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導電性織物ケーブルの開発
導電性織物ケーブルの開発 木曽川商工会 田中明人 一宮市木曽川町の概要 織物の町として知られ、近隣の地域とともに古く から繊維産業を中心に発展 平成17年4月1日、旧一宮市・尾西市・木曽川町 が合併し、人口約37万人の「一宮市」が誕生 尾州産地の特徴 平安時代 江戸時代 明治以降 現 在 錦綾 結城縞、寛大寺縞などの縞木綿や絹織物 洋服地を中心とした毛織物 総合的なファッション産業基地 紳士スーツ地、婦人ジャケット地を生産 意匠撚糸や複雑な織り組織で差別化 化合繊と組合せた複合織物にも積極 的に対応 JB(ジョイント・尾州)ブランド 事例① タッチセンサー織物の開発 押す前の織物の断面 絶縁性繊維 導電性繊維 導電性繊維と非導電性繊維による二層構造糸 押すと 距離が 近づく →静電 容量が 変化 導電性繊維 押した後の織物の断面 【医療・福祉】 センサーベッド センサーソファー 【デバイス】 自動車・家電 検知や組込に応用可能 タッチセンサー織物ピアノの実演 (愛知県尾張繊維技術センター) フイルムでは実現できない分野での利用に期待 事例② デザイン性の高い導電ケーブルの開発 保有する特許や技術から派生した独自の概念 導電糸 絶縁体 性能+デザイン シールド体 絶縁体 電圧・電流・抵抗値 の飛躍的な向上 尾州地域の強みの デザイン性 従来タイプでは(当地域発案の製品) ①導電糸の本数や方向が限られていた。 ②シールド体が異なる構造であった。 電磁波シールド型導電体 電磁波シールド応用型 ①導電糸とシールド体を同一構造化 ②絶縁部にデザイン性を取入れ可能 導電性織物ケーブルの優位性 用 途 価格 耐久性 柔軟性 導電性織物ケーブル 信号・動力 ▲ ● ● 従来ケーブル 信号・動力 ● ● × その他特徴 着用が可能 センシング 可能 柔軟性が高く屈曲・密着度の大きい点が従来のケーブルにはない 優位性である。 導電性織物ケーブル基本スペック 全体構成 導体部構成 構造 3層 幅 1.5m 厚さ 0.6mm 重量 620g/㎡ 材質 銅 線径 縦40μm・横100μm 公称断面積 絶縁部構成 電気的特性 *1 3.5m㎡ 材質 ポリエステル 糸番手 75デニール 導体抵抗(20℃) *2 6.36Ω/km *1:幅15cmにカットした場合 *2:2端子法による測定 デザイン導電ケーブルの実用化 産業用ロボットや医療・介護の現場へ資材提供 産業用ロボット 用ケーブルを 軽量可能とす る技術につい て大手工作機 械メーカーと共 同で開発予定 共同研究先の 中京大学で開 発が進められ ている、人に世 話されるロボッ ト「Babyloid」 デザイン導電ケーブルの構造全体 (中央の層が導電体(特許取得済))