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HESI-II Probe User Guide Version B [JP]

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HESI-II Probe User Guide Version B [JP]
HESI-II プ ローブ
ユーザー ガ イ ド
70005-97206 改訂 B
調査使用限定
診断手順には使用禁止
2008 年 9 月
© 2008 Thermo Fisher Scientific Inc. 無断複写 ・ 転載を禁 じ ます。
KEL-F は 3M Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。 Upchurch Scientific は
Upchurch Scientific Inc. の米国およびその他の国における登録商標です。 PEEK は、 Victrex PLC.
の商標です。 Ion Max および HESI-II は、 Thermo Fisher Scientific Inc. の商標です。
その他のすべての商標は、 Thermo Fisher Scientific Inc. およびその子会社が所有 し ています。
この文書は Thermo Fisher Scientific Inc. から製品を購入 し たお客様が、 製品の操作をする ために
支給 さ れる も のです。 こ の文書は著作権法で保護 さ れてお り 、 Thermo Fisher Scientific Inc. の文
書によ る承諾がない限 り 、 その全部も し く は一部を複製する こ と を固 く 禁 じ ます。
文書の内容は、 予告な く 変更 さ れる こ と があ り ます。 文書の全てのテ ク ニ カル情報は、 あ く ま
で参考 と し て使用 し て く だ さ い。 この文書に記載 さ れている シ ス テム構成や仕様は、 過去に購
入者に提供 さ れた全ての情報に優先 し ます。
Thermo Fisher Scientific Inc 社は、 こ の文書が完全であ る こ と 、 正確であ る こ と 、 または誤 り が
ない こ と を保証する ものではな く 、 よ っ て文書の指示に正 し く 従 っ た と し て も 、 それに よ り も
た ら さ れた と 考え ら れる過失、 脱落、 損傷または損失について一切の責任や補償を負いません。
この文書は、 Thermo Fisher Scientific Inc. と 購入者 と の売買契約には含まれません。 この文書に
基づ き売買条件が決定または変更 さ れる こ と は一切あ り ませんが、 一方、 2 つの文書の情報が
矛盾 し た と きは、 売買条件に基づき全て決定 さ れます。
改訂履歴 : 改訂版 A、 2008 年 6 月、 改訂版 B、 2008 年 9 月。
研究目的のみ。 ただ し 米国食品医薬品局またはその他の関係当局に よ り 、 医学/獣医学診断用
と し ての規制は さ れていません。
WEEE Compliance
This product is required to comply with the European Union’s Waste Electrical & Electronic
Equipment (WEEE) Directive 2002/96/EC. It is marked with the following symbol:
Thermo Fisher Scientific has contracted with one or more recycling or disposal companies in each
European Union (EU) Member State, and these companies should dispose of or recycle this
product. See www.thermo.com/WEEERoHS for further information on Thermo Fisher Scientific’s
compliance with these Directives and the recyclers in your country.
WEEE Konformität
Dieses Produkt muss die EU Waste Electrical & Electronic Equipment (WEEE) Richtlinie 2002/96/
EC erfüllen. Das Produkt ist durch folgendes Symbol gekennzeichnet:
Thermo Fisher Scientific hat Vereinbarungen mit Verwertungs-/Entsorgungsfirmen in allen EUMitgliedsstaaten getroffen, damit dieses Produkt durch diese Firmen wiederverwertet oder entsorgt
werden kann. Mehr Information über die Einhaltung dieser Anweisungen durch Thermo Fisher
Scientific, über die Verwerter, und weitere Hinweise, die nützlich sind, um die Produkte zu
identifizieren, die unter diese RoHS Anweisung fallen, finden Sie unter www.thermo.com/
WEEERoHS.
Conformité DEEE
Ce produit doit être conforme à la directive européenne (2002/96/EC) des Déchets d'Equipements
Electriques et Electroniques (DEEE). Il est marqué par le symbole suivant:
Thermo Fisher Scientific s'est associé avec une ou plusieurs compagnies de recyclage dans chaque
état membre de l’union européenne et ce produit devrait être collecté ou recyclé par celles-ci.
Davantage d'informations sur la conformité de Thermo Fisher Scientific à ces directives, les
recycleurs dans votre pays et les informations sur les produits Thermo Fisher Scientific qui peuvent
aider la détection des substances sujettes à la directive RoHS sont disponibles sur
www.thermo.com/WEEERoHS.
WEEE 準拠
この製品は、廃電気電子機器指令(WEEE)2002/96/EC に準拠している必要があり、以下
のシンボルで表示されます。
Thermo Fisher Scientific 社では、欧州連合(EU)各国の 1 社以上の廃棄物処理業者と
契約しており、これらの業者は製品を廃棄またはリサイクルする義務があります。Thermo
Fisher Scientific 社における当該指令の遵守状況、および各国のリサイクル業者の詳細
については、www.thermo.com/WEEERoHS を参照してください。
目次
目次
は じ めに . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . vii
安全性の通知 と 特記事項 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . vii
HESI-II プ ローブの取 り 扱い注意事項. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . vii
問い合せ先 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ix
第1章
は じ めに . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1
第2章
機能について. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5
第3章
HESI-II プ ローブの取 り 外 し および取 り 付け . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9
HESI-II プ ローブの取 り 外 し . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9
HESI-II プ ローブの取 り 付け . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13
プ ローブの位置調整 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 17
第4章
メ ン テナ ン ス. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 19
サン プル ト ラ ン ス フ ァ ー ラ イ ン、 サン プルチ ュ ーブ、
および HESI-II プ ローブ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 19
ニー ド ル イ ンサー ト の交換 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 20
第5章
交換部品 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 23
索引 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 25
Thermo Scientific
HESI-II プ ローブ ユーザー ガ イ ド
v
は じ めに
は じ めに
本書 HESI-II Probe ユーザー ガ イ ド は、 加熱エ レ ク ト ロ ス プ レー イ オン化プ ローブ
の使用に関する情報を提供する も のです。 HESI-IIa プ ローブの取 り 付けお よび メ ン テ
ナ ン ス手順 も 説明 し ています。
安全性の通知 と 特記事項
こ のガ イ ド に記載 さ れている使用上の注意に従 っ て く だ さ い。 安全性の通知および特
記事項は枠内に示 し ています。
安全性の通知 と 特記事項の種類は以下の と お り です
警告 人体に対する危険性、 物損の危険性ま たは環境への危険性を示 し ています。
それぞれの 「注意」 通知は、 該当する 「注意」 シ ンボル と 共に示 し ています。
重要 ソ フ ト ウ ェ アに対する障害、 デー タ 喪失、 無効な検査結果を回避する ために
必要な情報を示 し ています。 または、シ ス テムの性能を最適化する ために重要な情
報を示 し ています。
注意 一般的な参考情報を示 し ています。
注 作業を容易にするのに役立つ情報を示 し ています。
HESI-II プ ローブの取 り 扱い注意事項
質量分析計を加熱エ レ ク ト ロ モー ド で使用す る と きは、 HESI-II プ ロ ーブ ま たは Ion
Max API ソ ース ハウジ ングの高温の面に触れないで く だ さ い。 プ ローブ または ソ ース
ハウジ ングの高温の面に触れる と 熱傷を負 う 可能性があ り ます。 プ ローブ動作中の温
度は、 通常 350 ~ 450 °C です。
警告 熱傷の防止。 通常の運転温度 (350 ~ 450 °C) HESI-II プ ローブ で重度の熱傷
を も た ら す恐れがあ り ます。 API ソ ース ハウジ ングか ら プ ローブ を取 り 外す前に、
プ ローブは必ず室温ま で冷ま し て く だ さ い ( 約 20 分間 )。
質量分析計を加熱エ レ ク ト ロ モー ド で運転中、サン プル吸入口か らの液漏れが見られ
る と き は、 フ ィ ッ テ イ ン グ を 締めて液漏れ を 止め る前に、 質量分析計 を ス タ ンバ イ
モー ド に し て く だ さ い。
Thermo Scientific
HESI-II プ ローブ ユーザー ガ イ ド
vii
は じ めに
警告 感電防止。 質量分析計の運転中は、 液漏れが る場合で も プ ロ ー ブ試料 イ ン
レ ッ ト の フ ィ ッ テ イ ング を締めないで く だ さ い。 質量分析計の運転中に、サン プル
吸入口か ら漏出する液体に触れる と 感電する可能性があ り ます。
A
S
質量分析計の運転中に、 サ
ン プル吸入口か ら漏出する
液体に触れないで く だ さ
い。
一般注意
熱面につ き注意
熱面につ き注意
viii
HESI-II プ ローブ ユーザー ガ イ ド
Thermo Scientific
は じ めに
問い合せ先
必要な情報は、 以下の方法で Thermo Fisher Scientific 宛てにお問い合わせ く だ さ い。
O
テ ク ニ カルサポー ト :
電話
フ ァ クス
E メ ール
知識ベース
800-685-9535
561-688-8736
[email protected]
www.thermokb.com
ソ フ ト ウ ェ アの更新 と ダウン ロー ド については、 www.mssupport.thermo.com を参
照 し て く だ さ い。
O 顧客サービ ス (注文案内) :
電話
フ ァ クス
ウ ェ ブサイ ト
800-532-4752
561-688-8731
www.thermo.com/ms
O 文書やヘルプについて ご提案があ り ま し た ら、
mssupport.thermo.com にア ク セス し て、 画面の左端に る カ ス タ マー マニ ュ アル を ク
リ ッ ク し て く だ さ い。
O 文書やヘルプについて ご提案があ り ま し た ら、
• オ ン ラ イ ン読者調査 www.thermo.com/lcms-techpubs にご記入 く だ さ い。
• テ ク ニ カルパブ リ ッ シ ングエデ ィ タ techpubs.finnigan-lcms@ thermofisher.com
ま で E メ ールを ご送信 く だ さ い。
Thermo Scientific
HESI-II プ ローブ ユーザー ガ イ ド
ix
1
は じ めに
加熱エ レ ク ト ロ ス プ レ ー イ オ ン化 (H-ESI) は、 エ レ ク ト ロ ス プ レ ー イ オ ン化 (ESI)
と 加熱補助ガス を併用 し て、 溶液中のイ オ ン を気相イ オ ンに 変換 し ます。 H-ESI を使
用 し て、 溶液中で ら か じ め イ オ ン を形成する極性のる化合物を分析する こ と がで き ま
す。
塩基性化合物 ( ア ミ ン な ど ) を プ ロ ト ン化分子 [M + H]+ に、 酸性化合物 ( スルホ ン酸
な ど ) を脱プ ロ ト ン化分 [M – H]- に形成す る こ と がで き ます。 正 イ オ ン極性モー ド
で、 プ ロ ト ン化分子は m/z 値が M + 1 (M は元の分子の質量に等 し い ) の と き最大 と
な り ます 。 負イ オ ン極性モー ド で、 脱プ ロ ト ン化分子は m/z 値が M – 1 (M は元の分
子の質量に等 し い ) の と き最大 と な り ます 。
ESI に よ る質量分析では、 溶液の化学的性質が主な影響因子 と な り ます。 その他の一
般的な付加物には、 ナ ト リ ウム イ オ ン (Na+)、 m/z 値は [M + 23]+: カ リ ウム イ オ ン
(K+)、 m/z 値は [M + 39]+ : およびア ン モニウム イ オ ン (NH 4+)、 m/z 値は [M + 18]+ な
どがあ り ます。
こ の章では、HESI-II プ ローブ ( 図 1 参照 ) および Thermo Scientific 質量分析計の使用
を通 じ て加熱エ レ ク ト ロ ス プ レー イ オ ン化技術の原理について説明 し ます。
図 1.
HESI-II プ ローブ
H-ESI のマルチ プル チ ャ ージ ングによ り 、 重量分析計で 100 000 u 以上の一連の分子
量の分析が可能です。 H-ESI は、 生体高分子を含む極性化合物 ( た と えば、 タ ンパク
質、 ペプ チ ド 、 糖 タ ンパク 、 ヌ ク レ オチ ド な ど ) の質量分析に特に有用です。 医薬品
やその代謝産物、 工業用高分子化合物 ( た と えば、 ポ リ エチ レ ン グ リ コ ール ) 。
Thermo Scientific
HESI-II プ ローブ ユーザー ガ イ ド
1
1
は じ めに
H-ESI によ る イ オ ン生成および質量分析計への導入は以下の と お り です。
1. サン プル溶液が 高電圧 ESI ニー ド ルに送ら れます。
2. ESI ニー ド ルがサン プル溶液の荷電液滴を微粒の霧状に し て噴霧 し ます。
3. 液滴表面の荷電密度は、 液滴から 溶液が蒸発する と 増加 し ます。 加熱エ レ ク ト ロ
ス プ レー イ オ ン化は、 加熱補助ガスに よ っ て溶液の蒸発を促進 し ます。
4. 液滴表面の荷電密度は、 レ イ リ ーの安定限界 と し て知 ら れてい る臨界点ま で増加
し ます。 こ の臨界点で静電反発力が表面張力よ り も 大き く な る ため、 液滴は更に
小 さ な液滴に分解 さ れます。 こ のプ ロ セ スが何度 も 繰 り 返 さ れて、 極小の液滴が
形成 さ れます。
5. こ の静電反発力に よ っ て、 サン プル イ オ ンは極小の高荷電液滴から 気相に転化 さ
れます。
6. こ の気相のサン プル イ オ ンが、 イ オ ン ト ラ ン ス フ ァ ーチ ュ ーブ を通 じ て質量分析
計に送 られます。
図 2 高荷電液滴から イ オ ンが形成 さ れる プ ロ セス を示 し ています。
図 2.
正イ オ ン極性モー ド の H-ESI プ ロ セス
イ オ ン移送
チ ュ ーブ
HESI-II プ
ローブ ノ
ズル
–
–
+ + +
– +– +
+– – – +
+ – –+ +
+ +
荷電
液滴
++
+–
––
–
+ +–
+
+ –+
液滴か ら 溶
液が蒸発
+
+
正イ オ ン
に転化
HESI-II プ ローブは、正イ オンおよび負イ オ ンの両方の極性モー ド で使用で き ます。 イ
オ ン極性モー ド の選択は、 溶液中であ らか じ め形成 さ れる イ オ ンの極性に よ っ て決定
さ れます。 酸性分子は溶液中に負イ オ ン、 塩基性分子は正イ オ ン を形成 し ます。 液滴
のイ オ ン荷電 と 表面荷電が同 じ 極性でれば、液滴か らサン プル イ オ ンへの転化が促進
さ れる ため、 正イ オンの分析には正イ オン極性モー ド 、 負イ オ ンの分析には負イ オ ン
極性モー ド を使用 し ます。
2
HESI-II プ ローブ ユーザー ガ イ ド
Thermo Scientific
1
は じ めに
サン プル イ オ ンには、 単一の荷電または複数の荷電を与え る こ と がで き ます。 サン プ
ル イ オ ンの荷電数は、検体の構造およびキ ャ リ ア溶液によ っ て異な り ます。 (H-ESI で
は、 緩衝液の種類お よび緩衝液の強 さ の両方が感度に対 し て顕著な影響を与え ます。
こ のため、 こ れ ら の変数を正 し く 選択する こ と が重要です。 ) 分子量が大き い タ ンパ
ク質やペプ チ ド の質量スペ ク ト ルは、 通常、 多価イ オ ンの分布に相当する一連のピー
ク群で構成 さ れます。
液滴の大き さ 、 表面荷電、 液体表面張力、 溶液揮発度、 イ オ ン溶液の強度は、 H-ESI
プ ロ セスに影響する係数です。 表面張力が高い大き な液滴、 低い揮発度、 高い イ オ ン
強度、 低い表面荷電、 高伝導度は、 良好な エ レ ク ト ロ ス プ レーの生成を阻害 し ます。
H-ESI では、 メ タ ノ ール、 アセ ト ニ ト リ ル、 イ ソ プ ロ ピル アル コ ールな どの有機溶媒
は、 水よ り も優性です。 揮発性の酸や塩基は有効ですが、 濃度 10 mM 以上の塩および
強度な酸や塩基は非常に害を及ぼ し ます
以下のルールに従 う こ と で、 良好な エ レ ク ト ロ ス プ レーを達成で き ます。
• 溶液シ ス テムから塩類を除外する。
• 有機 / 水性溶媒シ ス テムおよび揮発性の酸 / 塩基を使用する。
• 溶液シ ス テムの pH を最適化する。
表 1 50 パーセ ン ト 水溶液における流量別の加熱エ レ ク ト ロ ス プ レーの初期設定を示
し ています。 こ れら の初期設定は、シ ス テム性能を最適化する ための基本 と な り ます。
目的の化合物に対 し て シ ス テム性能を最適化する手順については、 「TSQ シ リ ーズ入
門 ガ イ ド 」 を参照 し て く だ さ い。
最良の結果を得るには、 LC シ ス テムまたはシ リ ン ジ ポン プか ら溶媒を流す こ と な く
高温 で HESI-II を 運転す る こ と を 避け て く だ さ い。 高温乾燥 し た 状態 で HESI-II プ
ローブ を運転する と 、交換式の金属ニー ド ルが詰ま るおそれがあ り ます ( ニー ド ル イ
ンサー ト の交換 (20 ページ ) 参照 )。
表1
加熱エ レ ク ト ロ ス プ レーの初期設定
流速
(μL/ 分 )
イオン ト ラ ン
スフ ァー
チ ュ ーブ 温度
(°C)
H-ESI ベーパ
ラ イザー温
度 (°C)*
シース ガ
ス圧力
(psi)
補助ガス 流量
( 任意の単位 )
ス プ レー電圧
(V)
5
240
オ フ~ 50
5
0
+3000
(-2500)**
200
350
250 ~ 350
35
10
+3000 (-2500) 8
500
380
300 ~ 550
60
20
+3000 (-2500) 13
1000
400
550
75
30
+3000 (-2500) 17
一般的な窒素
ガス消費量
(L/ 分 )
<1
*化合物によ っ て異な り ます
**負イ オン
モー ド
Thermo Scientific
HESI-II プ ローブ ユーザー ガ イ ド
3
2
機能について
HESI-II プ ロ ー ブは、 サン プル イ オ ン を 含む荷電液滴 を 生成噴霧 し ま す。 HESI-II プ
ローブ は、 流量 1 μL/ 分 ~ 1 mL/ 分の液体導入に分流せずに対応 し ます。
HESI-II プ ローブのエ ン ド カバーは、 取 り 外 し 可能で穴付き ネジ と プ ローブ本体には
め込むニー ド ル イ ンサー ト によ っ て プ ローブ本体に固定 さ れます ( 図 3 固定 参照 )。
エ ン ド カバーには、 高電圧用貫通部 と サン プル吸入口の引き込み口が含まれます。 プ
ローブ本体の外部部品には、 接地ユニオ ン ホルダー、 ベーパ ラ イザー ケーブル接続
ソ ケ ッ ト 、 デプ ス マー カ ーの付いた プ ローブ ス リ ーブ、 およびプ ローブ ノ ズルがあ
り ます ( 図 3 および 図 4 参照 )。
図 3.
HESI-II プ ローブの取 り 外 し 可能部品
プ ローブ本体
エ ン ド カバー
ニー ド ル イ
ンサー ト
デプ ス マー カ ー
付き プ ローブ ス
リ ーブ
穴付き ネジ
Thermo Scientific
HESI-II プ ローブ ユーザー ガ イ ド
5
2
機能について
図 4.
HESI-II プ ローブの外観
シース ガス イ ン レ ッ ト (S)
プ ローブ ノ ズル
ESI ニー ド ル
補助ガス導入口 (A)
1.5 mm
ベーパ ラ イザー
ケーブル接続 ソ
ケッ ト
メ タ ルニー
ドル
8 kV ケーブル コ ネ ク タ 用の
高電圧 ソ ケ ッ ト
試料イ ン
レッ ト
接地ユニオ
ン ホルダ
HESI-II プ ローブへの試料および溶媒の出入 り は、プ ローブ背面の試料イ ン レ ッ ト ポー
ト と プ ロ ーブ前面の ノ ズルか ら 突き出 し てい る ニー ド ル イ ンサー ト を通 じ て行われ
ます ( 図 4 参照 )。 ニー ド ル イ ンサー ト ( 図 3 の 5 ページ 参照 ) には、可動ユニオン、
ニー ド ル ガ イ ド フ ィ ッ テ ィ ング と フ ェ ルール、 ESI ニー ド ル、 および メ タ ルニー ド ル
が含まれます。 可動ユニオ ンは、 プ ローブ ノ ズルか ら 出すニー ド ル イ ン レ ッ ト 先端
部の調整するに使用 し ます ( 図 4 参照 )。
ESI ニー ド ルに加え られる正負の高電圧 ( 通常 ±3 ~ ±5 kV) に よ っ て、 サン プル 溶液
の荷電液滴が微粒な霧状 と な っ て噴霧 し ます。 プ ロ ーブ ノ ズルは、 シース ガ スお よ
び補助ガ ス流を液滴に向け る役割を果た し ます。 プ ロ ーブ本体はプ ロ ーブ ノ ズルお
よびニー ド ル イ ンサー ト を格納 し 、 シースガスおよび補助ガス用の配管も含みます。
6
HESI-II プ ローブ ユーザー ガ イ ド
Thermo Scientific
2
機能について
プ ロ ー ブ本体にはシーズガ ス お よ び補助ガ ス用の配管が通 っ て い ます。 シース ガ ス
は窒素ガス ( 内部同軸 ) で、サン プル チ ュ ーブのサン プル 溶液を微粒の霧状に し て噴
霧するのに使用 さ れます ( 図 5 参照 )。 加熱補助ガスは窒素ガス ( 外部同軸 ) で、 シー
ス ガスによ るサン プル 溶液の脱溶媒を補助 し ます ( 図 6 参照 )。 加熱 さ れた補助ガス
は、 ベーパ ラ イザー内を通過 し ます。 サン プル 溶液が直接加熱 さ れるのを防 ぐ ため、
ベーパ ラ イザーはサン プル チ ュ ーブか ら 断熱 さ れています。 ベーパ ラ イザー温度は、
Xcalibura デ ー タ シ ス テ ムか ら 制御す る こ と が で き ま す。 温度の範囲は、 室温 ~
600 ℃ です。 推奨運転温度およびガス流量の設定については、 表 1 (3 ページ ) を参照
し て く だ さ い。
図 5.
シース ガス配管
ガス イ ン レ ッ ト (S) に
おけ る シースガス
フ ィ ッ テ ィ ング ( 青 )
シース
ガス
ESI ニー ド ル
( 外部ニー ド ル )
メ タ ルニー ド ル
( 内部ニー ド ル )
Thermo Scientific
HESI-II プ ローブ ユーザー ガ イ ド
7
2
機能について
図 6.
補助ガス配管
ガス イ ン レ ッ ト (A) に
おける補助ガス
フ ィ ッ テ ィ ング ( 緑 )
補助ガス
ESI ニー ド ル
( 外部ニー ド ル )
メ タ ルニー ド ル
( 内部ニー ド ル )
HESI-II プ ローブの角度は、 約 60 度に固定 さ れています。 ス プ レーの安定性を最適化
す る ための補助 と し て、 調整ネ ジ を Ion Max イ オ ン ソ ースハウ ジ ン グに使用 し て プ
ローブの位置を少 し 変え る こ と がで き ます。 固定角度の軸外ス プ レーは、 非揮発性の
基質成分、 移動相緩衝液、 イ オンペア試薬を含むほ と んどの溶液について、 長期の信
号安定性 ( 信頼性 ) を提供 し ます。 プ ローブの位置調整については、 「Ion Max および
Ion Max-S API ソ ース ハー ド ウ ェ ア マニ ュ アル」 を参照 し て く だ さ い。
8
HESI-II プ ローブ ユーザー ガ イ ド
Thermo Scientific
3
HESI-II プ ローブの取 り 外 し および取 り 付け
こ の章では、API ソ ースに HESI-II プ ローブ を取 り 付ける方法について説明 し ます。 プ
ローブ を メ ン テナ ン スするには、 HESI-II プ ローブ を取 り 外す必要があ り ます。
注意 APCI プ ローブの取 り 付けについては、「Ion Max および Ion Max-S API ソ ース
ハー ド ウ ェ ア マニ ュ アル」 を参照 し て く だ さ い。
目次
• HESI-II プ ローブの取 り 外 し
• HESI-II プ ローブの取 り 付け
• プ ローブの位置調整
HESI-II プ ローブの取 り 外 し
警告 熱傷の防止。 通常の運転温度 (350 ~ 450 °C) HESI-II プ ローブ で重度の熱傷
を も た ら す恐れがあ り ます。 API ソ ース ハウジ ングか ら プ ローブ を取 り 外す前に、
プ ローブは必ず室温ま で冷ま し て く だ さ い ( 約 20 分間 )。
O
イ オ ン源ハウジ ングから HESI-II プ ローブ を取 り 外すには
1. 質量分析計を正イ オ ン極性モー ド にする と 、 プ ローブ を室温ま で冷やす こ と がで
き ます。
高温での運転後は、 プ ローブの温度が室温に冷める ま で 20 分ほど待っ て く だ さ
い。 質量分析計を LC シ ス テムに接続 し ている場合は、 プ ローブが室温に冷める
ま で LC ポン プか らの溶媒を流れる ま まに し て く だ さ い。
2. 質量分析計を LC シ ス テムに接続 し ている場合は、 LC ポン プからの溶媒の流れを
止めた後、 HESI-II プ ロ ーブ 接地ユニ オ ンの左側の配管を外 し て く だ さ い ( 図 7
(10 ページ ) 参照 )。
Thermo Scientific
HESI-II プ ローブ ユーザー ガ イ ド
9
3
HESI-II プ ローブの取 り 外 し お よび取 り 付け
HESI-II プ ローブの取 り 外 し
図 7.
HESI-II への接続の正面図 HESI-II プ ローブ
シース ガス ラ イ ン
8 kV ケーブル
ベーパ ラ イザー ケーブル
補助ガス ラ イ ン
LC への流出
接地ユニオ ン と 試
料イ ン レ ッ ト の間
の接続
プ ローブ固定 ノ ブ
3. 8 kV ケーブルを HESI-II プ ローブ 高電圧レ セ プ タ クルから以下のよ う に外 し ます
( 図 8 および図 9 照参照 ):
a. 固定 リ ング を反時計方向にひねっ て、 ケーブルのロ ッ ク を解除 し ます。
b. 8 kV ケーブルのプ ラ グ を HESI-II プ ローブ 高電圧ソ ケ ッ ト か ら外 し ます。
図 8.
8 kV ケーブル コ ネ ク タ の拡大図
固定 リ ン グ
高電圧 ソ ケ ッ ト
(8 kV ケーブル コ ネ ク タ 用 )
4. ベーポ ラ イザーのケーブルを HESI-II プ ローブ ベーポ ラ イザー ケーブル ソ ケ ッ
ト から 外 し ます。 および 図 9 図 10 を参照 し て く だ さ い。
10
HESI-II プ ローブ ユーザー ガ イ ド
Thermo Scientific
3
図 9.
HESI-II プ ローブの取 り 外 し お よび取 り 付け
HESI-II プ ローブの取 り 外 し
API ソ ース ハウジ ングおよび HESI-II プ ローブの上面図
ベーパ ラ イ
ザー ケーブ
ル ( プ ローブ
に接続 )
8 kV ケーブル
( 非接続 )
A
S
プ ローブ ベーパ
ラ イザー ケーブ
ル ソケッ ト
5. 補助ガス フ ィ ッ テ ィ ング ( 緑 ) を プ ローブの補助ガス吸入口 (A) から 外 し ます。
図 10 を参照 し て く だ さ い。
6. シース ガス フ ィ ッ テ ィ ング ( 青 ) を プ ローブのシース ガス吸入口 (S) から 外 し ま
す。 図 10 を参照 し て く だ さ い。
図 10.
プ ローブに接続する シース ガスおよび補助ガスのラ イ ンの上面図
ベーポ ラ イ
ザー ケーブ
ル ( 非接続 )
8 kV ケーブル
( 非接続 )
A
S
シース ガ
ス ライン
Thermo Scientific
補助ガス ラ
イン
HESI-II プ ローブ ユーザー ガ イ ド
11
3
HESI-II プ ローブの取 り 外 し お よび取 り 付け
HESI-II プ ローブの取 り 外 し
7. ベーパラ イザー ケーブルを イ ン タ ーロ ッ ク ブ ロ ッ ク のイ ン タ ーロ ッ ク ソ ケ ッ ト
に接続 し ます。 ソ ケ ッ ト ピ ンが合 う よ う に、 ベーパラ イザー ケーブルの赤点 と イ
ン タ ーロ ッ ク ソ ケ ッ ト の赤点を そ ろ え ます。 図 11 を参照 し て く だ さ い。
図 11.
API ソ ース ハウジ ングの左側面図
ベーパ ラ イザー ケーブル
ベーパラ イザー ケーブル
ソケッ ト
シース ガス イ ン
レッ ト
ベーパ ラ イザー
ケーブルの赤点
イ ン タ ーロ ッ ク
ソケッ ト
8. プ ローブ固定 ノ ブ ( 図 7 (10 ページ ) 参照 ) を反時計方向に回 し て、 プ ローブ固定
リ ングのロ ッ ク を解除 し ます。
9. API ソ ース ハウジ ングのポー ト か ら プ ローブ を取 り 外すには :
a. ポー ト から プ ローブ を、 プ ローブ ガ イ ド ピ ン と イ ン タ ーロ ッ ク ブ ロ ッ クの
接触によ る抵抗を感 じ る ま で、 ゆ っ く り と 引き出 し ます。
b. ガ イ ド ピ ンがイ ン タ ーロ ッ ク ブ ロ ッ ク を通 り 抜けるのを感 じ る ま で プ ローブ
を反時計回 り に回 し ます。
c. ガ イ ド ピ ンがイ ン タ ーロ ッ ク ブ ロ ッ ク を通 り 抜けた ら、 ポー ト の外ま で プ
ローブ を引き出 し ます。
10. を元の運送用 HESI-II プ ローブ コ ン テナに戻 し ます。
12
HESI-II プ ローブ ユーザー ガ イ ド
Thermo Scientific
3
HESI-II プ ローブの取 り 外 し お よび取 り 付け
HESI-II プ ローブの取 り 付け
HESI-II プ ローブの取 り 付け
注意 APCI または ESI プ ローブの取 り 外 し については、 「Ion Max および Ion Max-S
API ソ ース ハー ド ウ ェ ア マニ ュ アル」 を参照 し て く だ さ い。
O HESI-II プ ローブ を HESI-II プ ローブ
1. を保管 コ ン テナから HESI-II プ ローブ取 り 出 し ます。 必要に応 じ て、 点検および
洗浄 し て く だ さ い。
図 12 にプ ローブ ガ イ ド ピ ン、 ベーパラ イザー ケーブル接続ソ ケ ッ ト 、 シース
ガスおよび補助ガス吸入口、 8 kV ケーブル接続 ソ ケ ッ ト 、 サン プル吸入口、 およ
び接地ユニオ ン ホルダーの位置を示 し ます。
図 12.
HESI-II プ ローブ の図解
ベーパ ラ イザー ケーブル
接続 ソ ケ ッ ト
ガイ ド ピン
補助ガス
インレ ッ ト
8kV ケーブル
接続
シース ガス
ソケッ ト
インレ ッ ト
試料イ ン レ ッ ト
接地ユニオ ン ホル
ダー
Thermo Scientific
HESI-II プ ローブ ユーザー ガ イ ド
13
3
HESI-II プ ローブの取 り 外 し お よび取 り 付け
HESI-II プ ローブの取 り 付け
2. ブ ローブ固定 ノ ブ を反時計方向に回 し て、 プ ローブ固定 リ ン グ を最大に開き ます。
図 13 を参照 し て く だ さ い。
図 13.
プ ローブが取 り 付け られていない Ion Max API ソ ース ハウジ ング
イ ン タ ーロ ッ ク ソ ケ ッ ト
プ ローブ イ ン タ ーロ ッ ク ブ ロ ッ ク
プ ローブ固定 ノ ブ
プ ローブ固定 リ
ング
プ ローブ
ポー ト
3. API ソ ース ハウジ ングのプ ローブ ポー ト にプ ローブ を配置するには :
a.
ノ ズルが下向き ガ イ ド ピ ンが右向き にな る よ う にプ ローブ を保持 し 、 ガ イ ド
ピ ンが API ソ ース ハウジ ングの固定 リ ングに接触する ま でゆ っ く り と プ ロー
ブ を ポー ト に挿入 し ます。 図 14 を参照 し て く だ さ い。
図 14.
ガ イ ド ピ ン と 固定 リ ングの接触
イ ン タ ーロ ッ ク ブ
ロ ッ ク 左側のス
ロッ ト
ガイ ド ピン
固定 リ ン グ
b. ガ イ ド ピ ンがイ ン タ ーロ ッ ク ブ ロ ッ ク左側のス ロ ッ ト と 同 じ 高 さ にな る ま で
少 し プ ローブ を引き上げます。 次に、 ガ イ ド ピ ンがイ ン タ ーロ ッ ク ブ ロ ッ ク
14
HESI-II プ ローブ ユーザー ガ イ ド
Thermo Scientific
3
HESI-II プ ローブの取 り 外 し お よび取 り 付け
HESI-II プ ローブの取 り 付け
から抵抗を受けるのを感 じ る ま で プ ローブ を時計回 り に回 し ます。 図 15 を参
照 し て く だ さ い。
図 15.
ス ロ ッ ト に挿入 さ れたガ イ ド ピ ン
イ ン タ ーロ ッ ク ブ ロ ッ
ク左側のス ロ ッ ト に挿
入 さ れたガ イ ド ピ ン
A
C B
D
A、 B、 C、 お よび D
のデプ ス マー カ ー
c. プ ローブの A、 B、 C、 および D のデプ ス マー カ ーに示 さ れている適切な深
さ ま で、 プ ローブ をポー ト に差 し 込みます。
H-ESI モー ド では、 プ ローブ を深 さ B、 C、 または D ま で挿入 し ます。 溶媒流
速が速い場合は、 ノ ズルがイ オ ン界面か ら離れる よ う にプ ローブの深 さ を調
整 し ます ( 深 さ C または D)。 逆に溶媒流速が遅い場合は、 ノ ズルがイ オン界
面に近づ く よ う にプ ローブの深 さ を調整 し ます ( 深 さ B または C)。
4. プ ローブ固定 ノ ブ ( 図 13 (14 ページ ) 参照 ) を時計方向に抵抗を感 じ る ま で回 し
て、 プ ローブ固定 リ ン グ を ロ ッ ク し ます。
5. 窒素ガス ラ イ ン を HESI-II プ ローブ以下のよ う に接続 し ます ( 図 10 (11 ページ ) 参
照 )。
a.
シース ガス フ ィ ッ テ ィ ン グ ( 青 ) を シース ガス イ ン レ ッ ト (S) に接続 し ま
す。
b. 補助ガス フ ィ ッ テ ィ ング ( 緑 ) を補助ガス イ ン レ ッ ト (A) に接続 し ます。
6. イ ン タ ーロ ッ ク ソ ケ ッ ト から ベーパラ イザー ケーブル コ ネ ク タ を外 し 、 HESI-II
プ ローブ のベーパ ラ イザー ケーブル接続 ソ ケ ッ ト に接続 し ます。 コ ネ ク タ ピ ン
と ソ ケ ッ ト が合 う よ う に、 コ ネ ク タ の赤点 と ソ ケ ッ ト の赤点を そ ろ え ます。 図 11
(12 ページ ) に コ ネ ク タ と ソ ケ ッ ト の赤点がそ ろ っ た状態を示 し ます。
7. 8 kV ケーブル コ ネ ク タ を HESI-II プ ローブ の 8kV ケーブル接続ソ ケ ッ ト に接続
し ます。 8 kV コ ネ ク タ の固定 リ ング を締め付けます ( 図 8 (10 ページ ) 参照 )。
8. 接地ユニオ ン ( ス テ ン レ ス鋼 ZDV フ ィ ッ テ ィ ング ) が HESI-II プ ローブ の接地ユ
ニオ ン ホルダーに装着 さ れている こ と を確認 し ます。
Thermo Scientific
HESI-II プ ローブ ユーザー ガ イ ド
15
3
HESI-II プ ローブの取 り 外 し お よび取 り 付け
HESI-II プ ローブの取 り 付け
9. 2 ピース 手締め フ ィ ッ テ ィ ング を使用 し て、 赤い PEEK チ ュ ーブの短い方を接地
ユニオ ンの右側 と プ ローブ試料イ ン レ ッ ト に接続 し ます。
10. 2 ピース 手締め フ ィ ッ テ ィ ン グ を使用 し て、赤い PEEK チ ュ ーブの長い方を LC の
出口 と 接地ユニオ ンの左側に接続 し ます。
図 16 に Ion Max API ソ ースに取 り 付け ら れた HESI-II プ ローブ を示 し ます。
図 16.
HESI-II プ ローブ Ion Max API ソ ース ハウジ ングに取 り 付け られた HESI-II
ベーパ ラ イザー ケーブル
シース ガス ラ イ ン
( 青色の フ ィ ッ テ ィ
ング )
補助ガス ラ イ ン
( 緑色の フ ィ ッ テ ィ ン グ )
A
S
8 kV ケーブル
試料イ ン レ ッ ト
LC シ ス テムへ接続
ス テ ン レ ス スチール 接地ユニ
オ ン付き接地ユニオ ン ホルダー
注意 試料を分析する前に、 Setup > Change Ion Source > HESI を選択 し て TSQ EZ
Tune のイ オ ン源モー ド を変更 し て く だ さ い。
16
HESI-II プ ローブ ユーザー ガ イ ド
Thermo Scientific
3
HESI-II プ ローブの取 り 外 し お よび取 り 付け
プ ローブの位置調整
プ ローブの位置調整
感度が最大に な る よ う に、 プ ロ ー ブの深 さ を 調整す る こ と がで き ま す。 Ion Max API
ソ ース ハウジ ングがれば、プ ローブ位置を横および前後に数 ミ リ メ ー ト ル単位で調整
する こ と がで き ます。
最良の結果を得る ために、最初に 表 2 のガ イ ド ラ イ ンに従っ て く だ さ い。 これ らのガ
イ ド ラ イ ンは、 実際の用途における液体流量に基づいています。
表 2.
*
プ ローブ位置のガ イ ド ラ イ ン
流速の範囲
(μL/ 分 )
前後の位置
( マ イ ク ロ メ ー タ 設定 )
プ ローブの深 さ
( プ ローブデプ ス
ライン )
横方向の位置
( 指標 +1 ~ -1)
1 ~ 50
1.75*
B
0
50 ~ 2000
1.75
C
0
右へ方向に最大
O
プ ローブ位置を調整するには
• Ion Max ソ ース ハウジ ングの正面に る マ イ ク ロ メ ー タ を使っ て、 プ ローブの前後
位置を調整 し ます ( 図 17 参照 )。
• Ion Max ソ ース ハウジ ングの左側の刻み付き ナ ッ ト ネジ と 正面上側の +1 ~ -1 の
指標を使っ て、 プ ローブの横方向位置を調整 し ます ( 図 17 参照 )。
• プ ローブの A、 B、 C、 および D マー カ ーを ガ イ ド と し て使用 し 、 プ ローブの深 さ
を調整 し ます ( 図 15 (15 ページ ) 参照 )。
Thermo Scientific
HESI-II プ ローブ ユーザー ガ イ ド
17
3
HESI-II プ ローブの取 り 外 し お よび取 り 付け
プ ローブの位置調整
図 17.
HESI-II プ ローブの付いた Ion Max ソ ース ハウジ ン グの上面図
横方向
A
S
刻み付き
ナッ ト
前後
CAUTION - HOT SURFACE
1
1
+
0
0 1
横方向位置を
0 に設定
マイ クロ
メータ を
1.75 に設定
18
HESI-II プ ローブ ユーザー ガ イ ド
Thermo Scientific
4
メ ン テナン ス
HESI-II プ ロ ー ブ に必要な メ ン テ ナ ン スは最低限に抑え ら れてい ます。 メ タ ルニー ド
ルサン プル管が詰ま っ た場合は、 ニー ド ル イ ンサー ト を交換 し ます。 ニー ド ル イ ン
サー ト を交換するには、 プ ローブ を部分的に分解する必要があ り ます。
注 意 最適 な 状態 を 維持 す る に は、 毎日 の 作業 終 了時 に HESI-II プ ロ ー ブ を
50:50 HPLC 等級の メ タ ノ ール / 蒸留水の溶液を使用 し て LC ポン プから HESI-II プ
ローブ ま で洗い流 し て く だ さ い。
重要 最良の結果を得るには、 溶媒を流す こ と な く 高温で HESI-II を運転する こ と
を避けて く だ さ い。 高温乾燥 し た状態で HESI-II プ ローブ を運転する と 、 交換式の
金属ニー ド ルが詰ま るおそれがあ り ます。
重要 最適な状態を維持する ため、 HESI-II プ ローブ コ ンポーネ ン ト を扱 う と きは
清潔な手袋を着用 し ます。
警告 熱傷の防止。 ベーパラ イザーは、 運転温度で重度の熱傷を も た ら す恐れがあ
り ま す。 通 常、 ベ ー パ ラ イ ザ ー の 温 度は 動 作時 に 350 ~ 450 ℃ に 達 し ま す。
HESI-II プ ローブ を取 り 外す際または触れる前に、 加熱 さ れたベーパ ラ イザーは必
ず室温ま で冷ま し て く だ さ い ( 約 20 分間 )。
目次
• サ ン プ ル ト ラ ン ス フ ァ ー ラ イ ン、 サ ン プ ルチ ュ ー ブ、 お よ び
HESI-II プ ローブ
• ニー ド ル イ ンサー ト の交換
サン プル ト ラ ン ス フ ァ ー ラ イ ン、 サン プルチ ュ ーブ、 および
HESI-II プ ローブ
最適な状態を維持するには、 毎日の作業終了時に ( または汚染の可能性がる場合は更
に頻繁に ) サン プル ト ラ ン ス フ ァ ー ラ イ ン、 サン プル チ ュ ーブおよび HESI-II プ ロー
ブ を 15 分間洗い流 し て く だ さ い。 50:50 の メ タ ノ ール / 蒸留水の溶液を LC シ ス テム
から API ソ ースにま で使用 し ます。 15 分後、 LC から API ソ ースへの液体の流れを停
止 し ますが、 API ソ ース ( シース ガスおよび補助ガス を含む ) は、 さ ら に 5 分間オ ン
のま ま に し ます。 質量分析計のハー ド ウ ェ ア マ ニ ュ アルの日常の操作の章を参照 し
て く だ さ い。
Thermo Scientific
HESI-II プ ローブ ユーザー ガ イ ド
19
4
メ ン テナン ス
ニー ド ル イ ンサー ト の交換
ニー ド ル イ ンサー ト の交換
メ タ ルニー ド ル サン プル管が詰ま っ た場合は、 ニー ド ル イ ンサー ト を交換で き ます。
以下に、 ニー ド ル イ ンサー ト の交換方法について説明 し ます。
ニー ド ル イ ンサー ト は工場で組み立て ら れ、 可動ユニオ ン、 ニー ド ル ガ イ ド フ ィ ッ
テ ィ ン グ、 フ ェ ラ ール、 O リ ング、 ESI ニー ド ル、 お よび メ タ ルニー ド ルに よ っ て構
成 さ れています ( 図 18 を参照 )。 フ ェ ラ ールは ESI ニー ド ルにス エージ ( 加締め ) さ
れています。 工場出荷時に、 メ タ ルニー ド ルは ESI ニー ド ルの末端か ら 0.5 mm 突出
する よ う 調整 さ れています ( 図 19 を参照 )。
重要 ESI ニ ー ド ルか ら の メ タ ル ニ ー ド ルの突出は工場で 調整 さ れて い る た め、
ニー ド ル イ ンサー ト を分解 し ないで く だ さ い。
図 18.
ニー ド ル イ ンサー ト 分解図
メ タ ルニー ド ル
ESI ニー ド ル
ニー ド ル ガ イ ド
フ ィ ッ テ ィ ング
と フ ェ ルール
可動ユニ
オン
図 19.
メ タ ルニー ド ル イ ンサー ト の組み立て品 と ス テ ン レ ス スチール針先端の
拡大図
ESI ニー ド ル
メ タル
ニー ド ル
20
HESI-II プ ローブ ユーザー ガ イ ド
0.5 mm
Thermo Scientific
4 メ ン テナン ス
ニー ド ル イ ンサー ト の交換
1 ~ 2000 μL/ 分の流量をサポー ト する ため、 Thermo Fisher Scientific には HESI-II プ
ローブ用ニー ド ル イ ンサー ト が 2 つ付属 し ます。 この 2 つのイ ンサー ト は、金属ニー
ド ルのサイ ズ と サポー ト する フ ェ ルールが異な り ます ( 表 3)。
表3
ニー ド ル イ ンサー ト
説明
金属ニー ド ル
フ ェ ルール
流量の範囲
32- ゲージ ニー ド ル イ ン 0.004 イ ン チ
0.4 mm 貫通孔
サー ト 、 HESI-II プ ローブ ( 内径 ) 0.009 イ ン
チ OD
5 ~ 2000 μL/ 分
34- ゲージ ニー ド ル イ ン 0.003 イ ン チ
サー ト 、 HESI-II プ ローブ ( 内径 )
0.007 イ ン チ OD
1 ~ 10 μL/ 分
0.2 mm 貫通孔
ニー ド ル イ ンサー ト を交換するには、 3mm (7/64 イ ン チ ) の六角レ ン チ またはボール
ド ラ イバが必要です。
O
ニー ド ル イ ンサー ト を交換するには
1. Ion Max API ソ ースから HESI-II プ ローブ を取 り 外 し ます (HESI-II プ ローブの取 り
外 し (9 ページ ) 参照 )。
2. サン プル吸入口の手締め フ ィ ッ テ ィ ング を外 し ます ( 図 16 (16 ページ ) 参照 )。
3. プ ローブから 以下のよ う にニー ド ル イ ンサー ト を取 り 外 し ます ( 図 20 参照 ) :
a. 3mm (7/64 イ ン チ ) の六角レ ン チ またはボール ド ラ イバを使っ て、 M4×35mm
の穴付き皿ネジ を取 り 外 し ます。
b.
プ ローブのエ ン ド カバーを外 し ます。
c. ニー ド ル イ ンサー ト を抜き、 次にプ ローブ本体を引き出 し ます。
図 20.
HESI-II の分解図 HESI-II プ ローブ
金属ニー ド ル イ ンサー ト
エン ド
カバー
M4 ×35mm
の穴付き皿ネジ
(2×)
Thermo Scientific
プ ローブ本体
HESI-II プ ローブ ユーザー ガ イ ド
21
4
メ ン テナン ス
ニー ド ル イ ンサー ト の交換
4. 新 し いニー ド ル イ ンサー ト を プ ローブ本体に挿入 し ます。
5. 可動ユニオ ン フ ィ ッ テ ィ ング ( 図 18 (20 ページ ) 参照 ) を、 ニー ド ル イ ンサー ト
の先端がプ ローブ ノ ズルから 1.5 mm 突き出る ま で手締め し ます ( 図 21 参照 )。
図 21.
プ ローブ ノ ズルの拡大図
ESI ニー ド ル
1.5 mm
メ タル
ニー ド ル
6. プ ローブ本体にエ ン ド カバーを位置決め し ます。
7. M4 × 35mm の穴付き皿ネジ を エ ン ド カバーに挿入 し 、 六角レ ン チ またはボール ド
ラ イバを使っ て締めます。
8. HESI-II プ ローブ を取 り 付けます (HESI-II プ ローブの取 り 付け (13 ページ ) 参照 )。
22
HESI-II プ ローブ ユーザー ガ イ ド
Thermo Scientific
5
交換部品
HESI-II プ ローブの交換部品および消耗部品を注文する際は、以下の部品番号を使用 し
て く だ さ い。
こ れら の部品は Thermo Fisher Scientific に直接注文可能です。
HESI-II プ ローブ キ ッ ト . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . OPTON 20037
高流量ニー ド ル イ ンサー ト アセ ン ブ リ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . OPTON-53010
低流量ニー ド ル イ ンサー ト アセ ン ブ リ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . OPTON-53011
工場出荷時設組み込みの高流量ニ ー ド ル イ ン サー ト 付 き の HESI-II プ ロ ー ブ を 含む
HESI-II プ ローブ キ ッ ト 。 高流量 メ タ ルニー ド ルは、5 μL/ 分以上の流量に適 し ていま
す。 低流量用途には、 低流量ニー ド ル イ ンサー ト ア セ ン ブ リ を注文 し て く だ さ い。
ニー ド ル イ ンサー ト についての詳細は、 表 3 (21 ページ ) を参照 し て く だ さ い。
こ れ ら の部品は Upchurch Scientific に注文 し て く だ さ い。 ただ し 、 こ れ ら の部品番号
は変更 さ れる こ と があ り ます。
フ ィ ッ テ ィ ング、 手締め、 ワ ン ピース、 1/16- イ ン チ。
OD 高圧チ ュ ーブ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . F-120
フ ィ ッ テ ィ ング、 ワンウ ィ ン グ手締め、 2 ピース、
赤いピー ク、 1/16- イ ン チ。 OD 高圧チ ュ ーブ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . F-200
ユニオ ン、 ス テ ン レ ス スチール、 1/16- イ ン チ。 OD 高圧チ ュ ーブ . . . . . . .U-435
Thermo Scientific
HESI-II プ ローブ ユーザー ガ イ ド
23
索引
索引
E
ESI ニー ド ル、 電圧 6
H
H-ESI
プ ロ セス、 説明 1
良好な エ レ ク ト ロ ス プ レ ーのためのルール 3
HESI-II プ ローブ
ベーパラ イザー、 熱傷の防止 ( 注意 ) 19
機能について 5
交換部品 23
写真 1
取り外し 9
図 13
HESI-II プ ローブの洗い流 し
洗い流 し 19
HESI-II プ ローブ を取 り 扱 う 際の安全対策 vii
あ
赤の線列マー ク 12
え
エ レ ク ト ロ ス プ レ ー、 良好な エ レ ク ト ロ ス プ レー
のためのルール 3
か
加熱補助ガス、 説明 7
き
ESI ニー ド ルお よび メ タ ルニー ド ルの突起部 6
H-ESI プ ロ セス 2
HESI-II プ ローブの取 り 外 し 可能部品 5
HESI-II プ ローブ写真 1
シース ガス配管 7
補助ガス配管 8
せ
前後のプ ローブ位置 17
洗浄手順 19
ち
注意
感電防止 viii
熱傷の防止、 HESI-II プ ローブ ベーパラ イ
ザー 19
て
電圧、 ESI ニー ド ル 6
と
取 り 付け る には
取 り 付け 13
に
ニー ド ル イ ンサー ト 、 流量の範囲 21
ふ
金属ニー ド ルの詰ま り 、 頻度 19
プ ローブ位置、 調整 17
プ ローブ本体のデプ ス マー カ ー 15
こ
ほ
交換部品 23
固定 リ ン グ、 8kV ケーブル 10
補助ガス配管図 8
し
シース ガス配管図 7
す
図
Thermo Scientific
ま
マ イ ク ロ メ ー タ 、 Ion Max 18
め
メ タ ルテナ ン ス
メ タ ルニー ド ルイ ンサー ト の交換 20
HESI-II プ ローブ ユーザー ガ イ ド
25
索引 : よ
メ ン テナ ン ス
サン プル ト ラ ン ス フ ァ ー ラ イ ンお よびサン プル
χ ュ ーブの洗い流 し 19
よ
横方向のプ ローブ位置 17
26
HESI-II プ ローブ ユーザー ガ イ ド
Thermo Scientific
Fly UP