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北見赤十字病院 様 - KDDI株式会社

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北見赤十字病院 様 - KDDI株式会社
北見赤十字病院 様
途切れのない、安心の医療をタブレットで。
医療用画像管理システム(PACS)のバックアップとして、
タブレットを利用した医療用画像参照システムを導入。
1935年の開設以来、北海道の東部・オホーツク医療圏域の中核病院として地域医療に貢献してきた北見赤十字病
院様。本館の新築・移転を機に、医療用画像管理システム(PACS)による完全フィルムレス化を実現するとともに、そ
のバックアップシステムとしてタブレット画像参照システムを開発。本システムにより、PACSサーバに障害が発生し
た場合でも、バックアップサーバの画像をタブレットで閲覧できるほか、平常時にも、医師が患者さんのベッド脇で、タ
ブレットでレントゲン画像などを見せることで、治療方針についてわかりやすく説明できるようになった。また、汎用的
なタブレットと安価で優れた医療用画像ビューワを活用したことにより、低コストでのシステム構築も実現した。
医療技術部 診療放射線科
中島 勲氏
お客さまインタビュー
導入前の課題
BEFORE
PACSのバックアップとともに、
フィルムレス化後の患者さんへの新たな説明手段が求められた
PACSを導入して医療用画像フィルムレス化すると、サーバに障害が発生した場合、画像を閲覧できなくな
り医療活動がストップしてしまう恐れがあった。そのため、障害時でも画像閲覧ができるバックアップシステム
の構築が急務だった。また、従来、医師が病室を回診する際、
レントゲンなどの撮影フィルムを持参して患者さ
んに治療方針などを説明していたが、フィルムレス化後の代替手段が求められていた。
導入後 の効果
A F TER
タブレットの鮮明な画像で、患者さんへの説得力アップ
PACSサーバのバックアップも低コストで実現
タブレット画像参照システムを、PACSのバックアップとして導入したことで、万一PACSサーバに障害が発生しても、タブレットでいつ
でも医療用画像を閲覧できる体制を整えることができた。さらに、手術後でベッドから動けない患者さんなどに、医師がタブレットで検
査画像を見せることで、病状や治療方針をわかりやすく説明することができるようになった。
「 タブレットは画像が鮮明で、拡大も自在な
ので、従来のフィルムより患者さんの納得度が格段にアップした」と中島先生は導入効果を語る。また、本システムは汎用的なタブレット
と医療用画像ビューワOsiriX HDを活用したことで、通常のPACSバックアップシステムに比べ半分以下のコストで構築することがで
きた。ユーザーインターフェイスについては、操作性を高めるためにKDDIとノーステック社、ニュートン・グラフィックス社がOsiriX
HDと組み合わせて利用できる新規プログラムを開発。情報システム担当の河野氏は「不便なシステムでは先生方に活用していただけ
ないので、例えば、見たい画像をすぐに呼び出せるように検索性を高めるなど、さまざまな工夫を行った」という。また、タブレットとサー
バの通信は院内Wi-Fiで行っているがCTなどの数百枚に及ぶ大容量画像も素早く読み込むことができるという。
現在、北見赤十字病院様では15台のタブレットを院内でのみ使用しているが、今後は、病院外での使用や、電子カルテ情報も同時に閲
覧できるようにするなど用途拡大も検討。KDDIのタブレットが医師にも患者さんにも快適な医療活動をサポートしている。
左端)
医療情報管理課
情報システム係長
河野 洋樹氏
担当者からのメッセージ
KDDI まとめてオフィス東日本株式会社 ソリューション営業本部 ソリューション北海道支社 ソリューション旭川支店
老 誠
北見赤十字病院様は、
「KDDI ビジネスコールダイレクト」をご利用いただくなど、以前よりお付き合いのあるお客さまでした。本案件では情報システム係、診療放射線科ご担
当者様とともに、現状の課題を解決するシステムを低コストで開発することができました。今後も救急医療と高度医療の充実に役立てるようITの分野で尽力していきます。
導入サービス・ソリューション
タブレット
課題
効果
医療用画像管理システム(PACS)の導入に際して、サーバ
の障害発生時に備えたバックアップシステムを構築する必
要があった。
タブレット画 像 参 照システムを開 発 することで 、P A C S
サーバの障害時にも、医療用画像を閲覧できる手段を確
保することができた。
従来、病室回診時にレントゲンフィルムなどを見せて患者
さんに病状を説明していたが、PACS導入後は、診察室で
ないと、患者さんに医療用画像を見せられなくなった。
タブレット画像参照システムなら、Wi-Fiを介して院内のど
こでもタブレットで医療用画像を閲覧できるので、患者さ
んのベッド脇で鮮明な映像で説明できるようになった。
限られた経営資源の中で、PACSのバックアップシステム
を低コストで構築する必要があった。
汎用的なタブレットを用い、ソフトウェアには安価で優れた
OsiriX HDを活用することで、通常のPACSバックアップ
システムの半分以下のコストで構築できた。
北見赤十字病院様 タブレット画像参照システムイメージ
リアルタイムに
画像共有
院内ネットワーク
ミラーリング
バックアップサーバ
PACSサーバ
●タブレット画像参照システムがPACS
サーバのバックアップとして機能。
院内Wi-Fi
医療用画像・撮影
病棟での回診
●患者さんへわかりやすい説明が可能
シャウカステン(注)のない病室などでは、従来のフィルムより
画像を鮮明に見ることができ、患者さんの理解度が向上。
⃝レントゲン
⃝MRI
⃝CT
⃝超音波エコー
●医師の業務効率アップ
手術後に検査画像を撮影した際、従来のようにフィルム出
力を待つ必要がなく、すぐにタブレットで画像を確認でき患
者さんにも説明できるので業務効率の向上に貢献。
タブレット
注) X線写真(レントゲン写真)やMRIフィルムを見る際に用いるディスプレイ機器。
タブレット画像参照システムのサーバには、OS X Server搭
載のMac miniを使用。2台をミラーリングすることでさらなる
冗長性を確保し、万全のバックアップ体制を実現。
セキュリティ確保のためタブレットに読み込んだ画像は自動消
去する設定に。さらに、タブレットは画像参照システム専用機と
し、他の機能は使えないように制限をかけている。
お客さまプロフィール
病院名
北見赤十字病院
所在地
北海道北見市北6条東2丁目
設立
1935年11月10日
医師・職員数
1,035名 (医師98名、看護師532名、准看護師36名、医療技師130名、事務職員142名、
看護助手56名、技術員41名、平成26年4月1日現在)
URL
http://www.kitami.jrc.or.jp/
当院は、北海道の東部・オホーツク医療圏域の中核病院として、
「 人道・博愛に基づき、患者様を尊重した医療を提供し、地域の期待と信頼に応えます」の理
念のもと、地域の医療機関と連携をしながら、救急医療と高度医療の充実を目指し、地域住民の皆様に支えられながら、親しまれ、信頼され、そして職員が成長
できる病院づくりをしております。
当社ホームページでは他にもさまざまな事例を紹介しています。
http://www.kddi.com/business/
2015年6月発行
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