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HP ProLiant Accelerated iSCSIユーザ ガイドLinux用
HP ProLiant Accelerated iSCSI ユーザ ガイドLinux用 製品番号 461002-19B 2008年3月(第2版) © Copyright 2007, 2008 Hewlett-Packard Development Company, L.P. 本書の内容は、将来予告なしに変更されることがあります。HP製品およびサービスに対する保証については、当該製品およびサービスの保証規定書に 記載されています。本書のいかなる内容も、新たな保証を追加するものではありません。本書の内容につきましては万全を期しておりますが、本書中 の技術的あるいは校正上の誤り、脱落に対して、責任を負いかねますのでご了承ください。 本書で取り扱っているコンピュータ ソフトウェアは秘密情報であり、その保有、使用、または複製には、Hewlett-Packard Companyから使用許諾を得 る必要があります。FAR 12.211および12.212に従って、商業用コンピュータ ソフトウェア、コンピュータ ソフトウェア ドキュメンテーション、お よび商業用製品の技術データ(Commercial Computer Software, Computer Software Documentation, and Technical Data for Commercial Items)は、ベン ダ標準の商業用使用許諾のもとで、米国政府に使用許諾が付与されます。 本製品は、日本国内で使用するための仕様になっており、日本国外で使用される場合は、仕様の変更を必要とすることがあります。 本書に掲載されている製品情報には、日本国内で販売されていないものも含まれている場合があります。 対象読者 このガイドは、サーバおよびストレージ システムのインストール、管理、トラブルシューティングの担当者を対象 とし、コンピュータ機器の保守の資格があり、高電圧製品の危険性について理解していることを前提としています。 目次 概要 ...........................................................................................................................................................4 iSCSIプロトコル ................................................................................................................................................. 4 システム要件 ..................................................................................................................................................... 4 サポートされるオペレーティング システム............................................................................................... 4 サポートされるハードウェア .................................................................................................................... 4 最新のドライバ、ファームウェア、およびマニュアルのダウンロード.................................................................... 5 SoftPaqのダウンロードと解凍 ............................................................................................................................. 5 インストールと設定 ....................................................................................................................................6 インストールと設定の概要.................................................................................................................................. 6 Linux iSCSIオフロードbnx2iドライバのインストール............................................................................................. 6 Linux iSCSIオフロードbnx2iドライバ メッセージ ....................................................................................... 7 Linux iSCSIオフロードbnx2iドライバの制限事項 ......................................................................................... 9 HP Linux iSCSIオフロードbnx2iドライバRPMパッケージのアンインストール ................................................ 9 HPポートベースLinux iSCSIオフロード用ライセンスのインストール....................................................................... 9 Red Hatの場合 ......................................................................................................................................... 9 SLESの場合 ............................................................................................................................................ 10 HPポートベースLicensingユーティリティのステータス レポート ............................................................... 11 HP ProLiant Licensingログおよびイベント ファイル................................................................................... 11 HPポートベースLinux iSCSIオフロードの既知の問題のトラブルシューティング .......................................... 12 HPポートベースのLinux iSCSIオフロード用ライセンスのアンインストール ........................................................... 12 HP ProLiant Licensing RPMの削除 ............................................................................................................. 13 hp-pbl RPMパッケージの削除 .................................................................................................................. 13 HP NCシリーズiSCSIオフロード イニシエータ ユーティリティ .......................................................................... 13 Red Hatの場合 ....................................................................................................................................... 13 SLESの場合 ............................................................................................................................................ 14 Linux iSCSIオフロードbnx2iモジュールのロード ................................................................................................. 14 bnx2idアプリケーションの実行 ......................................................................................................................... 15 iSCSIターゲットのバインド........................................................................................................................16 iSCSIノードのトランスポート バインディングの変更 ......................................................................................... 16 iSCSIターゲットへの接続...........................................................................................................................17 ターゲットの検出とiSCSI接続作成のためのコマンド例 ....................................................................................... 17 頭字語と略語 ............................................................................................................................................18 索引 .........................................................................................................................................................19 目次 3 概要 iSCSIプロトコル HP iSCSIプロトコルはTCP接続上でブロック レベル ストレージ要求を転送します。iSCSIプロトコルを使用すると、 リモート ストレージのプロバイダまたは「ターゲット」が実際には「仮想」物理ディスクを提供していても、シス テムはリモート ストレージに接続し、リモート ストレージを物理ディスクとして使用することができます。HP Accelerated iSCSIは、Linuxソフトウェアで認定されていてサポートされている、すべてのターゲットをサポートし ます。 HPマルチファンクションGigabit Ethernetサーバ アダプタは、iSCSIデバイスまたは仮想iSCSIホスト バス アダプタ (HBA)(一般に、Accelerated iSCSIと呼ばれる機能)として有効にすることができます。iSCSI HBA(または Acceleratedアダプタ)として有効にすると、オフロードされたTCP接続でiSCSIプロトコルを実行することができま す。TCP接続処理をHPマルチファンクションGigabit Ethernetサーバ アダプタへオフロードすることにより、アプリ ケーションの追加の処理容量を可能にし、CPU使用率を抑えることができます。HP Accelerated iSCSIソリューショ ンは、Linuxソフトウェアで認定されていてサポートされている、すべてのターゲットをサポートします。 システム要件 Linux用のHP Accelerated iSCSI実装は、次のソフトウェアおよびハードウェアでサポートされます。 サポートされるオペレーティング システム • Red Hat Enterprise Linux 5 ES/AS for x86_64 • Red Hat Enterprise Linux 5 ES/AS for x86 • SUSE Linux Enterprise Server 10 for x86 SP1 • SUSE Linux Enterprise Server 10 for x86_64 SP1 サポートされるハードウェア サーバ。iLOまたはRiLOマネジメント デバイスを装備しサポートされるオペレーティング システムのいずれかを搭 載するすべてのProLiantサーバがサポートされます。 アダプタ。次のHP製アダプタがサポートされます。 • HP NC370T PCI-XマルチファンクションGigabitサーバ アダプタ • HP NC370F PCI-XマルチファンクションGigabitサーバ アダプタ • HP NC370i PCI-XマルチファンクションGigabitサーバ アダプタ • HP NC371i PCI-XマルチファンクションGigabitサーバ アダプタ • HP NC373T PCI ExpressマルチファンクションGigabitサーバ アダプタ • HP NC373F PCI ExpressマルチファンクションGigabitサーバ アダプタ • HP NC373i PCI ExpressマルチファンクションGigabitサーバ アダプタ 概要 4 • HP NC373m PCI Express デ ュ ア ル ポ ー ト マ ル チ フ ァ ン ク シ ョ ン Gigabit サ ー バ ア ダ プ タ 、 c-Class BladeSystem用 • HP NC374m PCI Expressデュアル ポート マルチファンクションGigabitサーバ アダプタ • HP NC380T PCI Expressデュアル ポート マルチファンクションGigabitサーバ アダプタ iSCSIターゲット。HPは、Linuxソフトウェア イニシエータでサポートされるすべてのiSCSIターゲットをサポート します。 最新のドライバ、ファームウェア、およびマニュアルの ダウンロード ネットワーキング ソフトウェアは、新しい機能と特長を備えて頻繁に更新されます。最新のドライバ、ファームウェ ア、およびマニュアルについては、HPのWebサイトhttp://h50146.www5.hp.com/products/servers/proliant/ options/nic.htmlを参照してください。 SoftPaqのダウンロードと解凍 1. HPのWebサイトhttp://www.hp.com/jpにアクセスします。 2. 左のメニュー バーから[ドライバ&ソフトウェア ダウンロード]をクリックします。 3. [検索]ボックスに製品名をタイプして[Enter]を押します。たとえば、「NC373T」など。 4. オペレーティング システムを選択します。 5. [HP ProLiantネットワーキング ソフトウェア]をクリックします。 6. [ダウンロード]をクリックしして、ハードディスク ドライブのディレクトリにHP SoftPaq(sp#####.exe)ファイ ルを保存します。SoftPaqファイルはSoftPaq番号に基づいたファイル名を持つ自己解凍型の実行ファイルです。 概要 5 インストールと設定 インストールと設定の概要 Linux open-iSCSIオフロード用のファイルをご使用のサーバにインストールして設定し、iSCSIターゲットに接続する には、以下の手順に従ってください。 1. open-iSCSIオフロード用のファイルをダウンロードします。 2. bnx2iドライバをインストールします。 3. HPマルチファンクションGigabitサーバ アダプタを内蔵するLinuxシステムでは、HP Accelerated iSCSIはポー トベースでライセンス適用可能なオプションとして使用できます。HP ProLiant Licensing RPMおよびHP Licensingユーティリティをインストールして、HP Accelerated iSCSI機能を有効にします。 単体およびメザニンのHPマルチファンクションGigabitサーバ アダプタおよびHPマルチファンクション Gigabitサーバ アダプタfor HP BladeSystemサーバを搭載しているLinuxシステムでは、手順3を省略してくださ い。これらのアダプタにはHP Accelerated iSCSI機能が標準で搭載されているため、ライセンスは不要です。 4. Red HatまたはSLES用のiSCSIイニシエータ ユーティリティをインストールします。 5. Linux iSCSIオフロードbnx2iモジュールをロードします。 6. bnx2idアプリケーションを実行します。 7. iSCSIノードのトランスポート バインディングを変更して、iSCSI接続をオフロードします。 Linux iSCSIオフロードbnx2iドライバのインストール Linux iSCSIオフロードbnx2iドライバは、ソースRPMの形式でリリースされています。Linux iSCSIオフロードbnx2i ドライバのRPMパッケージをインストールするには、以下の手順に従ってください。 1. ソースRPMパッケージをインストールするために、ハードディスク ドライブ上のlinux¥iscsi-offloadディレク トリに移動して、次のコマンドを使用します。 # rpm -ivh bnx2i-<version>.src.rpm 2. bnx2iドライバのバイナリRPMをビルドします。 Red Hat EL 5インストレーションの場合は、次のコマンドを入力します。 # cd /usr/src/redhat # rpmbuild -bb SPECS/bnx2i.spec SLES 10 SP1インストレーションの場合は、次のコマンドを入力します。 # cd /usr/src/packages # rpmbuild -bb SPECS/bnx2i.spec 3. 次のコマンドを使用して、bnx2iパッケージの最新バージョンが存在するかどうかを調べます。 # rpm -q bnx2i パッケージの古いバージョンが存在する場合は、次のコマンドを使用して古いRPMパッケージを削除します。 # rpm -e bnx2i 次のコマンドを使用してロードされているbnx2iモジュールを削除します。 インストールと設定 6 # modprobe -r bnx2i このコマンドにより、bnx2iモジュールとこのモジュールに依存するモジュールが削除されます。 次のコマンドを使用して、古いbnx2iパッケージが削除されたことを確認します。 # rpm -q bnx2i 4. 次のコマンドを使用してbnx2iバイナリRPMパッケージをインストールします。 # rpm -ivh RPMS/<arch>/bnx2i-<version>.<arch>.rpm bnx2i.koモジュールは次のディレクトリにインストールされます。 /lib/modules/<kernel_version>/kernel/drivers/net Linux iSCSIオフロードbnx2iドライバ メッセージ Linux iSCSIオフロードbnx2iドライバのメッセージは、/var/log/messagesファイルに記録されます。 コンソールに表示されるメッセージのレベルを制御するには、次のコマンドを使用します。 dmesg -n <level> ほとんどのシステムのデフォルト設定は、レベル6です。デバッグレベルのメッセージを含めるには、レベルを7に 設定してください。 次に、/var/log/messagesファイルに最もよく記録される可能性のあるbnx2iドライバ メッセージの例を示します。 • bnx2i driver signon Broadcom NetXtreme II iSCSI Driver bnx2i v1.0.30 (Sep 29, 2007) • Network port to iSCSI transport name binding bnx2i: netif=eth2, iscsi=bcm5708-050000 bnx2i: netif=eth1, iscsi=bcm5706-030c00 • Driver completes handshake with iSCSI offload enabled CNIC device bnx2i [05:00.00]: ISCSI_INIT passed このメッセージは、ユーザがiSCSI接続を試みたときだけ表示されます。 • Driver detects iSCSI Offload is not enabled on the CNIC device bnx2i: iSCSI not supported, dev=eth3 bnx2i: bnx2i: LOM is not enabled to offload iSCSI connections, dev=eth0 • Driver unable to allocate TCP port for iSCSI connection bnx2i: run 'bnx2id' daemon to alloc TCP ports • Exceeds maximum allowed iSCSI connection offload limit bnx2i: unable to allocate iSCSI context resources • Network route to target node and transport name binding are 2 different devices bnx2i: conn bind, ep=0x...($ROUTE_HBA) does not belong to hba $USER_CHOSEN_HBA where ROUTE_HBA --> net device on which connection was offloaded based on route information USER_CHOSEN_HBA --> HBA to which target node is bound (using iSCSI transport name) • Target cannot be reached on any of CNIC devices bnx2i: check route, can't connect using cnic • Network route is assigned to network interface that is down bnx2i: check route, hba not found • Attempting to offload iSCSI connection onto Jumbo frame enabled device bnx2i: eth# network i/f mtu is set to #mtu bnx2i: iSCSI HBA can support mtu of 1500 インストールと設定 7 iSCSI接続をオフロードするには、ユーザがethtoolを使用してmtuを1500未満に変更し、インタフェースを再 起動する必要があります。 • SCSI-ML initiated host reset (session recovery) bnx2i: attempting to reset host, #3 • CNIC detects iSCSI protocol violation — FATAL errors bnx2i: iscsi_error - wrong StatSN rcvd bnx2i: iscsi_error - hdr digest err bnx2i: iscsi_error - data digest err bnx2i: iscsi_error - wrong opcode rcvd bnx2i: iscsi_error - AHS len > 0 rcvd bnx2i: iscsi_error - invalid ITT rcvd bnx2i: iscsi_error - wrong StatSN rcvd bnx2i: iscsi_error - wrong DataSN rcvd bnx2i: iscsi_error - pend R2T violation bnx2i: iscsi_error - ERL0, UO bnx2i: iscsi_error - ERL0, U1 bnx2i: iscsi_error - ERL0, U2 bnx2i: iscsi_error - ERL0, U3 bnx2i: iscsi_error - ERL0, U4 bnx2i: iscsi_error - ERL0, U5 bnx2i: iscsi_error - ERL0, U bnx2i: iscsi_error - invalid resi len bnx2i: iscsi_error - MRDSL violation bnx2i: iscsi_error - F-bit not set bnx2i: iscsi_error - invalid TTT bnx2i: iscsi_error - invalid DataSN bnx2i: iscsi_error - burst len violation bnx2i: iscsi_error - buf offset violation bnx2i: iscsi_error - invalid LUN field bnx2i: iscsi_error - invalid R2TSN field bnx2i: iscsi_error - invalid cmd len1 bnx2i: iscsi_error - invalid cmd len2 bnx2i: iscsi_error - pend r2t exceeds MaxOutstandingR2T value bnx2i: iscsi_error - TTT is rsvd bnx2i: iscsi_error - MBL violation bnx2i: iscsi_error - data seg len != 0 bnx2i: iscsi_error - reject pdu len error bnx2i: iscsi_error - async pdu len error bnx2i: iscsi_error - nopin pdu len error bnx2i: iscsi_error - pend r2t in cleanup bnx2i: iscsi_error - IP fragments rcvd bnx2i: iscsi_error - IP options error bnx2i: iscsi_error - urgent flag error • CNIC detects iSCSI protocol violation — non-FATAL, warning bnx2i: iscsi_warning - invalid TTT bnx2i: iscsi_warning - invalid DataSN bnx2i: iscsi_warning - invalid LUN field クリティカルなエラーとしてではなく警告として報告される一部の違反に対応して、ドライバを設定する必要 があります。 • Driver puts a session through recovery conn_err - hostno 3 conn 03fbcd00, iscsi_cid 2 cid a1800 • REJECT iSCSI PDU received from the target bnx2i - printing rejected PDU contents [0]: 1 ffffffa1 0 0 0 0 20 0 [8]: 0 7 0 0 0 0 0 0 インストールと設定 8 [10]: [18]: [20]: [28]: • 0 0 40 24 0 0 ffffff80 0 0 0 3 ffffff88 0 0 3 4b 2a 0 0 2 ffffffc8 14 0 0 40 0 0 0 0 0 0 0 Open-iSCSI daemon handing over session to driver bnx2i: conn update - MBL 0x800 FBL 0x800MRDSL_I 0x800 MRDSL_T 0x2000 Linux iSCSIオフロードbnx2iドライバの制限事項 ドライバの現在のバージョンは、2.6.18カーネル以降の2.6.xカーネルでテストされています。2.6.18カーネルより 前のカーネルでは、ドライバはコンパイルされない可能性があります。 ただし、SLES10 SP1は例外です。SUSEでは、SLES10 SP1でオフロード イニシエータをサポートするように iscsi_transportカーネル モジュールをアップグレードしているため、ドライバは2.6.16.46カーネルで動作します。 HP Linux iSCSIオフロードbnx2iドライバRPMパッケージの アンインストール HP bnx2 RPMをアンインストールする必要がある場合は、次のコマンドを使用してください。 # rpm -e bnx2i-<version> HPポートベースLinux iSCSIオフロード用ライセンスの インストール ポートベースのLinuxシステム用HP Accelerated iSCSI機能は、単体およびメザニンのHPマルチファンクション Gigabitサーバ アダプタおよびHP Gigabitマルチファンクション サーバ アダプタfor HP BladeSystemサーバの標準 機能として使用できます。内蔵HPマルチファンクションGigabitサーバ アダプタでは、HP ProLiant Accelerated iSCSI Licensing RPMを購入することで、ライセンス適用可能なオプションとして使用できます。 Red Hatの場合 Red Hat Enterprise Linux 5の場合 Red Hat Enterprise Linux 5 AS/ES(x86/AMD64/EM64T)用のHP ProLiant Lcensingをインストールするには、以下 の手順に従ってください。 1. 前の「SoftPaqのダウンロードと解凍」(5ページ)の項の説明に従いSoftPaqを解凍したら、linux¥hp-pelフォ ルダに保存されているhp-pel-<version>.rhel5.linux.rpmを見つけます。 2. ハードディスク ドライブ上のlinux¥hp-pelディレクトリに移動します。 3. 次のコマンドを使用して、HP ProLiant Licensing RPMをインストールします。 rpm -Uvh hp-pel-<version>.rhel5.linux.rpm 4. 次のコマンドを使用して、ライセンス キーを追加します。 /opt/hp/hp-pel/nalicense -a license_string 古いライセンスがあり新しいライセンスを追加したい場合も、他の操作は行わずに新しいライセンスを追加し てください。古いライセンスを削除することはできません。 5. 次のコマンドを使用して、現在システムにインストールされているすべてのライセンスのステータスを調べます。 /opt/hp/hp-pel/nalicense -d [-l <logfile>] インストールと設定 9 通常、標準出力に出力されるすべての情報を<logfile>で指定したファイルにリダイレクトする場合は、-lパラ メータを追加してください。 ポートベースLinux iSCSIオフロード用HP Licensingユーティリティのインストール Red Hat Enterprise Linux 5 AS/ES(x86/AMD64/EM64T)用のポートベースHP iSCSIオフロード用HP Licensingユー ティリティをインストールするには、以下の手順に従ってください。 1. 前の「SoftPaqのダウンロードと解凍」(5ページ)の項の説明に従いSoftPaqを解凍したら、linux¥hp-pblフォ ルダに保存されているhp-pbl-<version>.rhel5.linux.rpmを見つけます。 2. ハードディスク ドライブ上のlinux¥hp-pblディレクトリに移動します。 3. 次のコマンドを使用して、ユーティリティをインストールします。 rpm -Uvh hp-pbl-<version>.rhel5.linux.rpm 4. hp-pblユーティリティは、システムのブート時に起動するように設定されますが、次のコマンドを使用して、 インストール後すぐに(再起動することなく)起動するように設定することもできます。 /etc/init.d/hp-pbl start 5. hp-pblの設定ファイルは、etc/opt/hp/hp-pbl/hp-pbl.confにあるテキスト ファイルです。設定可能なMACパラ メータの書式は、hp-pbl.confファイルにまとめられています。hp-pbl.conf設定ファイルを変更する場合は、次 のコマンドを使用してhp-pblを再起動する必要があります。 /etc/init.d/hp-pbl restart 6. hp-pblデーモンを手動で停止するには、次のコマンドを使用してください。 /etc/init.d/hp-pbl stop SLESの場合 SUSE Linux Enterprise Server 10 SP1の場合 SUSE Linux Enterprise Server 10 SP1(x86/AMD64/EM64T)用のHP ProLiant Licensingをインストールするには、以 下の手順に従ってください。 1. 前の「SoftPaqのダウンロードと解凍」(5ページ)の項の説明に従いSoftPaqを解凍したら、linux¥hp-pelフォ ルダに保存されているhp-pel-<version>.sles10.linux.rpmを見つけます。 2. ハードディスク ドライブ上のlinux¥hp-pelディレクトリに移動します。 3. 次のコマンドを使用して、HP ProLiant Licensing RPMをインストールします。 rpm -Uvh hp-pel-<version>.sles10.linux.rpm 4. 次のコマンドを使用して、ライセンス キーを追加します。 /opt/hp/hp-pel/nalicense -a license_string 古いライセンスがあり新しいライセンスを追加したい場合も、他の操作は行わずに新しいライセンスを追加し てください。古いライセンスを削除することはできません。 5. 次のコマンドを使用して、現在システムにインストールされているすべてのライセンスのステータスを調べます。 /opt/hp/hp-pel/nalicense -d [-l <logfile>] 通常、標準出力に出力されるすべての情報を<logfile>で指定したファイルにリダイレクトする場合は、-lパラ メータを追加してください。 ポートベースLinux iSCSIオフロード用HP Licensingユーティリティのインストール SUSE Linux Enterprise Server 10 SP1(x86/AMD64/EM64T)用のポートベースiSCSIオフロード用HP Licensingユー ティリティをインストールするには、以下の手順に従ってください。 1. 前の「SoftPaqのダウンロードと解凍」(5ページ)の項の説明に従いSoftPaqを解凍したら、linux¥hp-pblフォ ルダに保存されているhp-pbl-<version>.sles10.linux.rpmを見つけます。 インストールと設定 10 2. ハードディスク ドライブ上のlinux¥hp-pblディレクトリに移動します。 3. 次のコマンドを使用して、ユーティリティをインストールします。 rpm -Uvh hp-pbl-<version>.<distro>.linux.rpm 4. hp-pblユーティリティは、システムのブート時に起動するように設定されますが、次のコマンドを使用して、 インストール後すぐに(再起動することなく)起動するように設定することもできます。 /etc/init.d/hp-pbl start 5. hp-pblの設定ファイルは、etc/opt/hp/hp-pbl/hp-pbl.confにあるテキスト ファイルです。設定可能なMACパラ メータの書式は、hp-pbl.confファイルにまとめられています。hp-pbl.conf設定ファイルを変更する場合は、次 のコマンドを使用してhp-pblを再起動する必要があります。 /etc/init.d/hp-pbl restart 6. hp-pblデーモンを手動で停止するには、次のコマンドを使用してください。 /etc/init.d/hp-pbl stop HPポートベースLicensingユーティリティのステータス レポート hp-pblのステータスを取得するには、次のコマンドを使用してください。 /etc/init.d/hp-pbl status 出力例 iSCSI offload licenses available: 4 iSCSI licenses used: 1 LOM Configured 00:19:BB:3C:A0:1C YES Enabled YES ここで 「iSCSI licenses available」の出力は、使用できるiSCSIオフロード ライセンスの数を報告します。 「iSCSI licenses used」の出力は、有効になっているiSCSIオフロード ライセンスの数を報告します。 「LOM」は、iSCSI対応LOMのMACです。MACがiSCSI対応LOMでない場合、statusコマンドでは表示されま せん。エラー メッセージは、hp-pbl.logファイルに入力されます。 「Configured」の出力は、iSCSI対応LOMのMACがhp-p bl.confファイルに入力されている場合は「YES」、 入力されていない場合は「NO」をそれぞれ報告します。hp-pbl.confファイルにiSCSI対応LOMのMACが正し く入力されていない場合は、hp-pbl.logファイルにエラー メッセージが入力されます。 「Enabled」の出力は、iSCSI対応LOMのMACが現在iSCSIオフロード用に有効になっている場合は「YES」、 なっていない場合は「NO」をそれぞれ報告します。 HP ProLiant Licensingログおよびイベント ファイル すべてのメッセージが/var/opt/hp/hp-pbl/hp-pbl.logに記録されます。 ログ メッセージの書式は、次のとおりです。 [TAG] SP [DATE] SP TEXT TAG ここで、TAGは以下のいずれかです。 ERRORは、hp-pbl.confファイルが存在しないなどのエラーを示します。 WARNINGは、iSCSIオフロードに対して設定されているMACの数が多すぎるなど、警告を示します。 INFOは、hp-pblの起動、停止など、ユーザに知らせておくべきイベントを示します。 SPは、1つまたは複数のスペースです。 DATEは、その時点での日付スタンプで、「Sat Feb 17 12:54:35 CST 2007」の書式をとります。 インストールと設定 11 TEXTは、書式制限のないテキストで、メッセージによっては追加されないこともあります。タグで始まって いない行は、前の行からの続きです。 次に、テキスト行の例を示します。 [INFO] [Thu Feb 10 10:34:15 CST 2007] hp-pbl started - v1.0.0-1.rhel5 [INFO] [Thu Feb 10 12:54:36 CST 2007] first text line of second info message second text line of second info message HPポートベースLinux iSCSIオフロードの既知の問題の トラブルシューティング hp-pblライセンスの問題をトラブルシューティングするには、以下の手順に従ってください。 7. hp-pbl.logファイルのメッセージを別のウィンドウで監視するには、次のコマンドを実行します。 tail -f /var/opt/hp/hp-pbl/hp-pbl.log 8. メッセージ ファイルを別のウィンドウで監視するには、次のコマンドを実行します。 tail -f /var/log/messages 考えられる問題、原因、および解決策 問題: オフロードが設定されている場合にiSCSIオフロード接続を作成できない 考えられる原因: オフロードのトランスポート名を変更した場合は、イニシエータを再起動し、bnx2iドライバをリロードして、設定 変更が認識されるようにする必要があります。これらのイベントは、hp-pblが再起動すると発生します。 解決策: hp-pblを再起動するには、次のコマンドを使用してください。 /opt/hp/hp-pbl restart 問題: オフロードが設定されている場合にiSCSIオフロード接続が作成できず、/var/log/messagesに次の情報が表示される bnx2i: conn bind, ep=0x...($ROUTE_HBA) does not belong to hba $USER_CHOSEN_HBA 考えられる原因: 同じネットワーク セグメントに接続された複数のネットワーク カードが搭載されているサーバで、リンク レイヤ アドレスとIPアドレスのマッピングに問題が発生している可能性があります。この問題は「Arp Flux Problem」と呼 ばれています。 解決策: ネットワーク カードが別々のネットワーク セグメントまたはブロードキャスト ドメインに設定されるように、 ネットワークをセットアップします。 HPポートベースのLinux iSCSIオフロード用ライセンスの アンインストール HPポートベースのiSCSIオフロード用Licensingユーティリティをアンインストールするには、HP ProLiant Licensing RPMとLinux iSCSIオフロード ユーティリティ パッケージを削除します。 インストールと設定 12 HP ProLiant Licensing RPMの削除 HP ProLiant Licensing RPMパッケージを削除すると、ProLiantライセンスを含むデータベースが削除されます。この パッケージを削除する前に、必ず、ProLiantパッケージング ライセンス ストリングのハードコピーを利用できるよ うにしておいてください。 システム上のすべてのライセンスを表示することで、ライセンス ストリングを入手できます。次のシステム コマ ンドで現在インストールされているすべてのライセンスのステータスをチェックしてください。 /opt/hp/hp-pel/nalicense -d [-l <logfile>] 通常、標準出力に出力されるすべての情報を<logfile>で指定したファイルにリダイレクトする場合は、-lパラ メータを追加してください。 ライセンス ストリングを記録し、参照できるように保管してください。 次のコマンドを実行して、HP PELパッケージを削除します。 rpm -e hp-pel hp-pbl RPMパッケージの削除 次のコマンドを使用してhp-pbl RPMパッケージを削除します。 rpm -e hp-pbl HP NCシリーズiSCSIオフロード イニシエータ ユーティリティ Red HatおよびSLES用のHP NCシリーズiSCSIオフロード イニシエータ ユーティリティは、ソースRPMの形式でリ リースされています。 Red Hatの場合 RH用HP NCシリーズiSCSIオフロード イニシエータ ユーティリティのインストール 次の手順を実行して、Red Hat用のHP NCシリーズiSCSIオフロード イニシエータ ユーティリティRPMパッケージ をインストールします。 1. ハードディスク ドライブ上のlinux¥iscsi-offloadディレクトリに移動して、次のコマンドを使用します。 # rpm -ivh iscsi-initiator-utils-<version>.src.rpm 2. 次のコマンドを使用して、open-iSCSIイニシエータ ユーティリティのバイナリRPMをビルドします。 # cd /usr/src/redhat # rpmbuild -bb SPECS/iscsi-initiator-utils.spec 3. 次のコマンドを使用してiscsidデーモンを停止します。 #/etc/init.d/iscsid stop 4. 次のコマンドを使用して、iscsi-initiator-utilsパッケージの最新バージョンが存在するかどうかを調べます。 # rpm -q iscsi-initiator-utils パッケージの古いバージョンが存在する場合は、次のコマンドを使用して古いiscsi-initiator-utils RPMパッケー ジを削除します。 # rpm -e iscsi-initiator-utils 次のコマンドを使用して、古いパッケージが削除されたことを確認します。 # rpm -q iscsi-initiator-utils 5. 次のコマンドを使用してiscsi-initiator-utilsバイナリRPMパッケージをインストールします。 # rpm -ivh RPMS/<arch>/iscsi-initiator-utils-<version>.<arch>.rpm インストールと設定 13 6. 次のコマンドを使用してiscsidデーモンを起動します。 #/etc/init.d/iscsi start Red Hat用のHP NCシリーズiSCSIオフロード イニシエータ ユーティリティの アンインストール Red Hat用のHP NCシリーズiSCSIオフロード イニシエータ ユーティリティをアンインストールする必要がある場 合は、次のコマンドを使用してください。 # rpm -e iscsi-initiator-utils-<version> SLESの場合 SLES用HP NCシリーズiSCSIオフロード イニシエータ ユーティリティのインストール 次の手順を実行して、SLES 10 SP1用のHP NCシリーズiSCSIオフロード イニシエータ ユーティリティRPMパッ ケージをインストールします。 1. ハードディスク ドライブ上のlinux¥iscsi-offloadディレクトリに移動して、次のコマンドを使用します。 # rpm -ivh open-iscsi-<version>.src.rpm 2. 次のコマンドを使用して、open-iSCSIイニシエータ ユーティリティのバイナリRPMをビルドします。 # cd /usr/src/redhat # rpmbuild -bb SPECS/open-iscsi.spec 3. 次のコマンドを使用してiscsidデーモンを停止します。 #/etc/init.d/open-iscsi stop 4. 次のコマンドを使用して、open-iscsiイニシエータ ユーティリティ パッケージの最新バージョンが存在する かどうかを調べます。 # rpm -q open-iscsi パッケージの古いバージョンが存在する場合は、次のコマンドを使用して古いopen-iscsiイニシエータ ユー ティリティRPMパッケージを削除します。 # rpm -e open-iscsi 次のコマンドを使用して、古いパッケージが削除されたことを確認します。 # rpm -q open-iscsi 5. 次のコマンドを使用してopen-iscsiバイナリRPMパッケージをインストールします。 # rpm -ivh RPMS/<arch>/open-iscsi-<version>.<arch>.rpm 6. 次のコマンドを使用してopen-iscsiデーモンを起動します。 #/etc/init.d/open-iscsi start SLES 10 SP1用のHP NCシリーズiSCSIオフロード イニシエータ ユーティリティの アンインストール SLES 10 SP1用のHP NCシリーズiSCSIオフロード イニシエータ ユーティリティのRPMをアンインストールする必 要がある場合は、次のコマンドを使用してください。 # rpm -e open-iscsi-<version> Linux iSCSIオフロードbnx2iモジュールのロード Linux iSCISオフロードbnx2iドライバとRed HatまたはSLES 10 SP1用のiSCSIオフロード イニシエータ ユーティリ ティをインストールしたら、次のコマンドを使用してLinux iSCSIオフロードbnx2iモジュールをロードします。 # modprobe bnx2i インストールと設定 14 bnx2idアプリケーションの実行 Linux iSCSIオフロードbnx2i RPMパッケージをインストールすると、bnx2idアプリケーションが/sbinの下にインス トールされます。ドライバは、bnx2idアプリケーションを実行するまでiSCSI接続を確立できません。 次のコマンドを使用して、bnx2idアプリケーションを実行します。 # bnx2id インストールと設定 15 iSCSIターゲットのバインド iSCSIノードのトランスポート バインディングの変更 デフォルトでは、open-iscsiデーモンは、transport name = tcpでソフトウェア イニシエータを使用して、検出され るターゲットと接続されます。 iSCSI接続をオフロードするには、以下の手順を実行して、iSCSIノードのトランスポート バインディングを変更す る必要があります。 1. 次のコマンドを使用して、指定したIPアドレスのターゲットを検出します。 # iscsiadm --mode discovery --type sendtargets --portal <ipaddr[:port]> 2. 手順1で<iqn.targetname>を入手し、次のコマンドを使用してトランスポート名をバインドします。 # iscsiadm --mode node --targetname <iqn.targetname> --portal <ipaddr[:port]> \ --op=update --name=node.transport_name --value=${XPORT_NAME} ここで XPORT_NAMEは、bcm570#d-xxyyzzです。 #dは、5708デバイスの場合は「8」、5706デバイスの場合は「6」です。 xxは、NX2デバイスのPCIバス番号です。 yyは、NX2デバイスのPCIデバイス番号です。 zzは、NX2デバイスのPCIファンクション番号です。 次のコマンドを実行して、iSCSIトランスポート名バインディングを取得します。 # dmesg | grep "bnx2i: netif" 次に、2つのNetXtreme IIデバイスを含むシステムの出力例を示します。 bnx2i: netif=eth1, iscsi=bcm5708-050000 bnx2i: netif=eth0, iscsi=bcm5708-030000 iSCSIターゲットのバインド 16 iSCSIターゲットへの接続 ターゲットの検出とiSCSI接続作成のためのコマンド例 以下では、ターゲットの検出とiSCSI接続の作成に使用できるコマンドの例を示します。 • 静的エントリの追加 # iscsiadm -m node -p <ipaddr[:port]> -T <iqn.targetname> -o new • SendTargetsを使用したiSCSIターゲットの検出 # iscsiadm -m discovery --type sendtargets -p <ipaddr[:port]> • iscsiadmコマンドを使用したターゲットへのログイン iscsiadm --mode node --targetname <iqn.targetname> --portal <ipaddr[:port]> --login • システム内のアクティブなすべてのドライブの一覧表示 # 'fdisk -l' iscsiadmコマンドの包括的なリストについては、open-iscsiのマニュアルを参照してください。 iSCSIターゲットへの接続 17 頭字語と略語 HBA host bus adapter。ホスト バス アダプタ iSCSI Internet Small Computer System Interface RPM Red Hat Package Manager SLES SUSE Linux Enterprise Server 頭字語と略語 18 索引 B bnx2idアプリケーションの実行 bnx2iドライバ 6, 14 15 H HP NCシリーズiSCSIオフロード イニシエータ ユーティリティ 13, 14 HP ProLiant Licensing 9, 10, 11, 12 HPポートベースLinux iSCSIオフロード用ライセンスの インストール 9 I iSCSIターゲット 16, 17 iSCSIターゲットのバインド 16 iSCSIターゲットへの接続 17 L Linux iSCSIオフロードbnx2iドライバ 7, 9, 14 Linux iSCSIオフロードbnx2iドライバのインストール 6 Linux iSCSIオフロードbnx2iモジュールのロード 14 あ アンインストール 9, 12, 14 い インストールと設定 6 さ サポートされるオペレーティング システム サポートされるハードウェア 4 4 し システム要件 4 ら ライセンス 9, 10, 11, 12 索引 19