...

環境・社会報告書 - 岩谷産業株式会社|Iwatani

by user

on
Category: Documents
17

views

Report

Comments

Transcript

環境・社会報告書 - 岩谷産業株式会社|Iwatani
環境・社会報告書
Sustainability Report 2012
CONTENTS
岩谷産業環境方針
岩谷産業環境方針
環境憲章
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・ 01
経営者からのメッセージ・
岩谷産業は「ガス&エネルギー」を企業コンセプトに、LP
ガス、各種高圧ガスを中心とし、生活商品、食品、機械、溶接
材料、電子機器、金属、化学品、鉱産物など広範な事業を
展開しています。
特集
当社はこれら全ての事業活動において、
「イワタニグループ
いつまでも持続可能なクリーンエネルギー社会を目指して
環境憲章」の精神に則り、地域社会との共生に努め、循環型
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・ 02
社会の確かな安心や豊かさを支えるLPガス・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・ 04
LPガス/天然ガス・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・ 06
水素エネルギー社会の実現へ向けて・
社会の構築に貢献します。
1. 資源を有効利用するための技術、社会の持続的発展に寄与する
新エネルギーの研究・開発ならびに、環境良品の普及拡大を通じ
て、温暖化をはじめとする地球環境の負荷低減に努めます。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・ 08
イワタニのエネルギーと環境への幅広い取り組み・
2. 事業の諸活動を通じて、省資源・省エネルギー及び廃棄物の低減
に努めます。
社会的パフォーマンス
良き企業市民として
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
10
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・ 11
地域社会への貢献・
3. 環境関連法規および、当社が同意する環境に係わる要求事項を
遵守します。
4. 環境目的および目標を設定し見直すことにより、環境マネジメント
システムの継続的な改善を推進し、汚染の予防に努めます。
国際活動
5. 当社および、
グループ全社員に対し環境啓発・教育を実施します。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・ 12
エネルギー技術への支援・
2012年7月26日
岩谷産業株式会社
代表取締役社長 野村 雅男
お客様との関わり
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・ 13
コミュニケーション・
社員との関わり
環境憲章
経済的パフォーマンス
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・ 14
2011年度経済的パフォーマンスの総括・
環境パフォーマンス
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・ 15
環境マネジメントシステム・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・ 16
2011年度環境パフォーマンスの総括・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・ 17
イワタニのマテリアルバランス・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・ 18
サプライチェーンの管理体制・
物流
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・ 19
法令遵守およびネガティブ情報・
環境会計
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・ 20
2012年度環境目的・目標・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・ 21
環境年表・
本報告書は、
イワタニグループの2011年度の活動を
掲載しています。
【参考にしたガイドライン】
環境省:環境報告書ガイドライン
(2012年度版)
GRI:サスティナビリティ・リポーティング・ガイドライン第3.1版
経営者からのメッセージ
いつまでも持続可能な
クリーンエネルギー社会を目指して
当社は、
クリーンエネルギーを通して、低炭素社会の実現に寄与することを重要な使命と考えております。基幹ビジネスであるLPガスは、
クリーンで災害に強い分散型エネルギーとして高く評価されており、当社は、LPガスを使ったガスヒートポンプエアコン
(GHP)
やコー
ジェネレーションシステムの普及、都市ガスエリアにおけるLPガスの併用や非常用LPガス発電機の導入など多彩な活動で、電力ピー
クカットの実現や単一エネルギーに依存しないリスクに強い社会の構築に貢献しています。同時に、安定供給体制を一層強化すべく、
災害対策を施した基幹LPGセンターの整備も推進しています。
LPガスと並ぶクリーンエネルギーLNG
(液化天然ガス)
の需要も高まっています。当社はLNGの一貫供給体制を有する企業として
供給量の拡大に取り組み、今後もしっかりとニーズに応えてまいります。
低炭素社会の実現へ向けた取り組みに足踏みは許されません。その切り札ともいうべき究極のクリーンエネルギーが
「水素」
です。
当社は半世紀以上も前から水素の潜在ニーズに着目し、
日本初の商業用液化水素プラントを稼働させ、水素エネルギー時代の先鞭
をつけてきました。来春には、大阪、千葉に続く国内3ヵ所目となる液化水素製造プラント
「山口リキッドハイドロジェン」
が山口県周
南市に完成いたします。西日本のお客様の需要に、
よりスムーズにお応えできる体制が整います。
また、様々な企業と協働で進めて
おります技術開発や用途開発も着実に成果をあげています。
「北九州水素タウン」
の実証試験が順調に推移するなど水素社会への
道筋がはっきりと見えてきた今、当社の役割はさらに高まるものと考えております。
エネルギーを取り巻く状況が厳しさを増す中、当社は本格的なクリーンエネルギー社会へ向けた取り組みに一層力を注いでまいります。
2013年3月には、新たな技術拠点となる
「新総合技術センター」
が完成いたします。
LPガス、太陽電池、水素エネルギーをはじめとするエネ
ルギーのベストマッチングを通じた新しいエネルギー社会を技術的にサポートできる場とします。更に委託実験や技術支援を通してお客様
の課題解決に寄与するとともに、お客様と一緒に商品開発を行うなど、広く社会のニーズに応えられる技術開発を目指してまいります。
当社は、
「新総合技術センター」
により
「技術のイワタニ」
としての真価を、
これまで以上に発揮し、社会からより必要とされる企業と
なるべく努力してまいります。今後とも変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
代表取締役会長 兼 CEO
代表取締役社長
Sustainability Report 2012
1
特集 いつまでも持続可能なクリーンエネルギー社会を目指して
社会の確かな安心や豊かさを、イワタニ
日本の社会は、
エネルギーの分散化へ動き始めています。それは電気や都市ガスだけに依存しない、災害やリスクに強い社会
です。こうした動きの中、自立型で環境に優しいLPガスが注目されています。イワタニはLPガスのトップサプライヤーとして、
この問題に早くから取り組んでいます。企業や家庭へ向けて、LPガスを核とした多彩なエネルギーシステムを提案。都市部に
おけるLPガスの併用を促進し、同時に安定供給体制の強化をはかっています。
LPガスのある、エネルギー分散型社会へ
エネルギーの分散化へ向けて、高まるLPガスの役割。
イワタニの果たす役割も大きくなっています。
■ イワタニのLPガス供給ネットワーク
災害やリスクに強く、
災害やリスク
環境負荷も
LLPガス備蓄基地
LP
Pガス備蓄基地
基幹LPGセンター
イワタニのLPガス供給ネ
ス供給ネットワーク
地
(輸入・備蓄基地) 4ヶ所
一次基地
二次基地
地
(LPガスターミナル 3ヶ所
三次基地
地
(充填所)
108ヶ所
10
8ヶ所
地域事業会社
業会社
20ヶ所
災害対応バルク
ク
バルク貯槽
LPガス配送車
※平成24年4月1日現在
イワタニの取り組み
トップサプライヤーの責任
[一貫供給ネットワーク]
災害時の供給体制を強化
[基幹LPGセンター]
イワタニは日本で唯一、産ガス国から消費者までの一貫供給ネット
LPガスの安定供給を災害時にも維持するためには、貯蔵・充填・出荷を
ワークを有するLPガスのトップサプライヤーです。自社LPガスタン
行うLPGセンターが、過酷な条件下でも安定して稼働することが不可
カーをはじめとする独自の輸送手段、輸入備蓄基地、全国をカバー
欠です。イワタニは、LPガス供給の信頼性を一層高めるため、全国の
する充填所や多彩な供給システム、そして約1,400社を中心とした
LPGセンター
(3次基地)
の中から大都市近郊の11ヵ所を選び、
「 基幹
全国の販売ネットワークを通じ、北海道から沖縄まで全国310万世帯
LPGセンター」
として、
その強化をはかりました。強化内容は、LPガスタン
のご家庭、企業、学校や公共
クや事務所棟の耐震性
施設等にLPガスを供給して
増強、オートガス
(自動車
います。LPガスは豊かな将来
用LPガス)
の充填設備の
性を持つエネルギーインフラ。
設置、LPガス非常用発電
その信頼性を高め続けるこ
機の設置、充填機の自動
とが、
イワタニの責任であり
充填システムへの更新等
使命です。
です。今後も、毎年10ヵ
所程度を選定し、同様の
産ガス国から自社LPガスタンカーで輸入
2
Sustainability Report 2012
強化をはかる予定です。
基幹LPGセンターを順次整備
はLPガスで支え続けます。
絆のあるネットワークで、ライフラインを守る。
LPガスは、容器を設置すればどこでも使用できる
“ラインのいらないライフライン”
です。
この優れた特性を、万一
の災害時にも発揮させるためには、
やはり人の力が欠かせません。
『 Marui Gas災害救援隊』
は、Marui Gas 特
約店の協力のもと、3,000名以上におよぶ有資格者によって結成された災害時の互助支援組織です。東日本大
震災発生時にも被災地へ駆けつけ、LPガスの供給や点検・復旧に尽力しました。ライフラインを守るという強い
使命感と絆で結ばれた人のネットワークが、LPガスの安心を支えています。
全国一斉訓練を行う
「Marui Gas災害救援隊」
抑えたエネルギー分散型社会へ。
抑えたエネルギー分散
ガスコンロ
高効率ガス給湯器エコジョーズ
GHP
(ガスヒートポンプエアコン)
W発電(太陽光発電+家庭用燃料電池エネファーム)
コージェネレーションシステム
LPガス非常用発電機
お客さまとの接点を強化
[日本最大の販売ネットワーク]
LPガスのさらなる安定供給とエネルギーシステムの普及が
鍵を握るエネルギーの分散化。イワタニの取り組みが、エネ
ルギーの新しい未来を引き寄せています。
都市部にもLPガスを
[LPガス非常用発電機]
LPガスの一貫供給ネットワーク。その最もお客さまに近い所で活動
電気や都市ガスが途絶えた場合に備えて、日頃から災害に強いLPガス
しているのが、全国約1,400社の
「Marui Gas」
特約店からなる、
日本
を併用する。イワタニは、その重要性と有効性を訴え、都市ガスエリア
最大の販売ネットワーク
「マルヰ会」
です。加盟企業は、お客さまとの
の学校や公共施設、企業や集合住宅などを中心に、大容量のLPガスを
接点強化をはかり、LPガスを核にした新しいエネルギーシステムの
貯蔵・供給できる
「バルク貯槽」
や
「災害対応バルク」
の設置を促してき
情報提供や普及に取り組んでいます。お客さまと直接向き合い、地域
ました。さらにこの度、デンヨー
(株)
と共同で
「LPガス非常用発電機」
に密着した活動を展開しな
を開発。電気や都市ガスが
がら、同時に全国1,400社が
途絶えても、LPガスと電気の
「Marui Gas」
ブランドのもと
両方を供給できるシステムを
力を結集できる。こうした強
完成させました。非常時の電
みを活かし、イワタニはエネ
力確保は、病院や公共施設の
ルギー分散化の動きを加速
災害対策、企業のBCP
( 事業
させています。
継続計画)対策として、特に
待ち望まれていたものです。
お客さまとの対話を大切に
LPガス非常用発電機
Sustainability Report 2012
3
特集 いつまでも持続可能なクリーンエネルギー社会を目指して
優れた特性、広がる可能性
LPガスの利用拡大を支える
[バルク供給システム]
クリーンなLPガスで、
次の豊かさを
「バルク供給システム」
とは、
ユーザーの敷地内に設置した大容量のバ
ルク貯槽に、バルクローリーから直接LPガスを充填し、供給を行うも
のです。集合住宅や大規模施設へ効率よくLPガスを供給するシステ
ムとして利用を広げてきましたが、自立型で災害に強いLPガスの特性
が見直されると、災害に備える企業や地域のガス供給拠点としても注
目されています。イワタニは、
バルク供給システムを活用
活用の場を広げるLPガス。その利用拡大をはかるため、
イワタニは安
し、都市部におけるLPガスの
定供給に力を注ぎ、新しい利用システムの開発や普及をはかるなど、
併用を提案。また、災害時の
多彩な活動を展開しています。
ニーズに応えるべく、バルク
貯槽の耐震性を高め、ガス
機器と直接接続できるガス
栓等を一体化した
「災害対応
バルク」
も提案しています。
わが家で発電する時代へ
[家庭用エネルギーシステム]
バルクローリーとバルク貯槽
安心・安全への備えも万全に
[安全機器/テレセーフセンター]
イワタニは、全国の販売ネットワークと力を合わせ、新しい家庭用エネ
イワタニは、LPガスを安全にお使いいただくため、
「マイコンメーター」
「ガス放出防
ルギーの普及に力を注いでいます。
「エコジョーズ」
は、熱効率を高め、
止器」
「ヒューズガス栓」
「ガス漏れ警報器」など安全機器による多重安全システムを
CO2の排出量を抑えたガス給湯器。
「エネファーム」
は、LPガスから取
確立。さらに、各家庭のマイコンメーターと東西2ヵ所に設けた「テレセーフセンター
り出した水素を使って燃料電池で発電し、発生する排熱で給湯も行え
(集中監視センター)」
を双方向の通信ネットで結び、ガス設備機器が正常に機能し
る家庭用コージェネレーションシステム。さらに
「太陽光発電」
を組み合
ているか、ガス漏れはないか、24時間・365日途切れることなく見守っています。
わせた
「W発電」
とすることで、大幅な省エネ、CO2削減を実現します。
計
画
請
動
検針
・残
ガ
ス
出動
要
緊
急
出
達
配
報
情
マイコンメーター
24時間
集中監視
センター
家庭用燃料電池
「エネファーム」
昼間の太陽の光で発電する
「太陽光発電」
節電・電力ピークカットに貢献
[GHP
(ガスヒートポンプエアコン)
]
「GHP
(ガスヒートポンプエアコン)
」
は、
ビルや工場などの冷暖房に活
4
お客さま
販売店
ヒューズコック
電話連絡
自動 通 報
ガス漏れ警報器
LPガスが実現する小さな発電所
[コージェネレーションシステム]
LPガスで発電するコージェネレーションシステムは、
いわば小さな発電
躍する、
ガスで動くエアコンです。エネルギー効率に優れ、消費電力は
所。オフィスや工場など使う場所で発電し、その時に発生する排熱を
EHP
(電気式エアコン)
の約10分の1以下。夏の冷房需要期の節電や
空調・給湯にムダなく活用します。送電が不要なためロスがなく、高い
電力ピークカットに貢献します。イワタニは、省エネ効果に優れたGHP
省エネ効果を発揮。停電に備えたBCP
(事業継続計画)
対策や、落雷等
を、災害時にも寸断されることのないバルク供給システムと共に提案。
による瞬時電圧低下を回避する安定電源としても信頼され、
オフィス
自社の東京本社ビルにも導入し、大きな節電効果をあげています。
や工場、病院や学校等への導入が進んでいます。
LPガスで節電しながら冷暖房。暖房は排熱も利用して効率アップ
送電ロスがなく、停電対策としても優れた効果
Sustainability Report 2012
特集 いつまでも持続可能なクリーンエネルギー社会を目指して
マンションの防災をサポート
[災害対応型エネルギーシステム]
イワタニは、LPガスを安定的に供給する
「災害対応型エネルギーシス
LPガス車のインフラ整備に貢献
[セルフステーションα]
LPガス車の排気ガスは、他の燃料と比較して非常にクリーン。窒素
テム」
の販売に注力しています。このシステムは、日常の生活用エネ
酸化物(NOx)
の排出が少なく、CO 2に関してはガソリンと比べて
ルギーとしてはもちろん、万一地震などの災害が発生し、一定の期間
約12%削減、ディーゼル車と比べて約6%の削減効果があります。
都市ガスや電気の供給が遮断されるような事態に陥っても、大型LP
日本では、
タクシー、バス、宅配・郵便トラックなど幅広い分野で導入が
ガスタンク
(バルク貯槽)
内にあるLPガスを利用することにより、最低
進んでいます。その更なる普及に欠かせないのが燃料供給インフラの
限の生活用エネルギーを確保できるものです。各種建築物の設計・
拡充です。
イワタニの
「セルフ
施工会社
「スターツCAM
(株)
」
などでの採用が決まり、首都圏を中心
ステーションα」
は、LPガス車
とする販売を展開中です。さまざまな場所で防災への新たな取り組
を保有する企業等が自らの
みが進む中、
イワタニはLPガスで、
そのニーズに応えてまいります。
事業所内に設置することの
できる簡易型LPガス充填シ
ステムです。LPガスオートス
タンドを補完する燃料供給
インフラとして活 用されて
います。
エネルギーをつくるエネルギー
省スペースで設置できるセルフステーションα
需要増に安定供給で応える
[LNG一貫供給体制]
液化天然ガスを、
求められる場所へ
天然ガスは、窒素酸化物(NOx)やCO2の発生量が非常に少なく、石油に替わる
クリーンな代替エネルギーです。主に発電や都市ガス用として使われる他、産業
分野でも需要が伸びています。その動きはエネルギーの見直しが進む今日、さら
に大きくなっています。この天然ガスを貯蔵や輸送を目的に、マイナス163℃に
冷却して液化させたのがLNG(液化天然ガス)
です。イワタニは、大手電力会社
等との提携や合弁会社の設立に
よって供給ソースを確保。また、
発電や都市ガス用として、近年は産業用として需要が高まる天然
産業ガス事業で培った低温ガス
ガス。イワタニは、LNG(液化天然ガス)供給において確かなネット
輸送・貯蔵・保安技術を駆使し、
ワークと技術を持ち、安定供給に取り組んでいます。
わが国では稀なLNGの輸送・
貯蔵・供給・保安の全てをグルー
プ内で完結できるネットワークを
確立。その取扱量と供給エリア
を着実に拡げています。
天然ガスへの転換を促進
[サテライト供給]
国内初の産業用大型LNGサテライト供給例
次の時代を見据えた取り組み
[甲賀エナジー
(株)
/丹後瓦斯(株)]
高まる天然ガス需要を支えているのが、
イワタニの
「サテライト供給」
「甲賀エナジー
(株)
」
は、
イワタニが関西電力
(株)
及び甲賀協同ガス
です。これはユーザーの敷地などにLNGの受入・貯蔵・気化設備
(=サ
(株)
と共同で設立した天然ガス供給会社です。供給エリア内の大口需
テライト)
を設置し、
ローリーを使ってLNGを供給するもので、
この供給
要家の他、一般家庭
(約3,000戸)
へガスを供給する甲賀協同ガス
(株)
方法により、天然ガス導管のないエリアでも天然ガスを利用すること
へも卸供給を行い、地域の暮らしのエネルギーを天然ガスに転換する
が可能になりました。イワタニは、多くのユーザーへサテライト供給を
全国でも初の事例となりました。また、
イワタニは、京都府舞鶴市内の
行い、東北から九州まで幅広
約3,000戸へ都市ガスを供給
い供給ネットワークを確立。
している
「丹後瓦斯
(株)
」
に資
石油等からクリーンな天然
本参加し、都市ガス事業にも
ガスへ燃料転換をはかりた
初めて本格参入しています。
い産業界のニーズにもしっ
丹後瓦斯は、既に天然ガス
かりと応えています。
への熱量変更を行っており、
原料となるLNGは、
イワタニ
グループが供給しています。
ローリーによるLNGのサテライト供給
甲賀エナジーの貯蔵タンク
Sustainability Report 2012
5
特集 いつまでも持続可能なクリーンエネルギー社会を目指して
水素エネルギー社会の実現へ、イワタニ
市場導入を目前にした燃料電池自動車
(FCV)
。実証試験が進む世界初の
「水素タウン」
プロジェクト。水素エネルギー社会の
早期実現へ向けた産官学をあげた取り組みの中で、
イワタニは重要な役割を担っています。水素のクリーンエネルギーとして
の可能性にどこよりも早く着目し、大量輸送・大量貯蔵が可能な液化水素製造のパイオニアとして幅広い工業需要に応え、
水素の未来を切り拓いてきたイワタニ。半世紀を超える弛みない挑戦が、水素エネルギー社会の早期実現に貢献してい
ます。
水素エネルギー社会の実現へ向けて
液化水素の製造・供給・利用技術を進化させるイワタニ。
その先に見据えているのは水素エネルギー社会です。
■ イワタニの水素供給インフラ
究極のクリーンエネルギー水素が、
(株)
ハイドロエッジ
JHFC関西空港
水素ステーション
JHFC有明
水素ステーション
岩谷瓦斯
(株)
千葉工場
液化水素製造プラント
山口リキッドハイドロジェン
(株)
液化水素専用ローリー車
埼玉県庁ソーラー水素ステーション
北九州水素タウン
(北九州水素ステーション)
水素工場
水素ステ シ ン
水素ステーション
純水素型燃料電池
イワタニの取り組み
液化水素製造3拠点体制へ
[山口リキッドハイドロジェン
(株)]
液化水素を、より効率的に
[省電力型プラント]
イワタニは、大手化学メーカー
(株)
トクヤマと合弁会社
「山口リキッド
水素エネルギー社会の実現へ向けて、
また、工業分野における液化
ハイドロジェン
(株)
」
を設立。山口県周南市のトクヤマ徳山製造所内に
水素の需要増に応えるためにも、液化水素の製造コストを抑えることは
液化水素製造工場を新設し、2013年春より稼働を開始します。これ
重要な課題です。イワタニが関西電力グループ・堺LNG
(株)
と合弁で
によりイワタニの液化水素製造プラントは、大阪府堺市の
「
(株)
ハイド
設立した
「
(株)
ハイドロエッジ」
は、液化水素プラントに併設して空気
ロエッジ」
、千葉県市原市の
「岩谷瓦斯
(株)
千葉工場液化水素製造
分離ガスプラントを設置し、冷熱源として液化窒素を使用することで
プラント」
と合わせて3ヵ所となり、製造能力の増強はもとより、西日
消費電力を抑え、
より効率的
本と九州へ向けた一段とスピーディな供給体制が整いました。全国
に液化水素を製造することを
をカバーするイワタニの安定した供給体制は、液化水素の需要増に
可能にしました。2006年に
応え、水素エネルギー社会の実現にも寄与します。
稼働を開始したプラントは、
毎時3,000ℓ×2系列という
日本最大の液化水素製造能
力を誇ると共に、省電力型
プラントとしても実績を重ね
ています。
6
Sustainability Report 2012
日本最大の液化水素製造能力を誇る
「
(株)
ハイドロエッジ」
の挑戦は加速しています。
環境とエネルギーの未来を、子どもたちと考える。
[水素エネルギー教室/住みよい地球∼全国小学生作文コンクール]
未来を変える旺盛な好奇心と可能性を持った子どもたちへ向けて、イワタニはクリーンエネルギーや環境について学ぶ機会を提供し
ています。
「水素エネルギー教室」は、水素エネルギーに関する理解促進を目的として全国各地の小学校で開催。燃料電池自動車の
試乗体験も用意されています。毎年実施している
「住みよい地球∼全国小学生作文コンクール」は、多くの学校からご賛同をいただき、
多数のご応募をいただいています。イワタニは、これらの活動を通して、エネルギーや環境に対する子どもたちの関心を高めています。
暮らしと社会を支える時代へ。
燃料電池自動車
(FCV)
燃料電池電源車
小学校で開かれる水素エネルギー教室
■ 世界初「水素タウン」プロジェクト
水素自転車
新溶断混合ガス
「ハイドロカット」
北九州市八幡東区において2011年1月よりスタート。街に
敷設した水素パイプラインから純水素型燃料電池に水素
を供給して発電。家庭や施設のエネルギーを水素でまかな
うコミュニティ規模の実証試験です。イワタニは純水素型
燃料電池の運転実証と周辺技術の検証を行っています。
水素が変える技術や製品
[水素アプリケーション]
水素供給インフラの整備
[水素ステーション]
水素の供給によって発電する
「純水素型燃料電池」
は、来るべき水素
イワタニなど水素供給事業者と自動車メーカー13社は、2015年の燃料
エネルギー社会のコア技術です。イワタニは、
この
「純水素型燃料電
電池自動車
(FCV)
の国内市場導入および水素供給インフラの整備へ向
池」
を使ったアプリケーションの開発に取り組んでいます。国内初の
けて動き始めました。イワタニは、
すでに有明、関西空港、北九州の3ヵ所
「燃料電池電源車」
は、騒音・振動やCO2の排出がほとんどなく多用途
で水素ステーションを運用していますが、今後4大都市圏を中心に、独自
に活用できます。
「水素自転車」
は、未来の移動手段として期待される
に20ヵ所の水素ステーション開設を目指しています。また、新たに本田
アシスト自転車で、北九州の水素タ
技研工業(株)、
( 株)本田技
ウンにも導入されています。水素ガ
術研究所と共同で、日本初の
スを使ったアプリケーションもありま
高圧水電解システムを適用
す。新開発の新溶断混合ガス
「ハイド
した
「ソーラー水素ステーショ
ロカット」
は、性能の向上と共に、従
ン」を埼玉県庁敷地内に設
来のアセチレンに比べCO 2 排出量
置。水素の製造から供給まで
の70%削減を実現しています。
のプロセスでCO 2を一切排
作業環境改善やCO2削減を実現する
新溶断混合ガス
「ハイドロカット」
出しない日本初のシステムと
環境省の事業として開発された
して実証試験を開始しました。「ソーラー水素ステーション」
Sustainability Report 2012
7
特集 いつまでも持続可能なクリーンエネルギー社会を目指して
イワタニは、エネルギーと環境の問題に
幅広く取り組み、着実な成果をあげています。
イワタニは、各種ガスの供給や多彩な製品開発で培った技術・ノウハウ・ネットワークを活かし、
エネルギーや環境の問題に新たな
ソリューションを提供しています。2013年春には新しいR&D拠点が完成。さまざまな課題に挑み、より幅広く貢献できる体制が整います。
イワタニの新しい研究・開発拠点
[新総合技術センター]
イワタニは、新たな研究・開発拠点となる
「新総合技術センター
(仮称)
」
を兵庫県尼崎市に建設。2013年3月から運用を開始します。新センターは
滋賀技術センター
(STC)
の研究・開発機能を受け継ぎ、
さらにお客様との共同実験や委託実験、技術支援やコンサルティング等を行える機能を
拡充。分析・試験解析機能を活用したサービス提供やイワタニのエネルギーコンセプトを発信する場としても活用されます。革新的な技術を開発
するためには、企業・業種の枠を超えて力を結集することが求められる時代。新総合技術センターは、広くエネルギーや環境問題に役立つ技術や
製品の研究・開発拠点として機能します。
□ お客様との共同研究・開発に応える、多機能・多目的な実験環境を提供
幅広くガスを取り扱うことのできる実験環境、恒温・恒湿環境、
クリーンルーム環境
等を提供。お客様と共同研究を進め、
ソリューションを導き出す拠点とします。
□ 研究成果や新技術などのデモンストレーション機能を充実
研究成果のプレゼンテーションルームやオリジナル技術を実際に体感できるデモ
ンストレーションルームが設けられます。
□ 最新の分析装置を導入し、優れた分析・試験解析機能を提供
ISO17025※1
(国際試験所)
や環境計量証明事業所などの公的ライセンスを滋賀
「新総合技術センター
(仮称)
(
」完成予想図)
【総合技術センター概要】
技術センターより移管。ガスや環境有害物質の分析の他、JIS対応の製品安全
所在地:兵庫県尼崎市次屋3-3-13
分析、食品・衛生分析機能を提供し、
お客様の問題解決や研究をサポートします。
敷地面積:7,420㎡ 延床面積:約12,000㎡
主要建物:レセプション棟・大型実験棟・研究棟
(7階建)
からなる本館、および総合管理棟
□ お客様へのトレーニング、
コンサルティング機能を発揮
高度な溶接技術のサポート・トレーニングの他、高圧ガスの取り扱いに関する
研修、排ガス処理や漏洩検知システムのデザインなどに対するコンサルティング
機能を提供します。
□ イワタニのエネルギーコンセプトを発信
LPガスを使ったGHPや非常用発電機の他、太陽光発電や液化水素貯槽の
BOG ※2や実験後に排出する水素を回収して行う燃料電池発電、壁面緑化、
LED照明などを研究棟に導入。新しいエネルギー社会の実証の場とし、エネル
ギーコンセプトやエコハウスの提案を行います。
※1:ISO17025/JISなどの公定法に基づき、正確な試験・分析ができることを第三者認定機関が審査
し認めた事業所・機関に与えられる認定制度。イワタニは高純度ガス中の微量不純物成分の分析
技術に関して、ISO17025の認定を取得。ガス分析に対するISO17025の取得は日本初です。
※2:BOG/boil off gas
(ボイルオフガス)
の略。液化水素などの低温の液化ガスを輸送、貯蔵する
場合に外部からの自然入熱などにより気化するガスのこと。
8
Sustainability Report 2012
最高ランクの環境性能を持つ工場
[富士の湧水]
「富士の湧水」
は、富士山の北麓標高約950mに設けた最新鋭工場で、地下200mを超える
深井戸より汲みあげた天然水です。イワタニは、
この富士山が育んだ天然水を徹底した
衛生管理のもと新鮮パック。独自の使い切りD-パックと新型ウォーターサーバーを使った
宅配水としてお客様のもとへお届けしています。富士箱根伊豆国立公園の自然豊かなエリ
アにある
「富士の湧水」
工場は、建築物総合環境性能評価システムのCASBEEで最高ランク
のS評価を取得しています。CASBEEとは省エネや
環境負荷の少ない資機材の使用といった環境配慮
はもとより、室内の快適性や景観への配慮なども含
めた建物の品質を総合的に評価するシステムです。
2012年6月、
イワタニは東京都世田谷区砧にアンテ
ナショップ
「富士の湧水 世田谷ステーション」
を開設。
ミネラルウォーターに詳しい
「水の相談員」
が、
お客様
と直接コミュニケーションをはかりながら、宅配水の
ある暮らしを提案・発信してまいります。
富士の湧水 世田谷ステーション
ヘリウムの供給拡大を推進
[液化ヘリウム事業]
環境負荷の低減だけでなく周囲の景観にも配慮した最新鋭工場
国内最高水準99.9%以上の回収率
[ハロン回収・充填設備]
イワタニは、半導体や液晶の製造工程に不可欠な希少資源ヘリウムの供給拡大に
消火用ガスのハロンの容器弁は、設置後15年で検査を義務付けら
取り組んでいます。既存の供給ソースである米国からの輸入に加え、2010年には、
れており、
その際ハロンガスを回収・再充填する必要があります。イワ
カタールの新たなヘリウム開発プロジェクトにおいて、日本企業として初めてヘリウ
タニが、新たに岩谷瓦斯
(株)
姫路工場内に設置したハロンガス回収・
ムを直接輸入する権益を取得し、2013年初頭から年間約800万㎥の輸入を見込ん
充填装置は、国内最高水準の99.9%以上の回収率を実現。ハロンを
でいます。イワタニは、2010年に建設した国内最大級の「大阪ヘリウムセンター」を
原則として大気へ放出することなく回収します。
はじめ中国・マレーシア等へ供給拠点を拡充し、体制の強化をはかってまいります。
ヘリウム供給拠点
「大阪ヘリウムセンター」
MRI・半導体・光ファイバー等の用途に使われます
環境配慮型樹脂を開発
[バイオマスPET]
既設容器からのハロンガス回収・再充填装置
回収したハロンガスの蒸留・精製装置
屋上や壁面緑化で節電・省エネ
[都市緑化システム]
イワタニが開発した
「バイオマスPET」
は、植物由来の原料を使用した
節電が大きな課題となった今日、建物の屋上や壁面の緑化が注目
PET樹脂で、化石資源の利用低減と焼却処分時のCO2排出量削減を
されています。緑化は、植物の蒸散作用で周辺の気温を下げ、優れた
可能にします。イワタニは、
インドやタイの企業と協力し、原料の調達
断熱効果で屋内の温度上昇を防ぎ、省エネやCO2の排出削減も期待
からPET樹脂の製造、最終製品の加工までを一貫して行う体制を整え
できます。イワタニの緑化システムは、砂漠緑化にも使われる土壌改
ています。
「バイオマスPET」
は、
フィルム、
ボトル、繊維などの幅広い用
良剤
「ピートモス」
を固化した基盤材を使い、植物の生育を助け、施工
途への利用が見込まれます。
や維持管理が容易。農業分
野の技術を応用した、今、注
目されているシステムです。
原料となるサトウキビ
植物由来で環境に優しい
「バイオマスPET」
当社東京本社ビルの壁面緑化
Sustainability Report 2012
9
社会的パフォーマンス イワタニの企業倫理綱領
良き企業市民として
経営の健全性を確保するとともに、企業としての社会的責任を果たすため、
コーポレート・ガバナンスの体制を整え、
従業員一人ひとりの意識を高めています。
イワタニ企業倫理綱領
イワタニ企業倫理綱領
イワタニは、
「世の中に必要な人間となれ、世の中に必要なものは栄え
る」
を企業理念として掲げ、常に世の中が求める新しい価値、お客様
1.顧客が求める新しい価値を創造し、社会に貢献します。
が求める価値の創造に努め、社会に貢献することを目指しています。
2.関係法令の遵守及びその精神を尊重し、公正で自由な競争を通じ、社会
的責任を果たします。
この企業理念をもとに、
イワタニは持続可能な社会に貢献するため経
済面・環境面・社会面の様々な活動を行っています。また、1998年に
は
「グループの経営者、従業員が企業理念や倫理観・価値観を共有
し、
あらゆる事業活動の局面において遵守すべき規範」
としてイワタニ
企業倫理綱領を制定し、企業不祥事の発生阻止に向けて、
リーフレッ
トの配布や小冊子の発行を通じて社内・グループ会社で周知徹底を
3.広く社会の共感、相互理解を得るために、積極的に企業情報を開示する
とともに社会との対話を行います。
4.ゆとりと豊かさを実現するため、多様な価値観を尊重し、能力を充分
発揮できる環境をつくります。
図っています。なお、昨今の企業を取り巻く社会環境の変化、法令の
5.
「住みよい地球がイワタニの願いです」
との認識に立った、環境との共生
を目指す企業活動を行います。
改正動向を踏まえ、随時改訂を致しております。
6.国際的な視野に立った企業経営を行います。
コーポレート・ガバナンス
当社のコーポレート・ガバナンスは、意思決定の迅速化・透明性の
●コーポレート・ガバナンスの体制
株主総会
確保することを基本的な考え方としています。内部統制に関する社
選任・解任
(コンプライアンス)、危機管理の徹底などを図り、経営の健全性を
選任・解任
選任・解任
向上、情報開示、説明責任(アカウンタビリティ)の強化、法令遵守
報告
内監査体制につきましては、十分なコーポレート・ガバナンスが実
監査
施できる体制を構築しており、概要は以下のとおりです。
取締役会
取締役 17名
監視機関である監査役会による企業統治体制を構築しています。
常務以上の取締役で構成する経営会議においては、取締役会に付議
報告
報告
監査役会
監査役 4名
(うち社外監査役 2名)
選定・解職・監督
当社は、業務意思決定および監督機関である取締役会と職務執行の
会計監査人
する事項や業務執行上の重要事項の審議に加えて、情報の共有化と
る専門性や当社事業に関する知識・経験等を重視するとともに、特に
危機管理委員会
内部監査については、社長直轄の
「監査部」
が、監査役と密接な関係・
連携を持って必要な内部監査を定期的に実施し、会社の事業活動が
報告
指示
な対応を行っています。
各営業部門・関係会社
10
Sustainability Report 2012
監査部
内部監査
委員会」
を社長直轄の組織として設置しています。当委員会の傘下に
8つの個別委員会を設け、顕在ないし潜在する企業危機への総合的
内部監査
適切に行われているか監査しています。
また、グループ企業全体のリスクを統合的に管理するため、
「危機管理
安全保障輸出管理委員会
個人情報保護委員会
コンプライアンス委員会
工場保安委員会
災害対応・環境委員会
海外安全管理委員会
CS委員会
製品安全・ブランド委員会
報告
指示
で、
より多角的な視点に基づいた監査体制を確立しています。
報告
報告
指示
社外監査役は取締役会からの独立性や専門性の程度を考慮すること
指示
しております。また監査役の選任については、財務・会計、法律に関す
会計監査
報告
指示
会議に出席するなど、取締役の職務執行を充分に監視できる体制に
執行役員会
執行役員 37名
連携
代表取締役
報告
勤監査役は全ての取締役会・経営会議に出席し、
また独立役員も経営
経営会議
役付役員 12名
報告
監査役会は4名の監査役
(うち2名は社外監査役)
で構成しており、常
指示
指示
意思疎通を図っています。
社会的パフォーマンス イワタニの社会貢献
地域社会への貢献
イワタニは、LPガス販売店など全国に広がる人や情報のネットワークを活かし、地域の安全や環境保護に貢献。
さらに豊かな文化の育成にも協力しています。
生物多様性への取り組み
環境良品
「ALALA」
は、100%天然素材の環境にやさしい洗剤です。環境良品
「ALALA」
の売上の一部は、
社団法人日本ナショナルトラスト協会への寄附を通じて、知床半島の
「100平方メートル運動の森・トラスト」
など、自然生態系の保護に役立てています。イワタニは地道な活動を継続することにより、地域の自然生態
系保護に貢献していきたいと考えています。
環境保護団体
「知床100平方メートル運動」
の活動
文化活動を支援
[環境フォト・コンテストへの協賛]
[NHK交響楽団の活動に協力]
イワタニは、プレジデント社主催の
「環境フォト・コンテスト」
に協賛。コンテスト
イワタニは、
NHK交響楽団が事業目的とする、
「交響管弦楽により、わ
では協賛各社が掲げたテーマを元に作品を募集。イワタニのテーマ
「ふるさと
が国の音楽芸術の向上発展を図り、
その社会文化使命を達成する」
こ
のかお」にも多数の応募をいただき、選考の結果、環境フォト・コンテスト
とに賛同し、特別支援企業として多角的な事業協力を行い、全国各地
2012「岩谷産業賞」受賞作品には広島県の平元一幸さんの作品「とんど餅」
でのN響の活動に協力しています。なかでも活動の柱になっているの
が選ばれました。
「 ふるさと」は
が、大阪、東京で行われるク
私たちの心を豊かにしてくれる
ラシックコン サ ート「 N 響
安らぎの原点。環境悪化によっ
“夏”」の主催・協賛で、東京
てその姿が徐々に変化している
公演は25回目、大阪公演は
のも事実ですが、写真から伝わ
22回目を迎えました。
る
「ふるさと」の人のぬくもりを、
環境保護の重要性を考えるきっ
かけにできればと考えています。
環境フォト・コンテスト2012
「岩谷産業賞」
受賞作品
イワタニが事業協力を行う
「NHK交響楽団」
国際活動
イワタニは、海外支援活動にも力を入れています。その国の発展の原動力になるよう、技術者、留学生の支援を行っています。
アジアでの溶接技術向上と普及を支援
留学生奨学金
溶接は製造業に不可欠な技術基盤。めざましい成長を続けるアジア諸国にとって、
イワタニは、岩谷直治記念財団による
「岩谷国際留学生奨学助成」
その技術基盤の整備と溶接技術の向上は急務の課題であり、また進出を計画
制度を支援しています。この制度は、東アジア・東南アジアから来日
する日本の企業にとっても重要な課題です。イワタニでは、
1997年より10年間、
する自然科学専攻の大学院私費留学生を援助するものです。将来
大連市における溶接技術の向上を目的に
「大連市・岩谷日中溶接技術交流会」
わが国と親密な関係を保ち、親善、交流の実を期待できる人材にその
を実施。
2007年以降はハノイ、ジャカルタなど各地で「イワタニ溶接セミナー」
を
機会を提供し、研究を援助す
開催、ユーザー先での実地指導も含め
ることで国際間の相互協力
てアジアでの溶接技術向上を支援して
と理解を深め、双方の国民
います。また、インドやタイなどにおける、
生活向上に寄与することを
進出企業の溶接機器・資材の調達も
目的としています。
サポートしています。さらに、上海岩谷
の営業スタッフの研修教育を溶接
技術センターで実施しています。
海外ユーザー先での実地指導の様子
Sustainability Report 2012
11
社会的パフォーマンス イワタニの社会貢献/イワタニとお客様
エネルギー技術への支援
イワタニは岩谷直治記念財団が、資源・エネルギー・環境をテーマに行う、科学技術の研究開発活動を支援しています。
岩谷直治記念賞 / 岩谷科学技術研究助成
岩谷直治記念財団は、
エネルギー・環境分野における優れた研究開発に関する業績を表彰する
「岩谷直治
記念賞」
と、全国の大学の自然科学分野における研究者を対象とする
「岩谷科学技術研究助成」
を通して、
科学技術に関する研究の助成および奨励を行っています。1973年の設立当初からテーマにすえている
資源・エネルギー・環境問題は、時代と共にその重要性をますます高めています。
●第38回
(平成23年度)
「岩谷直治記念賞」
受賞者
所属機関
代表研究者
研究・開発テーマ
JFEスチール(株)
製鉄事業部・常務執行役員 製鉄技術部長 西村 博文
炭化水素ガスを活用した鉄鉱石焼結プロセスの開発
●第38回
(平成23年度)
「岩谷科学技術研究助成金」受領者
所属機関
代表研究者
研究・開発テーマ
日本大学 理工学部
助教 梅垣 哲士
機能性球状中空材料の微細構造制御とその触媒酸化活性に対する効果に関する研究
名古屋工業大学 大学院工学研究科
准教授 柿本 健一
無鉛圧電セラミックスを利用した高温振動力発電の研究
島根大学 総合理工学部
教授 梶川 靖友
新規ヘテロ接合を用いた赤外光起電力デバイスの開発
東北学院大学 工学部
特別研究員 簡 梅芳
水銀汚染水の生物学的除去・回収するバイオリアクターの開発
崇城大学 工学部
教授 草壁 克己
リサイクル廃油からの省エネルギー生産を目的としたバイオディーゼル研究
東北大学 大学院理学研究科
講師 清水 宗治
有機薄膜太陽電池を指向した歪みフタロシアニンを用いたフラーレン分子の配列制御と物性解明
(受領者全20名から抜粋:順不同)
お客様との関わり
お客様からの信頼をより確かなものにするために、
「消費者保護」
の視点を、あらゆる活動において徹底するとともに、広くお客様の
声に耳を傾けています。
消費者保護の徹底
イワタニブランド商品につきまして
は、安全に配慮した製品設計、製造
●2003年8月、1997年3月∼2000年10月にかけて製造された単機能
管理、説明書や製品への危険を示す
電子レンジに不具合があり、最悪の場合発煙・発火の恐れがあることが
警告表示などにより、お客様が使用
分かりました。このため、2003年9月2日に全国主要新聞紙上にて無償
される際に危険となりうる事項に
点検・修理についての謹告を掲載するとともに、
ホームページでもお知ら
細心の注意を払っています。万一、
せして継続的に該当製品の無償点検・修理を実施しています。
欠陥が発見された場合には速やか
「まめガスっ子」
が再充填して
●弊社が販売いたしました小型ガス缶、商品名
に適切な処置を行います。
また、一般
はいけない容器であることが判明しました。このため2007年11月6日全国
のお客様の相談窓口としてお客様
主要新聞紙上ならびにホームページに回収と使用中止のお願いを掲載し、
担当を設置し、クレーム・修理受付
全力をあげて回収活動を実施しています。
また本事例のようなことを二度と
などに対応するとともに、貴重なご
起こさぬよう法令遵守と安全性に関する審査機能を有する組織を、社外の
意見を新商品開発等に活かしてい
専門家を入れて新たに設置し消費者保護を徹底しています。
ます。
12
消費者保護の事例
Sustainability Report 2012
社会的パフォーマンス イワタニとお客様/イワタニを担う人材
コミュニケーション
イワタニらしさを感じていただき、共感していただけるよう、
お客様への積極的な情報発信を心がけています。
お客様の暮らしの視点を大切に
ホームページから暮らしに役立つガスの情報をご提供
イワタニでは、家庭用LPガス
「MaruiGas」
をご使
当社の核であるガス&エネルギーを中心に、LPガスのある暮らし、
さま
用いただいているお客様に向けて生活情報紙
ざまな場面で使用されているガス、環境への取り組みなどを紹介すると
「ムティ」
を毎月発行しています。ガスを快適にお使
ともに、LPガス設備や安全器具など実用的
いいただくための保安啓発、省エネ提案、料理や
な情報、便利なLPガスの豆知識などをご紹
暮らしのヒントをはじめ、日本の良さを次代に伝え
介しています。
また、遊びながら、楽しみなが
る四季折々の企画を織り込んでいます。既に創刊
らガスとエネルギーについて学べる、子ども
以来433号を数え、毎月の発行部数は110万部を
向けサイト
「ガスエネキッズ」
を公開し、内容
超えています。
(2012年8月現在)
生活情報紙
「ムティ」
を拡充。これからもガスのある豊かな暮らし
と情報を提供してまいります。
「暮らしに役立つガス&エネルギー」
価値ある商品・情報をお客様のもとへ「イワタニi-COLLECT」
「イワタニi-COLLECT」
は、
イワタニグループが提供するショッピングサイトです。クッキング用品、産直グルメ、
アウトドアグッズ、健康と美容に役立つ
商品など、毎日の暮らしを豊かに彩る商品を、価値ある情報とともに提案しています。
社員との関わり
社員一人ひとりが能力を発揮し、また、安心して仕事に取り組める環境を整備することが、企業の発展にもつながると考え、制度の充実等に力を入れています。
基本的な考え方
厳しい企業間競争を勝ち抜き、会社を発展させるためには
「社員一人ひとりの高いモラールの維持と能力の向上」
が不可欠であり、
そのための諸施策
(人事制度、教育制度、福利厚生制度等)
を講じています。
[人事制度]2004年4月に、成果主義に軸足を移した『職能資格・役割制度』を導入し、人事制度を抜本的に改定しました。その基本的なポリシーは
「発揮能力の向上」
と
「業績成果に応じた処遇・評価」
であり、社員が自信と誇りを持ち、社員の挑戦意欲とパワーを生み出す源泉となるよう中長期的視点で人事制度を見直したものです。
[教育制度]イワタニの企業理念「世の中に必要な人間となれ、世の中に必要なものこそ栄える」
を実現するためには、常に時代が求める知識、知恵、技能、能力を修得
すべく、社員一人ひとりが自己研鑽することが必要です。当社は、社員の能力開発をサポートするため、
「階層別研修」
「
、目的別研修」
「
、海外留学派遣」等を実施し、
各種通信教育講座を開講しております。更に、近年では取得している資格に応じて支給する
「技能手当」
の内容を拡充するなど、社員の自己啓発を奨励しております。
[福利厚生制度]イワタニでは、社員が心身ともに健康で安心して働くことができるように、以下の各種福利厚生制度を整備しています。
退職金・年金制度、弔慰金、遺児等奨学金制度、単身赴任者帰宅旅費補助、長期傷病欠勤、公傷病欠勤、
リフレッシュ休暇、
メモリアル休暇、
その他休暇
(結婚、忌引、妊娠、出産、看護)
、育児休業制度、介護休業制度、勤務時間の短縮
(妊娠、育児、介護)
、財形貯蓄制度、持株制度、住宅資金貸付制度、
借上社宅制度、転勤者子女入園・入学金補助制度、災害・傷病見舞金、海外駐在員への危機管理サービス・医療補助制度、各種クラブ活動支援
[出産・育児・介護への取り組み]イワタニでは、社員が仕事と家庭を両立させながら能力を発揮できるように、育児や介護のための休業制度や勤務時間短縮制度など
を設けています。今後もこれらの制度を拡充するだけでなく、制度を利用しやすい職場環境づくりを図ることで次世代育成支援や介護支援に取り組んでまいります。
[その他
(ボランティア休暇の導入)
]イワタニでは今回の東日本大震災に対して、社会貢献の一環として、
また
「何かをしたい」
いう社員の気持ちを
後押しするためにも社員のボランティア活動を支援する
「ボランティア休暇」
を導入しました。
労使関係
イワタニでは、
「労使の信頼関係なくして企業の発展はありえず、社員の生活向上と企業の発展は表裏一体の関係にある」
との認識に立ち、良好な労使関係の構築に
努めています。1988年には、岩谷産業労働組合との間で“労使共同宣言”
を締結し、
「信頼関係と相互理解の維持により企業の永続的な発展と社員の豊かさを追求
する」
ことを謳いました。労使の協議機関としては労使協議会・労使連絡会議があり、労使の懸案事項や働きやすい職場環境の整備等について協議しています。
Sustainability Report 2012
13
経済的パフォーマンス 2011年度経済的パフォーマンスの総括
2011年度経済的パフォーマンスの総括
イワタニグループは、中期経営計画
(PLAN12)
に基づいて
「成長力の強化」
と
「安定した財務基盤の確立」
に取り組んだ結果、売上高・
営業利益・経常利益・当期純利益の全てにおいて期初の目標を上回るとともに、当期純利益は三期連続で過去最高益を更新しました。
経営成績
当社グループは、2012年度を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画
「PLAN12」
において、経営目標の
「成長力の強化」
と
「安定した財務基盤の
確立」
に取り組んでおり、数値目標である、経常利益180億円、ROA4.5%以上、有利子負債1,500億円以下、有利子負債依存度40%以下を目指
しております。
総合エネルギー事業では、継続的な取り組みであるLPガス消費者戸数
●セグメント別連結売上高
の拡大や、
LPガス発電機やカセットガスストーブ等、防災・節電ニーズに
その他 15,237
(2.3%)
対応した商品開発に取り組みました。産業ガス・溶材事業は、当社グルー
自然産業
23,155
(3.5%)
プの強みである水素・ヘリウム分野の更なる強化に取り組むとともに、
夏場の電力不足に対応した各種産業ガスの安定供給体制の構築に努め
ました。また、液化ガス貯蔵設備の製造会社を連結子会社化するなど、
マテリアル
131,281
(19.9%)
ガス事業の根幹となるエンジニアリング力の強化も図りました。電子・
機械事業は、
スマートフォン関連市場、自動車関連市場、環境市場など、
総合エネルギー
340,339
(51.5%)
成長市場への展開を推進しました。マテリアル事業は、中国等の新興国
を中心に鉱物資源の需要が伸長する中、資源の確保と安定供給に努め
産業ガス・溶材
133,682
(20.2%)
ました。自然産業事業は、徹底した品質管理により食の安全の確保を
図るとともに、新商品を継続的に開発し、販路の拡大に努めました。
この結果、経常利益は195億円、当期純利益は105億43百万円と
なり、それぞれ過去最高益を更新し、期初の目標を達成するとともに
中期経営計画
「PLAN12」
の収益面の数値目標を1年前倒しで達成
電子・機械
17,489
(2.6%)
合計 661,185
(単位:百万円)
しました。2012年度は、財務面の目標も合わせて達成するための
取り組みを進めます。
●収益力の向上
(連結)
経常利益
(億円)
●安定した財務基盤の確立
(連結)
当期純利益
(億円)
有利子負債額
(億円)
ROA
5.1%
4.2%
1,717
4.5%以上
202
195
有利子負債依存度
1,661
1,589
1,593
1,500以下
180
3.7%
155
134
2.1%
46.9%
105
97
82
44.4%
43.4%
80
61
55
41.3%
25
2008年度
2009年度
2010年度
2008年度
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
(中期経営計画)
2009年度
2010年度
2011年度
6,813
5,554
6,188
6,611
6,866
7,100
経常利益
82
134
155
195
202
180
当期純利益
25
55
61
105
97
80
2.1%
3.7%
4.2%
5.1%
4.5%
有利子負債依存度
46.9%
43.4%
44.4%
41.3%
40.0%
売上高
5,036
4,089
4,566
4,863
19
75
82
105
ROA
経常利益
単独
2012年度
2012年度
(予想) (中期経営計画)
2008年度
売上高
連結
2011年度
40.0%
以下
当期純利益
ROA
10
27
32
53
0.7%
2.9%
3.1%
3.9%
2012年度(予想) 2012年度(中期経営計画)
(単位:億円)
14
Sustainability Report 2012
環境パフォーマンス イワタニの環境への取り組み
環境マネジメントシステム
イワタニは環境活動にグループをあげて取り組んでいます。より大きな成果をあげるために、組織や体制の強化を図り、
また、従業員の意識の向上にも力を注いでいます。その結果、2011年度も着実な成果をあげることができました。
環境マネジメントシステム
グループISO推進責任者会議
イワタニの環境マネジメントシステム
(EMS)
は、東京・大阪両本社、滋賀技
2001年度より、ISOを取得している主要子会社・関係会社を組織した
術センター並びに全国6ヶ所の基幹拠点でISO14001認証を取得
(人員の
「グループISO推進責任者会議」
を定期的に開催し、方向性の統一・情
7割強をカバー)
しています。また、認証範囲外の支店・営業所においても、
報交換・指導等を行うことでイワタニグループの環境管理体制の強化
本社・基幹拠点の指導のもとに管理体制を整えています。環境マネジメン
を図っています。さらに、海外の事業会社でもISO認証取得を推進し
トの重要事項は
「災害対応・環境委員会」
で審議され、実行に移されます。
ています。
●EMS運用組織
●グループISO推進責任者会議
ISO14001認証範囲
議長
(環境保安部長)
社長
危機管理委員会
災害対応・環境委員会
環境管理責任者
(環境保安部長)
事務局
(環境保安部地球環境担当)
内部環境監査員
EMS事務局
(環境保安部地球環境担当)
ISO14001分科会 22社
東京本社
(16ユニット)
大阪本社
(14ユニット)
支社
(6ユニット)
支店・営業所
支店・営業所
支店・営業所
滋賀
技術センター
ISO9001分科会 17社
海外ISO取得組織 ISO14001…12社/ISO9001…18社
内部監査・外部審査
環境教育
EMSの内部監査は、年2回、社内全ユニットを対象に実施しており、発
イワタニでは、社員の環境意
見された不適合はすぐに改善が行われます。2011年度は9月と2月に
識向上のため、以下の教育
実施し、重大な不適合は発見されませんでした。
また、2011年11月に
を実施しています。
は高圧ガス保安協会によるISO14001の定期審査を受審し、EMSの
運用状況は良好との評価を受けました。
社内LANを使い環境教育を実施
2011年度ISO審査風景
教育名
時期
入門教育
新入社員研修 環境問題全般、EMSの概要、環境活動の利点
階層別教育
管理職研修
環境関連法規の要求内容及び事業との関連
専門教育
年度始め
環境目標、環境活動の手順、法規遵守手順
フォローアップ 随時
教育内容
社内LANによる情報提供、理解確認のテスト
関係会社の環境関連法規遵守の徹底
関連会社に対しては、環境関連法規の遵守レベルを向上させるため、現地調査を行った上で改善点を指摘しています。関連会社の環境影響を検討
した上で優先順位をつけて実施しており、2011年度は3事業所の調査・指導を行いました。
Sustainability Report 2012
15
環境パフォーマンス イワタニの環境への取り組み
2011年度環境パフォーマンスの総括
イワタニの企業活動が環境に与える負荷をより減らしていくため、
環境パフォーマンスの把握と改善に努めています。
2011年度環境活動結果
イワタニのEMSでは、環境目標を毎年設定し、
3ヵ年の中期計画である環境目的の達成を目指しています。
2011年度の環境目標に対する達成状況は以下の表の通りです。
●2011年度環境活動結果
No. 項目
2011年度目標
実績の総括
達成度
1
環境良品の普及拡大
目標 120ポイント
実績 104ポイント
目標を達成できませんでした。
△
2
環境活動の推進
目標 6,500ポイント
実績 6,747ポイント
2010年度より継続して行われている
水素エネルギー教室や各種イベントへの
協力等により、目標を達成しました。
○
3
営業車の環境負荷の削減
(岩谷産業全社)
目標 LPG車化率 50.0%
実績 LPG車化率 46.0%
目標を達成できませんでした。
△
4
配送車等の環境負荷の削減
(関係会社)
目標 LPG車の導入 100台
実績 LPG車の導入 26台
目標を達成できませんでした。
×
5
工場建設・設備工事時の
環境関連法規遵守の徹底
目標 関連法規遵守の徹底
実績 関連法規の違反事項なし
廃棄物処理法、建設リサイクル法などの
環境関連法規遵守を徹底しました。
○
目標 AS工場のエネルギー効率改善 3%
実績 AS工場のエネルギー効率改善 13.6%
(08年度出荷量当りエネルギー使用量比)
目標を大幅に達成することができました。
○
輸送効率の改善
目標 効率改善 3%
実績 効率改善 9.2%
(08年度 売上高当りエネルギー使用量比)
全社的に環境負荷削減を目的とする
物流効率の改善に取り組み、
目標を大きく上回る成果を挙げました。
○
6
イワタニグループの温室効果ガス排出量の削減
(エアセパレート工場のエネルギー効率改善)
7
改正省エネ法特定荷主規制に基づく
物流の合理化による環境負荷の削減
8
改正省エネ法事業者
(企業)
単位規制に基づく
全社対象エネルギー環境負荷の削減
目標 全社該当エネルギー使用量データ100%抽出
実績 全社該当エネルギー使用量データ100%抽出の実施
当社の全事業所
(本社、支社、支店、営業所)
を対象に、
エネルギー使用量の集計調査を
実施しました。
○
9
焼却ゴミ排出量の削減
目標 43,657kg以下(08年度比 ▲1%)
実績 43,335kg
(08年度比 ▲1.7%)
目標を達成しました。
○
達成率:○…達成/△…50%以上達成/×…達成率50%未満
エコオフィス
1999年度より継続して取り組んでいる
「エコオフィス活動」
の推移は、以下のグラフの通りです。
●焼却ゴミ排出量
●電気使用量
(単位:kg)
54000
(単位:千kWh)
53,496
53,496
目標値
52,304
3100
3,088
3,088
実績値
3000
50000
48,146
46000
47,495
45,471
47,174
2900
45,471
45,421
42000
目標値
43,657
43,425 43,424 43,424 43,657
43,867
42,797 42,802
42,796
2,896
2,864
46,069
45,001
43,863
42,948
43,657 43,335
42,809
3,005
2,996
2,965
2,933
2,992
2800
2,912
2,857 2,865
2,841
2,810
2,762
2700
実績値
2,973
2,779
2,848 2,855
2,811
2600
2,556
2500
’
99
16
2,776
2,605
39,235
39000
2,811 2,811 設定なし
’
00
Sustainability Report 2012
’
01
’
02
’
03
’
04
’
05
’
06
’
07
’
08
’
09
’
10
’
11(年度)
’
99
’
00
’
01
’
02
’
03
’
04
’
05
’
06
’
07
’
08
’
09
’
10
’
11(年度)
イワタニのマテリアルバランス
イワタニの環境に与える影響の全体像を表すのが
「マテリアルバランス」
です。2003年度よりイワタニグループ国内連結対象企業の
環境負荷について調査を開始し、結果を公表しています。今後投入する資源・エネルギー量や廃棄物量、
エネルギー起源CO2 排出量
等を削減していくことにより、事業活動における環境効率の改善に努めてまいります。
岩谷産業(単独)
岩谷産業 対象範囲:国内全事業所
(74ヶ所)
集計範囲:2011年4月∼2012年3月
注:集計範囲の限定を☆で表します。 ☆:ISO14001認証範囲
電気
リサイクル
(紙)
3.935千kWh
76t ※3
燃料
LPガス・・・・・・ 42千m3
都市ガス・・・・ 23千m3
灯油・・・・・・・・・・・ 5kℓ
熱供給・・・・・ 2,442GJ
焼却ゴミ
43t ☆
自動車燃料
ガソリン・・・・・・・ 343kℓ
軽油・・・・・・・・・・・・・ 0ℓ
(79%)
LPガス・・ 172kℓ
(単独)
産業廃棄物
148t
紙
53t
エネルギー起源CO 2
水
2,888t ※2
3
34千m(74%)
イワタニグループ(連結)
イワタニグループ 対象範囲:上記の岩谷産業国内全事業所に加え国内連結対象会社80社およびエネルギー使用量の
多い持分法適用子会社2社を集計範囲としています。 集計範囲:2011年度
(各社会計年度)
※1
電気
272,246千kWh
(99.8%)
リサイクル
(紙)
225t ※3
燃料
3
LPガス・・・ 1,336千m(99.5%)
都市ガス・・・・・・・ 9,802千m3
灯油 ・・・・・・・・・・・・・・ 474kℓ
A重油・・・・・・・・・・・・・ 928kℓ
熱供給・・・・・・・・・ 97,764GJ
産業廃棄物
自動車燃料
ガソリン・・・・・・・・・・・ 4,480kℓ
軽油・・・・・・・・・・・・・・ 3,819kℓ
LPガス・・・・・・・ 2,738kℓ
(99%)
3,301t※3
(連結)
紙
217t
(95%)
エネルギー起源CO 2
水
165,208t※2
3
1,043千m(97%)
注1:このほかにPRTR対象物質の排出がありますが、調査中となっております。集計が終了次第、当社ホームページに掲載いたします。
注2:推計値が含まれる場合には、公表値に占める実測値の割合を
( )
内に併記しています。
※1:2006年度までのイワタニグループ
(連結)
の数値は岩谷産業
(単独)
の数値を除いた集計としています。
なお、過去のマテリアルバランスについては、当社ホームページをご覧ください。http://www.iwatani.co.jp/jpn/csr/csr04.html
「事業者からの温室効果ガス排出量算定方法ガイドライン(試案)」(環境省)を使用して算出しました。
※2:エネルギー起源CO2とは、使用した電力や燃料などのエネルギー量を、それぞれその製造や消費によって発生するCO2量に換算し合算した値です。
※3:紙のリサイクル量には、新聞・雑誌・包装紙などの事業用途以外の紙資源が含まれています。
Sustainability Report 2012
17
環境パフォーマンス イワタニの環境への取り組み
サプライチェーンの管理体制
環境に配慮した企業活動を行うには、
お取引先との連携も重要となります。
イワタニもグリーン調達、品質保証などサプライチェーン管理に努めています。
グリーン調達の実施
品質保証
RoHS、ELV、REACHなどのEU指令による化学物質規制は、
日本から
イワタニは商社であると同時にガスメーカーでもあり、
自社製品として
輸出されるものであっても、EU域内で販売される商品すべてに適用
出荷するガスの品質には万全を期しております。お客様が要求される
されます。このため、欧州を市場とするメーカーは、使用する部品や原
ガスの純度保証を行うため、商品本部、および環境保安部が協働で
材料の履歴を詳しく調査し、規制に触れる化学物質が製品に含まれる
ガスの品質保証システムの構築に取り組んでいます。さらにその運用
ことのないよう、購入品を厳しく管理
(いわゆるグリーン調達)
してい
に関しては、例えば産業ガスについては、技術部
[滋賀技術センター]
ます。イワタニも、
ソニーグリーンパートナーを始めとするお取引先各
が分析面
(各種ガス分析、分析指導、分析機器選定)
でサポートするな
社の要求事項に応えるため、納入品について環境負荷物質の含有に
どしています。
関する調査を実施しています。同時に、仕入先へはグリーン調達を行
また、
イワタニグループのセパレートガスメーカーは、品質マネジメント
うことで、販売先へは品質保証・環境負荷物質不使用証明などを行う
の国際規格であるISO9001認証を取得し、高水準の品質管理体制を
ことで、
サプライチェーンのグリーン化に貢献しています。
構築して、環境負荷物質の混入防止等に努めています。
●サプライチェーンのグリーン化
●イワタニグループのセパレートガスメーカー
調達先
要求事項伝達・調査指導
プラント
適合商品の納入
要求事項伝達
(グリーン調達)
環境負荷物質の不使用証明
岩谷瓦斯
(株)甲府工場
○
○
○
○
山陽エア・ケミカルズ
(株)大竹工場
○
─
北陸エア・ケミカルズ
(株)敦賀支店
○
─
環境対応 / 製品の販売
消費者
物流
日本の総CO2 排出量の2割強が運送過程で排出されており、排出削減の取り組みが重要となっています。
イワタニは、物流面でも環境負荷の低減に取り組んでいます。
物流起因のCO 2にも削減目標
※に基づく特定荷主に指定され、
イワタニは2006年度の
「省エネ法」
グループ内外に委託している貨物輸
送について、物流拠点の統廃合、
より環境負荷の低い輸送方法へのシフト、
エコドライブの推進、デジタル
※
「省エネ法」
:エネルギーの使用の合理化に関する法律
18
Sustainability Report 2012
ISO14001
エア・ケミカルズ
(株)喜連川プラント
納入先
タコグラフの導入などにより、輸送効率改善に取り組んでいます。
ISO9001
法令遵守およびネガティブ情報
イワタニは、環境関連法規、利害関係者の要求事項の遵守に努めています。
また、問題が明らかになった場合には、
すみやかに情報開示を行います。
2011年度の遵守状況
環境関連法規について、関連業務に従事している社員への周知と
遵守の徹底を図っており、2011年度は不遵守事例はありませんで
した。
●環境関連法規一覧
当社の事業に係る主な環境法規
適用対象例
遵守状況
高圧ガス保安法
LPガスの販売
適
毒物および劇物取締法
アンモニアの販売
適
労働安全衛生法
酸化エチレンの販売
適
廃棄物処理法
事業系廃棄物の排出
適
省エネ法
貨物運送の委託
適
容器包装リサイクル法
カセットフーの販売
適
食品リサイクル法
食品廃棄物の排出
適
大気汚染防止法
ボイラーの使用
適
土壌汚染対策法
土壌汚染の調査
適
環境会計
環境対策に投じた費用やその効果を、社内の環境マネジメントシステムの運用に反映するために、
また、広く情報を開示するため
にも、企業への環境保全の取り組みを定量的に評価する
「環境会計」
を、環境省ガイドラインに基づいて集計しています。
2011年度の環境会計
分類
主な取り組みの内容及びその効果
投資額
費用額
事業所エリア内コスト
①公害防止コスト
浄化槽管理費
②地球温暖化防止コスト
低公害車の導入
③資源循環コスト
廃棄物のリサイクル・処分コスト
2,801
上下流コスト
容器包装リサイクル法に基づく委託費用
1,455
家電リサイクル法に基づく委託費用
2,719
サプライチェーン管理コスト
8,000
管理活動コスト
環境情報開示・環境広告
2,645
環境負荷測定
2,308
環境教育コスト
2,818
事業所付近の環境整備
2,170
環境保全に関する製品等の研究開発
社会活動コスト
環境保全を行う団体への寄付※
環境損傷対応コスト
自然修復のためのコスト
合計
56,638
EMS整備・運用コスト
研究開発コスト
※
(社)
日本ナショナルトラスト協会への寄付など
54
23,352
0
552,114
300
0
0
657,374
( 対象期間:2011年4月1日∼2012年3月31日
[単位:千円]
)
Sustainability Report 2012
19
環境パフォーマンス イワタニの環境への取り組み
2012年度環境目的・目標
2014年度までの3年間で達成する目標として定めた
「環境目的」
と、2012年度1年間の目標である
「環境目標」
は下表の通りです。
事務所および物流上の環境負荷を低減するとともに、
イワタニが環境に有益な活動および法令遵守、
さらにグループ会社の環境
負荷を考慮して目標設定を行っています。
2012年度環境目的・目標
No. 項目
環境目的
(2012∼14年度中期目標)
2012年度目標
1
環境良品の普及拡大
360ポイント
(3年間累計)
120ポイント
2
環境活動の推進
18,000ポイント
(3年間累計)
6,000ポイント
3
営業車の環境負荷の削減
(岩谷産業全社)
LPG車配備:75台
(3年間累計)
LPG車配備:25台
4
配送車等の環境負荷の削減
(関係会社)
LPG車配備:170台
(3年間累計)
LPG車配備:50台
5
工場建設・設備工事時の
環境関連法規遵守の徹底
関連法規順守の徹底
関連法規順守の徹底
6
改正省エネ法特定荷主規制に基づく
物流の合理化による環境負荷の削減
7
改正省エネ法事業者
(企業)
単位規制に基づく
全社対象エネルギー環境負荷の削減
改正省エネ法事業者
(企業)
単位規制に基づく
全社対象エネルギー環境負荷の削減
全社該当エネルギー使用量データ
100%抽出
8
焼却ゴミ排出量の削減
①1%削減
(11年度 排出量比)
②分別100%達成
①1%削減
(11年度 排出量比)
②分別100%達成
エネルギー使用効率の改善 効率改善4%
(08年度 売上高当りエネルギー使用量比)
エネルギー使用効率の改善 効率改善6%
(08年度 売上高当りエネルギー使用量比)
2011年度の活動に対する評価
環境コミュニケーション
「第15回企業の環境経営度調査」(日本経済新聞社)において、商社
イワタニの環境への取り組みを広くご理解いただくため、2011年度
部門3位にランクされました。更なる評価向上を目指し、環境に有益な
は「環境・社会報告書2011」を配付するとともに、ホームページに
活動に努めます。
環境関連情報を掲載いたしました。また、広報窓口などに寄せられた
環境活動に関する質問等は、環境保安部
(地球環境担当)
にて対応し
ています。
この結果、2011年度はイワタニの環境活動に対する社外からの苦情
等はありませんでした。
ISO認証取得
●環境・社会報告書2011の用途
広報・IR
8%
イワタニでは、自社およびイワタニグループのISO9001・ISO14001
認証取得で培ったノウハウを活かし、品質ISOおよび環境ISO認証の
取得支援業務を行っています。会社規模や業態に適したコンパクトな
システム構築ときめ細やかなフォローでご好評をいただいています。
社内使用
17%
お取引先
17%
グリーン調達への対応などでISO取得をご検討の際はお問い合わせ
ください。
セミナー等
58%
配布部数:5,000部
20
Sustainability Report 2012
環境年表
年
月
主な活動
1953年
●わが国で初めて家庭用燃料としてLPガス
「マルヰプロパン」
の販売開始
1970年
●創業40周年を記念して企業スローガン
「住みよい地球がイワタニの願いです」
を発表
1973年
●財団法人岩谷直治記念財団を設立 環境保全を含む科学技術に関する研究開発の表彰や助成、留学生に対する奨学金制度などを開始
1978年
●わが国で初めて商業用液化水素を製造開始
1980年
●堺LPGターミナル完成
1991年
●高速道路上ではわが国初のオートガススタンドが東名足柄サービスエリアにオープン
1994年
●鹿島液化ガス共同備蓄基地完成
1996年
10月
●第1回環境委員会開催
1997年
4月
12月
●
「イワタニグループ環境憲章」
制定
●地球温暖化防止京都会議
(COP3)
併催の
「エコジャパン’
97」
に出展 / ●グリーン購入ネットワークに加入
1998年
3月
4月
5月
8月
11月
12月
●環境情報誌
(社内報)
「PASSPORT」
創刊
●
「岩谷産業環境方針」
制定
●人事研修における環境講座を開講
●環境マネジメントシステム運用開始
●堺LPGターミナル
「大阪商工会議所緑化貢献者表彰」
受賞
●ISO14001認証取得
1999年
10月
●東京本社および首都圏支社
「リサイクル推進功労者表彰リサイクル協議会会長賞」
受賞 / ●環境報告書発行スタート
2000年
6月
12月
●大阪本社および近畿支社
「おおさか環境賞・奨励賞」
受賞
●日本経済新聞社の第4回環境経営度調査
(非製造業)
商社部門にて全項目A評価獲得
2001年
12月
●日本経済新聞社の第5回環境経営度調査
(非製造業)
商社部門1位総合4位評価獲得
2002年
12月
●日本経済新聞社の第6回環境経営度調査
(非製造業)
商社部門2位総合5位評価獲得
2006年
4月
6月
12月
●液化水素製造プラント
「ハイドロエッジ」
運転開始
●第16回国際水素エネルギー会議にて
「コンスタンチン・ツィオルコフスキー・アワード」
受賞
●第1回イワタニ水素エネルギーフォーラム開催
2007年
9月
●
「日本縦断燃料電池車・水素自動車キャラバン」
実施
2009年
2月
7月
9月
●フジサンケイグループ主催の第18回地球環境大賞で
「フジサンケイビジネスアイ賞」
受賞
●千葉液化水素製造プラント運転開始
●北九州水素ステーション完成
2010年
6月
9月
●
「住みよい地球∼全国小学生作文コンクール2010」
を実施
●全国91ヶ所の小学校で環境授業を実施
2011年
1月
5月
7月
9月
●北九州水素タウンプロジェクト開始
●東京本社ビル壁面緑化施工
●節電対策の一環として東京本社ビルの空調システムの一部をGHPに変換、運転開始
●山口リキッドハイドロジェン株式会社設立
会社概要
商号
岩谷産業株式会社 Iwatani Corporation
設立
1945年2月2日
創業
1930年5月5日
代表取締役社長
野村 雅男
資本金
200億96百万円
(2011年7月31日現在)
売上高
4,863億6百万円 ※連結ベース 6,611億85百万円
(2012年3月期)
社員数
1,427名
(2012年4月1日現在)
事業所数
81ヶ所〔国内75 / 海外6〕
(2012年7月31日現在)
株主数
24,049名
(2012年3月31日現在)
決算期
3月31日
読者のみなさまのご意見を参考に、より良い報告書を
目指します。
「 環境・社会報告書2012」
に関するご意見・
ご質問等はこちらへお寄せください。
環境保安部
(地球環境担当)
TEL:03-5405-7027 FAX:03-5405-7028
イワタニの環境に関する情報開示は、本書のほか、当社
ホームページでも行っています。本書発行以降の最新情報、
本書のPDF版等がご覧いただけます。
インターネットでの情報提供
(環境・社会活動)
http://www.iwatani.co.jp/jpn/csr/csr01.html
Sustainability Report 2012
21
大阪本社〒541-0053 大阪市中央区本町3-6-4 TEL(06)7637-3131
東京本社〒105-8458 東京都港区西新橋3-21-8 TEL(03)5405-5711
http://www.iwatani.co.jp/
00
このFSCのロゴマークは、
この報告書に使用さ
れている木材繊維が森林管理協議会(FSC)
のルールに則って適切に管理されている森林
から生産されたものであることを示します。
発行日 2012年9月
イワタニ携帯サイト
環境・社会報告書2012のお問合せ先
この報告書は、有害物の廃液量や使用量が
少ない「水なし印刷方式」
を採用しています。
揮発性有機化合物
(VOC)
を
含まないインクで印刷しました。
ISO 14001
98ER-011
東京本社 環境保安部地球環境担当
TEL:
(03)
5405-7027
Fly UP