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INTERNATIONAL CONFERENCE ON INNOVATION IN HIGH PERFORMANCE SAILING YACHTS 論文概要 29 - 30 MAY 2008 LORIENT, FRANCE 増山 豊 Validation of RANSE Simulations of a Fully Appended ACC V5 Design using Towing Tank data C. Boehm and K. Graf, University of Applied Science Kiel, Germany. 曳航水槽データを用いたアメリカズカップ級 V5 デザインに対する RANS 法シミュレーションの バリデーション アメリカズカップ級 V5 デザインの船体まわり流れに関する、自由表面 RANS 法シミュレーションの 結果を示す。RANS 法は動的なトリムと沈下を考慮するために、運動方程式の解法と組み合わされた。 計算結果は模型試験と比較され、VPP 計算用の流体力係数を得るために、わずかな実験の組み合わせで すむことが示された。使用されたコードは ANSYS CFX-Solver である。 Advancements in Hydrodynamic Design by systematic tank Testing of innovative Hull Shapes for a 28ft day Racer Catamaran. R. Laval-Jeantet, Fluxyz engineering, France. 系統的な水槽試験による 28ft デイレーサー・カタマランの革新的ハル形状の流体力学的設計 (前刷りなし) The Bare Hull Resistance of the Delft Systematic Yachts Hull Series at high speeds. J. A. Keuning and M. Katgert, Delft University of Technology, The Netherlands. デルフトヨット船型シリーズ(DSYHS)による高速領域まで拡張されたベアハルの抵抗予測法 デルフトヨット船型シリーズによるベアハルの剰余抵抗予測計算法の、長年にわたる変遷と高速域ま で拡張した改良結果を示す。 Optical Measurement of Ship Waves by Digital Image Correlation. M. Rabaud and F. Moisy, FAST, Univ Paris-Sud, France. デジタルイメージ干渉を用いた波形の光学的計測 船による造波形状を広い水平面内にわたって高い精度で光学的に計測する方法を開発した。 Performance Prediction and Computation of Hydrodynamic Loads on a Planning Craft Using RANSE Solver. M. Kumar and S. P. Singh, Indian Register of Shipping, India. V. Ananthasubramanian, IIT, India. 1 RANS 法を用いた滑走艇のスラミング荷重の計算 自由表面 RANS 法を用いて滑走艇の計算を行った。計算結果は曳航水槽試験結果と比較した。入射波 に対するボートの応答、鉛直加速度、水力衝撃荷重などが示された。使用されたコードは Fluent 6.2 で ある。 A Research Program on Performance of Planing Sailing Yachts. Methodology and First Results. J. Raymond, Groupe Finot-Conq et Associés and Ecole Centrale de Nantes, France. J-M. Finot, Groupe Finot-Conq et Associés, France. J-M. Kobus, P. Queutey, A. Leroyer and G. Delhommeau, Ecole Centrale de Nantes, France. プレーニング・セーリングヨットの性能解析プログラム:手法と最初の結果 Open 60’ のようなプレーニングタイプの性能解析を行う、3 年計画の内の 1 年目のまとめである。 CFD 計算と曳航水槽試験結果、ならびに海上試験との比較を行った。使用されたコードは、ナント工 科大学(?)で開発された、ポテンシャル計算の REVA と、RANS 法の ISIS-CFD である。 Investigation of the Effects of Hydrofoil Set-Up on the Performance of an International Moth Dinghy Using A Dynamic VPP. M. W. Findlay, S. R. Turnock, University of Southampton, U.K. 水中翼を用いたモス級の水中翼配置の違いによる性能変化 全長 3.35m の一人乗りのモス級は水中翼の使用が認められている。水中翼浮上時の VPP 計算手法を 開発し、水中翼配置の違いによる性能変化を求めて、ポーラーダイアグラムに示した。 Dynamic Stability and Possibility of Capsizing of Small Light Sailing Cruiser due to Wind. Y. Masuyama, T. Fukasawa, Kanazawa Institute of Technology, Japan. 軽量小型クルーザーの動的な安定性と風による転覆の可能性 全長 6.45m の軽量小型クルーザーが、タッキング直後に転覆沈没する事故がおきた。この事故は、セ ールに作用する突風的な風圧によるヒールモーメントが、船の動復原力を越えたために起きたものと考 えられる。ヨットの動的な復原力を明らかにするため、実船と模型試験を行った。これによって求まっ たデータを用いてローリングシミュレーションを行い、転覆のメカニズムを明らかにした。 FlexSail – A Fluid-Structure-Interaction Program for the Investigation of Spinnakers. H. Renzsch and K. Graf, University of Applied Science Kiel, Germany. FlexSail-スピネカー研究のための流体−構造連成プログラム スピネカーまわりの流体力計算を RANS コードで行い、これの結果から有限要素法でメンブランの変 形を求め手法を開発した。ツイスト風洞による実験を行ってバリデーションした。使用された RANS コードは ANSYS CFX-Solver であり、これに FEM コードを組み入れた。 2 Fluid Structure Interaction of Yacht Sails. J. Paton and H. Morvan, University of Nottingham, UK, P. Heppel, Peter Heppel Associates, France. ヨット用セールの流体−構造連成解析 ANSYS-CFX 10.0 と PHA-RELAX を組み合わせて、メンブラン構造のセール流体−構造連成計算 システムを作った。上りの状態について風洞試験結果と比較するとともに、Volvo70 のリグに適用して みた。 Design Optimization of Interacting Sails through Viscous CFD V. G. Chapin, R. Neyhousser, G. Dulliand and P. Chassaing, Institut Supérieur de l’Aéronautique et de l’Espace, France. 粘性流 CFD によるセール間干渉の最適設計 RANS 法による新しいコード ADONF を開発した。この手法は自動メッシング機能を持つとともに、 流れの解析結果から最適化を行って繰り返すパッケージとなっている。これを用いて 3 枚セールの最適 化を行った。 Automatic optimization algorithm for sail design. P. Cousin, Cerealog, France, J. Valette, Tensyl, France. セールデザインにおける自動最適化アルゴリズム (前刷りなし) Experimental Database of Sails Performance and Flying Shapes in Upwind Conditions. F. Fossati, F. Martina and S. Muggiasca, Politecnico di Milano, Italy. クローズホールド時のセール形状と性能の実験的データベース ミラノ工科大学の大型風洞(測定部 14m×4m)を用いて、1/10 スケールの IMS セールについてクロ ーズホールド状態の計測を行った。セール形状と性能を同時に測定し、データベースとして示した。 SIMSPAR: An Efficient Tool for Mast Design and Tuning. H. Devaux and R. Balze Hervé Devaux Structure (HDS), France. P. Pallu de la Barrière and J. Védrenne, Centre de Recherche pour l'Architecture et l'Industrie Nautique (CRAIN), France. マストデザインとチューニングのための効率的なツール:SIMSPAR 複雑な有限要素法を用いずに、古典的なビーム理論をベースに円筒の安定理論と組み合わせて、マス トの構造解析を行う方法を示す。この結果と市販の有限要素法による解析結果と比較し、よく一致して いることを示した。 3 A Network in the Heart of Composites- Sailing Towards New Performances. E. Jean, Architecture Navale et Design Industriel, France. J - P. Charles, University of Méditerranée LMA, France コンポジットの芯をつなぐネットワーク―新しい性能へ向かってのセーリング Labsail というフレキシブルなコンポジットでできた ”electronic vision strips” を開発した。これは 通しバテンのようにセールに取り付けることによって、セールのキャンバー形状やツイスト角をリアル タイムで表示してくれるものである。また、コネクターなどは不要であり、セールトリムやハンドリン グに影響を与えない。 Adhesive bonding for structural marine applications A. Roy, J.D. Carbou and G. Alise, CRITT MPC – France. Y. Nadot, ENSMA – France., P. Casari, GeM, France. マリン構造に対する粘着性接合 ハルとバルクヘッドの接合などには、これまでオーバーラップ接合が用いられてきた。ここではオー バーラップジョイントを用いないで、粘着性の接合に置き換える手法を試した。全長 6m のモーターボ ートと、6m と 10m のヨットに適用して海上試験を行った。結果は良好であり、コンポジット構造に良 いものと考えられる。 Effect of Seawater Aging on Flax/PLLA Biocomposite. A. Le Duigou and C. Baley, Université de Bretagne Sud, France. P. Davies, IFREMER, France. バイオコンポジット Flax/PLLA の海水中における劣化 生分解されてリサイクル可能なコンポジットである Flax/PLLA の、海水環境における耐久性につい て実験を行った。 Epoxy Curing Cycle Influence on Microdamage. Comparison Between Sea Water Aged Glass / Epoxy and Carbon/Epoxy By Multiscale Tests. R. Maurin and C. Baley Université de Bretagne Sud, France. P. Davies, IFREMER, France. マイクロダメージに与えるエポキシのキュアサイクルの影響:海水劣化したガラス/エポキシ とカーボン/エポキシのマイクロスケールテストによる比較 海水劣化したガラス/エポキシとカーボン/エポキシのテストピースを用いて、強度試験を行い比較し た。 4