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環境・社会報告書 - 岩谷産業株式会社|Iwatani
環境・社会報告書 Sustainability Report 2011 CONTENTS 岩谷産業環境方針 岩谷産業環境方針 環境憲章 経営者からのメッセージ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 01 岩谷産業は「ガス&エネルギー」を企業コンセプトに、LP ガス、各種高圧ガスを中心とし、生活商品、食品、機械、溶接 材料、電子機器、金属、化学品、鉱産物など広範な事業を 特集 いま見直されるエネルギー、そして未来へ 都市と暮らしの安心を支え、未来を拓くLPガス・・・・・・・ 02 LPガス・天然ガス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 04 水素・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 06 豊かな未来を築き支えるイワタニの多彩な活動・・・・・・・ 08 社会的パフォーマンス 良き企業市民として・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 09 地域社会への貢献・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 国際活動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 エネルギー技術への支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 展開しています。 当社はこれら全ての事業活動において、 「イワタニグループ 環境憲章」の精神に則り、地域社会との共生に努め、循環型 社会の構築に貢献します。 1. 資源を有効利用するための技術、社会の持続的発展に寄与する 新エネルギーの研究・開発ならびに、環境良品の普及拡大を通じ て、温暖化をはじめとする地球環境の負荷低減に努めます。 2. 事業の諸活動を通じて、省資源・省エネルギー及び廃棄物の低減 に努めます。 3. 環境関連法規および、当社が同意する環境に係わる要求事項を 遵守します。 4. 環境目的および目標を設定し見直すことにより、環境マネジメント システムの継続的な改善を推進し、汚染の予防に努めます。 5. 当社および、 グループ全社員に対し環境啓発・教育を実施します。 お客様との関わり 2003年5月1日 岩谷産業株式会社 代表取締役社長 牧野 明次 コミュニケーション・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13 社員との関わり 環境憲章 経済的パフォーマンス 2010年度経済的パフォーマンスの総括 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14 環境パフォーマンス 環境マネジメントシステム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15 2010年度環境パフォーマンスの総括・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 イワタニのマテリアルバランス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 サプライチェーンの管理体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18 物流 法令遵守およびネガティブ情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19 環境会計 2011年度環境目的・目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20 本報告書は、 イワタニグループの2010年度の活動を 環境年表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 掲載しています。 【参考にしたガイドライン】 環境省:環境報告書ガイドライン (2007年度版) GRI:サスティナビリティ・リポーティング・ガイドライン第3版 (G3) 経営者からのメッセージ 復興を支え、未来を築く確かな力に。 イワタニは、災害に強い クリーンエネルギーで貢献します グループをあげて 継続的な復興活動を エネルギーの分散化と ベストミックスを推進 2011年3月11日、東日本は未曾有の大震災に見舞われま 東日本大震災は、日本が 抱えるエネルギー問題を顕在化 した。あらためまして、 この度の震災でお亡くなりになられた させ、 エネルギーの在り方を見直す大きな契機となりました。 方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された方々に また、当社が供給するLPガスの “災害に対する強さ” が再認識 心よりお見舞い申し上げます。 され、LPガスに対する関心を改めて高めることにもなりま 当社におきましては、震災直後より被災地の生活支援に少し した。 でもお役に立てるよう、カセットこんろやカセットボンベ、LP 未来へ向けて望ましいエネルギー・インフラを確立するため ガスなどの緊急輸送を行いました。また、地域の皆様へ向け には、単一のエネルギーに依存するのではなく、エネルギー ガス供給が 停滞することがないよう全力をあげて対応に の適正な分散化が必要です。たとえば都市ガスエリアでも 努め、早期の復旧をはかりました。エネルギーサプライヤー LPガスを日常的に併用し、互いにバックアップし合うことが として、当社だからこそできる活動・支援を、今後も継続して 災害対策となり、暮らしや社会全体の安心・安全を高める まいります。 ことにつながるのではないでしょうか。当社は、全国に災害に 強いLPガスの基幹工場を設置し、災害時でもガスを安定的 に供給可能な体制を構築しています。もちろん、 これからの エネルギーは環 境に優しいことが 必 須 条 件です。当 社は 現在、環境負荷の少ないLPガス、究極のクリーンエネルギー である水素、さらに燃料電池や太陽光発電にも力を入れ、 クリーンエネルギーの比重を高めたエネルギーの分散化と ベストミックスを目指して、各エネルギーの利用促進あるいは 本格的な活用に取り組んでおります。 震災からの復興、その先にあるエネルギーの未来のために、 当社はこれまで以上に 「世の中が必要とする」 クリーンエネル ギーの開拓・普及に力を注いでまいります。今後とも皆さまの 変わらぬご支援とお引立を賜りますよう、何卒よろしくお願い 申し上げます。 代表取締役社長 Sustainability Report 2011 1 特集 いま見直されるエネルギー、そして未来へ 都市と暮らしの安心を支え、未来を拓く、 LPガスを組み込んだエネルギーシステム 1つのエネルギーに頼る時代は終わりました。電気だけでも、都市ガスだけでもない、災害に強い自立型エネルギー 「LPガス」 を組み 込んだエネルギーシステムが、都市や暮らしの安心を強固にし、新しい未来を創造することに社会が注目しています。イワタニは、 LPガスの利用促進を図る多様な活動を推進。また、LPガスの更なる安定供給のために東京・名古屋・大阪の供給拠点を強化しています。 いち早く必要とされる場所へ 都市部にもLPガスを さまざまな用途に活躍 仮設住宅に設置された 「MaruiGas」 大容量のLPガスを供給できる 「災害時対応バルク」 岩谷産業 (株) 東京本社屋上に設置されたGHP 災害に強いLPガス 災害時対応バルクという安心 利用範囲を広げるLPガス LPガスは、容器を設置すればどこでも使用 都市ガスエリアこそ、日頃からLPガスを LPガスは、調理・給湯・冷暖房・発電ができる でき、災害時の点検や復旧も速やかに行う 併用し、相互にバックアップできる体制を 自立型エネルギーとして、その利用範囲を ことができる “ラインのいらないライフラ 整えたい。そんな取り組みが企業や地域 広げています。LPガスを活用した空調設備 イン” です。東日本大震災の後、電気や都市 単位で進んでいます。それを支えるのが、 (GHP) や自家発電設備(ガスエンジン) は、 ガスの復旧が進まない中、LPガスはいち早 大容量のLPガスを貯蔵できるバルクタンク 病院・学校・公共施設等の節電・災害対策と く供給を再開。また、被災地の炊き出しに の耐震性を高め、供給に必要な機器や調理 しても注目が高まっています。CO 2 排出量 活躍し、仮設住宅にはLPガス設備が設置 機 器を接 続できるガス栓を一 体 化した が少なく、クリーンエネルギーとしても大き されるなど、LPガスは復興に大きな役割を 「災害時対応バルク」 です。東日本大震災 な可能性を持つLPガスは、これからのエネ 果たしています。イワタニは、LPガスの優位 でも力を発揮。仙台では電気・都市ガスが ルギー・インフラに欠かせない熱源として、 性を、災害に強い社会の構築に活かす取り 途絶える中、地域の人々への炊き出しに 一層重要な役割を果たすものと期待されて 組みを進めています。 使用され、 その力を発揮しました。 います。 イワタニは、LPガスのトップサプライヤー イワタニは、独自にLPガスの輸入備蓄基地を持ち、 国内で唯一、産ガス国からご家庭まで一貫した流通 ネットワークを確立。 「MaruiGas」 のブランドで、北海 道から沖縄まで全国約310万世帯のお客さまにLP ガスをお届けしています。また、様々な法人へ向け て、LPガスとその有効利用をご提案し、環境負荷の 低減やコストの削減に貢献しています。 2 Sustainability Report 2011 LPガスタンカー LPガス備蓄基地 配送用LPガス車 LPガスで 発電・給湯・空調 LPガスで 発電・給湯 LPガス 家庭用燃料電池エネファーム マイクロコージェネレーションシステム 自然エネルギーとの 組み合わせ 「W発電」 LPガスで 冷暖房 + 太陽光発電 GHP (ガスヒートポンプエアコン) 家庭用燃料電池 エネファーム そして、新たな未来を拓くエネルギーへ 大きな可能性をもつLPガス 単一のエネルギーに依存せず、複数のエネルギーを合理的に組み合わせて活用する時代へ。 このエネルギーの分散化に不可欠ともいえる のが自立型で環境に優しいLPガスです。新たなエネルギー・インフラの鍵を握るLPガス。 イワタニは、 「バルク供給システム」 の拡充、 「エネフ ァーム」 や 「エコウィル」 などのコージェネレーション (熱電併給) システムの普及、自然エネルギーとのシステム連携など、新たな未来を拓く エネルギーシステムの提案を通して、家庭や企業、 さらには社会全体の安心と豊かさの向上に貢献してまいります。 災害に強い社会をつくる「災害時対応バルク」 「災害時対応バルク」 とは、日常の使用と災害時のLPガス供給の両方に対応する 大型LPガスタンクです。大災害では直後の2日間を乗り切ることが重要ですが、 「災害時対応バルク」 があれば、電気や都市ガスが途絶えてもエネルギーを供給でき ます。たとえば、使用状況にもよりますが、残量が半分あれば、500キログラム型で 3日、1トン型ならば1週間、ガス発電機とガスストーブを終日稼働させて、さらに 付属のガス炊飯器で1日3食のご飯を100人分まかない、ガスこんろ2台と給湯器 1台を1日3時間使って温かい汁ものを作り、 シャワーを使用することができます。 炊き出し用の器具も備えた 「災害時対応バルク」 Sustainability Report 2011 3 特集 いま見直されるエネルギー、そして未来へ 家庭へ、企業へ。LPガスをベースに 最適なエネルギーソリューションを提供 LPガスを利用した高効率エネルギーシステムの普及に取り組み、 省エネや環境負荷の低減に貢献するとともに、 家庭や企業におけるエネルギーの分散化ニーズにも応えています。 LPガスを使ってわが家で発電 [エネファーム] 高効率ガス給湯器でCO 2を削減 [エコジョーズ] イワタニは、住宅メーカーと連携して、 また全国のMaruiGas販売 従来のガス給湯器が排気していた200℃の排熱を回収して給湯に 網を通して、2009年より本格的にLPガス改質型・家庭用燃料電池 再利用する高効率ガス給湯器です。熱効率が約15%向上し省エネを 「エネファーム」 の普及に取り組んでいます。 「エネファーム」 は、LP 実現。外気への排熱放出を抑え、CO2排出量を約16%削減します。 ガスから取り出した水素を使って燃料電池で発電し、発生する排 熱から温水を作り出す家庭用コージェネレーションシステムです。 省エネとCO2削減に寄与する LPガスを使って冷暖房・省エネ [GHP] だけでなく、災害リスクの少な 「GHP(ガスエンジンヒートポンプ)」 は、ガスエンジンでコンプレッ い自立型のエネルギーシステ ムとして普及が加速するものと サーを駆動し、ヒートポンプに 期待されます。イワタニは施工・ よって冷暖房を行います。エネ 保守体制の強化を図りながら ルギー効率に優れ、消費電力は 一層の拡販を進めています。 LPガスを用いた家庭用燃料電池 「エネファーム」 電気エアコンの約10分の1。 環境に優しく、ランニングコスト ベストミックスを担う自然エネルギー [太陽光発電] 自家発電システムとして節電・災害にも有効 家庭用エネルギーのベストミックスを図る上で欠かせないのが、クリーン な再生可能エネルギーの主役 「太陽光発電」です。イワタニは [産業用コージェネレーションシステム] LPガスをガスエンジンやガスタービンで燃焼させて発電し、排熱を冷暖房 その普及にも力を注いでいます。 や給湯などに有効利用することで 「太陽光発電」は電気代を削減 省エネやCO 2削減を実現します。 し、発電して余った電気を電力 会社に売ることも可能です。 も低減できる空調システムです。 様々な施設で活躍する「GHP」 落雷等による瞬時電圧低下を回避 太陽光発電 ― 昼間の太陽光で発電 する安定電源としても信頼され、 オフィスや工場、病院や学校等へ 次世代の家庭用エネルギーを育てる取り組み [W発電 (エネファーム×太陽光発電) ] 低炭素社会へ向けて、家庭用エネルギーはどうあるべきか。その一つの 答えが「エネファーム」 と 「太陽光発電」 を組み合わせた 「W発電」 です。 産業用コージェネレーションシステム 大規模施設のエネルギー分散化にも貢献 [バルク供給システム] 二つのシステムを併用すること 集合住宅や大規模施設などユーザーの敷地にバルク貯槽を設置し、 で、平均的な家庭のCO2排出量 バルクローリーから直接LPガス の80%=約4.2トンを削減でき、 を充填する大容量供給システム エネルギーコストも大幅に削減で です。容器(ボンベ)配送方式に きます。イワタニは、よりクリーン 比べて配送回数が減少、配送 で効率の良い家庭用エネルギー 車両の燃料消費や排気ガスの への変革にも取り組んでいます。 4 の導入が進んでいます。 Sustainability Report 2011 W発電システム 削減にもつながります。 バルクローリーとバルク貯槽 いま見直されるエネルギー、そして未来へ 高まる天然ガス需要に 応える一貫供給体制 世界的にエネルギーの見直しが進む中、天然ガス需要が高ま っています。イワタニはLNG (液化天然ガス) 供給において、 輸送・貯蔵・供給・保安の全てをグループ内で完結できるネット ワークを確立し、取扱量と供給エリアを着実に拡げています。 LPガス車の普及を支えるガス充填システム [セルフステーションα] 「サテライト供給」 で燃料転換を促進 [サテライト供給] タクシー、バス、宅配・郵便 サテライト供給とは、 ユーザーのもとに貯蔵・気化設備を設置して トラックなど幅広い分野で ローリーでLNGを供給する方法で、天然ガス導管がないエリア 活躍するLPガス自動車の でもLNGの使用が可能 燃料供給インフラの拡充 です。イワタニは独自の に貢献する簡易型LPガス 供給ネットワークを確立 充填システムです。 省スペースで設置できるセルフステーションα し、クリーンな天然ガス へ燃料転換を図りたい 暮らしの安心・安全を守り続ける 工場等のニーズに応え ています。 [安全機器/テレセーフセンター] ローリーによるLNGのサテライト供給 LPガスを安心してお使いいただくために、イワタニは、 「S型マイコン メータ」 「ガス放出防止器」 「ヒューズガス栓」 「ガス漏れ警報器」など 様々な安全機器による多重安全システムを確立しています。さらに、 各家庭のマイコンメータとイワタニの「テレセーフセンター(集中監視 地域のLNG需要に応える「甲賀エナジー」 [甲賀エナジー] センター)」 を双方向の通信ネットで結び、ガス設備機器が正常に機能 「甲賀エナジー (株) 」 は、関西電力 (株) 及び甲賀協同ガス (株) と しているか、ガス漏れはないか、24時間・365日途切れることなく 共同で設立した天然ガス供給会社です。供給エリア内の大口 見守っています。イワタニでは、この「テレセーフセンター」 を東西 需要家の他、一般家庭 (約3,000戸) へガスを供給する甲賀協同 2ヵ所に設け、ここを拠点に安定供給と安全対策の強化を図っています。 ガス (株) へも卸供給を行い、地域の暮らしのエネルギーを天然 ガスに転換する全国でも初の事例となりました。甲賀エナジーは 計 画 販売店 動 検針 ・残 ガ ス 出動 要 緊 急 出 請 現 在 、貯 蔵タンク5 基 、 達 配 報 情 お客さま 計500klの総貯蔵能力 を有し、2010年度末の 供給量は約16,000トン となります。 マイコンメーター 24時間 集中監視 センター ヒューズコック 電話連絡 自動 通 報 ガス漏れ警報器 燃料転換へ向けた情報発信 [エネルギーセミナー] 製造現場におけるLNGやLPガスへの燃料転換は、CO2排出 甲賀エナジーの貯蔵タンク 都市ガス事業にLNGを供給 [丹後瓦斯 (株) ] イワタニは2009年7月より、京都府舞鶴市内の約3,000戸へ 量削減や生産性向上に効果を発揮します。この取り組みに 都市ガスを供給している 「丹後瓦斯 (株) 」 に資本参加し、都市ガス 関心のある企業担当者に向けて、 イワタニは各地で 「エネル 事業に初めて本格参入しています。丹後瓦斯は、 これを機に天然 ギーセミナー」 を開催。個別のエネルギー診断やソリュー ガスへの熱量変更を進めており、その原料のLNGを当社から ションの提案も行っています。 供給しています。 Sustainability Report 2011 5 特集 いま見直されるエネルギー、そして未来へ インフラ拡充から最先端の技術実証まで、 水素エネルギー社会の早期実現を推進 産業や暮らしのエネルギーを変革しつつある水素。その最先端で、 イワタニは産官学と協力し、 あるいは独自の取り組みで、水素エネルギー社会の早期実現を推進しています。 世界初「水素タウン」の実証試験に参画 [北九州水素タウン プロジェクト] 料電池に水素を直接供給して発 電、家庭や施設のエネルギーを 水素でまかなうコミュニティ規 イワタニが参加する「水素供給・利用技術研究組合(HySUT)」は、 模の実証試験です。イワタニは 2011年1月より北九州市八幡東区において 「水素タウン」 の実証試験 燃料電池の運転実証の他、実 を開始。本プロジェクトは、新日本製鐵八幡製鉄所から発生する副生水 使用環境下で要求される周辺技 素を利用。地中に埋設した全長1.2kmのパイプラインから純水素型燃 術の検証を行っています。 水素ステーション20ヵ所建設へ向けて CO 2を全く排出せずに水素で発電 [水素ステーション] 2011年1月、自動車メーカーおよびイワタニをはじめとするエネ 純水素型燃料電池を設置し、実証試験中の集合住宅 [純水素型燃料電池] 「北九州水素タウン」 にも設置されている純水素型燃料電池は、 ルギー事業者13社は、燃料電池自動車 (FCV) の本格的な国内 利用サイトでCO2を全く排出しない極めてクリーンなコージェネ 市場導入と水素供給インフラの普及開始に向けて共同で取り組む レーションシステムです。低炭素社会を担うこの燃料電池の本格 ことで合意しました。 的な活用を目指して、 イワタニは実証運転を重ねています。 燃料電池自動車の市場導入が開始されるのは2015年。この 年に合わせてエネルギー事業者は、東京・愛知・大阪・福岡の4大 都市圏を中心に、約100ヵ所の水素供給ステーションを整備する ことを目指しています。イワタニは、水素のエネルギー利用を牽引 多彩な条件下で活躍する水素燃料電源車 [燃料電池電源車] する企業の社会的責任として、 そのうちの20ヵ所以上を建設する イワタニは、純水素型燃料電池を搭載した国内初の燃料電池 予定です。 電源車を開発。騒音・振動や イワタニは、すでに水素ステーションを各地で運用しています。 CO 2 の排出がほとんどない 2003年「JHFC有明水素ステーション」、2007年「JHFC関西 ため屋内や住宅地の夜間工事 空港水素ステーション」 をそれぞれ開設。2009年9月開設の などで活用が見込まれていま 「北九州水素ステーション」 は、現在 「北九州水素タウン」 の要と す。また、災害時の非常用電源 して運用されています。 としても有効です。 イワタニでは、 これらの運用で培った技術力やノウハウを活かす 純水素型燃料電池を搭載した燃料電池電源車 とともに、水素の充填時間を短縮できる技術開発に取り組むなど、 より実用的な水素ステーションの建設に向けて努力しています。 イワタニは、燃料電池自動車の本格的な普及を水素供給インフラ の拡充を通して支えてまいります。 水素が動力源のアシスト自転車 [水素自転車] イワタニは、純水素型燃料電池を搭載したアシスト自転車を開発。 3年間の実証試験をもとに改良を行い、誰でも安全・快適に乗る ことのできる 「水素自転車」 を 完 成させています。 「北九州 水 素タウン」にも導 入され、 未 来の移 動 手 段として期 待 されています。 北九州水素ステーション 6 Sustainability Report 2011 純水素型燃料電池を搭載した水素自転車 純水素型燃料電池 水素パイプライン 水素パイプラインから集合住宅、ホームセンター、 市立博物館などに設置した計14台の純水素型燃料 電池に水素を直接供給して発電。水素供給のハブ ステーションにはイワタニが建設した 「北九州水素 ステーション」 が使われています。 東西2拠点の液化水素供給体制を確立 液化水素は圧縮水素 (気体) に比べて純度が高く、大量輸送・大量 水素を身近にする イワタニの水素供給インフラ 貯蔵が可能なため幅広い工業分野で利用されています。年々 増大する水素の需要に、 イワタニは東西2つの液化水素製造拠点 で対応。一度に約18,000S㎥を輸送できる専用のローリー車等 (株) ハイドロエッジ を使って、本州、四国、九州全域をカバーする供給体制を確立して います。 JHFC有明 水素ステーション [(株) ハイドロエッジ] 大阪府堺市にある 「 (株) ハイドロエッジ」 は、 イワタニと関西電力 JHFC関西空港 水素ステーション 岩谷瓦斯 (株) 千葉工場 液化水素製造プラント グループ・堺LNG (株) が合弁で設立した、毎時3,000ℓ×2系列と いう製造能力を誇る日本最大 の液化水素製造プラントです。 2006年4月に稼働を開始。 2009年6月には液化水素貯 蔵タンク300kl×2基を増設 し、安定供給に努めています。 北九州水素タウン (北九州水素ステーション) 水素工場 日本最大の液化水素製造プラント 「 (株) ハイドロエッジ」 [岩谷瓦斯(株)千葉工場 液化水素製造プラント] 東の拠点、千葉県市原市にある岩谷瓦斯 (株) 千葉工場 液化水素 製造プラントは、東日本初の液化水素製造プラントです。2009年 水素普及のネットワークを広げる [水素エネルギーフォーラム] 7月に運転を開始。毎時3,000ℓの製造能力を持ち、主に首都圏 水素エネルギー社会の実現へ向けたネットワークづくりを進める 及び東北・北陸地方の需要に応えています。液化水素を安定的に ため、毎年 「水素エネルギーフォーラム」 を開催。5回目を迎えた2010 供 給することは産 業 の 発 展 年度は、大阪と東京で開催。大阪 だけでなく、水素エネルギー では 「水素エネルギー社会実現 社会の実現にも寄与するもの に向けた各地域の取り組み」 に とイワタニは考えています。 ついて、東京では 「2015年水素 ステーションと燃料電池自動車の 普及に向けて」 をテーマに、活発 東日本初となる「岩谷瓦斯(株)千葉工場 液化水素製造プラント」 な討議と交流が図られました。 第5回イワタニ水素エネルギーフォーラム Sustainability Report 2011 7 特集 いま見直されるエネルギー、そして未来へ 豊かな未来を築き支えるイワタニの多彩な活動 日本の先端産業に資源というエネルギーを。都市や暮らしに潤いというエネルギーを。 イワタニは多彩な活動を通して、豊かな未来づくりに貢献しています。 ヘリウムの安定供給を目指して [液化ヘリウム事業] 先端産業に欠かせない希少資源 [チタン・レアアース] 半導体や液晶の製造工程に不可欠な希少資源ヘリウムは、天然ガス イワタニは資源商社として、先端産業に欠かせないレアメタル (チタ 採掘の副産物です。ヘリウムのトップサプライヤーであるイワタニは、 ン) やレアアース (希土類元素) の確保にも取り組んでいます。チタン 2010年5月、世界最大のLNG (液化天然ガス) 生産国カタールに に関しては高純度(80∼95%) の“ハイチタン” に特化。日本市場の おける新たなヘリウム開発プロジェクトにおいて、日本企業として 約6割を扱い、さらに豪州の採鉱開発を強化するなど将来へ向けた 初めてヘリウムを直接輸入する権益を取得しました。これにより 安定供給に注力しています。レアアースに関しては日本市場の約5%を 2013年初頭から年間約800 輸入。中国の輸出制限等で需給が 万㎥の輸入が見込まれます。 逼迫化する中、2010年は緻密な 2010年8月には、新たに建設 ネットワークを活かし前年並みの した国内最大級の「大阪ヘリウ 数量を確保しました。供給ソース ムセンター」 がフル操業を開始。 の多様化や資源リサイクルなど 輸入量の確保とともに安定供 給体制の強化を図っています。 も視野に入れつつ供給力の強化 コンテナで運ばれるヘリウム 屋上や壁面緑化で省エネ・大気浄化に貢献 [都市緑化システム] に取り組んでまいります。 本格的な野菜生産へ向けた取り組み [植物工場] 建物の屋上や壁面の緑化は、植物の蒸散作用により周辺の気温を イワタニが力を入れている植物工場は、完全人工光型で土を使わ 下げる効果があります。また、緑化による断熱効果で屋内の温度 ない水耕栽培が特徴。害虫などの飛来がないため無農薬栽培が 上昇を防ぎ、省エネやCO 2の排出削減も期待できます。イワタニ でき、低細菌のため水洗いの必要がない安全・安心な野菜栽培が は、植物の生育を助け、施工や維持管理も容易な緑化システムを 可能です。現在、様々な野菜に適した成育条件のデータを蓄積し、 提案。その普及に向けた取り 本格的な栽培を目指していま 組みの一環として、岩谷産業 す。また、千葉大学および他企 (株)東京本社北側の壁面を 業とコンソーシアムを構成し、 緑化。数種の植物を組み合わ 千葉大学の広大な植物工場で せた緑 化システムは大 気の 行われている、収量増加や生産 コスト削減の成果を競う実証 浄化効果が期待され、道行く 人の目を楽しませています。 岩谷産業 (株) 東京本社の壁面緑化 実験にも参加しています。 次代を担う子どもたちと明日の環境を考える ∼岩谷産業 [水素エネルギー教室80] 8 日本の素材産業を支えるレアアース イワタニの植物工場で栽培されたレタス 創業80周年記念事業∼ [住みよい地球∼全国小学生作文コンクール2010] イワタニは全国の小学校80校を対象に、 全国261校から1,911作品の応募を 環境問題と水素エネルギーに関する正しい いただきました。厳正なる審査の結果、 理解の促進を目的として「水素エネルギー 最優秀賞1作品、優秀賞4作品を含む 教室80」 を実施しました。ご要望が多かった 計38作品を入選とさせていただき、 為、予定を上回る91校にて実施しました。 また、優秀作品を多数応募いただいた 水素自動車の試乗体験なども用意され、 2校には学校奨励賞を授与し、併せて 楽しみながら学べる授業として好評でした。 水素エネルギー教室を実施しました。 Sustainability Report 2011 社会的パフォーマンス イワタニの企業倫理綱領 良き企業市民として 経営の健全性を確保するとともに、企業としての社会的責任を果たすため、 コーポレート・ガバナンスの体制を整え、 従業員一人ひとりの意識を高めています。 イワタニ企業倫理綱領 イワタニは、 「世の中に必要な人間となれ、世の中に必要なものは 栄える」 を企業理念として掲げ、常に世の中が求める新しい価値、 イワタニ企業倫理綱領 1.顧客が求める新しい価値を創造し、社会に貢献します。 お客様が求める価値の創造に努め、社会に貢献することを目指し ています。この企業理念をもとに、 イワタニは持続可能な社会に 貢献するため経済面・環境面・社会面の様々な活動を行っていま す。 また、1998年には 「グループの経営者、従業員が企業理念や 倫理観・価値観を共有し、あらゆる事業活動の局面において遵守 すべき規範」 としてイワタニ企業倫理綱領を制定し、企業不祥事 の発生阻止に向けて、 リーフレットの配布や小冊子の発行を通じ 2.関係法令の遵守及びその精神を尊重し、公正で自由な競 争を通じ、社会的責任を果たします。 3.広く社会の共感、相互理解を得るために、積極的に企業情 報を開示するとともに社会との対話を行います。 4.ゆとりと豊かさを実現するため、多様な価値観を尊重し、 能力を充分発揮できる環境をつくります。 て社内・グループ会社で周知徹底を図っています。なお、昨今の 5. 「住みよい地球がイワタニの願いです」 との認識に立った、 環境との共生を目指す企業活動を行います。 企業を取り巻く社会環境の変化、法令の改正動向を踏まえ、随時 6.国際的な視野に立った企業経営を行います。 改訂を致しております。 コーポレート・ガバナンス ●コーポレート・ガバナンスの体制 当社のコーポレート・ガバナンスは、意思決定の迅速化・透明性の 株主総会 報告 を確保することを基本的な考え方としています。内部統制に関す 選任・解任 選任・解任 選任・解任 向上、情報開示、説明責任 (アカウンタビリティ) の強化、法令遵守 (コンプライアンス) 、危機管理の徹底などを図り、経営の健全性 監査 る社内監査体制につきましては、十分なコーポレート・ガバナンス 取締役会 取締役 17名 が実施できる体制を構築しており、概要は以下のとおりです。 の監視機関である監査役会による企業統治体制を構築してい 報告 報告 監査役会 監査役 4名 (うち社外監査役 2名) 選定・解職・監督 当社は、業務意思決定および監督機関である取締役会と職務執行 会計監査人 ます。常勤監査役は全ての取締役会・経営会議に出席するなど、 会計監査 執行役員会 執行役員 36名 連携 より多角的な視点に基づいた監査体制を確立しております。 代表取締役 報告 経営会議 役付役員 11名 報告 法律の専門家、および金融・財務分野に精通する者を選任し、 指示 指示 取締役の職務執行を十分に監視できる体制です。社外監査役には、 また、常務以上の取締役で構成する経営会議においては、取締 報告 指示 指示 役会に付議する事項や業務執行上の重要事項の審議に加えて、 情報の共有化と意思疎通を図っています。 関係・連携を持って必要な内部監査を定期的に実施し、会社の 事業活動が適切に行われているか監査しています。監査役会は、 の傘下に8つの個別委員会を設け、顕在ないし潜在する企業危機 への総合的な対応を行っています。 報告 管理委員会」 を社長直轄の組織として設置しています。当委員会 指示 また、グループ企業全体のリスクを統合的に管理するため、 「危機 監査部 内部監査 る等、情報交換を行なっております。 危機管理委員会 ・安全保障輸出管理委員会 ・個人情報保護委員会 ・コンプライアンス委員会 ・工場保安委員会 ・災害対応・環境委員会 ・海外安全管理委員会 ・CS委員会 ・製品安全・ブランド委員会 内部監査 定期的な監査により会社の業務執行を監視しており、 また、会計 監査人と定期的な会合を持ち、会計監査内容につき説明を受け 報告 内部監査については、社長直轄の 「監査部」 が、監査役と密接な 各営業部門・関係会社 Sustainability Report 2011 9 社会的パフォーマンス イワタニの社会貢献 地域社会への貢献 イワタニは、LPガス販売店など全国に広がる人や情報のネットワークを活かし、地域の安全や環境保護に貢献。 さらに豊かな文化の育成にも協力しています。 東日本大震災時の対応 [カセットこんろ35万台] [カセットボンベ905万本出荷] 2011年3月11日、東北地方を中心とする東日本一帯を地震と [LPガス10.7トン搬送] LPガスは、電気や都市ガスのような大規模なインフラが不要なため、 津波が襲い、未曾有の被害をもたらしました。イワタニグループは 災害時も速やかな復旧・利用が可能です。イワタニグループでは、 地震発生後、速やかに仙台市に社員を派遣し、被災地自治体や LPガスを被災地の炊き出しに役立てていただくため、3月20日、 関係省庁と連携をとりながら救援活動を開始しました。 栃木県の小山LPGセンターに集められた充填済みLPガス容器 街全体が壊滅し、電気・ガス・水道などライフラインが完全に途絶 150本 (LPガス4.5トン) と炊き出し用器具50セットを、LPガス車 してしまった被災地にとって、何よりも急がれたのは食糧と熱源 5台に載せて仙台LPGセンターへ搬送しました。3月23日には の確保でした。地震発生から1週間後の3月18日、 イワタニは、 第2陣が出発。充填済みLPガス容器170本 (LPガス6.2トン) と 2009年に設立した 「サウジアラムコ―岩谷産業緊急災害時LP 炊き出し用器具20セットをLPガス車5台に載せて、同じく仙台 ガス支援基金」 に基づき、宮城県の仙台市、南三陸町、柴田町、 LPGセンターへ搬送。LPガスの出荷量累計は10.7トンに及びま 白石町、気仙沼市、石巻市、および岩手県の釜石市の7自治体へ した。また、被災地では、届けられたLPガスを使った炊き出しの 向けて、 カセットこんろ1万840台、 カセットボンベ6万本を緊急 準備等に、 イワタニグループの社員が携わりました。 出荷しました。イワタニでは、 「サウジアラムコ―岩谷産業緊急 災害時LPガス支援基金」 を倍増し、 その後もできる限りの支援を 行いました。基金からの支援を含め3月31日までに出荷した累計 数は、カセットこんろ35万台、カセットボンベ905万本に達しま した。尚、急増する需要に応えるため、国内3工場で休止していた カセットこんろの生産ラインを再稼働、4月1日よりフル生産体制 に移行しました。 LPガスを炊き出し用器具とともに緊急出荷 届けられた物資を使い炊き出しの準備 [約2億4000万円相当の救援物資・義援金] イワタニは、東日本大震災の緊急支援として、カセットこんろ、 カセットボンベ、LPガス、炊き出し用器具、 「富士の湧水 (天然水) 」 、 その他食料品や生活用品等の救援物資を緊急出荷しました。 また、 日本赤十字社を通じて義援金3,130万円を寄付させていた だきました。これらを合わせると、その総額は約2億4000万円 相当になります。 急ピッチで進む被災地へ向けた出荷作業 [医療用酸素ガスの供給] 酸素吸入や人工心肺吸入など医療分野で使われる酸素は、患者 の生命を維持するために最も重要なガスの一つです。イワタニ は、医療用酸素ガスの供給が一時でも停止することがないよう、 震災後速やかに対応しました。3月14日、郡山ガスセンターが 正常運転を再開。3月16日、つくばガスセンターが運転再開。 同日、被害を受けていた仙台 ガスセンターも修理を終え、 箱にはサウジアラムコ社とイワタニの基金ラベル 正常運転を再開。東北エリア に向けて医療用酸素ガスの 安定供給を継続しました。 緊急出荷した医療用酸素ガス 10 Sustainability Report 2011 社会的パフォーマンス イワタニの社会貢献 国際活動 イワタニは、海外支援活動にも力を入れています。その国の発展 の原動力になるよう、技術者、留学生の支援を行っています。 生物多様性への取り組み アジアでの溶接技術向上と普及を支援 環境良品 「ALALA」 は、100%天然素材の環境にやさしい洗剤 溶接は製造業に不可欠な技術基盤。めざましい成長を続ける です。環境良品「ALALA」 の売上の一部は、社団法人日本ナ アジア諸国にとって、その技術基盤の整備と溶接技術の向上は ショナルトラスト協会への寄附を通じて、知床半島の 「100平方 急務の課題であり、 また進出を計画する日本の企業にとっても メートル運動の森・トラスト」 など、自然生態系の保護に役立て 重要な課題です。イワタニでは、 1997年より10年間、大連市に ています。イワタニは地道な おける溶接技術の向上を目的に 「大連市・岩谷日中溶接技術交流会」 活動を継続することにより、 を実施。 2007年以降はハノイ、 ジャカルタなど各地で 「イワタニ溶接 地域の自然生態系保護に セミナー」 を開催、ユーザー先での実地指導も含めてアジアでの 貢献していきたいと考えて 溶接技術向上を支援しています。 また、 インドやタイなどにおける、 います。 進出企業の溶接機器・資材の調達もサポートしています。 環境保護団体「知床100平方メートル運動」 の活動 文化活動を支援 [環境フォト・コンテストへの協賛] イワタニは、プレジデント社主催の 「環境フォト・コンテスト」 に 協賛。コンテストでは協賛各社が掲げたテーマを元に作品を 募集。イワタニのテーマ 「ふるさとのかお」 にも多数の応募をいた 海外ユーザー先での実地指導の様子 だき、選考の結果、環境フォト・コンテスト2011 「岩谷産業賞」 受賞作品には島根県の石原綾子さんの作品 「古民家」 が選ば 留学生奨学金 れました。 「ふるさと」 は私たちの心を豊かにしてくれる安らぎの 原点。環境悪化によってその姿が徐々に変化しているのも事 イワタニは、岩谷直治記念財団による 「岩谷国際留学生研究助成 実ですが、写真から伝わる 金」制度を支援しています。この制度は、東アジア・東南アジア 「ふるさと」の人のぬくもり から来日する自然科学専攻の大学院私費留学生を援助するもの を、環境保護の重要性を考 です。将来わが国と親密な関係を保ち、親善、交流の実を期待 えるきっかけにできればと できる人材にその機会を提供し、研究を援助することで国際間の 考えています。 相互協力と理解を深め、双方の国民生活向上に寄与することを 目的としています。 環境フォト・コンテスト2011「岩谷産業賞」受賞作品 [NHK交響楽団の活動に協力] イワタニは、 NHK交響楽団が事業目的とする、 「交響管弦楽に より、わが国の音楽芸術の向上発展を図り、 その社会文化使命 を達成する」 ことに賛同し、特別支援企業として多角的な事業 協力を行い、全国各地でのN響の活動に協力しています。なか でも活動の柱になっている のが、大阪、東京で行われる クラシックコンサート 「N響 “夏”」 の主催・協賛で、東京 公演は24回目、大阪公演は 21回目を迎えました。 イワタニが事業協力を行う 「NHK交響楽団」 Sustainability Report 2011 11 社会的パフォーマンス イワタニの社会貢献 社会的パフォーマンス イワタニとお客様 エネルギー技術への支援 お客様との関わり イワタニは岩谷直治記念財団が、資源・エネルギー・環境を お客様からの信頼をより確かなものにするために、 「消費者保護」の視点を、 テーマに行う、科学技術の研究開発活動を支援しています。 あらゆる活動において徹底するとともに、広くお客様の声に耳を傾けています。 岩谷直治記念賞 / 岩谷科学技術研究助成 消費者保護の徹底 岩谷直治記念財団は、資源・エネルギー分野における優れた イワタニブランド商品につきましては、安全に配慮した製品 研究開発に関する業績を表彰する 「岩谷直治記念賞」 と、全国 設計、製造管理、説明書や製品への危険を示す警告表示など の大学の自然科学分野における研究者を対象とする 「岩谷 により、 お客様が使用される際に危険となりうる事項に細心の 科学技術研究助成金」 を通して、科学技術に関する研究の助成 注意を払っています。万一、欠陥が発見された場合には速やか および奨励を行っています。1973年の設立当初からテーマに に適切な処置を行います。また、一般のお客様の相談窓口とし すえている資源・エネルギー・環境問題は、時代と共にその重要 てお客様担当を設置し、 クレーム・修理受付などに対応すると 性をますます高めています。 ともに、貴重なご意見を新商品開発等に活かしています。 ●第37回 (平成22年度) 「岩谷直治記念賞」 受賞者 所属機関 (株) 東芝 代表研究者 研究・開発テーマ 電力・社会システム技術開発 大容量高効率水素間接冷却 センター回転機器開発部 タービン発電機の開発 回転電機技術担当 グループ長 加幡 安雄 ●第37回 (平成22年度) 「岩谷科学技術研究助成金」受領者 所属機関 代表研究者 研究・開発テーマ 大阪大学 産業科学研究所 准教授 家 裕隆 有機薄膜系太陽電池への応用を目指した 非フラーレン系電子輸送性材料の開発 千葉大学 大学院理学研究科 准教授 泉 康雄 光で駆動する燃料電池の創製 福井大学 工学部 准教授 内村 智博 有害化学物質の超微量分析のための 手法開発 慶応義塾大学 専任講師 理工学部 応用化学科 奥田 知明 大気微小粒子 (PM2.5) 削減のための 独立電源型大気観測システムの構築 京都大学 教授 エネルギー理工学研究所 片平 正人 溶液NMR法による木質バイオマスの水熱分解 過程の丸ごと実時間モニタリングと活用基盤の確立 岡山大学 助教 異分野融合先端研究コア 金原 正幸 導電性ナノ粒子の合成と完全溶液 プロセスによる半導体デバイスの創製 (受領者全19名から抜粋:順不同) 12 Sustainability Report 2011 消費者保護の事例 ●2003年8月、1997年3月∼2000年10月にかけて製造 された単機能電子レンジに不具合があり、最悪の場合 発煙・発火の恐れがあることが分かりました。このため、 2003年9月2日に全国主要新聞紙上にて無償点検・修理 についての謹告を掲載するとともに、ホームページでも お知らせして継続的に該当製品の無償点検・修理を実施 しています。 ●弊社が販売いたしました小型ガス缶、商品名 「まめガスっ 子」 が再充填してはいけない容器であることが判明しま した。このため2007年11月6日全国主要新聞紙上なら びにホームページに回収と使用中止のお願いを掲載し、 全力をあげて回収活動を実施しています。また本事例の ようなことを二度と起こさぬよう法令遵守と安全性に 関する審査機能を有する組織を、社外の専門家を入れて 新たに設置し消費者保護を徹底しています。 社会的パフォーマンス イワタニとお客様 社会的パフォーマンス イワタニを担う人材 コミュニケーション 社員との関わり イワタニらしさを感じていただき、共感していただけるよう、 社員一人ひとりが能力を発揮し、また、安心して仕事に取り組める環境を整備 お客様への積極的な情報発信を心がけています。 することが、企業の発展にもつながると考え、制度の充実等に力を入れています。 お客様の暮らしの視点を大切に 基本的な考え方 イワタニでは、家庭用LPガス 「MaruiGas」 を 厳しい企業間競争を勝ち抜き、会社を発展させるためには 「社員一人 ご使用いただいているお客様に向けて生活情報 ひとりの高いモラールの維持と能力の向上」が不可欠であり、その 紙「ムティ」 を毎月発行しています。ガスを快適に ための諸施策(人事制度、教育制度、福利厚生制度等) を講じています。 お使いいただくための保安啓発、省エネ提案、 料理や暮らしのヒントをはじめ、日本の良さを次 [人事制度]2004年4月に、成果主義に軸足を移した『職能資格・役割制度』を導入 代に伝える四季折々の企画を織り込んでいます。 し、人事制度を抜本的に改定しました。その基本的なポリシーは「発揮能力の向上」 既に創刊以来421号を数え、毎月の発行部数は と「業績成果に応じた処遇・評価」であり、社員が自信と誇りを持ち、社員の挑戦意 120万部を超えています。 (2011年8月現在) 生活情報紙 「ムティ」 ホームページから暮らしに役立つガスの情報をご提供 欲とパワーを生み出す源泉となるよう中長期的視点で人事制度を見直したものです。 [教育制度]イワタニの企業理念「世の中に必要な人間となれ、世の中に必要なもの こそ栄える」を実現するためには、常に時代が求める知識、知恵、技能、能力を修得 当社の核であるガス&エネルギーを中心に、LPガスのある暮らし、さまざまな場面で すべく、社員一人ひとりが自己研鑽することが必要です。当社は、社員の能力開発 使用されているガス、環境への取り組みなどを紹介するとともに、LPガス設備や安全 をサポートするため、 「階層別研修」「 、目的別研修」「 、海外留学派遣」等を実施し、 器具など実用的な情報、便利なLPガスの豆知識などをご紹介しています。また、遊びな 各種通信教育講座を開講しております。更に、近年では取得している資格に応じて がら、楽しみながらガスとエネルギーについて学べる、子ども向けサイト「ガスエネキッズ」 支給する「技能手当」の内容を拡充するなど、社員の自己啓発を奨励しております。 を公開し、内容を拡充。これからもガスのある豊かな暮らしと情報を提供してまいります。 [福利厚生制度]イワタニでは、社員が心身ともに健康で安心して 働くことができるように、各種福利厚生制度を整備しています。 [出産・育児・介護への取り組み]イワタニでは、社員が仕事と家庭を 両立させながら能力を発揮できるように、育児や介護のための休業 制度や勤務時間短縮制度などを設けています。今後もこれらの制度 「暮らしに役立つガス&エネルギー」 「ガスエネキッズ」 を拡充するだけでなく、制度を利用しやすい職場環境づくりを図る ことで次世代育成支援や介護支援に取り組んでまいります。 環境に配慮した天然水宅配事業「富士の湧水」 [その他(ボランティア休暇の導入)]イワタニでは今回の東日本大震災に対し イワタニは、 「富士山景観形成地域」内の工場より採取した新鮮な天然水 て、社会貢献の一環として、また「何かをしたい」いう社員の気持ちを後押しする 「富士の湧水」を、家庭や事業所へお届けする天然水宅配事業を展開して ためにも社員のボランティア活動を支援する「ボランティア休暇」を導入しました。 います。 「富士の湧水」は貴重なミネラル成分バナジウムを含み、新鮮さを 維持できる使いきり容器を使用。 従来のリターナブルボトル(回収・ 再利用)では必要とした大量の 洗浄水を不要にし、ゴミも最小 退職金・年金制度、弔慰金、遺児等奨学金制度、単身赴任者帰宅旅費補助、長期傷病欠勤、 公傷病欠勤、リフレッシュ休暇、メモリアル休暇、その他休暇(結婚、忌引、妊娠、出産、 看護)、育児休業制度、介護休業制度、勤務時間の短縮(妊娠、育児、介護)、財形貯蓄制度、 持株制度、住宅資金貸付制度、借上社宅制度、転勤者子女入園・入学金補助制度、災害・ 傷病見舞金、海外駐在員への危機管理サービス・医療補助制度、各種クラブ活動支援 限に抑えるなど、環境に配慮し た製造・流通に努めています。 富士の湧水 第3工場 価値ある商品・情報をお客様のもとへ「イワタニi-COLLECT」 労使関係 イワタニでは、 「労使の信頼関係なくして企業の発展はありえず、社員の生活向上と 企業の発展は表裏一体の関係にある」との認識に立ち、良好な労使関係の構築に 「イワタニi-COLLECT」 は、 イワタニグループが提供するショッピ 努めています。1988年には、岩谷産業労働組合との間で“労使共同宣言”を締結し、 ングサイトです。クッキング用品、産直グルメ、 アウトドアグッズ、 「信頼関係と相互理解の維持により企業の永続的な発展と社員の豊かさを追求 健康と美容に役立つ商品など、毎日の暮らしを豊かに彩る商品 する」ことを謳いました。労使の協議機関としては労使協議会・労使連絡会議が を、価値ある情報とともに提案しています。 あり、労使の懸案事項や働きやすい職場環境の整備等について協議しています。 Sustainability Report 2011 13 経済的パフォーマンス 2010年度経済的パフォーマンスの総括 2010年度経済的パフォーマンスの総括 イワタニグループは、中期経営計画 (PLAN12) に基づいて 「成長力の強化」 と 「安定した財務基盤の確立」 に取り組んだ結果、 経常利益では期初の目標を上回る増益を達成するとともに、当期純利益においては二期連続で過去最高益を更新しました。 経営成績 ●セグメント別連結売上高 当社グループは、2012年度を最終年度とする3ヵ年の中期経営 その他 17,063 (2.8%) 計画 「PLAN12」 において、経営目標の 「成長力の強化」 と 「安定し 自然産業 22,301 (3.6%) た財務基盤の確立」 に取り組んでおり、数値目標である、経常利益 180億円、ROA4.5%以上、有利子負債1,500億円以下、有利子 マテリアル 114,686 (18.5%) 負債依存度40%以下の達成を目指しております。 総合エネルギー事業では、M&A等によるLPガス消費者戸数の拡大 総合エネルギー 322,009 (52.0%) を進めるとともに、供給体制の合理化によるコスト削減に取り組み、 収益力の強化を図りました。産業ガス・溶材事業では、中東のカター 産業ガス・溶材 122,352 (19.8%) ル国においてヘリウムの輸入権益を獲得したほか、西日本では液化 水素工場の新設に向けた取り組みを進めるなど、当社グループの 強みを発揮できる水素・ヘリウム分野の更なる強化を図りました。 電子・機械事業では、環境関連分野での新商品の導入など、成長 電子・機械 20,432 (3.3%) 合計 618,844 (単位:百万円) 市場・成長分野への展開に取り組みました。マテリアル事業では、 価格の高騰する鉱物資源の取扱数量の確保、及び安定供給体制 の構築などに取り組みました。自然産業事業は、徹底した品質管理 のもと、新商品の継続的な開発と販路の拡大に努めました。この 結果、経常利益は155億円となり期初の目標を達成するとともに、 当期純利益は61億93百万円と過去最高益を更新しました。 ●収益力の向上 (連結) 経常利益 (億円) ●安定した財務基盤の確立 (連結) 当期純利益 (億円) 4.2% ROA 4.5%以上 4.2% 1,791 180 3.7% 171 有利子負債額 (億円) 有利子負債依存度 1,717 155 1,661 1,589 162 1,500以下 134 82 46.9% 2.1% 55 52 70 61 80 44.2% 44.4% 43.4% 40.0% 以下 25 2007年度 2008年度 2009年度 売上高 経常利益 連結 2011年度 2012年度 (予想) (中期経営計画) 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2012年度 (中期経営計画) 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 7,489 6,813 5,554 6,188 6,570 7,100 171 82 134 155 162 180 70 2011年度(予想) 2012年度(中期経営計画) 80 52 25 55 61 4.2% 2.1% 3.7% 4.2% 4.5% 有利子負債依存度 44.2% 46.9% 43.4% 44.4% 40.0% 売上高 5,800 5,036 4,089 4,566 107 19 75 82 当期純利益 ROA 経常利益 単独 2010年度 当期純利益 ROA 44 10 27 32 3.6% 0.7% 2.9% 3.1% (単位:億円) 14 Sustainability Report 2011 環境パフォーマンス イワタニの環境への取り組み 環境マネジメントシステム イワタニは環境活動にグループをあげて取り組んでいます。より大きな成果をあげるために、組織や体制の強化を図り、 また、従業員の意識の向上にも力を注いでいます。その結果、2010年度も着実な成果をあげることができました。 環境マネジメントシステム グループISO推進責任者会議 イワタニの環境マネジメントシステム (EMS) は、東京・大阪両本社、滋賀技 2001年度より、ISOを取得している主要子会社・関係会社を組織 術センター並びに全国6ヶ所の基幹拠点でISO14001認証を取得(人員の した 「グループISO推進責任者会議」 を定期的に開催し、方向性の 7割強をカバー) しています。また、認証範囲外の支店・営業所においても、 統一・情報交換・指導等を行うことでイワタニグループの環境管理 本社・基幹拠点の指導のもとに管理体制を整えています。環境マネジメン 体制の強化を図っています。さらに、海外の事業会社でもISO認証 トの重要事項は 「災害対応・環境委員会」 で審議され、実行に移されます。 取得を推進しています。 ●EMS運用組織 ●グループISO推進責任者会議 ISO14001認証範囲 議長 (環境保安部長) 社長 危機管理委員会 環境管理責任者 (環境保安部長) 災害対応・環境委員会 事務局 (環境保安部地球環境担当) 内部環境監査員 EMS事務局 (環境保安部地球環境担当) ISO14001分科会 21社 東京本社 (16ユニット) 大阪本社 (15ユニット) 支社 (6ユニット) 支店・営業所 支店・営業所 支店・営業所 滋賀 技術センター ISO9001分科会 19社 海外ISO取得組織 ISO14001…12社/ISO9001…21社 内部監査・外部審査 EMSの内部監査は、年2回、社内全ユニットを対象に実施しており、発見された不適合はすぐに改善が 行われます。2010年度は8月と2月に実施し、重大な不適合は発見されませんでした。また、2010年 10月には高圧ガス保安協会によるISO14001の更新審査を受審し、EMSの運用状況は良好との評価 を受けました。 2010年度ISO審査風景 環境教育 イワタニでは、社員の環境意識向上のため、以下の教育を実施しています。 教育名 時期 教育内容 入門教育 新入社員研修 環境問題全般、EMSの概要、環境活動の利点 階層別教育 管理職研修 環境関連法規の要求内容及び事業との関連 専門教育 年度始め 環境目標、環境活動の手順、法規遵守手順 フォローアップ 随時 社内LANによる情報提供、理解確認のテスト 社内LANを使い環境教育を実施 関係会社の環境関連法規遵守の徹底 ISO認証を取得していない関連会社に対しては、環境関連法規の遵守レベルを向上させるため、現地調査を行った上で改善点を指摘して います。関連会社の環境影響を検討した上で優先順位をつけて実施しており、2010年度は2事業所の調査・指導を行いました。2011年 度も引き続き調査・指導を実施し、 グループをあげてコンプライアンスに努めます。 Sustainability Report 2011 15 環境パフォーマンス イワタニの環境への取り組み 2010年度環境パフォーマンスの総括 イワタニの企業活動が環境に与える負荷をより減らしていくため、 環境パフォーマンスの把握と改善に努めています。 2010年度環境活動結果 イワタニのEMSでは、環境目標を毎年設定し、 3ヵ年の中期計画である環境目的の達成を目指しています。2009年度から2011年度の 環境目的では10の項目で活動を行い、2010年度の環境目標に対する達成状況は以下の表の通りです。 ●2010年度環境活動結果 No. 項目 2010年度目標 実績の総括 達成度 1 環境良品の普及拡大 目標 120ポイント 実績 123ポイント 販売目標により設定した目標ポイントを 達成しました。 ○ 2 環境活動の推進 目標 6,500ポイント 実績 9,492ポイント 80周年記念事業のクリーンアップ活動や 水素エネルギー教室等多方面の活動を行い、 目標を達成しました。 ○ 3 営業車の環境負荷の削減 (岩谷産業全社) 目標 LPG車化率 58.1% 実績 LPG車化率 47.7% 目標を達成できませんでした。 △ 4 配送車等の環境負荷の削減 (関係会社) 目標 LPG車の導入 180台 実績 LPG車の導入 55台 昨年度実績を上回る結果となったものの、 目標を達成できませんでした。 × 5 工場建設・設備工事時の 環境関連法規遵守の徹底 目標 関連法規遵守の徹底 実績 関連法規の違反事項なし 廃棄物処理法、建設リサイクル法などの 環境関連法規遵守を徹底しました。 ○ 6 イワタニグループの温室効果ガス排出量の削減 (エアセパレート工場のエネルギー効率改善) 「生産量の増大」 「製品構成の変化」 等により、 目標を達成できませんでした。 輸送効率の改善 目標 効率改善 2% 実績 効率改善 3.2% (08年度 売上高当りエネルギー使用量比) × 全社的に環境負荷削減を目的とする 物流効率の改善に取り組み、 目標を大きく上回る成果を挙げました。 ○ 目標 全社該当エネルギー使用量データ100%抽出 実績 全社該当エネルギー使用量データ100%抽出の実施 当社の全事業所 (本社、支社、支店、営業所) を対象に、 エネルギー使用量の集計調査を 実施しました。 ○ 電気使用量の削減 目標 2,811千kWh以下(08年度使用量以下) 実績 2,777千kWh (08年度比 ▲1.2%) 全社的なエネルギー削減への意識の高まりが 奏功し、目標を達成しました。 ○ 焼却ゴミ排出量の削減 目標 43,657kg以下(08年度比 ▲1%) 実績 46,069kg (08年度比 5.5%) 支社では削減計画が順調に進められましたが、 本社で目標をオーバーし目標を達成できませんでした。 × 7 改正省エネ法特定荷主規制に基づく 物流の合理化による環境負荷の削減 8 改正省エネ法事業者 (企業) 単位規制に基づく 全社対象エネルギー環境負荷の削減 9 10 目標 AS工場のエネルギー効率改善 2% 実績 AS工場のエネルギー効率改善 0.5% (08年度出荷量当りエネルギー使用量比) 達成率:○…達成/△…50%以上達成/×…達成率50%未満 エコオフィス 1999年度より継続して取り組んでいる 「エコオフィス活動」 の推移は、以下のグラフの通りです。 ●焼却ゴミ排出量 ●電気使用量 (単位:kg) 55000 (単位:千kWh) 53,496 53,496 目標値 52,304 3,088 3,088 目標値 47000 47,174 47,495 45,471 2,933 2900 45,471 45,421 43000 45,001 43,863 43,425 43,424 43,424 43,657 42,797 42,802 42,948 Sustainability Report 2011 ’ 01 ’ 02 ’ 03 ’ 04 ’ 05 ’ 06 ’ 07 ’ 08 2,912 43,657 42,809 2,857 2,865 2,841 2800 39,235 39000 ’ 00 2,896 2,864 46,069 43,867 42,796 ’ 99 2,973 2,965 2,992 48,146 実績値 3,005 2,996 3000 51000 16 3100 実績値 2,779 2,762 2,776 2700 2,605 2600 ’ 09 ’ 10(年度) 2,811 2,811 2,848 2,855 2,811 2,810 ’ 99 ’ 00 ’ 01 ’ 02 ’ 03 ’ 04 ’ 05 ’ 06 ’ 07 ’ 08 ’ 09 ’ 10(年度) 環境パフォーマンス イワタニの環境への取り組み イワタニのマテリアルバランス イワタニの環境に与える影響の全体像を表すのが 「マテリアルバランス」 です。 2003年度よりイワタニグループ国内連結対象企業の環境負荷について調査を開始し、結果を公表しています。今後投入する資源・エネ ルギー量や廃棄物量、エネルギー起源CO2排出量等を削減していくことにより、事業活動における環境効率の改善に努めてまいります。 対象範囲:国内全事業所 (79ヶ所) 集計範囲:2010年4月∼2011年3月 岩谷産業(単独)岩谷産業 注:集計範囲の限定を☆で表します。 ☆:ISO14001認証範囲 電気 リサイクル (紙) 4,511千kWh 111t ※3 燃料 LPガス・・・・・ 43千m3 都市ガス・・・ 43千m3 灯油・・・・・・・・・・ 4kℓ 焼却ゴミ 46t ☆ 自動車燃料 ガソリン・・・・・・292kℓ 軽油・・・・・・・・・・・・ 0ℓ LPガス・・・・・・・ 199kℓ (単独) 産業廃棄物 440t 紙 56t エネルギー起源CO 2 水 2,970t ※2 3 43千m(68%) 対象範囲:上記の岩谷産業国内全事業所に加え国内連結対象会社79社およびエネルギー使用量の多い イワタニグループ(連結)イワタニグループ 持分法適用子会社2社を集計範囲としています。 集計範囲:2010年度 (各社会計年度) ※1 電気 255,526千kWh (99.8%) リサイクル (紙) 241t ※3 燃料 3 LPガス・・・・1,956千m(99.6%) 都市ガス・・・・・・・・・ 8,915千m3 灯油・・・・・・・・・・・・・・・・ 581kℓ A重油・・・・・・・・・・・・・・ 886kℓ 熱供給・・・・・・・・・・ 28,873GJ 産業廃棄物 自動車燃料 ガソリン・・・・・・・・・・・・ 4,098kℓ 軽油・・・・・・・・・・・・・・・・ 3,456kℓ LPガス・・・・・・・・・・・・・・ 2,842kℓ 3,477t※3 (連結) 紙 273t エネルギー起源CO 2 水 149,540t※2 3 867千m(97%) 注1:このほかにPRTR対象物質の排出がありますが、調査中となっております。集計が終了次第、当社ホームページに掲載いたします。 注2:推計値が含まれる場合には、公表値に占める実測値の割合を ( ) 内に併記しています。 ※1:2006年度までのイワタニグループ (連結) の数値は岩谷産業 (単独) の数値を除いた集計としています。 なお、過去のマテリアルバランスについては、当社ホームページをご覧ください。http://www.iwatani.co.jp/jpn/csr/csr04.html ※2:エネルギー起源CO2とは、使用した電力や燃料などのエネルギー量を、 それぞれその製造や消費によって発生するCO2量に換算し合算した値です。 温室効果ガス排出量算定・報告マニュアル (環境省/経済産業省) を使用して算出しました。 ※3:紙のリサイクル量には、新聞・雑誌・包装紙などの事業用途以外の紙資源が含まれています。 Sustainability Report 2011 17 環境パフォーマンス イワタニの環境への取り組み 環境パフォーマンス イワタニの環境への取り組み サプライチェーンの管理体制 物流 環境に配慮した企業活動を行うには、お取引先との連携も 日本の総CO2 排出量の2割強が運送過程で排出されており、 重要となります。イワタニもグリーン調達、品質保証など 排出削減の取り組みが重要となっています。イワタニは、 サプライチェーン管理に努めています。 物流面でも環境負荷の低減に取り組んでいます。 グリーン調達の実施 物流起因のCO2にも削減目標 RoHS、ELV、REACHなどのEU指令による化学物質規制は、日本 ※ イワタニは2006年度の 「省エネ法」 に基づく特定荷主に指定 から輸出されるものであっても、EU域内で販売される商品すべて され、グループ内外に委託している貨物輸送について、物流 に適用されます。このため、欧州を市場とするメーカーは、使用する 拠点の統廃合、 より環境負荷の低い輸送方法へのシフト、 エコ 部品や原材料の履歴を詳しく調査し、規制に触れる化学物質が製品 ドライブの推進、デジタルタコグラフの導入などにより、輸送 に含まれることのないよう、購入品を厳しく管理(いわゆるグリーン 効率改善に取り組んでいます。 調達) しています。イワタニも、ソニーグリーンパートナーを始めとする ※ 「省エネ法」 :エネルギーの使用の合理化に関する法律 お取引先各社の要求事項に応えるため、納入品について環境負荷物 質の含有に関する調査を実施しています。同時に、仕入先へはグリー ン調達を行うことで、販売先へは品質保証・環境負荷物質不使用証 明などを行うことで、サプライチェーンのグリーン化に貢献していま す。 ●サプライチェーンのグリーン化 調達先 要求事項伝達・調査指導 適合商品の納入 要求事項伝達 (グリーン調達) 環境負荷物質の不使用証明 納入先 環境対応 / 製品の販売 消費者 品質保証 イワタニは商社であると同時にガスメーカーでもあり、 自社製品 として出荷するガスの品質には万全を期しております。お客様 が要求されるガスの純度保証を行うため、商品本部、および 環境保安部が協働でガスの品質保証システムの構築に取り 組んでいます。さらにその運用に関しては、例えば産業ガスに ついては、技術部 [滋賀技術センター] が分析面 (各種ガス分析、 分析指導、分析機器選定) でサポートするなどしています。 また、 イワタニグループのセパレートガスメーカーは、品質マネジ メントの国際規格であるISO9001認証を取得し、高水準の品質 管理体制を構築して、環境負荷物質の混入防止等に努めています。 ●イワタニグループのセパレートガスメーカー プラント 18 ISO9001 ISO14001 岩谷瓦斯 (株)甲府工場 ○ ○ エア・ケミカルズ (株)喜連川プラント ○ ○ 山陽エア・ケミカルズ (株)大竹工場 ○ ─ 北陸エア・ケミカルズ (株)敦賀支店 ○ ─ Sustainability Report 2011 環境パフォーマンス イワタニの環境への取り組み 環境パフォーマンス イワタニの環境への取り組み 法令遵守および ネガティブ情報 環境会計 環境対策に投じた費用やその効果を、社内の環境マネジ メントシステムの運用に反映するために、 また、広く情報を イワタニは、環境関連法規、利害関係者の要求事項の遵守 開示するためにも、企業への環境保全の取り組みを定量的 に努めています。また、問題が明らかになった場合には、 に評価する 「環境会計」 を、環境省ガイドラインに基づいて すみやかに情報開示を行います。 集計しています。 2010年度の遵守状況 分類 環境関連法規について、関連業務に従事している社員への 事業所エリア内コスト 主な取り組みの内容及び 投資額 その効果 費用額 周知と遵守の徹底を図っており、2010年度は不遵守事例は ありませんでした。 ①公害防止コスト 浄化槽管理費 54 また、当社の保有する売却予定地で2件の土壌調査を行い、 特に問題はありませんでした。その他に社内外の環境に影響 を及ぼした事故はありませんでした。 ●環境関連法規一覧 当社の事業に係る主な環境法規 適用対象例 ②地球温暖化防止コスト 低公害車の導入 ③資源循環コスト 廃棄物のリサイクル・ 処分コスト 3,298 上下流コスト 容器包装リサイクル法に 基づく委託費用 1,619 家電リサイクル法に 基づく委託費用 3,738 サプライチェーン 管理コスト 8,000 遵守状況 高圧ガス保安法 LPガスの販売 適 毒物および劇物取締法 アンモニアの販売 適 管理活動コスト 労働安全衛生法 酸化エチレンの販売 事業系廃棄物の排出 適 省エネ法 貨物運送の委託 適 容器包装リサイクル法 カセットフーの販売 適 食品リサイクル法 食品廃棄物の排出 適 大気汚染防止法 ボイラーの使用 適 土壌汚染の調査 EMS整備・運用コスト 58,138 適 廃棄物処理法 土壌汚染対策法 28,392 環境情報開示・環境広告 2,643 環境負荷測定 3,100 環境教育コスト 3,010 事業所付近の環境整備 2,268 研究開発コスト 環境保全に関する 製品等の研究開発 社会活動コスト 環境保全を行う団体への 寄付※ 300 環境損傷対応コスト 自然修復のためのコスト 0 0 540,861 適 合計 0 655,421 ※ (社) 日本ナショナルトラスト協会への寄付など ( 対象期間:2010年4月1日∼2011年3月31日 [単位:千円] ) Sustainability Report 2011 19 環境パフォーマンス イワタニの環境への取り組み 2011年度環境目的・目標 2011年度までの3年間で達成する目標として定めた 「環境目的」 と、2011年度1年間の目標である 「環境目標」 は下表の通りです。 事務所および物流上の環境負荷を低減するとともに、 イワタニが環境に有益な活動および法令遵守、 さらにグループ会社の環境 負荷を考慮して目標設定を行っています。 No. 項目 環境目的 (2009∼11年度中期目標) 2011年度目標 1 環境良品の普及拡大 360ポイント (3年間累計) 120ポイント 2 環境活動の推進 20,000ポイント (3年間累計) 6,500ポイント 3 営業車の環境負荷の削減 (岩谷産業全社) LPG車化率:60.2% LPG車化率:50.0% 4 配送車等の環境負荷の削減 (関係会社) LPG車の導入410台 (3年間累計) LPG車の導入100台 5 工場建設・設備工事時の 環境関連法規遵守の徹底 関連法規順守の徹底 関連法規順守の徹底 6 イワタニグループの温室効果ガス排出量の削減 (エアセパレート工場のエネルギー効率改善) 効率改善3% (08年度 出荷量当りエネルギー使用量比) 効率改善3% (08年度 出荷量当りエネルギー使用量比) エネルギー使用効率の改善 効率改善3% (08年度 売上高当りエネルギー使用量比) エネルギー使用効率の改善 効率改善3% (08年度 売上高当りエネルギー使用量比) 7 改正省エネ法特定荷主規制に基づく 物流の合理化による環境負荷の削減 8 改正省エネ法事業者 (企業) 単位規制に基づく 全社対象エネルギー環境負荷の削減 改正省エネ法事業者 (企業) 単位規制に基づく 全社対象エネルギー環境負荷の削減 全社該当エネルギー使用量データ 100%抽出 9 焼却ゴミ排出量の削減 ①1%削減 (08年度 排出量比) ②分別100%達成 ①1%削減 (08年度 排出量比) ②分別100%達成 ※電気使用量の削減については、東日本大震災の影響による大幅な電力供給不足に対する、政府および電力会社からの節電要請に対応するため、 削減目標の設定が困難な状況にあることから、2011年度は目標の設定を見送りました。 2010年度の活動に対する評価 「第14回企業の環境経営度調査」 (日本経済新聞社) において、 環境コミュニケーション イワタニの環境への取り組みを広くご理解いただくため、2010 商社部門7位にランクされました。更なる評価向上を目指し、環境 年度は 「環境・社会報告書2010」 を配布するとともに、 ホームページ に有益な活動に努めます。 に環境関連情報を掲載いたしました。また、広報窓口などに寄せ られた環境活動に関する質問等は、環境保安部 (地球環境担当) にて対応しています。 ISO認証取得 この結果、2010年度はイワタニの環境活動に対する社外からの 苦情等はありませんでした。 イワタニでは、自 社およびイワタニグループ の I S O 9 0 0 1・ ISO14001認証取得で培ったノウハウを活かし、品質ISOおよび 環境ISO認証の取得支援業務を行っています。会社規模や業態 に適したコンパクトなシステム構築ときめ細やかなフォローで ●環境・社会報告書2010の用途 広報・IR 2% お取引先 15% ご好評をいただいています。グリーン調達への対応などでISO 取得をご検討の際はお問い合わせください。 社内使用 29% セミナー等 54% 配布部数:4,000部 20 Sustainability Report 2011 環境年表 年 月 主な活動 1953年 の販売開始 ●わが国で初めて家庭用燃料としてLPガス 「マルヰプロパン」 1970年 を発表 ●創業40周年を記念して企業スローガン 「住みよい地球がイワタニの願いです」 1973年 ●財団法人岩谷直治記念財団を設立 環境保全を含む科学技術に関する研究開発の表彰や助成、留学生に対する奨学金制度などを開始 1978年 ●わが国で初めて商業用液化水素を製造開始 1980年 ●堺LPGターミナル完成 1991年 ●高速道路上ではわが国初のオートガススタンドが東名足柄サービスエリアにオープン 1994年 ●鹿島液化ガス共同備蓄基地完成 1996年 10月 ●第1回環境委員会開催 1997年 4月 12月 ● 「イワタニグループ環境憲章」 制定 ●地球温暖化防止京都会議 (COP3) 併催の 「エコジャパン’ 97」 に出展 / ●グリーン購入ネットワークに加入 1998年 3月 4月 5月 8月 11月 12月 ●環境情報誌 (社内報) 「PASSPORT」 創刊 ● 「岩谷産業環境方針」 制定 ●人事研修における環境講座を開講 ●環境マネジメントシステム運用開始 ●堺LPGターミナル 「大阪商工会議所緑化貢献者表彰」 受賞 ●ISO14001認証取得 1999年 10月 受賞 / ●環境報告書発行スタート ●東京本社および首都圏支社 「リサイクル推進功労者表彰リサイクル協議会会長賞」 2000年 6月 12月 ●大阪本社および近畿支社 「おおさか環境賞・奨励賞」 受賞 ●日本経済新聞社の第4回環境経営度調査 (非製造業) 商社部門にて全項目A評価獲得 2001年 12月 ●日本経済新聞社の第5回環境経営度調査 (非製造業) 商社部門1位総合4位評価獲得 2002年 12月 ●日本経済新聞社の第6回環境経営度調査 (非製造業) 商社部門2位総合5位評価獲得 2006年 4月 6月 12月 ●液化水素製造プラント 「ハイドロエッジ」 運転開始 ●第16回国際水素エネルギー会議にて 「コンスタンチン・ツィオルコフスキー・アワード」 受賞 ●第1回イワタニ水素エネルギーフォーラム開催 2007年 9月 実施 ● 「日本縦断燃料電池車・水素自動車キャラバン」 2009年 2月 7月 9月 ●フジサンケイグループ主催の第18回地球環境大賞で 「フジサンケイビジネスアイ賞」 受賞 ●千葉液化水素製造プラント運転開始 ●北九州水素ステーション完成 2010年 6月 9月 ● 「住みよい地球∼全国小学生作文コンクール2010」 を実施 ●全国91ヶ所の小学校で環境授業を実施 2011年 1月 5月 7月 ●北九州水素タウンプロジェクト開始 ●東京本社ビル壁面緑化施工 ●節電対策の一環として東京本社ビルの空調システムの一部をGHPに変換、運転開始 会社概要 商号 岩谷産業株式会社 Iwatani Corporation 設立 1945年2月2日 創業 1930年5月5日 代表取締役社長 牧野 明次 資本金 200億96百万円 (2011年7月31日現在) 売上高 4,566億36百万円 ※連結ベース 6,188億44百万円 (2011年3月期) 社員数 1,398名 (2011年5月31日現在) 事業所数 81ヶ所〔国内75 / 海外6〕 (2011年7月31日現在) 株主数 25,279名 (2011年3月31日現在) 決算期 3月31日 読者のみなさまのご意見を参考に、より良い報告書を目指します。 「環境・社会報告書2011」 に関するご意見・ご質問等はこちらへお寄せ ください。 環境保安部 (地球環境担当) TEL:03-5405-7027 FAX:03-5405-7028 イワタニの環境に関する情報開示は、本書のほか、当社ホームページ でも行っています。本書発行以降の最新情報、本書のPDF版等がご覧 いただけます。 インターネットでの情報提供 (環境・社会活動) http://www.iwatani.co.jp/jpn/csr/csr01.html Sustainability Report 2011 21 大阪本社〒541-0053 大阪市中央区本町3-6-4 TEL(06)7637-3131 東京本社〒105-8458 東京都港区西新橋3-21-8 TEL(03)5405-5711 http://www.iwatani.co.jp 00 このFSCのロゴマークは、 この報告書に使用さ れている木材繊維が森林管理協議会(FSC) のルールに則って適切に管理されている森林 から生産されたものであることを示します。 発行日 2011年9月 イワタニ携帯サイト 環境・社会報告書2011のお問合せ先 この報告書は、有害物の廃液量や使用量が 少ない「水なし印刷方式」 を採用しています。 揮発性有機化合物 (VOC) を 含まないインクで印刷しました。 ISO 14001 98ER-011 東京本社 環境保安部地球環境担当 TEL: (03) 5405-7027