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大垣養老高等学校 シンガポール・マレーシア 海外体験研修日誌

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大垣養老高等学校 シンガポール・マレーシア 海外体験研修日誌
大垣養老高等学校
シンガポール・マレーシア
海外体験研修日誌
平成26年12月20日(土)~12月25日(木)
研修目的
(1)異文化体験・生活体験を通して、日本の文化を見直す機会にするとともに、
多文化共生を学ぶ。
(2)歴史を学び、平和学習をする。
(3)日系企業への訪問などを通じて、アジア貿易の中心地・観光都市として、
めざましい発展を遂げている活力ある国の魅力を味わう。
(4)国境を越え、マレーシアの生活様式や文化を学ぶ。
(5)班別自由行動をすることにより、実際の英会話を体験学習し、国際交流を
体験する。
12月20日(土)
早朝6時半に学校を出発しました。校長先生や保護者の方々からのお見送りは本当に
ありがたかったです。
8時ごろにセントレアに到着したのですが、たくさんの人がいて出国手続きに手間
取りました。
10時半に出発し、約7時間半のフライトを経て現地時間の17時頃にシンガポー
ルのチャンギ国際空港に無事到着しました。(日本との時差は1時間です。)
その後、現地のガイドの大塚様と合流し、近くの市内の中華レストランで食事をしま
した。
同じビルの1階にはスーパーマーケットがあり、現地で初めて買い物をしました。コ
カ・コーラやプリッツ、ポッキーといった日本でおなじみのものもありましたが、珍し
い食材や飲み物があり、冒険のつもりでいろいろと購入しました。
ちょうどクリスマスシーズンであり、ホテルへ向かう通りはイルミネーションがきれ
いでした。
ホテルには8時くらいに到着し、次の日の日程などを確認して、それぞれの部
屋に入りました。
12月21日(日)
今日はまず初めに植物園へ行きました。熱帯の珍しい植物がたくさん植えてありました。
シンガポールではランの交配技術が進んでおり、日本の皇室やイギリス王室等にちなんだ
ラン等、貴重な種類のものがありました。
オーキッドガーデン(珍しいランの花が植えられています)
シンガポールの国花のラン(National Flower of Singapore)です。
次にシティホールへ行き、市の中心部やマーライオンを見ました。ガイドの大塚様に、シ
ンガポールの歴史について教えていただきました。
トーマス・ラッフルズ
イギリス人で今日のシンガポールの創始者です。
元々シンガポールはイギリスの植民地でした。
シティセンターには、イギリス植民地当時の様子を描いた銅像がありました。
インド人(左)と中国人(右)がイギリス人に雇われていたことを象徴しています。
マーライオンは白くてきれいでした。やはり人気スポットのため、非常に多くの観光客で
にぎわっていました。
マーライオンとマリーナ・ベイ・サンズ
午後は平和学習でチャンギ刑務所、日本人墓地、占領資料記念館を訪れました。シン
ガポールは太平洋戦争中の1942年2月に日本軍によって占領されました。そこでは
多くの人たちが捕虜となり、過酷な生活を強いられたことが示されてありました。あら
ためて戦争の残酷さや平和のありがたさを実感しました。
チャンギ捕虜収容所跡、礼拝堂
ここには、日本がシンガポールを占領していた時代の写真や資料の展示物があります。
衝撃的な写真や証言などがありました。
日本人墓地
シンガポールへ移住した最初の日本人である山本音吉の墓など、多くの日本人の墓が
あります。
Old Ford Factory(旧フォード自動車工場)内
ここで 1942 年 2 月 15 日、英国軍が日本軍に対して降伏の調印をしました。その後日
本軍による過酷な占領が始まったのです。
12月22日(月)
今日はB&S(ブラザーズ アンド シスターズ)プログラムで、2つの班に分かれて
現地の学生の方と交流をしながら過ごしました。
チャイナタウン
本当に中国にいるような雰囲気です。
たくさんの人でにぎわっていました。
お土産が安かったです。
サルタンモスク
サルタンモスクの内部です。
絨毯の上ではお祈りをしている人がいらっしゃいました。
アラブストリートでは、スカーフ等が多く売られていました。
オーチャード通り
ここも多くの人が訪れていました。
伊勢丹や高島屋など、日本の百貨店もありました。
夜になるとイルミネーションが大変きれいでした。
1班は、グレイスさんと一緒に、午前中はチャイナタウンとアラブストリートへ行き、
午後はオーチャード通りを散策しました。
グレイスさんは、Nanyang Technological University(NTU、南洋理工大学)で、ア
ニメーションを専攻されています。日本語が非常に堪能で、SNSでの交流もできるよ
うになりました。日本のアニメやゲームが非常に好きだということで、たくさんのこと
を話しました。買い物をすることも多く、そこで実際に英語を用いてやり取りをするこ
とができました。
2班もクローリアさんと一緒に、午前中はチャイナタウンとアラブストリート、ブギ
スのショッピングモールへ行き、午後はオーオーチャード通りとサマーセットを散策し
ました。
クローリアさんは、National University of Singapore(シンガポール国立大学)の学生
で、化学や環境のことを専攻されているそうです。日本語も堪能でした。日本語は4年
間学習されたそうです。日本のロックバンドが好きだということで、多くのことを話し
合うことができました。また日本語が通じないときは、英語でコミュニケーションをと
ることもあり、そのことでも実際に英語を使う機会を得ました。
ショッピングモールへ行くと、たくさんの日本のアニメーショングッズが売られてい
ます。日本のポップカルチャーが海外でも受け入れられていることがわかりました。
12月23日(火)
今日は、午前中にキッコーマン醤油シンガポール工場を見学、午後はセントーサ島で
自由行動でした。
キッコーマン醤油工場では、醤油の作り方や工場内での見学、そして質疑応答を行い
ました。醤油は本校の食品科学科でも製造していますが、他の学科の生徒にとっては初
めてのことで勉強になりました。
パッケージに入れる際には一旦横倒しにして漏れがないかを確認している点、海外に
輸出する場合にはパッケージや味付けなどを工夫している点、現地の方を採用する際に
苦労している点などの説明を受けました。
海外で働くときの心得として、健康に留意すること、また海外の方の育った環境やそ
の土地のものの考え方や受けてきた教育などを考慮して接することが大切だと教えて
いただきました。
キッコーマンを出発した後、リトルインディア付近を通り、その地区の文化を知るこ
とができました。
リトルインディア
アーケード
スリ・ヴィラマカリアマン寺院
午後は、セントーサ島へ行きました。女子はユニバーサルスタジオ・シンガポールへ
行き、男子はケーブルカー(ロープウェイ)でマウントフェーバー(フェーバー山)、そし
て折り返して水族館へ行きました。
ユニバーサルスタジオは日本と違った感じでした。またセントーサ島とマウントフェ
ーバーにはそれぞれマーライオンがあり、これで4つのマーライオンを見たことになり
ました。
セントーサ島のマーライオン
セントーサ島とマウントフェーバーを結ぶケーブルカー
マウントフェーバーのマーライオン
マーライオンの下には、
シンガポールの歴史や現代の姿を描いた壁画がありました。
水族館に入ると、初めに明の時代に遠くはアフリカまで大航海をした鄭和についての展
示がありました。大きな船に入ったサイやキリンの実物大の模型があり迫力のあるもので
した。
その後、サメの水槽のトンネル、美しいクラゲ、たくさんの魚が泳いでいた巨大水槽があ
り、こちらも迫力のあるものでした。
水族館と内部の巨大水槽
12月24日(水)
シンガポールのホテルを後にし、国境を越えてマレーシアへ向かいました。
国境
(夕方になると、シンガポールからマレーシアへ帰る通勤者のバイクの列が
延々とありました。)
プライ村の入り口
プライ村では、村の方々から民族音楽のお迎え、村の家で民族衣装に着替え、
家の方たちとの交流をしました。
ゲームやおいしい食事など楽しいひと時を過ごさせていただきました。
プライ村での食事
シンガポールとマレーシアの国境には水を送るパイプがありました。シンガポールは
マレーシアから水を引き入れ、また浄化した水をマレーシアに送ることもしています。
水を送るパイプライン
マレーシアは、広大なパームヤシのプランテーション農園があります。またシンガポ
ールで開発した洋ランをマレーシアで育てて、再度シンガポールから世界へ輸出するこ
ともしています。隣国同士であるシンガポールとマレーシアとの関係も学習しました。
パームヤシの森
再びシンガポールへ入国し、ナイトサファリへ行きました。
ナイトサファリでは、いろいろな動物を見てきました。
夜のライオンです。
この後、チャンギ国際空港へ行き、帰国の途につきます。夜の 1 時 20 分出発、セントレ
アに日本時間の朝 8 時くらいに到着、バスに乗って一路学校まで向かいました。
夜の飛行で、大変疲れました。しかし、学校には校長先生を初め諸先生方、お父さんやお
母さんたちがお迎えに来られていて、本当にありがたかったです。
研修の成果や感想
(1) B&S(ブラザーズ アンド シスターズ)活動で、現地の学生の方と班別の
行動することにより、国際交流をすることができました。お世話になった
学生の方は2人とも日本のアニメが大好きで、日本語を勉強するきっかけ
になったそうです。ショッピングモールにも日本のアニメグッズがたくさ
ん売られており、あらためて日本のアニメ文化の力を知りました。
(2) シンガポールは中国人、インド人、マレー人、英国人等様々な民族の方が
共存されています。また使用言語も英語、中国語、マレー語等さまざまで
す。実際に現地を訪れることによりそういったことを実感できる貴重な体
験ができました。アラブストリート、チャイナタウン、リトルインディア
はそれぞれ特徴のある文化を持つ地域であることが分かりました。
(3) プライ村では民族衣装を着てその家の人たちと交流することで、マレーシ
アの生活様式文化について学習できました。
(4) 太平洋戦争中、日本軍が占領した時代について学ぶことにより、加害者と
被害者それぞれの立場、平和のありがたさについて考えることができまし
た。
(5) キッコーマン醤油の製造工場を訪問しお話を伺ったことで、海外で活躍す
る日本企業の実情を知ることができました。また将来海外で働く上での貴
重な助言をいただきました。
(6) マーライオン付近、セントーサ島、マウントフェーバー等の観光地やオー
チャード通り等の繁華街はどこも多くの観光客が訪れており、活力ある国
であることを実感できました。
(7) 税関手続きや、買い物などは自分たちで行いました。初めてシンガポール
に入国するときはもちろん、シンガポールからマレーシア、マレーシアか
らシンガポールへと税関を通る時もかなり緊張しました。地下鉄の乗り方
が日本と少し異なることも体験できました。
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