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MultiPurpose TestWare®ソフトウェア

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MultiPurpose TestWare®ソフトウェア
MultiPurpose TestWare®ソフトウェア
パワフルで柔軟性に富んだ、使い勝手の良い試験用ソフトウェア
最もパワフルな試験用ソフトウェアの1つとして、MTS MU LTIPU RPOSE
T ES T WAR Eソフトウェアは適切かつタイムリーな試験プログラムの決定
に必 要となる正確で実用的な試験データを提供します。
厳しい試験規格に対応するパワフルなソフトウェア
MultiPurpose TestWare® (MPT™) ソフトウェアの利点
複雑でありながらも簡単に実施で
きる試験の構築
直 感 的インターフェース
MPT ソフトウェアを使って、基本的な
マウス操作だけで試験設計を作成で
きます。
コマンドやデータ収集などの
試験アクティビティを表すアイコンを
パレットからデザインテーブルにドラ
ッグし、
トリガーを選択することで作
業順序を定義します。MPT ソフトウェ
アは、現実的な試験ニーズを試験設
計ファイルに変換するプロセスをシン
プルかつ簡単に実現します。
柔軟な変 数
MPT変数により、試験設計者は自動化
された試験手順の作成および編集を
容易に行なうことができますので、試
験の柔軟性と生産性が大幅に向上し
ます。試験パラメータは、独立した定
義が可能な変数値として設定するこ
とができます。試験時には、それぞれ
影響を受けるパラメータに触れること
なく迅速に変数値を変更することが
可能です。
この機能により、試験実施
中にオペレータが変数値を入力でき
る試験を設計することが可能になり、
実際の試験イベントとオペレータの
判断で試験の方針を変更できます。
MTS MultiPurpose TestWare ソフトウ
ェアは、そのパワフルな試験設計機能
で知られています。MPTソフトウェアは
標準および規格外の試験作成をサポー
トする複数の機能を提供することで、
幅広い試験条件に対応することができ
ます。
プロジェクト構成で試験を簡略化
お客さまのMPTソフトウェア試験手順
は、
プロジェクトに関連しています。
プロ
ジェクトは試験設計ファイルおよび試
験結果データを保存し、
システムとコン
トロール情報にアクセスします。
プロジ
ェクトを設定して特定の試験、ユーザ
ー、
アプリケーションまたはステーショ
ンのデータを整理し、特定のニーズに
対応することができます。
プロジェクト
は、試験システムの情報フローへの入
り口です。
安心のリカバリ機能
試験の実行時、MPTソフトウェアにより
リカバリファイルが生成され、予期せぬ
不注意による試験の障害に対応しま
す。
1種類のリカバリファイルにより、保存さ
れていない変更が含まれていても、試
験手順が実行された通りに復元できま
す。
このため、修正後に試験を実行し、
試験の終了時に変更を保存し忘れた場
合でも、次回試験を実行する際に修正
を復元することができます。
別の種類のリカバリファイルでは、中断
されたところから試験を復元することが
できます。試験が完了する前に中断さ
れてしまった場合(停電や、
インター
ロック、
または不測の中止など)
、試験の
最初から再開するのではなく、中断され
たその場所から試験を復元することが
できます。
MultiPurpose TestWareソフトウェアは、様々なレベルの複雑さを持つ試験設計
に対応します
パワフルな計算
MPT計算を使って、定数、演算子、およ
び数学演算子をMPT変数に適用し、
計算された変数を作成します。
この機
能を使って、変数値を自動的に別の試
験パスに変更し、簡潔な試験手順を
作成することもできます。
シンプルな試験を迅速かつ効率的に作成
ほとんどの試験規格に対応可能な機能性を追加
3
試験設計
MultiPurpose TestWare ソフトウェア
は使い勝手がよく、習得のための時間
をほとんど必要としません。
システムの
学習とセットアップにかかる時間を短
縮できるため、
より多くの時間を試験に
費やすことができます。
改良されたProcedure Editor(手順編集
機能)
で試験を迅速に作成
グループ プロセスで一連のプロセス
を作成
試験手順の設計と編集を促進するた
め、MPTProcedure Editorが改善され
ました。
グループ プロセスと呼ばれる特別な種
類のプロセスは、
アプリケーション のモ
ジュール 設計を拡張します。
グループ
プロセスにより、他のプロセスを取り入
れ、入れ子状態の一連のプロセスを作
成できます。選択すると、
グループプロ
セスに独自のテーブルが表示され、
プ
ロシージャテーブルと同じ方法で追加
のグループプロセスを含むプロセスを
追加することができます。
MPTProcedure Editorには、統合ナビ
ゲーションウィンドウ枠とプロセス パラ
メータウィンドウ枠が備えられていま
す。
ナビゲーションウィンドウ枠にはプ
ロセス手順がツリー表示され、
グループ
プロセスの一組として表示するのに便
利です。
プロシージャ テーブルには、
ナ
ビゲーションウィンドウ枠で選択され
た、
アクティブな一組ののプロセスが表
プロセスパレットとプロシージャ テー
示されます。
プロセス パラメータウィン
ブルで、独自の試験構築が可能となり
ドウ枠には、
ナビゲーションウィンドウ
ます。希望するプロセス アイコンをプロ 枠またはプロシージャ テーブルで現在
シージャ テーブルにドラッグして各プ
選択されているプロセスのパラメータ
ロセスに関連するパラメータを定義し、 が表示されます。
スタートと割り込みトリガーを選択して
試験フローを定義します。
MPTソフトウェアでは、モジュール テス
ト アクティビティ
(プロセス)
をリンクさ
せることで試験手順を作成します。各プ
ロセスはランプやデータ収集などの単
一の試験アクティビティを表し、パレッ
トでアイコンとして表示されます。試験
手順を作成するにあたり、
ブロックを組
み立てるようにプロセスを使用します。
マウスポインターでのヘルプ表示やメ
ニューの右クリック、およびカット、
コピ
ー&ペーストなど共通の操作で、試験
アクティビティ アイコンの作業を迅速
かつ簡単にしています。
アイコンをプロ
シージャ テーブルに置いた後は、希望
する場所にドラッグすることで順序を変
えることができます。
オンザフライでコントローラ計算を
変更
コントローラ値設定プロセスと呼ばれる
別のプロセスでは、下層のコントローラ
で計算値を変更することができます。
こ
の強力な設計機能を使って、制御フィー
ドバック用の計算された入力方程式の
変更、バルブ稼働用の計算された出力
方程式の変更、
または条件付き計算を
作成する計算変数値の変更を実施する
ことができます。
信頼のおける試験フロー管理
トリガーを各プロセスに直接割り当て
ることで
(グループプロセスを含む)
、信
頼のおける試験フロー制御が可能にな
ります。
トリガーを使って、試験フローに
シリアルおよび並列分岐を作成します。
割り込みトリガーを割り当てることで、
ア
クティブプロセス、
グループプロセスお
よび試験手順全体を早い時期に終了
することもできます。
プロセス パレット
プロシージャ エディタ
5
パレットからプロセスをプロシージャテーブルにドラッグ&
ドロップすることで、簡単にプロシージャテーブルに最初の
プロセスを追加することができます。
パラメータ
定義ウィンド
ウ枠
便利な右クリック機能で、
プロシージャテーブルの
プロセス作業が迅速かつ簡単になります。
Procedure Editor と完了したサ
ンプル試験手順
ナビゲーション
ウィンドウ枠
トリガーを開始および割り込みにより、試験フローを正確に管理することができます。並列試験分岐を
作るには、単純に同じトリガーを2つ以上のプロセスに割当てます。
アクティブなプロセスを途中で終了
するには、割り込みトリガーを割当てます。
試験の実行
右図ように、
ステーションマネージャ アプリケーションでMPT
ソフトウェアコントロールから試験を実行します。
このウィンドウから油圧の作動、
スコープの設定、試験データ
を保存するMPTソフトウェア試験片の選択、および試験の開
始まで行えます。
試験が実行されると、試験の進捗状況がよくわかるように
Procedure Editor にアクティブなプロセスが明確に表示さ
れ、
シリアルと並列アクティビティをリアルタイムで見ることが
できます。
シーケンスカウンタウィンドウ枠には、個別プロセスの現在
のターゲットステータス情報が表示されます。
プロセスパラメ
ータを定義するときに、
プロセスのカウンターラベルを入力し
ます。
並列プロセスアクティビティを表すアクティブなプロセスのインジケータ
オペレータが初期周波数値を1、エンドレベル1の値を
1.2mm、エンドレベル2の値を-1.2mmと入力すると、
スコー
プトレースはサンプル試験出力を表示します。
試験を停止して新しい値を入力しなくても、2番目のサイクリ
ックプロセスの周波数が自動的に2倍になり、振幅が自動的
に3倍になることに注目してください。
最初のサイクリックプロセスでは一般的なサイン波形が使用
されるのに対し、
この例では選択された波形がテーパーサイ
ン波形であるため、2番目のサイクリックプロセスの振幅は徐
々に最大となります。
現在とターゲットステータスを表すプロセスカウンタ
優れたサーボループ制御
MPTソフトウェアを使って、試験手
順を作るとコントローラに指示が
与えられ、
コントローラはそれら
の指示を実行します。
もちろん試
験設計の有効性は、制御ループ
を維持しながらコントローラが指
示を実行する能力により制限さ
れます。
MTS シリーズ494コントローラで
は、可能な限り正確な制御ルー
プの追跡が実現できます。
コント
ローラのシステム ソフトウェアに
より、様々な制御モードタイプと
独自の制御技術を採用し、試験設
計の実行時の制御ループの整合
性を確実にします。
これにより、試
験片が意図した入力を受け、収集
されるデータの再現性および精
度を確実にします。
7
コントローラの設定と試験片の取り
付け
試験手順を実行するには、
まずStation
Manager アプリケーションを選択して
ステーションに油圧を掛け、試験片を取
り付け、試験実行に備えてオンボードス
コープを設定および実行します。
MPTソフトウェア試験片の選択
試験片は、試験を実行する特定のイン
スタンスに関連した情報のディレクトリ
です。試験片には試験データが含まれ
ており、試験手順を作成する前に選択
したプロジェクトに関連しています。
多チャンネル制御
MultiPurpose TestWareソフトウェ
アは、単一チャンネルおよび多チ
ャンネル試験の両方を実行でき
るため、多チャンネルまたは多軸
試験の強力なツールとなります。
試験の開始および進捗の監視
ステーション コントロールパネルで実
行ボタンを押し、試験を開始します。試
験が開始すると、
アクティブ プロセス イ
試験実行中の試験データの入力
拡張されたオペレータ情報プロセスに
より、試験中に任意のタイミングで、
オ
ペレータにデータの入力を促す試験を
設計することができます。
ンジケータ、過渡信号、固定とシーケン
スカウンタを含む様々な可視的表示機
とメッセージが試験の進捗状況を知ら
せます。
試験データの解析とレポート
試験を設計するとき、
ピーク/
バレー、時限、最大/最小またはレベル
クロスなど、必要となるデータ収集の種
類を定義します。
サンプル試験では2番目のサイクリック
プロセスを実行中に時限データ収集の
みが使用されますが、複数のデータ収
集を同時に実行するよう定義すること
ができます。
データ形式の柔軟性
柔軟なデータ解析とレポート作成によ
り、MPTソフトウェアではデータをANSI
およびASCII形式を含む複数の形式で
保存することができます。
これによ
り、Microsoft ExcelやMicrosoft Word
などの解析、
プロット、および文書処理
プログラムを選択することができます。
試験が実行されると、MTSコントローラ
により自動的にデータが収集されます。
また、
データのバッファがフルの場合
は、選択するデータファイルに自動的に
保存されます。同じデータファイルを、
表計算または文書処理プログラムから
直接開くことができます。
また、
プログラミング言語で独自の解析
プログラムを作成することもできま
す。MTSオペレーティング システム ソフ
トウェアのマルチタスク機能により、
MultiPurpose TestWare ソフトウェア
の試験実行と同時に、現在のデータフ
ァイルでスプレッドシートを読み込むこ
ともできます。
データ収集プロセスの配置
エクスポート データ
それぞれのMPTデータ収集プロセス
で、収集したいシグナル、バッファのサ
イズと種類、
データの送信先、および出
力単位を制御することができます。
エクスポート データは、MultiPurpose
TestWareソフトウェアのデータ列がス
プレッドシート プログラムで自動的に
別の列に表示されるよう、適切に区切ら
れています。
サンプル試験から収集されたデータ
の作業
見開きページでは、
スプレッドシートお
よび文書処理プログラムでサンプル試
験中に収集されたデータが使用される
例を示します。
これらは単純な例です。
ご希望に応じてデータのレポートと解
析を自由にフォーマットする完全な柔
軟性を備えています。
データ送 信 先の選 択
3つの選択オプションがあります。
»» 試験片データファイル試験片
とは、試験実行に関連するファ
イルのグループを指します。
こ
のオプションを選択すると、デ
ータがこのファイルのグルー
プに保存されます。
»» ユーザー定義ファイル名前か
ら分かるように、
このオプショ
ンを選択した場合、データを保
存するファイルを指定します。
»» データの破棄これが選択され
ると、
コントローラはデータを
リニアバッファに送信します
が、その後バッファからディス
クに送信するのではなく、破棄
します。
この機能を使うと、
リニ
アバッファが一杯になるまで
実行され、続いて別のプロセ
ス開始に使用されるシグナル
を与える収集プロセスを作成
することができます。
スプレッドシートを使ってデータの解析、表およびレポートの
作成を行う
データファイルを選択するだけで、MultiPurpose TestWareソ
フトウェアのデータをスプレッドシートから開くことができま
す。
スプレッドシートのプロッティングを使い、希望する表の作
成、注釈をつけることができます。
この例では、
スコープトレースの関心領域からのデータがイ
ンポートおよび解析され、Microsoft Excel®を使って表示され
ています。作成されたプロットは、その後Microsoft Word®で
レポートに使用されます。
ご覧のように、
スプレッドシート アプリケーションを使うと、結
果の計算およびフォーマットを簡単に実現できます。
スプレッ
ドシートのマクロ機能を使うことで、
データを解析し、わずか
なメニュー選択で結果を表示する完全な解析シーケンスを構
築できます。
9
MPT プロセス
プロセスは、
コマンドおよびデータ収集
などのモジュール試験アクティビティで
あり、
プロセス パレットのアイコンで表
されます。試験要求に従い、
プロシージ
ャテーブルでプロセスアイコンを追加
したりリンクさせることで、試験手順ファ
イルを作成します。MultiPurpose
TestWareソフトウェアには、以下の種
類のプロセスが備えられています:
»» 様々な種類のコマンド指示をサーボ
バルブまたはサーボモーターに送
信する、
コマンド プロセス。
»» センサーデータを収集する、
データ
収集プロセス。
»» サーボループ制御システムの外部
にある装置に対しシグナルを発す
る、外部制御プロセス。
»» 他のカテゴリ定義を超えた機能を提
供する、その他のプロセス。
これらに
は、
テストフローを制御するプログ
ラム制御プロセス、他のプロセスを
含みメインの試験手順に入れ子さ
れるグループプロセス、定数/演算
子/数学演算子を加えて変数を修正
する計算プロセス、および試験中に
オペレータに情報入力を要求する
オペレータ情報プロセスが含まれま
す。
»» 試験信号を監視し、指定した、
また
はユーザーイベントを生成する試験
状態を検出する、
イベント プロセ
ス。
プロセス パレット
MPTソフトウェアの追加機能を
購入すると、
プロセス パレット
に新しいプロセスが表示されま
す。特別な試験ニーズに対応す
るため、特殊なプロセスを標準
プロセスと組み合わせることが
できます。
コマンド プロセス
セグメント コマンド
このプロセスは、あるレベルで開始
し、別のレベルで終了する単一の制御セグ
メントを生成します。絶対値または相対値を
指定できます。たとえば、2番目のレベルが
正確に10,000ニュートンになるよう指定した
り、
または開始レベルよりも正確に10,000ニ
ュートン高くなるよう指定したりすることが
できます。3つのうち1つのセグメント形状、
セグメントの完了時間、および各チャンネル
に制御モードと完了レベルを割当てます。
スイープコマンド
このプロセスは、
リニアの2つの周
波数値間、
または一定振幅の対数数列でコ
マンド波形をスイープします。
ドエルコマンド
このプロセスは、選択された制御
モードで指定した時間で静的レベルを維持
します。
ドエルコマンドが開始されると、選
択制御モードの現在レベルが読み込まれ、
指定期間そのレベルが維持されます。
プロファイル コマンド
このプロセスは、連続したサイクリッ
クから成るカスタム波形、
ドエル、およびプ
ロファイル ファイルから読み込まれたセグ
メント コマンドであるプロファイルを適用し
ます。
スプレッドシート、テキストエディタ、
ま
たはMTS Model 793.11 Profile Editor アプ
リケーションを使ってプロファイルを作成し
ます。
外 部コマンド
このプロセスは、外部装置からのシ
グナルを使用してサーボバルブまたはサー
ボモーターを制御します。外部コマンド プロ
セスが開始すると、
プロセスの設定点に向か
って傾斜します。その後、
ソフト始動機能を
使って0%から100% のフルスケール(または
そのパーセンテージ)へと範囲を傾斜させ
ます。
サイクリックコマンド
このプロセスでは、2つの単一セグメ
ントを組み立てそれらを連続あるいは指定
回数のサイクルを繰り返して波形を作成し
ます。絶対値または相対エンドレベル値を
指定できます。
データ収集プロセス
ピーク/バレーデータ収集
このプロセスでは、マスターチャン
ネル信号がピークまたはバレーを検出する
とデータを記録します。振幅が特定範囲以下
であるピークとバレーを無視するよう、感度
を設定することができます。
指定時刻のデータ収集
最大/最 小データ収 集
このプロセスでは、試験中の最大ピ
ークおよび最小バレーのデータが記録され
ます。ピークまたはバレーが検出されるたび
に、現在保存されているピークまたはバレー
と比較されます。新しい値が保存されている
値を超過すると、保存値が更新されます。そ
うでない場合は無視されます。
このプロセスでは、指定された等間
隔の時間でデータが記録されます。
サイクリック データ収集
このプロセスでは、サイクリック イン
クリメントでピーク/バレー、時間設定、お
よびレベルクロスデータの組み合わせが記
録されます。サイクルは任意、
リニア、
または
対数数列で定義することができます。
レベルクロス データ収 集
このプロセスでは、マスター入力チ
ャンネル信号が一定量変更するとデータが
記録されます。
イベント プロセス
データリミット検 出
このプロセスは特定のイベントが発
生するのを待ち、イベントが発生すると信号
を発します。
このプロセスは通常コマンドプ
ロセスと並行して配列され、
プロセスが終了
し、別のプロセスが始動する時に信号を発
します。データリミットは、多くのセグメント、
時間の長さ、
またはセンサ信号値です。相対
値または絶対値として指定することができ
ます。相対値は、
データリミット検出器プロセ
スが始動する時点に基づいています。絶対
値は、試験の開始点などのゼロポイント参
照に基づいています。
不具合検出
このプロセスでは、不具合イベント
の信号を監視できます。
プロセスが特定の
不具合イベントを検出すると、その不具合イ
ベントが試験片不具合基準と一致するかど
うかの決断が下され、基準に一致すると判
断されるとプロセスは停止します。モノトニ
ック試験では、
このプロセスは荷重の突然
の落ち込みを検出し、荷重の落ち込みが検
出されたら試験をシャットダウンするために
使用されます。
ピーク/ バレー変 更 検 出
このプロセスでは、ピークまたはバ
レーにおける変更の入力信号を監視するこ
とができます。
プロセスは、許容差範囲の参
照レベルとなるピークおよびバレーの検出
で開始されます。ピークまたはバレーが許
容差範囲を超えると、
プロセスがトリガーさ
れます。
プロセスが連続トリガーとして設定
されている場合は、許容設定の新しい参照レ
ベルが検出され、
プロセスが続行されます。
プログラム イベント 検 出
このプロセスでは、試験状態の変更
に応え、他のプロセスをトリガーすることがで
きます。
このプロセスは、実行、保留または停
止などのプログラムイベントのうち、
どれを
監視するかを選択することで開始されます。
オペレータ イベント
このプロセスでは、試験手順にオペ
レータ相互作用の設計を可能にします。
これ
を使用して最大4つまでのボタン(オペレー
タ イベント プロセスごとに1つ)と、試験中
にMPTコントロールパネル下部に関連テキ
ストを表示させることができます。ボタンと
テキストは、
プロセスがトリガーされること
で表示されます。ボタンが押されると、テス
トのフローは影響を受けます。オペレータ
イベント プロセスを使って、試験開始前にオ
ペレータに知らせたり、データ収集プロセス
の開始をトリガーしたり、
コマンドプロセス
の終了を手動でトリガーしたり、デジタル出
力チャンネルを手動で設定したり、
または無
期限に試験を保留することができます。
デジタル入 力 検 出
このプロセスは、外部ソースからの
デジタル入力を監視し、他のプロセスの開
こ
このプロセスでは、
プロセスがトリガ 始または終了に使用することができます。
ーまたは一連のトリガーを生成する時期を、 のプロセスは、任意のチャンネルの高また
任意かつ繰り返しスケジュールすることがで は低ステータスを検出できます(任意の種
類の信号遷移を含む)。+24 ボルトまでのロ
きます。
このプロセスは、他のプロセスを特
ジック信号またはスイッチ接点信号が検出
定回数または間隔で始動させるために使用
できます。
されます。
周期的な時 間イベント
11
外部制御プロセス
デジタル出力
このプロセスでは、電圧信号が1つ
以上の外部装置に出力されます。各出力は
個別に設定できます。たとえば、
このプロセ
スを使って試験システムに使用される遠隔
装置をトリガーすることができます。
温度制御
このプロセスは、温度設定または設
定点をRS-485インターフェースを通して外
部温度コントローラに送信します。温度設定
の維持を保証するため、温度コントローラは
現在の温度をプロセスに戻します。
その他のプロセス
プログラムの制 御
このプロセスは、試験フローの制御
に使用されます。試験完了前に試験を停止
する場合に使用されます。
または、
プログラ
ム制御プロセスをトリガーするイベント検出
と併用されます。使用例:制御パネルステー
タスバーにメッセージを表示する、実行ボタ
ンが押されるまで試験を一時停止する、
プロ
グラム再開アクションが起こるまでプログラ
ムを保留する、
プログラム保留アクションに
より停止された試験を再開する、試験を中
止する。
オペレータ情報
このプロセスでは、オペレータに入
力を促すカスタムウィンドウを作成すること
ができます。データファイルに試験関連情報
を含める場合に有用です。試験中、いつでも
ウィンドウを表示させることができます。
グループ
このプロセスにより、他のプロセス
を組み合わせたり配列して、試験手順にネス
トさせることができます。
グループ プロセス
を設定して他のプロセスと連続または同時
に実行することができ、長く複雑な試験をモ
ジュール化させるのに最適です。
アプリケーションの開始
このプロセスは、
トリガーされると他
のアプリケーションを起動します。例えば、特
定の試験の手順を思い出したいと仮定しま
す。
このプロセスによりメモ帳が起動され、
次に行うことを思い出すことができます。
ま
たこのプロセスは、試験完了後にデータファ
イルを表示したり、MPTソフトウェアから直
接解析を起動するのにも使用できます。
メールの送 信
このプロセスでは、所定のメッセー
ジに試験片ログを添付し、電子メールを送
信することができます。
このプロセスを使っ
て、任意のユーザーに試験の進捗状況を自
動的に知らせることができます。
コントローラ値の設 定
このプロセスでは、下層ステーショ
ン構成で定義された計算パラメータおよび
計算変数値を変更することができます。固定
値の入力または変数を割り当てることがで
きます(モデル793.23 MPT変数オプション
要)。
自動オフセット
このプロセスでは、
アクティブ制御モ
ードで使用されていない入力信号をゼロに
することができます。
データ表 示
このプロセスでは、試験進行中に選
択された信号が表示されます。同じ次元の
複数信号を同時に表示することが可能で
す。長期試験に渡り、
プロットで収集および
表示するデータを選択することができます。
他のすべての点をバッファ フィルとして表
示するか、
または古い点をバッファ フィルと
して破棄するかを選択できます。
オプション追加機能
MultiPurpose TestWare ソフトウェアに含まれる標準プロセスを強化するプロセスおよびアプリケーションをオプションとし
て購入することが可能です。
これらの機能は、標準のシリーズ793システム ソフトウェア インストールCDでキー付きオプショ
ンとして提供されます。
793.07 A LCのプロファイル
このプロセスは、
プロファイル プロセ
スと同様に動作しますが、任意のエンドレベ
ル補正(ALC)
でプロファイルを実行します。
任意のエンドレベル補正は、正な追跡を可
能にする適応補正技術です。マトリックス状
の振幅補正要素を構築(および継続して更
新)することにより、ピークおよびバレーエラ
ーを補正します。
793.07 A LCの周期
このプロセスは、サイクリックプロセ
スと同様に動作しますが、任意のエンドレベ
ル補正(ALC)
でサイクリックコマンドを実行
します。
路面出力
このプロセスは、RPC®ロードシミュ
レーション パッケージで作成された路面フ
ァイルでステーションを起動させることがで
きます。路面ファイルは、時刻歴ファイルおよ
びRPCコントローラが耐久試験時に実行す
る他の路面ファイルから成ります。
793.11 プロファイル エディタ
プロファイルエディタは、任意の波形
(プロファイル)を作成することができる独
立した波形設計 アプリケーションです。
ブロ
ック任意および位相プロファイルを作成し、
グラフィック プレビュー機能で波形を解析
することができます。作成後、
プロファイル
プロセスを使って、
プロファイルを
MultiPurpose TestWare ソフトウェア アプリ
ケーションで展開します。
グラフィック/スプ
レッドシート アプリケーション ソフトウェア
パッケージにより、
ブロック サイクルと位相
機能生成プロファイルを定義および表示す
ることができます。
スプレッドシートのインターフェースで周波
数、サイクルカウント、形状、およびエンドレ
ベルなどのプロファイル情報を入力し、サイ
クルのブロックを定義してMPTプロファイル
プロセスで展開することができます。位相プ
ロファイルにより、マスターチャンネルと周
波数を確認することができます。下位のチャ
ンネルには、位相のずれ(0から360°
)およ
び別のエンドレベルが含まれます。
迅速で簡単なカスタム波形の開発が可能
になります。
プロファイル エディタでは、
カ
スタム ブロックを簡単に作成することがで
きます。展開する前に、波形をプレビューす
ることができます。
カスタム波形は、
プロファ
イル エディタ試験プロセスを使って試験中
に展開することができます。
7 9 3 .1 2 トレンドのプロセスと監 視
このプロセスは長期の試験におい
て特定のポイントで定期的に試験部位に取
り付けられたトランスデューサーからのデ
ータを計測することにより、試験中の試験片
の変化を監視します。データの統計プロパ
ティ
(最大、最小、平均、RMSおよび差異)が
記録され、参照データとの比較が行われま
す。計測した統計値と参照データが大きく異
なる場合、
メッセージのログや試験の中止
など、ユーザーが指定するアクションを実行
することができます。
7 9 3 .1 4 疲 労プロセスと監 視
このプロセスは長期の試験におい
て特定のポイントで定期的に試験部位に取
り付けられたトランスデューサーからのデ
ータを計測することにより、試験中の試験片
の変化を監視します。各データセットでレイ
ンフロー解析が行われ、
ダメージの数値を
算出します。
この数値を記録し、参照データ
との比較が行われます。計測したダメージ
と参照データが大きく異なる場合、
メッセー
ジのログや試験の中止など、ユーザーが指
定するアクションを実行することができま
す。
プロセスはまた、収集した全てのデータ
セットにおける累積ダメージを算出・記録し
ます。
793. 23 MPT 計 算の変 数
MPT 変数機能は、
MultiPurpose
TestWare ソフトウェアに以下を備えています:
»» MPTプロシージャエディタ ツールバー
の変数エディタ
»» MPTプロシージャ エディタ メニューの
表示メニューにおける変数表示の選択
»» 計算エディタを含むMPTプロセスパレッ
トにおけるMPT 計算処理
»» MPTプロセスパレットにおける拡張オペ
レータ情報処理
793. 71 時 刻 歴プレイアウト
このコマンド プロセスでは、RPC ま
たはRPC 時刻歴ファイルにより試験システ
ムに最大8チャンネルまで実行することがで
きます。試験システムを起動するMPTプロセ
スは、MTS リモートパラメータ制御(RPC)時
刻歴ファイルを備えています。
793. 72 時 刻 歴データ収 集
このデータ収集プロセスでは、
モデル
793.71時刻歴プレイアウトで使用され、RPC
ファイル形式のアナログ試験応答データを
最大16チャンネルまで収集およびデジタル
化することができます。
また、結果として生じ
たRPC ファイル形式のアナログ試験応答デ
ータを同時に(または別々に)デジタル化す
ることも可能です。RPC では、
このデジタル
化ファイルを使ってシステムの転送機能を
計算することができます。
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専門的な試験用の追加オプション
これらのアプリケーションは、標準のシリーズ793システム ソフトウェア インストールCDでキー付きオプションとしてご利用
いただけません。
これらは別個のメディアで提供されます。以下は、
オプションのシリーズ793アプリケーションの例です(全リ
ストについては、MTSまでお問い合わせください)。
793.17 動的プロパティの監視
このアプリケーションは、材料の動的プロパ
ティをユーザー指定の荷重、長さ、および入
力信号の位相関係をサンプリングすること
で計算および表示します。動的特性は、
目的
のプロパティvs.時間またはサイクルカウント
を監視するために、
グラフィカルランタイム
ウィンドウで表示されます。制限値を定義し、
既定のプロパティ制限に達した時にサイク
リングを終了できます。
トレンドの監視機能
と同様に、
このソフトウェアをサイクリック コ
マンド プロセスと平行して実行できます。動
的プロパティ ウィンドウは試験を通して表示
するか、
またはオペレータが任意で表示する
ウィンドウを選択することができます。
793. 33 静 的たわみ
このプロセスを使用すると、エラスト
マー材料およびコンポーネントの静的たわ
みプロパティを特性化することができます。
定義済み荷重または変位エンドレベルの間
に試験片を取り付け、続く指定時刻データを
収集します。その後このソフトウェアにより、
試験の取り付け/取り外し部分でコードまた
は接線係数として、あるいは2つの平均として
サンプルの剛性が計算されます。最後に、計
算された剛性が既定の制限と比較されます。
また、個別の荷重および変位データの組み合
わせを品質管理アプリケーションのため既定
の限度と比較することも可能です。
7 9 3 .3 5 生 産 Q C(品 質 管 理)
793.31 動的特性
このプロセスを使用すると、エラスト
マー材料およびコンポーネントの動的プロ
パティを特性化することができます。複数の
制御チャンネル間の温度、周波数、動的振
幅、平均レベル、および位相を同時にスイー
プできます。
また、ネストスイープも可能で
す。
793.32 アドバンスト動的特性(AD C)
モデル793.31動的特性プロセスを
踏まえ、
このプロセスではサイン オン サイ
ンまたはパルス波形を励起する材料および
コンポーネントの動的プロパティを特性化
することができます。サイン オン サイン波
形を使って、ADCは基本平均レベル、基本調
和振動数、および基本調和振幅の関数とし
て特性化を実行します。パルス波形を使
い、ADCは基本ベースレベル、基本パルス
周波数、およびパルス振幅の関数として特
性化を実行します。ADCでは、温度制御と監
視チャンネルを含む、追加の静的チャンネ
ルの制限付き制御を提供します。
このアプリケーションは、モデル793.31動的
特性、およびモデル793.33静的たわみの機
能性を拡張します。QC(品質管理)/QA(品質
保証)環境用に設計されたこのソフトウェア
は、
シンプルなユーザー インターフェースと
ともに合否試験基準測定を備えています。
こ
れにより、動的および静的偏向プロセスによ
り計測される任意のパラメータの上限・下
限を事前に定義することができます。実証さ
れた合否基準に基づいてアプリケーション
が試験結果を表示し、オペレータに新しい
試験片を挿入するよう促します。
793. 26 信 号ベース コマンド
モデル793.26信号ベース コマンド
プロセスでは、既定の検索テーブルで指定
された値に基づくプログラム コマンドの生
成が可能です。検索テーブルは、
コマンドと
信号値の関係を定義する、
タブ区切りのテ
キストファイルに含まれています。
このオプ
ションは、車両および航空宇宙関連アプリケ
ーションでの空力負荷をシミュレートする際
に特に有益です。
793. 37 共 振 検 索
このアプリケーションは、
自由
端共振モードにおけるエラストマー材料お
よびコンポーネントの動的挙動を特性化し
ます。共振エラストマー ソフトウェアには、2
つのプロセスが含まれます:
»» 共振検索プロセスは、共振周波数を決定
し、
ランタイム データをプロットするた
めに周波数スイープを遂行します。
»» 共振疲労プロセスは、共振周波数、最大
振幅または最大位相差異を決定するた
めに周波数スイープを遂行します。周波
数スイープが必要なパラメータを特定
すると、目的の共振関係を維持したまま
一連のサイクルブロックが試験片に適用
されます。
793. 39 サイン オン サイン(S OS)
モデル793.39エラストマーコ
マンドプロセスには、モデル793.10
MultiPurpose TestWare (MPT) ソフトウェア
試験設計 アプリケーションとともに使用す
るための2つのコマンド プロセスが含まれ
ます。
»» サイン オン サイン プロセスは2つの正
弦波形を組み合わせて、1つの特有の波
形を生成します。
»» パルス プロセスは、オフセットには1つ
の制御モードを、別の制御モードにはパ
ルスの生成を許可する混合モードのパ
ルスを生成します。
793. 38 高 速 指 定 時 刻データ収 集
このプロセスでは、データを高速で
一気に収集することができます(シリーズ
493コントローラの1-2チャンネルで最大49
Khz、およびシリーズ494コントローラの1-2
チャンネルで最大61 Khz)。
このプロセスは、
システムレートを超過して指定時刻データ
収集を実現します。
アプリケーション ツールキット熱 機 械 疲 労
TMFツールキットにより、熱機械疲
労(TMF)試験が促進されま
す。MPTソフトウェアを使用し、ツ
ールキットに含まれる特殊なテン
プレートを実行します。
この機能
は、TMF試験で必要となるリアルタ
イムの信号を計算するための計算
信号オプションが必要となりま
す。TMFツールキットでは、TMF向
けソリューションを作成する機能
が使用されます。
TMFツールキットには、様々なMPT
ソフトウェア試験テンプレートが含
まれます。
これらのテンプレートで
は、MTS推奨のTMF試験手順が表
されます。TMFツールキットには、
拡張MPTプロット プロセスが含ま
れます。拡張プロット プロセスは、
任意で選択された信号のピーク/
バレーvs. サイクル プロットを提供
します。
TMFツールキットは、MPTソフトウ
ェア内から自動起動が可能な熱ひ
ずみ計算が含まれます。熱ひずみ
計算には次のような機能がありま
す:1) MPTソフトウェア データ ファ
イルを読み込む、2) 多項式係数に
関連するひずみ(熱ひずみ)から
温度を計算する、および 3) 熱ひず
みキャリブレーションの定義に必
要な面倒な計算を自動化する、
ス
テーションマネージャ アプリケー
ションで適切に名前を付けられた
計算定数に係数をコピーする
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世界の事業拠点
アメリカ
ヨーロッパ
アジア/ 太 平 洋
MTS Systems Corporation
MTS Systems France
エムティエスジャパン株式会社
14000 Technology Drive
BAT EXA 16
日本
Eden Prairie, MN 55344-2290
16/18 rue Eugène Dupuis
〒130-0013 東京都
USA
94046 Créteil Cedex
墨田区錦糸1-2-1
電話: 1-952-937-4000
France
アルカセントラル 8階
フリーダイヤル: 1-800-328-2255
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ファックス:+49-(0)30 81002-100
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