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H.情報関係補助金〔文部科学省〕
H.情報関係補助金〔文部科学省〕 1.情報処理関係設備 (1) 借入補助(補助金の名称:高度情報化推進特別経費「情報通信設備」 (借入) ) 〔補償対象〕 コンピュータ、ネットワーク接続器、マルチメディア機器等の情報関連設備でネットワーク等を通じ て管理されているシステム(学内LANに接続していないスタンドアロンの設備は対象外)を借入(レ ンタル、リース)契約するもので教室、研究室、共同研究室等の施設に設置して使用する情報機器を対 象。学生に賃与するパソコンなどは対象外。 〔事業経費〕 1個又は1組の月額借入れ料が22万2千円以上を対象。 〔補償対象外経費〕 運送費、据付工事費、調整費、保守料、消耗品費、設計費およびソフトウエア等にかかる経費となる。 但し、CALL機器のように使用する機器が机の中で内蔵され、他の什器では代用できず、移動式でな い什器類と、ハードディスクなどに製造過程で標準装備されているソフトウエアは例外扱いとして対象 となり、文部科学省の様式に沿って申請する。標準装備以外のソフトウエアは、別途補助項目のソスト ウエアで申請する。 ※ 対象事業の選定及び、補助金の算定方法は、D. 私立大学等経常費補助金のⅣ−1を参照。 〔照 会 先〕 http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/04030403.htm (2) 購入補助(補助金の名称:私立大学等研究設備等整備費補助金「情報処理関係設備」) 〔補償対象〕 コンピュータ、サーバ、マルチメディア機器等の情報関係設備でネットワーク等を通じて管理されて いるシステムを購入(買取り)する設備で、教室、研究室、共同研究室等の施設で設して教育研究に使 用する情報機器が対象。学生に賃与するパソコンなどは対象外。 〔事業経費〕 1個又は1組1千万円以上なので、大学としてとりまとめる。なお、1千万円に満たない場合は申請 できない。 〔事業に伴う要件〕 申請する事業年度に事業を実施し、当該年度(4月1日から翌年3月31日)に契約締結、納入、代 金が支出される事業であること。 〔補償対象外経費〕 運送費、据付工事費、調整費、保守料、消耗品費、設計費およびソフトウエアの整備にかかる経費等 の情報処理関係設備購入費以外は対象外。 ※ 対象経費の選定及び、補助金の算定方法は、G.私立大学等研究設備整備費補助金の(2)情報処理関 係設備を参照。 〔照 会 先〕 http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/jouhou.htm 2.学内LANの整備 (補助金の名称:私立大学・大学院等教育研究装置施設整備費補助金「情報通信装置」) 〔補償対象〕 光ケーブル等の敷設工事、通信接続装置(サーバ等機器は含まない)の購入が対象。現場管理費、一般 管理費など事業に直接関係のない工事費等の諸経費、ソフトウエアにかかる経費は含まれない。なお、衛 生装置については、別途文部科学省のWeb サイトにて確認。 〔事業経費〕 装置購入費と施設工事費を合わせて1千万円以上が対象。 LAN の施設は、採択年度から9年度以内に 処分する場合は、文部科学大臣の承認が必要。 〔補償対象外経費〕 各種サーバー(ネットワーク監視制御装置、メールサーバー、ファイルサーバーなど)は、この補助の 対象外。サーバーは、借入補助もしくは購入補助で申請することとなるが、機械の陳腐化が激しいため、 取り替え更新可能な借入補助に含めて申請する。 〔事業要件〕 コンピュータが無い施設への学内 LAN 工事や工事だけ先行する場合は対象外。コンピュータがない場 合は、工事完了年度内にコンピュータを設置することが要件。 ※対象経費の選定及び、補助金の算定方法は、F.私立学校施設整備費補助金の(4)を参照。 〔照 会 先〕 http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/jouhou.htm 3.ネットワークの維持管理 (補助金の名称:高度情報化推進特別経費「教育学術情報ネットワーク」) 〔補償対象〕 1) 学内 LAN の維持管理に伴う費用(通信回線使用料で民間プロバイダ接続含む、ネットワーク運用 管理のための外注派遣委託費・消耗品費・会議費・光熱水費・保守管理費等)と、大学独自に構築 した教育研究用データベース(図書目録含む)の更新に伴う費用(データの購入・収集整理、入力、 査読、ソフト交換に伴う委嘱等)が対象。 2) 当該大学等が構築した LAN またはデータベースであること。 3) 申請時に既に LAN が稼働しているまたは稼働が見込まれるもの。 4) データベースが他大学等へ公開に供するもの。 (独自に構築した図書目録データベースは公開に供 しなくともよい) 〔事業経費〕 学内 LAN およびデータベースとも、年間維持費が80万円以上が対象。 1) 学内 LAN の維持費は、独自に構築したネットワークのメンテナンス費用、大学、研究所、共同利 用施設に接続する通信回線使用料、民間プロバイダに接続し、商用のネットワークを利用す場合の通 信回線料、ネットワーク管理ソフトの更新にかかわる経費となる。 2) データベースの維持費は、データの更新に伴う費用(例、収集のためのデータ購入量、データ収集・ 整理・入力のための委託費・アルバイト賃金)、コンピュータ変換に伴う移植費用(例、データベー ス利用ソフト更新の委託費等) 、データベース管理ソフトの更新費となる。 〔補償対象外経費〕 1) 学内LANは、ネットワークシステム構築にかかわる費用、ネットワーク管理ソフト以外のソフト ウエアは対象外。 2) データベースは、データベースシステム構築に伴う費用、商用のデータベース利用料は対象外。 ※ 対象事業の選定及び、補助金の算定方法は、D. 私立大学等経常費補助金のⅣ−2を参照。 〔照 会 先〕 http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/04030403.htm 4.マルチメディア化整備 (補助金の名称:私立大学・大学院等教育研究装置施設施設整備費補助金「情報通信施設」 ) 〔補償対象〕 1) 教室のマルチメディア化に必要な装置(音声・映像、機器制御、入出力、機器操作卓、教材・資料 作成などの装置)及び改造工事(機器の維持・保守にかかわる冷房化含む)が対象。新増改築施設に ついては、工事費は対象外だが、装置の購入費は対象となる。工事完了後に改造工事をする場合は対 象となる。 2) 具体的なイメージは、教室や研究室、図書館の情報検索のコーナーなどの配線工事の他に、教室等 に情報コンセントを常備し、プロジェクター、スクリーン、教員操作卓と連動したマルチメディア機 器などが対象。 3) サーバー、パソコンもマルチメディアシステムとして一体的に機能するものは対象となるが、ノー トパソコンなど数十台教室に整備するものや同システムに関係しないサーバー、さらには付帯工事を 伴わないマルチメディア機器は対象外。 4) 工事は、建物のく体工事(基礎、防音壁等)、仕上げ工事(天井、造作、内外装等)、雑工事(黒 板、掲示板、棚、講義室の室名札等)、附帯工事(電力設備・照明設備・電気・冷暖房・防災工事の 他、設計費用含む) 。 5) 冷房化工事は、教育研究用の情報化関連施設の機器・保守にかかわる冷房化に限定する。 〔事業経費〕 改造工事では装置の購入費と工事費(冷房化工事を含む)を合わせて1千万円以上、新増改築施設では 装置の購入費1千万円以上となる。 〔事業に伴う要件〕 申請する事業年度に事業を実施し、当該年度(4月1日から翌年3月31日)に契約締結、納入、代金 が支出される事業。 〔補償対象外経費〕 対象事業に直接関係ない工事費等の現場管理費、一般管理費、新増改築施設(立替工事等)については 装置購入費以外の経費は補助対象外。 ※ 対象経費の選定及び、補助金の算定方法は、F.私立学校施設整備費補助金の(3)を参照。 〔照 会 先〕 http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/jouhou.htm 5.ソフトウエアの購入・借入 (補助金の名称:高度情報化推進特別経費「教育学術コンテンツ」 ) 〔補償対象〕 ソフトウエアは、基本ソフト、アプリケーションの他、バージョンアップも対象。 〔事業経費〕 1本又は1組の事業費が20万円以上2千万円以下を対象に複数組みの申請が可能。 〔補償対象外〕 データベースの導入経費、学内外で開発のソフトウエア導入経費、インストール経費、運送費、消耗品 費等経費は、対象外。 ※ 対象事業の選定及び、補助金の算定方法は、D. 私立大学等経常費補助金のⅣ−3を参照。 〔照 会 先〕 http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/04030403.htm 6.データベース等の開発・授業用コンテンツの作成 (補助金の名称:高度情報化推進特別経費「教育学術コンテンツ」 ) 〔補償対象〕 《データベース開発》 論文、研究成果、シラバス、教材データ、目録・抄録などのデータベースで学 内 LAN に接続されているものの開発経費が対象。 《 コ ン テ ン ツ 作 成 》 コンテンツ作成に伴う経費で、授業に使用する講義ノート、テキスト、学習成 果、演習・試験問題、授業録画など授業に使用する情報(印刷物、写真、フィ ルム、ビデオテープ等)の電子化経費、Web ページ開発経費、教育用ソフト ウエアの開発経費などが対象。 〔事業経費〕 システムデザインからプログラム、データ入力、試験運用などの外部委託費、資料収集のための交通 費、データ購入費、資料複写費、入力変換ソフト・管理ソフトの購入・借入、磁気デイスクなどの消耗 品、会議費、アルバイト費用などで1件あたり100万円以上が対象となり、複数組の申請が可能。 〔補償対象外〕 運用、維持管理および更新に要する経費、開発に使用する情報機器の購入・借入、保守料は、対象外。 ※ 対象事業の選定及び、補助金の算定方法は、D. 私立大学等経常費補助金のⅣ−3を参照。 〔照 会 先〕 http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/04030403.htm 7.電子ジャーナル等の利用 (補助金の名称:高度情報化推進特別経費「教育研究情報利用経費」 ) 〔補償対象〕 教育研究の成果に関するもの(電子ジャーナル、遂次刊行物、論文、論文リスト、会議録、紀要など) 教育研究の資源に関するもの(実験データ、文献データ、統計データ、放送データ、臨床情報、フィー ルドワーク報告など) 教育情報に関するもの(講義テキスト情報、電子化教材、講義ノート、図書館情報など)で、ネットワ ーク対応または電子化対応による高度化情報(CD-ROM、DVD 等の購入含む)が対象。 〔事業経費〕 1) 電子ジャーナル、データベースなどの利用ライセンス料、情報利用料、著作権使用料などで、1点 または1組(但し、10万円未満は対象外、または相互に関連をもたない、単に経費を合算した場合 は100万円を超えても対象外。 )100万円以上の経費が対象。 2) 当該年度の利用相当分について前年度に前払金で処理している分は対象となっているが、翌年度の 利用相当分を当該年度に前払金で処理している分は含めないよう除外する。 3) コンソーシアムで共同購入する場合の運営費等は含めない。 〔契約期間・利用機関〕 申請の当該年度内または当該年度にまたがるものとなっている。 ※ 対象事業の選定及び、補助金の算定方法は、D.私立大学等経常費補助金のⅣ−4を参照。 〔照 会 先〕 http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/04030403.htm 8.サイバー・キャンパス整備事業 (補助金の名称:高度情報化推進特別経費「サイバー・キャンパス整備費」 ) 〔補償対象〕 インターネット等を活用し、国内外の大学等との教育研究の交流・連携や遠隔教育の実施、およびそれ らにかかわる学習支援システムの構築や教育用コンテンツの開発・作成などを行うために必要なマルチメ ディア装置施設の整備(情報通信施設)、学内 LAN の整備(情報通信装置)、パソコン・サーバーの購 入・借入(情報処理関係設備)、コンテンツの開発・ネットワークのの維持管理等に必要な経費について、 一体的に補助が行われる。 〔事業経費〕 事業経費は上記補助金の事業経費が適用。 〔申請・採択〕 1) 他の経常費補助金や装置設備の補助金の募集とは多少異なっており、構想調書を提出し、サイバー・ キャンパス整備事業選定委員会で審査・採択の後、具体的な費用などの計画調書を提出。 2) 申請は、上記補助金の組み合わせ、または組み合わせによらずに一つの補助金でも申請することが 可能。 3) 事業の全体計画は、数年間かけて達成することも可能で、事業の開始3年目に年次計画の進捗状況、 得られた成果に関する調査が予定される。 4) サイバー・キャンパス事業に選定されない場合でも、予算の範囲内で別途それぞれ個別の補助項目 で申請することが可能となる場合がある。 〔補償対象外〕 事業内容が、同一のキャンパス内のみのネットワークの構築とか、他大学への配信を行わないようなコ ンテンツ開発・作成など、他大学等との交流・連携等を伴わないものは、対象とならない。 ※ 対象事業の選定及び、補助金の算定方法は、D. 私立大学等経常費補助金のⅣ−5を参照。 〔照 会 先〕 http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/04030403.htm 9.ノートパソコンの貸出 (補助金の名称:大学教育高度化推進特別経費「高等教育研究改革推進経費」 ) 〔補償対象〕 高等教育研究改革推進経費は、特色ある教育研究を実施している事業に補助を行うもので、事業の選定 に当たっては委員会による審査・採択が行われる。具体的には、カリキユラムの改革・開発、教育方法の 改革・開発、教材の開発、マルチメディアの活用、国際教育、実体験教育、人間力の教育などの事業にか かわる経費が対象。特に、マルチメディアの活用に関しては、情報機器の効率的利用の促進、衛生通信や マルチメディア関連機器、AV機器など活用しての教育方法の改善、教材開発などとなている。 〔事業経費〕 1件当たり大学100万円以上、短期大学等は60万円以上。 事業経費は、消耗品費、光熱水費、通信運搬費、印刷製本費、旅費交通費、賃借料、報酬・委託費、アル バイト経費、500万円未満の設備関係支出など、事業に必要な経費となるが、設備関係支出だけの申請 は対象ではないので注意。 〔申請件数の制限〕 大学、高等専門学校は、1法人につき7件まで。また、大学法人に短期大学が含まれる場合は7件の制 限はない。短期大学法人の場合も申請件数の制限はない。 〔補助要件〕 単なるノートパソコンの貸し出しの申請では採択されない。貸し出しにより、授業をどのように改善し、 授業効果を高めることが可能なのか明確になっていることが重要。 ※ 対象事業の選定及び、補助金の算定方法は、D. 私立大学等経常費補助金のⅢ−1を参照。 〔照 会 先〕 http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/04030403.htm 10.教育・学習方法等改善支援 (補助金の名称:大学教育高度化推進特別経費「教育・学習方法等改善支援経費」) 〔補償対象〕 ・マルチメディアの補助金(情報通信施設)で採択された事業に伴う経常的経費 ・マルチメディア機器等の効果的な活用(教材・資料の電子化、SAの活用、マルチメディア教室の運 営など) ・シラバスの活用、カリキュラムの改革、開発 ・ファカルティ・デベロップメントの実施(教育指導能力向上のための情報技術研修含む。) ・教室外の学習環境の整備(マルチメディアを使用した学外・学内学習ほか図書館機能の充実など) ・教員の教育活動に対する評価(教育業績評価の顕彰、学生による評価等) ・その他教授法の改善、教材の開発・研究に関することで、学部・学科レベルの教育学習方法等の改善 に資する取り組みが対象となっており、事業の選定に当たっては、委員会による審査・採択が行われ る。 〔事業経費〕 1件当たり、大学100万円以上、短期大学、高等専門学校は、60万円以上。 〔申請件数の制限〕 1法人にあたり5件。但し、情報通信施設の補助の採択分は申請限度数には含まれない。 〔申 請〕 個々の事業だけではなく、複数の事業を1つの課題としてまとめて申請することが可能。 〔補助要件〕 審査は、事業の内容だけではなく、大学等が全学的・組織的に行っているその他の教育学習方法等の改 善取り組み状況も勘案される。 ※ 対象事業の選定及び、補助金の算定方法は、D. 私立大学等経常費補助金のⅢ−2を参照。 〔照 会 先〕 http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/04030403.htm