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製品認証業務規定

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製品認証業務規定
MSA JP06-01(12)
製品認証業務規定
製品認証業務規定
制定:2005 年 12 月 16 日
改定:2013 年 04 月 01 日
1
適用範囲
この製品認証業務規定は,株式会社マネジメントシステム評価センター(以下,MSA という。)
の「JISQ 1001 適合性評価-日本工業規格への適合性の認証-一般認証指針」を基準文書とし,
「日本工業規格への適合性の認証に関する省令」に基づいて実施する製品認証に係る業務につい
て適用する。
1.1 認証の対象とする鉱工業品
a) 登録区分は,「土木及び建築」
b) 範囲は,「部門記号Aに分類される鉱工業品に係る日本工業規格」
1) JIS A 5308 レディーミクストコンクリート
2) JIS A 5371
プレキャスト無筋コンクリート製品
3) JIS A 5372
プレキャスト鉄筋コンクリート製品
4) JIS A 5373 プレキャストプレストレストコンクリート製品
1.2 認証の業務を行う区域
日本国内に限る。
2 引用規格
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Q 1001 適合性評価-日本工業規格への適合性の認証-一般認証指針
JIS Q 1011 適合性評価-日本工業規格への適合性の認証-分野別認証指針
(レディーミクストコンクリート)
JIS Q 1012 適合性評価-日本工業規格への適合性の認証-分野別認証指針
(プレキャストコンクリート製品)
JIS Q 9001
品質マネジメントシステム-要求事項
JIS Q 17000 適合性評価-用語及び一般原則
JIS Q 17025 試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項
JIS Q 17065 適合性評価-製品,プロセス及びサービスの認証を行う機関に対する要求事項
3
4
用語及び定義
この規定で用いる主な用語及び定義は,JIS Q 1001 及び JIS Q 17000 による。
認証の条件
“ 1.1
b) 認証の対称とする鉱工業品”及び“ 2
引用規格”及び MSA が定める認証の業
務に関する規定に基づき行われた審査の結果,認証の対象となる鉱工業品が当該 JIS に適合し,
かつ,申請者の品質管理体制が該当する基準のすべてを満たしていることが確認された場合には,
認証を行う。
また,認証取得者が鉱工業品に「JIS マーク等の表示」及び「付記事項の表示」を行うために
は,MSA と現に有効な認証契約「JIS マーク等の表示の使用許諾に係る契約書(JD12-03)」を締
結していなければならない。
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MSA JP06-01(12)
製品認証業務規定
5 認証の申請
5.1 対象規格
認証の対象となる規格は,鉱工業品の適合性の認証に適用する JIS とする。
5.2
認証の区分
MSA は申請者が申請する鉱工業品の区分(以下,認証の区分という。)について,分野別認証
指針及び/又は MSA が定める認証の業務に関する規定に基づき,申請者と調整し,決定する。
認証の区分は,通常,該当する JIS ごととする。
なお,認証の区分を,次のいずれかとすることができる。
a) JIS に定める種類又は等級ごと
b) 申請者によって定義された鉱工業品ごと
c) 複数の JIS に係る鉱工業品の群
5.3
申請書
MSA は申請者に対し,少なくとも次の下記 a) の事項を含む申請書とともに, b) 及び c) の
資料を提出するよう求める。
a) 申請書への記載事項
1) 申請者の氏名又は名称及び住所
2) 鉱工業品の名称
3) 認証に係る JIS の番号
4) 認証の区分(JIS の番号と同一の場合にあっては省略することができる)
5) ロット認証である場合は,当該個数又量
6) 認証に係る工場又は事業場の名称及び所在地
b) 鉱工業品の初回工場審査に係る品質管理実施状況説明書(認証を受けようとする鉱工業品
に係る工場又は事業場の品質管理体制が JISQ1001 附属書Bの審査の基準に適合してい
ることを,申請者の社内規格,その他製造に関する情報に基づき説明している書類をい
う。)
c) 「MSA が定める要求事項に適合していることを説明する資料」
5.4
5.4.1
審査のための準備
製品認証部長は,以下の事項を確実に行うために,審査を始める前に申請書の内容を確
認し,その記録を維持する。
a) 認証のための要求事項が明確に規定され文書化され,申請者の要員に理解されている。
b) MSAと申請者との間に生じる理解の違いは,すべて解消されている。
c) MSAは申請の認証範囲に応じて,認証サービスを実施する能力をもっている。
5.4.2
製品認証部長は,必要な準備作業の管理ができるように,審査活動の計画書を作成し,「審
査チーム編成通知書(JD90-02)」で,申請者に通知し合意を得る。
5.4.3
製品認証部長は,特定の審査を実施するのに適格な要員を選任する。公平性が損なわれ
るような態様及び期間内に,要員が審査対象製品の設計,供給,据付け,又は保全に関与した場
合,若しくはこれに関与した機関に雇用されていた場合には,その要員を選任しない。確認は,
「製品認証業務依頼書/受諾確認書(JD90-01)」で行う。
5.4.4
MSA は,包括的,かつ,正確な審査を確実に行わせるために,当該要員に適切な業務
文書を与える。
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6
製品認証業務規定
初回工場審査及び初回製品試験
6.1
一般
製品認証部長は,申請のあった鉱工業品の認証の区分に基づいて,初回工場審査及び初回製品
試験に係る実施計画について,申請者と調整を行い決定する。
初回工場審査及び初回製品試験において,適合していないと判断する事項が一つでも存在する
場合は,認証を行わない。ただし,申請者が MSA の指定する期間内に,当該事項について指摘
事項が満たされていることを MSA に提示した場合には,MSA は当該事項について再度の審査
を実施し,認証を行う。
申請者が指定期間内に当該事項が是正された旨を証明できなかったときは,MSAは認証を行
わない。
また,MSAは認証を決定するまでに,少なくとも6か月(箇条15 によって認証を取り消され
た者の再審査の場合は,通常,品質管理体制の再構築後1 年以上)の生産実績を調査し,鉱工業
品等の品質が安定していることを確認する。
申請者からロット認証について申請があった場合には,初回工場審査のうち,6.2.1 に規定す
る現地調査を省略して認証することができる。また,当該ロットの全数に対して初回製品試験(全
数試験)を行う場合には,初回工場審査を省略することができる。
6.2
初回工場審査
6.2.1
初回工場審査の方法
MSA は,申請者が提出した品質管理実施状況説明書について書類審査を行うとともに,認証
に係るすべての工場又は事業場に対して現地審査を行い,申請者の工場又は事業場の品質管理体
制が JISQ1001 附属書Bに規定する審査の基準及び「レディーミクストコンクリート認証基準
(JP80-09)」又は「プレキャストコンクリート製品認証基準( JP80-10)」に適合するかどうかを
審査する。
なお,申請者は,JISQ1001 附属書Bに規定する審査の基準(A)又は基準(B)のいずれに
基づく審査を受けるかを選択することができる。
製品認証部長は,申請者に対し,工場又は事業場の品質管理体制が JISQ1001 附属書Bの基
準に適合していることを説明するために必要な情報を品質管理実施状況説明書に記載するとと
もに,関係する社内規格,管理記録,原材料,鉱工業品等に係る試験及び検査記録など必要とさ
れる情報を当該工場審査で「審査チーム」が利用できるように求める。
6.2.2
その他
申請者が JISQ1001 附属書Bに規定する審査の基準(B)に基づく申請をした場合には,IAF
の MLA に署名している認定機関から認定を受けた審査登録機関が発行した審査登録証の写し及
び審査登録報告書の写しを申請書に添付する。
6.3
初回製品試験
6.3.1
サンプルの抜取り
初回製品試験を実施するための試験用の鉱工業品(以下,サンプルという。)の抜取りを「審
査チーム」が行う。当該サンプルの抜取りは,「レディーミクストコンクリート認証基準
(JP80-09)」又は「プレキャストコンクリート製品認証基準(JP80-10)」に従い,その個数は
認証を行おうとする鉱工業品に係る JIS に定めるすべての製品試験を実施するために必要な個数
とする。
サンプルは,認証の対象となる鉱工業品の製造工程を代表するものとする。
なお,「審査チーム」は,適切と判断した場合には,試作品のうち,「審査チーム」が選択したも
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製品認証業務規定
のをサンプルとして初回製品試験を行うことができる。この場合,対象となる鉱工業品の製造開
始後速やかに,製造された鉱工業品等から抜き取ったサンプルによる製品試験の全部又は一部を
行う。
「審査チーム」は,サンプルの抜取りを初回工場審査の現地審査の前に実施することができる。
ただし,当該サンプルを抜取った後に,品質管理体制について当該試験用の鉱工業品の JIS への
適合性の審査に影響を及ぼすような変更があった場合には,当該製品試験結果を用いて審査は行
わない。
6.3.2
初回製品試験の実施
初回製品試験は,次のいずれか,又はこれらの組み合わせによって実施する。
a) JIS 審査要員が立会い,申請者の試験場所で,申請者の試験員が実施
b) 第三者試験機関で実施した試験データの活用
なお,JIS 審査要員の立会いによる方法 a) の場合には,必要とされる申請者の試験設備,試
験員などが JISQ17025 の該当する要求事項を満足していることを確認する。
また,第三者試験機関で実施した試験データを活用する方法 b) の場合には,6.3.3 に基づき
確認する。
6.3.3
登録認証機関以外の試験所等の活用
6.3.2 の b)の場合には,製品認証部は,要求される試験に応じ,当該第三者試験機関が,
JISQ17025 に該当する要求事項を満足する能力を有していることを「試験機関選定手順書
(JP04-01)」で確認する。
なお,製品認証部は,6.3.2 の b)の試験データの妥当性の確認を行う場合は,「適合性審査基
準(JP10-01/02)」により,適切であることを確認する。
7
評価
7.1
審査
「審査チーム」は,初回工場審査の結果及び初回製品試験の結果が,次に示す事項のすべてに適
合するかどうかについて審査を行う。
a) 該当する JIS
b) 一般認証指針
c) 認証に係る鉱工業品に関連する分野別認証指針
d) MSA が定める認証の業務に関する規定に定められる要求事項
7.2
審査報告書
審査結果を判定委員会へ提出するため,審査結果資料を取りまとめる。
a)適合性審査を担当する「審査チームリーダ」は,すべての要求事項に対する適合性に関して
検出した事項の報告書「審査のまとめ(最終会議記録書)(JD10-02)」を申請者に説明・報
告するとともに製品認証部長に提出する。
製品認証部長は,この報告書の内容が適切であることを確認する。
b) 審査チームリーダは,審査結果資料をとりまとめ,「日本工業規格適合性審査報告書
(JD10-13)」(以下,審査報告書という。)を製品認証部長に提出する。
製品認証部長は,受領した審査報告書の内容が適切なことを確認する。
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製品認証業務規定
認証に関する決定
製品認証部長は,箇条7 に規定する評価によって,申請のあった鉱工業品について認証を行う
かどうか判定委員会に審査報告書を提出し,認証の可否につい判定を要請する。判定委員会は認
証の可否を判定し,その結果を社長に報告する。社長は判定結果を確認して認証の可否を決定す
る。
製品認証部長は,その結果を「判定結果通知書」として,速やかに申請者に対して当該決定を
通知する。
9
認証契約
9.1
認証契約の締結
製品認証部長は,箇条 8 に基づき認証を行うと決定した場合,申請者と「JIS マーク等の表示
の使用許諾に係る契約書(JD12-03)」を社長名で締結する。
なお,製品認証部長は,認証契約を締結した後,遅滞なく,次の事項を公表する。
a) 箇条 10 の a) ~ h) の事項(認証書)
b) 箇条 13 の事項(JIS マーク等及び付記事項の表示)
この公表は,認証契約が終了する日まで行う。ロット認証の場合には,認証契約を締結した日
から1 年間とする。
また,当該公表は,MSA事務所において業務時間内に公衆に閲覧できるとともに,インター
ネットを利用して閲覧に供する方法で行う。
9.2
認証契約の内容
製品認証部長は,「JIS マーク等の表示の使用許諾に係る契約書(JD12-03)」に認証契約を定
め,少なくとも次に掲げる事項を含める。
a) 工業標準化法第 19 条第1項の規定に基づく認証に係る契約であること
b) 認証契約の有効期間を定めている場合はその期間
c) 箇条 13 の事項(JIS マーク等及び付記事項の表示)
d) 13.1 の表示をすることができる条件として以下のもの
1) 認証取得者が MSA から認証を受けていることを広告その他の方法で第三者に証明する
場合には,認証を受けた鉱工業品と認証を受けていないものとを混同しないようにしな
ければならないこと
2) 認証に係る認証取得者の業務が適切に行われていることを確認するため,MSA が認証
取得者に対し報告を求め,又は認証取得者の工場,事業場その他必要な場所に立ち入り,
認証に係る鉱工業品,その原材料又はその品質管理体制を審査することができること
3) 2)の審査の頻度,その費用負担,その他の条件
e) 認証に係る鉱工業品の製造が複数の工場又は事業場で行われる場合にあっては,当該工場
又は事業場を識別する方法に関する事項
f) 認証取得者が,認証に係る鉱工業品の仕様を変更又は品質管理体制を変更した場合の措置
に関する事項
g) 認証取得者が,第三者から認証に係る鉱工業品に関する苦情を受けた場合の措置に関する
事項
h) MSA 及び認証取得者の秘密の保持に関する事項
i)
MSA が講じた措置について,認証取得者が行う異議申立てに関する事項
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j)
製品認証業務規定
箇条 15 に規定する請求,認証の取消し及び認証契約の終了に関する事項
9.3 認証契約の終了
製品認証部長は,認証契約が終了した場合,遅滞なく,次の事項を公表する。
a) 認証契約が終了した期日(年月日)及び認証番号
b) 終了した認証契約に係る認証取得者の氏名又は名称,及び住所
c) 箇条 10 のc) ~ f) 及び h)の事項
d) 箇条 13 の事項
この公表は,認証契約が終了した日から1 年間行う。また,MSAは,当該公表を事務所にお
いて業務時間内に公衆に閲覧できるとともに,インターネットを利用して閲覧に供する方法によ
って行う。
なお,認証契約が終了した場合,認証取得者に遅滞なく認証書の返却を求める。
10
認証書の交付
社長は,申請者と箇条 9 に規定する認証契約を締結した場合には,次に事項を記載した「日本
工業規格適合認証書」(以下,認証書という。)を交付する。
認証書の記載事項は,MSA に帰属する。
a) 認証契約を締結した期日(年月日)及び認証番号
b) 認証取得者の氏名又は名称,及び住所
c) 認証に係るJIS の番号及びJIS に種類又は等級が規定されている場合にあっては当該種類
又は等級
d) 鉱工業品の名称
e) 認証の区分(JIS と同じである場合にあっては省略することができる。)
f) 認証に係るすべての工場又は事業場の名称,及び所在地(ただし,ロット認証の場合及び
全数について初回製品試験を行う場合を除く。)
g) ロット認証の場合は,ロットの個数又は量,及び識別番号又は記号
h) 認証に係る工業標準化法の根拠条項
11
認証の追加又は変更
認証取得者が,次の認証の追加又は変更等を申請する場合は,「技術的生産条件等の変更に関す
る手続と対応一覧(JD13-01)」に基づき,次の手続きを行う。
11.1
認証の区分の追加
認証取得者が,新たな認証の区分の追加を申請した場合には,MSA は,遅滞なく,箇条 6~
箇条 8 の手順に基づき認証の決定を行い,その旨を認証取得者に通知する。
認証することを決定した場合には,箇条9に規定する認証契約の締結又は変更を行い,箇条10
に規定する認証書を交付し,又は契約変更前の認証書を訂正し,若しくはこれに代えて新たな認
証書を交付する。
11.2 工場又は事業場の変更又は追加
認証取得者が,工場又は事業場の変更又は追加を申請した場合には,MSAは,遅滞なく,箇
条6~箇条8の手順に基づき認証の決定(当該工場又は事業場に関するものに限る。)を行い,
その旨を認証取得者に通知する。
認証することを決定した場合には,箇条9に規定する認証契約の変更を行い,箇条10に規定す
る契約変更前の認証書を訂正し,又はこれに代えて新たな認証書を交付する。
11.3 種類又は等級の変更又は追加
認証取得者が,既存の認証の区分の中でJISに定められている種類又は等級の変更又は追加を
申請した場合には,MSAは,遅滞なく,箇条6~箇条8までの手順に基づき認証の決定(当該種
類又は等級に関するものに限る。)を行い,その旨を認証取得者に通知する。この場合,当該種
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製品認証業務規定
類又は等級に関するものに限って,工場審査及び製品試験の全部又は一部を実施する。
認証することを決定した場合には,箇条9に規定する認証契約の変更を行い,箇条10に規定す
る契約変更前の認証書を訂正し,又はこれに代えて新たな認証書を交付する。
11.4 鉱工業品の変更又は追加
認証取得者が,既存の認証の区分の中で鉱工業品の変更又は追加を申請した場合には,MSA
は,遅滞なく,箇条6~箇条8までの手順に基づき認証の決定(当該鉱工業品の変更又は追加に
関するものに限る。)を行い,その旨を認証取得者に通知する。
認証することを決定した場合には,箇条9に規定する認証契約の変更を行い,箇条10に規定す
る契約変更前の認証書を訂正し,又はこれに代えて新たな認証書を交付する。ただし,当該変更
によって,当該鉱工業品がJISに適合しなくなるおそれがないときには,工場審査及び製品試験
の一部を省略することができる。
12
認証維持審査
12.1 定期的な認証維持審査
MSAは,認証契約に基づき,定期的に認証維持審査を実施する。認証維持審査は,認証維持
工場審査及び認証維持製品試験で構成する。
「定期認証維持審査」は,「認証契約書」で認証契約を締結した日から起算し,3 年ごとに 1
回以上の頻度で実施する。
初回の定期認証維持審査は,認証契約締結日から起算して 3 年以内に行う。
2 回目以降は前回の定期認証維持審査の“申請書を MSA が受理した日(MSA 申請受理日)”
から起算して 3 年以内に申請書を受理して行う。
製品認証部長は,認証取得者に認証維持継続の意向を適切な時期に通知/確認する。
12.1.1 認証維持工場審査
製品認証部長は,認証維持工場審査を 6.2 の規定に基づいて実施し,認証取得者の品質管理
体制がJISQ1001附属書Bに規定する審査の基準及び「レディーミクストコンクリート認証基
準(JP80-09)」又は「プレキャストコンクリート製品認証基準( JP80-10)」に規定する審査
の基準に適合していることを確認する。ただし,製品認証部長がその必要がないと認めた場合に
は,工場審査の一部を省略することができる。
12.1.2 認証維持製品試験
製品認証部長は,認証維持製品試験を6.3 の規定に基づいて実施し,サンプルがJIS に適合し
ていることを確認する。ただし,製品認証部長がその必要がないと認めた場合には,初回製品試
験における項目のうち,一部を省略することができる。
12.2 臨時の認証維持審査
次の場合には,臨時の認証維持審査を実施する。
a) 認証取得者が,認証を行っている鉱工業品の仕様を変更し,若しくは追加し,又はその品
質管理体制を変更しようとするときは,当該変更又は追加が行われるまでに,12.1.1 に
規定する工場審査及び12.1.2 に規定する製品試験を行う。
ただし,当該変更によって,当該鉱工業品がJIS に適合しなくなるおそれがないときには,
製品試験及び現地調査の全部又は一部を省略することができる。
なお,この場合においては,12.1.1 及び12.1.2 の審査を行うか,又は書面による工場
審査だけとするかについて決定し,認証取得者に通知する。
b) JIS の改正によって,認証を行っている鉱工業品がJIS に適合しなくなるおそれのあると
き,又は認証取得者の品質管理体制を変更する必要があるときは,当該改正後1 年以内に,
12.1.1 に規定する工場審査及び12.1.2 に規定する製品試験の全部又は一部を行う。
c) 認証を行っている鉱工業品等がJIS に適合しない旨又は認証取得者の品質管理体制が
JISQ1001附属書B に規定する審査の基準に適合しない旨の第三者からの申立てを受け
た場合であって,そのがい(蓋)然性が高いときは,当該事実を把握した後,速やかに12.1.1
に規定する工場審査及び12.1.2 に規定する製品試験の全部又は一部を行う。
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製品認証業務規定
d) a) ~ c) のほか,認証を行っている鉱工業品がJIS に適合しない,若しくは認証取得者の
品質管理体制がJISQ1001附属書B に規定する審査の基準に適合しない,又は適合しな
いおそれのある事実を把握したときは,当該事実を把握した後速やかに,12.1.1 に規定
する工場審査及び12.1.2 に規定する製品試験の全部又は一部を行う。
上記,c) 及び d) は,JIS 認証に係る情報提供に対し,経済産業省(本省,管轄局及び登録主
体)と登録認証機関の役割分担や情報共有のあり方を明確化するため,『JISCBA 幹事会決定事
項「JIS 認証業務に係る情報提供マニュアル」』に基づき,次の内容について統一的で迅速な対
応を図る。
12.3
認証移転審査
他の登録認証機関で認証されていた認証取得者が MSA での認証を希望する場合,認証移転審
査を実施する。その申請は新規扱いとし,箇条 4~箇条 8 の手順にづき認証の決定を行い,その
旨を認証取得者に通知する。
認証することを決定した場合には,箇条 9 に規定する認証契約の締結を行い,箇条 10 に規定
する認証書を交付する。
13
JIS マーク等及び付記事項の表示
13.1 JIS マーク等の表示
製品認証部長は,JISマーク等の表示の使用が,認証契約に基づいて,認証取得者によって適
切に実施されることを管理する。
認証取得者がJISマークの近傍に次の a) ~c) の事項を表示することを「JISマーク等の表示
の使用許諾に係る契約書(JD12-03)」の認証契約に定める。
a) 適合するJISの番号
b) 適合するJISの種類又は等級(当該JIS に種類又は等級に係る表示事項が規定されている
場合に限る。)
c) 認証を行っている登録認証機関(MSA)の名称又はそれらの略称
なお,JISマーク等の表示は,“JISマーク制度における「認証番号」の統一等について
(2009年5月29日経済産業省認証課JISマーク認証業務室)”を用いる。
13.2 付記事項の表示
認証取得者に,13.1 の表示に付記する事項として,次の事項のうち該当するものについて,
鉱工業品又はその包装,容器若しくは送り状に表示するよう「JISマーク等の表示の使用許諾に係
る契約書(JD12-03)」の認証契約に定める。ただし,b) にあっては,必ず付記する事項とする。
a) 適合するJIS で定める表示事項
b) 認証取得者の氏名若しくは名称又はその略号(略称,記号,認証番号又は登録商標をいう。)
c) 工場又は事業場が複数の場合はその識別表示
d) ロット認証の場合にあっては,その識別番号又は記号
e) その他,登録認証機関が必要とする事項
13.3 表示の方法
認証取得者が13.1 及び13.2 の表示を行う場合には,次の a) 及び b) の方法によることを
「JISマーク等の表示の使用許諾に係る契約書(JD12-03)」の認証契約に定める。
a) 認証契約に基づいて,鉱工業品等又は包装,容器若しくは送り状に表示しなければならな
い。
b) 容易に消えない方法による印刷及び押印,刻印,荷札の取付け,その他適切な方法で表示
しなければならない。
14 認証に係る秘密の保持
MSAは,その役員及び職員,認証の審査に係る請負契約を締結した者(法人にあってはその
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製品認証業務規定
役員及び職員)並びにそれらの職にあった者が,認証取得者の秘密を保持する措置を講じる。
そのために,「就業規則(KP06.01.01-01)」,「倫理規定(KP05.02.11-01)」」及び「機密保持
規定(KP08.05.01-01)」等をもつ。
15 違法な表示等に係る措置
15.1 JIS マーク等の誤用等の場合の措置
製品認証部長は,次の a) ~d) のいずれかに該当する場合には,認証取得者に対して,それ
を是正し,及び必要となる予防措置を講じるように請求する。
a) 認証取得者の品質管理体制がJISQ1001附属書B に規定する審査の基準に適合していな
いとき
b) MSAが認証を行っている鉱工業品以外の鉱工業品等又はその包装,容器若しくは送り状に,
13.1 の表示又はこれと紛らわしい表示を付しているとき
c) MSAが認証を行っている鉱工業品以外の鉱工業品等の広告に,当該鉱工業品等が認証を受
けていると誤解されるおそれがある方法で,13.1 の表示又はこれと紛らわしい表示を使
用しているとき
d) 認証取得者に係る広告に,MSAの認証に関し,第三者を誤解させるおそれのある内容があ
るとき
15.2 認証を行っている鉱工業品がJIS に適合しない場合の措置
製品認証部長は,次の a) ~c) に掲げる場合には,認証を取り消すか,又は速やかに,認証
取得者に対して,13.1 の表示(これと紛らわしい表示を含む。)の使用の停止を請求するとと
もに,認証取得者が保有する13.1 の表示(これと紛らわしい表示を含む。)をしている鉱工業
品等であって,JIS に適合していないものを出荷しないように,請求する。
a) 認証を行っている鉱工業品がJIS に適合しないとき
b) 認証取得者の品質管理体制が,JISQ1001附属書B に規定する審査の基準に適合しない
場合であって,その内容が認証に係る鉱工業品がJIS に適合しなくなるおそれのあるとき
その他重大なものであるとき
c) 15.1 に規定するMSAの請求に,認証取得者が適確に,又は速やかに応じなかったとき
15.3 JIS マーク等の使用の停止に係る措置
製品認証部長は,15.2 の請求をする場合には,認証取得者に対し,次の a) ~e) に掲げる
事項を記載した文書によって通知する。
a) 請求の対象となる認証取得者の工場又は事業場,及び鉱工業品の範囲
b) 請求する日からその請求を取り消す日までの間に,認証に係る鉱工業品又はその包装,容
器若しくは送り状に,13.1 の表示(これと紛らわしい表示を含む。)を付してはならな
い旨
c) 認証取得者が保有する13.1 の表示(これと紛らわしい表示を含む。)の付してある鉱工
業品であって,かつ,JIS に適合していないものを出荷してはならない旨
d) 請求の有効期間
e) 請求の有効期間内に,認証に係る鉱工業品がJIS に適合しなくなった原因を是正し,又は
認証取得者の品質管理体制をJISQ1001附属書B に規定する審査の基準に適合するよう
に是正し,及び必要な予防措置を講じる旨
製品認証部長は,適切と判断した場合には,上記 d) に規定する請求の有効期間を延長するこ
とができる。
上記 e) の措置が講じられたことを確認した場合には,認証取得者に対し,速やかに文書によ
って,15.2 の請求を取り消すことを通知する。
上記 d) の有効期間(延長した場合を含む。)内に,上記 e) の措置が講じられなかった場合
は,認証を取り消すものとする。
15.4 認証取得者が認証維持審査を拒否した場合等の措置
製品認証部長は,次の a) ~c) のいずれかに該当する場合には,認証取得者に係る認証をす
べて取り消す。
a) 認証取得者が,認証維持審査を拒み,妨げ,又は忌避したとき
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MSA JP06-01(12)
製品認証業務規定
b) 15.2 に係る請求をした場合であって,その請求の有効期間内に,認証取得者が認証に係
る鉱工業品等,又はその包装,容器若しくは送り状に,13.1 の表示(これと紛らわしい
表示を含む。)の表示をしたとき
c) 15.2 に係る請求をした場合であって,その請求の有効期間内に,認証取得者がその保有
する13.1 の表示(これと紛らわしい表示を含む。)を付してある鉱工業品であって,JIS
に適合していないものを出荷したとき
16 認証の取消し
16.1 一般
MSAは,箇条15 に規定する認証の取消しのほか,認証契約に定める取消し事項に該当する
場合には,認証を取り消すことができる。
16.2 認証の取消しの手続
製品認証部長は,認証の取消しを行う場合には,認証取得者に対し,当該認証を取り消す期日
及び登録認証機関に対し異議申立てができる旨を記載した文書によって通知する。
製品認証部長は,認証取得者から当該認証の取消しについて異議申立てを受けたときは,これ
を考慮して認証の取消しの可否について「異議申立て及び苦情処理手順書(KP09.07.01-01)」
に従って決定する。
製品認証部長は,認証を取り消した場合,直ちに,次の事項を公表する。
a) 認証を取り消した期日(年月日)及び認証番号
b) 取り消した認証に係る認証取得者の氏名又は名称,及び住所
c) 取り消した認証に係る箇条10 の c),d) 及び f) ~h) の事項
d) 13.1~13.3 の事項
e) 取り消した理由
この公表は,取り消した期日から1 年間行う。
また,当該公表は,MSAの認証を行う事務所において,業務時間内に公衆が閲覧できるとと
もに,インターネットを利用して閲覧に供する方法によって行う。
16.3 認証の取消しに伴う措置
製品認証部長は,認証を取り消す場合は,認証取得者に対して,当該取り消した認証に係る鉱
工業品又はその容器,包装若しくは送り状に付された13.1 の表示(これと紛らわしい表示を含
む。)の表示を除去し,又は抹消するように請求する。
また,認証取得者に遅滞なく箇条10 に定めた「日本工業規格適合認証書(JD11-01)」の返却
を求める。
17 認証に関わる措置の決定
箇条15 及び 箇条16 の認証に関わる措置は,判定委員会で決定する。
18 JIS が改正された場合の措置
製品認証部長は,認証に係るJIS が改正されたときは,速やかに,関係する認証の申請者又は
認証取得者に対して,その旨を通知する。
JIS の改正によって,認証を行っている鉱工業品がJIS に適合しなくなるおそれがあるとき,
又は認証取得者が品質管理体制を変更する必要があるときは,12.2 b) に基づき,臨時の認証
維持審査を行う。
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製品認証業務規定
情報公開
19.1
公開の手段
情報公開は,下記の場所で希望する者に対し,差別することなく閲覧に供する。
また,ホームページで情報公開を行う。
株式会社マネジメントシステム評価センター
住所
〒108-0023
東京都港区芝浦 4-4-44
TEL:03-3456-6370
横河ビル
FAX:03-53456-6376
ホームページ http://www.msac.co.jp/
19.2
財務諸表等の請求
申請者,認証取得者,その他の利害関係人は,MSA の業務時間内に財務諸表等の該当書面の
閲覧又は複写の請求ができる。
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