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CLUB B Vol.19|Bライセンスモータースポーツ応援マガジン
Standby OK! 2017トヨタWRC、発進。 2017 年のトヨタは「もっといいクルマ作り」の実験場として、世界のあらゆる路面を攻略する WRC のフィールドを選んだ。 ド派手なリアウイングを背負って鋭意開発が進むヤリス WRC。その勇姿を拝める日まで、もう秒読みだ。 1 (C)TOYOTA 980年代前半、サファリラリーで圧 に前に進み始めていった。 倒的な強さを誇り、1990年代に日本 そして、2015年1月30日。トヨタ・モー メーカーとして初めて世界選手権を タースポーツ活動発表会において、豊田章 獲得したトヨタがいよいよWRCに帰ってく 男社長自らが「2017年からのWRC参戦」 る。1999年を最後にWRCから撤退し、その を発表した。TMG製ヤリスWRCでのテスト 後はル・マン24時間を始めとする耐久レー が続く一方で、7月にトヨタは『TOYOTA スやF1で活動を続けてきたトヨタ。彼らがラ GAZOO Racing』としてWRCに参 戦し、 リー復帰を匂わせたのは、トヨタ・モーター チーム代表にトミ・マキネンが就任すること スポーツGmbH(TMG)が現行WRカー規 も発表した。三菱、スバルなどからWRCに 定に沿ったヤリスWRC(日本名ヴィッツ)を 参戦して4度のドライバーズ選手権を獲得 独自開発し、テストを開始したことだった。 した彼のネームバリューは十分。エンジン これは、あくまでもTMGの独自プロジェ 開発などでTMGと協力しつつ、フィンラン クトだったが、巨人トヨタの復帰を心待ちに ドに独自ファクトリーを設立することも明ら していた世界中のラリー関係者が色めき かにした。 立った。さらに、豊田章男社長がWRCの現 WRCは、トヨタが参戦する2017年から 1200kgから1175kgになり、エンジンは1.6 ソフトとはラリーだけでなく、広範囲の協力 場を訪れるなど、復帰に向けた動きは確実 車両規定が大きく変わる。最低重量は ℓターボのままだが、φ33mmのリストリク 関係を築いていくという。そして、ヤリス 2017年ドライバーラインナップは、ベテランのユホ・ハンニネンがまず確定! 2016 年10月の発表ではユホ・ハンニネン/カイ・リンドストロム組(左写真)が確定したが、残りの人数も含め て参戦体制は未定。フィンランド選手権で修業を重ねた勝田貴元(右上写真)や新井大輝(ひろき)ら日本人選手 の可能性にも注目だ! 『新城ラリー支援委員会』が丹精込めた おなじみ!新城ラリー公式グッズ販売中 ターがφ36mmになり大幅パワーアップ。 WRCのデビュードライバーとしてベテラン 全幅は55mm拡大され、前後の空力パー のユホ・ハンニネンとの契約を発表。すでに ツも大型化されるなど、よりダイナミック ハンニネンはテストのメインドライバーとし に変貌する。そして、いよいよ2017年 て活躍しており、フィンランド出身の若手エ 規定仕様のヤリスWRCのシェイクダ サペッカ・ラッピやテーム・スニネンの名前 ウンテストが2016年4月に行われ、マ もドライバー候補に挙がっている。また、 TO キネン自らがステアリングを握った。 YOTA GAZOO Racingの若手育成ドライ おなじみ『新城ラリー支援委員会』がプロデュースしたラリー公式グッ ズが今年も販売決定! かなり充実したラインナップが特徴で、マフ ラータオルやTシャツ、キャップ、トートバッグ、マグカップなどの定 番商品に加え、オリジナルキャラクター『新城蘭莉』ちゃんが描かれた 応援旗や写真立て、御守なども発売中。そして、食品類も充実する気合 の入れようで、お酒や焼酎、梅酒のほかせんべい、クッキーなども登場。 ラリーウィークは中央広場に公式グッズ販売店が出店されるので、財布を 握り締めて、ぜひ訪れてみよう! 今年は本染め手ぬぐ いやクッキーのほか新 作キャップやマグカッ プも登場。詳しくは公式 プログラムを入手してね! 10 その後、欧州各地の未舗装路を バーとして、フィンランド選手権で活躍して 中心にテストを続けてきたトヨタは、 きた新井大輝と勝田貴元も今後ワークス 9月29日に開幕したパリ・モーター チームでチャンスを掴む可能性もある。 ショーにおいて新規定仕様のヤリ 2017年開幕戦モンテカルロのスタート スWRCをワールドプレミア。同時 は1月20日。モナコ公国のカジノ前に設置さ にメインスポンサーとしてマイク れるスタートランプにヤリスWRCが上がる ロソフト社を発表した。マイクロ まで、すでに3 ヵ月を切っている。