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第 3 編 学校の管理下における食物アレルギーへの対応
第 1 章 特定の児童生徒に食物アレルギーによる健康障害が発生した場合に、その被害を最
小限に止める方策
特定の児童生徒に生じる食物アレルギーによる健康障害には、軽度のものから生命に関
わる重篤なものまで多種多様なものがあり、食物アレルギーの中で最も重篤で生命の危険
を伴うことがある「アナフィラキシー」に対する対応について検討した。
1 アナフィラキシーとは
食物、薬物、ハチ毒などが原因で起こる、即時型(通常 2 時間以内)アレルギー反応の
ひとつの総称。
皮膚、
呼吸器、
消化器など多臓器に症状が現れる。
時に血圧低下などのショッ
ク症状を引き起こす。こうした生命をおびやかす危険な状態をアナフィラキシーショック
と呼ぶ(厚生労働科学研究班 2005)
。
症状の進行ははやく、エピネフリン投与を含めて迅速な対処行動が要求される。
アナフィラキシーの語源は、アナ(無い)とフィラキシー(防備)の合成語で、
「なす
すべがない無防備状態」という意味である。
アレルゲンとの接触直後に起こる場合と、アレルゲンと接触後に運動負荷が加わって起
こる場合(食物依存性運動誘発アナフィラキシー)がある。
2 アナフィラキシーの治療
アナフィラキシーの重症度によって治療内容が異なる。
最もあらわれやすい皮膚症状
(ジ
ンマシン、あかみ、痒みなど)だけであれば治療を慌てる必要はない。症状が出現した時
に服用を指示されている薬を内服するなどして、落ち着いて経過観察をする。
しかし、逆にアナフィラキシーショック状態(血圧低下、それに伴う活動性低下や意識
低下〜消失、顔面蒼白、失禁など)に陥った場合、速やかにアドレナリンを投与する必要
がある。現在アドレナリン自己注射薬(エピペン)を処方することが可能であり、
アナフィ
ラキシー症状対策のためにエピペンを所持している児童生徒がいる場合がある。
学校では、教職員がエピペンを自ら注射できない状況にある児童生徒に代わってそれを
注射することは、医師法その他の関係法令の違反にはならないと言う判断が示されている
(学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン(財)日本学校保健会)
。
ショックの時は、エピペン注射以外にもバイタルサイン(呼吸、心拍、意識状態など)
を確認しながら、適切な場所に足を頭より高く挙げた体位(ショック体位)で寝かせ、嘔
吐に備えて顔を横向きにする。適切な一時救命措置を行い、救急車で医療機関へ一刻も早
く搬送する。
3 事前の調査
食物アレルギーによるアナフィラキシーの発症が生じた場合に備えて、あらかじめ食物
アレルギーをもつ特定の児童生徒(以下、特定の児童生徒という)について下記に示した
アレルギー緊急時個別対応票(P25、26)を整えておくことが必要である。
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4 アナフィラキシーに対する対応の実際
(1)食物依存性運動誘発アナフィラキシーの予防
アレルゲンとして、小麦、甲殻類がよく知られているので注意する。 アレルゲンの
摂取後に、ほてり、違和感、皮膚の発疹などがあったら、安静にして、注意深い観察が
必要であり、アレルゲン摂取から 2 時間(可能なら 4 時間)は運動を控えさせる。
(2)アナフィラキシーが生じた場合の対応
① 初期症状の把握と緊急対応
特定の児童生徒については給食の摂取中、及び摂取後の後始末が終わって少なく
とも 2 時間は注意して様子を観察する必要がある。その結果、
「アナフィラキシー
発症時の対応のながれ」
(P29)に示してある「症状 1」が現れたら、アナフィラキ
シーの初期を疑い、
「アナフィラキシー発症時の対応のながれ」に沿って対応しな
ければならない。
② アレルギー緊急時個別対応票(P25、26)への記載
要領に沿って、該当児童生徒のアナフィラキシーの経過を克明に記録しておくこ
とである。
(3)エピペンの使用について
① エピペンとは
エピペンとはアドレナリン(旧名称エピネフリン)が充填されたペン型の注射器
という意味の名称である。アナフィラキシーショックの病態は、血圧が低下するこ
とが主な原因である。アドレナリンの主な作用は血圧を上昇、心拍数を増加させ、
患者のショック状態からの離脱を図る。
その作用は筋肉注射後に速やかにあらわれ、
15 〜 20 分持続する。また同時に気管支を拡げる効果、腸管の動きを調整する効果
も持ち合わせ、それら臓器症状を和らげる。
アドレナリンの副作用は作用の裏返しで、血管収縮による血流障害、顔面蒼白、
血圧や心拍数の異常上昇、不整脈などが現れることがある。しかし、薬の作用時間
が短いため速やかにそれらの症状は消失するのが普通である。
② エピペンを注射するタイミング
アナフィラキシー緊急時対応経過記録票(P27)でアナフィラキシー症状の重症
度レベルを確認する。学校では、何れかの臓器症状でレベル 3 以上(粘膜:飲み込
み辛さ、呼吸器:強い咳き込み、声枯れ、喘鳴、呼吸困難、全身:横になりたがる、
ぐったり、消化器:強い腹痛、繰り返す嘔吐や下痢)を認めた場合、エピペン注射
のタイミングと考えるべきである。特に重症度レベル 4(粘膜:声が出ない、のど
が締め付けられるような感覚、血圧低下、意識レベル低下〜消失、失禁)の場合は、
生命の危機的な状況にあり、一刻も早くエピペンを注射する。
エピペンはアナフィラキシーショックの補助治療薬ですが、完全にショックに
陥ってから注射するよりも、ショック状態の手前の重症度レベル 3 での注射が推奨
される。
③ エピペンに関するQ&A
Q タイミングを早めにエピペンを打ってしまった時、児童生徒に悪いことが起き
ますか。
A アドレナリンはショックを予防する効果はなく、補助治療薬です。ショックを
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心配する余りに、症状レベル 1 や 2 などの早期に注射してしまうと、アドレナリ
ンの効果持続時間は 15 〜 20 分のため、本来使用したい時には治療効果が薄れて
しまうことになりかねません。適切なタイミングでエピペンを注射出来るように
注意しましょう。
なお、早く注射したことで、前記したような副反応症状以外に、児童生徒に良
くない症状が現われやすくなるようなことはありません。
Q エピペンを注射したあとに、患児は速やかに元気を取り戻しました。医療機関
への受診は様子を見てよいでしょうか。
A エピペンはあくまでもアナフィラキシーの補助治療薬です。このため、注射後
は速やかに医療機関を受診しましょう。
アドレナリンの効果が切れてきたとき
(15
分後以降)に再び症状が出現するかもしれません。
Q エピペンを注射するのはなぜ“ふともも”なのでしょうか。
A 小児でも注射推奨部位(大腿部)は筋肉が発達しており、また太い血管や神経
から距離が離れているため、誤注射の可能性が低くなるからです。
Q 学校でのエピペン受け入れに際して、学校が事前に準備するべきことはなんで
しょうか。
A まずは食物アレルギーとアナフィラキシーに関する正しい知識(食物アレル
ギーとは、アナフィラキシーとは、エピペンの注射のタイミングなど)を全ての
学校職員が持つことです。そしてアナフィラキシーへの正しい対応(エピペンの
注射手技を含む)の習熟をすすめましょう。エピペンを怖がって、学校への導入
が遅れることは、アナフィラキシーの治療手段を失うことになり、かえって学校
にとってはデメリットであると考えるべきである。
5 学校関係職員の役割分担の明確化と緊急事態発生に備えた予行演習の必要性
(1)教職員の心構えとアナフィラキシーの正しい知識の習得
日頃から、
緊急時のために心構えをしておくことが大切です。また、
アナフィラキシー
の正しい知識を持って、迅速に・適確に対応できることが求められる。
(2)アナフィラキシー緊急対応の作成と緊急時のシミュレーション
アナフィラキシー発症児童・生徒に対応する養護教諭、救急車を要請する学校長、保
護者へ連絡する学級担任など、日頃から役割分担を決め、アナフィラキシー緊急対応を
作成し緊急時に備えてシミュレートしておくことが重要である。
<役割分担モデル>
職員
主 な 役 割
発見者
保健室へ連れて行く、応じて現場で対応、応援要請
学校長
職員へ対応の指示、各種判断、救急車の要請
副校長または教頭
校長を補佐し実務的な対応
養護教諭
発症児童・生徒の状態観察とケア、主治医または学校医への連絡
学級担任
保護者への連絡
教職員
応援
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(3)アナフィラキシー発症時の連絡体制の整備と緊急対応病院の確保
保護者や医療機関などの緊急連絡先を記載する。①アレルギー緊急時個別対応票
(P25、26)を作成し、アナフィラキシー発症時に慌てないよう準備する。
また、②アナフィラキシーを発症した場合、その児童・生徒の状態や経過がわかるよ
うアナフィラキシー緊急時対応経過記録票(P27)に記載し、主治医連絡や救急隊員へ
必要な情報を提供できるようにする。
次に、緊急対応できる病院の確保も必要です。緊急対応できる病院が確保されている
場合、日頃から主治医や病院のケースワーカーと救急搬送が必要な状態など情報を共有
し確認しておくことが大切である。
緊急対応できる病院が確保されていない場合は、主治医に緊急時にかかる医療機関宛
ての紹介状を書いてもらう、緊急対応できる医療機関へ受診することなどを保護者へ助
言することが大切なポイントです。
なお、
日頃から地域の小児救急医療機関やアレルギー
専門医がいる医療機関情報をまとめておくことも必要である。
① アレルギー緊急時個別対応票(P25、26)
② アナフィラキシー緊急時対応経過記録票(P27)
③ アレルギー医療機関情報リスト(P28)
6 専門医療機関への搬送
(1)救急車(119)要請のポイント
① 「救急です。
」
「食物アレルギーによるアナフィラキシー発症児童生徒の搬送依頼」であること
を告げる。
② 「どのような状態なのか」を簡潔に説明する。
・いつ …食事後、○時間経過後など
・どこで …○○学校など
・だれが …○歳、性別
・どのような状態か …アナフィラキシーの状態など(全身じんましん、ぜん息様
の呼吸音があるなど)
③ 連絡者の氏名、学校の所在地、連絡先、近くの目標となるものを伝える。
④ 救急車が来るまでの救命手当の方法を聞く。
(2)救急車要請後の動き
① 救急車要請後の対応
救急隊員より、アナフィラキシー発症児童生徒の状態の確認や応急手当の指示を
するため、救急隊の携帯電話で学校に、再度連絡が入る場合があります。必ず発症
児童生徒の状態を把握している職員が、救急隊員からの電話に対応できるようにす
る。
学校内での連絡体制・連携が大切である。また、救急隊到着後、現場へ誘導する
職員も必要である。
② 救急車が着いたら、救急隊員にアナフィラキシー緊急時対応経過記録票(P27)
の記載に基づき、患者の状態の説明、どのような応急手当をしたかを説明する。ま
た、搬送できる救急医療機関病院が決まっていれば、その情報も伝える。
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③ 発症児童生徒の保険証の写し、財布、使用したエピペンなどを持参し、事情がわ
かる職員が救急車に同乗する。
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第 2 章 学校の管理下における食物アレルギーによる児童生徒の健康障害を効果的に防止す
るための方策
食物アレルギーは「アレルゲンとなる特定の食材」を特定の児童生徒が摂取したり、と
きにはこのアレルゲンが特定の児童生徒の皮膚とか目や口などの粘膜に付着して生じるア
レルギー反応である。そこで食物アレルギーによって生じる健康障害を防止するには、対
処的な手段ではあるが、アレルゲンを特定の児童生徒から除去することが重要である。そ
こで、学校給食における食材の流れを考えて、この食材の流れの各段階において、アレル
ゲンと特定に児童生徒の接触を断つための方策を検討した。
1 学校全体の取り組み
(1)校内指導体制の作成
【指導体制】
(例)
学校医
相談・指導助言
全教職員
の連携
教育委員会
報告
養護教諭
スクールカウンセラー
(必要に応じて)
報告・指導助言
学校長、教頭
保健主事
報告・
指導助言
学級担任
給食センター所長、給食調理員
(給食センター職員)
献立の対応
栄養教諭
学校給食
による対応
保 護 者
児童生徒
は校内組織
主 治 医
(個別相談指導委員会)
文部科学省作成の「食に関する手引き」等を参考に個別指導の校内指導体制を設ける(ア
レルギーに関する健康管理のながれ(P30)参照)
。
・校内指導体制は、校長の指揮のもと、各担当者の役割を全職員が理解すると共に、
担当者は連携を保って行動する。
・全職員にアレルギー緊急時個別対応票(P25、26)の周知徹底を行うと共に、緊急
時の事故対応のシミュレーションを計画し実践する。
・副校長または教頭は校長を補佐し緊急時に実務的な対応をする。
・保健主事は、校長、副校長または教頭の意向を学級担任等に伝えると共に、指導助
言し、また、現場の状況を校長、副校長または教頭に報告する。
・学級担任は、対象児童生徒の日々の健康観察を行うと共に、保護者と連携する。ま
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た、他の児童生徒には食物アレルギーの対応の説明を行う。さらに学級担任は緊急
時に第一発見者となることが多いので、緊急個別対応票について熟知しておく。
・栄養教諭等は、学校給食で可能な対応を立案し、学校給食調理員へ食物アレルギー
対応内容の周知徹底を図る。保護者への対応は、除去食や代替食で不足する栄養素
等を教え、対象児童生徒には、個別指導を行う。
・養護教諭は、日常の対象児童生徒の健康状態を把握すると共に、緊急時に対応でき
る体制を整えておく。
(2)情報の収集
アレルギー対応児童生徒の確認
① 小学校入学時・・・ 就学時健康診断時にアレルギー対応児童の保護者に学校生
活管理指導表(P22、23)を配布し主治医に必要事項の記入
を依頼し提出してもらう。
② 2 年生以降・・・保護者に次年度の対応を継続するか確認し、必要に応じて学校
生活管理指導表の提出を依頼する。
③ 進級時・中学入学時・・・保健調査票を確認する。
④ 個別にアレルギー調査票を作成し、保護者とアレルギー対応児童・生徒と面談で
詳細な情報を収集する。主治医と密接に連携し医学的な疑問点を解決する。
(3)情報の共有
養護教諭が中心となり学級担任や栄養教諭等と情報を共有する。
(4)保護者との面談
校長、学級担任、養護教諭、栄養教諭等が立ち会う。
(5)素案作成
① 養護教諭はアレルギー緊急時個別対応の素案を作成する。
② 栄養教諭等はアレルギー学校給食対応の素案を作成する。
(6)対応委員会の設置・開催
個別取組プランの作成
(7)保護者への提示、決定
(8)共通理解
① 校長は、職員会議等で全職員に伝え共通理解を得る。
② 児童生徒全員にアレルギーに対しての指導を行う。 (9)検証、改善
個別取組プランは定期的に検証し必要であれば改善する。
(10)総括・評価
年度末に総括、評価を行い次年度に活かす。 2 学校給食全体の留意事項
(1)献立作成
・アレルゲンとなる食品が、すべての料理に入らないようにする。
・作業工程が複雑にならないようにする。
(2)献立表作成(P32)
・料理別に食品を赤・緑・黄の食品群に分け、使用量が多い順に記載する。
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・調味料や加工食品についても、原材料を調査し記載する。
・記入漏れなど間違いがないように複数の関係者が確認する。
・事前に保護者や担任などへ配付する。
(3)発注・検収
<発注時>
・事前に可能な限りアレルゲン情報を把握する。さらに、加工食品や調味料について
は、原材料配合表やアレルギー表示・コンタミネーションなどの資料提供を業者に
求め確認する。
<検収時>
・納品された食材が発注したものであるか、確実に検収する。
・共同調理場の受配校において、デザート等が納入業者から直接納入される場合は、
受配校の検収責任者が検収し確認する。
(4)調理作業(P33 〜 35)
・食物アレルギー対応用の調理指示書や作業工程表・動線図を作成し、給食調理員と
綿密な打ち合わせを行う。
・調理作業中にコンタミネーションが起こらないよう調理場所を配慮するとともに、
アレルゲンを含む食品の取扱い、器具、食器、エプロン等の使い分けや手洗い・使
い捨て手袋の着用等を徹底する。
・常に対象児童生徒の名前と対応内容がわかるような表示をつける。
・調理後に栄養教諭等が最終確認をする。
<食物アレルギー作業コーナーがない場合>
・調理作業中にコンタミネーションが起こらないよう、調理場所に配慮する。
<食物アレルギー専用の給食調理員がいない場合>
・担当する給食調理員を明確にする。 (5)配食
・配食中にコンタミネーションを起こらないよう、器具、食器、エプロン等の使い分
けや手洗い、使い捨て手袋の着用等を徹底する。
・誤配食がないよう、食物アレルギー対象児童生徒用の専用容器等(学年、組、名前
等明記)を準備する。
・間違いなく配食できたか、複数で確認し、チェック表に記入する。
(6)学級での配膳
<除去食・代替食を提供している場合>
・担任が学年、組、名前等の表示を確認して配膳する。
<除去食・代替食の対応がない場合>
・担任及び児童生徒は、保護者の確認に基づいて対応する。
(7)給食喫食
・事前に、保護者に毎日の給食の内容について確認してもらう。
・食物アレルギー対象児童生徒が体調不良などの異変を起こしていないか、十分留意
する。
・喫食形態の工夫をするなど、アレルゲンと接触しないようにする。
<除去食・代替食を提供している場合>
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・学年、組、名前等の表示を確認して喫食する。
<除去食・代替食の対応がない場合>
・担任及び児童生徒は、保護者の確認内容に基づいて対応する。
(8)片付け
・片付け中に食物アレルギー対象児童生徒がアレルゲンに接触しないようにする。
(給
食当番活動、牛乳パックの洗浄時などの配慮)
(9)その他
・教職員全員が、食物アレルギーに関する基礎知識と対応児童生徒の実態、緊急時の
対応方法について共通理解する。
・配慮・管理の必要な児童生徒のアレルゲンを把握する。
・対象児童生徒の保護者と面談を実施する。
・児童生徒全員が、食物アレルギーに対しての理解を深めるための指導を行う。
(人
権や個人情報に配慮する。
)
・献立に変更があった場合、学校、家庭に確実に連絡する。
3 学校給食以外の家庭科の調理実習、体験学習、修学旅行等の学校行事でのアレルギーへ
の対応
(1)家庭科の調理実習等
・学校生活管理指導表などによって、児童生徒の状況を把握し、全職員が共通理解し
ておく。
・食物アレルギー対応調理実習計画表(P36、37)を作成する。
(2)修学旅行等
・修学旅行など宿泊を伴う活動について、事前に宿泊施設と食事内容等の確認する。
・アナフィラキシーを発症した場合の対応について、事前に保護者、主治医等と学校
関係者の打ち合わせをする。
・事前に旅行先の医療機関も把握をする。
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