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金利リスクに関する事項
V 自己資本の充実の状況 8.金利リスクに関する事項 ■ 金利リスクに関するリスク管理の方針および手続の概要 「金利リスク」とは、金融機関の保有する資産・負債のうち、市場金利に影響を受けるもの(例えば貸出金、有価証券、 貯金等)が、金利変動に伴い損失を被るリスクのことで、具体的には資産と負債の金利または期間のミスマッチが存 在している中で金利が変動することにより、利益が低下ないし損失を被るリスクです。 当会では、「金利リスク」を含む市場リスクを極めて重要な収益源と位置づけ、主体的にリスクテイクを行うため に効率的な市場ポートフォリオを構築し、安定的な収益の確保を目指しています。なお、市場リスクとは、金利のみ ならず、為替、株式等様々な市場のリスク・ファクターの変動により、資産・負債の価値が変動し損失を被るリスク、 および資産・負債から生み出される収益が変動し損失を被るリスクのことをいいます。 実際のリスクテイクを行うにあたっては、市場ポートフォリオのリスク量、各資産ごとのリスク・リターン、相関 等を踏まえ、市場ポートフォリオ全体のリスクバランスに配意した分散投資を基本とし、財務の状況、市場環境等に 応じた最適な資金配分を行っています。 また、リスクマネジメントの実効性を担保するために、市場取引業務の遂行にあたっては投資方針等の決定(企画)、 取引の執行およびモニタリングを、それぞれ分離・独立して行っています。具体的には、企画はALM委員会、執行は 資 料 編 各フロントセクション、モニタリングはモニタリング部署が担当し、市場リスクマネジメントにかかる運営状況(投 資方針等ALM委員会の主要決定事項、当面の市場見通し等)について、毎月理事会に報告する体制をとっています。 ■ 金利リスクの算定方法の概要 V 自己資本の充実の状況 金利リスク量の算定にあたっては、分散共分散法によるVaR(信頼区間99%、保有期間250日(有価証券は60日)) の計測を行っています。リスク計測の頻度は月次とし、計測対象はすべての金利資産・負債としています。 (1)内部管理上使用した金利ショックに対する損益または経済価値の増減 内部管理上使用した金利ショックに 対する損益・経済価値の増減額 (単位:百万円) 平成25年度 平成26年度 10,030 9,406 (注) 内部管理で使用している市場リスクVaRから、金利リスクに関係のない株式等のVaRを控除した値(相関考慮前の値)を記載しています。 71