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週間為替動向 2009年10月26日∼10月30日 先週の
Weekly 週間外国為替情報 週間為替動向 通貨ペア ドル・円 ユーロ・円 豪ドル・円 NZドル・円 ランド・円 2009/11/02 2009年10月26日∼10月30日 始値 92.11円 138.10円 84.81円 69.48円 12.33円 高値 92.33円 138.49円 85.25円 69.55円 12.34円 安値 89.91円 132.30円 80.77円 64.37円 11.45円 終値 対前週末比 90.10円 -1.94 132.61円 -5.51 81.07円 -3.84 64.70円 -4.76 11.52円 -0.81 先週の回顧と注目材料 ドル/円 【先週の回顧】 過去最大規模の米国債入札を控えた債券利回り上昇に伴い92円33銭まで上昇したが、本邦 輸出企業のドル売りに反転。ユーロ・円のポジション調整の売り、好調な2年債入札結果を受け た米債券利回り低下に伴うドル売り、予想外の米10月消費者信頼感指数の悪化や9月新築住 宅販売件数の減少を受けたリスク回避の円買いに90円23銭へ下落。予想を上回る米7-9月期 GDPの改善、低調な7年債入札による債券利回り上昇で91円63銭に反発も、本邦月末の仲値 余剰、日銀によるCP&社債買い入れ打ち切り決定、米9月個人消費支出の低下やCIT破綻懸 念による大幅株安で89円91銭まで下落。 先週のレンジ: 予想レンジ: 89.91円 88.50円 ― ― 92.33円 91.50円 【買い要因】 ・米国リセッション終了(2007年12月⇒2009年Q3GDP+3.5%):FRB「出口戦略」 ・日銀政策金利:0.10%(量的金融緩和)&極東の地政学的リスク(朝鮮半島情勢) ・日本の財政赤字&債務残高増加懸念 【売り要因】 ・米連邦準備理事会(FRB):超低金利政策継続→ドルキャリートレード ・失業率上昇&初回住宅購入税控除期限11月末 ・米国債:格下げ懸念&BRICs米国債離れ懸念 ・藤井財務相:円売り介入に否定的&白川日銀総裁:円高は景気浮揚要因 本資料のご利用については、必ず巻末のディスクレーマー(免責事項)をお読みください。 Weekly 週間外国為替情報 2009/11/02 ユーロ/円 【先週の回顧】 ユーロ・円は、米株価が上昇スタート後下落する動きに連れて、138円49銭まで上昇した後反 転、ファンド筋のポジション調整の売り、本邦実需の売り、米10月消費者信頼感指数の悪化を 嫌気したリスク回避の円買いにより135円割れとなり、予想外に減少した米9月新築住宅販売件 数を受けた株価の下落に連れて132円81銭へ下落。予想を上回る米7-9月期GDPの改善を受 けた株高に連れたリスク志向の円売りに136円00銭に反発したが、米9月個人消費支出の低下 やCIT破綻懸念などから大幅な株安となり132円30銭まで下落。 先週のレンジ: 予想レンジ: 132.30円 131.00円 ― ― 138.49円 136.00円 【買い要因】 ・ユーロ圏:リセッションからの脱却の兆候(独・仏4-6月期GDP前期比+0.3%) ・米政策金利の据え置きは長期化の公算 ・特別引き出し権(SDR):準備通貨としての地位向上の可能性 【売り要因】 ・ユーロ圏からユーロ高牽制姿勢が見え始める ・米国と中国の不均衡是正に伴いアジア通貨が対ユーロで上昇する可能性 ・トリシェ欧州中銀総裁:9月の期間1年のオペ金利1%の固定金利⇒低金利継続示唆 ・ユーロ圏財政赤字拡大:「安定・成長協定」(対GDP比3%・60%)⇒格下げ懸念 豪ドル/円 【先週の回顧】 ドルキャリー取引解消に伴う豪ドル売りが広がったことや、損失確定目的の豪ドル売り・円買 いが執行された関係で、豪ドル・円は週初の85円台から29日のアジア市場では81円を割り込ん だ。同日発表された7-9月期米GDP速報値が予想を上回ったことを好感してNYダウが前日比 200ドル近い大幅な上昇となり、84円台に急反発したが、30日には米CIT破綻懸念などからの NYダウ急落に再び81円割れとなった。 ― 先週のレンジ: 80.77円 85.25円 ― 予想レンジ: 79.50円 83.50円 【買い要因】 ・スティーブンス豪準備銀行総裁:豪ドル・ドル予想1.1ドル ・11月豪準備銀行金融政策委員会:追加利上げ(+0.25%)観測 ・米連邦準備理事会(FRB):金融緩和政策長期化の公算 【売り要因】 ・通貨当局&政府筋:豪ドル高の進行に対して懸念を示す可能性 ・米商業不動産市況の悪化、金融不安再燃の可能性 本資料のご利用については、必ず巻末のディスクレーマー(免責事項)をお読みください。 Weekly 週間外国為替情報 2009/11/02 NZドル/円 【先週の回顧】 NZドル・円は週初に69円55銭近辺まで買われたが、その後、ドルキャリー取引解消に伴うNZ ドル売りが広がったことや、NZ準備銀行の政策金利が2010年前半までは現在の2.50%に据え 置かれる公算となり、早期利上げの可能性がほぼなくなったことを理由に64円台まで下落し た。29日発表の7-9月期米GDP速報値が予想を上回ったことを好感してNYダウが前日比200ド ル近い大幅な上昇となり67円台に反発したが、30日には米CIT破綻懸念などからのNYダウ急 落で64円台前半まで下落した。 ― 先週のレンジ: 64.37円 69.55円 ― 予想レンジ: 63.00円 67.00円 【買い要因】 ・米連邦準備理事会(FRB):金融緩和政策長期化の公算 ・NZ準備銀行総裁:通貨高は利上げの障害にならない ・4-6月期GDPは前期比+0.1%、同期経常収支も黒字転換 【売り要因】 ・NZ準備銀行総裁:早急に利上げする必要なし ・NZ政府などがNZドル高を懸念 ・2010年後半まで政策金利2.5%以下を続ける公算 南アランド/円 【先週の回顧】 世界的に経済が改善しつつあるものの、南アフリカ経済は高金利や雇用問題の深刻化によ り内需の低迷が続き、回復が遅れている。加えて、この週発表された9月のインフレ指数2つが 共に事前予想を下振れ、インフレの抑制を示した影響から利下げ観測が広がり、長期金利の 低下に伴いランドは週を通じて軟調に推移した。29日(木)発表の7-9月失業率は24.5%と前期 23.6%から上昇し、統計開始以来で最高を記録。職探しを諦めた者を含めた失業率は34.4%に 達し、雇用問題は深刻さを増している。ランド・円は12円34銭付近で寄り付いた後、7/15以来の 安値11円44銭まで下落し、11円52銭で越週となった。 ― 先週のレンジ: 11.44円 12.35円 ― 予想レンジ: 10.60円 11.60円 【買い要因】 ・中銀総裁11/8に退任、後任のマーカス女史は現行金融政策を継続する見込みで安心感 ・電力価格引き上げによるインフレ加速観測で長期金利が上昇基調 ・ムーディーズが南アの外貨建て債務の格付けを「A3」へ引き上げ 【売り要因】 ・インフレ圧力低下&景気悪化継続で11月利下げ観測が強まる ・否定されるものの、「ランドの固定相場制への切り替え検討」との報道に警戒感 ・フィッチがソブリン格付け見通しを「ネガティブ」に引き下げ将来の格下げを示唆 ・世界銀行が09年の南ア経済成長率を-1.5%と予想、過去17年で初のマイナス成長 本資料のご利用については、必ず巻末のディスクレーマー(免責事項)をお読みください。 Weekly 週間外国為替情報 2009/11/02 ◇ ドル・円チャート ◇ ユーロ・円チャート ◇ 豪ドル・円チャート ◇ ニュージーランドドル・円チャート ◇ 南アランド・円チャート 本資料のご利用については、必ず巻末のディスクレーマー(免責事項)をお読みください。 Weekly 週間外国為替情報 週間スケジュール 日付 11月2日 曜日 月 国内 海外 海外 11月3日 火 国内 海外 11月4日 水 国内 海外 11月5日 11月6日 木 金 国内 海外 国内 海外 時間 09:01 11:30 18:00 23:30 24:00 24:00 24:00 10:30 12:30 24:00 08:50 11:30 18:00 18:30 19:00 21:00 21:30 22:15 24:00 28:15 08:50 18:30 19:00 21:00 21:45 22:30 22:30 22:30 24:00 08:50 14:00 20:00 21:00 22:30 24:00 29:00 2009/11/02 11/2∼11/6 内容 市 場 コンセンサ ス 前回数値 英・ホームトラック住 宅調査 (10月) 0.2% 中・HSBC製造業PMI(10月) 55.0 欧・ユーロ圏製造 業景気 指数 (10月) 50.7 50.7 米・タル ーロFRB理 事、幹 部報酬について講 演(ワシントン) 米・ISM製 造業景 況指数 (10月 ) 53.0 52.6 米・建設支 出(9月) -0.3% 0.8% 米・中古住 宅販売 成約指 数(9月) 12.1% 祝日:文化の日 白川方 明・日本銀 行総裁 講演、議題「暮らしに役 立つ講 演会」(金 融広 報中央 委員会 主催) 豪・オーストラリア準 備銀行 金融政 策決 定会合 米・製造業 受注(9月 ) 1.0% -0.8% 欧・欧州委 員会の 経済見 通し、アルムニア欧州委 員が記 者会見 欧・欧州中 央銀行 の政策 委員会 メンバー、ルクセンブルク中央 銀行のメルシュ総裁、ウェーバー独 連銀総 裁、講 演(ル クセンブル ク) 米・EU議長国 スウェーデンの ラインフェル ト首相 と欧 州委 員会の バローゾ委 員長率 いる代表団 、オバマ米大統 領と首脳会 談(ワシントン) 米・自動車 販売台 数(10月) 9.85M 9.20M 米・連邦公 開市場 委員会(FOMC、4日まで) マネタリーベース(10月 、日本銀 行) 4.5% 白川方 明・日本銀 行総裁 、講演 (共同 通信きさらぎ会主催 、グランドプリンスホテル 赤坂) 欧・ユーロ圏サービス業景 気指数 (10月 ) 52.3 52.3 英・外貨準 備高(10月) $1665M 欧・ユーロ圏生産 者物価 指数(9月) -0.4% 0.4% 米・MBA住 宅ローン申請指 数(先週) -12.3% 米・チャレンジャー人員削 減数(10月) -30.2% 米・ADP雇用 統計(10月) -190K -254K 米・ISM非 製造業 景況指 数(10月) 51.6 50.9 米・連邦公 開市場 委員会(FOMC)政 策金利 0.25% 0.25% 米・決算:GMAC、アムバック・ファイナンシャル ・グループ、オールステート、プルデンシャル ・ファイナンシャル、 タイムワーナー、ニューズ・コープ、クアルコム、シスコシステムズ、コムキャスト 政策委 員会金 融政策 決定 会合、議 事要旨(10月13、14日 分、日本 銀行) 英・鉱工業 生産(9月) 欧・ユーロ圏小売 売上高 (9月) 英・イングランド銀 行(BOE)金 利発表 欧・欧州中 央銀行(ECB)政 策金利 欧・トリシェECB総裁、月 次会見 米・新規失 業保険 申請件 数(先週) 米・非農業 部門労 働生産 性(7−9月) 加・Ivey購買 部協会 指数(10月) 対外対 内証券 売買 (先週 分、財 務省) 景気動 向指数 (9月、内 閣府) 独・製造業 受注(9月) 加・失業率 (10月) 米・雇用統 計(10月) 米・卸売在 庫(9月) 米・消費者 信用残 高(9月) 英・G20財務 相・中央銀 行総裁 会議(スコットランド、7日 まで) 英・NIESRGDP予想 (10月) 欧・欧州中 央銀行 (ECB)のゴンサ レスパ ラモ理事 、講演 (ロンドン) 米・シカゴ連 銀のエバ ンス総裁、同 行主 催のシンポジウムであいさつ、デュークFRB理事基 調講 演 1.3% 0.4% 0.50% 1.00% -2.5% -0.2% 0.50% 1.00% 520K 6.2% 530K 6.6% 61.7 1.0% 8.4% 失業率,9.9% -1.0% -$10.0B 先 行,83.2、一 致91.2 1.4% 8.4% 失業 率,9.8% -1.3% -$12.0B (注):K=1000、M= 100万、B=10億 本資料のご利用については、必ず巻末のディスクレーマー(免責事項)をお読みください。 0.0% Weekly 週間外国為替情報 2009/11/02 ディスクレーマー(免責条項) ■東京スター銀行 当ニュースは情報提供を目的としており、東京スター銀行が特定の金融商品の勧誘/推奨をする ものではありません。投資の判断・特定は 、お客さまご自身で 行っていただきますようお願いし ます。 ■株式会社フィスコ 株式会社フィスコ(以下「フィスコ」という)は株価情報および指数情報の利用について東京証券取 引所・大阪証券取引所・ジャスダック証券取引所・日本経済新聞社の承諾のもと提供していま す。 “JASDAQ INDEX”の指数値及び商標は、株式会社ジャスダック証券取引所の知的財産であ り一切の権利は同社に帰属します。 掲載される情報はフィスコが信頼できると判断した情報源をもとにフィスコが作成・表示したもの ですが、その内容及び情報の正確性、完全性、適時性について、フィスコは保証を行なっておら ず、また、いかなる責任を持つものでもありません。 本資料に記載された内容は、資料作成時点において作成されたものであり、予告なく変更する場 合があります。 本文およびデータ等の著作権を含む知的所有権はフィスコに帰属し、事前にフィスコへの書面に よる承諾を得ることなく本資料およびその複製物に修正・加工することは堅く禁じられています。 また、本資料およびその複製物を送信、複製および配布・譲渡することは堅く禁じられています。 フィスコが提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を 勧誘するものではありません。 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