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第三次浦添市一般廃棄物処理基本計画 浦 添 市
第三次浦添市一般廃棄物処理基本計画 (後 期 計 画) 平成 28年 3月 浦 添 市 【 目 次 】 第1章 はじめに .............................................................. 1 第1節 計画策定の主旨 1 第2節 計画の位置づけ 2 第3節 計画期間 5 第4節 計画処理区域 5 第2章 地域の概要 ............................................................ 6 第1節 沿革 6 第2節 位置・地勢・水系 7 第3節 気候 8 第4節 人口 9 1.人口・世帯数の推移 9 2.人口動態 10 3.年齢別人口 11 第5節 市街地、集落等の動向 12 1.市街地・集落地の状況 12 2.都市計画の指定状況 13 第6節 産業 14 1.産業別就業人口 14 2.産業別事業所数及び従業者数 15 3.農業 16 4.工業 16 5.商業 17 第7節 土地利用状況 18 第8節 交通 19 第9節 将来計画(開発計画等) 20 1.第四次浦添市総合計画 20 2.浦添市環境基本計画 23 第3章 ごみ処理基本計画 ..................................................... 26 第1節 ごみ処理の現状と課題 26 1.ごみ処理の経緯 26 2.ごみ処理フロー 27 3.ごみ処理体制(ごみ処理主体) 28 4.排出抑制・再生利用の推進の取組 29 5.ごみ排出量 31 6.ごみ処理経費 34 7.ごみの性状 35 8.温室効果ガス排出量 37 9.収集・運搬の実績 38 10.中間処理の実績 44 11.最終処分の実績 46 12.資源化の実績 47 13.関係市町村の動向(広域化の状況等) 50 14.一般廃棄物処理の評価 55 15.一般廃棄物処理の課題の抽出 63 第2節 計画の基本方針等 67 1.計画の基本方針 67 2.ごみ排出量及び処理量の見込み 68 3.計画目標年次のごみ処理フロー(排出抑制・再生利用目標達成時) 79 第3節 ごみ処理基本計画 80 1.排出抑制計画 80 2.分別して収集するとしたごみの種類及び分別の区分 84 3.ごみの適正な処理及びこれを実施するものに関する基本的事項 86 4.その他ごみ処理に関し必要な事項 93 第4章 生活排水処理基本計画 ................................................. 95 第1節 生活排水処理の現状と課題 95 1.生活排水処理の流れ 95 2.生活排水処理の状況 96 3.生活排水処理施設の現状 97 4.し尿・汚泥の処理状況 98 5.生活排水処理の課題 第2節 計画の基本方針等 100 101 1.計画の基本方針 101 2.計画条件 102 3.生活排水処理形態別人口とし尿等の将来予測 103 第3節 生活排水処理基本計画 105 1.生活排水対策 105 2.し尿・汚泥の処理計画 107 3.その他 108 第5章 進行管理計画 ........................................................ 109 第1節 施策推進体制の整備 109 第2節 計画の検証方法 109 1.一般廃棄物処理実施計画における各年評価 109 2.一般廃棄物処理基本計画の計画目標年における目標達成評価 109 3.浦添市廃棄物減量等推進審議会による評価 109 第3節 進行管理 資料1:ごみ排出量等の推計結果 資料2:し尿等排出量の推計結果 109 第1章 第1章 第1節 はじめに はじめに 計画策定の主旨 これまでの「大量生産・大量消費・大量廃棄」型のシステムは、豊かで利便性の高い 社会生活を創造してきたが、一方で、地球環境に様々な形で影響を与え、大きな社会 問題となっている。 なかでも、ごみ処理の問題については、ダイオキシン類による汚染や地球温暖化等、 地域内に限定されず広範囲の環境にまで影響を拡大している。そして、これらの問題 を解決し、 「持続可能な社会」を実現するために、 「低炭素社会」 ・ 「循環型社会」 ・ 「自 然共生社会」の実現に向けた取組を統合的に進めていくことが求められている。 こうしたなか、「環境基本法」や「循環型社会形成推進基本法」の制定をはじめ、 廃棄物の処理及び清掃に関する法律や各種リサイクル法など、関係法令の整備が進め られてきた。 さらに、平成 25 年 5 月には「第 3 次循環型社会形成推進基本計画」が改訂され、 国内における取組として、 「 『質』にも着目した循環型社会の形成」、 「低炭素社会、自 然共生社会づくりとの統合的取組」、 「地域循環圏の高度化」など、8 つの項目を掲げ、 循環型社会の形成を実行していくことが定められた。 浦添市(以下、 「本市」という。)においても、時代にあったごみ処理を推進するた め、平成 23 年 3 月に「第三次浦添市一般廃棄物処理基本計画」(以下、 「当初計画」 という。)を策定し、本市の生活環境の保全及び公衆衛生の向上に努めることはもと より、循環型社会の実現に向け鋭意努力してきたところである。 以上を踏まえ、平成 27 年度は計画の中間目標年次に当たることから、これまで実 施してきた施策の進捗状況や目標値の達成状況を検証するとともに、本市の上位計画 である総合計画や環境基本計画、国・県及び周辺地域のごみ処理行政の動向、社会情 勢の変化等を踏まえたうえで、当初計画の目標や施策を見直し、更なる「循環型社会 の形成」の推進に向けた取組の方向性を示した「第三次浦添市一般廃棄物処理基本計 画(後期計画) 」 (以下、 「本計画」という。)を策定するものである。 1 第1章 はじめに 第2節 計画の位置づけ 廃棄物処理法 第 6 条第 1 項では、 「市町村は、当該市町村の区域内の一般廃棄物の 処理に関する計画を定めなければならない」とされている。 一般廃棄物の処理計画は、長期的視野に立った一般廃棄物処理の基本となる計画 (一般廃棄物処理基本計画)と、各年度ごとに基本計画実施のために必要な事項を定 める計画(一般廃棄物処理実施計画)から構成され、それぞれ、ごみに関する部分(ご み処理基本計画及びごみ処理実施計画)及び生活排水に関する部分(生活排水処理基 本計画及び生活排水処理実施計画)とから構成される。 この関係を図示したものを図 1-2-1 に示す。 本計画は、以上に示した「廃棄物処理法」に基づき、長期的・総合的視点に立って、 当初計画を見直すものである。 策定にあたっては「ごみ処理基本計画策定指針(改訂版)」 (平成 25 年 6 月 24 環廃 対発第 1306241 号)及び「生活排水処理基本計画策定指針」 (平成 2 年、衛環第 200 号) に準拠するとともに、「環境基本法」、「容器包装に係る分別収及び再商品化の促進に 関する法律」等、近年の廃棄物に関する新たな法体制についても十分配慮する。また、 一般廃棄物処理に係る国・沖縄県の計画及び市の総合計画等の上位計画を踏まえたも のとする。 本計画とその他の計画等の関係を図 1-2-2、本計画に関連する法令等の概要を表 1-2-1 に示す。 一般廃棄物処理計画 一般廃棄物処理基本計画 一般廃棄物処理実施計画 ( 10∼ 15 年 の 長 期 計 画 ) (各年度計画) ・ごみ処理基本計画 ・ごみ処理実施計画 ・生活排水処理基本計画 ・生活排水処理実施計画 図 1-2-1 本計画の位置づけ 2 第1章 図 1-2-2 本計画と他計画との関係 3 はじめに 第1章 はじめに 表 1-2-1 本計画に関連する法令等の概要 法令名称 制定年度 (最終改正) 概 要 環境の保全について基本理念を定め、環境の保全 環境基本法 平成5年度 に関する施策を総合的かつ計画的に推進すること (平成26年度改正) により、国民の健康と文化的な生活を確保する。 循環型社会形成推進基本法 平成12年度 責務を定めるとともに基本計画の策定などについて (平成24年度改正) 定めることにより、環境への負荷ができる限り低減さ 循環型社会の形成についての基本原則や国等の 廃棄物の処理及び清掃に 昭和45年度 関する法律 (平成27年度改正) (廃棄物処理法) 資源の有効な利用の促進に 平成3年度 関する法律 (平成26年度改正) (資源有効利用促進法) 容器包装に係る分別収集及 び再商品化の促進等に関す 平成7年度 る法律 (平成23年度改正) (容器包装リサイクル法) 特定家庭用機器再商品化法 (家電リサイクル法) 平成10年度 (平成23年度改正) 食品循環資源の再生利用等 平成12年度 の促進に関する法律 (平成25年度改正) (食品リサイクル法) 建設工事に係る資材の再資 平成12年度 源化等に関する法律 (平成26年度改正) (建設リサイクル法) 使用済自動車の再資源化等 平成14年度 に関する法律 (平成26年度改正) (自動車リサイクル法) 使用済小型電子機器等の再 資源化の促進に関する法律 (小型家電リサイクル法) 国等による環境物品等の 調達の推進等に関する法律 (グリーン購入法) 平成24年度 れる「循環型社会」の形成を推進する。 廃棄物の排出抑制や適正な処理(分別、保管、 収 集 、運 搬、 処分 、再生等) を 行う こ とによ り、 生活 環境の保全と公衆衛生の向上を図ることを目的と し、廃棄物の定義や処理責任、廃棄物処理業者及 び処理施設に対する許可、廃棄物処理基準などを 規定している。 資源の有効利用を図るとともに、廃棄物の発生抑制 や環境保全に資するため、主に事業者等の取組を 中心に廃棄物の発生抑制、部品等の再利用及び原 材料としての再利用の促進を目的としている。 家庭等から排出されるごみの大半(容積比約60%) を占めている容器包装の製造・利用事業者などに 分別収集された容器包装のリサイクルを義務付ける ことにより、一般廃棄物の減量と資源の有効利用を 図る。 家電製品の製造・販売事業者などに廃家電製品の 回収、リサイクルを義務付けることにより、家電製品 の効果的なリサイクルと廃棄物の減量化を図る。 当面、対象となる家電製品は当初、ブラウン管 テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機、エアコンとなって いたが、平成21年4月1日より液晶式及びプラズマ式 テレビと衣類乾燥機が追加されている。 売れ残りや食べ残し又は製造過程において発生す る食品廃棄物について、発生抑制、減量化等により 最終的に処分される量を減少させるとともに、飼料 や肥料等の原材料として再生利用するため、食品 関連事業者による食品循環資源の再生利用等の促 進を図る。 建設工事の受注者などに建築物などの分別解体や 建設廃棄物のリサイクルなどを義務付け、建設工事 に係る資材の有効利用の確保及び廃棄物の適正な 処理を図る。 自動車製造業者及び関連事業者による使用済自動 車の再資源化等を適正かつ円滑に実施するための 措置を講じることにより、使用済自動車の適正な処 理とリサイクル等を図る。 デジタルカメラやゲーム機等の使用済小型家電に 含まれる貴金属やレアメタル等の資源の有効利用 や有害物質の管理等の廃棄物の適正処理の確保 を図る。 国等が率先して、再生品などの環境物品等の調達 平成12年度 を推進し、情報提供その他の環境物品等への需要 (平成27年度改正) の転換の促進を図る。 4 第1章 第3節 はじめに 計画期間 本計画は当初計画の後期計画であり、平成 28 年度から平成 32 年度までの 5 年間を 計画期間とする。なお、社会情勢や法体系の変化など計画策定の前提となっている諸 条件に大きな変動があった場合には、適宜見直しを行う。 表 1-3-1 計画期間及び計画目標年次 平成 年度 23 24 初年 25 26 27 28 29 中間 目標 30 31 32 計画 目標 計画期間(当初計画) 【平成 23 年度∼平成 32 年度】 計画 期間 後期計画期間(本計画) 【平成 28 年度∼平成 32 年度】 第4節 計画処理区域 計画処理区域は、本市の行政区域のうち米軍基地(キャンプキンザ―)を除く区域 とする。 5 第2章 地域の概要 第2章 第1節 地域の概要 沿革 今から 600 年余り前に、琉球王国が浦添の地で誕生した。当時の浦添は、西原や那 覇の一部、宜野湾のほぼ全域を含んだ広大な地域で、麦畑や水田が広がる豊かな土地、 さらに那覇港や牧港などの貿易港も控えていた。琉球王国は「中山」と呼ばれ、文治 3 年(1187 年)に源為朝の子・舜天が建国したと伝えられている。 琉球王国中山は、 舜天王統、英祖王統、察度王統の 3 王統が続くが、いずれも浦添を本拠地にした王朝 である。13 世紀ころ、浦添城を中心に琉球王国の首都として繁栄した時代の王「英 祖王」にちなみ、 「てだこ(太陽の子)の街」と称された。 戦後、那覇市のベットタウンとなり、急激な人口増加の流れにより都市化の進展を 伴い、昭和 45 年(1970 年)に浦添村から浦添市に昇格した。現在は、県下第 4 位の 人口を有する「てだこの都市・浦添」として発展している。 「浦添」の地名は、津々浦々を支配するという意味の「うらおそい(浦襲い)」と いう言葉が語源である。これが転じて「うらしい」となり、「浦添」の字があてられ た。 「無限に進展する平和郷」浦添市を象徴している。ウの 字の突出部は無限に進展する姿勢を表し、ウラソエの4 文字を円形に図案化して平和を表現している。 浦添市章 市民の花 市民の花木 市民の木 オオバナアリアケカズラ :南米原産でキョウチクトウ科に属するツル性の植物で 4月∼10月の約半年間、開花する。鮮やかな黄色の 花を咲かせ別名ゴールデンカップと呼ばれている。 オオゴチョウ :西インド諸島が原産でサンダンカやデイゴと共に琉球 三大名花とされている。方言で「アコウサ」と呼ばれ、 2∼3メートルの高さに成長し、6月∼11月に赤と 黄色のストライプの花を咲かせる。とても栽培しやす い花木である。 ホルトノキ :方言では「ターラシ」又は「ターラサー」と呼ばれ、 沖縄本島では古来から「カリーの木(おめでたい木) 」 として知られている。 6 第2章 第2節 地域の概要 位置・地勢・水系 本市は、沖縄本島の南側に位置し、東シナ海に面する西海岸沿いにあって、東に西 原町、南に那覇市、北東に宜野湾市が隣接している。市域(飛地を含む)は、東西 8.4km、南北 4.6km で、北を頂点として南西と南東に広がった扇状の形をしている。 総面積は、平成 23 年 12 月 22 日に牧港 2 丁目の牧港川水系宇地泊川改修地、平成 24 年 6 月 27 日に西洲2丁目のふ頭用地埋立てにより、約 19.3km2 となった。 本市の地勢は、市域の東側に沖縄半島を縦断する丘陵が細長い状態で横たわってお り、その丘陵から直角の方向で一つの細い丘陵が市域のやや北側をとおって西の方向 へゆるやかに傾斜し、海岸沿いまで続いている。地形をみると、市域の中間部から東 側は標高 60m から 140m の丘陵が波状となって激しい起状を呈し、西側にかけては標 高 50m 内外の高さから西海岸へ比較的起伏のゆるやかな状態で傾斜している。 また、市を通る 4 つの河川は、いずれも市の東境界を上域として西流し、東シナ海 にゆるやかにそそいでいる。 図 2-2-1 浦添市の位置 7 第2章 地域の概要 第3節 気候 沖縄気象台における気象概要を表 2-3-1、平成 26 年の降水量及び平均気温の推移 を図 2-3-1 に示す。 平成 26 年の平均気温は 23.1℃、総降水量は 2,584.5mm、平均風速は 5.3m/s、日照 時間は 1,760.2 時間である。 表 2-3-1 気象概要 観測値 気温(℃) 平均 年月 最高 降水量(㎜) 最低 合計 最大 日量 風速(m/s) 平均 最大 日照時間 (h) 平成 21 年 23.4 34.6 9.3 1,864.5 155.0 5.3 19.4 1,876.6 平成 22 年 23.1 33.2 9.1 2,895.5 131.5 5.3 21.2 1,502.7 平成 23 年 22.9 32.9 8.7 2,122.0 131.5 5.4 35.0 1,602.3 平成 24 年 23.0 33.3 11.6 2,733.0 174.0 5.5 41.1 1,538.9 平成 25 年 23.3 34.8 10.3 2,071.0 204.0 5.3 22.0 1,809.0 平成 26 年 23.1 33.9 10.6 2,584.5 251.5 5.3 33.1 1,760.2 1月 16.8 23.5 10.6 66.0 36.5 5.0 13.1 145.4 2月 17.9 24.1 11.7 227.0 55.0 5.4 13.4 82.9 3月 18.4 26.1 12.0 185.0 51.5 5.6 18.4 110.1 4月 20.9 27.2 14.0 100.5 36.5 5.1 13.9 149.1 5月 23.6 30.1 17.3 354.5 66.5 4.9 14.7 112.5 6月 26.9 32.5 20.4 397.5 117.5 5.1 14.2 134.5 7月 29.3 33.9 23.8 494.0 212.0 6.3 33.1 235.5 8月 28.7 33.1 23.9 229.0 70.5 4.6 22.9 175.7 9月 28.8 33.3 25.0 95.5 36.5 4.2 12.7 224 10 月 25.4 32.0 20.7 269.0 251.5 6.7 25.2 171.2 11 月 22.6 28.4 17.4 49.5 30.0 5.1 12.1 134.7 12 月 17.6 24.6 12.0 117.0 34.5 5.7 16.9 84.6 700 35 600 30 500 25 400 20 300 15 200 10 100 5 0 0 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 降水量 平均気温 図 2-3-1 降水量及び平均気温(平成 26 年) 8 平均気温(℃) 降水量(mm) ※:沖縄気象台の観測値(北緯 26 度 12 分、東経 127 度 41 分、標高 28.1m)。 資料:統計うらそえ平成 26 年版,沖縄県気象台 第2章 第4節 地域の概要 人口 1.人口・世帯数の推移 人口・世帯数の推移を表 2-4-1、人口及び 1 世帯当たりの人員数を図 2-4-1 に示 す。 人口及び世帯数は増加傾向にある。また、1 世帯当たりの人員をみると減少傾向 にあり核家族化が進む傾向にある。 平成 26 年の世帯数は 46,432 世帯、総人口は 113,893 人となっており、そのうち 男性 55,731 人、女性 58,162 人となっている。 表 2-4-1 人口及び世帯数の推移 人口(人) 1世帯当たり 世帯数 の人員数 (世帯) 総数 男 女 年次 (人/世帯) 平成 17 年 39,504 107,026 52,822 54,204 2.7 平成 18 年 40,384 107,980 53,237 54,743 2.7 平成 19 年 41,146 108,707 53,461 55,246 2.6 平成 20 年 41,960 109,373 53,683 55,690 2.6 平成 21 年 42,695 110,285 54,111 56,174 2.6 平成 22 年 43,388 110,894 54,406 56,488 2.6 平成 23 年 43,957 111,463 54,524 56,939 2.5 平成 24 年 44,915 112,413 54,970 57,443 2.5 平成 25 年 45,949 113,752 55,707 58,045 2.5 平成 26 年 46,432 113,893 55,731 58,162 2.5 140,000 3.5 120,000 3.0 100,000 2.5 80,000 2.0 60,000 1.5 40,000 1.0 20,000 0.5 0.0 0 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 人口 1世帯当たりの人員数 図 2-4-1 人口及び 1 世帯当たりの人員数の推移 9 1世帯当たりの人員数(人/世帯) 人口(人) ※:各年 3 月末日現在の値(キャンプキンザー区域を含む)。なお、平成 24 年以降、「人口」には 住基法改正による外国人登録者を含む。 資料:統計うらそえ平成 26 年版 地域の概要 2.人口動態 人口動態の推移を表 2-4-2、図 2-4-2 に示す。 自然動態は出生が死亡を上回っているものの自然増加は小さくなる傾向にある。 社会動態は平成 24 年を除き転入者より転出が上回っている状況である。自然動態と 社会動態を合わせた人口増減数は増加しているものの増加数が小さくなる傾向にあ る。 平成 26 年の自然動態は 720 人の増加、社会動態は 692 人の減少となっており、人 口増減数は 28 人の増加となっている。人口増減数は、過去 10 年間で最も人口増加 が小さくなっている。 表 2-4-2 人口動態の推移 自然動態(人) 年次 出生 死亡 自然増減 社会動態(人) 人口増減 転入 転出 (人) 社会増減 平成 17 年 1,478 503 975 6,251 6,279 △ 28 947 平成 18 年 1,525 503 1,022 6,144 6,292 △ 148 874 平成 19 年 1,503 595 908 6,076 6,198 △ 122 786 平成 20 年 1,516 559 957 5,782 6,050 △ 268 689 平成 21 年 1,544 577 967 5,675 5,759 △ 84 883 平成 22 年 1,507 654 853 5,698 5,894 △ 196 657 平成 23 年 1,542 683 859 5,604 5,736 △ 132 727 平成 24 年 1,540 641 899 6,298 5,624 674 1,573 平成 25 年 1,452 640 812 6,024 6,342 △ 318 494 平成 26 年 1,391 671 720 5,587 6,279 △ 692 28 ※:各年 12 月末日現在の値。なお、平成 24 年 7 月以降の「転入」は、住基法改正による外国人登録者を含む。 資料:統計うらそえ平成 26 年版 1,000 800 600 人口増減数(人) 第2章 400 200 0 -200 -400 -600 -800 -1,000 H17 H18 H19 H20 H21 自然増減 H22 社会増減 図 2-4-2 人口動態の推移 10 H23 H24 H25 H26 第2章 地域の概要 3.年齢別人口 年齢階層(10 歳階級)別人口を表 2-4-3、図 2-4-3 に示す。 平成 22 年の年齢階層(10 歳階級)別人口は、労働力の中核をなす人口層(15 歳 以上 65 歳未満)が多く、特に 30 歳代の人口が最も多い。 表 2-4-3 年齢階層(10 歳階級)別人口(平成 22 年) 年齢区分 総数(人) 男(人) 女(人) 0∼9 歳 14,180 7,315 6,865 10∼19 歳 13,769 7,052 6,717 20∼29 歳 13,164 6,467 6,697 30∼39 歳 17,427 8,546 8,881 40∼49 歳 15,427 7,450 7,977 50∼59 歳 13,960 6,847 7,113 60∼69 歳 10,389 5,111 5,278 70∼79 歳 7,717 3,577 4,140 80∼89 歳 3,024 1,084 1,940 90∼99 歳 709 152 557 100 歳以上 31 3 28 109,797 53,604 56,193 総数 ※:10 月 1 日現在の値。 資料:統計うらそえ平成 26 年版(平成 22 年 国勢調査) 女 男 100歳以上 28 3 1,940 80∼89歳 1,084 4,140 70∼79歳 3,577 5,278 60∼69歳 5,111 7,113 50∼59歳 6,847 7,977 40∼49歳 7,450 8,881 30∼39歳 8,546 6,467 7,052 8,000 20∼29歳 6,697 10∼19歳 6,717 6,865 0∼9歳 7,315 10,000 557 90∼99歳 152 6,000 4,000 2,000 0 0 2,000 4,000 6,000 (人) 8,000 10,000 (人) 図 2-4-3 年齢階層(10 歳階級)別人口(平成 22 年度) 11 第2章 地域の概要 第5節 市街地、集落等の動向 1.市街地・集落地の状況 本市の人口は、昭和 45 年の 4.2 万人から平成 22 年には 11 万人と約 2.5 倍に増加 しており、この 30 年間で著しく都市化が進行してきた。昭和 45 年当時の既成市街 地(人口集中地区)は国道 58 号東側の城間、屋富祖、宮城等であり、次第に港川、 牧港など市の北側に拡大し、そして国道 330 号東側の仲間、当山、安波茶、西原ま で市街地が拡がっている。 本市では、計画的な市街地整備を進めるため「浦添市都市計画マスタープラン」 (平成 25 年 1 月)を改訂し、図 2-5-1 に示すとおり市内を 14 の地区に区分して、 それぞれの地区ごとに市街地整備方針を定め、誰もが住み良い都市、環境にやさし い都市づくりを進めている。 資料:浦添市都市計画マスタープラン(平成 25 年 1 月) 図 2-5-1 浦添市の市街地整備方針 12 第2章 地域の概要 2.都市計画の指定状況 本市の都市計画区域面積を表 2-5-1、市街化区域の用途地域別面積を表 2-5-2 に 示す。 本市は、行政区域 1,929.9ha のうち 77.2%にあたる 1,489.3ha が市街化区域であ りる。その土地利用を概観すると、市域の東側に位置する低層住宅を主体とする住 宅地、公営住宅団地や中高層の集合住宅を中心とした地区、国道 58 号と国道 330 号にはさまれた密集市街地、国道 58 号線牧港一帯の商業地、浦添西原線を中心とす る商業・業務地、西海岸北側の埋立地に位置する工業地、西海岸南側埋立地の流通 業務地などに分類される。市街地調整区域は、仲間、当山一帯の浦添大公園や浦添 墓地公園等が位置する斜面緑地、港川緑地及び牧港補給地区などが指定されている。 表 2-5-1 都市計画区域面積(平成 26 年) 区 行政区域 面積A 分 浦添市 都市計画区域 1,929.9ha 都市計画区域 面積B B/A 1,929.9ha 100.0% 市街化区域 面積C C/B 1,489.3ha 77.2% 市街化調整区域 面積D D/B 440.6ha 22.8% ※:3 月末日現在の値。 資料:統計うらそえ平成 26 年版 表 2-5-2 市街化区域の用途地域別面積(平成 26 年) 区分 面積(ha) 構成比(%) 建ペイ率(%) 容積率(%) 1,489.3 100.0 - - 322.3 21.6 50 100 3.4 0.2 50 100 64.2 4.3 50 150 203.7 13.7 60 150 126.3 8.5 60 200 23.0 1.5 60 150 25.0 1.7 60 200 第一種住居地域 242.6 16.3 60 200 第二種住居地域 86.4 5.8 60 200 準住居地域 35.4 2.4 60 200 24.0 1.6 80 200 11.5 0.8 80 300 63.4 4.3 80 400 204.7 13.7 60 200 53.4 3.6 60 200 0.0 0.0 60 200 総面積 第一種低層住居専用地域 第二種低層住居専用地域 住居系 第一種中高層住居専用地域 第二種中高層住居専用地域 商業系 近隣商業地域 商業地域 工業系 準工業地域 工業地域 工業専用地域 ※:3 月末日現在の値。 資料:統計うらそえ平成 26 年版 13 第2章 地域の概要 第6節 産業 1.産業別就業人口 平成 22 年の産業別就業人口の実績を表 2-6-1、図 2-6-1 に示す。 平成 22 年の就業人口は 46,871 人となっており、そのうち男性が 25,943 人、女性 が 20,928 人となっている。 就業別人口の割合を大分類でみると、第一次産業が 0.5%、 第二次産業が 13.5%、第三次産業が 76.1%となっている。 表 2-6-1 産業別就業人口の実績(平成 22 年) 総数(人) 産業分類 男 総数 構成比 女 46,871 25,943 20,928 100.0% 第一次産業 212 174 38 0.5% 農業 160 126 34 0.3% 林業 2 1 1 0.1%未満 漁業 50 47 3 0.1% 6,321 4,826 1,495 13.5% 18 14 4 0.1%未満 建設業 4,124 3,549 575 8.8% 製造業 2,179 1,263 916 4.6% 第三次産業 35,687 18,266 17,421 76.1% 365 288 77 0.8% 運輸・通信業 3,896 3,022 874 8.3% 卸売・小売業、飲食店 8,216 4,164 4,052 17.5% 金融・保険業 3,169 1,268 1,901 6.8% 不動産業 1,265 580 685 2.7% サービス業 1,080 726 354 2.3% 公務 2,467 1,064 1,403 5.3% 4,651 2,677 1,974 9.9% 第二次産業 鉱業 電気・ガス・水道業 分類不能の産業 ※:四捨五入のため、合計が合わない場合がある。 資料:統計うらそえ平成 26 年版(平成 22 年国勢調査) 第一次産業 0.5% 分類不能の産業 9.9% 第二次産業 13.5% 第三次産業 76.1% 図 2-6-1 産業別就業人口の実績(割合)(平成 22 年) 14 第2章 地域の概要 2.産業別事業所数及び従業者数 平成 24 年の産業別事業所数及び従業者数を表 2-6-2、図 2-6-2 に示す。 平成 24 年の事業所数は全体で 4,840 事業所となっており、第一次産業が 0.1%、 第二次産業が約 10.7%、第三次産業 89.2%となっている。従業者数は全体で 53,339 人となっており、第一次産業が 0.1%、第二次産業が 14.0%、第三次産業が 85.9% となっている。 表 2-6-2 産業別事業所数及び従業者数の実績(平成 24 年) 事業所数(事業所) 産業分類 従業者数(人) 構成比 総数 第一次産業 農林漁業 第二次産業 鉱業,採石業,砂利採取業 建設業 製造業 第三次産業 電気・ガス・水道業 情報通信業 構成比 4,840 100.0% 53,339 100.0% 3 0.1% 31 0.1% 3 0.1% 31 0.1% 517 10.7% 7,486 14.0% 3 0.1% 18 0.1%未満 353 7.3% 4,139 7.8% 161 3.3% 3,329 6.2% 4,320 89.2% 45,822 85.9% 4 0.1% 1,076 2.0% 88 1.8% 3,042 5.7% 運輸業・郵便業 104 2.1% 3,108 5.8% 卸売業・小売業 1,152 23.8% 14,204 26.6% 81 1.7% 981 1.8% 不動産業・物品賃貸業 628 13.0% 1,725 3.2% 金融・保険業 学術研究・専門・技術サービス業 248 5.1% 1,873 3.5% 宿泊業・飲食サービス業 662 13.7% 3,681 6.9% 生活関連サービス業・娯楽業 407 8.4% 2,161 4.1% 教育・学習支援業 209 4.3% 1,260 2.4% 医療・福祉 371 7.7% 7,177 13.5% 22 0.5% 198 0.4% 344 7.1% 5,336 10.0% 複合サービス事業 サービス業(他 に 分 類 さ れ な い も の ) ※:四捨五入のため、合計が合わない場合がある。 資料:統計うらそえ平成 26 年版(平成 24 年経済センサス活動調査) 第一次産業 0.1% 第一次産業 0.1% 第二次産業 10.7% 第三次産業 89.2% 第三次産業 85.9% [事業所数] [従業者数] 図 2-6-2 産業別事業所数及び従業者数の実績(割合) (平成 24 年) 15 第二次産業 14.0% 第2章 地域の概要 3.農業 本市の農業の状況を表 2-6-3 に示す。 本市の農家数は減少傾向にあり、平成 23 年の農家数は 111 戸、うち専業農家数が 58 戸、第 2 種兼業農家数が 53 戸となっている。また、作付面積は減少傾向にあり、 平成 23 年の作付面積は 2,730ha となっている。 本市の農業は、都市開発等による農地の転用あるいは他産業への転業などにより きびしい立地条件にある。本市の農業はキビ作を中心とした第 2 種兼業農家が主流 である。これは、肥培管理が容易であり、台風に比較的強く、また換金性が高いな どがその主な理由としてあげられるが、収益性が低いのが難点である。現在本市で は、亜熱帯性気候の特性を活用した、収益性の高いそ菜、園芸作物を中心とした都 市近郊型農業の支援に努めている。 表 2-6-3 農業の状況 総数 専業 (戸) (戸) 兼業(戸) 総数 第1種 作付面積 第2種 (ha) 平成 17 年 185 19 166 − 166 3,286 平成 18 年 157 19 138 − 138 3,242 平成 19 年 154 19 135 − 135 3,243 平成 20 年 143 19 124 − 124 3,011 平成 21 年 142 19 123 − 123 3,092 平成 22 年 141 19 122 − 122 2,967 平成 23 年 111 58 53 − 53 2,730 ※:各年 12 月末日現在の値。 資料:統計うらそえ 4.工業 本市の工業の状況を表 2-6-4 に示す。 平成 24 年の事業所数は 62 事業所、従業者数は 2,189 人、製造出荷額は約 494 億 円となっている。 本市の工業は、中小零細企業が多く、産業別では食料品製造業の割合が最も多く 本市の基幹産業となっている。その他金属製品製造業は主に勢理客臨海埋立地域、 食料品製造業は勢理客、牧港地域に多く立地している。 16 第2章 地域の概要 表 2-6-4 工業の状況 事業所数(事業所) 従業者数(人) 製造出荷額(万円) 平成 17 年 77 1,743 3,651,975 平成 18 年 70 1,722 3,762,380 平成 19 年 76 2,185 4,420,324 平成 20 年 74 2,091 4,521,592 平成 21 年 71 2,167 5,028,029 平成 22 年 69 2,218 5,335,650 平成 23 年 − − 平成 24 年 62 − 2,189 4,941,902 ※:事業所数は、従業者 4 人以上の数値である。 ※:平成 23 年は、「平成 24 年経済センサス−活動調査」が実施されたことにより未実施となった。 資料:統計うらそえ(工業統計調査) 5.商業 本市の商業の状況を表 2-6-5 に示す。 平成 19 年の卸売業、小売業を合わせた商店数は 1,231 店、従業者数は 14,132 人、 年間販売額は約 5,815 億円となっている。 現在本市は、浦添市産業振興センター結の街を拠点とする浦添商工会議所と共に、 地域の活性化と商工業の発展に注力している。さらに西海岸第 2 次埋立事業を推進 し、運輸業等を加えた総合物流ターミナルの形成、そして、商店街の整備、商業経 営の合理化・近代化に取り組み、人が行き交う賑わいのある商店街づくりを目指し ている。 また、新たな特産品づくりとして、浦添市養蚕絹織物施設サン・シルクを拠点に 「うらそえ織」の振興を図っている。 表 2-6-5 商業(飲食店を除く)の状況 商店数(カ所) 従業者数(人) 年間販売額(万円) 平成 9 年 1,596 13,681 59,381,725 平成 14 年 1,443 14,869 63,499,645 平成 19 年 1,231 14,132 58,150,659 資料:統計うらそえ平成 26 年版(商業統計調査) 17 第2章 地域の概要 第7節 土地利用状況 地目別土地面積の状況を表 2-7-1、図 2-7-1 に示す。 平成 26 年の地目別面積は宅地の割合が最も大きく、全体の約 44.0%を占めてお り、次いでその他が約 24.2%、軍用地が 13.7%、雑種地が 9.7%、原野が 4.9%、 畑が 3.3%、池・沼が 0.2%となっている。 表 2-7-1 地目別土地面積の状況(平成 26 年) 面積(km2) 区分 構成比(%) 総面積 19.299 100.0% 畑 0.644 3.3% 宅地 8.492 44.0% 原野 0.946 4.9% 池沼 0.030 0.2% 雑種地 1.873 9.7% 軍用地 2.648 13.7% その他 4.666 24.2% ※:1 月 1 日現在の値。 ※:総面積は、国土交通省国土地理院の「全国都道府県市区町村別面積調」である。 その他は、総面積から畑、宅地(事業所敷地を含む)、野原、池沼(車海老養殖場含む)、 雑種地(埋立地含む)、軍用地を差引いた数値である。 資料:統計うらそえ平成 26 年版 畑 3.3% その他 24.2% 宅 地 44.0% 軍用地 13.7% 雑種地 9.7% 池 原 野 4.9% 沼, 0.2% 図 2-7-1 地目別土地面積の状況(構成比) (平成 26 年) 18 第2章 第8節 地域の概要 交通 道路交通整備方針は図 2-8-1 に示すとおりであり、平成 23 年 10 月に策定された「浦 添市交通基本計画」に基づき取組を進めている。 本市の道路網は、中南部都市圏の主要な幹線道路である国道 58 号、国道 330 号な ど南北方向の広域幹線道路、これらを補完する浦添西原線、県道 153 号線及びバイパ ス、宜野湾南風原線を中心にして骨格道路が形成されており、また、沖縄西海岸道路、 臨港道路などの広域幹線道路の整備が進められている。 また、公共交通として、沖縄都市モノレールの整備や国道 58 号を中心とした幹線 バス計画等をはじめとする新たな公共交通の導入に向けた取組が進められている。 さらに、本県の海の玄関である那覇港は、県民の生活・産業を支える重要な施設で あり、平成 8 年には那覇港港湾区域が本市の港川地先まで拡大された。沖縄の経済自 立に寄与する那覇港の整備、拡充のため、那覇港浦添ふ頭地区においては、国際航路 ネットワークを有した港湾整備を推進拠点としての整備が進められている。 資料:浦添市都市計画マスタープラン(平成 25 年 1 月) 図 2-8-1 道路交通方針図 19 第2章 地域の概要 第9節 将来計画(開発計画等) 1.第四次浦添市総合計画 本市では、 「第四次浦添市総合計画(計画期間:平成 23 年度∼平成 32 年度) 」 (平 成 23 年 3 月)に基づき行政運営を行っている。概要を以下に示す。 (一部抜粋) 第四次浦添市総合計画は、本市の将来を展望するまちづくりの基本となる計画で す。 本計画の目的は、理想とする浦添の姿をめざし、計画的なまちづくりを進めてい くことです。そのために、社会の動きや市民のニーズなどを踏まえ、浦添市の将来 像を描き、長期的、総合的なまちづくりの目標を示しています。 ■浦添の都市像「てだこの都市・浦添」 えそのて だこ 「てだこ」とは、英祖王の神号「英祖日子」にちなんだものです。英祖王は、かつ て牧港という天然の良港を拠点に、海外との貿易を通じ、いち早く新しい文化を取り 入れ、国を開き、治め、栄えたことから「国王の生まれ出ずる国」と古謡オモロでう たわれるほどに浦添の名を高めた人物です。 私たちは、英祖王のすぐれた実績を学ぶとともに、すべての市民の人間として幸せ を願い、永遠なる発展力を保持していきたいと願います。 ま ち そのような願いをこめて、私たちは浦添の都市像を“てだこの都市・浦添”と呼ぶ ことにします。 ま ち “てだこの都市・浦添”それは、私たちのめざす理想の都市像です。 私たちは、その姿を実現していくために、「人間尊重」・「自立」・「平和」をま ちづくりの基本理念とします。 1 てだこびジョン 2020 私たちは、「てだこの都市(まち)・浦添」を実現していくため、2011 年(平成 23)年度∼2020(平成 32)年度までに、次のような「まちづくりの目標」、「将来 の人口」、「土地利用の方針」を設定し、まちづくりに取り組みます。 ア.まちづくりの目標 ∼太陽とみどりにあふれた国際性ゆたかな文化都市∼ イ. 将来の人口 目標年度 2020(平成 32)年における人口を概ね 12 万人とします。 20 第2章 地域の概要 ウ.土地利用の方針 浦添グスクからの風景は、過去から現在、そして未来への「うらそえものが たり」です。そこには、私たちが誇りとする琉球王統発祥の地としての歴史資 産と、それを支えた自然環境や活気にみちあふれたまちなみが広がっていま す。 土地利用にあたっては、成長社会から成熟社会への転換期という時代認識の もと、長期的、広域的視点に立って、開発と保全の調和を図るとともに、本市 の自然、歴史・社会的特性を踏まえ、いきいきとした市民生活と活力ある都市 活動の舞台となるまちづくりに努めます。 ■政策・施策の体系 前期基本計画では、第四次浦添市総合計画・基本構想に掲げられた基本理念、都市像、 まちづくりの目標の実現に向けて、次のような政策・施策の体系を構築します。 基 浦添市の 都市像 構 まちづくり の目標 「 人 間 尊 重 」・「 平 和 」・「 自 立 」 「 太 陽 と み ど り に あ ふ れ た 国 際 性 ゆ た か な 文 化 都 市 」 ま ち 「てだこの都市・浦添」 まちづくりの 基本理念 本 想 まちづくりの方向 / 5 つの政策 【政策 1】 希望と活力にあふれた生活創造都市 ∼新たな魅力の創造と市民生活を支えるまち∼ 【政策 2】 世界へ翼を広げる交流文化都市 ∼豊かな心と人を育むまち∼ 【政策 3】 ともに支え合う健康福祉都市 ∼心がかよい、夢がつながるいたわりのまち∼ 【政策 4】 安全安心でやすらぎにみちた快適環境都市 ∼自然と共生するやさしいまち∼ 【政策 5】 ひと・まち・未来が輝く市民協働都市 ∼みんなでつくるてだこのまち∼ 21 第2章 地域の概要 ■政策 4(一般廃棄物処理に係る内容について抜粋) 安全安心でやすらぎにみちた快適環境都市 ∼自然と共生するやさしまち∼(抜粋) 21 世紀に入り、地球規模の環境問題はより身近なものになりました。都市化が進む本市 でも、自然環境との調和はますます重要なテーマになっています。私たちは、自然の摂理 とその有限性を認識するとともに、輝く太陽のもと、西海岸に広がる青い海や市内を流れ る河川、由緒あるグスクなど、浦添の風土を活かし、自然とふれあえ、歴史文化と調和し た、快適で美しいまちづくりを進める必要があります。 安全で安心して快適に暮らせる質の高い生活環境をつくり、世代をこえてその恩恵を享 受することができるよう、私たちが住み、働き、憩い、学んでいる身近なところから、 “安全安心でやすらぎにみちた快適環境都市”をめざします。 まちづくりの方向 安全安心でやすらぎにみちた 快適環境都市 環境にやさしいまちづくりの推進 ∼自然と共生するやさしいまち∼ 川の再生と循環型社会の推進 廃棄物とリサイクルについての記載(一部抜粋) 循環型社会の考え方を基本に、市民生活や企業などの社会経済活動から廃棄物・排水抑 制と適切な処理を促進するとともに、再利用・再生利用などの推進に努めます。 また、広域的な連携のもと、その取組を普及します。 施策の体系 廃棄物とリサイクル ① ごみの減量化とリサイクルの促進 ② 廃棄物の適正な処理の推進 ③ 生活排水の適正な処理の推進 22 第2章 地域の概要 2.浦添市環境基本計画 本市では、平成 23 年に制定された浦添市環境基本条例に基づき、環境行政を総合 的かつ計画的に推進するために平成 25 年 3 月に「浦添市環境基本計画(計画期間: 平成 25 年度∼平成 31 年度)」を策定している。概要をまとめたものを以下に示す。 ■望ましい環境像と基本目標 「浦添市環境基本計画」で掲げられている望ましいと環境像と基本目標及びと施策の方 向性についての体系を以下に示す。 望ましい 環境像 基本目標/施策の方向 豊 か な 自 然 と 文 化 を 育 み 、 次 世 代 へ つ な ぐ 環 境 共 生 都 市 ・浦 添 【基本目標 1】人と自然との共生 1-1 水循環の維持、回復及び有効利用 1-2 生物多様性の保全 1-3 環境配慮型農業の推進 1-4 自然とのふれあいの場の保全 【基本目標 2】良好な生活環境の保全 2-1 人の健康及び生活環境の保全 2-2 快適な都市環境の創造 【基本目標 3】循環型社会の構築 3-1 資源の有効利用の促進 3-2 廃棄物の適正な処理の推進 3-3 グリーン購入の推進 3-4 エネルギーの有効利用の推進 【基本目標 4】地球環境の保全 4-1 地球温暖化対策の推進 4-2 地球規模の環境問題への貢献 【基本目標 5】協働・参画社会の構築 5-1 環境教育・環境学習の推進 5-2 自発的な活動の促進 23 第2章 地域の概要 ■施策内容(一般廃棄物処理に係る内容について抜粋) 生活排水処理に係る施策等 ・基本目標 2 良好な生活環境の保全 ・施策の方向 2-1 人の健康及び生活環境の保全 ・取組の方向 ○事業者排水の規制及び指導を強化するとともに、公共下水道整備・合併処理浄化 槽の普及や流域の住民・事業者と協働による取組を推進し、総合的な事業所・生活 排水対策を推進します。 ・目標 【目標】 汚水衛生処理率 めざす方向 現状 平成 31 年度 増加 93.8% 94.5% ※:現状値は平成 21 年度の実績 ・取組施策 2-1-2 水質土壌環境の改善 【施策内容③】総合的な生活排水対策の推進 ごみ処理に係る施策等 ・基本目標 3 循環型社会の構築 ・施策の方向 3-1 資源の有効利用の促進 ・取組の方向 ○4R[(リフューズ(発生抑制)、リデュース(排出抑制)、リユース(再使用)、リサイクル (再生利用)]を推進するため、過剰包装の削減、ごみ減量化推進、不用品の再使用 の促進、再資源化処理体制の整備を図ります。 ○再資源化を推進するため、分別排出の徹底や新たな資源化の推進、分別収取体制 の効率化を図ります。 ○資源の有効の促進のため、普及啓発を推進します。 ・目標 【目標】 めざす方向 一般廃棄物の 資源化率 市民 1 人 1 日に 排出するごみの量 リサイクルプラザ 入館者数 現状 平成 31 年度 増加 17.9% 29.1% 減少 831g 780g 増加 (H23)43,853 人 − ※:現状値は、括弧書きで年度を記入しているもの以外は平成 21 年度の実績 ・取組施策 3-1-1 4R の推進 【施策内容①】過剰包装の削減 【施策内容②】ごみ減量化の推進 【施策内容③】不用品の再使用の促進 【施策内容④】再資源化処理体制の整備 3-1-2 再資源化の推進 【施策内容①】分別排出の徹底 【施策内容②】新たな資源化の推進 【施策内容③】分別収集体制の効率化 3-1-3 普及啓発の推進 【施策内容①】 普及啓発の推進 24 第2章 地域の概要 ・基本目標 3 循環型社会の構築 ・施策の方向 3-2 廃棄物の適正な処理の推進 ・取組の方向 ○廃棄物の処理体制を充実するため、安定で効率的な処理体制の維持、収集体制の 整備、今後の中間処理・最終処分の在り方の検討、処理における環境負荷低減の 推進を図ります。 ○廃棄物の適正な処理を推進するため、最終処分ゼロの継続を推進します。 ○廃棄物の適正な処理を推進するため、監視パトロールを実施するなど、不法投棄対 策を推進します。 ・目標 【目標】 めざす方向 最終処分量 水準維持 不法投棄箇所 減少 現状 平成 31 年度 0t 0t 2 箇所 0 箇所 ※:現状値は平成 21 年度の実績 ・取組施策 3-2-1 廃棄物処理体制の充実 【施策内容①】安定で効率的な処理体制の維持 【施策内容②】収集体制の整備 【施策内容③】今後の中間処理・最終処分の在り方の検討 【施策内容④】処理における環境負荷低減の推進 3-2-2 最終処分ゼロの継続 【施策内容①】最終処分ゼロの継続 3-2-3 不法投棄対策の推進 【施策内容①】不法投棄対策の推進 ・基本目標 3 循環型社会の構築 ・施策の方向 3-3 グリーン購入の推進 ・取組の方向 ○グリーン購入を推進するため、浦添市グリーン購入調達方針を推進するなど、市が 率先してグリーン購入の施策を推進します。 ○家庭・事業所におけるグリーン購入を促進し、社会へのグリーン購入の浸透を図り ます。 ・目標 【目標】 めざす方向 浦添市特定調達品目数 増加 現状 平成 31 年度 2品目 ※:現状値は平成 21 年度の実績 ・取組施策 3-3-1 市の率先購入施策の推進 【施策内容①】浦添市グリーン購入調達方針の推進 3-3-2 社会へのグリーン購入の浸透 【施策内容①】家庭・事業所におけるグリーン購入の促進 25 − 第3章 ごみ処理基本計画 第3章 第1節 ごみ処理基本計画 ごみ処理の現状と課題 1.ごみ処理の経緯 本市のごみ処理行政の経緯を表 3-1-1 に示す。 表 3-1-1 浦添市のごみ処理行政の経緯 年度 廃棄物に関する事項 S20 S39 S43 S45 S46 S48 S49 S50 S51 S52 S53 S55 S56 S57 S58 S60 S61 自家処理の時代 村営露天焼却場の供用/ごみの有料収集開始 定期収集・有料収集開始 浦添市ごみ焼却炉建設委員会設置条例施行 不法投棄ごみ収集用パッカー車購入 家庭系ごみの無料収集開始(収集の委託化) ごみの最終処分先を市外に求める/露天焼却をやめる 家庭系ごみ収集車にパッカー車採用 ごみの収集料金改定(外国人住宅対象)/破砕工場の操業開始 収集開始時間を午前 8 時からとする/不法投棄ごみ収集用パッカー車の買い換え/資源ごみ回収開始 伊奈武瀬公有水面に廃棄物処理施設建設用地確保/浦添市ごみ処理施設建設委員会要綱制定 ごみ処理焼却施設・粗大ごみ処理施設建設に着手 破砕工場の閉鎖/ごみの積み替え場所の設置(勢理客地内私有地) ごみの分別収集を開始する(可燃・不燃)/クリーンセンター稼働 ごみ収集区域、委託業者分担区域の一部変更 事業系ごみ収集許可区域の変更(4 から 5 区域へ) 行政改革に伴い、直営パッカー車収集業務廃止/粗大ごみ収集委託業務の開始 事業系ごみ収集業者の新規許可/公共施設のごみ収集有料化実施 浦添市ごみ処理基本計画策定 資源ごみ分別センターの稼働/資源ごみ収集事業の開始(一部地域) 資源ごみ収集事業の開始 市全域開始 指定袋による有料制及び事業系ごみの有料化開始/てだこロール製品化開始 リサイクルプラザ建設専門委員会の設置/浦添市資源化施設基本計画策定 第二次浦添市一般廃棄物処理基本計画策定 ごみ収集運搬業務委託業者選定基準要綱制定/リサイクルプラザの設置及び管理に関する条例施行 リサイクルプラザの本格稼働排ガス高度処理施設建設に向け事業着手 浦添市一般廃棄物処理基本計画(中期計画)策定 家電リサイクル(テレビ、エアコン、洗濯機、冷蔵庫)の開始 事業系ごみの資源化開始/排ガス高度処理改造・溶融炉の工事竣工 溶融スラグの初出荷 溶融飛灰の資源化委託開始/PC リサイクルに伴う収集品目の変更/処理困難物の追加(バイク・タイ ヤ・乾電池等) 家電リサイクル法対象廃棄物の追加(冷凍庫)/浦添市クリーン指導員の設置 生木の資源化委託開始/二輪車リサイクルの開始/浦添市生ごみ資源化計画策定 処理困難物の追加(事業系トナーカートリッジ)/自動車リサイクルの開始 リサイクルプラザの運営委託開始/浦添市一般廃棄物処理基本計画(後期計画)策定 クリーンセンター基幹的施設改造工事/機密文書類のクリーンセンター直接搬入廃止 廃家電 5 品目収集許可業者 5 業者選定 草木類を燃えるごみから資源ごみに変更/燃えるごみ袋(小)を導入/生ごみ回収 5 業者収集場所限定 許可/廃家電 4 品目収集許可業者 5 から 3 業者へ変更 家電リサイクル法対象廃棄物の追加(衣類乾燥機) 第三次浦添市一般廃棄物処理基本計画策定/ごみ処理手数料の改定 浦添市一般廃棄物収集運搬業務の許可等に関する規定改正 クリーンセンター基幹的設備改造工事 資料:浦添市清掃事業概要(平成 26 年度) H2 H3 H4 H6 H7 H10 H11 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 26 第3章 ごみ処理基本計画 2.ごみ処理フロー 本市の現状のごみ処理フロー(ごみや資源の流れ)を図 3-1-1 に示す。 一般家庭から排出されるごみは、燃えるごみ、燃えないごみ、粗大ごみ、資源ご みに分別され排出されている。事業活動に伴って生じる事業所からのごみのうち、 事業者自ら適正に処理できないものについては、事業者が許可業者へ収集を委託す ることにより、本市施設へ搬入されている。事業系ごみも一般家庭と同様の分別(資 源ごみの草・木を除く)に準じて排出されている。 収集されたごみは浦添市クリーンセンターや浦添市リサイクルプラザへ搬入され、 適正に処理・資源化している。紙類については、直接資源化業者へ引き渡している。 なお、本市では埋立処分は行っていない。 一 般 家 庭 及 び 事 業 所 か ら 収 集 さ れ る ご み 【収集・運搬】 【中間処理】 収集燃えるごみ 29,039 t 浦添市クリーンセンター (焼却炉+灰溶融炉) 30,524 t 収集燃えないごみ 719 t 収集粗大ごみ 585 t 可燃残渣 600 t ・紙類 ・缶類・びん類・ペットボトル 資源化① 溶融スラグ:2,076 t 溶融飛灰 : ,438 t 合 計 :2,514 t 破砕可燃残渣 885 t 浦添市クリーンセンター (粗大ごみ処理施設) 1,304 t 収集資源ごみ 3,415 t 【資源化】 浦添市リサイクルプラザ (資源化施設) 3,150 t 資源化② 金 属 類:,400 t 乾 電 池: 19 t 合 計 : 419 t 資源化③ 金 属 類 : 366 ガ ラ ス 類 : 643 ペットボトル : 462 草 ・ 木 :1,079 合 計 :2,550 t t t t t ・草・木(家庭系のみ) 直接資源化 265t 資源化④ 紙類 :177 t 紙製容器包装 : 88 t 合 計 :265 t ○ 資源化計 ①+②+③+④ 5,748 t 図 3-1-1 現状(平成 26 年度)のごみ処理フロー 27 第3章 ごみ処理基本計画 3.ごみ処理体制(ごみ処理主体) 本市のごみ処理主体を 3-1-2 に示す。 排出段階における分別排出は、市民や事業者が主体となり行っている。 排出されたごみの収集・運搬から中間処理、最終処分・資源化は行政が主体となり 行っている。ただし、事業系ごみについては、事業所自らの責任において適正に処理 することを原則とし、事業所が自ら処理できない場合には、市が許可した一般廃棄物 処理収集運搬業者に委託し、市の施設で処理を行っている。 表 3-1-2 ごみ処理主体 排出者 種類 収集・運搬 中間処理 処理主体 燃えるごみ 粗大ごみ 破砕 金属類等回収 焼却・溶融 資源ごみ 資源化 浦添市 家電 4 品目 許可業者 浦添市 指定法人 燃えるごみ 事業者 燃えないごみ 処理主体 処理方法 浦添市 資源化 ― ― 浦添市 資源化 焼却・溶融 燃えないごみ 市民 処理方法 最終処分・資源化 資源化 焼却・溶融 事業者 (許可業者) 浦添市 資源ごみ 破砕 金属類等回収 焼却・溶融 資源化 28 第3章 ごみ処理基本計画 4.排出抑制・再生利用の推進の取組 本市では、当初計画に基づき、ごみの減量とリサイクルを進めるために市民・事 業者との協働で様々な取組を進めてきた。 1)市民への教育・啓発活動の実施 本市で実施しているごみ減量化のための教育・啓発活動の概要を表 3-1-3 に示す。 表 3-1-3 本市が実施しているごみ減量化のための教育・啓発活動 ごみ減量化推進のための教育・活動概要 一般廃棄物処理実施計画の公表によるごみ処理実態の周知 市のホームページやパンフレットなどを利用したごみの減量化、再利用、 適切なごみの出し方等に関する周知 フリーマーケット(わくわくリサイクルまつり)の開催 学校やてだこ学園大学院への出前講座等 4Rの推進(買い物袋持参、マイバッグ運動への参加の呼びかけ) 自主的リサイクルの推進(店頭・民間回収ルートの活用) 浦添市リサイクルプラザの活用促進 中間処理施設見学による教育・啓発 多量排出事業者への抑制啓発 自治会等が自主的に行う環境美化活動等の支援など 2)事業者への減量化・資源化指導の徹底 本市では、平成 13 年 4 月より事業系資源ごみの分別を開始しており、事業者への 分別排出の徹底などを啓発し、資源化を推進している。 事業者等の自主的な取組状況は現時点において把握していない。 3)個人のリサイクル活動の推進 (1)生ごみの資源化の推進 本市では、ごみ減量化推進の一環として家庭系生ごみの自家処理を推進するた め、平成 4 年度より生ごみ処理容器の設置、平成 9 年度より生ごみ処理機の設置 に対して、それぞれ助成を実施している。 本市の生ごみ処理容器等の補助申請件数の実績を整理したものを表 3-1-4 に示 す。平成 26 年度の生ごみ処理容器等の補助申請件数は生ごみ処理容器が 22 件、 生ごみ処理機が 6 件で合計 28 件となっている。また、平成 27 年 8 月現在の生ご み処理容器等の利用状況の調査結果は表 3-1-5 に示すとおりであり、回答者の約 7 割が継続利用しており、残りの約 3 割が利用をしていない結果となっている。 生ごみ処理容器等の助成制度の利用促進に加え、継続利用を促すための仕組み づくりを強化していく必要がある。 29 第3章 ごみ処理基本計画 表 3-1-4 生ごみ処理容器等の補助申請件数の実績 年度 H22 H23 H24 H25 H26 処理容器(基) 43 12 8 11 22 処 理 機(基) 11 8 11 7 6 合 54 20 19 18 28 計(基) 表 3-1-5 生ごみ処理容器等の利用状況調査結果(平成 27 年 8 月現在) 回答数 (件) 割合 (%) 継続して利用している 15 件 利用していない 7件 31.8% 合計 22 件 100% 備考 68.2% 調査対象:H24∼25 に助成を受けた方(42 人) ・回答者数:22 人 ・回答率:52.4% ※:利用していない理由は、「生ごみ処理のやり方が難しい」「壊れて使えない」など。 (2)家電リサイクル・パソコンリサイクルの推進 本市では、家電リサイクル及びパソコンリサイクルの推進のため、ホームペー ジやパンフレットなどによる情報発信を市民へ実施している。 4)再生品の使用促進等 本市では、貴重な森林資源を守ることを目的として、浦添市民が資源化した古紙 (OA 紙・チラシ・牛乳パック)を原料として製造したトイレットペーパー(てだこ ロール)及び溶融スラグの利用の推進や物品購入時の再生品の調達を推進している。 5)ごみ処理手数料の見直し 本市では、平成 7 年度から指定袋制やごみの重さに応じた従量制などによる家庭 系ごみ及び事業系ごみ処理の有料化を実施している。平成 22 年 4 月 1 日からは「ご み減量化」や「リサイクル」の推進を目的として処理手数料を改定している。 ごみ処理手数料については、ごみの減量の促進、費用負担の公平化の観点からご み排出量の推移等を踏まえながら適宜見直す必要がある。 なお、事業系ごみについては、近年、搬入量が増加傾向にあること、料金が沖縄 県平均(5.2 円/㎏)よりも低い水準にあることなどを踏まえ、平成 28 年度に料金 を改定する予定である。 6)集団回収の推進 本市では、ごみの減量化を図るため、資源ごみの再利用を推進しており、平成 2 年 11 月に「浦添市資源ごみ回収事業報償金交付要綱」を制定し、自主的に資源回収 活動を実施する団体に対して回収量に応じて報償金を交付している。 平成 21 年度以降、集団回収事業を中断しているが、近年、ごみ減量・リサイクル の推進だけでなく、地域のコミュニティの活性化の観点から、集団回収事業の在り 方が見直しされつつあり、本市においても事業再開について検討を継続する。 30 第3章 ごみ処理基本計画 5.ごみ排出量 1)ごみの排出量実績 本市のごみの排出量の推移を整理したものを表 3-1-6 に示す。 表 3-1-6 ごみの排出量の推移 年度 計画処理区域内人口※1 (=計画収集人口) (人) H21 H22 H23 H24 H25 H26 111,465 111,943 112,886 113,619 113,752 113,834 事業所数※2 (事業所) 5,324 5,163 5,001 4,840 4,840 4,840 家庭系ごみ(収集ごみ)※3 (t/年) 21,904 22,010 22,588 22,390 21,570 21,696 (g/人・日) 538.4 538.7 548.2 539.9 519.5 522.2 燃えるごみ (t/年) 17,897 18,025 18,404 18,313 17,771 17,594 燃えないごみ (t/年) 498 513 572 568 551 567 粗大ごみ (環境事業ごみ含む) (t/年) 470 443 494 564 568 577 資源ごみ (t/年) 3,039 3,029 3,118 2,945 2,680 2,958 紙類 (t/年) 400 281 249 241 267 265 缶・ビン・ペットボトル (t/年) 1,425 1,347 1,365 1,304 1,336 1,301 草・木 (t/年) 1,214 1,401 1,504 1,400 1,077 1,392 (t/年) 11,910 11,827 11,908 11,897 11,834 12,062 (t/日) 32.63 32.40 32.62 32.59 32.42 33.05 (㎏/事業所・日) 6.1 6.3 6.5 6.7 6.7 6.8 事業系ごみ※3 収集ごみ (t/年) 11,910 11,827 11,908 11,897 11,834 12,062 燃えるごみ (t/年) 11,272 11,242 11,313 11,304 11,234 11,445 燃えないごみ (t/年) 95 108 118 121 120 152 粗大ごみ (t/年) 8 8 8 14 10 8 (t/年) 535 469 469 458 470 457 (t/年) 0 0 0 0 0 0 集団回収量 (t/年) 0 0 0 0 0 0 ごみ総排出量※3 (t/年) 33,814 33,837 34,496 34,287 33,404 33,758 (g/人・日) 831.1 828.1 837.2 826.8 804.5 812.5 沖縄県 (g/人・日) 832 824 867 853 829 - 全国 (g/人・日) 994 976 976 964 958 - 資源ごみ (缶・ビン・ペットボトル) 直接搬入ごみ (家庭系+事業系+集団回収量) 参考※4 ※1:計画処理区域内人口は、各年 3 月 31 日の値(キャンプキンザー区域を除く)。平成 21 年度は当初計画値。 ※2:事業所数は、平成 21 年度、平成 24 年度は統計うらそえ平成 26 年版(経済センサス)の値を採用し、間は 等差的に数値が増減するよう補完した。平成 25 年以降は、平成 24 年度の実績で推移するものとした。 ※3:各排出量原単位の算出方法 ・家庭系ごみ原単位(1 人 1 日当たり排出量)=家庭系ごみ量÷計画処理区域内人口÷年間日数(365 日) ・事業系ごみ原単位(1 事業所 1 日当たり排出量)=事業系ごみ量÷事業所数÷年間日数(365 日) ・ごみ排出量原単位(1 人 1 日当たり排出量)=総排出量÷計画処理区域内人口÷年間日数(365 日) ※4:沖縄県及び全国のごみ排出量原単位は、一般廃棄物処理実態調査票による。 資料:浦添市 清掃事業概要 31 ごみ処理基本計画 (1)ごみの排出量の推移 平成 26 年度のごみの総排出量は 33,758tであり、そのうち、家庭系ごみが 21,696t、事業系ごみが 12,062tである。ごみの総排出量のうち、家庭系ごみが 64.3%を占めている。 平成 21 年度に対する平成 26 年度のごみの総排出量の増減をみると、約 56t減 少しており、排出源別では家庭系ごみは 208t減少、事業系ごみは 152t増加して いる。 排出量(t/年) 40,000 35,000 30,000 25,000 33,814 33,837 34,496 34,287 33,404 33,758 11,910 11,827 11,908 11,897 11,834 12,062 (35.7%) 21,904 22,010 22,588 22,390 21,570 21,696 (64.3%) H21 H22 H24 H25 H26 20,000 15,000 10,000 5,000 0 家庭系 H23 事業系 (年度) 図 3-1-2 ごみの排出量の推移 (2)家庭系ごみの種類別排出量の推移 平成 26 年度の家庭系ごみの排出量 21,696tのうち、燃えるごみの割合が最も 大きく 81.1%を占めており、次いで、資源ごみが 13.6%、粗大ごみが 2.7%、燃 えないごみが 2.6%を占めている。 平成 21 年度に対する平成 26 年度の種類別ごみ排出量の増減をみると、燃える ごみは 303t減少、燃えないごみは 69t増加、粗大ごみは 107t増加、資源ごみ は 81t減少している。 なお、資源ごみの減少について、特に紙類については平成 21 年度の 400tから 平成 26 年度に 265tに大きく減少している。これは市民が分別排出した後に資源 物の抜き取りが行われていることなどが大きな要因となっている。 27,000 24,000 排出量(t/年) 第3章 21,000 18,000 15,000 22,010 22,588 3,039 470 3,029 443 3,118 494 498 513 17,897 H21 21,904 22,390 21,570 2,945 564 2,680 568 572 568 551 18,025 18,404 18,313 17,771 H22 H23 H24 H25 21,696 12,000 9,000 2,958 (13.6%) 577 (2.7%) 567 (2.6%) 17,594 (81.1%) 6,000 3,000 0 燃えるごみ 燃えないごみ 粗大ごみ 資源ごみ 図 3-1-3 家庭系ごみの種類別排出量の推移 32 H26 (年度) 第3章 ごみ処理基本計画 (3)事業系ごみの種類別排出量の推移 平成 26 年度の事業系ごみの排出量 12,062tのうち、燃えるごみの割合が最も 大きく 94.9%を占めており、次いで、資源ごみが 3.8%、燃えないごみが 1.3%、 粗大ごみが 0.1%を占めている。 平成 21 年度に対する平成 26 年度の種類別ごみ排出量の増減をみると、燃える ごみは 173t増加、燃えないごみは 57t増加、粗大ごみの増減はなく、資源ごみ は 78t減少している。 排出量(t/年) 16,000 14,000 11,910 12,000 535 95 10,000 11,827 8 11,897 11,908 469 108 8 469 118 8 458 121 12,062 11,834 470 120 14 10 152 (1.3%) 8,000 6,000 457 (3.8%) 8 (0.1%) 11,272 11,242 11,313 11,304 11,234 H21 H22 H23 H24 H25 11,445 (94.9%) 4,000 2,000 0 燃えるごみ 燃えないごみ 粗大ごみ H26 (年度) 資源ごみ 図 3-1-4 事業系ごみの種類別排出量の推移 (4)1 人 1 日当たりのごみ排出量(ごみの排出量原単位) 平成 26 年度の本市の 1 人 1 日当たりのごみ排出量は 812.5g であり、平成 25 年度(最新公表値)の全国及び沖縄県の値を下回っている。 平成 21 年度に対する平成 26 年度の 1 人 1 日当たり排出量の増減をみると、19.6g 1人1日当たりごみ排出量(g/人・日) の減少となっている。 1,050 994 1,000 976 976 964 958 950 900 850 800 867 832 828.1 831.1 824 853 829 837.2 826.8 750 H21 H22 H23 H24 804.5 812.5 H25 H26 (年度) 本市 沖縄県 全国 図 3-1-5 本市及び全国・沖縄県の 1 人 1 日当たりのごみ排出量の推移 33 第3章 ごみ処理基本計画 6.ごみ処理経費 本市のごみ処理経費の推移を表 3-1-7、図 3-1-6 に示す。 平成 26 年度のごみ処理経費は、917,215 千円であり、そのうち、収集・運搬費が 239,939 千円、中間処理費が 677,276 千円となっている。また、1 人当たりの年間処 理費用は 8,057 円であり、ごみ 1t 当たりの処理費用は 27,170 円となっている。 平成 21 年度に対する平成 26 年度のごみ処理経費の増減を計画処理区域内人口 1 人当たりの処理費用でみると人口 1 人当たり 253 円減少している。 表 3-1-7 ごみ処理経費の推移 年度 H21 H22 H23 H24 H25 H26 収集・運搬費 (千円/年) 285,208 268,038 269,935 273,973 265,715 239,939 中間処理費 (千円/年) 641,101 654,477 661,349 641,760 701,396 677,276 最終処分費 (千円/年) 0 0 0 0 0 0 ごみ処理経費の合計 (千円/年) 926,309 922,515 931,284 915,733 967,111 917,215 計画処理区域内人口 (人) 111,465 111,943 112,886 113,619 113,752 113,834 ごみ排出量 (家庭系+事業系) (t/年) 33,814 33,837 34,496 34,287 33,404 33,758 人口 1 人当たり処理経費 (円/人) 8,310 8,241 8,250 8,060 8,502 8,057 ごみ1t当たり処理経費 (円/t) 27,394 27,263 26,997 26,708 28,952 27,170 ※:建設改良費は除く。 ※:中間処理費にリサイクルプラザの運営費を含む。 ※:ごみ処理単価(1 人当たり):ごみ処理経費÷計画収集人口 ※:ごみ処理単価(1t 当たり):ごみ処理経費÷ごみ排出量(家庭系+事業系) ごみ処理費用(千円) 1,400,000 14,000 1,200,000 1,000,000 800,000 600,000 400,000 200,000 12,000 967,111 926,309 922,515 931,284 8,310 8,241 8,250 8,060 641,101 654,477 661,349 641,760 701,396 677,276 285,208 268,038 269,935 273,973 265,715 239,939 H21 H22 H23 H24 H25 H26 915,733 8,502 917,215 10,000 8,000 8,057 0 6,000 4,000 2,000 0 収集・運搬費 中間処理費 最終処分費 図 3-1-6 ごみ処理経費の推移 34 ごみ処理単価(1人当たり) ごみ処理単価(1人当たり)(円/人) 資料:浦添市 清掃事業概要 第3章 ごみ処理基本計画 7.ごみの性状 1)家庭系ごみの性状 家庭系燃えるごみの組成調査結果の推移を表 3-1-8、平成 23 年度と平成 26 年度 の家庭系燃えるごみの種類別組成を図 3-1-7 に示す。 平成 26 年度の家庭系燃えるごみ組成は、厨芥類の割合が最も大きく 37.6%を占 めており、次いで、紙類が 34.8%、ビニール等が約 19.0%を占めており、これら 3 種のごみで約 9 割を占めている。 燃えるごみの中には、現在、資源ごみとして分別している紙類が特に多く混入し ているものと考えられることから、分別の徹底が必要である。また、プラスチック 製容器包装等などの新たなごみの資源化に焦点を当てた取組について検討を進める 必要がある。 表 3-1-8 家庭系燃えるごみ組成(湿ベース)調査結果の推移 年度 紙類 布類 ビニール、合成樹脂、ゴム、皮革類 木、竹、わら類 厨芥類 鉄 アルミニウム 非鉄、非アルミ金属 不燃物類 ガラス類 石・陶器類 合計 その他 単位体積重量 (%) (%) (%) (%) (%) (%) (%) (%) (%) (%) (%) (%) (kg/m3) 水分 灰分 可燃分 3 成分 H23 41.9 3.7 17.7 1.0 35.0 0.0 0.4 0.0 0.0 0.0 0.4 0.3 117 38.9 8.0 53.2 2,523 10,571 (%) (%) (%) (kcal/kg) (kJ/kg) 低位発熱量(実測値) (1kcal=4.19KJ) ※:年 4 回測定結果の平均値。 ※:四捨五入のため、合計が合わない場合がある。 H24 H25 37.5 3.6 23.4 0.6 33.9 0.0 0.2 0.0 0.0 0.0 0.2 0.8 109 34.3 8.9 56.8 3,033 12,708 H26 34.9 3.7 20.6 2.7 37.4 0.2 0.2 0.0 0.0 0.0 0.4 0.3 107 41.6 5.8 52.6 2,655 11,124 34.8 6.0 19.0 0.8 37.6 0.2 0.2 0.1 0.2 0.3 1.0 0.9 129 51.9 5.9 42.2 1,835 7,688.7 資料:浦添市 清掃事業概要 不燃物類 0.4% 不燃物類 1.0% その他 0.3% 紙類 41.9% 厨芥類 35.0% その他 0.9% 厨芥類 37.6% 布類 6.0% 木、竹、わら類 1.0% ビニール等 17.7% 紙類 34.8% 木、竹、わら類 布類 3.7% 0.8% ビニール等 19.0% 図 3-1-7 家庭系燃えるごみの種類別組成(左:平成 23 年度、右:平成 26 年度) 35 第3章 ごみ処理基本計画 2)事業系ごみの性状 事業系燃えるごみの組成調査結果の推移を表 3-1-9、平成 23 年度及び平成 26 年 度の事業系燃えるごみの種類別組成を図 3-1-8 に示す。 平成 26 年度の事業系燃えるごみ組成は、紙類の割合が最も大きく 46.9%を占め ており、次いで、厨芥類が 23.9%、ビニール等が 15.5%、木、竹、わら類が 9.1%、 を占めておりこれらのごみでほとんどの割合を占めている。 事業系ごみについても家庭系ごみと同様に資源化可能な品目の分別の徹底や有効 利用を促進するための取組について検討を進める必要がある。 表 3-1-9 事業系燃えるごみ組成(湿ベース)調査結果の推移 年度 H23 H24 H25 H26 紙類 (%) 44.7 34.2 30.9 46.9 布類 (%) 4.0 11.2 1.5 4.0 ビニール、合成樹脂、ゴム、皮革類 (%) 23.8 29.0 17.9 15.5 木、竹、わら類 (%) 5.5 1.3 25.0 9.1 厨芥類 (%) 21.5 23.2 24.1 23.9 鉄 (%) 0.0 0.0 0 0.3 アルミニウム (%) 0.0 0.0 0 0.2 非鉄、非アルミ金属 (%) 0.0 0.0 0 0.0 ガラス類 (%) 0.0 0.0 0 0.0 石・陶器類 (%) 0.0 0.0 0 0.0 合計 (%) 0.0 0.0 0 0.5 (%) 0.5 1.1 0.6 1.0 3 (kg/m ) 108 106 145 200 水分 (%) 55.8 28.6 43.6 43.4 灰分 (%) 6.3 6.8 7.9 6.2 可燃分 (%) 37.9 64.6 48.5 50.4 (kcal/kg) 2,150 4,240 2,310 2,300 (kJ/kg) 9,009 17,766 9,679 9,637.0 不燃物類 その他 単位体積重量 3 成分 低位発熱量(実測値) (1kcal=4.19KJ) ※:四捨五入のため、合計が合わない場合がある。 資料:浦添市 清掃事業概要 その他 0.5% 不燃物類 0.0% 厨芥類 21.5% 不燃物類 0.5% 厨芥類 23.9% 紙類 44.7% 木、竹、わら類 その他 1.0% 紙類, 46.9% 5.5% 木、竹、わら類 9.1% ビニール等 23.8% ビニール等 15.5% 布類 4.0% 布類, 4.0% 図 3-1-8 事業系燃えるごみの種類別組成(左:平成 23 年度、右:平成 26 年度) 36 第3章 ごみ処理基本計画 8.温室効果ガス排出量 浦添市クリーンセンターでの焼却処理による温室効果ガスの排出量の推移を表 3-1-10 及び図 3-1-9 に示す。 平成 26 年度の焼却処理による温室効果ガスの排出量は 14,610t-CO2 である。 平成 22 年度に対する平成 26 年度の焼却処理による温室効果ガスの排出量の増減を みると、2,304t-CO2 減少している。 表 3 1-10 浦添市クリーンセンターでの焼却処理による温室効果ガスの排出量の推移 年度 ごみ焼却量 (t/年) 一般廃棄物のうちプラ スチック焼却に伴う 温室効果ガス排出量 二酸化炭素(CO2) H22 H23 H24 H25 H26 30,412 31,230 30,869 30,252 30,524 16,371 15,461 18,444 14,322 14,065 5 5 5 5 5 538 552 546 535 540 16,914 16,018 18,995 14,862 14,610 (t-CO2 年) メタン(CH4) 一般廃棄物焼却に伴う (t-CO2/年) 温室効果ガス量 一酸化二窒素(N2O) (t-CO2/年) 温室効果ガス量合計 (t-CO2/年) 温室効果ガス排出量(t-CO2/年) ※:環境省温室効果ガス排出量算定方法検討会(平成 18 年 8 月)に基づき算定した。 ・CO2 排出量は、市算出値を採用。 ・CH4 排出量=焼却ごみ量×排出係数(環境省算定方法より排出係数 7.87g-CH4/t として算定) ・N2O 排出量=焼却ごみ量×排出係数(環境省算定方法より排出係数 57.04g-N2O/tとして算定) ・CH4、N2O の CO2換算は、地球温暖化対策の推進に関する法律施行令第 4 条より、 CH4×係数 21、N2O×係数 310 として算定 資料:浦添市地球温暖化対策実行計画(実績報告書) 20,000 18,000 16,000 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 18,995 16,914 H22 16,018 14,862 H23 二酸化炭素(CO2) H24 メタン(CH4) H25 14,610 H26 (年度) 一酸化二窒素(N2O) 図 3 1-9 浦添市クリーンセンターでの焼却処理による温室効果ガスの排出量の推移 37 第3章 ごみ処理基本計画 9.収集・運搬の実績 1)収集・運搬の方法 (1)分別収集区分 ①家庭系ごみ 家庭系ごみの分別収集区分を表 3-1-11 に示す。 表 3-1-11 家庭系ごみ分別収集区分 区分 対象ごみ 生ごみ プラスチック類 燃えるごみ 紙くず その他 金属類 ガラス・びん類 燃えないごみ 陶器類 ⇒野菜くず、茶かす、残飯、貝殻、食用油など ⇒ビニール袋・レジ袋、プラスチック製品、ビデオテープ・CD、 おもちゃ類(金属のものは燃えないごみ) ⇒ティッシュ・紙おむつ、資源化できない紙類(写真、紙コップ、 油紙、カーボン紙、感熱紙、ノンカーボン紙、防水加工紙など) ⇒布・洋服類、ゴム類、使い捨てライター ⇒ナベ・やかん・やかん・鉄くず、傘・はりがね・ハンガー、 ペンキの缶・缶詰のふた、乾電池(小型充電池を除く)など ⇒ガラスコップ・板ガラス、鏡、白熱球・蛍光灯、化粧品のびん・ 油びんなど ⇒茶碗・皿・花びん・土鍋、植木鉢(プラスチック製品は燃える ごみ)など その他 ⇒ビデオデッキ・ラジカセ・扇風機・掃除機など 家具類 ⇒タンス・机・イス、テーブル・ソファーなど 電化製品 ⇒電子レンジ、ガスコンロなど 寝具類 ⇒ふとん・じゅうたん、マットレス、ベッドなど その他 ⇒木材・べニア・角材、物干し竿、よしず(すだれ) 粗大ごみ 紙類 缶類 資源ごみ びん類 ペットボトル ⇒新聞・チラシ類、本・雑誌類(菓子箱・ティシュ箱等含む) 、 ダンボール、紙パック(内側が銀色のものは燃えるごみ) ⇒ジュース・コーラ・ビール、スプレー缶・カセットボンベなど ⇒ジュース・コーラ、泡盛・ビール・ワイン・ウイスキー、 ドリンク剤・調味料・薬など ⇒ジュース・コーラ、酒・みりん・醤油など 草・木 回収できないごみ ・適正処理困難一般廃棄物(ピアノ、LP ガスボンベ、消火器、タイヤ、オートバイ、バッテリー、 小型充電式電池、水タンク、その他危険性のある廃棄物) ・家電リサイクル対象商品(テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機、乾燥機、エアコン) ・家庭系パソコン 資料:浦添市 ごみ分別パンフレット(平成 26 年 3 月発行) 38 第3章 ごみ処理基本計画 ②事業系ごみ 「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」第 3 条では、「事業者は、その事業活 動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければならない」 と規定しており、排出者責任を原則としている。 本市では、事業所から排出される事業系ごみは、事業者自らが処理を行うか、 あるいは市が許可を与えた業者(許可業者)に委託して処理することとしている。 分別収集区分は、家庭系ごみに準じている。ただし、家庭系ごみで資源ごみと して分別されている草・木は対象外である。 (2)分別区分の類型 「ごみ処理基本計画策定指針」 (平成 25 年 6 月改訂)では、自治体が資源化の 推進等により分別収集区分を見直すための指標となる区分を 3 段階に分けて示し ている。 本市の分別区分及び標準的なごみの分別区分は表 3-1-12 の通りであるが、本市 では①資源回収する容器のうち、プラスチック容器包装が分別対象となっていな いことなどから類型 I となる。 今後、更なるごみの減量化・リサイクルを進めるためには、地域の実情等を踏 まえつつ、これらの指標を参考に段階的に分別収集区分の見直しを実施していく 必要がある。 表 3-1-12 本市の分別収集区分及び標準的な分別収集区分 区分 ①資源回収する 容器包装 本 市 類型Ⅰ 類型Ⅱ 類型Ⅲ ①-1 アルミ缶・スチール缶 ○ ○ ○ ○ ①-2 ガラスびん ○ ○ ○ ○ ①-3 ペットボトル ○ ○ ○ ○ ①-4 プラスチック製容器包装 × × ○ ○ × ○ ○ ○ ○ ○ ○ ①-5 紙製容器包装 (一部は燃えるごみ) ○ ②資源回収する古紙類・布類等の資源ごみ (集団回収によるものを含む) (布類除く) ③資源回収する生ごみ、廃食用油等のバイオマス 生ごみ × × × ○ 草・木 ○ × × ○ 廃食用油 × × × ○ ④小型家電 × × ○ ○ ⑤燃やすごみ(廃プラスチック類を含む) ○ ○ ○ ○ ⑥燃やさないごみ ○ ○ ○ ○ ⑦その他専用の処理のために分別するごみ (例:乾電池、蛍光灯など) × ○ ○ ○ ⑧粗大ごみ ○ ○ ○ ○ 資料:ごみ処理基本計画策定指針(平成 25 年 6 月改訂) 39 第3章 ごみ処理基本計画 2)収集方法・収集頻度及び手数料 本市が実施している家庭系ごみの分別区分及び収集頻度の概要を表 3 1-13、手数 料の概要を表 3 1-14 に示す。 事業系ごみについては、許可事業者による事業所別収集により収集を行っている。 直接搬入については、平成 19 年度より制限している。 また、市民の分別ルールの理解を推進するために、不適切な排出などについては、 分別指導シールや個別指導により適切な分別排出をするように指導している。 表 3-1-13 排出方法及び収集頻度(家庭系ごみ) 分別区分 燃えるごみ 燃えないごみ 粗大ごみ 資源ごみ 排出方法 排出場所 指定袋 指定袋 粗大ごみ処理券貼付(申込制) ○容器類資源はカゴ等 ○紙類資源ごみは紐結束 ○草木類資源ごみ ・雑草等は中が確認できる透明な袋 ・枝や幹は紐結束 収集頻度 週2回 月2回 週1回 各戸別収集方式 週1回 資料:浦添市 清掃事業概要 表 3-1-14 手数料の概要 区分 手数料の概要 家庭系ごみ 料金 指定袋等による従量制で徴収 (資源ごみは無料) ○燃えるごみ・燃えないごみ 大 25 円/枚、中 20 円/枚、小 15 円/枚 ○粗大ごみ 300 円/枚 4 円/㎏(平成 28 年 4 月より 6 円/㎏) − 事業系ごみ ごみ量による従量制で徴収 直接搬入ごみ − ※:平成 19 年度から直接搬入は行っていない。 資料:浦添市 清掃事業概要 3)収集・運搬車両 ごみ収集・運搬車両の状況を表 3-1-15 に示す。 表 3 1-15 ごみ収集・運搬車両(平成 26 年度) 項目 直営 委託 許可 運搬車 作業車 計 収集車 計 収集車 計 パッカー 平ボディ その他 合計 積載量 1台 − 1台 15 台 15 台 12 台 12 台 3台 − 3台 4台 4台 5台 5台 2台 5台 7台 − − 16 台 16 台 6台 5台 11 台 19 台 19 台 33 台 33 台 15.35t − − 38.00t − 55.85t − 資料:浦添市 清掃事業概要 40 第3章 ごみ処理基本計画 4)収集・運搬量の実績 ①ごみの収集・運搬量の実績 ごみの種類ごとの収集・運搬量の推移を表 3-1-16、図 3-1-10 に示す。 平成 26 年度のごみの収集・運搬量は 33,758t であり、燃えるごみの割合が最 も大きく 86.1%を占めており、 次いで、資源ごみが 10.1%、燃えないごみが 2.1%、 粗大ごみが 1.7%を占めている。 平成 21 年度に対する平成 26 年度の種類別ごみ排出量の増減をみると、燃える ごみは 130t減少、燃えないごみは 126t増加、粗大ごみは 107t増加、資源ご みは 159t減少している。 表 3-1-16 ごみの種類ごとの収集・運搬量の推移(家庭系+事業系) 年度 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H26 割合 燃えるごみ (t/年) 29,169 29,267 29,717 29,617 29,005 29,039 86.1% 燃えないごみ (t/年) 593 621 690 689 671 719 2.1% 粗大ごみ (t/年) 478 451 502 578 578 585 1.7% 資源ごみ (t/年) 3,574 3,498 3,587 3,403 3,150 3,415 10.1% 合計 (t/年) 33,814 33,837 34,496 34,287 33,404 33,758 100.0% 資料:浦添市 清掃事業概要 収集・運搬量(t/年) 40,000 35,000 30,000 25,000 33,814 3,574 593 33,837 34,496 3,498 3,587 478 451 621 34,287 502 690 3,403 689 33,758 33,404 578 3,150 671 3,415 (10.1%) 585 (1.7%) 578 719 (2.1%) 20,000 15,000 29,169 29,267 29,717 29,617 29,005 H21 H22 H23 H24 H25 29,039 (86.1%) 10,000 5,000 0 燃えるごみ 燃えないごみ 粗大ごみ H26 (年度) 資源ごみ 図 3-1-10 ごみの種類ごとの収集・運搬量の推移(家庭系+事業系) 41 第3章 ごみ処理基本計画 ②家庭系ごみの収集・運搬量の実績 家庭系ごみの種類ごとの収集・運搬量の推移を表 3-1-17 に示す。 平成 26 年度の家庭系ごみの収集・運搬量は 21,696t であり、燃えるごみの割 合が最も大きく 81.1%を占めており、次いで、資源ごみが 13.6%、粗大ごみが 2.7%、燃えないごみが 2.6%を占めている。 ごみの種類別の推移をみると、燃えるごみは減少傾向、燃えないごみ及び粗大 ごみは増加傾向で推移しており、資源ごみについては、概ね横ばいで推移してい る。 表 3-1-17 家庭系ごみの種類ごとの収集・運搬量の推移 年度 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H26 割合 燃えるごみ (t/年) 17,897 18,025 18,404 18,313 17,771 17,594 81.1% 燃えないごみ (t/年) 498 513 572 568 551 567 2.6% 粗大ごみ (t/年) 470 443 494 564 568 577 2.7% 資源ごみ (t/年) 3,039 3,029 3,118 2,945 2,680 2,958 13.6% 合計 (t/年) 21,904 22,010 22,588 22,390 21,570 21,696 100.0% 資料:浦添市 清掃事業概要 ③事業系ごみの収集・運搬量の実績 事業系ごみの種類ごとの収集・運搬量の推移を表 3-1-18 に示す。 平成 26 年度のごみの収集・運搬量は 12,062t であり、燃えるごみの割合が最 も大きく 94.9%を占めており、次いで、資源ごみが 3.8%、 燃えないごみが 1.3%、 粗大ごみが 0.1%未満となっている。 ごみの種類別の推移をみると、燃えるごみ及び燃えないごみは増加傾向、粗大 ごみはおおむね横ばいで推移しており、資源ごみについては、平成 21 年度から 平成 22 度にかけて大きく減少し、その後は概ね横ばいで推移している。 表 3-1-18 事業系ごみの種類ごとの収集・運搬量の推移 年度 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H26 割合 燃えるごみ (t/年) 11,272 11,242 11,313 11,304 11,234 11,445 94.9% 燃えないごみ (t/年) 95 108 118 121 120 152 1.3% 粗大ごみ (t/年) 8 8 8 14 10 8 0.1%未満 資源ごみ (t/年) 535 469 469 458 470 457 3.8% 合計 (t/年) 11,910 11,827 11,908 11,897 11,834 12,062 100.0% 資料:浦添市 清掃事業概要 42 第3章 ごみ処理基本計画 ④資源となるごみの分別収集実績 収集資源ごみ量の推移を表 3-1-19 に示す。 平成 26 年度の資源ごみの分別収集量は 3,415tであり、うち、家庭系の収集 資源ごみ量が 2,958t、事業系の収集資源ごみ量が 457tである。 平成 21 年度に対する平成 26 年度の収集資源ごみ量の増減をみると、全体で 159t減少しており、うち家庭系が 81t減少、事業系が 78t減少している。 本市で分別収集される資源物のうち、紙類や缶・ビン・ペットボトルの量が減 少傾向にあるが、これは、分別排出された資源物の抜き取り等が大きな要因とな っている。本市では、資源物の抜き取りに対しては、市民の通報をもとに随時対 応しているものの、状況改善に向けて、啓発等の対策を強化していく必要がある。 表 3-1-19 収集資源ごみ量の推移 年度 H22 H23 H24 H25 H26 家庭系 紙類 (t/年) 400 281 249 241 267 265 缶・ビン・ペットボトル (t/年) 1,425 1,347 1,365 1,304 1,336 1,301 草・木 (t/年) 1,214 1,401 1,504 1,400 1,077 1,392 (t/年) 3,039 3,029 3,118 2,945 2,680 2,958 (t/年) 535 469 469 458 470 457 (t/年) 535 469 469 458 470 457 (t/年) 3,574 3,498 3,587 3,403 3,150 3,415 小計 事業系 缶・ビン・ペットボトル 小計 合計 H21 資料:浦添市 清掃事業概要 43 第3章 ごみ処理基本計画 10.中間処理の実績 1)中間処理の概要 排出されたごみのうち、燃えるごみ、燃えないごみ、粗大ごみについては、本市 が運営する「浦添市クリーンセンター」において処理並びに資源回収を行っている。 本施設の敷地内にはごみ処理施設及び粗大ごみ処理施設が併設しており、燃える ごみの焼却処理並びに燃えないごみ・粗大ごみの破砕、選別処理をしている。 資源ごみについては、本市が運営する「浦添市リサイクルプラザ」において、資 源回収を行っている。 総資源化量 5,748 t (17.0%) 集団回収量 0t 直接資源化量 265 t (0.8%) 【 焼却・ 溶融処理】 溶融スラグ 2,076 t 溶融飛灰 438 t 【 粗大ごみ処理】 金属類 400 t 乾電池 19 t 処理後再生利用量 5,483 t (16.2%) 処理残渣量 5,483 t 16.2% 計画処理量 33,758 t 【資源化 施設(リサイ クル フ ゚ ラ サ ゙)】 金属類 ガラス類 ペットボトル 草・木 合計 【 直接資源化】 紙類 紙製容器包装 合計 中間処理量 33,493 t (99.2%) 減量化量 28,010 t (83.0%) 総排出量 33,758 t 366 643 462 1,079 2,550 t t t t t 177 t 88 t 265 t 処理後最終処分量 0t (0.0%) 燃えるごみ 29,039 t 燃えないごみ 719 t 粗大ごみ 585 t 資源ごみ 3,415 t 最終処分量 0 t (0.0%) 直接最終処分量 0 t (0.0%) 図 3-1-11 ごみ処理状況(平成 26 年度) 表 3-1-20 中間処理施設の概要 施設名 処理能力 処理方式 浦添市クリーンセンター 浦添市クリーンセンター 浦添市クリーンセンター 浦添市リサイクルプラザ (焼却施設) (灰溶融施設) (粗大ごみ処理施設) (資源化施設) 150t/日 16.3t/日 (75t/24h×2 炉) (16.3t/24h×1 炉) ストーカ式 全連続焼却方式 所在地 回転式表面溶融炉 紙類:20t/5h 25t/5h 容器類:20t/5h 回転衝撃式破砕機 選別資源化 浦添市伊奈武瀬 浦添市伊奈武瀬 1-8-1 1-8-2 可燃ごみ、 処理対象物 焼却灰 不燃ごみ、粗大ごみ 資源ごみ 平成 14 年 3 月 平成 14 年 4 月 委託 クリーンセンター 基幹的設備改造工事 平成 24 年度 昭和 57 年 12 月 昭和 58 年 4 月 委託 平成 11 年 3 月 平成 11 年 4 月 委託 − − 中間処理残渣 竣工年月日 供用開始 運転管理体制 備考 昭和 57 年 12 月 昭和 58 年 4 月 委託 クリーンセンター 基幹的設備改造工事 平成 24 年度 資料:浦添市 清掃事業概要 44 第3章 ごみ処理基本計画 2)ごみの総処理量の実績 ごみの総処理量の推移を表 3-1-21、図 3-1-12 に示す。 平成 26 年度のごみの総処理量は 33,758t であり、そのうち、直接焼却されるもの が 86.0%、資源化等の中間処理されるものが 14.0%であり、直接埋立てされるものは ない。 平成 21 年度に対する平成 26 年度のごみの総処理量の増減をみると、56tの減少 となっている。 表 3-1-21 ごみの総処理量の推移 年度 H21 H22 H23 H24 H25 H26 直接焼却量※1 (t/年) 29,169 29,267 29,717 29,617 29,005 29,039 資源化等の中間処理量※2 (t/年) 4,645 4,289 4,530 4,429 4,132 4,454 直接資源化量 (t/年) 0 281 249 241 267 265 直接埋立量 (t/年) 0 0 0 0 0 0 ごみの総処理量(合計) (t/年) 33,814 33,837 34,496 34,287 33,404 33,758 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 直接焼却率 86.3% 86.5% 86.1% 86.4% 86.8% 86.0% 中間処理率 13.7% 13.5% 13.9% 13.6% 13.2% 14.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 減量処理率※3 ※4 直接埋立率※5 ※1:直接焼却量:焼却施設へ直接搬入されるごみの焼却量(=燃えるごみ量) ※2:資源化等の中間処理量:焼却施設以外の中間処理施設で処理されるごみ量 ※3:減量処理率=(〔直接焼却量〕+〔資源化等の中間処理量〕+〔直接資源化量〕)÷(ごみの総処理量) ※4:直接焼却率=(直接焼却量)÷(ごみの総処理量) ※5:直接埋立率=(直接最終処分量)÷(ごみの総処理量) 資料:浦添市 清掃事業概要 40,000 ごみ処理量等(t/年) 35,000 33,814 33,837 34,496 34,287 33,404 H21 H22 H23 H24 H25 33,758 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0 直接焼却量 資源化等の中間処理量 直接資源化量 図 3-1-12 ごみ総処理量の推移 45 H26 (年度) 直接埋立量 第3章 ごみ処理基本計画 3)焼却処理量の実績 焼却処理量の推移を表 3-1-22 に示す。 平成 26 年度の焼却処理量は 30,524tであり、平成 21 年度に対して 119t増加し ている。 表 3-1-22 焼却処理量の推移 年度 H21 H22 H23 H24 H25 H26 直接焼却 (t/年) 29,169 29,267 29,717 29,617 29,005 29,039 資源化等の中間処理残渣 (t/年) 1,236 1,145 1,465 1,235 1,247 1,485 993 1,007 1,107 1,081 839 885 243 138 358 154 408 600 30,405 30,412 31,230 30,869 30,252 30,524 粗大ごみ処理施設からの (t/年) 処理残渣 資源化施設(リサイクルプラザ) (t/年) からの処理残渣 焼却処理量(直接焼却+中間処理残渣) (t/年) ※:直接焼却と資源化等の中間処理残渣の合計と焼却処理量は合わない場合がある。 資料:浦添市 清掃事業概要 4)資源化等の中間処理量の実績 資源化等の中間処理量の推移を表 3-1-23 に示す。 平成 26 年度の粗大ごみ処理量は 1,304t、資源化施設(リサイクルプラザの処理 量は 3,150tとなっている。 表 3-1-23 資源化等の中間処理量の推移 年度 H21 H22 H23 H24 H25 H26 粗大ごみ処理施設 (t/年) 1,350 1,369 1,510 1,570 1,249 1,304 資源化施設 (リサイクルプラザ) (t/年) 3,574 2,920 3,020 2,859 2,833 3,150 資料:浦添市 清掃事業概要 11.最終処分の実績 本市では、焼却・溶融処理に伴って生じた溶融スラグ及び溶融飛灰はそれぞれの資 源化ルートにのせることによりリサイクルを推進しているため、埋立て処分は実施し ていない。 46 第3章 ごみ処理基本計画 12.資源化の実績 1)総資源化量の推移 総資源化量及びリサイクル率の推移を表 3-1-24、図 3-1-13 に示す。 平成 26 年度の総資源化量は 5,748t であり、中間処理後資源化量が 5,483t、直接 資源化量が 265t である。リサイクル率は 17.0%である。 表 3-1-24 総資源化量及びリサイクル率の推移 年度 中間処理後資源化 H21 H22 H23 H24 H25 H26 5,647 6,164 6,138 5,943 5,483 (t/年) (t/年) 6,065 紙類 金属類 (t/年) 905 815 798 823 805 766 ガラス類 (t/年) 643 611 606 585 651 643 ペットボトル (t/年) 455 423 424 415 438 462 草木類 (t/年) 1,006 1,295 1,187 1,284 976 1,079 溶融スラグ※1 (t/年) 2,280 2,086 2,649 2,711 2,630 2,076 山元還元(溶融飛灰) (t/年) 376 417 452 303 428 438 乾電池 (t/年) − 48 17 15 19 − 281 249 241 267 265 紙類(紙製容器包装以外) (t/年) (t/年) − 176 161 154 175 177 紙製容器包装 (t/年) − 105 88 87 92 88 総資源化量(合計) (t/年) 6,065 17.9% 17.5% 18.6% 18.6% 18.6% 17.0% (t/年) 33,814 33,837 34,496 34,287 33,404 33,758 直接資源化 ※2 リサイクル率 ごみ総排出量 400 − − − 5,928 − 6,413 − 6,379 − 6,210 5,748 ※1:平成 24 年度の溶融スラグの中には、浦添市クリーンセンター灰溶融施設の基幹的施設改造工事中に実施した セメント原料化による焼却灰の資源化 1,000tが含まれる。 ※2:リサイクル率=総資源化量(中間処理後資源化量+直接資源化量+集団回収量)÷ごみ総排出量 資料:浦添市 清掃事業概要 8,000 6,065 6,000 5,928 6,413 6,379 6,210 35% 5,748 5,000 4,000 30% 25% 17.9% 17.5% 18.6% 18.6% 18.6% 17.0% 20% 3,000 15% 2,000 10% 1,000 5% 0 0% H21 H22 直接資源化 H23 H24 H25 中間処理後資源化 図 3-1-13 総資源化量の推移 47 H26 リサイクル率 (年度) リサイクル率 資源化量(t/年) 7,000 40% 第3章 ごみ処理基本計画 2)中間処理からの資源回収 (1)焼却・溶融処理施設からの資源回収 焼却・溶融処理施設からの資源回収量の推移を表 3-1-25 に示す。 本市では、燃えるごみ及び粗大ごみ処理施設、資源化施設(リサイクルプラザ) の処理残渣を焼却・溶融処理し減量化を図っている。また、処理後に発生する溶 融スラグ及び溶融飛灰はそれぞれの資源化ルートにのせている。 資源化の方法については、溶融スラグは土木資材として再利用しており、溶融 飛灰は委託により山元還元処理による非鉄金属類の回収を行っている。 表 3-1-25 焼却・溶融処理施設からの資源回収量の推移 年度 H21 H22 H23 H24 H25 H26 (t/年) 30,405 30,412 31,230 30,869 30,267 30,543 (t/年) 27,749 27,909 28,129 28,855 27,209 28,029 溶融スラグ※2 (t/年) 2,280 2,086 2,649 2,711 2,630 2,076 溶融飛灰 (t/年) 376 417 452 303 428 438 減量化 91.26% 91.77% 90.07% 90.24% 89.90% 91.77% 溶融スラグ 7.50% 6.86% 8.48% 8.78% 8.69% 6.80% 溶融飛灰 1.24% 1.37% 1.45% 0.98% 1.41% 1.43% 焼却・溶融処理 減量化量 ※1 比 率 ※1:減量化量=焼却・溶融処理量−溶融スラグ量−溶融飛灰量 ※2:平成 24 年度の溶融スラグの中には、浦添市クリーンセンター灰溶融施設の基幹的施設改造工事中に実施し たセメント原料化による焼却灰の資源化 1,000tが含まれる。 資料:浦添市 清掃事業概要 (2)粗大ごみ処理施設からの資源回収 粗大ごみ処理施設からの資源回収量の推移を表 3-1-26 に示す。 本市では、燃えないごみ及び粗大ごみを粗大ごみ処理施設において破砕処理等 した後、金属類を回収している。また、平成 23 年度からは乾電池を回収している。 平成 26 年度の資源回収量は 419tであり、処理量の約 3 割を資源物として回収 している。 表 3-1-26 粗大ごみ処理施設からの資源回収量の推移 年度 H21 H22 H23 H24 H25 H26 処理量 (t/年) 1,350 1,369 1,510 1,570 1,249 1,304 資源回収量(金属類) (t/年) 357 362 353 403 395 400 資源回収量(乾電池) (t/年) 48 17 15 19 26.56% 26.75% 32.83% 32.13% 資源物回収率 26.44% 26.44% 資料:浦添市 清掃事業概要 48 第3章 ごみ処理基本計画 (3)資源化施設(リサイクルプラザ)からの資源回収 資源化施設(リサイクルプラザ)からの資源回収量の推移を表 3-1-27 に示す。 本市では、収集された資源ごみは資源化施設(リサイクルプラザ)で選別され、 資源物を回収している。 平成 26 年度における資源回収量は合計で 2,550tであり、処理量の約 8 割を資 源物として回収している。 表 3-1-27 資源化施設(リサイクルプラザ)からの資源回収量の推移 年度 H21 H22 H23 H24 H25 H26 処理量 (t/年) 3,574 2,920 3,020 2,859 2,883 3,150 資源回収量 (t/年) 3,052 2,782 2,662 2,704 2,475 2,550 紙類 (t/年) 400 0 0 0 0 0 金属類 (t/年) 548 453 445 420 410 366 ガラス類 (t/年) 643 611 606 585 651 643 ペットボトル (t/年) 455 423 424 415 438 462 草木類 (t/年) 1,006 1,295 1,187 1,284 976 1,079 85.39% 95.27% 88.15% 94.58% 85.85% 80.95% 資源物回収率 資料:浦添市 清掃事業概要 3)直接資源化による資源回収 直接資源化量の推移を表 3-1-28 に示す。 平成 26 年度における直接資源化量は 265tであり、うち、紙製容器包装以外の 紙類が 177t、紙製容器包装が 88tである。 表 3-1-28 直接資源化による資源回収量の推移 年度 直接資源化 H21 H22 H23 H24 H25 H26 (t/年) 0 281 249 241 267 265 紙類(紙製容器包装以外) (t/年) 0 176 161 154 175 177 紙製容器包装 (t/年) 105 88 87 92 88 − 資料:浦添市 清掃事業概要 4)集団回収による資源回収 本市では集団回収事業を平成 21 年度以降中断しているため、収集量を把握してい ない。 49 第3章 ごみ処理基本計画 13.関係市町村の動向(広域化の状況等) 沖縄県では、ごみの焼却に伴うダイオキシン類の発生の抑制やごみ排出量の増大等 に伴う最終処分場の残余容量のひっ迫等を背景に、環境保全や処理技術、経済的な観 点から施設を集約し大型化するなど、広域的な視点に立った総合的かつ効率的なごみ 処理体制を構築することが必要となり、そのための指針として、「沖縄県ごみ処理広 域化計画」を平成 11 年 3 月に策定し、離島市町村では、その特殊事情を考慮した広 域化計画を進めている。 沖縄県では、同計画については、今後県内市町村の意見を踏まえながら現状に合わ せた見直しを行うこととしている。 平成 26 年 3 月末現在のごみ処理施設の整備状況を表 3-1-29∼表 3-1-32、 図 3-1-14 に示す。ごみ焼却施設が 33 施設(1,839t/日)、粗大ごみ処理施設が 7 施設(134t/ 日) 、最終処分場(国庫補助施設のみ)が 20 施設、再生利用施設(国庫補助施設のみ) が 27 施設整備されている。 50 第3章 ごみ処理基本計画 表 3-1-29 沖縄県内のごみ処理施設の整備状況(ごみ焼却施設) 実施主体 (構成市町村) 1 2 3 4 5 6 本 島 7 8 9 10 名護市 国頭村 (国頭村、大宜味村、東村) 本部町今帰仁村清掃施設組合 (本部村、今帰仁村) 中部北環境施設組合 (うるま市、恩納村) 金武地区消防清掃組合 (金武町、宜野座村) 比謝川行政事務組合 (嘉手納町、読谷村) 倉浜衛生施設組合 (沖縄市、宜野湾市、北谷町) 中城村北中城村清掃事務組合 (中城村、北中城村) 那覇・南風原町環境施設組合 (那覇市、南風原町) 浦添市 東部清掃施設組合 11 (西原町、与那原町、南城市(佐敷) 島尻消防清掃組合 12 (南城市(知念、玉城、大里)、八重瀬町) 糸満市豊見城市清掃施設組合 13 (糸満市、豊見城市) 伊江村 14 15 16 17 18 19 20 21 22 離 島 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 久米島町 渡嘉敷村 座間味村 座間味村(阿嘉島) 座間味村 粟国村 渡名喜村 南大東村 北大東村 宮古島市 多良間村 石垣市 伊平屋村 竹富村 竹富村(波照間島) 竹富村 竹富村(黒島) 竹富村 竹富村(竹富島) 竹富村 竹富村(小浜島) 竹富村 竹富村(鳩間島) 竹富村 竹富村(西表島) 伊是名村 合計 40市町村 規模 (t/日) 処理方式 炉の形態 当初竣工 年月 直近竣工 年月 40 機械化バッチ 20t/8h×2炉 S52.12 H19.3 15 機械化バッチ 7.5t/8h×2炉 S58.3 H10.3 40 機械化バッチ 20t/8h×2炉 H10.3 H22.3 166 ガス化溶融 83t/24h×2炉 H16.9 - 20 機械化バッチ 10t/8h×2炉 S60.12 H18.2 70 准連続 35t/16h×2炉 H10.3 H19.3 309 ガス化溶融 103t/24h×3炉 H22.3 − 40 全連続+灰溶融 20t/24h×2炉 H15.5 − 450 全連続+灰溶融 150t/24h×3炉 H18.3 − 150 全連続+灰溶融 75t/24h×2炉 S57.12 H25.3 98 准連続 49t/24h×2炉 S60.3 H20.3 40 機械化バッチ 20t/8h×2炉 S55.3 H14.3 200 全連続+灰溶融 100t/24h×2炉 H10.3 − 7 機械化バッチ 7t/8h×1炉 H16.2 − 20 機械化バッチ 4t/8h×2炉 H2.1 H21.5 4 機械化バッチ 4t/8h×1炉 H11.7 H26.8 3 機械化バッチ 3t/8h×1炉 H10.3 − 4 ガス化溶融 4t/8h×1炉 H15.8 − 3 機械化バッチ 3t/8h×1炉 H16.3 − 2 ガス化溶融 2t/8h×1炉 H15.3 − 3 機械化バッチ 3t/8h×1炉 H12.5 H26.3 2 機械化バッチ 2t/8h×1炉 H14.3 H24.3 60 准連続 30t/16h×2炉 S52.7 H14.11 3 機械化バッチ 3t/8h×1炉 H12.5 H23.4 80 准連続 40t/16h×2炉 H9.10 − 3 機械化バッチ+灰溶融 3t/8h×1炉 H17.5 − 0.4 ガス化燃焼 0.4t/8h×1炉 H18.5 − 0.4 ガス化燃焼 0.4t/8h×1炉 H18.5 − 0.4 ガス化燃焼 0.4t/8h×1炉 H19.3 − 0.5 ガス化燃焼 0.5t/8h×1炉 H19.3 − 0.4 ガス化燃焼 0.4t/8h×1炉 H21.5 − 1.5 ガス化燃焼 1.5t/8h×1炉 H23.1 − 3 機械化バッチ 3t/8h×1炉 H24.1 − 約1,839 資料:沖縄県 廃棄物対策の概要(平成 26 年 12 月版) 51 第3章 ごみ処理基本計画 表 3-1-30 沖縄県内のごみ処理施設の整備状況(最終処分場) 実施主体 (構成市町村) 比謝川行政事務組合 (嘉手納町、読谷村) 恩納村 (うるま市、恩納村) 伊江村 1 2 3 宮古島市 (野田最終処分場) 名護市 4 5 倉浜衛生施設組合 (沖縄市、宜野湾市、北谷町) 宮古島市 (川満最終処分場) 石垣市 6 7 8 粟国村 9 渡嘉敷村 10 多良間村 11 久米島町 12 国頭地区行政事務組合 (国頭村、大宜味村、東村) 竹富町 13 14 伊是名村 15 与那国町 16 那覇市・南風原町環境施設組合 (那覇市、南風原町) 本部町・今帰仁村清掃施設組合 (本部町、今帰仁村) 北大東村 17 18 19 南大東村 20 合計 埋立開始 年月 終了予定 埋立面積 2 年月 (m ) 埋立容量 3 (m ) 残余容量(平成24年度末) 3 残余年数推計値(年) 残余容量(m ) H20.4 H35.3 15,650 155,000 42,309 21.7 H3.5 H24.3 12,300 100,000 45,430 28.7 H3.4 H24.3 25,382 72,400 46,381 199.9 H6.6 H26.3 10,600 81,000 39,364 178.1 H.7.4 H22.3 20,000 185,000 7,758 15.0 H9.2 H24.3 38,000 400,000 240,359 76.7 H9.3 H30.3 7,000 52,000 15,273 4.7 H11.2 H27.3 15,200 140,000 43,894 9.7 H11.3 H28.3 6,000 15,000 7,600 38.0 H14.2 H35.3 3,000 15,000 13,631 47.8 H14.7 H35.3 3,000 10,000 9,623 118.8 H16.3 H36.3 5,000 25,000 18,082 10.2 H18.4 H38.3 7,200 45,000 37,882 30.8 H18.4 H33.3 4,300 22,000 19,953 84.2 H18.11 H34.3 2,500 11,000 10,595 1,765.8 H19.4 H39.3 3,000 11,000 8,555 3.5 H19.4 H33.3 13,000 107,000 71,089 19.2 H21.4 H35.3 8,800 67,000 63,005 55.6 H21.2 H41.2 900 2,000 1,828 10.6 H22.3 H37.3 1,406 4,500 3,403 47.3 202,238 1,519,900 746,014 27.9 27市町村 資料:沖縄県 廃棄物対策の概要(平成 26 年 12 月版) 表 3-1-31 沖縄県内のごみ処理施設の整備状況(粗大ごみ処理施設) 1 2 3 4 5 6 実施主体 (構成市町村) 倉浜衛生施設組合 (沖縄市、宜野湾市、北谷町) 浦添市 規模 (t/日) 比謝川行政事務組合 (嘉手納町、読谷村) 本部町・今帰仁村清掃施設組合 (本部町、今帰仁村) 糸満市・豊見城市清掃施設組合 (糸満市、豊見城市) 名護市 処理方式 7 選別 H22.3 25 破砕 S57.12 13 併用 H10.3 15 併用 H10.3 30 併用 H10.3 5 併用 H11.3 併用 H18.3 那覇市・南風原町環境施設組合 39 (那覇市、南風原町) 合計 13市町村 134 ※:処理方式の併用とは、粗大ごみの破砕と圧縮の両方の処理を行うこと。 7 竣工年月 資料:沖縄県 廃棄物対策の概要(平成 26 年 12 月版) 52 第3章 ごみ処理基本計画 表 3-1-32 沖縄県内のごみ処理施設の整備状況(再生利用施設) 1 リ サ イ ク ル プ ラ ザ 2 3 4 5 6 7 リ サ イ ク ル セ ン タ 8 9 10 11 ー 12 13 14 15 16 17 18 19 ッ ス ト ク ヤ 20 21 ー 22 ド 23 24 25 26 27 合計 実施主体 (構成市町村) 那覇市 竣工年月 規模 浦添市 中城村北中城村清掃事務組合 (中城村、北中城村) 中部北環境施設組合 (うるま市、恩納村) 倉浜衛生施設組合 (沖縄市、宜野湾市、北谷町) 渡嘉敷村 多良間村 伊江村 久米島町 国頭地区行政事務組合 (国頭村、東村、大宜味村 竹富町 与那国町 宮古島市 (伊良部島) 伊是名村 53 t/日(8h) H7.3 40 t/日(5h) H11.3 9 t/日(5h) H15.5 57 t/日(5h) H16.3 82 t/日(5h) H22.3 1 t/日 H14.3 1 t/日 H14.3 1 t/日 H16.2 3 t/日 H16.3 4.8 t/日 H18.3 1.4 t/日 H18.2 1 t/日 H18.11 1 t/日 H20.3 1 t/日 H24.1 石垣市 576 m2 H10.3 渡嘉敷村 200 m2 H11.3 糸満市 631 m2 H12.3 島尻消防清掃組合 612 m2 H12.8 多良間村 234 m2 H14.3 北大東村 150 m2 H14.8 国頭地区行政事務組合 (国頭村、東村、大宜味村 本部町今帰仁村清掃施設組合 450 m2 H18.3 600 m2 H19.1 中部北環境施設組合 (うるま市字栄野比地内) 倉浜衛生施設組合 (沖縄市、宜野湾市、北谷町) 中部北環境施設組合 (うるま市石川伊波地内) 那覇市 150 m2 H20.3 1,700 m2 H22.1 150 m2 H22.3 300 m2 H23.2 150 m2 H24.3 中部北環境施設組合 (うるま市勝連内間地内) 27市町村 資料:沖縄県 廃棄物対策の概要(平成 26 年 12 月版) 53 第3章 ごみ処理基本計画 資料:沖縄県 廃棄物対策の概要(平成 26 年 12 月版) 図 3-1-14 沖縄県内のごみ処理施設の整備状況(平成 26 年 3 月末) 54 第3章 ごみ処理基本計画 14.一般廃棄物処理の評価 1)本市の目標値(平成 32 年度)との比較による評価 (1)ごみの総排出量(1 人 1 日当たりごみ排出量) 1 人 1 日当たりのごみ排出量の当初計画値と実績値を比較したものを表 3-1-33、 図 3-1-15 に示す。 過去 6 年間の 1 人 1 日当たりのごみ排出量の推移をみると、増減はあるものの 概ね計画値と近い値で推移している。 平成 26 年度の 1 人 1 日当たりごみ排出量は 812.5g であり、同年度の当初計画 値を下回っている。平成 32 年度の目標達成するためには、1 人 1 日当たりの排 出量を 40.7g 削減する必要がある。 表 3-1-33 1 人 1 日当たりのごみ排出量の当初計画値と実績値の比較 H27 H32 (中間目標) (計画目標) 818.2 813.9 771.8 812.5 - - 年度 H21 H22 H23 H24 H25 H26 当初計画 (g/人・日) − 834.4 831.6 827.1 822.5 実績① (g/人・日) 831.1 828.1 837.2 826.8 804.5 1人1日当たりの排出量(g/人・日) H32 目標 59.3 56.3 65.4 55.0 32.7 40.7 (g/人・日) と①の差 ※:1 人 1 日当たりのごみ排出量=ごみ総排出量÷計画処理区域内人口÷年間日数(365 日) - 870 850 834.4 830 831.1 810 828.1 837.2 826.8 831.6 822.5 818.2 827.1 804.5 790 812.5 771.8 770 750 H21 H22 H23 H24 (年度) 目標値 H25 H26 H32 (目標年度) 実績値 図 3-1-15 1 人 1 日当たりのごみ排出量の当初計画値と実績値の比較 55 第3章 ごみ処理基本計画 (2)家庭系ごみ(家庭系ごみの 1 人 1 日当たり排出量) 家庭系ごみの 1 人 1 日当たり排出量の当初計画値と実績値を比較したものを表 3-1-34、図 3-1-16 に示す。 過去 6 年間の家庭系ごみの 1 人 1 日当たりの排出量の推移をみると、平成 21 年度から平成 23 年度までは増加傾向にあったが、平成 24 年度から平成 25 年度 にかけて大きく減少し、平成 26 年度は前年と比べて概ね横ばいとなっている。 平成 26 年度の家庭系ごみの 1 人 1 日当たり排出量は 522.2gであり、同年度 の当初計画値を下回っている。平成 32 年度の目標達成するためには、1 人 1 日 当たりの排出量を 6.1g 削減する必要がある。 表 3-1-34 家庭系ごみの 1 人 1 日当たりの排出量の現行計画の目標値と実績値の比較 H27 H32 (中間目標) (計画目標) 537.8 537.8 516.1 519.5 522.2 - - 3.4 6.1 - - H21 H22 H23 H24 H25 H26 当初計画 (g/人・日) − 543.0 537.6 537.7 537.7 実績① (g/人・日) 538.4 538.7 548.2 539.9 H32 目標 と①の差 (g/人・日) 22.3 22.6 32.1 23.8 1人1日当たりのごみ排出量(g/人・日) 年度 570 560 548.2 550 543 539.9 540 530 538.4 538.7 537.6 537.7 537.8 537.7 516.1 520 519.5 510 H21 H22 H23 H24 (年度) 目標値 H25 522.2 H26 H32 (目標年度) 実績値 図 3-1-16 家庭系ごみの 1 人 1 日当たりの排出量の現行計画の目標値と実績値の比較 56 第3章 ごみ処理基本計画 (3)事業系ごみ(事業系ごみの 1 事業所 1 日当たりの排出量) 事業系ごみの 1 事業所 1 日当たりの排出量の当初計画値と実績値を比較したも のを表 3-1-35、図 3-1-17 に示す。 過去 6 年間の事業系ごみの 1 事業所 1 日当たりの排出量の推移をみると、概ね 増加傾向で推移している。 平成 26 年度の事業系ごみの 1 事業所 1 日当たりの排出量は 6.8 ㎏であり、同 年度の当初計画値より大きい状況である。平成 32 年度の目標達成するためには、 1 事業所 1 日当たりの排出量を 1.0 ㎏削減する必要がある。 表 3-1-35 事業系ごみの 1 事業所 1 日当たりの排出量の当初計画値と実績値の比較 年度 H21 H22 H23 H24 H25 H26 当初計画※1 (㎏/事業所・日) 6.1 6.0 6.3 6.3 6.3 6.0 実績① (㎏/事業所・日) 6.1 6.3 6.5 6.7 6.7 6.8 1事業所1日当たりの排出量(kg/事業所・日) H32 目標と (㎏/事業所・日) 0.3 0.5 0.7 0.9 0.9 1.0 ①の差 ※1:当初計画値は 1 事業所当たりの排出量を年間日数鵜(365 日)で除して算出した。 7.0 6.7 6.8 H32 (計画目標) 6.0 5.8 - - - - 6.8 6.5 6.6 6.3 6.4 6.2 6.0 6.7 H27 (中間目標) 6.3 6.3 6.3 6.1 5.8 6.0 5.8 6 5.6 5.4 5.2 H21 H22 H23 H24 (年度) 目標値 H25 H26 H32 (目標年度) 実績値 図 3-1-17 事業系ごみの 1 事業所当 1 日たりの排出量の当初計画値と実績値の比較 57 第3章 ごみ処理基本計画 (4)リサイクル率 リサイクル率の当初計画値と実績値を比較したものを表 3-1-36、図 3-1-18 に 示す。 平成 26 年度のリサイクル率は 17.0%であり、同年度の当初計画値を下回って いる。平成 32 年度の目標達成するためには、リサイクル率を 13.0%向上させる 必要がある。 過去 6 年間のリサイクル率の推移をみると、増減はあるものの概ね横ばいで推 移している。 表 3-1-36 リサイクル率の現行計画の目標値と実績値の比較 年度 H27 H32 (中間目標) (計画目標) 23.9% 25.2% 30.0% 18.6% 17.0% - - -11.4% -13.0% - - H21 H22 H23 H24 H25 H26 当初計画 17.9% 18.2% 19.8% 21.2% 22.5% 実績① 17.9% 17.5% 18.6% 18.6% H32 目標と ①の差 -12.1% -12.5% -11.4% -11.4% 35% 30.0% 30% リサイクル率 25% 18.2% 20% 15% 19.8% 17.9% 17.5% 18.6% H21 H22 H23 21.2% 18.6% 22.5% 23.9% 18.6% 17.0% H25 H26 10% 5% 0% H24 (年度) 目標値 実績値 図 3-1-18 リサイクル率の現行計画の目標値と実績値の比較 58 H32 (目標年度) 第3章 ごみ処理基本計画 (5)減量化率 中間処理による減量化率の当初計画値と実績値を比較したものを表 3-1-37、 図 3-1-19 に示す。 平成 26 年度の減量化率は 83.0%であり、 同年度の当初計画値を上回っている。 過去 6 年間の減量化率の推移をみると、増減はあるものの概ね 80%∼85%の 間で推移している。 表 3-1-37 減量化率の現行計画の目標値と実績値の比較 年度 H27 H32 (中間目標) (計画目標) 76.1% 74.8% 70.0% 83.0% - - H21 H22 H23 H24 H25 H26 当初計画 82.1% 81.8% 80.2% 78.8% 77.5% 実績① 82.1% 82.5% 81.4% 81.4% 81.4% H32 目標と 12.1% 12.5% 11.4% 11.4% 11.4% 13.0% ①の差 ※:中間処理による減量化率は、ごみ総処理量を 100%としてリサイクル率と最終処分率を差し引いた値。 90% 85% 82.1% 減量化率 80% 82.5% 81.8% 81.4% 80.2% 75% 81.4% 78.8% 81.4% 77.5% 83.0% 76.1% 70% 70.0% 65% 60% H21 H22 H23 H24 (年度) 目標値 H25 H26 実績値 図 3-1-19 減量化率の現行計画の目標値と実績値の比較 (6)最終処分率 本市では、計画どおり最終処分量ゼロを維持している。 59 H32 (目標年度) 第3章 ごみ処理基本計画 2)国及び沖縄県の目標値との比較による評価 (1)国及び沖縄県の目標値 国及び沖縄県では表 3-1-38 のように目標値を定めている。 表 3-1-38 国及び沖縄県の目標値の概要 国の設定した目標値 沖縄県の設定した目標値 「廃棄物の減量その他その適正な処理に関 設定計画等 する施策の総合的かつ計画的な推進を図る 沖縄県廃棄物処理計画(第三期) ための基本的方針」 策定年月 平成 22 年 12 月改訂 平成 23 年 3 月改訂 基本となる法律 廃棄物処理法 廃棄物処理法 目標年次 平成 27 年度(2015 年度) 平成 27 年度(2015 年度) 排出量に 係る目標値 【一般廃棄物】 【一般廃棄物】 平成 19 年度に対し、年間排出量を 5%削減 排出量を平成 20 年度と同程度に抑制する。 (48,280 千トン)する。 (425 千t) ○1 人 1 日当たり排出量換算値 1 人 1 日当たりの排出量を平成 20 年度 ⇒996g/人・日 (831g/人・日)に対して 26g/人・日を ※市町村における循環型社会づくりに向け 削減する(805g/人・日) 。 た一般廃棄物処理システムの指針 (H25.4)の計算値を記載。 【一般廃棄物】 【一般廃棄物】 リサイクル率を約 25%に増加 排出量の「22.0%」とする。 (平成 19 年度実績「20.3%」 (平成 20 年度実績「12%」) 【一般廃棄物】 【一般廃棄物】 最終処分に 平成 19 年度に対し、最終処分量を 排出量の「8.0%」とする。 係る目標値 約 22%削減。(最終処分率 11%) (平成 20 年度実績「9.0%」) 再生利用に 係る目標値 (平成 19 年度実績「13.3%」) (2)国の目標値との比較 国の目標値と本市の平成 26 年度実績値の目標達成状況を評価したものを表 3-1-39 に示す。 平成 26 年度時点においてごみ総排出量及び最終処分率については目標を達成 している。ごみ総排出量については 1 人 1 日当たり排出量でみても目標を達成し ている。リサイクル率については、8.0%の向上が必要である。 60 第3章 ごみ処理基本計画 表 3-1-39 国の目標値と本市の平成 26 年度実績値の目標達成状況の評価 国の目標値 本市の目標達成状況※2 達 成 平成 27 年度 (平成 26 年度実績) 評 価※3 5%削減 5.5%減 (対H19) (対H19) 996g/人・日 812.5g/人・日 25.0% 17.0% 4.7%増(対H19) 2.0%増(対H19) ごみ総排出量 ○ 1 人 1 日当たり ○ 排出量 リサイクル率※1 △ 11.0% 最終処分率※1 埋立ゼロを維持 ○ 2.3%減(対H19) ※1:リサイクル率、最終処分率は対排出量(集団回収を含まない)。 ※2:本市の目標達成状況の算出根拠 ・ごみ総排出量=1-(H26 実績値÷H19 実績値)=1-(33,758t/年÷35,736t/年)=5.5%減 ・リサイクル率=H26 実績値-H19 実績値=17.0%-15.0%=2.0%増 ※3:目標達成(○)、目標未達成であるが目標に近づいている(△)。 (3)沖縄県の目標値との比較 沖縄県の目標値と本市の平成 26 年度実績値の目標達成状況を評価したものを 表 3-1-40 に示す。 平成 26 年度時点において最終処分率を除いては県の目標を達成できていない 状況にある。ごみ総排出量について、1 人 1 日当たりの排出量でみると、県の目 標値を達成するためには 1 人 1 日当たり 7.5gの削減が必要である。また、リサ イクル率については、5.0%の向上が必要である。 表 3-1-40 沖縄県の目標値と本市の平成 26 年度実績値の目標達成状況の評価 県の目標値 本市の目標達成状況※2 達 成 平成 27 年度 (平成 26 年度実績) 評 価※3 1.7%増 ごみ総排出量 H20 と同程度 △ (対H20) 1 人 1 日当たり 805g/人・日 812.5g/人・日 22.0% 17.0% 10%増(対H20) 1.3%減(対H20) △ 排出量 リサイクル率※1 最終処分率※1 △ 8.0% 埋立ゼロを維持 ○ 1.0%減(対H20) ※1:リサイクル率、最終処分率は対総排出量。 ※2:本市の目標達成状況の算出根拠 ・ごみ総排出量=1-(H26 実績値÷H20 実績値)=1-(33,758t/年÷33,203t/年)=1.7%増 ・リサイクル率=H26 実績値-H20 実績値=17.0%-18.3%=1.3%減 ※3:目標達成(○)、目標未達成であるが目標に近づいている(△)。 61 第3章 ごみ処理基本計画 3)全国・沖縄県及び類似団体の実績との比較による評価 全国・沖縄県と本市の実績値の比較による評価結果を表 3-1-41 に示す。 本市の 1 人 1 日当たりのごみ排出量は全国及び沖縄県の実績値よりも低い水準 にある。リサイクル率は国の実績値(20.6%)を下回っているが、沖縄県の実績 値(15.3%)よりも高い水準にある。最終処分率は、本市では最終処分を実施し ていないため、全国及び沖縄県の実績値よりも低い値となっている。 人口 1 人当たりの年間のごみ処理経費は、全国及び沖縄県の実績を下回ってい る。 表 3-1-41 全国・沖縄県と本市の実績値の比較による評価結果 全国 浦添市 沖縄県 958g/人・日 829g/人・日 812.5g/人・日 リサイクル率 20.6% 15.3% 17.0% 最終処分率 10.1% 6.0% 0.0% 1 人 1 日当たりのごみ排出量 人口 1 人当たりの処理経費 13,364 円/人 12,720 円/人 (処理費・維持管理費) ※:沖縄県及び全国の数値は、平成 25 年度一般廃棄物処理実態調査票による。 ※:本市の数値は平成 26 年度実績(人口 1 人当たりの経費は平成 25 年度実績)。 8,057 円/人 沖縄県内の類似自治体と本市の実績値の比較による評価結果を表 3-1-42 に示 す。なお、類似自治体として 10 万人∼50 万人規模の 3 つの県内自治体を抽出し た。 本市の 1 人 1 日当たりのごみ排出量は、 4市のうちで 2 番目に低い水準にある。 本市のリサイクル率は 4 市のうちでもっとも高く、最終処分率は低い水準にある。 人口 1 人当たりの年間のごみ処理経費の水準は4市のうち中位にある。 表 3-1-42 沖縄県内の類似自治体の実績値との比較による評価結果 那覇市 沖縄市 (約 32 万人) (約 14 万人) うるま市 浦添市 (約 12 万人) (約 11 万人) 840g/人・日 826g/人・日 745g/人・日 812.5/人・日 リサイクル率 16.9% 12.1% 12.6% 17.0% 最終処分率 1.1% 1.7% 0.8% 0.0% 8,520 円/人 6,637 円/人 9,207 円/人 8,057 円/人 1 人 1 日当たりのごみ排出量 人口 1 人当たりの処理経費 (処理費・維持管理費) ※:本市の数値は平成 26 年度実績(人口 1 人当たりの経費は平成 25 年度実績)。 ※:類似自治体の数値は、平成 25 年度一般廃棄物処理実態調査票による。 62 第3章 ごみ処理基本計画 15.一般廃棄物処理の課題の抽出 現況を整理した結果をもとに抽出したごみの適正処理を推進するための課題点は、 以下のとおりである。 1)ごみの排出抑制に関する課題 (1)排出抑制活動の推進 ごみの排出抑制に関する今後の課題は、市民、事業者、行政により以下のよう な項目が挙げられる。 市 民:ごみを出さない工夫、分別排出の徹底、リサイクル活動への自主的参 加を行っていく。 事業者:本市では事業系ごみの資源の分別の徹底による資源化や減量化への取 組を行っていく。 行 政:ごみ排出抑制のため広報・啓発活動を強化していくとともに、ごみ排 出量の把握、管理を行っていく。 (2)市民、事業者、行政の三者による連携の促進 適正なごみ処理やごみの減量・リサイクルを推進するためには、市民、事業者、 行政の三者による連携が必要であるため、情報共有や意識向上イベントなどの啓 発事業を実施し連携を促進することが必要である。 (3)一般廃棄物排出事業者等排出量の把握 本市のごみの排出抑制対策を講ずるため、事業系一般廃棄物排出事業者等の排 出量を把握する必要がある。 (4)生ごみ処理容器等助成の推進 本市では、家庭に設置する生ごみ処理容器等に対する助成が実施されており、 今後も生ごみの減量を進めるために、利用状況の確認や生ごみ処理容器等の利用 を促進させるための講習会、購入後の継続的な利用を促すための啓発活動などを 実施する必要がある。 (5)有料化(処理負担の公平化) 本市では、ごみ処理の有料化を実施しており、ごみの減量の促進、費用負担の 公平化の観点からごみ排出量の推移等を踏まえながら適宜見直す必要がある。 なお、事業系ごみについては、近年、搬入量が増加傾向にあること、料金が沖 縄県平均(5.2 円/㎏※1)よりも低い水準にあることなどを踏まえ、平成 28 年度 に料金を改定する予定である。 ※1:九州地方環境事務所 「九州地域における地域循環圏調査アンケート」(平成 21 年 8 月) (6)集団回収の事業再開の検討 集団回収事業については、ごみ減量・リサイクルの推進効果や地域コミュニテ ィの活性化等の効果があることを踏まえ、事業再開について検討を継続する。 63 第3章 ごみ処理基本計画 2)資源化に関する課題 (1)資源ごみの分別の徹底 家庭系ごみ及び事業系ごみともに資源ごみの回収量が伸び悩んでおり、さらな る排出抑制、分別の徹底について指導や普及啓発の取組を進める必要がある。 家庭系ごみについては、本市へ転入してくる年間約 6 千人の転入者への転入時 のごみの分別ルールなどについての啓発を徹底することも重要である。 (2)資源物の抜き取り対策 本市では、分別して排出されたごみの適正な収集・運搬、処理システムを構築 しているが、近年、排出された資源ごみの抜き取りが目立つようになった。抜き 取りは、回収システムの効率性の低下や、ごみ処理経費に充当される売却収入の 減収に止まらず、適正な再生利用が行われているかが把握できないという問題を 生み出している。本市では、資源物の抜き取りに対しては、市民の通報をもとに 随時対応しているものの、状況改善に向けて、啓発等の対策を強化していく必要 がある。 (3)新たな資源化の推進 本市の燃えるごみに潜在している資源化が可能ごみの種類は、生ごみ及び廃食 用油、プラスチック製容器包装、布類などが挙げられ、燃えるごみの大半を占め ている。 現在のごみ処理体制を考慮すると、布類については資源化する方向で検討して いく必要がある。 廃食用油及び生ごみの資源化については、先進事例の情報収集を行い、適宜実 施可能なものはないか検討することが必要である。 (4)小型家電の取扱い 平成 25 年 4 月 1 日に施行された小型家電リサイクル法(使用済小型電子機器等 の再資源化の促進に関する法律)への対応について調査・研究を進めていく必要 がある。 3)収集・運搬に関する課題 (1)安定した収集・運搬体制の整備 市民のニーズを把握しながら、安定的な収集・運搬体制の維持に努める必要が ある。 (2)有害ごみの資源化体制の整備(スラグ利用のリスク低減及び危険物の適正管理) 本市では、家庭系ごみとして排出される乾電池や蛍光灯などを不燃ごみとして 収集している。不燃ごみの残渣は焼却施設へ送られ、焼却・溶融処理され、溶融 スラグとして排出され資源化している。 64 第3章 ごみ処理基本計画 溶融スラグの品質管理から考えると有害ごみとしての分別収集が望まれる。 また、水俣条約で水銀の適正管理が求められてきており、有害ごみとして適正 に処理することが望ましいため、その体制整備を行う必要がある。 (3)分別区分の見直し 「ごみ処理基本計画策定指針」 (平成 25 年 6 月改訂)では、自治体が資源化の 推進等により分別収集区分を見直すための指標となる区分を 3 段階に分けて示し ている。更なるごみの減量化・資源化を推進するため、地域の実情を踏まえつつ、 これらの指標を参考に分別収集区分の見直しを実施していく必要がある。 (4)多様化するニーズへの対応 高齢社会の進行など多様化する市民のニーズに対応するために、市民の廃棄物 処理サービスについて、インターネットなどを活用した収集依頼などについて検 討していく必要がある。 (5)環境に配慮した収集運搬体制の整備 排気ガスによる環境負荷を軽減するため、低公害車や省エネルギー車を導入す ることについて検討していく必要がある。 4)処理・処分に関する課題 (1)ごみ処理施設の適正管理 本市の浦添市クリーンセンター(焼却施設)は供用開始後、33 年を経過してお り、平成 24 年度に基幹的設備改造工事を実施し延命化を図っている。当面は本施 設を継続使用していくことから、計画的な維持・補修を実施していく必要がある。 また、その他の施設(粗大ごみ処理施設、資源化施設、溶融施設)についても、 計画的な維持・補修を実施していく必要がある。 一方で、安定的かつ継続的な廃棄物処理を実施するため、代替施設として新た な中間処理施設の確保について検討していく必要がある。 (2)最終処分ゼロの継続 本市は、最終処分場を有していないこともあり、場外へ搬出する物は主に溶融 スラグと溶融飛灰である。今後も最終処分場ゼロの処理体制の継続を行っていく ことが必要である。 (3)緊急時における近隣ごみ処理施設との連携 大規模な災害や事故の発生等により、本市のごみ処理能力に不足等が生じた場 合に備えて、県内の近隣ごみ処理施設との相互支援や民間事業者との連携の強化 など広域的な協力体制の構築を図る必要がある。 65 第3章 ごみ処理基本計画 5)広域的取組に関する課題 今後、中間処理施設の代替施設を整理するにあたり、経済性(建設負担金、運 用負担金)や環境保全等(温室効果ガス)の観点から近隣市町村と連携を図りつ つ広域化も含めた処理を推進する必要がある。 6)その他の課題 (1)住民に対する広報・啓発活動 ごみ処理は、快適な生活を続けるうえで必要不可欠なものであり、ごみ処理事 業を推進していくためには市民の協力が必要であることから、理解・協力を得ら れるようごみの適正処理及び減量化・リサイクルに係る諸施策についての広報・ 啓発活動を積極的に行う必要がある。 (2)再生利用品の需要拡大 浦添市グリーン購入調達方針の浦添市特定調達品目である、浦添市クリーンセ ンターから排出される「溶融スラグ」や本市で分別収集された古紙で製造された 「てだこロール」等の需要拡大を図るため継続的な普及啓発活動等を実施してい く必要がある。 (3)不法投棄ごみへの対策 市民への啓発活動や指導、巡回などを継続的に行う必要がある。 (4)適正処理困難物等(在宅医療廃棄物も含む)への対応 適正処理困難物等については、適正処理を推進するため、関係機関や民間業者 と連携し処理体制を構築し、市民への情報提供などを継続的に行う必要がある。 (5)災害時の廃棄物処理に関する事項 台風等の災害により大量の廃棄物が発生した場合には、衛生的な環境を保持し、 早急な復興を図るため迅速な対応が求められる。このため、大規模災害発生時に 適切・迅速な対応ができるよう、事前の準備・対策の強化を図る必要がある。 (6)ごみ処理経費の課題 本市のごみ処理経費は、全国平均、沖縄県の平均よりも低い水準にある。今後 も、現状の体制を維持し、収集・運搬、中間処理、資源化の効率化に努めていく ことが必要である。 (7)地域に関する諸計画との関連 ごみ処理基本計画の推進にあたっては、市の「総合計画」や「環境基本計画」、 沖縄県の廃棄物処理計画等の上位計画との整合を図る必要がある。 66 第3章 第2節 ごみ処理基本計画 計画の基本方針等 1.計画の基本方針 第 4 次浦添市総合計画では、環境に関するまちづくりの理念として以下のように 基本理念を掲げ、従来の処理・処分を中心としたシステムから、ごみを減量し、有 効利用を図っていくシステム、いわゆる「循環型社会」の形成を目指す。 安全安心でやすらぎにみちた快適環境都市 ∼自然と共生するやさしいまち∼ この基本理念に基づいた本市のあるべき姿の実現に向けて、本市の今後のごみ処 理行政についての基本方針を以下のように掲げる。 【ごみ処理の基本方針】 1.市民・事業者・行政の協働の実現 循 環 型 社 会 形 成 実 現 の た め の 柱 市民・ 事業者・行政がそ れぞれの立場で の役割分担と協働 により 循環型社会を形成する。 2.4R(Refuse、Reduce、Reuse、Recycle)運動の推進 Refuse(リフューズ:発生抑制)、Reduce(リデュース:排出抑制)、 Reuse(リユース:再使用)、Recycle(リサイクル:再生利用)を推進 する。 3.安定かつ効率的で環境負荷が少ないごみ処理の推進 安定かつ効率的なごみ処理体制の確保及び環境負荷の低減を目指した、 リサイクルを主としたごみ処理を推進する。 図 3-2-1 ごみ処理の基本方針 67 第3章 ごみ処理基本計画 2.ごみ排出量及び処理量の見込み 1)ごみの排出量及び処理量の将来予測の流れ ごみ排出量及び処理量の見込みは、図 3-2-2 の流れに基づき算出した。なお、 「てだこ浦西駅」や「西海岸地域」の周辺開発に伴い、本計画期間内において新 たに排出が見込まれるごみについても推計に反映させるものとした。 図 3-2-2 ごみ排出量及び処理量の将来予測の流れ 68 第3章 ごみ処理基本計画 2)新たに排出が見込まれるごみの把握 本計画期間内において、 「てだこ浦西駅」や「西海岸地域」の周辺開発にともな い、大型商業施設等が開業予定であり、大型商業施設から排出される可燃ごみを 浦添市クリーンセンターで受け入れる予定である。 本計画期間内において新たに排出が見込まれるごみの概要を表 3-2-1 に示す。 受け入れ予定の可燃ごみ量や事業所数については、現時点では計画内容が把握 できないため、他事例をもとに算定している。 表 3-2-1 新たに排出が見込まれるごみの概要 可燃ごみ量 (見込み) 西海岸地域 てだこ浦西駅 3.5t/日 (1,228t/年) 1.7t/日 (621t/年) 事業所数 (見込み) 受入開始 予定年度 200 店舗 平成 31 年度 100 店舗 平成 32 年度 3)人口・事業所数の推計結果 人口及び事業所数の推計結果を表 3-2-2 に示す。 将来人口については、 「浦添市都市計画マスタープラン」 (平成 25 年 1 月)を参 考に、平成 32 年度の将来人口を 12 万人とし、平成 26 年度の実績より一定の数で 増加するよう人口を定めた。なお、将来人口には、政策的な取組による増加人口 として、浦添第一土地区画整理事業、浦添第二土地区画整理事業、牧港補給地区 跡地利用、 (仮称)浦西駅周辺地区市街地整備の計画人口が見込まれている。 事業所数については、今後の社会経済状況や土地開発事業の進捗等の影響を受 けることから過去の実績等に基づく推計が困難であるため、現状の事業所数で推 移していくものとし、最新の統計値である平成 24 年度の実績(4,840 事業所)を 採用した。また、平成 31 年度及び平成 32 年度については、 「てだこ浦西駅」や「西 海岸地域」の大型商業施設の開業により増加する店舗数(見込み)を加算した。 表 3-2-2 人口・事業所数推計結果 年度 行政区域内人口 計画区域内人口 計画処理区域外人口 (キャンプ・キンザー) 事業所数 実績 推計 → H26 H27 H28 計画目標 H29 H30 H31 H32 (人) 113,974 114,978 115,983 116,987 117,991 118,996 120,000 (人) 113,834 114,838 115,843 116,847 117,851 118,856 119,860 (人) (事業所) 140 140 140 140 140 140 140 4,840 4,840 4,840 4,840 4,840 5,040 5,140 69 第3章 ごみ処理基本計画 4)ごみ排出量の推計結果(現状対策時) 本市の現状対策時のごみ排出量の推計結果を表 3-2-3 に示す。なお、推計値は 新たに排出が見込まれるごみを含んだものである。 表 3-2-3 ごみ排出量の推計結果(現状対策時) 年度 行政区域内人口 実績 推計 → H26 H27 H28 計画目標 H29 H30 H31 H32 (人) 113,974 114,978 115,983 116,987 117,991 118,996 120,000 計画処理区域内人口 (人) 113,834 114,838 115,843 116,847 117,851 118,856 119,860 計画処理区域外人口 (人) 140 140 140 140 140 140 140 事業所数 (事業所) 4,840 4,840 4,840 4,840 4,840 5,040 5,140 家庭系ごみ(収集ごみ) (t/年) 21,696 21,805 21,911 22,020 22,123 22,229 22,334 (g/人・日) 522.2 520.2 518.2 516.3 514.3 512.4 510.5 燃えるごみ (t/年) 17,594 17,824 17,911 18,001 18,085 18,171 18,257 燃えないごみ (t/年) 567 563 565 568 571 574 576 (t/年) 577 577 580 582 585 588 591 (t/年) 2,958 2,841 2,855 2,869 2,882 2,896 2,910 紙類 (t/年) 265 268 270 271 272 273 275 缶・ビン・ペットボトル (t/年) 1,301 1,329 1,335 1,342 1,348 1,355 1,361 草・木 (t/年) 1,392 1,244 1,250 1,256 1,262 1,268 1,274 (t/年) 12,062 12,085 12,103 12,125 12,144 13,390 14,033 (t/日) 33.05 33.11 33.16 33.22 33.27 36.68 38.45 6.8 6.8 6.9 6.9 6.9 7.3 7.5 粗大ごみ (環境事業ごみ含む) 資源ごみ 事業系ごみ(収集ごみ) (㎏/事業所・日) 燃えるごみ (t/年) 11,445 11,470 11,487 11,508 11,526 12,771 13,413 燃えないごみ (t/年) 152 137 137 138 138 138 138 粗大ごみ (t/年) 8 9 9 9 9 9 9 資源ごみ (缶・ビン・ペットボトル) (t/年) 457 469 470 470 471 472 473 (t/年) 33,758 33,890 34,014 34,145 34,267 35,619 36,367 (g/人・日) 812.5 808.5 804.4 800.6 796.6 821.0 831.3 ごみ総排出量 (家庭系+事業系) ※:新たに排出が見込まれるごみ量を含む。 ※:各排出量原単位の算出方法 ・家庭系ごみ原単位(1 人 1 日当たり排出量)=家庭系ごみ量÷計画処理区域内人口÷年間日数(365 日) ・事業系ごみ原単位(1 事業所 1 日当たり排出量)=事業系ごみ量÷事業所数÷年間日数(365 日) ・ごみ排出量原単位(1 人 1 日当たり排出量)=総排出量÷計画処理区域内人口÷年間日数(365 日) ※:集団回収は見込まないものとし、総排出量は家庭系ごみと事業系ごみの合計となる。 70 第3章 ごみ処理基本計画 5)ごみ処理内訳の推計結果(現状対策時) 本市の現状対策時のごみ処理内訳の推計結果を表 3-2-4 に示す。なお、推計値 は新たに排出が見込まれるごみを含んだものである。 表 3-2-4 ごみ処理内訳の推計結果(現状対策時) 年度 実績 推計 → H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 計画目標 焼却・溶融処理 (t/年) 30,524 30,667 30,777 30,895 31,003 32,340 33,074 減量化量 (t/年) 28,010 27,812 27,911 28,018 28,117 29,329 29,994 溶融スラグ (t/年) 2,076 2,375 2,384 2,393 2,401 2,505 2,562 溶融飛灰 (t/年) 438 480 482 484 485 506 518 (t/年) 5,748 6,078 6,103 6,127 6,150 6,290 6,373 (t/年) 5,483 5,810 5,833 5,856 5,878 6,017 6,098 金属類 (t/年) 766 794 797 800 804 808 811 ガラス類 (t/年) 643 654 657 659 662 665 668 ペットボトル (t/年) 462 454 456 458 460 462 464 草木類 (t/年) 1,079 1,036 1,040 1,045 1,049 1,054 1,058 溶融スラグ (t/年) 2,076 2,375 2,384 2,393 2,401 2,505 2,562 山元還元(溶融飛灰) (t/年) 438 480 482 484 485 506 518 乾電池 (t/年) 19 17 17 17 17 17 17 (t/年) 265 268 270 271 272 273 275 紙類(紙製容器包装以外) (t/年) 177 177 179 179 180 181 182 (t/年) 88 91 91 92 92 92 93 (t/年) 0 0 0 0 0 0 0 17.9% 17.9% 17.9% 17.9% 17.9% 17.7% 17.5% ごみ総排出量(家庭系+事業系) (t/年) 33,758 33,890 34,014 34,145 34,267 35,619 36,367 資源化 中間処理後資源化 直接資源化 (H22 以前は資源化施設へ搬入) 紙製容器包装 最終処分 リサイクル率 (−) ※:新たに排出が見込まれるごみ量を含む。 ※:リサイクル率=資源化量÷ごみ総排出量(家庭系+事業系) 71 第3章 ごみ処理基本計画 6)ごみ排出量等の推計結果のまとめ(現状対策時) 現状対策時のごみ排出量等の推計結果のまとめを表 3-2-5 示す。 表 3-2-5 ごみ排出量等の推計結果のまとめ(現状対策時) 実績 計画目標 H26 H32 年度 行政区域内人口 (人) 113,974 120,000 計画処理区域内人口 (人) 113,834 119,860 計画処理区域外人口 (人) 140 140 事業所数 (事業所) 4,840 5,140 ごみ総排出量 (t/年) 33,758 36,367 (g/人・日) 812.5 831.3 (t/年) 21,696 22,334 (g/人・日) 522.2 510.5 (t/年) 12,062 14,033 6.8 7.5 (t/年) 5,748 6,373 (−) 17.9% 17.5% 0 0 家庭系ごみ排出量 (1 人 1 日当たり排出量) 事業系ごみ排出量 (1 事業所 1 日当たり排出量) (㎏/事業所・日) 総資源化量 (リサイクル率) 最終処分量 (t/年) ※:新たに排出が見込まれるごみ量を含む。 ※:各指標の算出方法 ・家庭系ごみ原単位(1 人 1 日当たり排出量)=家庭系ごみ量÷計画処理区域内人口÷年間日数(365 日) ・事業系ごみ原単位(1 事業所 1 日当たり排出量)=事業系ごみ量÷事業所数÷年間日数(365 日) ・ごみ排出量原単位(1 人 1 日当たり排出量)=総排出量÷計画処理区域内人口÷年間日数(365 日) ・リサイクル率=資源化量÷ごみ総排出量(家庭系+事業系) 72 第3章 ごみ処理基本計画 7)計画目標の設定 計画目標の設定は、当初計画の目標達成状況や「てだこ浦西駅」や「西海岸地 域」の周辺開発等により本市のごみ処理に係る諸条件が変わってきていることな どを踏まえ、今後 5 年間における達成可能性を考慮し定めるものとした。 (1)現状対策時の推計値と当初計画目標との比較 平成 32 年度の現状対策時の推計値と当初計画の目標値を比較したものを表 3-2-6 に示す。 (ごみ排出量) 計画目標年次におけるごみ総排出量(1 人 1 日当たり排出量)の現状対策時 の推計値は 831.3g/人・日であり、当初計画の目標値 771.8g/人・日を達成 することは難しい状況である。 発生源別にみると、家庭系ごみ(1 人 1 日当たり排出量)の現状対策時の推 計値は 510.5g/人・日であり、当初計画の目標値 516.1g/人・日を達成する 見込みである。一方、事業系ごみ(1 事業所 1 日当たり排出量)の現状対策時 の推計値は、新たに排出が見込まれるごみの影響により 7.5 ㎏/事業所・日と 増加する見込みであり、当初計画の目標値 5.8 ㎏/事業所・日を達成すること は難しい状況である。 (再生利用量:リサイクル率) 計画目標年次における現状対策時の推計値は 17.5%であり、当初計画の目 標値 30.0%を達成することは難しい状況である。 (最終処分量:最終処分率) 埋立処分は行わないため当初計画の目標を達成する見込みである。 表 3-2-6 現状対策時の推計値と当初計画目標との比較 平成 32 年度 現状対策時 当初計画 推計値 目標値 ごみ総排出量 (1 人 1 日当たり) ごみ排出量 家庭系ごみ (1 人 1 日当たり) 事業系ごみ (1 事業所 1 日当たり) (g/人・日) 831.3 771.8 (g/人・日) 510.5 516.1 7.5 5.8 (㎏/事業所・日) 再生利用量 リサイクル率 (−) 17.5% 30.0% 最終処分量 最終処分率 (−) 0.0% 0.0% ※:新たに排出が見込まれるごみを含む。 73 第3章 ごみ処理基本計画 (2)計画目標の設定の基本方針 現状対策時の推計値と当初計画の目標値との比較結果を踏まえ、計画目標設定 の基本方針を以下のとおり定めた。 ①排出抑制目標(ごみ排出量) 排出抑制目標の基本方針については排出源別に以下のとおり定めた。 (家庭系ごみ) 現状対策時の 1 人 1 日当たり排出量の推計値は、当初計画の目標値を達成す る見込みであるため、現行施策の効果を維持させることを目標とした。 (事業系ごみ) 現状対策時の 1 事業所 1 日当たり排出量の推計値は、大型商業施設の開業に より増加する見込みである。事業系ごみについては、当初計画策定時と目標設 定条件が変わっていることを踏まえ、当初計画の目標値を見直すものとした。 目標値の設定に際しては、排出抑制強化を図ることで、今後 5 年間で達成可 能な排出抑制目標を設定した。 ②再生利用目標(リサイクル率) 当初計画目標では、平成 32 年度のリサイクル率を 30.0%まで向上させるこ とを目標としていたものの、依然として資源物の持ち去りが行われていること に加え、以下の要因等により資源物の排出量(重量)が減少しているなど、当 初計画からごみと資源物の分別と資源化に関する社会状況が変化している状 況にあり目標達成が難しい状況にある。 ・重量の重い缶・びんから軽いペットボトルに移行している。 ・容器包装の軽量化やコンパクト化及び詰め替え商品の普及等により、容器 包装の製造量が減少している。 ・インターネットやスマートフォンなどの普及に伴い新聞等の購読数が減少 し、古紙の排出量が減少している。 以上を踏まえ、現行のごみ処理体制を継続する場合、資源化率が飛躍的に伸 びていく要素は小さいと推察される。よって、当初計画の目標値を実現可能な 目標値へ見直すものとする。 本計画では、 「廃棄物処理施設整備計画」 (平成 25 年 5 月 31 日閣議決定)の 再生利用の目標である「平成 24 年度の「24%(見込み) 」から平成 29 年度に 「26%」に増加」 (5 年間で 2.0%増加)を参考に以下のとおり定めた。 ③最終処分目標(最終処分率) 最終処分量については、当初計画目標と同様に最終処分ゼロを維持すること を目標とした。 74 第3章 ごみ処理基本計画 (3)計画目標のまとめ 計画目標の設定の基本方針に基づき、本計画の目標値を次のとおり設定した。 なお、目標値は新たに排出が見込まれるごみを含んだものである。 ○排出抑制目標(ごみ排出量) 平成 32 年度のごみ排出量の目標値を以下のとおりとする。 812.3 g/人・日 510.5 g/人・日 ・家庭系ごみ量(1 人 1 日当たり) ・事業系ごみ量(1 事業所 1 日当たり) 7.0 kg/事業所・日 ・ごみ総排出量(1 人 1 日当たり) ごみ総排出量 目標達成時 (g/人・日) (現状対策時) 家庭系ごみ量 目標達成時 (g/人・日) (現状対策時) 事業系ごみ量 目標達成時 (㎏/事業所・日) (現状対策時) 平成 26 年度 平成 32 年度 実績値 計画目標 818.5 522.2 812.3 (831.3) 510.5 (510.5) 7.0 6.8 (7.5) ○再生利用目標(リサイクル率) 平成 32 年度のリサイクル率を 19.6%まで向上させる。 リサイクル率 目標達成時 (現状対策時) 平成 26 年度 平成 32 年度 実績値 計画目標 17.0% ○最終処分目標 最終処分ゼロを維持することを目標とする。 75 19.6% (17.5%) 第3章 ごみ処理基本計画 8)ごみ排出量の推計結果(目標達成時) 目標達成時のごみ排出量の推計結果を表 3-2-7 に示す。 なお、推計値は新たに排出が見込まれるごみを含んだものである。 表 3-2-7 ごみ排出量の推計結果(目標達成時) 年度 行政区域内人口 実績 推計 → H26 H27 H28 計画目標 H29 H30 H31 H32 (人) 113,974 114,978 115,983 116,987 117,991 118,996 120,000 計画処理区域内人口 (人) 113,834 114,838 115,843 116,847 117,851 118,856 119,860 計画処理区域外人口 (人) 140 140 140 140 140 140 140 事業所数 (事業所) 4,840 4,840 4,840 4,840 4,840 5,040 5,140 家庭系ごみ(収集ごみ) (t/年) 21,696 21,805 21,911 22,020 22,123 22,229 22,334 (g/人・日) 522.2 520.2 518.2 516.3 514.3 512.4 510.5 燃えるごみ (t/年) 17,594 17,824 17,768 17,713 17,651 17,590 17,527 燃えないごみ (t/年) 567 563 565 568 571 574 576 (t/年) 577 577 580 582 585 588 591 (t/年) 2,958 2,841 2,998 3,157 3,316 3,477 3,640 紙類 (t/年) 265 268 333 397 462 527 594 缶・ビン・ペットボトル (t/年) 1,301 1,329 1,340 1,353 1,364 1,377 1,388 草・木 (t/年) 1,392 1,244 1,325 1,407 1,490 1,573 1,658 (t/年) 12,062 12,085 11,949 11,805 11,661 12,738 13,202 (t/日) 33.05 33.11 32.74 32.34 31.95 34.90 36.17 6.8 6.8 6.8 6.7 6.6 6.9 7.0 粗大ごみ (環境事業ごみ含む) 資源ごみ 事業系ごみ(収集ごみ) (㎏/事業所・日) 燃えるごみ (t/年) 11,445 11,470 11,327 11,186 11,043 12,121 12,585 燃えないごみ (t/年) 152 137 142 140 138 136 135 粗大ごみ (t/年) 8 9 10 9 9 9 9 資源ごみ (缶・ビン・ペットボトル) (t/年) 457 469 470 470 471 472 473 (t/年) 33,758 33,890 33,860 33,825 33,784 34,967 35,536 (g/人・日) 812.5 808.5 800.8 793.1 785.4 806.0 812.3 ごみ総排出量 (家庭系+事業系) ※:新たに排出が見込まれるごみを含む。 ※:各排出量原単位の算出方法 ・家庭系ごみ原単位(1 人 1 日当たり排出量)=家庭系ごみ量÷計画処理区域内人口÷年間日数(365 日) ・事業系ごみ原単位(1 事業所 1 日当たり排出量)=事業系ごみ量÷事業所数÷年間日数(365 日) ・ごみ排出量原単位(1 人 1 日当たり排出量)=総排出量÷計画処理区域内人口÷年間日数(365 日) ※:集団回収は見込まないものとし、総排出量は家庭系ごみと事業系ごみの合計となる。 76 第3章 ごみ処理基本計画 9)ごみ処理内訳の推計結果(目標達成時) 目標達成時のごみ処理内訳の推計結果を表 3-2-8 に示す。 なお、推計値は新たに排出が見込まれるごみを含んだものである。 表 3-2-8 ごみ処理内訳の推計結果(目標達成時) 年度 実績 推計 → H26 H27 H28 計画目標 H29 H30 H31 H32 焼却・溶融処理 (t/年) 30,524 30,667 30,480 30,287 30,086 31,107 31,513 減量化量 (t/年) 28,010 27,812 27,642 27,467 27,285 28,211 28,579 溶融スラグ (t/年) 2,076 2,375 2,361 2,346 2,330 2,409 2,441 溶融飛灰 (t/年) 438 480 477 474 471 487 493 (t/年) 5,748 6,078 6,218 6,358 6,499 6,756 6,957 (t/年) 5,483 5,810 5,885 5,961 6,037 6,229 6,363 金属類 (t/年) 766 794 797 800 804 808 811 ガラス類 (t/年) 643 654 657 659 662 665 668 ペットボトル (t/年) 462 454 461 469 476 484 491 草木類 (t/年) 1,079 1,036 1,115 1,196 1,277 1,359 1,442 溶融スラグ (t/年) 2,076 2,375 2,361 2,346 2,330 2,409 2,441 山元還元(溶融飛灰) (t/年) 438 480 477 474 471 487 493 乾電池 (t/年) 19 17 17 17 17 17 17 (t/年) 265 268 333 397 462 527 594 紙類(紙製容器包装以外) (t/年) 177 177 221 262 306 349 393 (t/年) 88 91 112 135 156 178 201 (t/年) 0 0 0 0 0 0 0 17.0% 17.9% 18.4% 18.8% 19.2% 19.3% 19.6% ごみ総排出量(家庭系+事業系) (t/年) 33,758 33,890 33,860 33,825 33,784 34,967 35,536 資源化 中間処理後資源化 直接資源化 (H22 以前は資源化施設へ搬入) 紙製容器包装 最終処分 リサイクル率 (−) ※:新たに排出が見込まれるごみを含む。 ※:リサイクル率=資源化量÷ごみ総排出量(家庭系+事業系) 77 第3章 ごみ処理基本計画 10)ごみ排出量等の推計結果のまとめ(目標達成時) 目標達成時のごみ排出量等の推計結果のまとめを表 3-2-9 に示す。 表 3-2-9 ごみ排出量等の推計結果のまとめ(目標達成時) 実績 計画目標 H26 H32 年度 行政区域内人口 (人) 113,974 120,000 計画処理区域内人口 (人) 113,834 119,860 計画処理区域外人口 (人) 140 140 事業所数 (事業所) 4,840 5,140 総排出量 (t/年) 33,758 35,536 (g/人・日) 812.5 812.3 (t/年) 21,696 22,334 (g/人・日) 522.2 510.5 (t/年) 12,062 13,202 6.8 7.0 家庭系ごみ (1 人 1 日当たり排出量) 事業系ごみ (1 事業所 1 日当たり排出量) (㎏/事業所・日) 総資源化量 (t/年) 5,748 6,957 (リサイクル率) (%) 17.9% 19.6% 最終処分量 (t/年) 0 0 ※:新たに排出が見込まれるごみを含む。 ※:各指標の算出方法 ・家庭系ごみ原単位(1 人 1 日当たり排出量)=家庭系ごみ量÷計画処理区域内人口÷年間日数(365 日) ・事業系ごみ原単位(1 事業所 1 日当たり排出量)=事業系ごみ量÷事業所数÷年間日数(365 日) ・ごみ排出量原単位(1 人 1 日当たり排出量)=総排出量÷計画処理区域内人口÷年間日数(365 日) ・リサイクル率=総資源化量÷ごみ総排出量(家庭系+事業系) 78 第3章 ごみ処理基本計画 3.計画目標年次のごみ処理フロー(排出抑制・再生利用目標達成時) 計画目標年次である平成 32 年度のごみ処理フローを図 3-2-3 に示す。 本計画で定めた排出抑制・再生利用目標を達成した場合、新たに排出が見込まれ るごみを含めて、総排出量は 35,536tとなる見込みであり、資源化量の合計は 6,957t、リサイクル率は 19.6%となる見込みである。 一 般 家 庭 及 び 事 業 所 か ら 収 集 さ れ る ご み 【収集・運搬】 【中間処理】 収集燃えるごみ 30112 t 浦添市クリーンセンター (焼却炉+灰溶融炉) 31,513 t 収集燃えないごみ 711 t 【資源化】 資源化① 溶融スラグ:2,441 t 溶融飛灰 : ,493 t 合 計 :2,934 t 破砕可燃残渣 885 t 浦添市クリーンセンター (粗大ごみ処理施設) 1,311 t 収集粗大ごみ 600 t 可燃残渣 516 t 収集資源ごみ 4,113 t ・紙類 ・缶類・びん類・ペットボトル 浦添市リサイクルプラザ (資源化施設) 3,519 t 資源化② 金 属 類: 409 t 乾 電 池: 17 t 合 計 : 426 t 資源化③ 金 属 類 : 402 t ガ ラ ス 類 : 668 t ペットボトル : 491 t 草 ・ 木 :1,442 t 合 計 :3,003 t ・草・木(家庭系のみ) 直接資源化594 t 総排出量: リサイクル率: 最終処分率: 35,536t 19.6% 0.0% 資源化④ 紙類 : 393 t 紙製容器包装 : 201 t 合 計 : 594 t ○ 資源化計 ①+②+③+④ 6,957 t ※:新たに見込まれる可燃ごみ量を含む。 図 3-2-3 計画目標年次(平成 32 年度)のごみ処理フロー 79 第3章 ごみ処理基本計画 第3節 ごみ処理基本計画 1.排出抑制計画 1)排出抑制の基本方針 【排出抑制の基本方針】 市民・事業者・行政が互いに連携し、基本方針である 4R(Refuse、Reduce、Reuse、 Recycle)を意識して、それぞれが役割と責任を果たしながらごみの排出抑制に取り組 み、循環型社会の構築を目指す。 4R の概要 ①Refuse(リフューズ:発生抑制) :不要なものは買わない、断る ②Reduce(リデュース:排出抑制) :使えるモノは大事に長く使い、ごみの排出を抑制する ③Reuse(リユース:再使用) :使い終わったモノでも、工夫して使えるモノは繰り返し利用する ④Recycle(リサイクル:再生利用) :再使用できないモノでも資源としてリサイクルする 市 民 事業者 循環型社会形成 循環型社会形成 のために のために 協働 協働 行 政 図 3-3-1 排出抑制に向けた市民・事業者・行政の協働のイメージ 80 第3章 ごみ処理基本計画 2)発生抑制に向けた取組 ごみの減量化は、市民・事業者・行政、それぞれの役割を明確にした上で、お 互いが様々な角度から連携し協力しながら取り組んでいかなければ実効あるもの とはならない。ここでは、ごみの 4R 運動を効果的なものとするために、それぞれ が行うごみ減量化への具体的な取組を整理した。 (1)市民が行う取組 ①市民団体による減量化活動 本市で分別収集しているものについては、資源ごみとして出すように努め、資 源として再生利用でできるものは、地域の店頭回収や民間回収を利用する。また、 フリーマーケットやガレージセールの場や市や民間団体が提供する不用品情報 等を積極的に活用する。 ②生ごみの減量化・堆肥化 市の清掃事業の負荷を大幅に軽減する観点から、家庭系ごみで大きな割合を占 める生ごみについては、水切りの徹底による減量化や生ごみ処理機等を活用して 堆肥を作り、循環利用するなど積極的に排出抑制に努める。 ③過剰包装の自粛 買物袋等のごみを減らす観点から、買物の際には、買物かご、買物袋等を持参 するマイバッグ運動へ参加する。また、贈物等の際も簡易包装のものを選ぶよう 配慮する。 ④再生品の使用推進、使い捨て品の使用抑制等 トイレットペーパー等に再生品を使用するよう努めるとともに、使い捨て製品 の使用を抑制する。 ⑤環境に配慮したライフスタイルの確立 ごみの発生抑制のため、大量消費、大量廃棄の生活から 4R を意識し、環境に 配慮した生活スタイルを心がける。 (2)事業者が行う取組 ①発生源における排出抑制 事業者は、製品製造過程における資源の有効利用と不良品率の低下を図ること により、ごみの発生を抑制する。 81 第3章 ごみ処理基本計画 ②過剰包装の抑制 プラスチックトレイ等の使用を必要最小限にし、包装材料の減量化に一層の努 力をする。また、マイバッグ持参運動の普及促進に積極的に協力する。 ③流通包装廃棄物の排出抑制 家電製品の梱包に用いられる梱包材については、その使用量を極力抑制するよ う梱包方法の工夫を行うとともに、製造・流通事業者の責任において、回収・再 生利用する体制を整備する。 ④使い捨て容器の使用抑制と自主回収・資源化の推進 使い捨て容器から繰り返し利用可能な容器への転換を図るとともに、資源とし て再生可能なものについては、自主回収・リサイクルシステムの構築を図る。 ⑤再生品の使用促進等 事務用品、コピー用紙、トイレットペーパー等に再生品を使用するよう努める とともに、事業活動に使用する原材料についても再生品の使用に努める。また、 可能な限り物を無駄にしないよう努める。 ⑥ごみの減量化に対する意識の向上 事業者が排出するごみの適正処理やごみの減量化への取組を推進するために、 ごみの減量化計画等を策定しごみの減量化目標を設定することで、ごみ減量化に 対する意識の向上を図る。 ⑦環境に配慮した事業活動 事業者は、リサイクルしやすい製品や寿命の長い製品を作ることにより、環境 に配慮した事業活動を実践する。 また、消費者に製品を長く使用してもらうため、店舗に「修理コーナー等」を 設置し、情報提供を行うことで消費者の認知を高めるなど、市民が効果的に活用 できるよう努力する。 (3)行政が行う取組 ①教育、啓発活動の充実 市民、事業者に対してごみの減量化・再生利用、さらにはごみの適切な出し方 に関する啓発を徹底するとともに、啓発が効果的なものとなるよう関係団体とも 協力する。さらに、ごみ減量化に関する社会意識を育てるため、学校や地域社会 の場において、副読本を活用した教育やごみ処理施設の見学など教育啓発活動に 積極的に取り組む。 82 第3章 ごみ処理基本計画 ②一般廃棄物排出事業者等排出量の把握 事業系ごみの排出抑制対策を講ずるため、事業系一般廃棄物排出事業者等の排 出量の把握や先進事例の調査・研究を行う。 ③生ごみ処理容器等助成の推進 本市で行っている生ごみ処理容器等購入への助成金制度を継続するとともに、 制度を有効に利用してもらうために生ごみ処理容器等の利用を促進させるため の講習会、購入後の利用状況の確認や継続的な利用を促すための啓発活動などに 取り組む。 ④有料化の見直し 本市で行っているごみ処理の有料化については、ごみの減量の促進、費用負担 の公平化の観点からごみ排出量の推移等を踏まえながら適宜見直しを行う。 なお、事業系ごみついては、近年、ごみ排出量が増加傾向にあることや料金が 沖縄県平均よりも低い水準にあることなどを踏まえ、平成 28 年度から料金を改 定する。 (事業系ごみ料金改定の概要) 改訂前;4 円/㎏(平成 28 年 3 月以前)→改訂後;6 円/㎏(平成 28 年 4 月以降) ⑤集団回収の事業再開の検討 集団回収事業については、ごみ減量・リサイクルの推進効果や地域コミュニテ ィの活性化等の効果があることを踏まえ、事業再開について検討を継続する。 ⑥容器包装廃棄物等の排出抑制 消費者、販売事業者、行政の連携・協働による地域レベルでのレジ袋の撤廃、 過剰包装の抑制、リターナブルビンの利用促進に向けた方策について検討すると ともに、消費者、販売事業者に対する普及、啓発に努める。 ⑦庁用品、公共関与事業における再生品利用(グリーン購入)促進等 庁内で使用する事務用品などの庁用品や公共関与事業において、積極的な再生 品利用(グリーン購入)を進める。 ⑧マイバッグ運動の推進 関係機関(商工会議所等)と協力し、過剰包装を控え簡易包装に努めるとともに、 マイバッグ運動(買物袋の持参運動)を推進する。 83 第3章 ごみ処理基本計画 2.分別して収集するとしたごみの種類及び分別の区分 1)分別収集の基本方針 【分別収集の基本方針】 ①マテリアルリサイクルを前提とした資源ごみの分別収集を行うことで、 焼却量を低減し、もって地域環境保全に貢献する。 ②分別収集を徹底し、適正処理を推進することで資源化の促進と地球環境 保全に貢献する。 2)ごみの分別区分 ごみの分別区分については、当面は、現状の分別区分を維持するものとし、住 民、事業者には、分別の徹底を指導・啓発することでリサイクルを推進する。 なお、現状において分別対象となっていない資源化対象物については、資源物 として収集し、資源化を行う可能性について調査・研究を行う。特に、布類につ いては、今後、分別収集・資源化を実施していくものとし、本計画期間において は、本市の地域の実情に合った分別収集・資源化について調査・検討を進める。 表 3-3-1 計画目標年次におけるごみの分別区分 区分 対象ごみ 燃えるごみ 生ごみ、プラスチック類、紙くず、その他 燃えないごみ 金属類、ガラス・びん類、陶器類、その他 粗大ごみ 家具類、電化製品、寝具類、その他 紙類 缶類 資源ごみ びん類 ペットボトル 草・木 回収できないごみ ・適正処理困難一般廃棄物(ピアノ、LP ガスボンベ、消火器、タイヤ、オートバイ、バッテリー、 小型充電式電池、水タンク、その他危険性のある廃棄物) ・家電リサイクル対象商品(テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機、乾燥機、エアコン) ・家庭系パソコン 84 第3章 ごみ処理基本計画 表 3-3-2 本市の分別収集区分と資源化対象物ごとの分別収集方針 分別収集区分 資源化等対象物 分別収集方針 ○現行どおり、分別収集を行い、資源化する。 缶類 アルミ缶・スチール缶 びん類 ガラスびん ペットボトル ペットボトル 資源ごみ 古紙類 紙類 紙製容器包装 (一部は燃えるごみ) 草木類 草・木類 プラスチック製容器包装 燃えるごみ 布類 生ごみ・廃食用油類 乾電池・蛍光管 燃えないごみ 使用済小型電子機器等 家電リサイクル対象品目 家電リサイクル対象品目 及び家庭系パソコン ○当面は燃えるごみとして焼却・溶融処理を行う。 ○ただし、燃えるごみの排出状況等から、資源ごみと して分別収集する可能性について調査・検討する。 ○白色トレイ等については、スーパーや事業所で 行われている自主回収を推奨する。 ○本市の地域の実情に合った分別収集・資源化の実施 に向けて、調査・検討を進める。 ○当面は燃えるごみとして焼却・溶融処理を行う。 ○廃食用油及び生ごみの資源化については、先進事例 の情報集を行い、本市の地域の実情に合った資源化 手法はないか調査・研究を進める。 ○当面は燃えないごみとして収集し、中間処理施設で 分別・資源化する。 ○家電量販店等で行われている自主回収を推奨する。 ○本市の実情に合った分別収集・資源化の可能性に ついて調査・研究を進める。 ○現行どおり、販売事業者による引き取りとする。 ○排出者である市民、事業者に対して、引き取りの 主旨・ルール等を徹底してもらい、効率的な再商品化 を図る。 85 第3章 ごみ処理基本計画 3.ごみの適正な処理及びこれを実施するものに関する基本的事項 1)ごみの適正な処理のための原則 (1)家庭系ごみ 「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」第 4 条では、「市町村は、その区域内 における一般廃棄物の減量に関し住民の自主的な活動の促進を図り、及び一般廃 棄物の適正な処理に必要な措置を講ずるよう努めるとともに、一般廃棄物の処理 に関する事業の実施に当たっては、職員の資質の向上、施設の設備及び作業方法 の改善を図る等その能率的な運営に努めなければならない」と規定している。 (2)事業系ごみ 「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」第 3 条では、「事業者は、その事業活 動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければならない」 と規定しており、排出者責任を原則としている。 2)ごみ処理方法及び処理主体 排出段階における分別排出は、市民や事業者が主体となって取り組むものとし、 排出されたごみの収集・運搬から中間処理、資源化は行政が主体となって行う ものとする。 ただし、事業系ごみについては、事業所自らの責任において適正に処理するこ とを原則とし、事業所が自ら処理できない場合には、市が許可した一般廃棄物処 理収集運搬業者に委託し、市の処理施設で処理を行うものとする。 表 3-3-3 計画目標年次におけるごみ処理主体 中間処理 排出者 種類 処理主体 燃えるごみ 粗大ごみ 破砕 金属類等回収 焼却・溶融 資源ごみ 資源化 浦添市 家電 4 品目 許可業者 浦添市 指定法人 燃えるごみ 事業者 処理方法 燃えないごみ 処理主体 処理方法 浦添市 資源化 ― ― 浦添市 資源化 焼却・溶融 燃えないごみ 市民 資源化 収集・運搬 資源化 焼却・溶融 事業者 (許可業者) 浦添市 資源ごみ 破砕 金属類等回収 焼却・溶融 資源化 86 第3章 ごみ処理基本計画 3)収集・運搬計画 (1)収集・運搬の基本方針 【収集・運搬計画の基本方針】 ①当面は、現状の収集・運搬体制を維持するものとし、安定かつ効率的な ごみの収集・運搬体制に努め、環境美化、ごみ出しルール違反の防止等 を推進するなど、市民の衛生的な生活環境の向上を図る。 ②ごみの排出量の状況把握や再資源化のための分別区分の見直しなど、現 状に適合した収集・運搬体制の検討を行う。 (2)収集・運搬体制及び方法 収集・運搬体制及び方法については、本計画期間は、現行の体制や方法を維 持する。なお、布類等の資源化導入に向けて本地域に合った収集・運搬方法に ついて調査・検討を進める。 表 3-3-4 家庭系ごみ排出方法及び収集頻度 区分 排出方法 排出場所 収集頻度 燃えるごみ 指定袋 週2回 燃えないごみ 指定袋 月2回 粗大ごみ 粗大ごみ処理券貼付(申込制) 週1回 ○容器類資源はカゴ等 各戸別収集方式 ○紙類資源ごみは紐結束 資源ごみ ○草木類資源ごみ 週1回 ・雑草等は中が確認できる透明な袋 ・枝や幹は紐結束 表 3-3-5 手数料の概要 区分 手数料の概要 料金 家庭系ごみ 指定袋等による従量制で徴収 (資源ごみは無料) 事業系ごみ ごみ量による従量制で徴収 直接搬入ごみ − 87 ○燃えるごみ・燃えないごみ 大 25 円/枚、中 20 円/枚、小 15 円/枚 ○粗大ごみ 300 円/枚 4 円/㎏ (平成 28 年 4 月以降は 6 円/㎏) − 第3章 ごみ処理基本計画 (3)収集・運搬に関する施策 ①安定した収集・運搬体制 市民のニーズを把握しながら、安定的な収集・運搬体制の維持に努める。 ②直接搬入について 直接搬入は、特別な事情がない限り、原則として行わない。 ③分別排出の徹底 家庭系ごみについては、分別排出等のルールを徹底するため、クリーン指導 員との連携を密にして排出抑制・分別排出に関する指導を強化する。また、新 規転入者には、役所の窓口や不動産管理会社等の協力のもとで分別排出につい て周知徹底を図っていく。 事業系ごみについては、事業者及び許可業者への資源ごみの分別排出の徹底 についての周知、分別排出状況の監視指導等を強化していく。 また、資源ごみの分別を徹底するため、現状の分別区分における資源ごみの 分別状況や今後の新たな資源化の可能性を把握することを目的とした、家庭系 及び事業系の燃えるごみの組成調査を定期的に実施する。 ④資源物の抜き取り対策 資源物の抜き取りに対しては、通報をもとに随時対応する体制を継続する一 方で、状況改善に向けて、啓発等の対策を強化していく。 ⑤適正処理困難物等(在宅医療廃棄物を含む) 本市では、中間処理施設での処理が困難な一般廃棄物を適正処理困難物と定 めており、排出者である市民に対して、処理専門業者への引き取り等の主旨、 ルール等を徹底してもらい、適正処理を推進していく。 また、在宅医療廃棄物については、医療機関等に自主回収するよう連携し、 適正な処理を推進していく。 ⑥有害ごみの資源化体制の整備(スラグ利用のリスク低減及び危険物の適正管理) 乾電池や蛍光管などの有害ごみについては、溶融スラグの品質管理の向上及 び重金属類のリサイクル推進のため、事業者(メーカー)が実施している乾電 池等のリサイクル事業の協力店舗等との協力体制の構築を図るとともに水俣 条約で水銀の適正管理が求められてきていることを踏まえ、有害ごみとして分 別収集し適正に処理する体制整備の確保に向けて取り組む。 88 第3章 ごみ処理基本計画 ⑦家電製品等 家電リサイクル法の対象となる機器は、原則として受け入れないものとし、 消費者、小売業者、製造業者に対し、リサイクル推進への協力を要請していく。 また、家庭で不要となったパソコンについては、資源有効利用促進法に基づき、 自主回収・再資源化業者(メーカー等)、販売店、消費者がそれぞれの役割を 果たしながらリサイクルを推進していく。 ⑧小型家電リサイクル法への対応 平成 25 年 4 月 1 日に施行された小型家電リサイクル法(使用済小型電子機器 等の再資源化の促進に関する法律)への対応について調査・研究を進める。 ⑨多様化するニーズへの対応 多様化する市民のニーズに対応するために、市民のニーズを把握しながら、 インターネットなどを活用した収集依頼や生活介助を要する障がい者や高齢 者などがいる世帯へのごみ排出支援策などの新たな取組について検討する。 ⑩環境に配慮した収集・運搬体制の整備 収集・運搬車両の更新に際しては、排ガスによる環境負荷を軽減するため、 低公害車や省エネルギー車を導入することについて検討する。 89 第3章 ごみ処理基本計画 4)中間処理計画 (1)中間処理の基本方針 【中間処理の基本方針】 長期的な視点からの生活環境の保全をとらえ、ごみの適正な処理と再資源 化を促進し、中間処理施設の維持管理及び公害防止対策に努める。 (2)中間処理の対象物及び方法 中間処理の対象物は、現行どおり家庭及び事業所から分別排出された燃えるご み、燃えないごみ、粗大ごみ及び資源ごみとする。ただし、本市が回収できない ごみに指定している品目については、専門の業者や各取扱店等での引取り又は処 理を誘導する。 中間処理の方法については、当面は既存のごみ処理施設(浦添市クリーンセン ター及び浦添市リサイクルプラザ)での処理を継続する。一方で、安定的かつ効 果的な廃棄物処理を継続するため、新たな中間処理施設の確保に向け、近隣市町 村との連携を図りつつごみ処理の広域化について検討を進める。 表 3-3-6 中間処理の対象及び方法 処理施設等 種類 処理方法 一次処理 燃えるごみ 焼却・溶融 二次処理 ○浦添市クリーンセンター (焼却施設・灰溶融施設) 燃えないごみ 破砕・選別 粗大ごみ ○浦添市クリーンセンター (粗大ごみ処理施設) 紙類 直接資源化 資源ごみ 資源物 資源化業者 缶類 びん類 溶融スラグ 土木資材等として有用利用 溶融飛灰 資源化業者(山元還元) 可燃残渣 浦添市クリーンセンター (焼却施設・灰溶融施設) 資源物(金属類・乾電池) 資源化業者 リサイクル ○浦添市リサイクルプラザ ペットボトル 草・木 90 第3章 ごみ処理基本計画 (3)中間処理に関する施策 ①ごみ処理施設の適正管理 当面は既存のごみ処理施設(浦添市クリーンセンター及び浦添市リサイクル プラザ)を継続使用することから、計画的な維持・補修を実施していく。 一方で、安定的かつ継続的な廃棄物処理を継続するため、代替施設として新 たな中間処理施設を確保することについて検討を進める。 ②緊急時における近隣ごみ処理施設との連携 大規模な災害や事故の発生等により、本市のごみ処理能力に不足等が生じた 場合に備えて、県内の近隣ごみ処理施設との相互支援や民間事業者との連携強 化など広域的な協力体制の構築を図る。 ③ごみ処理広域化への対応 中間処理施設の代替施設を整備するに当たり、経済性や環境保全等の観点か ら近隣市町村との連携を図りつつごみ処理の広域化について検討を進める。 91 第3章 ごみ処理基本計画 5)最終処分計画 (1)最終処分の基本方針 【最終処分の基本方針】 今後も、焼却・溶融処理に伴って生じた溶融スラグ及び溶融飛灰はリサイ クルを推進する現行体制を維持し、埋立て処分は行わない。 (2)最終処分の対象物及び方法 本市では、焼却・溶融処理に伴って生じた焼却灰は溶融スラグ及び溶融飛灰と してそれぞれの資源化ルートにのせることによりリサイクルを推進しており、今 後も現行体制を維持し、埋立てによる最終処分量は見込まない。 (3)最終処分に関する施策 中間処理により発生する溶融スラグ及び溶融飛灰については、現行どおり資源 化することで最終処分ゼロを継続する。なお、資源化を継続的に実施できるよう、 溶融スラグ及び溶融飛灰の資源化ルートの確保に努める。 また、資源化を推進し、埋立ては行わない方針であるが、社会状況・経済的状 況の変化により必要に応じて、最終処分場の整備等について検討していく。 92 第3章 ごみ処理基本計画 4.その他ごみ処理に関し必要な事項 1)ごみ減量化推進体制 本市では、 「浦添市廃棄物減量等推進審議会」を設置・運営しており、今後も市 民等との協議を進め、具体的かつ効果的な取組を行っていく。 2)住民に対する広報啓発活動 ごみ処理は、快適な日常生活を続けるうえで必要不可欠なものであり、ごみ処 理事業を推進していくためには市民の協力が不可欠であることから、理解・協力 を得られるようごみの適正処理及びごみの減量・リサイクルを推進するための諸 施策についての広報・啓発活動を積極的に行う。 3)事業者の協力 一般廃棄物の中でも割合の多い容器包装類を大量に利用する事業者が、自主的 に策定された削減計画に基づき、または、法律に基づき、実施する取組を報告・ 公表することなどを通して、事業者に自主的な容器包装の削減を促すことを検討 していく。 4)再生成利用品の需要拡大 浦添市グリーン購入調達方針の浦添市特定調達品である、浦添市クリーンセン ターから排出される「溶融スラグ」や本市で分別収集された古紙で製造された「て だこロール」等の需要拡大を図るため継続的な普及啓発活動等を実施する。 5)不法投棄ごみへの対策 ごみの減量、資源化、適正処理を推進するにあたって、不法に投棄又は不適正 に処理されるごみは、環境に多大な被害を与えると共に、適正な処理を妨げるこ ととなるため、市民への啓発活動や指導、不法投棄の未然防止や早期発見のため の巡回などを継続的に行う。 6)災害時の廃棄物処理への対応 災害時に発生する廃棄物処理への対応については次のように検討していく。 公園、広場等の臨時集積場所に集められた廃棄物は、集積場で分別し、クリー ンセンターにて中間処理を行っていく。 施設の被害状況から稼動不能な場合、若しくは処理能力の不足が生じる場合等、 地域内にて災害廃棄物を処理しきれない状況も想定し、災害時に発生する廃棄物 の広域的処理体制の確保を図るため、近隣市町村との連携体制の構築を図ってい く。 なお、これら災害時における廃棄物の処理について、取るべき措置及び役割分 担等の具体的事項については、別途、本市の地域防災計画において定められてい るため、今後は、市民に対して地域防災計画の周知徹底を図るものとする。本市 93 第3章 ごみ処理基本計画 の地域防災計画の目次を次頁に示す。 【浦添市地域防災計画目次】 第1章 総則 第2章 災害予防計画 第3章 地震災害対策計画 第4章 災害応急対策計画 第5章 台風災害応急対策計画 第6章 災害復旧・復興計画 7)ごみ処理経費の削減 現状のごみ処理体制を維持し、収集・運搬、中間処理、資源化の効率化に努め る。 8)地域に関する諸計画との関連 ごみ処理基本計画の推進にあたっては、市の「総合計画」や「環境基本計画」、 沖縄県の廃棄物処理計画等の上位計画との整合を図っていく。 94 第4章 第4章 生活排水処理基本計画 生活排水処理基本計画 第1節 生活排水処理の現状と課題 1.生活排水処理の流れ 本市の生活排水体系を図 4-1-1 に示す。 本市では、し尿及び浄化槽汚泥は、浦添市クリーンセンター内にある施設で前処 理を実施し、下水道投入を実施している。また、し渣及び余剰汚泥については同施 設内のごみ処理施設で焼却処理している。 生 活 排 水 生活雑排水 水洗 非水洗 単独処理 浄化槽 合併処理 浄化槽 公 共 下水道 処 理 水 汚 泥 処理水 処理水 (希釈・処理) (希釈) 汚 泥 し尿 浦添市 クリーンセンター 処 理 水 し渣・ 余剰汚泥 単 独 処 理 浄 化 槽 と 汲 み 取 り は 未 処 理 で 放 流 し尿 し 渣 焼却処理 処 理 水 焼却処理 公共用水域 図 4-1-1 浦添市の生活排水処理フロー 95 汲み取り 第4章 生活排水処理基本計画 2.生活排水処理の状況 生活排水処理形態別人口の推移を表 4-1-1、図 4-1-2 に示す。 本市では、下水道及び合併処理浄化槽により生活排水処理を推進している。 平成 26 年度の汚水衛生処理率は 93.2%となっており、概ね横ばいで推移してい る。 表 4-1-1 生活排水処理形態別人口※1 の推移 年度 H22 H23 H24 H25 H26 行政区域内人口 (人) 112,026 113,001 113,752 113,893 113,974 計画処理区域内人口 (人) 111,943 112,886 113,619 113,752 113,834 (人) 105,445 106,139 106,639 107,193 106,136 下水道人口 (人) 104,280 105,017 105,519 106,064 105,011 農業集落排水処理施設人口 (人) 0 0 0 0 0 合併処理浄化槽人口 (人) 1,165 1,122 1,120 1,129 1,125 コミュニティ・プラント人口 (人) 0 0 0 0 0 水洗化・生活雑排水未処理人口 (単独処理浄化槽人口) (人) 5,694 5,983 6,304 5,927 7,050 非水洗化人口 (人) 804 764 676 632 648 し尿収集人口 (人) 804 764 676 632 648 自家処理人口 (人) 0 0 0 0 0 計画処理区域外人口 (人) 83 115 133 141 140 汚水衛生処理率※2 (−) 94.2% 94.0% 93.9% 94.2% 93.2% 水洗化人口・生活雑排水処理人口 ※1:各年 3 月 31 日の値。計画処理区域外人口はキャンプキンザーの人口を示す。なお、平成 21 年度は当初計画値。 ※2:汚水衛生処理率=水洗化・生活雑排水処理人口÷計画処理区域内人口 160,000 120,000 100,000 94.0% 93.9% 94.2% 93.2% 111,943 112,886 113,619 113,752 113,834 6,498 6,747 6,980 6,559 7,698 80,000 60,000 95% 90% 85% 80% 105,445 106,139 106,639 107,193 106,136 75% 40,000 70% 20,000 65% 0 H22 H23 H24 H25 水洗化・生活雑排水処理人口 水洗化・生活雑排水未処理人口+非水洗化人口 汚水衛生処理率 図 4-1-2 生活排水処理形態別人口の推移 96 60% H26 (年度) 汚水衛生処理率 処理形態別人口(人) 140,000 100% 94.2% 第4章 生活排水処理基本計画 3.生活排水処理施設の現状 1)公共下水道 本市の公共下水道は、2 つの処理区で実施している。公共下水道整備計画の概 要を表 4-1-2 に示す。 表 4-1-2 公共下水道整備事業の概要 那覇処理区 伊佐浜処理区 計画目標年次 平成 42 年度 平成 42 年度 計画面積 1149.2ha 997.9ha 計画処理人口 45,300 人 70,600 人 処理区域内現況 処理区域面積 782.79ha 781.42ha (H27.3) 区域内人口 44,828 人 65,779 人 接続状況 接続人口 42,617 人 62,534 人 (H27.3) 接続率 95.1% 95.1% 事業計画概要 2)合併浄化槽 本市では、合併浄化槽の設置について、補助金の交付により普及促進している。 近年は補助金交付による合併処理浄化槽の設置実績はない。 3)し尿等の処理施設 本市から排出されるし尿及び浄化槽汚泥は、し渣を除去後、希釈・処理を行い、 下水道へ投入もしくは一部をごみ処理施設の冷却水として利用している。 表 4-1-3 し尿等の処理施設(下水道法の除害施設)の概要 施設名 浦添市クリーンセンター 所在地 浦添市伊奈武瀬 1 丁目 8 番 1 号 公称能力 6 kL 希釈・処理後、下水道へ投入 処理方式 (一部は施設内で使用) 97 第4章 生活排水処理基本計画 4.し尿・汚泥の処理状況 1)し尿・汚泥の処理体制 平成 26 年度のし尿及び浄化槽汚泥の処理フローを図 4-1-3 に示す。収集された し尿及び浄化槽汚泥は、浦添市クリーンセンター内の処理施設で希釈・処理後、 下水道へ投入している。また、し渣等は焼却施設にて焼却処理している。 計画処理 区域内人口 113,834人 (100%) 図 4-1-3 し尿及び浄化槽汚泥の処理フロー(平成 26 年度) 2)収集・運搬の状況 し尿・浄化槽汚泥の収集・運搬は許可業者により実施している。 表 4-1-4 し尿・汚泥の収集・運搬体制 収集区域 浦添市の全域 収集業者 し尿兼浄化槽汚泥:1 許可業者 台数 2 台(バキューム) 積載量 3.6kL 収集車両 資料:浦添市 清掃事業概要(平成 26 年度) 98 第4章 生活排水処理基本計画 3)汚泥の処理・処分実績 (1)し尿・浄化槽汚泥の処理実績 本市のし尿及び浄化槽汚泥の排出実績を表 4-1-5、図 4-1-4 に示す。 平成 26 年度のし尿及び浄化槽汚泥の処理実績は、1,746kL/年であり、その うち、し尿が 644kL/年、浄化槽汚泥が 1,102kL/年であり、浄化槽汚泥の割 合が約 6 割を占めている。また、処理能力に対する処理量の割合は 8 割程度とな っている。 過去 5 年間のし尿及び浄化槽汚泥の処理量の推移をみると、全体では減少傾向 にあり、そのうち、し尿は増加傾向、浄化槽汚泥は減少傾向にある。 表 4-1-5 し尿及び浄化槽汚泥の処理量の推移 年度 H22 H23 H24 H25 H26 年間量 1日量 原単位 し尿量 (kL/年) 546 504 530 561 644 浄化槽汚泥量 (kL/年) 1,264 1,220 1,229 1,239 1,102 合計 (kL/年) 1,810 1,724 1,759 1,800 1,746 し尿量 (kL/日) 1.50 1.38 1.45 1.54 1.76 浄化槽汚泥量 (kL/日) 3.46 3.34 3.37 3.39 3.02 合計 (kL/日) 4.96 4.72 4.82 4.93 4.78 し尿量 (L/人・日) 1.86 1.81 2.15 2.43 2.72 浄化槽汚泥量 (L/人・日) 0.50 0.47 0.45 0.48 0.37 8.00 処理量(kL/日) 7.00 6.00 5.00 4.00 3.00 2.00 1.00 0.00 H22 H23 H24 し尿量 H25 H26 (年度) 浄化槽汚泥量 図 4-1-4 し尿・浄化槽汚泥の処理実績 (2)し尿・汚泥の処分 処理施設でし渣の除去及び希釈・処理後、下水道へ投入もしくはごみ処理施設 の冷却水として一部を利用している。また、し尿処理に伴い発生するし渣は、浦 添市クリーンセンターのごみ焼却施設で焼却処理している。 99 第4章 生活排水処理基本計画 5.生活排水処理の課題 現況を整理した結果をもとに抽出した生活排水の適正処理を推進するための課題 点は、以下のとおりである。 1)生活排水処理施設の整備 (1)公共下水道が整備されている区域 本市では公共下水道の整備を実施しており、計画的に施設整備を進めるととも に下水道が整備されている区域の未接続世帯については、その解消に努めること が必要である。 (2)公共下水道の整備が相当期間見込まれない区域 公共下水道の整備が相当期間見込まれない区域については、早急に合併処理浄 化槽への転換を図ることが課題である。 2)安定した収集・運搬体制 本市のし尿及び浄化槽汚泥の収集・運搬は、本市が許可した業者が行っており、 安定したし尿・浄化槽汚泥処理を行うため、現体制を維持・強化する必要がある。 3)し尿等の処理施設の維持管理 本市ではし尿及び浄化槽汚泥を浦添市クリーンセンター内による処理施設で希釈 及び処理後、下水道へ投入している。今後も、下水道投入による処理を同施設で継 続するため、施設を適正に維持管理し、安定したし尿・浄化槽汚泥処理を行ってい く必要がある。 4)生活排水対策の啓発 本市の水環境保全に対して、生活排水処理対策が果たす役割及びその効果等につ いて広く市民に啓発し、また、発生源(台所等)における汚濁負荷削減対策につい ても啓発を行う必要がある。 5)災害時のし尿処理に関する事項 台風時等の災害発生時には、被災時における公衆衛生や環境保全を速やかに確保 するため、迅速な対応が求められる。このため、大規模災害時に適切・迅速な対応 ができるよう、事前の準備・対策の強化を図る必要がある。 6)地域に関する諸計画との関係 生活排水処理基本計画の推進にあたっては、市の「総合計画」や「環境基本計 画」 、沖縄県及び本市の下水道事業に関する計画との整合を図る必要がある。 100 第4章 第2節 生活排水処理基本計画 計画の基本方針等 1.計画の基本方針 第四次浦添市総合計画では、環境に関するまちづくりの理念として以下のように 基本理念を掲げている。 安心安全で安らぎにみちた快適環境都市 ∼自然と共生するやさしいまち∼ この基本理念に基づいた本市のあるべき姿の実現に向けて、生活排水の適正処理 と水質保全環境を保全していくための基本方針を以下のように掲げる。 【生活排水処理の基本方針】 1.生活排水処理施設の整備推進 公共下水道の整備を推進し、処理区域の拡充を図るとともに、整備が完 了している処理区域内の未接続世帯の接続促進に努める。また、公共下水 道の整備が当面見込まれない区域については、合併処理浄化槽の設置を進 める。 2.し尿・浄化槽汚泥の適正処理の推進 し尿及び浄化槽汚泥について、排出量や性状に応じた適正な処理体制の 整備を図る。 3.意識啓発及び自主的な取り組みの促進 水環境に対する意識啓発を行うとともに、市民一人ひとりの取組を促進 する。 図 4-2-1 生活排水処理の基本方針 101 第4章 生活排水処理基本計画 2.計画条件 1)計画の達成目標 生活排水処理の理念を達成するため、本計画の基本方針に基づき生活排水処理 の推進を図るものとし、計画目標年次(平成 32 年度)における汚水衛生処理率の目 標を約 95.0%まで向上させる。 ■汚水衛生処理率の目標 目標年次である平成 32 年度までに約 95%まで向上させる。 2)生活排水の処理主体 計画目標年次(平成 32 年度)における生活排水の処理主体を表に示す。 表 4-2-1 生活排水の処理主体 処理施設の種類 対象となる生活排水の種類 処理主体 公共下水道 し尿及び生活雑排水 県 合併処理浄化槽 し尿及び生活雑排水 個人等 単独処理浄化槽 し尿 個人等 し尿及び浄化槽汚泥 浦添市 し尿等処理に係る除害施設 102 第4章 生活排水処理基本計画 3.生活排水処理形態別人口とし尿等の将来予測 1)生活排水処理形態別人口の将来予測 汚水衛生処理率の目標を達成した場合の生活排水処理形態別人口の見込みを表 4-2-2 及び図 4-2-2 に示す。 表 4-2-2 生活排水処理形態別人口の見込み 年度 行政区域内人口 実績 推計 → H26 H27 H28 計画目標 H29 H30 H31 H32 (人) 113,974 114,978 115,983 116,987 117,991 118,996 120,000 (人) 113,834 114,838 115,843 116,847 117,851 118,856 119,860 水洗化・生活雑排水処理人口 (人) 106,136 107,412 108,685 109,957 111,231 112,507 113,784 計画処理区域内人口 下水道人口 (人) 農業集落排水施設人口 (人) 0 0 0 0 0 0 0 合併処理浄化槽人口 (人) 1,125 1,143 1,156 1,169 1,182 1,196 1,209 コミュニティ・プラント人口 (人) 0 0 0 0 0 0 0 (人) 7,050 6,800 6,556 6,310 6,063 5,815 5,565 (人) 648 626 602 580 557 534 511 し尿収集人口 (人) 648 626 602 580 557 534 511 自家処理人口 (人) 0 0 0 0 0 0 0 (人) 140 140 140 140 140 140 140 (―) 93.2% 93.5% 93.8% 94.1% 94.4% 94.7% 94.9% 水洗化・生活雑排水未処理人口 (単独処理浄化槽人口) 非水洗化人口 計画処理区域外人口 汚水衛生処理率 105,011 106,269 107,529 108,788 110,049 111,311 112,575 ※:汚水衛生処理率=水洗化・生活雑排水処理人口÷計画処理区域内人口 処理形態別人口(人) 140,000 120,000 100,000 93.2% 93.5% 93.8% 94.1% 94.4% 94.7% 94.9% 113,834 114,838 115,843 116,847 117,851 118,856 119,860 7,698 7,426 7,158 6,890 6,620 6,349 6,076 95% 90% 85% 80% 80,000 60,000 100% 106,136 107,412 108,685 109,957 111,231 112,507 113,784 75% 40,000 70% 20,000 65% 60% 0 H26 H27 H28 H29 H30 H31 水洗化・生活雑排水処理人口 水洗化・生活雑排水未処理人口+非水洗化人口 汚水衛生処理率 図 4-2-2 生活排水処理形態別人口の見込み 103 H32 (年度) 汚水衛生処理率 160,000 第4章 生活排水処理基本計画 2)し尿等の将来予測 汚水衛生処理率の目標を達成した場合の本市のし尿及び浄化槽汚泥の排出量の 見込みを表 4-2-3 及び図 4-2-3 に示す。 表 4-2-3 し尿及び浄化槽汚泥の排出量の見込み 年度 実績 推計 → H26 H27 H28 計画目標 H29 H30 H31 H32 年間量 1日量 原単位 し尿量 (kL/年) 644 621 598 576 553 530 507 浄化槽汚泥量 (kL/年) 1,102 1,073 1,042 1,010 978 947 915 合計 (kL/年) 1,746 1,694 1,640 1,586 1,531 1,477 1,422 し尿量 (kL/日) 1.76 1.70 1.64 1.58 1.52 1.45 1.39 浄化槽汚泥量 (kL/日) 3.02 2.94 2.85 2.77 2.68 2.59 2.51 合計 (kL/日) 4.78 4.64 4.49 4.35 4.20 4.04 3.90 し尿量 (L/人・日) 2.72 2.72 2.72 2.72 2.72 2.72 2.72 浄化槽汚泥量 (L/人・日) 0.37 0.37 0.37 0.37 0.37 0.37 0.37 2,000 1,800 1,746 1,694 1,640 処理量(kL/年) 1,600 1,400 644 621 1,586 598 576 1,531 1,477 1,422 553 530 507 978 947 915 H29 H30 浄化槽汚泥量 H31 H32(年度) 1,200 1,000 800 600 1,102 1,073 H26 H27 400 1,042 1,010 200 0 H28 し尿量 図 4-2-3 し尿及び浄化槽汚泥の排出量の推計値 104 第4章 第3節 生活排水処理基本計画 生活排水処理基本計画 1.生活排水対策 1)生活排水の処理計画 本市の生活排水処理は、公共下水道及び合併処理浄化槽により生活排水の適正 処理を推進する。 本市の生活処理形態別人口の実績と目標を表 4-3-1 に示す。 表 4-3-1 生活排水処理形態別人口の実績と計画目標 実績 計画目標 H26 H32 年度 行政区域内人口 (人) 113,974 120,000 (人) 113,834 119,860 (人) 106,136 113,784 下水道人口 (人) 105,011 112,575 農業集落排水施設人口 (人) 0 0 合併処理浄化槽人口 (人) 1,125 1,209 コミュニティ・プラント人口 (人) 0 0 (人) 7,050 5,565 (人) 648 511 し尿収集人口 (人) 648 511 自家処理人口 (人) 0 0 計画処理区域外人口 (人) 140 140 汚水衛生処理率 (−) 93.2% 計画処理区域内人口 水洗化人口・生活雑排水処理人口 水洗化・生活雑排水未処理人口 (単独処理浄化槽人口) 非水洗化人口 94.9% ※:汚水衛生処理率=水洗化・生活雑排水処理人口÷計画処理区域内人口 2)生活排水処理区域及び人口等 計画目標年次(平成 32 年度)における生活排水処理区域公共下水道及び合併処 理浄化槽人口の計画処理人口を表 4-3-2 に示す。 表 4-3-2 生活排水処理区域及び人口等 計画処理人口 (H32 推計値) 処理計画区域 備考 整備完了時(H45)時 公共下水道 那覇・伊佐浜処理区 112,575 人 の計画処理人口は 115,900 人 合併処理浄化槽 公共下水道の整備が相当 の期間見込まれない区域 105 1,235 人 - 第4章 生活排水処理基本計画 3)施設及びその整備計画の概要 (1)公共下水道 市の公共下水道事業については、今後も引き続き、公共下水道の整備計画に基 づき整備を進めるものとする。また、整備済み区域については、各世帯への下水 道接続の推奨や指導を行い、水洗化を促進するものとする。下水道の将来計画は 表 4-3-3 のとおりである。 表 4-3-3 公共下水道整備事業の概要 事業計画概要 那覇処理区 伊佐浜処理区 全体 計画目標年次 平成 42 年度 平成 42 年度 − 計画面積 1149.2ha 997.9ha 2147.1ha 計画処理人口 45,300 人 70,600 人 115,900 人 (2)合併処理浄化槽 本市では公共下水道の整備が相当の期間見込まれない区域において、合併処理 浄化槽の整備が推進されており、今後も合併処理浄化槽を設置する計画としてい る。 (3)し尿等の処理施設 し尿等の処理については今後も引き続き、浦添市クリーンセンターにある処理 施設を継続使用する。 106 第4章 生活排水処理基本計画 2.し尿・汚泥の処理計画 1)生活雑排水の排出抑制 (1)生活雑排水の排出抑制の基本方針 生活雑排水による公共用水域への水質汚濁負荷を低減する。 (2)排出抑制の方法 生活雑排水は、台所、風呂、洗濯など各家庭内に発生源を持つため、市民の水 質浄化に対する意識の啓発を推進し、節水や生活排水対策の普及に努める。 2)収集・運搬計画 (1)収集・運搬の基本方針 し尿及び浄化槽汚泥の安定かつ継続した収集・運搬に努める。 (2)収集・運搬の方法 本市のし尿及び浄化槽汚泥の収集・運搬は、本市が許可した業者が行っており、 安定かつ継続した収集・運搬を行うため、現体制を維持・強化する。 3)中間処理・最終処分計画 (1)中間処理・最終処分の基本方針 収集したし尿及び浄化槽汚泥の安定かつ適正な処理に努める。 (2)中間処理・最終処分の方法 本市ではし尿及び浄化槽汚泥を浦添市クリーンセンター内の処理施設で希釈 及び処理後、下水道へ投入している。今後も、下水道投入による処理を同施設で 継続するため、施設を適正に維持管理し、安定したし尿・浄化槽汚泥処理を行う。 107 第4章 生活排水処理基本計画 3.その他 1)市民に対する広報・啓発活動 本市の水環境保全に対して、生活排水処理対策が果たす役割及びその効果等に ついて広く市民に啓発し、また、発生源(台所等)における汚濁負荷削減対策に ついても啓発を行う。 2)災害時のし尿処理に関する事項 災害時のし尿及び浄化槽汚泥処理については、衛生処理の観点から、発生後速 やかに処理することが必要である。本市の災害時に発生するし尿及び浄化槽汚泥 の処理への対応については次のように検討していく。 家庭・事業所等及び公衆便所からのし尿及び浄化槽汚泥の収集・処理は、平常 時と同様の体制を基本とする。ただし、被害状況に伴う量の増大により通常の収 集等が困難な場合は一時的な変更により対応する。 当該区域のくみ取りし尿や浄化槽汚泥の処理施設を確保するため、周辺市町村 と協力し、広域的な処理体制を確立する。 収集・運搬車輌等の緊急資機材について、一市町村単独で大規模災害に対処し うる備蓄を行うことは合理的でないため、周辺市町村と協力し、広域的な備蓄体 制を確保する。 なお、これら災害時におけるし尿及び浄化槽汚泥の処理について、取るべき措 置及び役割分担等の具体的事項については、別途、本市の地域防災計画において 定められているため、今後は、市民に対して地域防災計画の周知徹底を図るもの とする。本市の地域防災計画の目次を以下に示す。 【浦添市地域防災計画目次】 第1章 総則 第2章 災害予防計画 第3章 地震災害対策計画 第4章 災害応急対策計画 第5章 台風災害応急対策計画 第6章 災害復旧・復興計画 3)地域に関する諸計画との関係 生活排水処理基本計画の推進にあたっては、市の「総合計画」や「環境基本計 画」 、沖縄県及び本市の下水道事業に関する計画との整合を図るものとする。 108 第5章 第5章 第1節 進行管理計画 進行管理計画 施策推進体制の整備 施策の推進にあたっては、市民・事業者・関係団体・行政のそれぞれが連携・協力 し、積極的な取組を行っていくものとする。 計画の進捗状況を市の広報やホームページ等で公表することで情報を共有化し、進 捗状況に応じて市民・事業者に対して理解と協力を働きかけていく。また、「浦添市 廃棄物の処理及び清掃に関する条例」第 6 条に基づき設置された、「浦添市廃棄物減 量等推進審議会」において、施策の内容や実効性について審議していく。 第2節 計画の検証方法 1.一般廃棄物処理実施計画における各年評価 毎年作成するごみ処理実施計画において、当該年度の実績を整理するとともに本 計画で掲げた施策、排出量予測等と比較検討し、本計画の進捗状況を把握する。 2.一般廃棄物処理基本計画の計画目標年における目標達成評価 本計画では、平成 32 年度を計画目標年次として、ごみ処理や生活排水処理に係る 計画目標を定めている。この目標値の達成状況から本計画の進捗状況の確認を行い、 その結果をもとに目標値や施策の見直しを行う。 3.浦添市廃棄物減量等推進審議会による評価 浦添市廃棄物減量等推進審議会において、一般廃棄物の減量、適正な処理等に関 する基本的事項について調査・審議を行い、意見・提言等を行う。 第3節 進行管理 効果的に施策を推進し、計画目標を達成するためには施策の実施状況や計画目標 の達成状況を定期的にチェックし、評価、改善措置を講じることが必要である。 計画の進行管理に当たっては、PDCAサイクルの概念を導入し、進捗状況の把 握・評価を行う。 Plan(計画) DO(行動) 数値目標や個別施策の設定 施策の推進 Action(見直し) Check(点検) 計画の進捗状況の評価及び 計画の進捗状況の点検 数値目標及び施策の見直し 109 資料1 ごみ排出量等の推計結果 表 1 新たに排出が見込まれるごみを反映した場合のごみ排出量の推計結果(現状対策時) 単位 行政区域内人口 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 実績← →推計 計画初年 H26 H27 H28 計画目標 H29 H30 H31 H32 人 108,476 109,202 109,848 110,825 111,465 112,026 113,001 113,752 113,893 113,974 114,978 115,983 116,987 117,991 118,996 120,000 計画処理区域内人口(=計画収集人口) 人 108,476 109,202 109,848 110,825 111,465 111,943 112,886 113,619 113,752 113,834 114,838 115,843 116,847 117,851 118,856 119,860 計画処理区域外人口(キャンプキンザー) 人 0 0 0 0 0 83 115 133 141 140 140 140 140 140 140 140 5,430 5,386 5,362 5,337 5,324 5,163 5,001 4,840 4,840 4,840 4,840 4,840 4,840 4,840 5,040 5,140 t/年 24,07 2 23,61 9 23 ,050 2 1,47 8 2 1,904 2 2,010 2 2,5 88 22 ,3 90 21 ,5 70 21 ,69 6 21 ,80 5 21 ,91 1 2 2 ,02 0 2 2,1 2 3 2 2,2 29 22,3 34 g/人・日 6 08 .0 5 92 .6 5 74 .9 53 1.0 53 8.4 53 8.7 54 8.2 5 3 9.9 5 19.5 5 22 .2 520 .2 518.2 516.3 514 .3 512.4 51 0.5 燃えるごみ t/年 20,179 20,314 20,180 17,709 17,897 18,025 18,404 18,313 17,771 17,594 17,824 17,911 18,001 18,085 18,171 18,257 燃えないごみ t/年 669 642 563 468 498 513 572 568 551 567 563 565 568 571 574 576 粗大ごみ(環境事業ごみ含む) t/年 567 519 512 436 470 443 494 564 568 577 577 580 582 585 588 591 資源ごみ t/年 2,657 2,144 1,795 2,865 3,039 3,029 3,118 2,945 2,680 2,958 2,841 2,855 2,869 2,882 2,896 2,910 紙類 t/年 1,213 761 390 311 400 281 249 241 267 265 268 270 271 272 273 275 缶・ビン・ペットボトル t/年 1,444 1,383 1,405 1,363 1,425 1,347 1,365 1,304 1,336 1,301 1,329 1,335 1,342 1,348 1,355 1,361 草・木 t/年 - - - 1,191 1,214 1,401 1,504 1,400 1,077 1,392 1,244 1,250 1,256 1,262 1,268 1,274 事業所数 事業所 家庭系ごみ(収集ごみ) t/年 13,00 6 13,00 0 12 ,543 1 1,57 5 1 1,910 1 1,827 1 1,9 08 11 ,8 97 11 ,8 34 12 ,06 2 12 ,08 5 12 ,10 3 1 2 ,12 5 1 2,1 4 4 1 3,3 90 14,0 33 t/日 3 5.63 3 5.6 2 3 4.3 6 31 .7 1 32 .63 32 .40 32 .62 3 2 .59 3 2.42 3 3.0 5 33.1 1 33.1 6 33.22 33.27 36.68 38 .45 6 .6 6.6 6 .4 5 .9 6.1 6.3 6.5 6.7 6 .7 6 .8 6.8 6 .9 6 .9 6 .9 7.3 7.5 t/年 12,850 12,823 12,543 11,575 11,910 11,827 11,908 11,897 11,834 12,062 12,085 12,103 12,125 12,144 13,390 14,033 燃えるごみ t/年 11,996 12,015 11,869 11,005 11,272 11,242 11,313 11,304 11,234 11,445 11,470 11,487 11,508 11,526 12,771 13,413 燃えないごみ t/年 170 188 115 116 95 108 118 121 120 152 137 137 138 138 138 138 粗大ごみ t/年 2 8 18 11 8 8 8 14 10 8 9 9 9 9 9 9 資源ごみ(缶・ビン・ペットボトル) t/年 682 612 541 443 535 469 469 458 470 457 469 470 470 471 472 473 t/年 156 177 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 t/年 37,07 8 36,61 9 35 ,593 3 3,05 3 3 3,814 3 3,837 3 4,4 96 34 ,2 87 33 ,4 04 33 ,75 8 33 ,89 0 34 ,01 4 3 4 ,14 5 3 4,2 6 7 3 5,6 19 36,3 67 g/人・日 9 36 .5 9 18 .7 8 87 .7 81 7.1 83 1.1 82 8.1 83 7.2 8 2 6.8 8 04.5 8 12 .5 808 .5 804.4 800.6 796 .6 821.0 83 1.3 事業系ごみ ㎏/事業所・日 収集ごみ 直接搬入ごみ 排出量(家庭系+事業系) 集団回収量 t/年 246 262 143 150 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 総排出量 t/年 37,32 4 36,88 1 35 ,736 3 3,20 3 3 3,814 3 3,837 3 4,4 96 34 ,2 87 33 ,4 04 33 ,75 8 33 ,89 0 34 ,01 4 3 4 ,14 5 3 4,2 6 7 3 5,6 19 36,3 67 9 25 .3 8 91 .3 82 0.8 83 1.1 82 8.1 83 7.2 8 2 6.8 8 04.5 8 12 .5 808 .5 804.4 800.6 796 .6 821.0 83 1.3 1,228 1,228 1,849 1,228 621 200 200 300 200 100 9 42 .7 g/人・日 ※:平成21年度までの計画処理区域内人口にはキャンプ・キンザーの人口を含む。 事業系可燃追加計 西海岸地域 てだこ浦西駅 事業所数追加計 西海岸地域 てだこ浦西駅 (t/年) (t/年) (t/年) (事業所) (事業所) (事業所) 資料 1-1 表 2 新たに排出が見込まれるごみを反映した場合のごみ処理内訳の推計結果(現状対策) 実績← →推計 計画初年 単位 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 計画目標 H32 3 2 ,3 3 1 32 ,5 0 6 32,0 49 28,71 4 29 ,1 69 2 9 ,2 67 29,7 17 29,617 29,0 05 29 ,03 9 29,2 94 29 ,398 29,5 09 29 ,6 1 1 30 ,9 42 31 ,670 焼却・ 溶融処理施設 燃えるごみ( 直接焼却) t/ 年 粗大処理施設 燃えないごみ+粗大ごみ t/ 年 1,2 49 1 ,30 4 1,2 86 1 ,291 1,2 97 1 ,3 0 3 1 ,3 09 1 ,314 t/年 395 400 401 402 404 406 408 409 金属類(資源物) 施 設 搬 入 資源化施設 別 内 訳 乾電池(資源物) t/年 15 19 17 17 17 17 17 17 破砕可燃残渣 t/年 839 885 868 872 876 880 884 888 t/ 年 2,8 83 3 ,15 0 3,0 42 3 ,055 3,0 68 3 ,0 8 1 3 ,0 95 3 ,108 金属類(資源物) t/年 410 366 393 395 396 398 400 402 ガラス類(資源物) t/年 651 643 654 657 659 662 665 668 ペットボトル(資源物) t/年 438 462 454 456 458 460 462 464 缶・ ビン・ ペットボトル・ 草木 草木類(資源物) t/年 976 1,079 1,036 1,040 1,045 1,049 1,054 1,058 可燃残渣 t/年 40 8 60 0 505 507 510 512 514 516 焼却・ 溶融処理 t/ 年 3 3 ,5 7 7 33 ,6 7 7 33,0 62 29,96 9 30 ,4 05 3 0 ,4 12 31,2 30 30,869 30,2 52 30 ,52 4 30,6 67 30 ,777 30,8 95 31 ,0 0 3 32 ,3 40 33 ,074 減量化量 t/年 30,054 30,623 30,361 27,128 27,749 27,909 28,129 27,855 27,194 28,010 27,812 27,911 28,018 28,117 29,329 29,994 溶融スラグ t/年 3,104 2,621 2,275 2,496 2,280 2,086 2,649 2,711 2,630 2,076 2,375 2,384 2,393 2,401 2,505 2,562 溶融飛灰 t/年 419 433 426 345 376 417 452 303 428 438 480 482 484 485 506 518 t/ 年 7 ,2 7 0 6 ,2 5 7 5,3 75 6,07 5 6 ,0 65 5 ,9 28 6,4 13 6,379 6,2 10 5 ,74 8 6,0 78 6 ,103 6,1 27 6 ,1 5 0 6 ,2 90 6 ,373 t/ 年 5 ,84 3 5,2 3 4 4,8 42 5,61 4 5 ,6 65 5 ,6 47 6,1 64 6,13 8 5,9 43 5 ,48 3 5,8 10 5 ,833 5,8 56 5 ,87 8 6,0 17 6 ,098 金属類 t/年 1,303 1,183 1,049 789 905 815 798 823 805 766 794 797 800 804 808 811 ガラス類 t/年 620 582 662 598 643 611 606 585 651 643 654 657 659 662 665 668 ペットボトル t/年 397 415 430 418 455 423 424 415 438 462 454 456 458 460 462 464 草木類 t/年 - - - 968 1,006 1,295 1,187 1,284 976 1,079 1,036 1,040 1,045 1,049 1,054 1,058 溶融スラグ t/年 3,104 2,621 2,275 2,496 2,280 2,086 2,649 2,711 2,630 2,076 2,375 2,384 2,393 2,401 2,505 2,562 山元還元(溶融飛灰) t/年 419 433 426 345 376 417 452 303 428 438 480 482 484 485 506 518 乾電池 t/年 - 48 17 15 19 17 17 17 17 17 17 t/年 1 ,18 1 761 39 0 31 1 40 0 2 81 2 49 24 1 26 7 26 5 2 68 2 70 2 71 27 2 2 73 2 75 t/年 1,181 761 390 311 400 176 161 154 175 177 177 179 179 180 181 182 t/年 - 資源化 中間処理後資源化 処 理 内 訳 直接資源化 (H2 2 以前は資源化施設へ搬入) 紙類(紙製容器包装以外) 紙製容器包装 集団回収 最終処分 家庭系ごみ原単位 事業系ごみ原単位 ごみ排出量原単位 リサイクル率 最終処分率 - - - - - - 105 88 87 92 88 91 91 92 92 92 93 t/ 年 24 6 262 1 43 15 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 t/ 年 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 608.0 6.6 942.7 19.5% 0.0% 592.6 6.6 925.3 17.0% 0.0% 574.9 6.4 891.3 15.0% 0.0% 531.0 5.9 820.8 18.3% 0.0% 538.4 6.1 831.1 17.9% 0.0% 538.7 6.3 828.1 17.5% 0.0% 548.2 6.5 837.2 18.6% 0.0% 539.9 6.7 826.8 18.6% 0.0% 519.5 6.7 804.5 18.6% 0.0% 522.2 6.8 812.5 17.0% 0.0% 520.2 6.8 808.5 17.9% 0.0% 518.2 6.9 804.4 17.9% 0.0% 516.3 6.9 800.6 17.9% 0.0% 514.3 6.9 796.6 17.9% 0.0% 512.4 7.3 821 17.7% 0.0% 510.5 7.5 831.3 17.5% 0.0% 1,228 1,228 0 1,849 1,228 621 g/人・日 ㎏/事業所・日 g/人・日 - - - - 事業系可燃追加計 西海岸地域 てだこ浦西駅 (t/年) (t/年) (t/年) 資料 1-2 表 3 新たに排出が見込まれるごみを反映した場合のごみ排出量の推計結果(排出抑制・再生利用目標達成後) 実績← 単位 行政区域内人口(=計画収集人口) H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 →推計 計画初年 H26 計画目標 H27 H28 H29 H30 H31 H32 人 108,476 109,202 109,848 110,825 111,465 112,026 113,001 113,752 29,005 113,974 114,978 115,983 116,987 117,991 118,996 120,000 計画処理区域内人口(=計画収集人口) 人 108,476 109,202 109,848 110,825 111,465 111,943 112,886 113,619 113,752 113,834 114,838 115,843 116,847 117,851 118,856 119,860 計画処理区域外人口(キャンプキンザー) 人 0 0 0 0 0 83 115 133 141 140 140 140 140 140 140 140 5,430 5,386 5,362 5,337 5,324 5,163 5,001 4,840 4,840 4,840 4,840 4,840 4,840 4,840 5,040 5,140 t/年 24,07 2 2 3,61 9 2 3,0 50 21 ,4 78 21 ,90 4 22,01 0 2 2,588 2 2,3 90 21 ,5 70 21 ,69 6 21,80 5 21,91 1 22,02 0 2 2,12 3 2 2,22 9 2 2,33 4 g/人・日 6 08.0 59 2.6 57 4.9 531 .0 5 38 .4 538.7 54 8.2 539.9 5 19 .5 5 22.2 52 0.2 51 8.2 51 6.3 51 4.3 51 2.4 51 0.5 燃えるごみ t/年 20,179 20,314 20,180 17,709 17,897 18,025 18,404 18,313 17,771 17,594 17,824 17,768 17,713 17,651 17,590 17,527 燃えないごみ t/年 669 642 563 468 498 513 572 568 551 567 563 565 568 571 574 576 粗大ごみ(環境事業ごみ含む) t/年 567 519 512 436 470 443 494 564 568 577 577 580 582 585 588 591 資源ごみ t/年 2,657 2,144 1,795 2,865 3,039 3,029 3,118 2,945 2,680 2,958 2,841 2,998 3,157 3,316 3,477 3,640 紙類 t/年 1,213 761 390 311 400 281 249 241 267 265 268 333 397 462 527 594 缶・ビン・ペットボトル t/年 1,444 1,383 1,405 1,363 1,425 1,347 1,365 1,304 1,336 1,301 1,329 1,340 1,353 1,364 1,377 1,388 草・木 t/年 - - - 1,191 1,214 1,401 1,504 1,400 1,077 1,392 1,244 1,325 1,407 1,490 1,573 1,658 事業所数 家庭系ごみ(収集ごみ) 事業所 t/年 13,00 6 1 3,00 0 1 2,5 43 11 ,5 75 11 ,91 0 11,82 7 1 1,908 1 1,8 97 11 ,8 34 12 ,06 2 12,08 5 11,94 9 11,80 5 1 1,66 1 1 2,73 8 1 3,20 2 t/日 3 5.6 3 35 .6 2 34 .36 31.71 3 2.63 32.4 0 32 .62 32.59 3 2.42 3 3.0 5 33 .1 1 32 .74 32 .3 4 31 .9 5 34 .9 0 36 .1 7 6.6 6.6 6.4 5 .9 6 .1 6.3 6.5 6 .7 6 .7 6.8 6.8 6.8 6.7 6.6 6.9 7.0 t/年 12,850 12,823 12,543 11,575 11,910 11,827 11,908 11,897 11,834 12,062 12,085 11,949 11,805 11,661 12,738 13,202 燃えるごみ t/年 11,996 12,015 11,869 11,005 11,272 11,242 11,313 11,304 11,234 11,445 11,470 11,327 11,186 11,043 12,121 12,585 燃えないごみ t/年 170 188 115 116 95 108 118 121 120 152 137 142 140 138 136 135 粗大ごみ t/年 2 8 18 11 8 8 8 14 10 8 9 10 9 9 9 9 資源ごみ(缶・ビン・ペットボトル) t/年 682 612 541 443 535 469 469 458 470 457 469 470 470 471 472 473 t/年 156 177 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 t/年 37,07 8 3 6,61 9 3 5,5 93 33 ,0 53 33 ,81 4 33,83 7 3 4,496 3 4,2 87 33 ,4 04 33 ,75 8 33,89 0 33,86 0 33,82 5 3 3,78 4 3 4,96 7 3 5,53 6 g/人・日 9 36.5 91 8.7 88 7.7 817 .1 8 31 .1 828.1 83 7.2 826.8 8 04 .5 8 12.5 80 8.5 80 0.8 79 3.1 78 5.4 80 6.0 81 2.3 事業系ごみ kg /事業所・日 収集ごみ 直接搬入ごみ 排出量(家庭系+事業系) 集団回収量 t/年 246 262 143 150 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ごみ総排出量 t/年 37,32 4 3 6,88 1 3 5,7 36 33 ,2 03 33 ,81 4 33,83 7 3 4,496 3 4,2 87 33 ,4 04 33 ,75 8 33,89 0 33,86 0 33,82 5 3 3,78 4 3 4,96 7 3 5,53 6 9 42.7 92 5.3 g/人・日 ※:平成21年度までの計画処理区域内人口にはキャンプ・キンザーの人口を含む。 89 1.3 820 .8 8 31 .1 828.1 83 7.2 826.8 8 04 .5 8 12.5 80 8.5 80 0.8 79 3.1 78 5.4 80 6.0 81 2.3 1,228 1,228 0 1,849 1,228 621 200 200 300 200 100 事業系可燃追加計 西海岸地域 てだこ浦西駅 事業所数追加計 西海岸地域 てだこ浦西駅 (t/年) (t/年) (t/年) (事業所) (事業所) (事業所) 資料 1-3 表 4 新たに排出が見込まれるごみを反映した場合のごみ処理内訳の推計結果(排出抑制・再生利用目標達成後) 実績← →推計 計画初年 計画目標 単位 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 焼却・ 溶融処理施設 燃えるごみ( 直接焼却) t/ 年 32,3 31 32,5 06 32,049 28 ,714 2 9,16 9 29,2 67 29,717 29 ,617 2 9,00 5 2 9,0 3 9 29,2 9 4 29,095 28 ,8 99 2 8,69 4 29,7 11 30,112 粗大処理施設 燃えな いごみ+粗大ごみ t/ 年 1,24 9 1,3 0 4 1,2 8 6 1 ,297 1 ,2 99 1,30 3 1,3 07 1,311 金属類(資源物) t/年 395 400 401 404 406 408 409 乾電池(資源物) t/年 15 19 17 17 17 17 17 破砕可燃残渣 t/年 839 885 868 878 878 880 882 885 t/ 年 2,88 3 3,1 5 0 3,0 4 2 3,135 3 ,2 30 3,32 5 3,4 22 3,519 金属類(資源物) t/年 410 366 393 395 396 398 400 402 ガラス類(資源物) t/年 651 643 654 657 659 662 665 668 ペットボトル(資源物) t/年 438 462 454 461 469 476 484 491 草木類(資源物) t/年 976 1,079 1,036 1,115 1,196 1,277 1,359 1,442 可燃残渣 t/ 年 施 設 搬 入 資源化施設 別 内 訳 缶・ビン・ペットボトル・ 草木 402 17 408 600 505 507 510 512 514 516 t/ 年 33,5 77 33,6 77 33,062 29 ,969 3 0,40 5 30,4 12 31,230 30 ,869 3 0,25 2 3 0,5 2 4 30,6 6 7 30,480 30 ,2 87 3 0,08 6 31,1 07 31,513 減量化量 t/年 30,054 30,623 30,361 27,128 27,749 27,909 28,129 27,855 27,194 28,010 27,812 27,642 27,467 27,285 28,211 28,579 溶融スラグ t/年 3,104 2,621 2,275 2,496 2,280 2,086 2,649 2,711 2,630 2,076 2,375 2,361 2,346 2,330 2,409 2,441 焼却・ 溶融処理 溶融飛灰 資源化 中間処理後資源化 金属類 処 理 内 訳 t/年 419 433 426 345 376 417 452 303 428 438 480 477 474 471 487 493 t/ 年 7,2 70 6,2 57 5,375 6 ,075 6,06 5 5,9 28 6,413 6 ,379 6,21 0 5,7 4 8 6,0 7 8 6,218 6 ,3 58 6,49 9 6,7 56 6,957 t/ 年 5,8 43 5,2 34 4,842 5 ,61 4 5,66 5 5,6 47 6,16 4 6 ,138 5,94 3 5,48 3 5,8 10 5,885 5 ,961 6,03 7 6,2 29 6,363 t/年 1,303 1,183 1,049 789 905 815 798 823 805 766 794 797 800 804 808 811 ガラス類 t/年 620 582 662 598 643 611 606 585 651 643 654 657 659 662 665 668 ペットボトル t/年 397 415 430 418 455 423 424 415 438 462 454 461 469 476 484 491 草木類 t/年 968 1,006 1,295 1,187 1,284 976 1,079 1,036 1,115 1,196 1,277 1,359 1,442 溶融スラグ t/年 2,496 2,280 2,086 2,649 2,711 2,630 2,076 2,375 2,361 2,346 2,330 2,409 2,441 山元還元(溶融飛灰) t/年 417 452 303 428 438 480 477 474 471 487 493 乾電池 t/年 - 48 17 15 19 17 17 17 17 17 17 t/ 年 1,1 81 7 61 39 0 311 40 0 281 249 241 267 26 5 2 68 333 397 46 2 5 27 594 t/年 1,181 761 390 311 400 176 161 154 175 177 177 221 262 306 349 393 直接資源化 (H2 2 以前は資源化施設へ搬 入) 紙類(紙製容器包装以外) 紙製容器包装 集団回収 最終処分 家庭系ごみ原単位 事業系ごみ原単位 ごみ排出量原単位 リサイクル率 最終処分率 t/年 3,104 - - 2,621 2,275 419 433 - 105 88 87 92 88 91 112 135 156 178 201 143 15 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 t/ 年 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 608.0 6.60 942.7 19.5% 0.0% 592.6 6.60 925.3 17.0% 0.0% 574.9 6.40 891.3 15.0% 0.0% 531.0 5.90 820.8 18.3% 0.0% 538.4 6.10 831.1 17.9% 0.0% 538.7 6.30 828.1 17.5% 0.0% 548.2 6.50 837.2 18.6% 0.0% 539.9 6.70 826.8 18.6% 0.0% 519.5 6.70 804.5 18.6% 0.0% 522.2 6.80 812.5 17.0% 0.0% 520.2 6.80 808.5 17.9% 0.0% 518.2 6.80 800.8 18.4% 0.0% 516.3 6.70 793.1 18.8% 0.0% 514.3 6.60 785.4 19.2% 0.0% 512.4 6.90 806 19.3% 0.0% 510.5 7.00 812.3 19.6% 0.0% 1,228 1,228 0 1,849 1,228 621 85 0.767 0.96 116 86 0.767 0.96 118 - - - 2 62 g/人・日 - 376 - 24 6 g/人・日 - 345 - t/ 年 kg /事業所・日 - 426 - - 事業系可燃追加計 西海岸地域 てだこ浦西駅 焼却施設規模 計画処理量 実稼働率 調整稼働率 処理能力 t/日 − − t/日 92 0.767 0.96 125 92 0.767 0.96 126 91 0.767 0.96 124 82 0.767 0.96 112 83 0.767 0.96 114 83 0.767 0.96 114 86 0.767 0.96 117 85 0.767 0.96 115 83 0.767 0.96 113 84 0.767 0.96 114 84 0.767 0.96 115 84 0.767 0.96 114 83 0.767 0.96 113 (t/年) (t/年) (t/年) 82 0.767 0.96 112 資料 1-4 資料2 し尿等排出量の推計結果 表 1 生活排水処理形態別人口とし尿等排出量の推計結果 年度 行政区域内人口 H2 2 H23 H24 H 25 ←実績 推計→ 計画初年 H2 6 H2 7 H28 計画目標 H29 H 30 H3 1 H32 (人) 112,026 113,001 113,752 113,893 113,974 114,978 115,983 116,987 117,991 118,996 120,000 (人) 111,943 112,886 113,619 113,752 113,834 114,838 115,843 116,847 117,851 118,856 119,860 (人) 105,445 106,139 106,639 107,193 106,136 107,412 108,685 109,957 111,231 112,507 113,784 ( 1) 下 水 道 人 口 (人) 104,280 105,017 105,519 106,064 105,011 106,269 107,529 108,788 110,049 111,311 112,575 ( 2) 農 業 集 落 排 水 施 設 人 口 (人) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ( 3) 合 併 処 理 浄 化 槽 人 口 (人) 1,165 1,122 1,120 1,129 1,125 1,143 1,156 1,169 1,182 1,196 1,209 ( 4) コミュ ニティ ・ プラ ント人 口 (人) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 .水 洗 化 ・ 生 活 雑 排 水 未 処 理 人 口 (単独処理浄化槽人口) (人) 5,694 5,983 6,304 5,927 7,050 6,800 6,556 6,310 6,063 5,815 5,565 4 .非 水 洗 化 人 口 (人) 804 764 676 632 648 626 602 580 557 534 511 ( 1) し 尿 収 集 人 口 (人) 804 764 676 632 648 626 602 580 557 534 511 ( 2) 自 家 処 理 人 口 (人) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 (人) 83 115 133 141 140 140 140 140 140 140 140 94.2% 94.0% 93.9% 94.2% 93.2% 93.5% 93.8% 94.1% 94.4% 94.7% 94.9% 546 504 530 561 644 621 598 576 553 530 507 1,264 1,220 1,229 1,239 1,102 1,073 1,042 1,010 978 947 915 1,810 1,724 1,759 1,800 1,746 1,694 1,640 1,586 1,531 1,477 1,422 1.50 1.38 1.45 1.54 1.76 1.70 1.64 1.58 1.52 1.45 1.39 3.46 3.34 3.37 3.39 3.02 2.94 2.85 2.77 2.68 2.59 2.51 4.96 4.72 4.82 4.93 4.78 4.64 4.49 4.35 4.20 4.04 3.90 1.86 1.81 2.15 2.43 2.72 2.72 2.72 2.72 2.72 2.72 2.72 0.50 0.47 0.45 0.48 0.37 0.37 0.37 0.37 0.37 0.37 0.37 1. 計 画 処 理 区 域 内 人 口 2 .水 洗 化 ・ 生 活 雑 排 水 処 理 人 口 5. 計 画 処 理 区 域 外 人 口 汚水衛生処理率 し尿量 年 間 浄化槽汚泥量 量 合計 収 し尿量 集 一 量 日 浄化槽汚泥量 量 合計 原 し尿量 単 位 浄化槽汚泥量 - (kL/ 年) (kL/ 日) (L/ 人・日) ※ :汚水衛生処理率=水洗化・生活雑排水処理人口÷行政区域内人口 資料 2-1