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女神大橋の整備効果
女神大橋の整備効果 「女神大橋」の開通前後の調査で次のことがわかりました。 効果その 1:環状型ネットワーク形成による都市機能の強化 長崎市西部と南部が女神大橋で結ばれ、所要時間が大幅に短縮! 大浜町から戸町間は約30分短縮し、通勤も大変便利に! 効果その 2:円滑な交通環境の実現 旭大橋の交通量が 17,200 台から 15,600 台と 1,600 台(約 1 割)減少! その結果、旭大橋西口交差点では渋滞長が半減! 注)7 時∼19 時の 12 時間交通量 朝ピーク時の旭大橋から古河町にかけての所要時間が短縮! 効果その 3:物流の効率化 物流業者の配送利便性が向上し、輸送経費が削減! さらに、新たな物流や業務活動の促進に寄与! 効果その 4:観光スポットの創出 新たな長崎観光のシンボルとして認識され、訪問者も大満足! 昨年の12月11日(日)に長崎市大浜町∼同市戸町を結ぶ主要地方道長崎南環状線の1 期事業区間(女神大橋を含む)延長4㎞が開通しました。 女神大橋の建設は、長崎都市圏の交通体系を大きく変化させ、観光や産業、市民生活にも 大きな影響を与えることが期待されていました。 そこで、女神大橋の整備効果を検証するために、主要地点やルートで交通実態調査、女神 大橋利用者へのアンケート調査、各種事業所や観光客ヒアリング調査を実施しました。 調査の概要 調 査 名 調 査 実 施 日 ○交通実態調査(交通量、渋滞調査) 供用前:H17 年 10 月 18 日(火) 供用後:H18 年 2 月 17 日(金) ○旅行速度調査 供用前:H17 年 10 月 17 日∼23 日 供用後:H18 年 2 月 13 日∼19 日 ○アンケート調査(女神大橋利用者) 平日:H18 年 1 月 25 日(水) 休日:H18 年 1 月 29 日(日) ○各種施設ヒアリング (九電、水道局、神ノ島工業団地等の事業所、旅行 代理店、小学校、三菱重工業、観光連盟 等) 平成 18 年 2 月 ○観光客ヒアリング (戸町ランプ駐車場、長崎港クルージング゙船) 平成 18 年 2 月 11 日(祝) 平成 18 年 3 月 23 日 長崎県女神大橋建設事務所 1.女神大橋の利用状況 (1)女神大橋の利用交通の現状 料金所データ(H18 年2月 13 日(月)∼2月 19 日(日)の1週間の交通量)を基に、女神大橋 の利用交通の現状を整理しました。 ①利用交通量 平日で約 4,600∼5,400 台/日、休日で約 4,950 台/日の利用交通があります。週平均 交通量は約 5,000 台/日で、月曜日と金曜日の利用が多くなっています。 (台/日) 7,000 6,000 5,371 5,288 4,829 4,663 5,000 5,123 4,789 4,946 週平均交通量 5,001台/日 4,000 ※開通から3月 10 日までの3ヶ月間 の平均交通量は 5,648 台/日であ り、計画交通量 3,670 台/日の約 1.5 倍となってい ます。 計画交通量 3、670台/日 3,000 2,000 1,000 0 2/13 2/14 2/15 2/16 2/17 2/18 2/19 (月) (火) (水) (木) (金) (土) (日) 図1 利用交通量 ②車種構成 平日、休日ともに普通車・軽自動車の利用が全体の9割以上と多くなっています。中型車・ 大型車の利用は休日には大きく減少しています(平日 6.8%→休日 1.3%)。 特大車 0.1% 大型車 中型車 1.9% 4.8% 軽自等 37.4% 平日 4,988台/日 中型車 1.0% 軽自等 34.5% 普通車 55.8% 特大車 0.4% 休日 4,946台/日 普通車 63.8% 図2 ③時間帯別交通量 大型車 0.3% 車種構成 平日は朝夕(7時、17 時、18 時台)の利用が多く、休日は午後 13∼17 時の利用が多 くなっています。 【全車種】 図3 18:00∼19:00 17:00∼18:00 16:00∼17:00 15:00∼16:00 14:00∼15:00 13:00∼14:00 12:00∼13:00 11:00∼12:00 10:00∼11:00 (休日) 9:00∼10:00 18:00∼19:00 17:00∼18:00 0 16:00∼17:00 0 15:00∼16:00 200 14:00∼15:00 200 13:00∼14:00 400 12:00∼13:00 400 11:00∼12:00 600 10:00∼11:00 600 9:00∼10:00 800 8:00∼ 9:00 800 7:00∼ 8:00 (台) 8:00∼ 9:00 (平日) (台) 7:00∼ 8:00 【全車種】 時間帯別交通量 -1- (2)女神大橋利用交通の特性 アンケート調査結果から得られた、女神大橋利用交通の主な特性は以下のとおりです(N はア ンケート回答総数です)。 ①車種構成 平日で 84%、休日で 95%と乗用車が大半を占めています。 普通貨物車 無回答 1.4% 0.2% バス 0.8% 小型貨物車 普通貨物車 0.6% 3.5% バス 0.7% 小型貨物車 13.9% 休日 N=542 平日 N=505 乗用車 83.8% 乗用車 95.2% 図4 車種構成 ②利用目的 平日は「通勤」と「業務・仕事」で約7割。休日は4割が「観光・レクリエーション」と なっています。 無回答 0.2% その他 観光・レクリ 11.3% エーション 13.1% 平日 N=505 家事・買い物 その他 22.1% 通勤 36.2% 業務・仕事 6.1% 通勤 8.1% 休日 N=542 家事・買い物 23.6% 8.9% 業務・仕事 29.9% 観光・レクリ エーション 40.0% 通学 0.4% 図5 利用目的 ③利用理由 平・休日とも「時間短 縮」、「渋滞しない」の順 に指摘が多くなっていま す。 休日ではこれに次ぎ、 「快適なドライブコー ス」の指摘が半数を超え ています。 0% 20% 40% 60% 80% 時間短縮でき、目的地 に早く行けるから 1% 80% 100% 60% 1% 24% 眺めもよく快適な ドライブコースだから 無回答 60% 28% 75% 運転経費が節約 できるから その他 40% 76% 48% 渋滞していないから 観光ルートに なっているから 20% 88% 到着時間の目安が つくから 荷痛みが少ないから 100% 0% 20% 32% 57% 7% 22% N=505、複数回答 (平日) 4% N=542、複数回答 (休日) 7% 22% 30% 図6 利用理由 -2- 2.女神大橋の整備効果 効果その 1 環状型ネットワーク形成による都市機能の強化 (1)都市機能の強化 ①適正な交通流の実現 長崎市西部と南部を結ぶ交通が女神大橋を利用することにより、旭大橋を含む国道 202 号 等の交通量が減少しました。(旭大橋:17,200 台/12hが 15,600 台/12h に) 女神大橋の利用交通内訳や以前の利用経路(橋)の状況から、女神大橋開通前は旭大橋などの国 道 202 号を利用していた自動車が、開通後には女神大橋へ転換し、長崎市中心部道路の負荷 が軽減したことがわかりました。 <利用交通の内訳> 利用交通の約8割を長崎市西部∼南部間の交通が占めています。 その他 長崎市発着 2.0% 10.7% その他 10.9% 福田∼深堀 その他 平日 43.4% 長崎西∼南 N=505台/日 部 7.3% 福田∼野母 崎 2.6% 福田∼三和 6.1% 長崎市西部∼ 南部間の交通 386 台/505 台 =76% 図8 大橋利用者の主な発着地(アンケート調査) <以前の利用経路(橋)> 7割強が旭大橋から転換しています。 長崎市内々 87.3% 福田∼香焼 8.3% (メールOD結果) 図7 三重∼深堀 8.7% 大橋利用者の発着地の内訳 (アンケート調査) 以前は 行かなかった その他 無回答 6.9% 2.6% 下大橋 0.8% 2.2% 竹岩橋 0.8% 梁川橋 5.3% 平日 N=505 稲佐橋 8.3% 旭大橋 73.1% 図9 以前に利用していた橋梁 (アンケート調査) -3- ②新たなライフライン、緊急時の代替機能の確保 女神大橋は、今後新たなライフラインとして機能するとともに、事故・災害時等の安定的な 水道水・電気の供給に寄与することが期待されます。 <事故への備えと新たなライフライン計画> 市西部の手熊浄水場から市南部にいたる新たな送配水路が計画されており、万一の事故の備 えになるとともに、木鉢・香焼・野母崎方面への新たなライフラインとして機能することが 期待されています。 女神大橋に添架された水道管 新たな送配水路 の計画(H22 年 供用予定) :手熊浄水場からの 給水地域 図 10 市内の水源、浄水場の状況と浄水場別の給水地域 長崎市上下水道局への聞き取り ・現在、市南部へは手熊浄水場から水を送っています。 ・都心部を通るこの送配水ネットワークを補完する目的で、女神大橋を利用した新たな送配水 路を計画。(H20 年供用予定) ・万一の事故の備えになるとともに、団地開発が進む木鉢地区や合併した香焼・野母崎方面へ の給水に大きな役割を果たすことが期待されています。 <緊急時の代替機能の確保> 女神大橋に配電線を添架することで、万一の停電事故に対処するための配電線の連系を強化 し、配電線を連系することにより配電線ロス(電力ロス)を低減することができます。 九州電力長崎支店配電部への聞き取り ・将来、女神大橋に4管路(配電線用、通信線用等)を添架する。 ・三方を海で囲まれている長崎市西部地区における電力融通の強化(万一の停電事故に対処) することができる。 ・配電線ロス(電力ロス)を低減することができる。 -4- (2)市民生活環境の向上 ①通勤利便性の向上 長崎市西部と南部間の通勤時間が大幅に短縮され、通勤利便性が向上しました。 <所要時間の短縮> 朝 7 時台の大浜から戸町までの所要時間は、供用前の推定値(混雑時の大浜∼戸町間:約 22 分短縮)を上回り、約 30 分短縮されました。 <実 測 値> <推 定 値> (分) ※H11 年道路交通センサスの混雑 時旅行速度を用いて所要時間を推定 40 (分) 28 30 ※供用後の実測値 朝7時台:大浜→戸町 39 40 30 20 20 6 10 6 10 0 0 旭大橋ルート 女神大橋ルート (女神供用前) 旭大橋ルート 女神大橋ルート (女神供用前) 図 11 大浜∼戸町間の所要時間 <通勤時間の短縮と出発時間の変化> 通勤時間の短縮に伴い、約5割の方が「自宅を遅く出るようになった」と回答しています。 無回答 5分以内 3% 30分以上 9% 3% 20∼30分 17% 無回答 11% 5∼10分 20% N=35 変わらない 40% N=35 10∼20分 48% 遅く出るように なった 49% <出発時間の変化> <短縮時間> 図 12 女神大橋を利用した場合の短縮時間と出発時間の変化 (三菱重工業㈱勤務者アンケート) <女神大橋利用に伴う変化> 女神大橋利用に伴い、約8割の方が「通勤前に時間的なゆとりが持てるようになった」、約 9割の方が「運転が楽になった」と回答しています。 とても感じる 通勤前に時間的なゆとりが 持てるようになった 感じる あまり感じない 40.0% 到着時間に目安がつくよう になった(定時性の向上) 0% 20% 5.7% 5.7% 2.9% N=35 42.9% 51.4% 2.9% 2.9%2.9% N=35 40.0% 40% 60% 無回答 2.9% 11.4% 5.7% N=35 40.0% 42.9% 混雑区間を通らないですむ ので、運転が楽になった 感じない 80% 100% 図 13 女神大橋利用に伴う変化 (三菱重工業㈱勤務者アンケート) -5- ②行動形態の変化 女神大橋を家事・買い物目的で利用する人の 64%が、目的地へ行く回数が増えたと回答 しており(全目的では 29%)、日常生活の行動形態の変化がうかがわれます。 増えた 変わらない 今回はじめて利用した わからない 0.0% 家事・買い物 64.4% 26.7% 8.9% 3.0% 全目的 29.9% 0% 20% 55.4% 40% 60% 11.7% 80% 100% 図 14 利用目的別訪問回数の変化(アンケート調査) 利用者の声(アンケート調査より) ・3 月にみなと坂に引っ越します。戸町付近の買物や実家のある深堀にも行きやすくなり、 又、高速道路ともつながるそうなので大変便利になり楽しみです。 ・自宅が近いこともあり、週5日位ウォーキングをしています。 ・里帰りがしやすくなって、親孝行ができ嬉しい。 ・木鉢方面に通勤するものにとって、美しい橋の誕生はまさに救いの女神です。重宝して います。 ・病院への訪問時間が短縮しました。大変助かっています。 ・以前のルートを走っても渋滞が緩和しつつあると思うので、架橋は良かったと思う。も ちろん通勤時間は短縮されています。 ・対岸へ行く時間が短縮でき、短縮された時間も含めて長居(友人宅)ができて、大変嬉 しいです。 ・通行料金が安くて利用しやすい。 女神大橋ウォーキングの様子 -6- 効果その2 円滑な交通環境の実現 旭大橋をはじめ国道 202 号、499 号等の交通量が減少し、旭大橋、古河町交差点等での交通 混雑が緩和されました。また、旭大橋周辺から古河町にかけての走行性が向上しました。 ①交通量の変化 :国道 202 号旭大橋、国道 499 号(松ヶ枝∼戸町)等で交通量が減少しました。 ②交通渋滞の緩和:旭大橋西口や古河町交差点では、交通渋滞が緩和されました。 ③走行性の向上 :女神大橋を利用すると、大浜から戸町までの所要時間が大幅に短縮(朝 7 時台: 約 39 分→約 6 分)された。また、旭大橋東口から古河町までの所要時間も約5 分短縮(朝 7 時台:約 20 分→約 15 分)しました。 図 15 交通環境の変化(各種実態調査) -7- 効果その3 物流の効率化 物流においても、所要時間の短縮は輸送経費の削減や物流・業務活動の促進などに影響を与え ています。 ①物流の効率化に伴う輸送コストの削減 ○業務目的で約3割が女神大橋を利用しており、ほとんどの方が「時間短縮」を利用理由にあ げています。 ○時間短縮に伴い物流の効率化が図られ、物流業者ではコスト削減につながっています。 無回答 0.2% その他 観光・レクリ 11.3% エーション 13.1% 平日 N=505 家事・買い物 8.9% 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% 時間短縮でき、目的地に早く行けるから 96.7% 到着時間の目安がつくから 通勤 36.2% 業務・仕事 29.9% 64.2% 渋滞していないから 荷痛みが少ないから 79.5% 0.7% 運転経費が節約できるから 通学 0.4% 22.5% 眺めもよく快適なドライブコースだから 18.5% 観光ルートになっているから 0.7% その他 1.3% 図 16 女神大橋の利用目的 (アンケート調査) 平日、N=151、複数回答 図 17 「業務、仕事目的」車の利用理由 (アンケート調査) ■女神大橋を利用する物流業者の意見 <物流業者 A> ・神ノ島から長崎市内や西海市、西彼杵郡へ雑貨類の搬送を行っています。 ・1日に約 50 往復運行。 ・そのうち、5往復は長崎市南部(三和、野母崎、深堀、香焼)方面であり、これらはすべて女神大橋を利用し ています。 ・以前の旭大橋経由時より、約 30 分の時間短縮が図られました。 ・これは、大きなコスト削減につながると思われます。 <物流業者 B> ・主に砂・採石をトラックで市内・県内に搬送しています。長崎市南部へ1日1∼2回程度女神大橋を利用して 搬送しています。 <物流業者 C> ・市内・市外に石油を運送していますが、外海方面に向かう際には、女神大橋を利用しています(1日約 100 台程度のトラックが出入りし、その約5%程度が利用)。 わからない 4.0% ②物流・業務活動の促進 業務目的利用者の約3割が目的地に行く回数が増え たと回答しており、物流や業務活動の促進にも寄与し ています。 今回はじめ て利用した 14.6% 増えた 29.1% 平日 N=151 変わらない 52.3% 図 18 「業務、仕事目的」車の 目的地に行く頻度の変化 (アンケート調査) -8- 効果その4 観光スポットの創出 (1)観光周遊性の向上 これまでの市中心部に限られていた観光ルートが拡がり、新たな長崎観光のスタイルが確立 し、多様なツアーも企画され、新たな周遊ルートが形成されました。 ①開通前後に企画されたツアー ○開通前は、福岡、熊本、佐賀、長崎県内のツ アー会社が、 「開通前の橋上を歩けるバスツア ー」(H17 年 12 月 5 日∼12 月 10 日)を 実施し、6日間で 1,816 人(バス 46 台)が 女神大橋を訪れ、開通前の橋を渡れるという ことで好評でした。 ○開通後は福岡からはランタンフェスタや新設 された歴史文化博物館と女神大橋をセットに したツアー、島原からは野母崎観光とセット になったツアーが数多く企画されています。 表1 女神大橋に関連したツアー実施状況(旅行代理店へのヒアリング調査) ツアー名 出発地 女神大橋と長崎港ク ルーズと歴史文化博物 福岡 館 A 女神大橋と第二西海橋 福岡 社 C 社 主な立ち寄り地 実施期間 長崎港、歴史文化 H17 博物館 12/13∼1/26 ランタンフェスティ バル、西海橋 H18 2/3∼2/12 H17 12/5∼12/10 女神大橋と長崎歴史文 歴史文化博物館、 H17 福岡 化博物館 南山手地区 12/6、7、9 女神大橋とながさき芸 小倉(福岡経由) 歴史文化博物館、 H17 術めぐり 長崎県美術館 12/5∼12/10 長崎ランタンフェスティ 小倉(福岡経由) H18 ランタン会場 バル2日間 2/1∼2/12 北京故宮博物院展と女 小倉(福岡経由) 長崎港クルーズ、 H18 神大橋・飲茶バイキン 歴史博物館 2/13∼2/26 グクルーズ 小倉(福岡経由) 島原城、仁田峠、 H18 東洋館の休日2日間 雲仙岳災害記念 1/15∼3/30 館、歴史博物館 女神大橋、亜熱帯 野母崎水仙まつりと亜 H18 島原半島 植物園、歴史文化 熱帯植物園 1/3∼1/8 博物館 女神大橋、亜熱帯 女神大橋と野母崎名所 H18 島原半島 植物園、歴史文化 めぐり 2/25、3/5 博物館 長崎新名所めぐり B 社 開通前のツアーの状況 福岡 歴史文化博物館 日程 参加 大橋の 開催 者延 ウォーキン 回数 べ数 グ有無 ツアーに対するお客様の反響 (特に女神大橋に対して) 女神大橋と歴史文化博物館の セットツアーで好評でした。 日帰 8 60 ○ 1泊2日 12 260 × 日帰 4 90 ○ 1泊2日 4 90 × 日帰 2 51 ○ 開通前の大橋を歩けてよかっ た。 1泊2日 3 131 ○ 景色がきれいだった。 日帰 1 36 ○ 1泊2日 3 127 ○ 日帰 1 45 ○ 特になし。 日帰 2 100 ○ 特になし。 新しい橋を見比べて頂いたコー スで、橋を歩けることに驚きの声 あり。 開通前の渡り初めで、驚きの声 多く、思わぬ体験で好評。 ②今後のツアー企画 今後は「さるく博」や「新西海橋」を組み合わせたツアーが企画されています。 <旅行代理店D社> ・さるく博と女神大橋を組み合わせたコースを設定予定。女神大橋が歩けるということは、さるく博にも関連 し、 「歩く」と「長崎」をアピールできます。 <旅行代理店 E 社> ・長崎市内∼女神大橋∼外海町∼西海町∼HTB へ抜ける観光ルートを計画。(新西海橋経由) ・その内容は・外海町の隠れキリシタンの秘話を聞いたり、教会めぐり(シスターの賛美歌を聞く)。遠藤周 作文学館見学と夕陽鑑賞などです。 ・また、水辺の森公園のとある場所から女神大橋を向いてお願い事をすると願い事がかなう女性限定の「お祈 りツアー」も計画しています。 -9- (2)新たな観光スポットの創出 女神大橋そのものが新たな観光資源となり、観光客の再訪意識を高め、観光客増加に寄与し ています。 また、市民の新たなドライブコース、デートスポットのひとつとしても有名となり、新たな 長崎の観光のスポットが創出されました。 ①女神大橋の満足度、再訪問意向 クルーズ船利用者の女神大橋に対する満足度は他の観光施設以上に高く、女神大橋を訪れ た観光客の再訪意向は7割を超えています。 大変満足 やや満足 やや不満 28.1% 稲佐山・旭大橋等 大変不満 3.1% N=32 68.8% 56.3% 造船所施設・ソロバンドッグ 3.1% N=32 40.6% 81.3% 女神大橋 グラバー園・大浦天主堂 62.5% 25.0% 0% 10% 20% 6.3% N=32 6.3% 6.3% N=32 50.0% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 利用しない 16% N=170 N=32 18.8% 43.8% 神ノ島教会・マリア観音 無回答 1% わからない 12% 無回答 90% 利用したい 71% 100% 図 19 長崎港クルーズ船利用者の訪問先に対する満足度 (乗客へのヒアリング調査) 図 20 女神大橋利用者の再訪意向 (戸町駐車場でのヒアリング調査) ②女神大橋の認識度 観光客、住民ともに、女神大橋を新たな地域のシンボルとして認識しています。 そう思う 長崎に新たなシンボルができた そう思わない わからない 72.9% 長崎の新たな観光スポットである 14.7% 61.8% 0% 10% 20% 10.6% 30% 40% 50% とても感じる 60% <観光客〉 14.1% 1.8% N=170 2.9% N=170 24.7% 70% 感じる N=170 9.4% 3.5% N=170 8.2% 69.4% デートコースに最適である 14.1% 12.9% 78.8% 素晴らしいドライブコースである 無回答 80% 90% あまり感じない 100% 感じない 2.9% 長崎の新たなシンボルとして愛着が持てる 42.9% 2.9% N=35 51.4% 〈住 素晴らしいドライブコースである 28.6% 0% 45.7% 20% 40% 22.9% 60% 80% 民〉 2.9% N=35 100% 図 21 女神大橋についての感想 (戸町駐車場でのヒアリング調査、三菱重工業㈱勤務者アンケート) イブの夜は女神大橋で 【全車種】 (台) 800 12月17日(土) 400 200 22:00∼23:00 21:00∼22:00 21:00∼22:00 20:00∼21:00 19:00∼20:00 18:00∼19:00 17:00∼18:00 16:00∼17:00 15:00∼16:00 14:00∼15:00 13:00∼14:00 12:00∼13:00 11:00∼12:00 10:00∼11:00 8:00∼ 9:00 0 9:00∼10:00 イブの夜に女神大橋からの夜景を楽しま れた方が多くいらっしゃったことがわかり ます。 12月24日(土) 600 7:00∼ 8:00 12 月 24 日、クリスマスイブの女神大橋 の利用交通量は 1 週間前の 17 日に比べて、 夜間の利用が多くなっています。 - 10 - 3.今後の課題 調査結果から、以下に示す今後の課題が明らかになりました。今後はこれらの課題解消に向け、 引き続き努力してまいります。 ●依然として都心部を通過している市南部・西部∼諫早・県外方面の交通 女神大橋の利用は長崎市西部∼市南部間の交通に特化しており、市南部・西部から諫早、県外方面 への交通は依然として都心部を経由しています。 ●女神大橋アクセス部での渋滞の発生 女神大橋のアクセス部である、国道 499 号(戸町∼小ヶ倉間)、国道 202 号(福田∼飽ノ浦間)では 交通量が増加し、その結果小ヶ倉交差点では渋滞長が増加しています。 ●観光スポットとしてのグレードアップ 戸町駐車場の休憩施設としてのグレードアップ(自動販売機や売店の設置、トイレの増設など)を望 む声も多く、大橋歩行の拠点としてのさらなる整備が求められています。 <今後の対応> 円滑な都市活動を支えるためには、放射状の道路網を補完する環状ネットワークの完成が必要です。 環状ネットワーク形成の着実な推進のため、平成 19 年度中に戸町∼新戸町間、平成 22 年度中に 新戸町∼田上間の供用開始を予定しています。 - 11 -