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認定中古車でも メルセデスイーターとなるか!?

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認定中古車でも メルセデスイーターとなるか!?
認定中古車でも
メルセデスイーターとなるか!?
クライスラーの伝統とダイムラーの技術を組み合わせたら
近ごろ珍しいぐらいに骨太で男っぽいセダンができあがった。
圧倒的な存在感と強烈な動力性能は第一級。
そんなクルマが認定中古車で出回り始めているのに、
黙って見過ごす手はない。
「自分はどうもメルセデスって柄じゃない」
と感じているなら、
こんな選択も悪くないはずだ。
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V型8気筒5.7RのHEMIエンジンは、最高出力340ps/5000rpm、最大トルク53.5mkg/4000rpm
を発揮する。他に、V6 3.5R を搭載するグレードも存在する。
5.7HEMIはカリフォルニアウォールナット製の本木目&本革巻きステアリングホイールを装備。ちな
みに3.5には、べっ甲アクセント&本革巻きを採用している。
この御時世、新しいアメリカ車がいいクルマ
だと、ことさらうれしい。ちゃんとクルマつくって
くれてたのかァと、ヘンな感慨が先立つからだ。
アメリカンV8、HEMIの実力
珍しかった、レーシーな半球形燃焼室を意味
ヤケクソのような目の粗さがスゴイ。ボディ外
する。その基本構造を踏襲しながら、現代の
寸はメルセデスSクラスとほぼ同じでも、スゴ
技術で甦らせたV型8気筒OHVが新型300Cの
みはずっと利いている。
新設計のV8は5.7 R で340psを発生する。
数瞬、後輪が空転する。
高速道路を100km/hで流していると、5段AT
くる。アイドリングの停車中も、たまに一瞬ユ
サッとボディを身震いさせたりする。
のトップでは1800rpmでユルユル回っているに
一方、このV型8気筒は、燃料経済性の点で
過ぎない。4速に落とすと2200rpm、3速でも
も工夫がある。低負荷時に半分の4気筒を自
なにしろGMやフォードは、いまや利益の6割以
300Cはクライスラーの新しいフルサイズセ
上を非自動車生産部門が稼ぎ出しているとい
ダンである。04年に登場して以来、米国のカ
たとえそんな背景を知らなくても、このビッグ
これだけ鉄板の面積が大きく見えるボディで
まだ3000rpm、2速にシフトダウンしてやっと
動休止させて燃料の節約に努めるのだ。フル
う。副業だった金融サービスや不動産などの
ーガイ
(クルマ野郎)から大人気を博している。
セダン、見た目はどこか懐かしい。と同時に、
も、車重は1860kgと、排気量やパワーのわり
4700rpmまで上がり、ここに至って初めてエン
容積運転時と比べて、10∼20%の燃費向上を
ジン音がはっきり室内に届く。
もたらすという。今回、ほとんど高速道路ばか
心臓だ。
ほうが儲けのメインになっている。帳簿を見て
クライスラーの“300”といえば、1950年代に
ただならぬ迫力も感じさせる。ウエストライン
に軽く仕上がっている。動力性能の豪快さは
も、はたして本業がクルマづくりなのかどうか、
人気を呼んだ高性能セダンだ。車名は
は高く、上屋は低い。おかげで、異様に窓の
言うまでもない。トルクがあるので、ろくにア
それくらい静かなV8だが、かといって静かな
「3000cc」の略ではなくて、HEMIヘッドと呼ば
小さいプロポーションは、最初からちょいワル
クセルを踏まなくても充分すぎる加速が得ら
だけのエンジンであろうはずはない。2000rpm
いまどきマッスルカーに手を出そうという確信
のチョップド・トップふうだ。格子のラジエター
れる。発進時に床まで右足を踏み込めば、ト
以下のトロ火で回していても、エンジンルーム
犯なら、ノープロブレムではないか。
グリルは元祖300のオマージュだが、ほとんど
ラクション・コントロールが利いていたって、
隔壁の向こうからマッチョな存在感が伝わって
甚だあやしくなっているのである。
そんな自動車メーカーが新製品を出し、そ
れがいいクルマだと、めでたさもひとしおとい
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うわけだ。
れるV8で300psを絞り出したことに由来する。
“HEMI”とは、当時、一般車のエンジンには
りを約400km走って、燃費は6.9km/R だった。
足回りは意外やパリッと硬めだ。フワフワ
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した挙動はいっさいみせない。コーナーでも
いうことはあるかもしれない。
ラがある。間違いなくキャデラックより
“キャラ”
腰砕けの気配はない。ブレーキやステアリン
中古のタマはまだ少なく、試乗車は新車の
グもしっかりしていて、操縦安定性に不満はな
広報車だった。06年モデルから、日本仕様に
内装などは、とくに高級というのでもなく、む
い。それもそのはず、サスペンションを始めと
は右ハンドルも設定された。300Cはクライス
しろわりとあっさりしているが、しかしこの押し
して、シャシーのコンポーネントには旧型メル
ラーの世界戦略車でもあって、輸出モデルは
出しで611.1万円は、いかにもお値打ちだ。米
セデスEクラスの構成部品がかなり使われて
オーストリアのマグナ・シュタイア工場で生産
国ではほぼ同価格帯のキャデラックSTS 4.6に
いるからだ。そういえば、2座クーペのクロス
されている。右ハンドルの日本向けもグラー
800万円近い値札がついていることを思うと、
ファイアも、中身は旧型メルセデスSLK320
ツ生まれだ。
なおさらである。
である。最新の現行モデルは使わせないけど、
は立っている。
とはいえ、300Cは久々に溜飲が下がるアメ
このほど新たに6.1RのSRT8も登場したが、
一世代前のならいいよとメルセデスが言うの
リカン・ニューカマーである。肩身が狭くなる
その一方、300Cには3.5RのV6もある。でも、
かどうか知らないが、でもそれくらいのメカを
一方の“アメリカ車の本音”をうまく体現してい
ここまできて、いまさら腰がひけてどうする。男
ベースにすると、適度な“アメ車感”が出ると
る。アメ車はやっぱこれだよなと思わせるオー
らしくV8 HEMIを選んでもらいたい。
写真上_全長×全幅×全高=
5010×1890×1490mmのボデ
ィサイズを生かして3050mmと
いうロング・ホイールベースを
確保している。
写真左_HDD式ナビゲーショ
ンシステムを標準装備。フロン
トシートはパワー調整機構、シ
ートヒーター、ランバーサポート
を備える。リアシートは分割可
倒式。車両協力=ダイムラー・
クライスラー日 本 株 式 会 社
(クライスラー・ジープコール
フリーダイヤル 0120-712-812)
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