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表計算ソフトやグループウェアが混在していた プロジェクト

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表計算ソフトやグループウェアが混在していた プロジェクト
プロジェクト・ポートフォリオ管理 CA Clarity TM PPM
導入事例
プロジェクトの円滑な遂行を支援
三菱東京UFJ銀行
表計算ソフトやグループウェアが混在していた
プロジェクト管理
常時 300 ものプロジェクトが進行する
メガバンクの選択は CA Clarity TM PPM
レポート自動化の実装による大幅な効率化
入念なサポートにより半年でのカットオーバーを実現
日本有数のメガバンクである三菱東京 UFJ 銀行。IT 投資
株式会社 三菱東京 UFJ 銀行
システム部 システム企画室
IT リスク管理グループ
次長
畠山 靖司 氏
の規模も極めて大きい同行では常時 300 ものプロジェクト
が社内で進行しているという。
そのためプロジェクト管理の効率化は同行にとって必須
の課題であった。2008 年に完了した「Day2」と呼ばれる
システム統合プロジェクトを通じてプロジェクト管理フ
レームワークを確立してきたが、現場でのデータ入力が表
計算ソフトやグループウェアなど複数のアプリケーション
株式会社 三菱東京 UFJ 銀行
システム部 システム企画室
IT リスク管理グループ
プロジェクト管理チーム 調査役
柴田 則幸 氏
の使用が前提とされており、改善の余地はあった。そこで
同行が導入したのが CA Clarity PPM だった。柔軟なカスタ
マイズに対応できる CA Clarity PPM により、従来行ってい
たフレームワークをそのままに、効率的なプロジェクト管
理ツールを半年という短期間で実装することに成功した。
300 にも及ぶプロジェクトを管理するための
標準ツールの必要性
同行 システム部 システム企画室 IT リスク管理グループ プロジェ
三菱東京 UFJ 銀行は、言わずと知れた日本を代表するメガバン
クト管理チーム 調査役 柴田則幸氏は、CA Clarity PPM を選んだ
クの 1 つ。国内はもとより、海外においても広く事業を展開する
最大の決め手として、そのカスタマイズ性の高さを挙げる。
トフォリオ管理ソリューション「CA Clarity PPM」だった。
同行は、IT 投資の規模も極めて大きい。三菱東京 UFJ 銀行システ
「一般的に、パッケージ製品を導入する際には、カスタマイ
ム部システム企画室 IT リスク管理グループ次長の畠山靖司氏は次
ズは極力行わない方がよいとされています。しかし弊行では、
のように説明する。
既に当行としてのプロジェクト管理手法を確立していましたか
「国内では約 8000 人の体制でシステムの設計・開発や運用など
ら、それをそのまま載せることができる製品を求めていました。
を行っています。8000 人には当行行員のほか、システム子会社や
CA Clarity PPM は柔軟なカスタマイズ性を備えていたので、この
ビジネスパートナー(協力会社)のメンバーが含まれます。さらに、
ニーズに応えてくれそうだと判断したのです」
海外にもシステム部が置かれています」
既存の管理業務フローはもちろんのこと、それこそプロジェクト
同行では約 300 ものシステム開発プロジェクトが常時社内で動
管理で用いられる社内用語の 1 つ 1 つに至るまで、既存のプロジェ
いているという。
クト管理の枠組みをそっくりそのまま反映させる必要があった。そ
これだけの数のプロジェクトを管理するとなると、やはり通り一
して、その期待に応えることができる製品が、CA Clarity PPM だっ
遍の管理手法では立ち行かないことは容易に想像が付く。そのた
た。
め三菱東京 UFJ 銀行では、かなり早い時期からプロジェクト管理
さらには、機能面だけでなく安定性やパフォーマンスといった非
フレームワークを確立し、運営してきた。
機能要件も、選定における重要ポイントだった。特に、社内外に
「 当 行 で は 以 前 か ら PMBOK(Project Management Body of
約 8000 人ものシステム開発要員を抱える同行にとって、大規模運
Knowledge)に準拠したフレームワークでプロジェクトを管理して
用におけるパフォーマンスはどうしても外せない要件だった。
きましたが、
『Day2 』では旧東京三菱銀行と旧 UFJ 銀行の勘定系
この点においても、世界 中で 数 多くの 大 規模 導入事例を持つ
システム統合という極めて大規模かつ複雑なプロジェクトの管理
CA Clarity PPM の実績が高く評価された。
が必要でした。そこで、今まで両行で培ってきたフレームワークや
してきました」
(畠山氏)
わずか半年という短い期間で
システムの実装を完了
畠山氏いわく「『Day2 』を成功に導いた結果からも、どんな大
こ うして、 全 社 的 な プ ロ ジ ェ クト 管 理 基 盤 として 新 た に
手法を総動員して対応し、当行としての管理フレームワークを確立
規模プロジェクトにも適 用できるものとなった」というこのプロ
CA Clarity PPM を導入することを決めた三菱東京 UFJ 銀行。実際
ジェクト管理フレームワーク、現在では同行が運営するすべてのシ
の導入作業は 2011 年 8 月に開始し、そのわずか半年後の 2012
ステム開発プロジェクトに適用されているという。ただし、これで
年 1 月には導入プロジェクトをカットオーバーし、CA Clarity PPM
同行のプロジェクト管理にまつわる課題がすべて解決したわけで
の運用を開始したという。
はなかった。実際にこの管理フレームワークを効率的に遂行する
前述したとおり、同行は既存のプロジェクト管理手法をそのま
ための改善の余地があった。
ま CA Clarity PPM の上に載せるために、大幅なカスタマイズを施
「課 題は 3 点あります。1 点目は、例 えば、WBS は Microsoft
している。にもかかわらず、これだけ短期間の内に稼働までこぎ
Excel で作成し、障害管理は Lotus Notes のデータベースを使い、
着けることができた背景には、CA Technologies による手厚いサ
さらに課題管理は別の Microsoft Excel シートを使う、といった統
ポートがあった。
一されていないプロジェクトデータの管理ツールを一本化し、開発
「ソリューション選定の段階から、CA Technologies からは詳細
現場での作業効率を高めること。2 点目は、そうして登録された
な情報を提供していただき、大変助かりました。CA Technologies
プロジェクトデータを、開発現場・我々のような企画管理のチーム・
からは技術に詳しい営業の方に直接出向いていただけたので進行
経営層で共有する仕組みをより効率化すること。3 点目は、プロジェ
が早く、CA Clarity PPM の採用を決めた段階では、大まかな要件
クトデータを蓄積・分析する仕組みもより有効かつ効率的にするこ
のすり合わせは既に終えていました」
(柴田氏)
とです。こうした課題に対応するためにも、すべてのプロジェクト
そのため、2011 年 8 月からスタートとした導入プロジェクトも、
に統一的に適用できるプロジェクト管理ツールの導入が必要と考
極めてスムーズに運んだ。実際の導入作業は、日本国内で最も多
えていました」
(畠山氏)
く CA Clarity PPM の導入実績を持つ新日鉄住金ソリューションズ
既存のプロジェクト管理フレームワークを丸ごと
「CA Clarity PPM」に実装
が担当。さらに、CA Technologies が技術サポートの提供で後方
支援するという体制で導入プロジェクトは進められた。その過程
では、通常の開発プロジェクトに付き物のさまざまな苦労はあっ
そこで同行では、合併に伴うシステム統合プロジェクトが一段落
たものの、特に大きな問題が発生することもなく、計画通りの短
した 2010 年春より、新たなプロジェクト管理ツールの導入検討作
期間でリリースを迎えることになった。
業を開始した。ここで候補に挙がったソリューションは、大手ベン
「CA Technologies には本当に丁寧にサポートしていただき、ま
ダーが提供する各種パッケージ製品や、スクラッチ開発によるシス
た新日鉄住金ソリューションズにも一生懸命作業していただきまし
テム構築など、全部で 10 通りほど。それらの中から、同行が最終
た。そのおかげで、わずか半年間という短い期間でシステム稼働
的に選択したのが、CA Technologies が提供するプロジェクト&ポー
までこぎ着けることができ、とても感謝しています」
(柴田氏)
こうして 2012 年 1 月にカットオーバーした同行の新プロジェク
ト管理システムは、2012 年 4 月からいよいよ本格稼働を開始した。
図 三菱東京 UFJ 銀行では統合的なプロジェクト管理
ツールとして CA Clarity PPM を使用している
(出典:テストデータ)
部内全体のプロジェクト進捗データ集計作業が
大幅に効率化
本格運用開始から半年あまりが経った現在、三菱東京 UFJ 銀行
が運営する 300 のプロジェクトすべてにおいて、CA Clarity PPM
を使ったプロジェクト管理が日々行われている。そのユーザー数は
全部で 4000 人以上にも及ぶが、当初の想定通り、システムのパ
フォーマンスには特に問題もなく、安定稼働を続けている。現在
は各プロジェクトにおいて、その運用を根付かせているところだと
いう。
「すべてのプロジェクトにおいて、定例進捗報告といった基本的
品質目標
な管理を CA Clarity PPM の上で行っています。既に稼働している
プロジェクトに関しては、途中でやり方を一気に変えるのは難しい
ので、まだ一部の管理・報告は旧来の方法で行っていますが、新
しく立ち上がったプロジェクトではこれらもすべて CA Clarity PPM
で行うようにしつつあります」
(柴田氏)
利用するツールが CA Clarity PPM に置き換わっても、プロジェ
クト管理の基 本方針は変更しないという原則から、管理手順や、
システムに日々入力する管理データの項目はほとんど変わってい
ないため、現場に大きな混乱もなく、新しいシステムへの移行はス
ムーズに進んでいるという。
さらに、同氏が所属する管理チームにおける各プロジェクトのと
りまとめ作業は、CA Clarity PPM の導入によって大幅に効率化さ
れたという。
不良摘出率推移
「これまでは、各プロジェクトから各種ツールで収集した進捗デー
タを私たちが手作業で集計し、レポートを作成していました。しか
し CA Clarity PPM の導入後は、現場で入力された進捗データを基
に自動的にレポートを生成する仕組みを CA Clarity PPM 上に実装
したので、集計やレポート作成の手間が大幅に削減され、従来と
は比べ物にならないぐらい作業が楽になりました」
(柴田氏)
プロジェクトの評価・分析、海外展開等
さらなる利用拡大も予定
現在 CA Clarity PPM でカバーしているのは、プロジェクトのキッ
クオフからリリースまでのプロセスと実績データの収 集である。
柴田氏らは現在、CA Clarity PPM で収集した実績データを使い、
さらに高度なプロジェクト管理を行うことも計画している。直近で
原因区分別比率
は、プロジェクトの評価・分析用途に CA Clarity PPM の機能の活
用を計画していると柴田氏は言う。
「現在、完了したプロジェクトの成果を評価・報告するために、
プロジェクト終了時にそれまで費やした時間や総ステップ数、総
ファンクション数などの実績を分析データとして集計しています。
しかし CA Clarity PPM の運用を今後続けていけば、プロジェク
トの実績データは自ずと集積されてきますから、プロジェクト完
了時に自動的に実 績データを集 計し、分析結果を出 力するよう
な仕組みも可能になります。今後カットオーバーを迎えるプロジェ
クトから順次、こうした仕組みに乗せていきたいと考えています」
(柴田氏)
さらにもう 1 つ、同行が CA Clarity PPM に対して大きな期待を
原因区分別トラブル件数推移
プロジェクト・ポートフォリオ管理
CA Clarity PPM
寄せているのが、グローバル対応機能だ。世界中の企業で豊富な
遂行されているプロジェクトに対しても適用範囲を広げていきた
導入・運用実績を持つ同製品は、多言語対応をはじめとした優れ
い」と抱負を述べる。
たグローバル対応機能を持つことでも知られる。冒頭でも紹介した
このように、まだ本格稼働から半年あまりしか経っていないにも
通り、三菱東京 UFJ 銀行は海外でも広く事業を展開しており、数多
かかわらず、同行では今後 CA Clarity PPM が持つ可能性をさらに引
く存在する海外支社・拠点においても実は多くのシステム開発プロ
き出し、より高度なプロジェクト管理・ポートフォリオ管理の実現を
ジェクトが走っている。柴田氏は、
「現時点では、CA Clarity PPM
目指す。そのためにも、同行はこれまでにも増して CA Technologies
の利用は日本国内のプロジェクトに限っているが、いずれは海外で
に大きな期待を寄せている。
企業プロフィール
株式会社 三菱東京 UFJ 銀行
国内に 767、海外に 74 もの支店を持つ、日本有数のメガバンク。2006 年 1 月の東京三菱銀行と UFJ 銀行との合併により現在の形態となる。「お客さま
本位」のサービスを徹底することを旨とし、顧客満足の向上に努めると同時に環境負荷低減や社会配慮の取り組み、地域・国際社会への貢献などさまざま
な活動も展開している。
CA Technologies
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2013 年 1 月現在
Printed in JAPAN
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