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第7次道路整備五箇年計画書その2(PDF形式 3719キロバイト)

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第7次道路整備五箇年計画書その2(PDF形式 3719キロバイト)
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Ⅲ
第7次五箇年計画の策定
第7次五箇年計画の策定
1.策定方針
■ 第7次五箇年計画は、基本的に第6次五箇年計画の基本方針を
継承する
■ さがみ縦貫道路の全面開通が目前に迫る中で、より効果的、効
率的に事業を推進するため、個別事業に関してはその効果を見据
え、継続について判断する
■ 第7次五箇年計画では、経済状況を鑑みた中でも高規格幹線道
路等の開通が目前であることから、特に都市計画道路等の計画的
な整備を進める
■ 第7次五箇年計画における整備目標は、5箇年をめどとするロ
ードマップとして位置付ける
本市内の自動車交通量は平成 20 年時点でやや減少傾向を示して
いるが、新たに設置されるIC周辺の開発等に伴う発生集中交通の
増加が見込まれ、将来的には交通量がやや増加することが予測され
る。
こうした中で、完成したさがみ縦貫道路、また、新東名高速道路
を始めとする高規格幹線道路等の整備に合わせて、市内の都市計画
道路等の整備を進め、交通の円滑化を図っていく必要がある。
第7次五箇年計画では、第6次五箇年計画の基本方針を見据えな
がら、整備継続中の路線はもとより、本市の産業の集積を図るべき
拠点へのアクセス道路として、都市計画道路の整備及び地域間を接
続する路線の整備を優先し、交通の円滑化を図る。
また、さがみ縦貫道路の開通により、更なる地域間の広域連携を
30
Ⅲ
第7次五箇年計画の策定
※
図る必要から、厚木PAスマートICの設置及びその周辺の接続道
路の整備を進める必要がある。
中心市街地の公共施設の再配置計画や再開発事業等の進捗によ
る発生交通量に対応する駅前広場等の計画については、交通政策や
再開発事業等と歩調を合わせ共同して推進する。
図
道路整備方針(第6次五箇年計画より)
【個別事業】
【5つの柱】
交通渋滞の解消
①都市計画道路等の整備
地域経済の活性化
②交差点改良
地域間交流の拡大
③生活道路の整備
狭あい道路の解消
④幹線市道の歩道整備
歩行空間等の整備
⑤個別対応(プロジェクト)による歩行空間等の整備
・本厚木駅周辺地区のバリアフリー化等
・健康・交流のみちづくり事業
・中心市街地交通環境整備など
:第6次五箇年計画以降の計画も含め平成 32 年度までを1つの事業期間と捉
え継続的に整備する。
:五箇年計画を 1 つの事業期間として整備する。
第6次五箇年計画の個別事業の中で、継続していく事業について
は、基本的に第7次五箇年計画でも取組を続ける。
したがって、高規格幹線道路等の供用開始が目前に迫る中で、よ
※「Ⅴ用語の解説」参照
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Ⅲ
第7次五箇年計画の策定
り効果的、効率的に事業を遂行するため、完成時の渋滞路線の交通
量の減少や混雑の緩和等の効果を見据え、事業の継続や見直しにつ
いて判断する。
新規事業については、新東名高速道路の供用開始や通学路への安
全対策の強化の推進等を踏まえ、次の事業を位置付ける。
○ 既存ストックを有効に活用し、道路ネットワーク機能を高める
都市計画道路以外の幹線市道の整備
○ 交通安全を向上させる交差点の改良
○ 通学路の安全対策を強化する道路整備
①都市計画道路等の整備
平成 32 年度までに供用開始を予定している高規格幹線道路等の
整備に合わせ、第7次五箇年計画においても第6次五箇年計画の基
本方針を継続的に推進し、都市計画道路等の幹線道路網体系を構築
する。
なお、スマートICについては、設置に向けた検討や整備の結果
を踏まえ、関係機関との協議を進めながら早期供用開始を目指す。
②交差点改良
現況のボトルネックの解消に向け、付加車線(右左折レーン)の
設置等により、比較的短期に整備が可能な交差点改良等の整備を進
める。
③生活道路の整備
身近な生活道路は、住みやすい環境を守り、災害時の避難路を確
保する上で重要な役割を果たす。そのため建築基準法では道路の幅
員は、4m以上と規定されている。
32
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第7次五箇年計画の策定
幅員が 4mに満たない道路(狭あい道路)は、緊急車両の乗り入
れや、消防活動の妨げになるなど、様々な問題を抱えている。
そこで、地域の実情や市民要望を踏まえ、緊急車両の通行機能等
を確保し、まちの防災機能を高めるなど、生活環境を改善するため
の生活道路の整備を進める。
④幹線市道の歩道整備
歩道は、一部でも連続性が断たれていると、その機能が低下する
ことから、歩道の連続性の向上(ネットワークの整備)を図ること
が必要である。
都市計画道路以外の1・2級市道は、その多くが車道は確保され
ているものの、十分な歩道が整備されていないのが現状であること
から、通学児童等の安全性の向上や公共交通の利用促進を図るため
の歩道整備を進める。
⑤個別対応(プロジェクト)による歩行空間等の整備
幹線市道の歩道整備のようにネットワークの整備を第一とする
ものではなく、本厚木駅周辺地区のバリアフリー化、河川堤防等を
活用した健康・交流のみちづくり事業など、その目的に応じた個別
計画に基づき、潤いのある歩行空間等の整備や本市の魅力の創出を
図る。
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第7次五箇年計画の策定
2.第7次五箇年計画
(1)都市計画道路等の整備
【目的】
第6次五箇年計画から継続して、平成 32 年度までに供用開始を予定
している高規格幹線道路等や中心市街地の交通の利便性に鑑み、
都市
計画道路の整備や既存ストックを活用した幹線市道等の整備を進め
る。
【達成目標】
○
事業の進捗率
表 3-1 都市計画道路等の整備
34
Ⅲ
第7次五箇年計画の策定
【都市計画道路等の整備の効果について】
事 業 名
№
3・4・15 溝野日影坂上線(上
依知)
説
明
内陸工業団地へのアクセス道路として、重要な流通機能
を担うとともに、さがみ縦貫道路相模原愛川ICとのアク
1
セスをスムーズにする。また、併せて歩道も整備すること
により、周辺住宅地の生活道路としての機能も果たす。
中津川左岸堤防道路(関口・
2
才戸橋線)
関口地区内の堤防道路の側道の整備(160m)を行
うことにより、中津川左岸堤防道路の2期分連結し、
スムーズな地域間の連携を図る。
3
4
中津川左岸堤防道路(関口~
下依知)(2期分)
横林上飯山線(上荻野・飯山)
市北東部の通行の利便性の向上を図る。
国道 412 号と県道 60 号(厚木清川)を連絡する路線であ
り、地域間を結ぶ環状系道路として、交通の円滑化を図る。
3・3・5 厚木環状3号線(愛
5
国道 129 号や才戸橋周辺の慢性的な渋滞を緩和し、
名・飯山)
県道 63 号(相模原大磯)から下古沢方面への延伸を図
るとともに、下古沢・上古沢地区特定保留区域の土地区画
整理事業施行地区への主要なアクセス道路としての機能
も兼ね備える。
6
3・4・11 厚木環状2号線(厚
木 BP~妻田中荻野線)
3・4・8
7
本厚木下津古久線
(酒井・下津古久)
厚木バイパス線から妻田中荻野線を結ぶルートと
して、厚木秦野道路を補完する機能を担う。
新東名高速道路厚木南ICへのアクセス機能を高め、国
道129 号のバイパスとしても機能し、
渋滞緩和が図られる。
さらに、南部産業拠点地区への企業誘致を促進させ、地域
経済の活性化及び地域間交流の拡大に寄与する。
3・4・12 酒井長谷線(片平)
本厚木下津古久線の整備に合わせ、都市計画道路
3・4・8 本厚木下津古久線までの未整備区間を整備
することにより、厚木市西部地域と新東名高速道路
8
厚木南ICへのアクセス機能を高めるとともに、南
部産業拠点地区への企業誘致を促進させ、地域経済
の活性化及び地域間交流の拡大に寄与する。
3・4・10 尼寺原幹線(飯山)
9
本道路を延伸させ、船子飯山線と連結することに
より、宮の里から荻野地区、さらには国道 412 号へ
の交通を円滑にする。
(仮称)小野宮の脇線(小野)
10
朝夕のピーク時に渋滞が発生している県道 603 号
(上粕谷厚木)を補完する道路として整備し、交通
集中の分散化を図る。
35
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藤塚昭和橋線(上依知)
11
第7次五箇年計画の策定
上依知小学校の通学路にも指定されている路線で
一部に幅員の狭いエリアがあるため、これを整備す
ることにより、円滑な通行と安全な交通を図る。
(仮称)赤坂竹ノ内線(小野)
愛甲長谷線の赤坂交差点の、朝夕の慢性的な渋滞
に対処するため、赤坂交差点を回避する新たな道路
12
を整備し、赤坂交差点への交通集中の分散化を図り、
周辺地域の交通の円滑化を図る。
相模川右岸堤防道路(岡田)
13
現在、旧斎場跡地で行き止まりとなっている堤防
道路を、東名高速道路、相模川橋まで延伸し、厚木戸
田線を補完する役割を担う。
3・4・17 船子飯山線(飯山)
尼寺原幹線との合流点から宮の里入口交差点まで
を整備することにより、宮の里を経て国道 412 号ま
14
で連絡する環状道路としての機能を果たす。また、
厚木秦野道路の整備進捗により(仮)森の里ICに
連絡し、環状道路としての機能を果たす。
厚木PA周辺スマートIC
(関口)
相模川右岸堤防道路からさがみ縦貫道路厚木PA
への出入りが簡易にできるようになり、関口中央交
差点の交通分散による交通環境の改善及び座架依橋
15
を利用し座間市方面から堤防道路を通過してのさが
み縦貫道路の利用がスムーズにできることにより、
近隣市も含めた広域連携を図る。
3・6・1 中町北停車場線
中町第2-2地区の整備事業の進捗に合わせ、面的整
備が行われるエリアに接する約 160mの整備を進め、厚
木バスセンターを含めた駅周辺の交通の円滑化を図る。
16
また、全線完成後は県道 602 号(本厚木停車場)と県道
601 号(酒井金田)を結ぶ機能も担う。
本厚木停車場旭町線
本厚木駅南口地区市街地再開発事業の進捗に合わ
せ、駅南口駅前広場約 0.3ha の整備を進め、安全・
17
快適な歩行環境の向上と交通結節点の機能強化を図
る。
森の里上古沢線
18
都市計画道路 3・4・17 船子飯山線から下古沢・上
古沢地区特定保留区域の土地区画整理事業施行地区への
主要なアクセス道路として拡幅整備を行う。
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Ⅲ
第7次五箇年計画の策定
図 3-1 第7次五箇年計画/都市計画道路等の整備
37
Ⅲ
第7次五箇年計画の策定
(2)交差点改良
【目的】
短期的な渋滞対策としてのボトルネック交差点や、交通安全の強
化を図る交差点を改良する。
【達成目標】
○
事業の箇所数
表 3-2 交差点改良
※
第6次五箇年計画に位置付けられていた交差点のうち、本計画に位置付けられてい
ない未整備の交差点は、さがみ縦貫道路の供用開始後の交通量や混雑状況を見て再検
討する。
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Ⅲ
第7次五箇年計画の策定
―交差点改良事業の効果について―
【市が整備を進める交差点】
№
事業名
林交差点(林・王子)
1
2
3
4
5
6
7
8
(仮称)県営緑ヶ丘団地
南側交差点
本厚木 17 号踏切(市道
A-198 号線)
愛甲仲町交差点
(仮称)観音坂交差点
(仮称)東洋ソフラン北
側交差点
(仮称)山王坂上バス停
前交差点
厚木警察署西側交差点
説明
緑ヶ丘幹線に右折レーンを設置するか又
は車道幅員を広げることにより、緑ヶ丘幹線
の渋滞の解消を図る。 (渋滞長 300m)
歩道の位置を現在の南側から北側に付け
替え、歩行者の安全な動線を確保する。
車道幅員を広げ、両側歩道を設置し歩行者
及び車両の通行に対する安全を確保する。
十字形の交差点に改良し、交差点内におけ
る安全な通行を確保する。
T字形の交差点に改良し、交差点内におけ
る安全な通行を確保する。
通行する車両が安全にすれ違いができる
よう、車道幅員を広げ、安全な通行を確保す
る。
歩道を改良し、歩行者溜まりを広げ、横断
する歩行者の安全を確保する。
道路全体の幅員を広げ、車道幅の確保及び
歩道の設置により歩行者及び車両の通行に
対する安全を確保する。
【県・市合同で整備を進める交差点】
№
事業名
説明
戸室交差点
戸室幹線が県道 60 号(厚木清川)に接す
9
る交差点に、戸室幹線側に右折レーンを設
け、円滑な通行を確保する。
39
Ⅲ
第7次五箇年計画の策定
【県に整備を積極的に要望する交差点】
№
事業名
説明
三田小学校入口交差点
県道 63 号(相模原大磯)に右折レーンを
設置し、県道 42 号(藤沢座間厚木)及び中
10
津川左岸堤防道路の供用開始に伴う三田下
荻野線の交通量の増加に対応する。
市島入口交差点
県道 63 号(相模原大磯)に右折レーンを
11
設置し、右折車両の信号待ちの際の後続車両
の通行を確保する。
下谷バス停北側交差点
県道 63 号(相模原大磯)に右折レーンを
12
設置し、右折車両の信号待ちの際の後続車両
の通行を確保する。
まつかげ台入口交差点
国道 412 号に右折レーンを設置し、右折車
13
両の信号待ちの際の後続車両の通行を確保
する。
40
Ⅲ
第7次五箇年計画の策定
図 3-2 第7次五箇年計画/交差点改良
出典:平成 22 年道路交通センサス混雑度
41
Ⅲ
第7次五箇年計画の策定
(3)生活道路の整備
【目的】
緊急車両の通行や消火活動、震災時の避難路の確保及び生活環境
の改善のために、地域の実情や市民要望を踏まえ、狭あいな生活
道路を整備する。
【達成目標】
○
事業件数
表 3-3 生活道路の整備
沿線の状況や路線の利用状況などを確認するとともに、安全性の
確保、生活環境の改善などの効果を検証した上で、優先順位を考慮
し、沿道地域の協力を得ながら路線の整備を進める。
42
Ⅲ
第7次五箇年計画の策定
(生活道路整備例)
整備前
整備後
※ 緊急車両等が容易に通行できるよう幅員の確保、路面排水のための側溝整
備、路側線などの実例
43
Ⅲ
第7次五箇年計画の策定
(4)幹線市道の歩道整備
【目的】
1・2級市道に係る歩行者の安全に考慮し、要望路線等を優先に
計画的に歩道整備を実施する。特にバリアフリーの観点から安心、
安全な歩行区間の確保に努める。
また、通学児童等の安全性の向上、公共交通の利用促進を図るた
め、歩道の連続性の向上(ネットワークの整備)を図る。
【達成目標】
○
事業の進捗率(整備延長)
表 3-4 幹線市道の歩道整備
44
Ⅲ
第7次五箇年計画の策定
図 3-4 第7次五箇年計画/幹線市道の歩道整備箇所
45
Ⅲ
第7次五箇年計画の策定
(5)個別対応(プロジェクト)による歩行空間等の整備
【目的】
中心市街地の活性化や地域間交流の拡大など、ふれあいを感じるま
ちづくりを支援するため、歩行空間等の整備を個別計画に基づき実
施する。
【達成目標】
○
事業の進捗率
表 3-5 個別対応(プロジェクト)による歩行空間等の整備
※ サブルートは、メインルートの整備終了後に内容や時期を再検討する。
図 3-5 個別対応(プロジェクト)による歩行空間等の整備
【中心市街地交通環境整備事業(本厚木駅周辺)】
①
46
Ⅲ
図 3-6
第7次五箇年計画の策定
個別対応(プロジェクト)による歩行空間等の整備
【健康・交流のみちづくり事業】
③
②
④
⑤
47
Ⅲ
第7次五箇年計画の策定
りょう
3.橋 梁 長寿命化修繕計画(平成 24 年 3 月)
道路整備計画に関連する計画として、平成 24 年に策定した。
1.長寿命化修繕計画の目的
(1)背景
りょう
・ 厚木市が管理している橋 梁 数は平成 23 年 12 月末日現在で 385 橋となっ
ている。
・ 建設後 50 年を経過する橋梁は、10 年後には全体の 9%、20 年後には全
体の 23%となり、30 年後には全体の 70%と約 3/4 となる。
・ 今後、高齢化橋梁の増大に伴い、その修繕や架替えに要する費用の集中
が予想され、大きな財政負担が懸念されている。そのため、可能な限り
のコスト縮減と効率的かつ効果的な維持管理への取り組みが不可欠とな
っている。
(2) 目的
・ 「厚木市橋梁長寿命化修繕計画」は、今後増大する橋梁の老朽化への対
応策として、従来の事後的な補修や架替えから、予防的な修繕へと転換
することで、維持管理にかかる費用の縮減を図るとともに、地域道路網
の安全性と信頼性を確保することを目的とする。
2.対象橋梁
・ 厚木市が管理する 385 橋のうち、188 橋について長寿命化修繕計画を策
定するものとする。残りの 197 橋は、従来どおり事後保全型の運用を継
続する。
3.健全度の把握及び維持管理に関する基本的な方針
(1) 健全度の把握の基本的な方針
・ 健全度は、厚木市で策定した「橋梁点検マニュアル」に基づいて、5 年
に 1 度の頻度を基本とした定期点検により把握する。
(2) 維持管理に関する基本的な方針
・ 橋梁を良好な状態に保つため、日常的な維持管理として「道路パトロー
ル」を実施するとともに、清掃や土砂詰まりの除去等、比較的対応が容
易なものについては日常の維持作業により措置する。
48
・ 橋梁長寿命化修繕計画は、個別橋梁毎に新設橋の場合は設計段階から、
既設橋の場合は橋梁点検実施後に作成する。維持管理サイクル(計画
(Plan)→実施(D0)→点検(Check)→処置(Action)→計画改善(Plan))
を継続して実施することで、より有効な長寿命化計画を構築する。
事業進捗状況などから計画策定方針の妥当性を定期的に検証し、5 年を
目安に管理橋梁全体の長寿命化修繕計画を見直すものとする。
4.長寿命化及び修繕架替えに係る費用の縮減に関する基本的な方針
・ 定期点検及び小規模修繕を継続することで、健全度を維持しながら長寿
命化を図る予防保全型の維持管理を導入し、ライフサイクルコストの縮
減を図る。
5.長寿命化修繕計画による効果
・ 予防保全型の維持管理を基本とした長寿命化修繕計画の実施により、従
来の事後保全型の維持管理と比較して、50 年間で 49 億円のコスト削減
が可能である。
今後5年間の実施予定箇所
49
Ⅳ
Ⅳ
今後の課題
今後の課題
■都市計画道路等の整備見直しについて
財政状況はまだ厳しさが続くことが想定される中で、より効果的、
効率的に幹線道路ネットワークを整備していくためには、選択と集
中による整備が必要である。
本市の自動車交通量は、将来的(H42 年)にもやや増加すること
が予測されているものの、過年度に実施した将来交通量(H32 年)
ほどの増加は見込まれていないことから、都市計画道路等の整備に
ついて検討を進めることが必要である。
第6次五箇年計画で策定した平成 32 年まで継続して実施する都市
計画道路等の整備計画は、高規格幹線道路等の整備や全ての都市計
画道路等があることを前提に設定している。
したがって、都市計画道路等の見直しが行われることも視野に入
れ、実態に合わせた整備計画を検討していくことが必要である。
りょう
■橋 梁 整備計画基準について
道路機能の円滑性と安全性の確保を目的として、優先度を考慮し
りょう
効率的な整備を実施するための橋 梁 整備計画基準の策定を検討す
る。
■国・県への要請
さがみ縦貫道路が市域内全線開通したことを受け、主要道路の渋
滞緩和や本市の産業・経済の持続的な発展、観光の振興などを図っ
ていくには、高規格幹線道路等の整備が必要不可欠である。そのた
め、新東名高速道路の早期開通や厚木秦野道路の事業化に向け、関
係機関に継続して要請していく。
・
厚木秦野道路については、全線事業化及び事業化区間の早期整
備を関係機関に強く要請していく。また、県北部の環境を生か
50
Ⅳ
今後の課題
した観光の振興を兼ねた地域開発の起爆剤とすべく、県道 64 号
(伊勢原津久井)から厚木秦野道路(仮称)森の里ICへのア
クセス道路[(仮称)上古沢煤ケ谷線]を整備するよう神奈川県
に要請していく。
・ 県道 42 号(藤沢座間厚木)については、環状系道路の更なる充
実を図るため、県道 63 号(相模原大磯)までの第2期工事を早
期に着手するよう神奈川県に要請していく。
・ 県道 43 号(藤沢厚木)については、歩道未整備区間における歩
行者の安全確保を図るため、早期に整備するよう神奈川県に要
請していく。
■関係機関等との調整・協議が整った事業の扱いについて
第7次五箇年計画は、第6次五箇年計画と同様に、現時点で事業
化の見通しが立たない路線及び交差点においても、関係機関との調
整・協議が整った時点で必要に応じて追加・見直しを検討する。
51
Ⅴ
Ⅴ
用語の解説
用語の解説
あ行
○ 厚木市都市マスタープラン
都市計画法第18 条の2 の規定により「市町村の都市計画に関する基本的
な方針」を定めるものであり、本市の「総合計画」並びに「都市計画区域の
整備、開発及び保全の方針」の内容に即して、都市づくりの方向性を示す
もの。
○ 1・2級市道
1級市道とは、集落並びに国道及び県道を相互に連絡する等、基幹的道
路網を形成するのに必要な幹線道路をいう。
2級市道とは、一級市道を補完する等、基幹的道路網を形成するのに必
要な幹線道路をいう。
か行
○ 高規格幹線道路
高規格幹線道路とは、「高速自動車国道」及び「一般国道の自動車専用
道路」のことをいう。
これらは一般的に、自動車が高速で走れる構造で造られた自動車専用道
路のことを指し、昭和 62 年 6 月に閣議決定された第四次全国総合開発計
画に高規格幹線道路として位置付けた。
○ 幹線街路
都市計画道路の目的、規模により種別された道路で、都市内におけるま
とまった交通を受け持つとともに、都市の骨格を形成する道路をいう。
○ 区画街路
都市計画道路の目的、規模により種別された道路で、地区における宅地
の利用に供するための道路をいう。
○ 混雑度
交通調査基本区間の交通容量に対する交通量の比
○ 交通容量
一定の区間において、車両を通行させることのできる能力をいう。
さ行
○ スマートIC
スマートICは、高速道路の本線やサービスエリア、パーキングエリア、
52
Ⅴ
用語の解説
バスストップから乗り降りができるように設置されるインターチェンジで
あり、通行可能な車両(料金の支払い方法)を、ETCを搭載した車両に
限定しているインターチェンジのこと。
た行
○ 超高齢社会
全人口に対する 65 歳以上の人口(高齢化率)が21パーセントを超える
社会
○ 東京都市圏パーソントリップ調査
東京都市圏の「人の動き」に関する交通実態の調査。東京都市圏内の都
県・政令指定都市及び関係機関が協力・調整して設置した東京都市圏交通
計画協議会が 10 年に一度実施している。
○ 道路交通センサス
国土交通省が、都道府県・政令指定都市及び関係機関と協力して、おおむ
ね5年ごとに全国一斉に自動車の利用実態を調査するもの。
○ トリップ
人がある目的をもって、ある地点からある地点へと移動する単位をトリ
ップといい、1回の移動でいくつかの交通手段を乗り換えても1トリッ
プと数える。
○ トリップエンド
1つのトリップの出発側と到着側をそれぞれ「トリップエンド」という。
は行
○ 発生・集中量
ある地域内に出発地又は到着地を持つ人の移動の合計で、
「トリップエン
ド」を集計したもの。トリップ、トリップエンドは、「た行」参照。
53
第7次厚木市道路整備五箇年計画
平成 25 年 6 月
発行:厚木市
編集:厚木市
道路部
〒243-8511
電話
道路管理課
神奈川県厚木市中町 3 丁目 17 番 17 号
046-223-1511(代表)
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