...

ガスクロマトグラフ質量分析計用多機能注入口 OPTIC-4

by user

on
Category: Documents
29

views

Report

Comments

Transcript

ガスクロマトグラフ質量分析計用多機能注入口 OPTIC-4
C146-0285C
ガスクロマトグラフ質量分析計用多機能注入口
Multimode Inlet for Gas Chromatograph Mass Spectrometer
OPTIC-4
高性能多機能注入口
OPTIC-4
さまざまな 形 態 の 試 料 に 対 応 する新 世 代 注 入 口
幅 広 い サ ン プ ル 形 態 に 対 応 可 能 な 注 入 モ ー ド を 備 え て い る O P T I C - 4 は 、G C - M S の 試 料 導 入
システムにおける究極の注入口です。
GCMS-TQ8040/QP2020に搭載することにより、その性能を最大限に引き出すことができます。
OPTIC-4 の優れた基本性能
■ 多彩な注入モードが可能
スプリット/スプリットレス注入モードの他に、
・
大量注入モード
・
注入口誘導体化モード
・
熱脱離モード
・
熱抽出モード
・
熱分解モード
・
DMI
(Difficult Matrix Introduction)モード
をひとつの注入口で実現できます。
■ 最速60℃/秒で昇温可能
O P T I C - 4 は 、直 接 加 熱 方 式 の 採 用 に よ り 、最 高
昇 温 速 度 6 0 ℃ / 秒 を 実 現 し ま し た 。熱分解分析に
おけるクロマトグラムピークの拡がりを最小限
に抑えます。
(特許:US8180203)
(×1,000,000)
3.0
2.5
60℃/s
2.0
1.5
5℃/s
1.0
0.5
2.0
3.0
4.0
加熱温度とクロマト形状
■ 理想的な流路
O P T I C - 4 は 、切 り 替 え バ ル ブ や ト ラ ン ス フ ァ ー
ラ イ ン が 存 在 し ま せ ん 。そ の た め 、コ ー ル ド ス
ポットによる成分の吸着を極力抑えることが可
能 で す 。高 沸 点 、吸 着 性 、分 解 性 な ど を 有 す る 成
分の分析に最適です。
試料
キャピラリカラム
試料と分離カラムの距離
OPTIC-4の多彩な注入モード
■ 感 度アップ : 大 量 注 入モード
高度な不活性処理を施したインサートにより、大量注入
分析の注入口としても使用できます。大量注入による感
度向上により、試料濃縮の簡便化が可能です。
■ ひとつの注 入口で実現 : 熱 脱 離・熱 抽出・熱分解モード
熱脱離(固体吸着-加熱脱離)モード
熱分解モード
チューブに充填した吸着剤にガス試料を濃縮捕集し、そ
600℃まで注入口を加熱できるため、ポリマーの熱分解
の チ ュ ー ブ を 注 入 口 で 加 熱 脱 離 し ま す 。ク ラ イ オ ト ラ
分析に用いることができます。
ッ プ(オプション)を用いることにより、低沸点成分を高
感度・高分離に測定することができます。
多段熱抽出−熱分解モード
熱抽出と熱分解をひとつの注入口で実現できるため、各
熱抽出(ダイレクトTD)モード
ステップでの発生ガスや熱分解生成物を分析すること
試料を直接充填したライナーを注入口で加熱すること
ができます。
により熱抽出分析が可能です。
■ 前処理を簡便化:DMI( Difficult Matrix Introduc tion)モード
DMIモード
DMIは、試料を入れたマイクロバイアルをライナー内
分のきょう雑物をマイクロバイアルに残すことができ
にセットし、注入口でライナーを加熱し試料を分析す
るため、簡便な前処理でのGC/MS測定が可能です。
る手法です。注入口温度を調節することにより不揮発成
Carry In
Split Flow
OPTIC
Liner
Sample in
microvial
Liquid sample in microvial
OPTIC
Injector
Liner
Neck
Microvial
Solid sample in microvial
ライナーとマイクロバ
イアル。
マイクロバイアルに
液体または固体試料
を入れます。
Column Flow
試料入れたマイクロバイ
アルをライナーにセット
します。
ライナーを注入口に挿入
します。
( ライナーの自動
交換も可能:オプション)
ライナーを加熱し揮発・
半揮発成分を分離カラム
に導入します。不揮発成
分はマイクロバイアルに
残ります。
DMIを用いた注入口誘導体化モード 4
マイクロバイアル内で誘導体化反応を行わせることがで
( THM-GC)法は、極性のマクロ分子を加水分解すること
き ま す 。そ の ひ と つ の 手 法 で あ る T h e r m a l l y a s s i s t e d
に よ り 、弱 い 極 性 を 有 す る メ チ ル 化 合 物 に 変 換 し 、分 析
hydrolysis and methylation-Gas chromatography
を可能にします。
OPTIC-4の性能をさらに引き出す付属品類
■ 高分離・高感 度に対応
クライオトラップ
クライオトラップはクロマトグラフのピークをシャープ
にし、分離や感度を改善します。最大昇温速度60℃/秒
により、クライオ部でトラップしたサンプルバンドの広
がりを最小限に抑え、分析することが可能です。
■ 自動 化に対応
LINE X ライナー自動交 換
注入口のヘッド部が開きます。
ライナーを挿入します。
ヘッド部を閉じ、分析を開始
します。
分析終了後、ライナーをトレイ
に戻します。
CDC St ation ライナーキャップ自動脱 着
ライナーキャップの自動脱着を行います。
LINEXと組み合わせることにより、サーマルデソープ
ション分析のオートサンプラとして使用できます。
■ さまざまな形態の試 料に対応
用途に適した多彩なライナー
フリットライナー、シンティアードライナー、TDライナーやDMIライナーなど各種モードとさまざまな形態の試料に対
応できるライナーをそろえております。
OPTIC-4
Multimode Inlet for Gas Chromatograph Mass Spectrometer
5
foods
大 量 注 入モードによる食品中の残留農 薬分析
(×10,000,000)
大量注入モードを食品中の残留農
薬分析に用いることにより、微量
な農薬成分を検出することができ
TIC
1.75
1.50
ます。例えば、20µLを注入するこ
とにより1µL注入に比べ20倍の感
度向上が可能です。
1.
2.
3.
4.
5.
Fenobucarb
Pyroquilon
Prothiofos
Bifenthrin
Fenarimol
1.25
3
2
1
4
1.00
5
0.75
0.50
0.25
10.0
15.0
20.0
25.0
30.0
surface
active
agent
D
DMIモードによるシャンプーの分析
シャンプーの原液を直接マイクロ
バイアルに入れ、DMIモードで測
定しました。揮発成分を選択的に
分析することができました。
(×1,000,000)
3.5
TIC
3.0
1.
2.
3.
4.
5.
Linalool
Citronellol
Ionone
Lillial
Tetradecanoate
2.5
2.0
5
1.5
3
4
1
1.0
2
0.5
20.0
25.0
30.0
35.0
40.0
45.0
50.0
30.0
35.0
40.0
coating
THM法によるペイントキャラクター
TH
(×10,000,000)
絵画から得られた試料をTHM-GC
法 で 分 析 し 、使 用 さ れ た ペ イ ン ト 、
ニス、コーティング剤や(天然)バイ
5.0
TIC
4.0
ン ダ ー に つ い て 解 析 し ま し た 。ア
ク リ ル 樹 脂( E A 、M M A )、亜 麻 仁
3.0
油( 有 機 酸 類 )、植 物 樹 脂 ア ン バ ー
( ジ メ チ ル エ ス テ ル )の 存 在 を 確
2.0
認できました。
1.0
5.0
6
10.0
15.0
20.0
25.0
45.0
car
捕集管捕集法を用いたサーマルデソープション分析
捕
捕 集 管 捕 集 法 を 用 い て Tenax® TA
8.0
を充填したチューブに車室内の空気
7.0
をサンプリングし、加熱脱離分析を
行 い ま し た。複 数 の 微 量 揮 発 性 成 分
が検出されました。
(×100,000)
TIC
1. Toluene
1
2.
3.
4.
5.
6.0
5.0
4.0
Styrene
Nonanal
Menthol
Tridecane(C13)
3
4
3.0
5
2
2.0
1.0
0.0
7.5
10.0
12.5
15.0
17.5
20.0
22.5
25.0
27.5
resin
MMSE法を用いたサーマルデソープション分析
M
桃のジュースをバイアルに入れ、そ
の気相を吸着剤で捕集し、加熱脱
(×1,000,000)
4.0
TIC
スに含まれる多数の揮発性成分が検
1.
2.
3.
4.
5.
3
離分析を行いました。桃のジュー
3.0
1
出されました。
2
Isoamyl acetate
Hexyl acetate
beta-Linalool
Triacetin
Nootkatone
5
2.0
4
1.0
10
20
30
40
polymer
o e
ポリエチレンの熱分解測定
注入口温度を40℃から600℃まで
(×100,000,000)
1.25
60℃/秒で昇温し、ポリエチレン
を繰り返し5回分析しました。高い
1.00
再現性が得られることを確認しま
した。
0.75
0.50
0.25
1.0
2.0
3.0
4.0
5.0
6.0
7.0
8.0
OPTIC-4
Multimode Inlet for Gas Chromatograph Mass Spectrometer
7
OPTIC-4
仕様、設置条件
ソフトウェア
注入口
最高使用温度 600 ℃(GC オーブン温度 35℃)
メソッドの作成と編集
冷却温度
リアルタイムの状態表示機能
35 ℃(空気)
昇温速度 1∼60 ℃/ 秒
温度プログラム 9 ステップ
電子流量制御
圧力範囲 7∼700 kPa
全流量範囲 5∼500 mL/min ( ヘリウム ) 圧力センサ 精度 ±1%(フルスケール)
再現性 ±0.2%(フルスケール)
流量センサ 精度 ±1%(フルスケール)
再現性 ±0.2%(フルスケール)
スプリットラインに溶媒センサーを搭載
インターフェース
LAN および USB
GC とオートサンプラへのリモート開始 / ストップ信号
自動最適化シーケンス機能
ダイレクトコントロール
システムログファイル
2つのアクセスレベルでのパスワード管理
クライオトラップ(オプション)
操作温度範囲 -150∼+350 ℃
昇温速度 1∼60 ℃/ 秒
冷却 液体窒素(加圧容器 150∼200 kPa)
設置環境
寸法 幅 140× 奥行 340× 高さ 340 mm 重量 8.4 kg(制御ユニット )
雰囲気温度 18∼40 ℃ 雰囲気湿度 40∼70 %
主電源 100∼240 VAC、50/60 Hz
消費電力 150 W(通常)、450 W(最大)
3218-12501-10AIT
Fly UP