備を中心に約1,082億円、音楽分野でDVDディスクの生産設備を中心に約378億円、映画分野で約110億円、保険分野
で約16億円、その他分野で約171億円でした。投資および貸付(保険分野を除く)は1,225億63百万円となりました。この内訳は
投資が約980億円、貸付が約240億円であり、投資には日本におけるñ東急ケーブルテレビジョン、電子マネーサービスを推進する
ビットワレットñ、インターネットサービスプロバイダーのñインターネットイニシアティブなどへの出資や、米国における映画製作
会社のレボリューション・スタジオズ社、半導体製造会社のトランスメタ社、次世代平面ディスプレイ技術を有するキャンディセント・
テクノロジー社などへの出資、欧州における双方向デジタルテレビ関連のソフトウェア開発会社であるカナルプリュス・テクノロジー
ズ社などへの出資が含まれています。また貸付にはコロンビア・ハウス社などへの貸付が含まれています。一方、投資有価証券その他
の売却および貸付金の回収(保険分野を除く)は650億98百万円となりました。これには、ゲームショー・ネットワークの50%相当
の売却、インドのテレビチャンネル運営子会社の株式の一部の売却、米国の商用航空機向けエンタテインメントシステム子会社の売却
など、投資有価証券その他の売却収入が合計約480億円含まれています。保険分野においては、投資および貸付が3,191億49百万円、
投資有価証券その他の売却および貸付金の回収が874億93百万円となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローにおいては、当年度の長期借入が1,951億18百万円、短期借入金の増加が1,062億45百万円
となりました。長期借入には、半導体生産設備向けの資金手当を目的に、ソニーñが普通社債の発行により日本で調達した1,500億円
が含まれています。また短期借入金の増加は、戦略的投資や運転資金の需要に対応し米国でコマーシャル・ペーパーを発行したことな
どによるものです。なお当年度の長期借入金の返済は、1,432億58百万円となりました。これは米国で長期借入金を返済したことな
どによるものです。
14
連結キャッシュ・フロー計算書
営業活動によるキャッシュ・フロー:
当
期
純
利
益
営業活動から得た現金および現金同等物(純額)への当期純利益の調整
有形固定資産の減価償却費および無形固定資産の償却費
(繰
繰
退
延
延
保
映
職
(支
険
契
約
画 製
・
払
額
費
作
年
の
費
償
却
の
金
控
を
含
償 却
費
除
む)
費
用
後)
固 定 資 産 除 売 却 損 ( 純 額 )
繰
延
税
額
持 分 法 に よ る 投 資 損 失 ( 純 額 )
(受
取
配
当
金
相
殺
後)
2
0
0
0年度(当年度)
1
9
99年度
(22000001年4月1日から
年3月31日まで )
(12909090年4月1日から
年3月3
1日まで )
百万円
百万円
16,754
121,835
348,268
306,505
244,649
376,067
21,759
22,860
24,304
(5,579)
17,423
(26,159)
47,219
38,699
104,473
―
会 計 原 則 変 更 に よ る 累 積 影 響 額
資 産 お よ び 負 債 の 増 減
受 取 手 形 お よ び 売 掛 金 の 増 加
棚
卸
資
産
の
増
加
繰延映画製作費の増加(会計原則変更による累積影響額調整後)
支 払 手 形 お よ び 買 掛 金 の 増 加
未払法人税およびその他の未払税金の増加(減少)
保 険 契 約 債 務 そ の 他 の 増 加
繰 延 保 険 契 約 費 の 増 加
その他の流動資産および負債の増減(純額)
そ
の
他
(177,484)
(103,085)
(269,004)
95,213
38,749
241,140
(68,927)
71,193
(84,875)
(132,566)
(34,792)
(411,103)
110,207
(15,433)
210,936
(62,821)
87,328
(29,523)
営業活動から得た現金および現金同等物(純額)
544,767
579,463
投資活動によるキャッシュ・フロー:
固
定
資
産
の
購
入
固
定
資
産
の
売
却
保 険 ビ ジ ネ ス に お け る 投 資 お よ び 貸 付
投 資 お よ び 貸 付 ( 保 険 ビ ジ ネ ス 以 外 )
保険ビジネスにおける投資有価証券その他の売却および貸付金の回収
投資有価証券その他の売却および貸付金の回収(保険ビジネス以外)
有
価
証
券
の
購
入
有
価
証
券
の
売
却
定
期
預
金
の
減
少
(468,019)
26,704
(319,149)
(122,563)
87,493
65,098
(24,425)
34,899
914
(403,013)
29,077
(178,866)
(105,031)
97,200
86,493
(70,053)
78,370
15,930
投資活動に使用した現金および現金同等物(純額)
(719,048)
(449,893)
195,118
(143,258)
106,245
(22,774)
(889)
30,783
(99,454)
19,824
(20,589)
1,361
財務活動によるキャッシュ・フロー:
長
期
借
長
期
借
入
金
の
返
短
期
借
入
金
の
増
配
当
金
の
支
そ
の
入
済
加
払
他
134,442
(68,075)
為替相場変動の現金および現金同等物に対する影響額
21,020
(27,641)
現 金 お よ び 現 金 同 等 物 純 増 加( 減 少 )額
現 金 お よ び 現 金 同 等 物 期 首 残 高
現 金 お よ び 現 金 同 等 物 期 末 残 高
(18,819)
626,064
33,854
592,210
607,245
626,064
93,629
47,806
132,891
43,668
40,294
64,997
財務活動から得た(財務活動に使用した)現金および現金同等物(純額)
補足情報:
1年間の現金支払額
法人税等
支払利息
現金支出を伴わない投資および財務活動
転換社債から資本金および資本準備金に転換された金額
15
トピックス
electronics エレクトロニクス
小型化と使い勝手を追求した耳かけ
式ヘッドホンタイプの“ネットワー
クウォークマン”は、記録媒体とし
てフラッシュメモリーを内蔵し、本
体だけで音楽を楽しむことができま
す。
2000年12月に日本で開始された
BSデジタル放送対応のBSデジタル
ハイビジョンテレビ“デジタルベガ”
『KD-36HD700』は、超高精細平
面ブラウン管“スーパーファインピ
ッチFDトリニトロン”を搭載し、高
品位なデジタルハイビジョン映像を
画面の隅々まで鮮明に再現します。
“HDCAM”VTR一体型カメラの
新機種は、従来の機種と比べ一層の
小型・軽量化を実現しました。また、
IC記録メディア“メモリースティッ
ク”を直接挿入することができるス
ロットを搭載し、カメラの設定の微
調整を記録したセットアップデータ
の保存ができます。
デジタル動画圧縮技術や無線通信技
術などを採用したパーソナルITテレ
ビ“エアボード”は、家庭内のどこ
でもテレビ放送やインターネットな
どを手軽に楽しむことができる、「IT
家電」という新しいコンセプトのエ
ンタテインメントシステムです。
334万画素CCDと光学3倍ズームを
搭載しながら、コンパクトサイズを
実現したデジタルスチルカメラ“サ
イバーショット”の新機種は、撮影
した画像をñエヌ・ティ・ティ・ド
コモの「iモード」サービスに対応し
た携帯電話に送ることができるほ
か、“プレイステーション 2”に取
り込むこともできるなど、「撮る・送る・遊ぶ」という新しい使い
方・楽しみ方を提案しました。
記憶装置としてハードディスクドラ
イブを内蔵したハードディスクビデ
オレコーダー“クリップオン”は、
放送中の番組を録画しながら録画済
み部分を再生する「追いかけ再生」
など、テープメディアでは実現でき
なかった新たな楽しみ方を提案しま
した。
16
オフィスや取引先、家庭でも手軽に
使えるモバイルプロジェクターとし
て新たな市場を開拓したB5ファイ
ルサイズのLCDプロジェクターの新
機種は、独創的なデザインを採用す
るとともに、本体重量2.4kgの軽量
化を実現しました。
ノートブック型PC“バイオ”の新
機種は、ソニーが運営するサービス
サイト“パーキャスTV”との連携に
より、内蔵のビデオカメラで撮影し
た映像を、インターネット上でライ
ブ中継することができます。また、
無線通信技術「Bluetooth TM」を採
用しており、接続ケーブルを使わず
に対応機器とデータのやり取りがで
きます。
ñエヌ・ティ・ティ・ドコモの「iモ
ード」サービス対応の携帯電話の新
機種(左)とKDDIñの「EZweb」
サービス対応の携帯電話の新機種
(右)は、携帯電話としての機能だ
けではなく、音楽データの著作権保
護を可能にしたIC記録メディア“マ
ジックゲート メモリースティック”
に対応しており、音楽を楽しむこと
もできます。
低温ポリシリコンTFTを用いたアク
ティブマトリクス型有機ELディスプ
レイの大画面化、高輝度・高精細化
を実現する技術を開発し、世界最大
サイズとなる13型のフルカラー有
機ELディスプレイの試作機を2001
年2月に発表しました。
米国パームコンピューティング社の
OS(オペレーティング・システム)
「Palm OSR」を搭載し、“マジック
ゲート メモリースティック”に対応
した携帯情報端末“クリエ”の新機
種は、高解像度の液晶カラーディス
プレイや高品位フォントの採用によ
り、鮮明な画像・文字表現を実現し
ました。また、音楽再生機能などを搭載し、エンタテインメント性も
強化しました。
デジタルスチルカメラの心臓部とな
るCCDの多画素化に対応した2/3
インチ型507万画素(有効画素数)
CCDは、銀塩写真に迫る高い解像力
に加え、優れた感度やスミア特性を
実現しました。
8ミリ幅カセットテープを用いたテ
ープドライブシステム“AIT−2”
規格に準拠したテープライブラリは
省スペース性に優れ、ネットワーク
のブロードバンド化とともに増大す
るコンピューターのデータを、コン
パクトなカセットテープに保存する
ことができます。
小型二足歩行エンタテインメントロ
ボットの試作機は、2000年11月
に開催された世界初のパートナー型
ロボット博覧会「ROBOTEX
2000」において、ダンスをはじめ、
さまざまなパフォーマンスを披露
し、来場者の注目を浴びました。
ソニー独自の非接触ICカード関連技
術方式“FeliCa(フェリカ)”を用
いた電子マネーサービス“Edy(エ
ディ)”は、東京のオフィスビル内
でも採用されています。ここで使わ
れているICカードには、電子マネー
に加え、社員証、オフィス入退室の
認証鍵、キャッシュカードの機能も
付加することができます。
ソニーコミュニケーションネットワ
ークñは、今後のエレクトロニッ
ク・コマース(電子商取引)市場の拡
大に向けて、音楽配信プラットフォ
ームのñレーベルゲート、航空チケ
ット等のオンライン販売のスカイゲ
ートñ、医療関係者向けサービスの
ソネット・エムスリーñ、ブロード
バンド・コンテンツ制作会社のソネットスポーツ・ドットコムñやソ
ネット・ビィメディアñ、自動車関連サイトのドライブゲートñなど
の新会社を設立しました。
17
game ゲーム
コンピュータエンタテインメント・
システム“プレイステーション 2”
家庭用ゲーム機“PS one”
ソニー・コンピュータエンタテイン
メント(SCE)は、2001年3月、
日本で携帯電話接続ケーブルを発売
しました。このケーブルを使うこと
により、“プレイステーション”と
ñエヌ・ティ・ティ・ドコモの「iモ
ード」サービス対応の携帯電話を接
続して、対応ソフトウェアを楽しむ
ことができます。
18
SCEが2001年4月に日本で発売し
た“プレイステーション 2”ゲームソ
フト「グランツーリスモ3 A-spec」
の一場面。“プレイステーション 2”
の優れた画像処理能力を活かした高
解像度のグラフィックスと実際の車
の動きを忠実に再現した操作性が高
い評価を受け、大ヒットを記録しま
した。
SCEが2001年5月に日本で発売予
定の“ポケットステーション”対応
ゲームソフト「どこでもいっしょ」
の追加ディスク「iモードもいっしょ」
の一場面。このゲームソフトはSCE
が2001年3月に発売した携帯電話
接続ケーブルに対応しており、ñエ
ヌ・ティ・ティ・ドコモの「iモード」
サービス対応の携帯電話を介して、キャラクターや他のユーザーとコ
ミュニケーションすることができます。
SCEの半導体生産拠点Fab 1および
Fab 2の外観写真
music 音楽
シャーデーのアルバム「ラヴァー
ズ・ロック」は、米国および米国以
外の地域における売上がそれぞれ
250万枚以上となり、彼女のアルバ
ムの売上枚数は累計で4,500万枚を
突破しました。
ñソニー・ミュージックエンタテイ
ンメントは、アジア地域の15億人を
対象にL' Arc∼en∼Ciel(ラルク・
アン・シエル)の楽曲に関するイン
ターネット投票を行い、人気上位12
曲と新曲1曲をもとにシングルベス
ト「Clicked Singles Best 13」を
発売。日本のオリコンチャートで初
登場第1位を記録しました。
リッキー・マーティンは、2000年
に米国全域で行われたコンサートツ
アーにおいて50万人以上を集め、
またロンドンのハイドパークでのコ
ンサートにおいては、10万人以上
のファンを魅了しました。
「心に響く映像(テレビ、コマーシャ
ル、映画)の音楽」をテーマにハイ
クオリティな楽曲ばかりで構成され
たアルバム「Image(イマージュ)」
は、日本の第15回ゴールドディスク
大賞「企画アルバム・オブ・ザ・イ
ヤー」を受賞しました。
pictures 映画
高い評価を受けた大ヒット作「グリ
ーン・ディスティニー」は、最優秀
外国語映画賞を含む4部門でアカデ
ミー賞を受賞しただけでなく、北米
で過去最高の劇場興行収入を獲得し
た外国語映画となりました。
2002年初夏に日米同時公開予定のコロン
ビア・ピクチャーズの期待作「スパイダー
マン」。1962年にアメリカン・コミック
のキャラクターとして登場して以来、実写
版として初の映画化となります。2001年
3月に公開された公式ウェブサイト
「http://www.sony.com/spiderman
(英語)」には、公開一週間で600万件に
及ぶアクセスがあり、映画の封切前に大き
な反響を呼んでいます。
アクションコメディー映画「チャー
リーズ・エンジェル」は、全世界で
2億5,000万米ドルを超える劇場興
行収入を記録しました。また、その
DVDビデオソフトも大ヒットとなり
ました。
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
社が2001年秋に日本で公開予定の話題作
「エボリューション」は、進化し続けるエ
イリアンと人間との“未知の遭遇”を描い
た、いまだかつて見たことのないスーパー
SFエンタテインメントです。
19
環境保全への取り組み
ソニーは、「地球環境の保全が21世紀における人類の最も重要な課題であると認識し、たゆまぬ技術革新
と創造的なビジネスの展開を通じて、持続可能な社会の実現に向け、積極的に貢献する」という理念のもと
に、環境問題への取り組みをグローバルに重要経営戦略課題のひとつとして位置づけています。
2010年に向けた環境ビジョンの新規制定
持続可能な社会の実現のためには、エコロジー(環境)とエコノミー(経済)とを両立させる
ことが大切であり、そうした概念を早い段階から経営に反映させることが、中長期的な企業価値
に影響すると考えています。ソニーは、環境に対する基本姿勢を示した「ソニー環境ビジョン」
を2000年10月に制定しました。「ソニー環境ビジョン」では、「ビジネスモデル」、「教育」、
「技術」の3つを原動力とし、ビジネスの企画から製品の再資源化までライフサイクルを通じた環
境配慮をめざしています。2010年までに環境効率(環境効率=売上高/環境負荷)を2倍
(2000年度比)にすることを具体的な数値目標としています。
ソニー環境ビジョン
Green Management 2005 の制定
2001年3月には、環境ビジョンの制定を受け、ソニーの環境中期行動計画「Green Management 2002」を見直し、新た
に「Green Management 2005」を制定しました。研究開発、製品設計、資材調達・購入、事業所管理・生産プロセスにおけ
る取り組みからマーケティング・流通・サービスやカスタマーサービスにおける環境配慮まで、社員が業務の中で環境に取り組
んでいくための2005年までの数値目標・計画を設定しています。
ネットワークカンパニー評価に「環境」の項目を導入
環境活動を経営の根幹に取り入れるべく、2000年度より各ネットワークカンパニー評価において新たに「環境」の項目を盛
り込みました。評価基準は「実際に1年間で環境負荷をどれくらい下げることができたか」に重点を置いています。なお、各ネ
ットワークカンパニーの評価の中で、「環境」に関する評価項目は全体の約1割を占めています。
事業・生産プロセスでの環境リスクマネジメントおよび労働安全衛生マネジメント
環境ビジョンの中では、事業所の環境負荷削減とともに、環境リスクマネジメントおよび安全衛生マネジメントを重要な課題
と位置づけています。ソニーは、効率的な継続的改善を実現するために、国際標準規格である環境マネジメントシステム
(ISO14001)や労働安全衛生マネジメントシステム(OHSMS)の認証取得を進めています。
また、化学物質の流出等の環境事故を未然に防止し、万が一事故が起きてもできるだけ被害を小さく抑えるように、「環境リス
クマネジメントガイドライン」を制定し、2000年4月より運用しています。
20
環境配慮型商品の推進
商品が環境に与える負荷を低減させるために、省資源、省エネルギー、環境負荷の大
きい材料の削減・廃止などを推進しています。例えば、2000年9月に発売した“MDウ
ォークマン”「MZ-E900」は省電力化デバイスの開発により、世界最小・最軽量・最
長時間再生を実現しました。さらに、業界で初めて塩化ビニルを使わないヘッドホンコ
ードを導入しました。
2001年3月に発売した家庭用デジタルビデオカメラ「DCR-TRV30」(写真)は、主
なプリント配線板のはんだ付け部には無鉛はんだを使用し、ハロゲン系難燃剤を使用し
ない材料を主なプリント配線板と筐体の樹脂に採用しました。さらに、配線材を除き、
内装、外装の機構部品には塩化ビニルを一切使用していません。ビューファインダーの液晶バックライトは、従来使われていた
蛍光管をLED(発光ダイオード)に置き換え、水銀の使用をなくしました。包装材ではダンボールクッションや100%雑誌古紙
再生紙を利用し、印刷にはVOC(揮発性有機化合物)ゼロ植物油型インキを使用しています。
家電リサイクルへの取り組み
環境ビジョンの中で、使用済み商品に関する責任を認識し、商品の回収、リユース、リサイクルを積極的に推進することを約束
しています。資源循環型社会の形成をめざし、ソニーは1990年代初頭からテレビリサイクル技術の研究・開発を進めてきまし
た。
1997年10月には、愛知県一宮市にリサイクル研究センターを設立し、リサイクル技術のさらなる開発に取り組んできました。
ここでのリサイクル技術は、使用済み家電製品の再資源化を主事業とする、グリーンサイクルñに活かされており、ソニーは筆
頭株主として出資し、2001年3月より稼働しています。
また、協調する同業他社とともにリサイクルシステムを構築し、日本で2001年4月から施行された家電リサイクル法に対応し
ています。
情報開示
環境保全に関する情報は、企業が果たすべきアカウンタビリティ(説明責任)の中でも最重要項目のひとつと考え、正直に、公
平に、迅速に、継続的にステークホルダー(利害関係者)の方々に情報開示することを基本姿勢としています。2000年度より、
ソニー商品がどのような点で環境に配慮しているかをお客様に伝える「Eco Infoマーク」を導入しました。また、環境報告書や
ホームページ、プレスリリース、広告などを通じて定期的に情報開示を行い、ステークホルダーと双方向のコミュニケーション
を図り、ソニーの環境保全活動の改善に活かすように努めています。
21
株式および社債の状況(2001年3月31日現在)
株価および株式売買高の推移
日経平均
株価・日経平均(円)
25,000
20,000
15,000
10,000
5,000
売買高
(千株)
80,000
0
60,000
40,000
20,000
0
1996年度
1997年度
1998年度
1999年度
2000年度
(注1) 株価(高値・安値)および株式売買高は、東京証券取引所における月間の推移を示し、各年度は4月から翌年3月までの期間です。
(注2) 日経平均は、各月の取引日の終値の単純平均です。
(注3) 株価(高値・安値)は、2000年5月19日に行われた1株を2株にする株式分割を反映し、修正再表示されています。
時価総額の推移
(兆円)
15
12
9
6
3
0
1996年度
1997年度
1998年度
1999年度
2000年度
(注)時価総額は各年度末の株価および発行済株式総数にもとづいて算出したものです。
配当金の推移
1株当り配当金(円)
1
9
9
6年度
1
9
9
7年度
1
9
98年度
1
9
99年度
2
0
0
0年度
27.5
30.0
25.0
25.0
25.0(予定)
(注)1株当りの配当金額は、2000年5月19日に行われた1株を2株にする株式分割を反映し、修正再表示されています。
22
発行株式数および株主数
項 目
内 容
会 社 が 発 行 す る 株 式 の 総 数
内 訳 普 通 株 式 子会社連動株式
発行済株式の総数(普通株式のみ)
株 主 数(普通株主のみ)
3,600,000,000株
3,500,000,000株
100,000,000株
919,617,134株
617,888名
〔
〕
(注)会社が発行する株式の総数は、2000年6月29日開催の第83回定時株主総会の決議により、従来の1,350,000,000株から増加しています。また、2001年1月25日開
催の臨時株主総会の決議により、定款において普通株式および子会社連動株式に区分してその発行する株式の総数をそれぞれ規定しています。
大株主(上位10名)
大 株 主 名
所有株式数
持株比率
千株
モ ク ス レ イ ・ ア ン ド ・ カ ン パ ニ ー
56,500
日本トラスティ・サービス信託銀行ñ(信託口)
40,896
4.4
ステート・ストリート・バンク・アンド・トラスト・カンパニー
35,597
3.9
ザ・チェース・マンハッタン・バンク・エヌ・エイ・ロンドン
28,763
3.1
22,767
2.5
ザ・チェース・マンハッタン・バンク・エヌ・エイ・ロンドン・エス・エル・オムニバス・アカウント
18,998
2.1
ñ
18,599
2.0
行
16,532
1.8
行
15,574
1.7
14,376
1.6
三
菱
信
託
レ
銀
イ
ñ
東
(
ケ
さ
ñ
ñ
行
く
京
信
口
イ
ら
三
託
銀
菱
銀
)
東 洋 信 託 銀 行 ñ ( 信 託 勘 定 A 口 )
%
6.1
(注1)モクスレイ・アンド・カンパニーは、ADR(米国預託証券)の受託機関であるモルガン・ギャランティ・トラスト・カンパニー・オブ・ニューヨークの株式名義人です。
(注2)日本トラスティ・サービス信託銀行ñ(信託口)、三菱信託銀行ñ(信託口)および東洋信託銀行ñ(信託勘定A口)の所有株式は、すべて各社が証券投資信託等の信託を
受けている株式です。
(注3)ステート・ストリート・バンク・アンド・トラスト・カンパニー、ザ・チェース・マンハッタン・バンク・エヌ・エイ・ロンドンおよびザ・チェース・マンハッタン・バ
ンク・エヌ・エイ・ロンドン・エス・エル・オムニバス・アカウントは、主として欧米の機関投資家の所有する株式の保管業務を行うとともに、当該機関投資家の株式名
義人となっています。
(注4)ñさくら銀行は、2001年4月1日付でñ住友銀行と合併し、ñ三井住友銀行となりました。
株式の所有者別状況
外
国
人
1
9
9
8年度
1
9
99年度
2
00
0年度
(19
9
9年3月3
1日現在)
(20
0
0年3月3
1日現在)
(20
0
1年3月3
1日現在)
185,171,931株
1,476名
202,139,192株
1,617名
364,695,373株
1,753名
金 融 機 関
137,618,306
397
131,467,520
425
270,007,301
551
個人・その他
53,090,240
189,911
84,734,859
346,044
216,415,427
609,821
一 般 法 人
32,298,068
1,509
31,674,049
4,180
55,029,317
5,666
証 券 会 社
2,260,566
64
3,623,543
70
13,469,716
97
410,439,111
193,357
453,639,163
352,336
919,617,134
617,888
合
計
外国人
金融機関
1998
45.
1%
33.
5%
1999
44.
5%
2000
39.6%
29.
0%
29.4%
個人・その他 一般法人 証券会社
12.
9%
18.
7%
23.5%
7.
9% 0.
6%
7.
0% 0.
8%
6.0%
1.5%
23
発行済株式総数および資本金の推移
年
月
日
発行済株式総数
(増 減 数)
資 本 金
(増 減 額)
332,036,923 千円
(32,151,661)
転換社債の転換および新株引受権付社債の新株引受権行使
(19
9
6年4月1日∼1
9
97年3月3
1日)
407,195
(23,010)
406,195,557
(74,158,634)
転換社債の転換および新株引受権付社債の新株引受権行使
(19
9
7年4月1日∼1
9
98年3月3
1日)
19
9
9年3月3
1日
410,439
(3,244)
416,373,017
(10,177,460)
転換社債の転換および新株引受権付社債の新株引受権行使
(19
9
8年4月1日∼1
9
99年3月3
1日)
20
0
0年1月5日
(32,980)
(1,648,988)
20
0
0年3月3
1日
453,639
(10,220)
451,550,454
(33,528,448)
20
0
0年5月1
9日
(453,639)
(0)
20
0
0年5月1
9日
(82)
(4,117)
20
0
1年3月3
1日
919,617
(12,256)
472,001,527
(20,446,955)
19
9
7年3月3
1日
384,185
(10,117)
19
9
8年3月3
1日
千株
摘 要
ñソニー・ミュージックエンタテインメントとの株式交換(株式交換比率1:0.835)
ソニーケミカルñとの株式交換(株式交換比率1:0.565)
ソニー・プレシジョン・テクノロジーñとの株式交換(株式交換比率1:0.203)
転換社債の転換および新株引受権付社債の新株引受権行使
(19
9
9年4月1日∼2
0
00年3月3
1日)
株式分割(分割比率 1:2)
ñソニーファイナンスインターナショナルとの株式交換(株式交換比率1:0.256)
ソニーピーシーエルñとの株式交換(株式交換比率1:0.028)
ñソニー木原研究所との株式交換(株式交換比率1:21.920)
転換社債の転換および新株引受権付社債の新株引受権行使
(20
0
0年4月1日∼2
0
01年3月3
1日)
上場証券取引所
ê国 内
上
東
ñ
名
福
札
京
大
古
岡
幌
証
券
取
阪
証
券
取
屋
証
券
取
証
券
取
証
券
取
引
引
引
引
引
所
所
所
所
所
場
年
月
日
1
95
8年1
2月1日
1
96
0年1月4日
1
96
0年1月4日
1
96
1年5月1日
1
96
1年5月1日
ê海 外
上
ニ
ロ
パ
パ
フ
デ
ブ
ウ
ト
シ
ス
ュ ー ヨ ー ク 証 券 取 引
ン ド ン 証 券 取 引
シ フ ィ ッ ク 証 券 取 引
リ
証
券
取
引
ラ ン ク フ ル ト 証 券 取 引
ュ ッ セ ル ド ル フ 証 券 取 引
リ ュ ッ セ ル 証 券 取 引
ィ ー ン 証 券 取 引
ロ ン ト 証 券 取 引
カ
ゴ
証
券
取
引
イ
ス
証
券
取
引
所
所
所
所
所
所
所
所
所
所
所
(米国)
(英国)
(米国)
(フランス)
(ドイツ)
(ドイツ)
(ベルギー)
(オーストリア)
(カナダ)
(米国)
(スイス)
場
(注1)1955年 8 月 8 日 東京店頭市場に公開しました。
(注2)1961年 6 月 米国でADR(米国預託証券)を発行しました。
(注3)1995年12月 チューリッヒ、バーゼル、ジュネーブの各証券取引所が統合され、スイス証券取引所となりました。
24
年
月
1
97
0年9月17日
1
97
0年1
0月5日
1
97
1年6月17日
1
97
2年9月26日
1
97
2年1
0月11日
1
97
2年1
0月11日
1
97
3年1
0月8日
1
97
4年3月14日
1
97
4年1
0月3日
1
97
5年1
0月23日
1
97
7年1
1月8日
日
社債の状況
ê転換社債
銘 柄
発行年月日
発行総額
転換価額
2002 年 満 期 1.5% 利 付
第2回無担保転換社債
1987年 8 月17日
75,000
2,194.0
316
99.6
2003 年 満 期1.4% 利 付
第3回無担保転換社債
1988年 4 月20日
92,000
2,707.8
8,310
91.0
2005 年 満 期 1.4 % 利 付
第4回無担保転換社債
1990年 2 月14日
300,000
3,995.5
287,883
4.0
2 0 1 0 年 満 期
米 貨 建 転 換 社 債
2000年 4月17日
57,331
13,220.0
56,680
銘 柄
発行年月日
発行総額
行使価額
2001 年 満 期 0.1% 利 付
第 5 回 無 担 保
新 株 引 受 権 付 社 債
1997年10月13日
3,500
5,894.0
1,712
51.1
2004 年 満 期 0.03% 利 付
第 6 回 無 担 保
新 株 引 受 権 付 社 債
1998年 8 月17日
4,000
6,263.5
3,588
10.3
2005 年 満 期 0.1% 利 付
第 7 回 無 担 保
新 株 引 受 権 付 社 債
1999年 8 月23日
4,000
7,166.5
4,000
0
2006 年 満 期 1.55% 利 付
第 10 回 無 担 保
新 株 引 受 権 付 社 債
2000年 10月19日
12,000
12,457.0
11,490
0
銘 柄
発行年月日
発行総額
社債残高
2001 年 満 期 4.4 % 利 付
第2回無担保普通社債
1 9 9 3 年 9 月20日
80,000
2003年満期6.125%利付
米 貨 建 普 通 社 債
百万米ドル
百万米ドル
1998年 3 月 4 日
1,500
1,500
2005年満期1.42%利付
第8回無担保普通社債
2000年 9 月13日
100,000
100,000
2010年満期2.04%利付
第9回無担保普通社債
2000年 9 月13日
50,000
50,000
百万円
社債残高
円
千米ドル
転換率
百万円
%
千米ドル
0
ê新株引受権付社債
百万円
新株引受権
未行使額
円
新株引受権
行 使 率
百万円
%
ê普通社債
百万円
百万円
百万円
80,000
百万円
(注1)上記はソニーñが発行した社債のみを記載したものです。
(注2)2010年満期米貨建転換社債は、株価連動型のインセンティブ・プランとして米国の関係会社の役員・幹部社員に対し割り当てることを目的として発行したも
のです。なお、失権分として額面総額651千米ドルを2000年9月27日に買入消却しました。また、2001年4月16日に、同じくインセンティブ・プランと
して2011年満期米貨建転換社債77,056,591.71米ドルを発行しました。
(注3)2001年満期の0.15%利付第5回無担保転換社債は、2001年3月30日に満期償還されました。
(注4)新株引受権付社債は、いずれも同社債の新株引受権部分を当社取締役等に対し報酬の一部として支給することを目的として発行したものです。なお、2006年
満期1.55%利付第10回無担保新株引受権付社債については、失権分として新株引受権の一部を2000年12月29日に消却したことに伴い、新株引受権未行使
額が468百万円減少しています。
(注5)2000年満期0.1%利付第4回無担保新株引受権付社債20億円は、2000年8月16日に満期償還されました。
25
役 員(2001年5月1日現在)
取締役および監査役
地 位
取
代
代
代
取
取
取
取
取
取
取
取
常
常
常
監
表
表
表
勤
勤
勤
締
取
取
取
締
締
締
締
締
締
締
締
監
監
監
査
締
締
締
査
査
査
氏 名
役
役
役
役
役
役
役
役
役
役
役
役
役
役
役
役
大 賀 典 雄
出 井 伸 之
安 藤 国 威
中 暉 久
森 尾 稔
伊 庭 保
真 崎 晃 郎
ハワード・ストリンガー
久夛良木 健
ピーター・ジー・ピーターソン
末 松 謙 一
中 谷 巌
大 西 昭 敞
林 司
阿 部 尚 文
盛 田 和 昭
執行役員役位、担当または主な職業
取締役会議長
会長兼CEO
社長兼COO
副社長兼CFO
副会長、技術代表
副会長、ソニー銀行ñ 取締役会長
専務、法務・知的財産担当
ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカ チェアマン&CEO
ñソニー・コンピュータエンタテインメント 代表取締役、社長兼CEO
ブラックストーングループ チェアマン
ñ三井住友銀行 特別顧問
ñ三和総合研究所 理事長
盛田ñ
代表取締役会長
(注)監査役のうち大西昭敞、阿部尚文、盛田和昭の3氏は、「株式会社の監査等に関する商法の特例に関する法律」第18条第1項に定める社外監査役です。
執行役員
取締役を兼務している執行役員については除いています。
地 位
26
氏 名
副
社
長
副
社
長
専
務
専
務
専
務
専
務
コーポレートリサーチフェロー(専務)
上
席
常
務
上
席
常
務
小 寺 淳 一
中 村 末 広
小 山 謙 一
川 島 章 由
篠 静 雄
近 藤 章
牧 本 次 生
佐 野 角 夫
青 木 昭 明 上
席
常
務
所 眞理雄
上
上
上
上
席
席
席
席
常
常
常
常
務
務
務
務
堀 籠 俊 生
渡 辺 三 之
土 井 利 忠
渡 辺 誠 一
上
席
常
務
鶴 島 克 明
担 当
ソニーマーケティングñ 代表取締役、会長
コアテクノロジー&ネットワークカンパニー NCプレジデント
ソニー・ヒューマンキャピタルñ 代表取締役、社長兼COO
インスティテュート・オブ・ストラテジー コ・プレジデント
ブロードバンドソリューションネットワークカンパニー NCプレジデント
CAO(Chief Administration Officer)
、経理・財務担当
セミコンダクタネットワークカンパニー CTO
社会環境担当
ISソリューションズセンター・テクニカルサポートセンター・プロキュアメントセンター担当
CTO(IT関連技術領域)
、ネットワーク&ソフトウェアテクノロジーセンター プレジデント、
インターネット研究所長
通信サービスカンパニー プレジデント
ソニー・プレシジョン・テクノロジーñ 取締役会長
デジタルクリーチャーズラボラトリー所長
フロンティアサイエンス研究所長
CTO(デバイス関連技術領域)
、
コアテクノロジー&ネットワークカンパニー デピュティ・プレジデント
地 位
氏 名
上
席
常
務
上
席
常
務
上
席
常
務
常
務
常
務
常
務
コーポレートリサーチフェロー(常務)
常
務
常
務
常
務
常
務
執
行
役
員
井 原 勝 美
長谷部 忠 勝
米 澤 健一郎
江 口 武 夫
河 相 董
大 木 充
西 美 緒
中 川 裕
久保田 幸 雄
蓑 宮 武 夫
野 副 正 行
山 下 勉
執
員
中 鉢 良 治
執
行
役
員
執
行
役
員
執
行
役
員
執
行
役
員
執
行
役
員
執
行
役
員
執
行
役
員
執
行
役
員
コーポレートリサーチフェロー(執行役員)
コーポレートリサーチフェロー(執行役員)
コーポレートリサーチフェロー(執行役員)
コーポレートリサーチフェロー(執行役員)
コーポレートリサーチフェロー(執行役員)
近 藤 哲二郎
西 谷 清
掃 部 義 幸
新 村 勉
鶴 見 道 昭
嘉 治 健 夫
神 永 幸 三
木 村 敬 治
高 山 行
役
担 当
森 芳 文
久保田 重 夫
伊 賀 章
代 田 典 久
デジタルテレコミュニケーションネットワークカンパニー NCプレジデント
生産関連担当
人事・総務担当
ホームネットワークカンパニー e-プリントカンパニー プレジデント
カスタマーサティスファクションセンター等担当
広報・渉外担当
コアテクノロジー&ネットワークカンパニー
コアテクノロジー&ネットワークカンパニー デピュティ・プレジデント
技術アライアンス担当
セミコンダクタネットワークカンパニー NCプレジデント
ブロードバンドソリューションネットワークカンパニー コ・プレジデント
ホームネットワークカンパニー NCプレジデント
コアテクノロジー&ネットワークカンパニー レコーディングメディアカンパニー
プレジデント
CTO(次世代戦略的技術開発)
、A3研究所長
CTO(AV関連技術領域)、AV/IT開発本部長
コンスーマー資材本部長
S&Sアーキテクチャーセンター プレジデント
放送・通信ビジネス担当
コアテクノロジー&ネットワークカンパニー エナジーカンパニー プレジデント
ブロードバンドソリューションネットワークカンパニー デピュティ・プレジデント
モーバイルネットワークカンパニー NCプレジデント
ブロードバンドソリューションネットワークカンパニー
フロンティアサイエンス研究所
コアテクノロジー&ネットワークカンパニー
インターネット研究所
S&Sアーキテクチャーセンター
従業員数
ソニーグループの従業員数(有期雇用者を含む)については、エレクトロニクスと音楽分野を中心に人員削減を実施した結果、
当年度末の従業員数は前年度末に比べ約7,900名減少しました。
20
0
0年度
(当年度)
1
99
9年度
(2
00
1年3月31日現在)
(2
00
0年3月3
1日現在)
181,800名
189,700名
27
単独財務諸表
当年度の売上高は、パーソナルコンピューター、デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、携帯電話、半導体などが好調に推
移したことにより、前年度に比べ16.0%増加の3兆75億84百万円となり、はじめて3兆円を超えました。利益面におきましては、
売上高の大幅な増加に加え、原価削減を中心とした合理化の効果もあり、前年度の27億55百万円の営業損失に対して、504億58百
万円の営業利益を計上しました。また、経常利益は前年度に比べ169.5%増加の815億2百万円、当期利益は前年度に比べ45.9%増
加の450億2百万円となりました。
2000年4月1日から
貸借対照表の要旨(2001年3月31日現在)
科 目
金 額
損益計算書の要旨(2001年3月31日まで )
科 目
金 額
百万円
流
動
資
産
1,064,755
売
支払手形・買掛金
370,179
売
そ
650,048
720,456
営
58,925
479,570
た な 卸 資 産
128,560
そ
400,109
社
△2,410
転
他
貸 倒 引 当 金
定
資
産
2,534,737
(有形固定資産)
建
(236,293)
物
95,543
機 械 ・ 装 置
48,241
土
地
31,531
他
60,976
そ
の
(73,680)
(無形固定資産)
(投
資
(2,224,763)
等)
子会社株式・出資金
1,955,056
他
272,797
貸 倒 引 当 金
△3,090
そ
の
延
資
産
資 産 合 計
固
動
負
債
の
定
負
他
債
債
363,425
債
302,401
退職給付引当金
50,029
そ
換
社
の
他
負 債 合 計
資
本
金
法 定 準 備 金
資 本 準 備 金
利 益 準 備 金
剰
余
金
(う ち 当 期 利 益)
評 価 差 額 金
4,600
1,740,684
472,001
687,493
658,491
29,001
699,082
(45,002)
276
上
高
3,007,584
価
2,573,010
販売費・一般管理費
384,115
上
原
業
利
営
業
外
営
業
外
益
50,458
収
益
115,876
費
用
84,831
経
常
利
益
81,502
特
別
利
益
122,889
特
別
損
失
139,117
税 引 前 当 期 利 益
65,274
法人税・住民税・事業税
30,719
法 人 税 等 調 整 額
△10,447
当
前
中
期
期
間
利
繰
越
配
利
当
益
45,002
益
27,954
金
11,443
45
資 本 合 計
1,858,854
利 益 準 備 金 積 立 額
1,144
3,599,538
負債・資本合計
3,599,538
当 期 未 処 分 利 益
60,369
(注1)有形固定資産から控除した減価償却累計額は334,033百万円です。
(注2)1株当りの当期利益は49円18銭です。
28
金 額
百万円
1,020,228
受取手形・売掛金
固
繰
流
現 金 ・ 預 金
の
科 目
百万円
株主メモ
決
定
算
時
株
主
総
期
毎年3月31日
会
毎年6月
利益配当金支払株主確定日
毎年3月31日
中間配当金支払株主確定日
毎年9月30日
基
日
毎年3月31日(そのほか臨時に必要あるときは、あらかじめ公告いたします。)
聞
東京都において発行する「日本経済新聞」
公
準
告
掲
載
新
名 義 書 換 代 理 人
東京都千代田区丸の内1丁目4番3号
東洋信託銀行株式会社
同
事
務
取
扱
所
(株お 式問事い務合にわ関 せす る先)
同
取
次
所
東京都江東区東砂7丁目10番11号(〒137−8081)
東洋信託銀行株式会社 証券代行部
電話(03)5683−5111(代表)
東洋信託銀行株式会社 全国各支店
野村證券株式会社本店および全国各支店
1 単 位 の 株 式 数
100株
ソニー株式会社
創 立:1946年(昭和21年)5月7日
資本金:4,720億152万7,659円(2001年3月31日現在)
本 社:東京都品川区北品川6丁目7番35号(〒141−0001)
電話(03)5448−2111(大代表)
ソニーは、インターネット上にホームページを開設し、最新の会
社業績やアニュアルレポートをはじめとするさまざまな情報をご
案内しています。
(
日本語 http://www.sony.co.jp
英 語 http://www.sony.co.jp/en
)
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