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さいたまパパ・スクール 事業報告書
さいたまパパ・スクール 事業報告書 作成日:2010 年 11 月 14 日 作成:さいたまパパスクール事務局 東 浩司 (NPO法人ファザーリング・ジャパン理事) 平成 22 年度さいたまマッチングファンド助成金事業による「さいたまパパ・スクール」 を下記の要領で実施いたしました。 事業目的 近年、少子化、核家族化、地域社会のつながりの希薄化といった子育てを取り巻くさ まざまな課題の解決のため、家事や育児を積極的に行う男性=「イクメン」推進が大きな 話題となり、新聞・テレビなどでも取上げられ、国でも推進を図ろうとする動きが活発 になっています。しかしながら、子育て意欲があっても知識やスキルがない父親が学べ る場は少なく、父親同士がつながりながら子育てを楽しむ土壌もありません。 本事業は、「子育てパパ応援プロジェクト」を実施し、父親の子育て支援に力をいれ ているさいたま市と協働し、父親の子育てスキルの向上を図り、パパ友ネットワークづ くりを推進することで、さいたま市に「パパ育児のムーブメント」を起こし、父親が子 育ての担い手として家庭、地域で活躍できるようになることを目的としています。 事業主体 NPO法人ファザーリングジャパン 協働相手方 さいたま市 子育て企画課 事業内容 日程:2010 年 8 月 7 日(土)∼10 月 31 日(日) 回数:開校式(8/7)+5 回の講座(9/4,9/18,10/2,10/16,10/31) 会場:ステラタウン メローぺ広場(開校式)、プラザノース(各講座) 参加者:延べ 63 名(セット申込者 14 名) 対象:さいたま市在住又は在勤又は在学の男性(父親およびプレパパ) ※年齢制限はとくになし 1 <カリキュラム> 開校式:8 月 7 日(土)12 時∼、14 時∼ 「絵本うたライブ&バルーンアート」 ・会場:ステラタウンメローぺ広場ステージ ・講師:西村直人(NPO 法人えほんうた・あそびうた代表理事) 高橋祥彦(NPO 法人ファザーリング・ジャパン会員) ・来場者 100 名 第一回:9 月 4 日(土)13:30-16:00「ワークもライフも楽しむパパになろう」 ・会場:プラザノース第 4 セミナー室 ・講師:八坂貴宏(OfficeYASAKA 代表) ・受講人数:12 名 第二回:9 月 18 日(土)13:30-15:30「赤ちゃんが教えてくれたこと」 ・会場:プラザノース第 4 セミナー室 ・講師:渡邊寛(NPO 法人彩の子ネットワーク理事) ・受講人数:14 名 第三回:10 月 2 日(土)13:30-15:30「地域でパパが活躍する秘訣」 ・会場:プラザノース第 3 セミナー室 ・ 講師:西川正(NPO 法人ハンズオン埼玉代表理事) 高橋祥彦(NPO 法人ファザーリング・ジャパン会員) ・受講人数:9 名 2 第四回:10 月 16 日(土)13:30-15:30「ママからパパへのメッセージ」 ・会場:プラザノース第 3 セミナー室 ・講師:服田由紀江(さくらっこくらぶ代表)、細田恭子(誕生学アドバイザー)、 吉田大樹(NPO 法人ファザーリング・ジャパン理事) ・受講人数:13 名 第五回:10 月 31 日(日)12:00-15:00「初心者のためのパパ料理」 ・会場:プラザノースキッチンスタジオ ・ 講師:滝村雅晴(株式会社ビストロパパ代表) 椹英直(NPO 法人ファザーリング・ジャパン関西メンバー) ・受講人数:15 名、ご家族 25 名 3 事業評価 1 受講者アンケート (全 5 回トータル、回答人数 62 名) 参加した感想 (満足度 97%) 期待に比べて (期待超 56%) コメント(一部抜粋) 他のパパと交流することで同じような悩みを共有することで気づかされたことが多くあった 妻にすすめられて参加しましたが、いろいろな方の意思が聞けて参考になりました 座学だと思っていましたが、グループワークでいろいろな話しができて、大変勉強になった これからはパパも地域で活躍してゆかねばならないと思いました。 地元の仲間を作ることは子どもにとっても良いことであることに気づいた。 料理一つで家族をここまで喜ばせることができるということが分かった。 大変と思うのではなく、育児を楽しんでいけるようになったことが一番の変化です 2 目的達成に向けた工夫点 ・ 都内に出勤する父親が多いと想定されたため、平日仕事帰りに講座に参加す ることが難しいと考え、参加しやすいよう休日の午後に講座を設定した。 ・ パパ友作りをするためには、単発の講座ではつながりが出来にくく、また、 毎週では参加者の負担となるため、各週、5回の連続講座とした。 ・ 単発でも講座を受けられるよう、それぞれの講座は独立した内容としたが、 第1回目でワーク・ライフ・バランスの必要性をきちんと認識してもらい、 2回目以降は実際にパパライフをどう過ごしていくかを深めていき、最後に 実技としてパパ料理を実施するといった流れを組んだ。 ・ 父親同士のつながり作りが出来るよう、各回の講座を一方的な講義にせず、 父親同士が話しをしたり、情報交換をする時間を設け、お互いが交流できる ようにした。 ・ 講座終了後も父親同士が連絡を取り合えるよう、メーリングリストを作成し、 また、その中で、自己紹介をするよう促し、講座外でも交流できる環境を作 った。 ・ スクール終了後も継続的に地域で活動していけるよう、ファザーリングジャ パン関係者だけでなく、地域で活躍するNPO法人の方などを講師とし、参 加者と地域のNPO法人とのつながりをつくった。 4 3 実施成果 ・ 内容について、参加者から高い満足度を得た。 ・ 毎回、講座終了後、メーリングリストで、講師からのメッセージや参加者の自己紹 介などやりとりが行われた。 ・ スクール中に参加者同士が自発的に「夜の部(飲み会)」を実施し、今後の活動企画 などが話し合われた。 ・ スクール終了後、参加者の企画で、平成 22 年 11 月 28 日(日) 「11.28 おとうさん のヤキイモタイムIN真福寺」が実施された。 <参加者申込み 大人29名 子ども21名 計 50名> ※ 第3回講師であったハンズオン!埼玉が毎年実施している、 「お父さんのヤキイ モタイム」に応募した。 ・ 参加者宅で、ホームパーティを実施しようという動きもあり、今後の活動が期待さ れる。 ・ 地域活動団体とのつながりが出来たため、それぞれの団体が実施をするイベント、 活動にも参加をしやすくなり、地域活動への展開がより現実的なものとなっている。 ※ 第2回目講師であった彩の子ネットワークが、毎年実施している「こども夢未 来フェスティバル」の実行委員会への参加を呼びかけている。 4 反省点 休日の午後の実施としましたが、子どもと過ごす貴重な休日を「パパスクール」のた めに時間を割いてもらうのであれば、5 回のうち何回かは、託児を付ける、子どもと一 緒に参加できる内容にする、別室で母親と子ども同士の交流の場を作るなど、母親や子 どもに配慮すべきだったと思います。 5 今後の展開 今回、外部団体ではありながら、市内のNPO法人と連携し、マッチングファンド事 業として「さいたまパパスクール」を実施しました。この大きな目的としては、子育て意 欲の高い父親を発掘し、今後、さいたま市内の父親の育児や父親の地域活動を盛り上げ ていくことでした。 今回のスクールでは、意欲的な父親の発掘は行うことができ、その父親たちが自発的 な活動を行うまでに到りましたが、これを継続的な活動としていくためには、今後の支 援の仕方に工夫が必要だと思います。地域活動団体から、参加者の中でも特に積極性が あった方など、今後の活動をしていく中で key になるような人材に働きかけを行っても らうなど、継続的な活動サポートをしていきたいと思います。 5 <受講者の属性> 受講人数: 21 名 居住地域: 北区(4 名)、大宮区(3 名)、南区(2 名) 、緑区(2 名)、浦和区(1 名)、見沼区(1 名)、草加市(1 名)、中央区(1 名)、岩槻区(1 名) 、 春日部市(1 名) 、未確認(4 名) 子どもの人数: 一人(16 名)、二人(4 名)、三人(1 名) 第一子の年齢: 0 歳(11 名)、1 歳(5 名)、2 歳(1 名)、3 歳(1 名)、4 歳(1 名)、 5 歳(1 名)、23 歳(1 名) <メディア掲載> サンケイリビング、ジェイコムさいたま、埼玉テレビ (別添参考資料) さいたまパパ・スクール アンケート集計(全 5 講座トータル) さいたまパパ・スクール アンケートコメント(6 枚) さいたまパパ・スクール 参加受付名簿 さいたまパパ・スクール 受講者属性(グラフ) さいたまパパ・スクール 受講者属性(データ) 修了式 「家族へのメッセージ∼さいパパより」 (CD−ROM)写真データ 開校式(127 枚)およびパパ料理(64 枚) 6