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改正NPO法と新寄付税制定について

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改正NPO法と新寄付税制定について
「特定非営利活動促進 法 の 一 部 を改 正 す る法 律」の概要
1.法 律改 正の 背景 ・ 目的
○阪 神 ・淡 路 大震 災 (平 成 7年 1月 17日
)後 、ボ ラ ンテ ィ ア活 動 を支 援 す る新 た な 制度 と し
て 、平成 10年 に特 定非 営利 活動促進 法 (い わ ゆ る NPO法 )が 制 定 され 、現在 では 、特 定
非 営利活 動法 人 (以 下 、 NPO法 人 )の 数 は 42,387法 人 (平 成 23年 3月 末 時点 )に 上 っ
て い る。 東 日本 大震 災 (平 成 23年 3月 11日 )後 の 復 興 支援 にお い て も、多数 の NPO法
人等 が活 躍 して い る。
○ 一 方 で 、 NPO法 人支援 の た めの認 定 NPO法 人制 度 の利 用 は僅 少 であ り (198法 人 、平
成 23年 4月 1日 時点 、 NPO法 人全 体 の 0.47%程 度 )、 また 、 NPO法 人 の約 7割 が 財 政
上 の課題 を抱 え るな ど、未 だ 多 くの課題 を抱 えて い る現状 に あ る。
○ 本 改 正 は 、 この よ うな現状 に鑑 み 、 NPO法 人 の活 動 の健 全 な発 展 を よ リー 層促 進 す るた
め行 うもの で あ る。
2.改 正 NPO法
の概要
三上 )認 証制度 の 見直 し一 制度 の使 いや す さと信頼性向上のための措置一
①所轄庁 の 変更
2以 上 の都道府 県に事務所 を設 置す るNPO法 人 の認証事務 を、 内閣府 に替 えて主 た る
事務所 の所在す る都 道府 県 (そ の事務所 が 1の 指定都市 の 区域 内 のみ に所在す る NPO
法人 にあ っ ては 、当該指定都市 )が 行 うこと とす る。
② 活動分野の追加
これ まで の 17の 活動分野 に加 え、「観 光 の振興 を図 る活動 」「農 山漁村又は中山間地域 の
「法第 2条 別表各号 に掲 げる活動 に準ず る活動 として都 道府県又 は指定
振興 を図 る活動」
都 市 が条例 で定 める活動」 を追加 す る。
③認証手続 きの簡素化 ・ 柔軟化
所轄庁 へ 届 出 の み で 定款 の変更 を行 うことがで きる事項 (役 員 の定数等 )を 追加す る。
社員総会 の決議 につい て 、書面等 に よる社員全員 の 同意 の意思表示 に替 えることがで き
るもの とす る。
④未 登記法人の 認証取消 し
設 立の認証 を受 けた者が設 立の認証 があつた 日か ら 6月 を経過 して も設 立 を登 記 しな い
ときは 、所轄庁 は認証 を取 り消す こ とができるもの とす る。
⑤ 会計の明確化
特定非営利活動法 人 が作成す べ き会計書類 の うち、「収支計算書」 を 「活動計算 書」 (活
動 に係 る事業 の 実績 を表示す るもの)に 変更す る。
等
(2)認 定制度の見直 し― 財政基盤 の強化 を支援す るための措置一
①新 たな認定制度の創設
NPO法 人 の うち、そ の運営組織及び事業活動 が適 正で あ って公 益 の増進 に資す るもの
は 、所轄庁 (都 道府県又 は指定都市)の 認 定 を受 ける こ とができることとす る。 (現 行 の
国税庁 による認 定制度 は廃 止 )
② 認定基準の緩和 (分 離税制改 正 法 (国 税・ 地方税 )に よる税制改 正 )
広 く市民 の支持 か らの支援 を受 けて い るか ど うか を判断す るため の基準 (PST:パ ブ
リック・ サ ポー トテ ス ト)に つい て 、従来 の相対値基準 (寄 附金 が総収入 に 占め る割合
が 1/5以 上 )の 他 に 、絶対値基準 (各 事業年度 に 3,000円 以 上 の寄附 を平均 100人 以 上
か ら受 ける こ と)又 は事 務所所在 地 の 自治体 の 条例 に よる個別指定 のいずれ か を選択 で
きる こととす る。
③仮認定制度 の導入
設 立初期 の NPO法 人 、特 に設 立後 5年 未満 の法人 につい ては 、財政基盤 が脆弱 な法人
が 多 い とい う事実 に鑑 み、 1回 に限 り、 ス ター トア ップ支援 として 、 PST要 件 を免除
した仮認 定 (有 効期 間 は 3年 間 )に よ り税制優遇 を受 け られ る制度―仮認 定制度― を導
入す る。
なお 、経過措置 として 、改 正 NPO法 施行後 3年 間 は 、設 立後 5年 以 上 の法人 も仮認 定
を受 け られ る こととす る。
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④ 監督規定の整備
所轄庁 は 、必要 に応 じて 、監督権限 (報 告徴収及 び立入検 査 、勧告 、命令、認 定取消 し)
を行 使す る こ とができる こと とす る。 また 、 そ の他 の事業 か ら生 じた利益 が 、特定非営
利活動 に係 る事業 に確 実 に充 て られ る ことを担保す るため、必要 に応 じて 、そ の他 の事
業 の停 止 を命ず る こ とができる こととす る。
2以 上 の都 道府 県 の 区域 内に事務所 を設 置す る認 定 NPO法 人 につい て、所轄庁 による
監督 を補 完す るため 、従 た る事務所所在地 の知事 も、当該都道府 県 内にお い て 、一 定 の
監督権限 (報 告徴収及 び検 査 、勧告 、命令 )を 行使す る こ とがで きる こ ととす る。
あわせて 、所轄 庁 と従 た る事務 所所在 地 の知事 が 、関係機 関 と連 携 して監督 で きるよ う、
関連情報 の通知 な どの仕組 み を設 ける。
(3)そ の他
①情報 の提供
内 閣府及 び所轄 庁 は 、 NPO法 人 の活動状況 に 関す るデ ー タベ ースの整備 な どを通 じて
,情 報提供 に取 り組 む。
②検 討
改 正 法施行後 3年 を 目途 として 、認 定制度や 「特定非営利活動法人」 とい う名称 の在 り
方 につい て検討 が加 え られ 、そ の結果 に基 づ いて必要 な措置 が講 ぜ られ る こ ととす る。
(4)施 行期 日
平成 24年 4月 1貝
認定 NPO法 人 等 へ の寄附金 控 除 (概 要 )
現 行 所得税 法 上 の 寄 附金控 除
一 般寄附金 夕nk^と
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「
特定寄附金
0 国又 は地方公共 団体 へ の
寄附金
・ 指定寄附金 (日 本赤十字社 、 I寄 附金 -2′ 000円
共 同募金会等 )へ の寄附金 まで所得控除
・ 特定公益増進法人 (公 益社 (寄 附金は所得金額の
40%を 限度 )
団・財 団法人、社会福祉法
人等 )へ の 寄附金
]
・認 、
附
金
寄
o嵐
凝 全
β
鳥
財務大臣が、①広く一般に募集され、②公益の増進に
(※ )指 定寄附金とは、
寄与し、③緊急を要するものに充てられるものとして指定する寄附金のこと
認定 NP
O法 人以
外に対す
る寄附金
控除
/
/
東 日本大震災 の救援・復興活動を行うボランティアを
支援するため 、認定 NPO法 人や公益法人が 、大震災
に関連して、被災者 の救援活動等 のため募集する寄
附 について、指定寄附金と指定。さらに、認定 NPO法
人については、税額控除制度を導入
大震災関連寄附 について、寄附金控除 の控除可能限
度枠を所得金額の80%に 拡大 (現 行40%)
認定 NP
O法 人に
対する寄
附金控 除
所得控除
税額控 除 (「 寄附金
-2千 円」の40%)又
は所 得控 除
認定基準 は、
寄附金 /総 収
入が 1/5以 上
等
左記に加え、① 100
人以上から3,000円
以上の寄附、②条例
個別指定でも認定
特定公益増
進法 人等 に
ついて所得
控除
左 記 に加え、一 定の
要件を満たした公益
社 団・財 団法人、社
会福祉法人、学校法
人更生保護法人は、
税額控 除も
地 方 自治体 で認証・認
定を一 体 的に対応
τ
仮 認定制度 の 導入 載1'P,け
(設 立5年 以内の法人はPS丁 要件免除
3年 間は5年 以上の法人も免除する経過措置)
みなし寄 附金 の 損金算入
(現 行 20%→ 50%又 は200万 円まで)│
:
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減
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認定 NPO法 人等 へ の寄附 に伴う税制優遇措置
改
正
前
(例 1)年 収 300万 円の方が 1万 円寄 附 し
た場合 、900円 (所 得税 400円 、住 民税
500円 )税額 が 減 少 。
(例 2)年 収 450万 円の方が 2万 円寄附 し
た場 合 、3,300円 (所 得税 1,800円 、住 民
税 1.500円 )税額 が 減 少 。
(例 3)年 収 900万 円の方 が3万 円寄 附し
た場合 、8,100円 (所 得税 5,600円 、住 民
税 2.500円 )税額 が 減 少 。
税額の軽
減額が約
4.41き に
(例 1)年 収 300万 円の方が 1万 円寄附 し
た場合 、4,000円 (所 得税 3,200円 、住 民
税 800円 )税額 が 減少。
税額 の軽
減額が
(例 2)年 収 450万 円の方が 2万 円寄 附 し
た場合 、9,000円 (所 得税 7,200円 、住 民
税額の軽
減額が
約 1.7倍 に
(例 3)年 収 900万 円の方が 3万 円寄附 し
た場合 、14,000円 (所 得税 11,200円 、住
民税 2,800円 )税額 が 減少 。
額 が 減少 。
(注 )所 得税の税額控除限度額 は所得税額の
25%
個人住民税の控除対象限度額 は総所得金額等の 30%
①所得税額の減少分 (所 得控除)
⇒ (寄 附金額 -2千 円)× 所得税率 (5∼ 40%)
②住民税額 の減少分 (税 額控除)
⇒ (寄 附金額 -5千 円)× 10% (※
)
①所得税額の減少分 (税 額控除を選択した場合)
⇒ (寄 附金額 -2千 円)× 40%
②住民税額 の減少分 (税 額控除)
⇒ (寄 附金額 -2千 円)× 10% (※
(注 1)給 与所得者 が 夫婦 のみの世 帯 主の場合
(注 2)一 定 の社会保険料が控除されるものとして計算
(※ )都 道府県と市町村双方 が指定 した寄附金の場合
)
その他 の 非営利法 人の寄附金 控除
:
1平 成23年 度税制改 正等 により、
│●
1
1
│●
1
認定 NPO法 人と同様の PS丁 等 の基準を充たした公益社 団・財団法 人 、学校 │
法人、社会福祉法 人 、更 生保護法 人へ の寄附者 についても、所得税 上の所得
控除と税額控除を選択可能 に
│
認定 NPO法 人以外の NPO法 人に対する寄附金 についても、都道府県・市町 │
村 が条例 で個別 に指定 した場合、個人住民税 の税額控除 の対象 に
│
│
│ (※ 個人住 民税 の寄附金 税額控除 の適用下 限額 について、現行 5,000円 を2,000円 に引下げ) │
│● 寄附者 が特定のNPO法 人等 (地 域 に根ざしたNPO法 人その他 の非営利法人
1 等であつて、地方 自治体が指定するもの)へ の助成を希望して地方 自治体 に │
│
1 対して寄附をした場合、原則としてふるさと寄附金 として取扱い
│
(参 考 )主 な非営利法 人数
NPO法 人(認 定 NPO法 人)
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● 価
や ."¨ ヽ ‐ ま赫 品ヽ・ ‐ ヽ‐
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42,387法 人 (198法 人 )
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公益法人
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1,778法
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会福祉法人
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学校法 人
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1 18,674法 人 1 7,935法 人
1更
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1
簸
生保護法人
摯 罐 由.麹 輛
―
海 螂瑯 爛 櫂 Ⅲ ‐
…
164法 人
(注 )NPO法 人、認 定 NPO法 人数 は H23年 3月 末 、公益法 人 数 は H23年 4月 1日 、社 会福 祉法 人 数 は H22年 3月
末 、学校 法人数 は H22年 4月 1日 、更 生 保護法 人は H23年 7月 1日 時 点
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