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子宮頸がん検査

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子宮頸がん検査
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子宮頸がん検査
KKCでは、婦人科医による診察と、子宮頸部の細胞を少し取って顕微鏡で
がん細胞の有無を調べる細胞診検査を行っています。
子宮頸がん検査の判定には、原則として下表に示すような細胞診のベセスダ
システムおよびクラス分類結果を表示し、判定はベセスダシステムに準拠して
おります。さらに「HPV検査」を追加でご受診になると、前がん病変(がん
になる前の段階)の発見率が飛躍的に上がることが分かってきました。
細胞診検査
∼クラス分類(日母分類)∼
∼ベセスダシステム∼
分類
NILM
推定される病理診断
判定
異常所見なし
陰性
分類
内
容
Ⅰ
正常
Ⅱ
異形細胞を認めるが、良性であって悪性の兆候はない。
要経過観察
ASC-US
軽度扁平上皮内病変疑い
HPV高リスク型が陽性の場合
は
要精密検査
ASC-H
高度扁平上皮内病変疑い
LSIL
軽度扁平上皮内病変
HSIL
高度扁平上皮内病変
SCC
扁平上皮がん疑い
AGC
腺異型・腺がん疑い
AIS
上皮内腺がん疑い
Ⅲa
悪性の疑いは薄いが断定はできない。
軽度∼中等度の異形上皮を想定する。
Ⅲb
悪性を強く疑うが断定はできない。
高度の異形上皮を想定する。
Ⅳ
強く悪性を疑う。
上皮内がんを想定する。
Ⅴ
悪性である。
湿潤がん(微小浸潤がんを含む)を想定する。
要精密検査
Adenocarcinoma 腺がん疑い
Other malig.
その他の悪性腫瘍疑い
不適正
判定保留
オプション検査
HPV−DNA検査
ハイリスク型
発がんに関与しているといわれるハイリスク型が
検出されると「高リスク型陽性」とご報告します。
子宮頸がんの原因の多くがヒト・パピローマウイルス(HPV)による感染
であること分かってきました。
HPVは自然排出されることも多いのですが、感染が持続すると、子宮頸部に
異形成という前がん病変が発生する場合があります。
ご自身のリスクの度合いを把握していただきながら、癌へ進行してしまうその
前の状態で見つけ対処するために、定期的に検診や精密検査を受けることが最
大の予防策となります。
37
子宮頸がん検査
ベセスダシステムに基づいた子宮頸がん検診
細胞診検査
標本適正
陰性
標本不適正
判定保留
↓
再検査
扁平上皮系異常
NILM
ニルム
日母分類
Ⅰ、Ⅱ
ASC-US
ASC-H
LSIL
HSIL
SCC
アスク・ユーエス
アスク・ハイ
ローシル
ハイシル
エスシーシー
┃
軽度扁平上
皮内病変疑
い
┃
┃
┃
┃
高度扁平上
皮内病変疑い
軽度扁平上
皮内病変
高度扁平上
皮内病変
扁平上皮癌
疑い
┃
┃
┃
日母分類
Ⅱ、Ⅲa
日母分類
Ⅲa、Ⅲb
日母分類
ⅢⅢa
┃
┃
┃
HPV検査
または、半年
以内の再検
査
1年後検診
HPV陰性
┃
日母分類
Ⅲa、Ⅲb、
Ⅳ
┃
┃
日母分類
Ⅴ
┃
要精密検査
コルポ診、生検必要
HPV陽性
その他の異常
腺系異常
AGC
AIS
エイジーシー
エイアイエス
Adenocarci
noma
┃
┃
┃
┃
腺異型・腺癌
疑い
上皮内腺癌
疑い
腺癌疑い
悪性腫瘍
疑い
Other malig.
アザーマリグ
アデノカルチノーマ
┃
┃
┃
┃
日母分類
Ⅲ
日母分類
Ⅳ
日母分類
ⅢⅤ
日母分類
Ⅴ
┃
┃
┃
┃
要精密検査
コルポ診・生検・頸管および内膜細胞診また
は組織診
要精密検査
病変検索
その他の婦人科疾患
臨床所見(問診と診察)の結果は、「その他の婦人科疾患」として報告してい
ます。なお細胞診検査で、感染症の所見を認めた場合も、「その他の婦人科疾
患」に加えて報告しています。
解
外陰炎
臨床所見
膣炎
頸管炎
説
外陰部の炎症
膣の炎症
膣から子宮に通じる頸管の炎症
子宮膣部びらん 頸管の入り口付近の粘膜のただれ
頸管ポリープ
細胞診
真菌類
トリコモナス
ヘルペス
頸管にポリープ(粘膜のいぼ状の隆起)
真菌(かび)による膣炎
トリコモナス(原虫の一種)による膣炎
ヘルペスウイルスによる膣炎
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