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発表資料 2008 年 11 月 18 日 報道関係者各位 パリ・ユーロプラス 第 12 回ファイナンシャル・フォーラム 「金融混乱の中での日仏新投資機会」 パリ・ユーロプラスは、東京における第12回ファイナンシャル・フォーラムを都内ホテルにて開催 し、日仏両国の金融証券業界のトップ経営陣、金融証券市場関係者等800人以上が参加した。本フォ ーラムの目的は、金融危機が及ぼす影響について討議し、同時に欧州資本市場が日本の証券発行体や投 資家にもたらす新しいチャンスに目を向けることである。 開会スピーチを述べたジェラール・メストラレ(パリ・ユーロプラス会長)は、欧州と日本の対話を 深める必要性を強調した。「サルコジ大統領主導のもと、欧州市場は金融危機に対して効率よく統制を とって適切に対応した。ワシントン金融サミットを受け、今後はよりよい市場規制の導入を最優先させ なければならない。長期的な資金調達の需要に応えるために改革を実施すべきであり、強固で耐久性が あり透明な金融・証券システムの確立が不可欠である。」 クリスチャン・ノワイエ(フランス中央銀行総裁)は、他の主要国際金融市場に比べてパリ市場が金 融危機の打撃が少なかったのは、フランスならではの「ユニバーサル・バンク」モデルがあったからと 述べた。さらに、「流動性を回復させることが急務。その対策は例外的であり、市場の信頼回復に努め、 円滑な市場運営を復活させるべき」と主張した。「規制分野は広範囲に及び、リスクマネジメントや格 付け機関の業態、マーケット組織や報酬制度も網羅すべきだ。マクロの観点からの信頼性の高い政策の 立ち上げについての議論が始まっている。目標は、金融監督を通じてリスクを確実に軽減し、特定の機 関のみならず金融システム全体を安定させることである。」 ジェラール・メストラレ(パリ・ユーロプラス会長)は、パリ市場の大きな利点として、優れた規制 システム、そして規制サイドと金融専門家の良好な関係を挙げた。リスクマネジメント分析をはじめと する最先端の金融分野での研究活動も、パリ市場の実力の一端である。さらに日本の証券発行体や機関 投資家にとって、パリ金融・証券市場は以下のような優位性がある。 − 国際債券市場において、非居住者によるユーロ建て債券発行高は過去 10 年間米ドル発行高と同 水準を維持。 − NYSE ユーロネクストは、上場企業数と時価総額で世界最大規模を誇る取引所連合。 − アセット・マネジメント市場でのリーダー的地位。 − エクイティ・デリバティブとストラクチャード・ファイナンス分野の専門知識の集積。 − 金融およびリスクマネジメントの研究分野で優れた実績。 斉藤惇(東京証券取引所グループ取締役兼代表執行役社長)とジャン‐フランソワ・テオドール NYSE ユーロネクストグループ副最高経営責任者は、エクイティ市場の透明性・流動性・安全性を確保 するための規制の重要性を訴えた。「規制された自由市場」は新しい形の秩序ある自由を提供し、昨今 1 の金融混乱に対する解となるはずだ。 結びの言葉として、ジェラール・メストラレ(パリ・ユーロプラス会長)は、2009 年に予想される経 済の大変化を見込んで日仏の結びつきの強化への期待を述べた。「日仏の企業経営陣は、同じような長 期の戦略的ビジョンを共有している。今後は世界的な産業グループ統合が実現できるくらい、相互のつ ながりを強化すべきだ。」 * * * パリ・ユーロプラス 第12回ファイナンシャル・フォーラムは、フランス経済財政産業省国庫局国債庁の協力 のもと、以下の企業との共催で行われました。 アクサ、生命、ブルーネクスト、フランス預金供託公庫、不動産金融会社、デクシア、GDF スエズ、パリ・イル・ ド・フランスキャピタルエコノミック、 リンクレーターズ、野村ホールディングス、NYSE ユーロネクストグループ、 ソシエテジェネラル CIB <パリ・ユーロプラスについて> パリ・ユーロプラスはパリ金融市場についてのプロモーションを海外に向けて行っている世界的に知られる 団体です。NYSE ユーロネクスト上場企業を対象に、ニューヨークと東京で毎年1−2日間の大規模セミナー を開催しており、さら近年は北京やムンバイでも実施しています。セミナーには政府関係者や大企業の CEO や経営陣が参加しています。 ホームページ: www.paris-europlace.net <お問い合わせ先> パリ・ユーロプラス ファイナンシャル・フォーラム事務局 (株)フォルマ内 担当: 芹澤ゆう、唐津真理 TEL(03)5570-6297, FAX(03)5570-6296, E-mail: [email protected] 2